JP2012002455A - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】暖房運転再開時まで室外熱交換器(22)が着霜状態にあることを防止することと、省エネルギー性の向上との両立を可能にする。
【解決手段】制御部430は、空気調和機1の暖房運転を停止させるときに、室外熱交換器(22)が着霜していないと着霜判定部431が判定した場合には、圧縮機21の駆動を停止させて前記暖房運転を停止させ、デフロスト運転も行わない。前記室外熱交換器(22)が着霜していると着霜判定部431が判定した場合には、均圧温度出力部432が検出した均圧温度に基づいて、前記デフロスト運転を行うか否かを決定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、空気調和機の着霜防止の技術に関する。
空気調和機における暖房運転時に室外熱交換器に着霜した場合、当該着霜により当該室外熱交換器の熱交換能力が低下するので、当該着霜を解消するためにデフロスト運転が行われる。しかし、例えばデフロスト運転が開始される直前に暖房運転が停止されるような場合には、暖房運転再開時まで前記室外熱交換器は着霜したままの状態となる。
着霜暖房運転再開時に以下のような不具合が発生するので、暖房運転を、当該空気調和機の室外熱交換器に着霜した状態で停止することは好ましくない。すなわち、着霜を除去するためにデフロスト運転を行うことで調和空気の吹出し開始までの所要時間が増加したり、着霜により当該室外熱交換器の熱交換能力が低下することで空調室内の室温が設定温度に到達するまでの所要時間が増加したりするというような不具合である。
上記の不具合を防止するための技術として、例えば特許文献1に開示されている技術がある。特許文献1には、空気調和機の運転を停止する際に、当該空気調和機が所定の除霜運転(デフロスト運転)を開始すべき状態にあった場合に、室内熱交換器と室温との温度差に応じて所定の除霜運転を行わせた後に運転を停止させる空気調和機の除霜運転制御装置が開示されている。
特開平7−260233号公報
しかしながら、暖房運転の停止時室外熱交換器が着霜していたとしても、デフロスト運転することなしに当該着霜が融解する場合もあり得る。このような場合は、空気調和機の停止後にデフロスト運転を行わないことで、省エネルギー性を向上させることができる。
しかしながら、特許文献1に開示の除霜運転制御装置においては、運転停止時にデフロスト運転を行うか否かの判定は、暖房運転時と同じ判定基準で行われ、上記の点については考慮されていない。したがって、不要なデフロスト運転が行われ、省エネルギー性を損なうおそれがある。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、暖房運転再開時に室外熱交換器が着霜状態にあることを防止することと、省エネルギー性の向上とを両立可能にする空気調和機の提供を目的とする。
本発明の請求項1に係る空気調和機は、
圧縮機(21)と、暖房運転時に蒸発器として機能する室外熱交換器(22)と、が接続された冷媒回路(10)と、
室外空気を前記室外熱交換器(22)に送風する室外ファン(25)と、
前記室外熱交換器(22)が着霜しているか否かを判定する着霜判定部(431)と、
前記暖房運転の停止後に前記冷媒回路(10)内の冷媒の圧力が均一となるときの当該冷媒の温度である均圧温度を出力する均圧温度出力部(432)と、
デフロスト運転を制御する制御部(430)と、を備え、
前記制御部(430)は、前記暖房運転を停止させるときに、
前記室外熱交換器(22)が着霜していないと前記着霜判定部(431)が判定した場合には、前記圧縮機(21)の駆動を停止させることでデフロスト運転を行わずに前記暖房運転を停止させ、
前記室外熱交換器(22)が着霜していると前記着霜判定部(431)が判定した場合には、前記均圧温度出力部(432)が出力する前記均圧温度に基づいて、前記デフロスト運転を行うか否かを決定する。
本発明の請求項2に係る空気調和機は、請求項1に係る空気調和機において、
前記室外熱交換器(22)の圧力を検出する第1圧力検出部(223)と、
前記室内熱交換器(32)の圧力を検出する第2圧力検出部(323)と、
前記室外熱交換器(22)の温度を検出する室外熱交換器温度検出部(221)とをさらに備え、
前記均圧温度出力部(432)は、前記第1圧力検出部(223)が検出する前記室外熱交換器(22)の圧力の経時変化と、前記第2圧力検出部(323)が検出する前記室内熱交換器(32)の圧力の経時変化とに基づいて、前記冷媒回路(10)内の冷媒が圧力均一となる均圧状態に遷移したことを判断し、この遷移時点で前記室外熱交換器温度検出部(221)が検出する前記室外熱交換器(22)の温度を前記均圧温度として出力する。
本発明の請求項3に係る空気調和機は、請求項1に記載の空気調和機であって、前記均圧温度出力部(432)は、前記冷媒回路(10)内の冷媒が圧力均一となる均圧状態に遷移する前に、前記室外熱交換器温度センサ(221)が検出する室外熱交換器(22)の温度の経時変化と、室内熱交換器(32)の温度を検出する室内熱交換器温度センサ(321)が検出する室内熱交換器(32)の温度の経時変化とに基づいて、前記均圧温度を算出する。
これらの発明によれば、前記制御部は、前記暖房運転を停止させるときに、前記室外熱交換器が着霜していると前記着霜判定部が判定した場合に、前記均圧温度に基づいて、前記デフロスト運転を行うか否かを決定する。したがって、室外熱交換器が着霜していたとしても、当該室外熱交換器の温度が前記均圧温度にまで上昇し、当該着霜が融解するためにデフロスト運転が不必要な場合に、デフロスト運転を行わせない制御が可能となる。その結果、暖房運転再開時まで室外熱交換器が着霜状態にあることを防止することと、省エネルギー性の向上との両立が可能になる。
本発明に係る空気調和機によれば、暖房運転再開時に室外熱交換器が着霜状態にあることを防止することと、省エネルギー性の向上とを両立することができる。したがって、ユーザの快適性を損なうことなく、空気調和機の消費電力の削減および運転コストの削減が可能となる。
本発明の実施形態1〜4に係る空気調和機の概略構成図である。 本発明の実施形態1〜4に係る空気調和機の制御系および主要機構の概略構成を示す機能ブロック図である。 暖房運転を停止したときの、室外熱交換器内の冷媒圧力および室内熱交換器内の冷媒圧力ならびに室外熱交換器温度および室内熱交換器温度の経時変化を模式的に示す図である。(A)は、室外熱交換器内の冷媒圧力および室内熱交換器内の冷媒圧力の経時変化、(B)は、室外熱交換器温度および室内熱交換器温度の経時変化、をそれぞれ示す。 本発明の実施形態1および2に係る空気調和機における均圧温度と室外温度と室外熱交換器への着霜との関係を示す図である。 本発明の実施形態1に係る空気調和機における暖房運転停止時の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2に係る空気調和機における暖房運転停止時の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態3に係る空気調和機における均圧温度と室外温度と着霜との関係を示す図である。 本発明の実施形態3に係る空気調和機における暖房運転停止時の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態4に係る空気調和機における均圧温度と室外温度と着霜との関係を示す図である。 本発明の実施形態4に係る空気調和機における暖房運転停止時の動作を示すフローチャートである。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態1〜4に係る室外機につき詳細に説明する。
<実施形態1>
図1は、本発明の実施形態1に係る空気調和機1の概略構成図である。空気調和機1は、室外機2と室内機3とを備える。室外機2と室内機3とは、液側配管となる現地配管18およびガス側配管となる現地配管19によって互いに接続され、冷媒回路10を構成している。空気調和機1は、デフロスト運転時に冷媒回路10における冷媒の循環方向を切り換える、いわゆる逆サイクルデフロストを行う。
室外機2は、室外ファン25を備え、室外ファン25の駆動により、図略のケーシングに設けられた図略の吸入口から吸込まれた室外空気が、室外熱交換器22を流れる冷媒と熱交換後に、前記ケーシングに設けられた図略の吹出口から吹き出される。室外機2は、室外ファン25の他に、冷媒配管12で接続された圧縮機21、室外熱交換器22、室外電動弁24、および四路切換弁26と、冷暖房運転時およびデフロスト運転時にこれら各動作機構を制御する制御部430を備えたコントローラ40とを備える。
圧縮機21は、例えば、駆動周波数の変更によりその容量を調整可能に駆動されるインバータ制御方式の圧縮機である。
圧縮機21の吸入側配管には、吸入温度センサ212が設けられている。吸入温度センサ212は、圧縮機21に吸入される低圧ガス冷媒の温度を検出する。前記吸入側配管に吸入圧力センサを設けて、圧縮機21に吸入される低圧ガス冷媒の圧力を検出するようにしてもよい。
圧縮機21の吐出側配管には、吐出温度センサ214が設けられている。吐出温度センサ214は、圧縮機21による圧縮後の高圧ガス冷媒の温度を検出する。なお、前記吐出側配管に吐出圧力センサを設けて、圧縮機21による圧縮後の高圧ガス冷媒の圧力を検出するようにしてもよい。
室外熱交換器22は、例えばクロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器であり、冷房運転時およびデフロスト運転に凝縮器として機能し、暖房運転時に蒸発器として機能する。室外熱交換器22には、室外熱交換器22の温度Tb0を検出する室外熱交換器温度センサ221(室外熱交換器温度検出部)が設けられている。また、室外熱交換器の中間パスに温度センサを設けることで、冷房運転時の凝縮温度を検出して高圧冷媒の圧力を算出し、暖房運転時の蒸発温度を検出して低圧冷媒の圧力を算出しもてよい。また、室外熱交換器22には、室外熱交換器22の圧力を検出する蒸発センサ223が設けられている。
室外電動弁24は、暖房運転時に室外熱交換器22の上流側となる配管部分に設けられた開度調節自在な電動弁である。室外電動弁24は、暖房運転時には、後述の室内熱交換器32で凝縮後の高圧の液冷媒を絞り膨張させて減圧し、室外熱交換器22へと流入させ、冷房運転時およびデフロスト運転時には、圧縮機21から吐出されたホットガスの室外熱交換器22への流量を調節する。
室外ファン25は、例えばプロペラファンであり、室外ファンモータ251によって回転駆動され、室外空気を室外熱交換器22に送風し、室外熱交換器22を流れる冷媒と当該室外空気とを熱交換させる。室外ファン25によって発生する気流の上流となる位置には、室外空気の温度Taを検出するための外気温センサ222(外気温度検出部)が設けられている。
四路切換弁26は、4つのポートを有し、その第1のポートは圧縮機21の吐出側配管に接続され、その第2のポートは圧縮機21の吸入側配管に接続され、その第3のポートは現地配管19と配管接続され、その第4のポートは室外熱交換器22と配管接続されている。四路切換弁26は、コントローラ40が備える制御部430によって、第1のポートと第3のポートが連通し、かつ、第2のポートと第4のポートが連通する状態(図1に実線で示す状態)と、第1のポートと第4のポートが連通し、かつ、第2のポートと第3のポートが連通する状態(図1に破線で示す状態)と、に切り換えられる。四路切換弁26の切換動作によって、前記冷媒回路における冷媒の循環方向が反転し、空気調和機1は、冷房運転、暖房運転、およびデフロスト運転のいずれかの運転モードとされる。すなわち、四路切換弁26は、暖房運転時には図1に実線で示す状態となり、冷房運転時およびデフロスト運転時には図1に破線で示す状態となる。なお、コントローラ40の詳細については、後に詳しく説明する。
室内機3は、室内熱交換器32と、室内ファン33とを備える。
室内熱交換器32は、室外熱交換器22と同様に例えばクロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器であり、冷房運転時およびデフロスト運転時には蒸発器として機能し、暖房運転時には凝縮器として機能する。
室内熱交換器32には、室内熱交換器32の圧力を検出する凝縮センサ323と、室外熱交換器22の温度を検出する室外熱交換器温度センサ221とが設けられている。
上記室外熱交換器温度センサ221を室内熱交換器の中間パスに設け、冷房運転時の蒸発温度を検出して低圧冷媒の圧力を算出し、暖房運転時の凝縮温度を検出して高圧冷媒の圧力を算出しもてよい。
室内ファン33は、室内機3の内部に空調室内の室内空気を吸入し、室内熱交換器32を流れる冷媒と当該室内空気とを熱交換させた後に、この熱交換後の室内空気を調和空気として空調室へと排出する。室内ファン33は、室内機3の形状に応じてターボファン、シロッコファン、クロスフローファン等が用いられ、室内ファンモータ331によって回転駆動される。
なお、室内機3は、暖房運転時に室内熱交換器32の下流側となる冷媒配管に、開度調節自在な電動弁である室内電動弁を備えてもよい。この場合、室内電動弁は、暖房運転時には、ホットガスの室内熱交換器32への流量を調節し、冷房運転時およびデフロスト運転時には、室外熱交換器22で凝縮後の高圧の液冷媒を絞り膨張させて減圧し、室内熱交換器32へと流入させる。
また、室内機3または空調室内には、コントローラ40と通信可能な図略の室内リモコンが設けられ、ユーザは当該室内リモコンを操作することで、空気調和機1のオンオフや、空調温度の設定等を行う。
図2は、空気調和機1の制御系および主要機構の概略構成を示す機能ブロック図である。コントローラ40は、例えばCPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)等からなり、計時部410、記憶部420、制御部430、着霜判定部431、均圧温度出力部432、および圧力検出部433を具備するように機能する。
計時部410は、一定周期でクロック信号を発生させるクロック発信器を備え、このクロック信号を制御部430および均圧温度出力部432に出力する。記憶部420は、空気調和機1の制御プログラムや、後述の閾値Th1およびTh2等を予め記憶するとともに、前記各センサが測定した測定値等を適宜記憶する。
制御部430は、前記の各センサの測定値に基づいて、圧縮機21の駆動周波数、室外電動弁24の開度、ならびに室外ファン25および室内ファン33の回転数等を制御することで、空気調和機1における暖房運転および冷房運転、ならびにデフロスト運転を制御する。
着霜判定部431は、室外熱交換器温度センサ221が検出した室外熱交換器22の温度Tb0を、氷点を基準として予め定められた第1の温度である第1の閾値Th1と比較するという簡便な方法で、室外熱交換器22の着霜の有無を判定する。すなわち、着霜判定部431は、Tb0がTh1以下の場合には、室外熱交換器22が着霜していると判定し、Tb0がTh1を超えている場合には、室外熱交換器22が着霜していないと判定する。着霜判定の閾値となる第1の閾値Th1は、室外熱交換器温度センサ221の検知温度と外気温センサ222の検知温度との相関によって求められる値とされ、予め記憶部420に記憶されている。
圧力検出部433は、圧縮機21に吸入される低圧ガス冷媒の圧力と、圧縮機21による圧縮後の高圧ガス冷媒の圧力を検出する。
均圧温度出力部432は、暖房運転の停止後に冷媒回路10内の冷媒の圧力が均一となるとき(均圧状態)の室外熱交換器22における当該冷媒の温度である均圧温度Tb1を検出する。ここで、均圧温度について図3に基づいて説明する。
図3は、空気調和機1における暖房運転を停止したときの、室外熱交換器22内の冷媒圧力および室内熱交換器32内の冷媒圧力ならびに室外熱交換器22の温度Tb0および室内熱交換器32の温度の経時変化を模式的に示す図である。図3(A)は、室外熱交換器22内の冷媒圧力および室内熱交換器32内の冷媒圧力の経時変化、図3(B)は、室外熱交換器22の温度Tb0および室内熱交換器32の温度の経時変化、をそれぞれ示す。なお、図3(A)および図3(B)は、横軸に示す経過時間が同一の時間軸となるように図示している。
制御部430が暖房運転を停止させる、すなわち圧縮機21の駆動を停止させると(tの時点)、圧縮機21から室内熱交換器32、続いて室外熱交換器22へという冷媒回路10内における一方向への冷媒循環が停止する。そのため、冷媒回路10内の冷媒は、冷媒回路10内を自由に移動し、最終的には、密閉空間である冷媒回路10内の冷媒の圧力は冷媒回路10内のいずれの場所においても圧力P1で等しい均圧状態となる(図3(A))。
図3(B)を参照して、室外熱交換器22の温度Tb0と室内熱交換器32の温度とに注目すると、暖房運転停止後は、室外熱交換器22内の冷媒が、より大きな熱量を有する室内熱交換器32内の冷媒と混ざり合うことで、Tb0は時間の経過とともに上昇する。逆に室内熱交換器32の温度は、時間の経過とともに低下する。そして、前記均圧状態となるtの時点で両者はそれぞれ一定値となる。なお、暖房運転停止時には空調室内温度の方が外気温Taよりも高温であるので、均圧状態における室内熱交換器32の温度は、室外熱交換器22の均圧温度Tb1よりも高温となる。
暖房運転停止から均圧状態到達までの時間は、現地配管18および19の配管長が長ければ増加し、短ければ減少する(図3(A)参照)。図3は、配管長が短くなる場合の例であり、均圧温度Tb1への到達時間が、tからt’へと短縮する例を図3(B)に図示している。また、均圧状態における圧力P1および均圧温度Tb1は、外気温Taが高ければ上昇し、低ければ低下する。図3は、外気温Taが高い場合の例であり、図3(A)には、外気温が高い場合に、圧力P1がP1’へと上昇する例を、図3(B)には、外気温が高い場合に、均圧温度がTb1からTb1’へと上昇する例を、それぞれ図示している。
実施形態1において、例えば、均圧温度出力部432は、暖房運転の停止後、すなわち圧縮機21の駆動が停止された後に、予め定められたサンプリング間隔Tで、圧力検出部433が検出した圧力値をサンプリングし、当該圧力の経時変化率が一定となったtの時点、すなわち均圧状態における室外熱交換器22の温度Tb0を均圧温度Tb1として検出する。すなわち、室外熱交換器温度センサ221は、冷媒回路10内の冷媒の温度を検出する温度検出部としても機能し、均圧温度Tb1が実測値として得られることになる。
以下に、冷媒回路10内の冷媒が均圧状態に到達したときの冷媒温度である均圧温度の更なる検出例を示す。
(1)均圧温度出力部432は、暖房運転停止後、室外熱交換器温度センサ221が検出する室外熱交換器22の温度を用い、時間が異なる2点のタイミングでサンプルをとり、この2点でのサンプルから求めた温度変化率での変化曲線を算出すると共に、室内熱交換器32の温度を検出する室内熱交換器温度センサ321から得られる室内熱交換器32の温度を用い、時間が異なる2点のタイミングでサンプルをとり、この2点でのサンプルから求めた温度変化率での変化曲線を算出する。さらに、均圧温度出力部432は、これら両変化曲線に基づいて、均圧温度Tb1を算出(予測)する(例えば、これら両変化曲線が交わるポイントを算出し、当該ポイントに対応する時点の室外熱交換器22又は室内熱交換器32の温度を均圧温度Tb1として算出する)。
(2)均圧温度出力部432は、暖房運転停止後、室外熱交換器(蒸発器)22の圧力を検出する蒸発圧力センサ223から得られる室外熱交換器22の圧力を用い、時間が異なる2点のタイミングでサンプルをとり、この2点でのサンプルから求めた圧力変化率での変化曲線を算出すると共に、室内熱交換器(凝縮器)32の圧力を検出する凝縮圧力センサ323から得られる室内熱交換器32の圧力を用い、時間が異なる2点のタイミングでサンプルをとり、この2点でのサンプルから求めた圧力変化率での変化曲線を算出する。さらに、均圧温度出力部432は、これら両変化曲線に基づいて、均圧温度Tb1を検出(予測)する(例えば、これら両変化曲線が交わるポイントを算出し、当該ポイントに対応する時点で室外熱交換器温度センサ221が検出する室外熱交換器22の温度を均圧温度Tb1として検出する)。
(3)より均圧温度Tb1の算出精度を高めるには、均圧温度出力部432は、上記(1)の温度又は上記(2)の圧力の変化を数秒間隔に2つ以上の点でサンプリングし、上記変化率が一定以下となった場合において、当該変化率での両変化曲線に基づいて、均圧温度Tb1を検出(予測)する。
(4)更に、均圧温度出力部432は、暖房運転の停止直前に、外気温センサ222から室外温度を取得すると共に、室内機3が設置されている室内の温度を検出する図略の室内温度センサから取得し、これら温度に基づいて、上記均圧温度Tb1の検出値(予測値)を補正してもよい。
図4は、空気調和機1における均圧温度Tb1と室外空気の温度(外気温)Taと室外熱交換器22への着霜との関係を示す図である。図4においては、縦軸を均圧温度Tb1、横軸を外気温Taとしている。
まず、外気温Taと着霜との関係について説明する。Taが氷点0℃よりも十分に高い場合は、室外熱交換器22は、結露することはあっても、図4の右側に無着霜領域として示すように着霜することはない。また、Taが氷点0℃よりもある程度低い温度の場合にも、水の飽和水蒸気圧がほぼ0となり、室外空気中に水蒸気がほとんど含まれないので、図4の左側に無着霜領域として示すように室外熱交換器22に着霜することはない。すなわち、図4に着霜領域として示すように、氷点を間に含むある温度範囲において、暖房運転中に室外熱交換器22の温度Tb0が氷点よりも下がった場合に着霜が発生する。
次に、均圧温度Tb1と着霜との関係について説明する。Tb1が氷点0℃よりもある程度高い場合は(図4の領域A)、暖房運転停止時に室外熱交換器22が着霜していたとしても、当該着霜は自然に融解する。このときのTb1の値は、外気温Taが氷点よりも高い場合は、ほぼ氷点に近い値となり、Taが氷点よりも低い場合は、氷点よりも若干高い値となる。なぜならば、Taが氷点よりも高い場合は、室外空気からも着霜を融解するために必要な熱量が供給され、逆にTaが氷点よりも低い場合は、着霜を融解するために必要な熱量が増加するからである。
一方、着霜領域において領域Aを除いた領域Aでは、均圧温度Tb1が低いので、着霜を融解するために必要な熱量が供給されず、暖房運転停止時に室外熱交換器22が着霜していた場合、当該着霜が自然に融解することはない。
このような均圧温度Tb1と外気温Taと室外熱交換器22への着霜との関係に基づいて、氷点を基準として予め定められた第2の温度としての第2の閾値Th2が定められる。第2の閾値Th2は、暖房運転停止時に室外熱交換器22が着霜している場合に、デフロスト運転を行うか否かを制御部430が決定する際の基準となる値であり、図4の領域Aが含まれない温度とされ、予め記憶部420に記憶されている。
制御部430は、均圧温度出力部432が検出した均圧温度Tb1と、第2の閾値Th2とに基づいた簡便な制御で、暖房運転停止時に室外熱交換器22が着霜している場合に、デフロスト運転を行うか否かを決定する。すなわち、制御部430は、Tb1がTh2を超えている場合には、圧縮機21の駆動の停止を維持させてデフロスト運転を行わせず、Tb1がTh2を超えている場合には、圧縮機21の駆動を再開させてデフロスト運転を開始させる。
図5は、空気調和機1における暖房運転停止時の動作を示すフローチャートである。ユーザが暖房運転を停止するために室内リモコンをオフにすると、制御部430は、圧縮機21の駆動を停止させることで空気調和機1における暖房運転を停止させる(ステップS101)。着霜判定部431は、圧縮機21の駆動停止時の室外熱交換器22の温度Tb0を前記第1の閾値Th1と比較する(ステップS102)。
Tb0がTh1を超えている場合には(ステップS102でYES)、着霜判定部431は、室外熱交換器22が着霜していないと判定し、当該判定を受けて制御部430は、圧縮機21の駆動の停止を維持させる(エンドへ)。Tb0がTh1以下の場合には(ステップS102でNO)、着霜判定部431は、室外熱交換器22が着霜していると判定し、均圧温度出力部432は、室外熱交換器22内の冷媒圧力の経時変化率が一定となった時点、すなわち均圧状態に到達した時点(ステップS103でYES)のTb0を均圧温度Tb1として検出する(ステップS104)。
続いて制御部430は、均圧温度Tb1を前記第2の閾値Th2と比較する(ステップS105)。Tb1がTh2を超えている場合には(ステップS105でYES)、制御部430は、圧縮機21の駆動の停止を維持させる(エンドへ)。Tb1がTh2以下の場合には(ステップS105でNO)、制御部430は、圧縮機21の駆動を再開させてデフロスト運転を開始させる(ステップS106)。
デフロスト運転の開始後、着霜判定部431は、例えば所定のモニタリング間隔毎にTb0をTh1と比較する(ステップS107)。Tb0がTh1を超えた時点で(ステップS107でYES)、着霜判定部431はデフロストが完了したと判定し、当該判定を受けて制御部430は、圧縮機21の駆動を停止させ、デフロスト運転を停止させる(ステップS108)。
実施形態1によれば、均圧温度出力部432は、暖房運転停止後に均圧状態となった時点の室外熱交換器22の温度Tb0を均圧温度Tb1として検出する、すなわち実測値として均圧温度Tb1を検出するので、均圧温度Tb1を正しく検出することができる。
<実施形態2>
実施形態2に係る空気調和機1Aは、実施形態1に係る空気調和機1と機械的構成は同一であり、均圧温度Tb1の検出のみを空気調和機1とは異なる方法で行う。すなわち、実施形態2において、均圧温度出力部432は、暖房運転の停止後に予め定められたサンプリング間隔Tで、圧力検出部433が算出した低圧ガス冷媒の圧力と、室外熱交換器温度センサ221が検出した室外熱交換器22の温度Tb0とをサンプリングし、両者の経時変化に基づいて、均圧温度Tb1を検出する。
具体的には、均圧状態に近づくにつれて、冷媒回路10各所の圧力差は小さくなる、すなわち低圧ガス冷媒の圧力の単位時間Tあたりの変化量は少なくなるので、当該圧力が一定となる時点は予測可能であり、当該時点のTb0を、暖房運転停止時からのTb0の経時変化に基づいて予測することで、均圧温度出力部432は均圧温度Tb1を検出する。そのため、図3に示すように、均圧状態となる時点tよりも前の時点tで均圧温度Tb1が算出される。
図6は、実施形態2における暖房運転停止時の動作を示すフローチャートである。実施形態1におけるステップS103とステップS104とが、ステップS203に置き換わっている以外は、実施形態1における暖房運転停止時の動作を示すフローチャート(図5)と同様である。
すなわち、Tb0がTh1以下の場合には(ステップS202でNO)、着霜判定部431は、室外熱交換器22が着霜していると判定し、均圧温度出力部432は、圧力検出部433が算出した低圧ガス冷媒の圧力の経時変化と、室外熱交換器温度センサ221が検出した室外熱交換器22の温度Tb0の経時変化とに基づいて、均圧温度Tb1を算出する(ステップS203)。
実施形態2によれば、冷媒圧力の経時変化と冷媒温度の経時変化とに基づいて均圧温度Tb1を算出するので、均圧状態到達を待つことなくデフロスト運転の要不要を判定することができる。したがって、デフロスト運転が必要な場合に、暖房運転停止からのデフロスト運転の開始と終了との時間を早めることができる。
<実施形態3>
実施形態3に係る空気調和機1Bは、実施形態1および2に係る空気調和機1および空気調和機1Aと機械的構成は同一であり、デフロスト運転の制御を、空気調和機1および空気調和機1Aとは異なる制御条件に基づいて行う。当該制御条件について、図7に基づいて説明する。
図7は、図4と同様の図であり、均圧温度Tb1と外気温Taと室外熱交換器22への着霜との関係を示す図である。図7には、図4には不図示の領域Aを図示している。領域Aは、暖房運転停止時に室外熱交換器22が着霜している場合に、逆サイクルデフロスト運転が行われなくとも、室外ファン25の駆動により室外空気が室外熱交換器22に送風されることで、室外空気から熱量が供給されて当該着霜が融解する領域である。すなわち、領域Aは、図4に図示した領域Aの一部であって、領域Aとの境界、かつ、外気温Taが氷点を超える領域に位置する。さらに領域Aの下限は右下がりの曲線となっている。なぜならば、均圧温度Tb1が低くとも外気温Taが高ければ、室外ファン25の駆動により室外空気が室外熱交換器22に送風されることで、室外熱交換器22の着霜を融解させるに十分な熱量が供給されるからである。
暖房運転停止時に室外熱交換器22が着霜している場合に、均圧温度Tb1と外気温Taとの関係が図7の領域Aにあるときには、圧縮機21の駆動を停止したまま室外ファン25のみを駆動すれば、少ない消費エネルギーで当該着霜を除去することができる。この点に鑑みて、空気調和機1Bが備える制御部430は、均圧温度Tb1が前記第2の閾値Th2以下の場合であっても、外気温センサ222が検出した外気温TaがTh2を超えているときには、圧縮機21の駆動を停止させることで逆サイクルデフロスト運転を行わずに前記暖房運転を停止させ、かつ、室外ファン25を駆動させる制御を行う構成とされている。
ただし、図7に示すように、外気温TaがTh2を超える領域であっても、領域Aではなく領域Aに該当する領域が存在する。このような領域では、逆サイクルデフロスト運転を行わずに室外ファン25を駆動させるのみでは、室外熱交換器22の着霜を除去することができない。そこで空気調和機1Bにおいては、制御部430が、暖房運転を停止させ、かつ、室外ファン25を駆動させた場合に、着霜判定部431は、当該暖房運転の停止から予め定められた時間T(T>t)の経過後に、室外熱交換器22が着霜しているか否かを判定し、制御部430は、室外熱交換器22が着霜していると着霜判定部431が判定したときには、圧縮機21の駆動を再開させてデフロスト運転を開始させる。
図8は、実施形態3における暖房運転停止時の動作を示すフローチャートである。ステップS301〜ステップS305までは、図6に示す実施形態2における暖房運転停止時の動作を示すフローチャートのステップS201〜S204にそれぞれ対応するので、説明を省略する。
均圧温度Tb1が第2の閾値Th2を超えている場合には(ステップS304でYES)、実施形態2と同様に制御部430は、圧縮機21の駆動の停止を維持させる(エンドへ)。一方、Tb1がTh2以下の場合には(ステップS304でNO)、制御部430は、外気温Taを第2の閾値Th2と比較する(ステップS305)。TaがTh2を超えている場合には(ステップS305でYES)、制御部430は、圧縮機21の駆動の停止を維持させたまま、室外ファン25を駆動させる(ステップS306)。TaがTh2以下の場合には(ステップS305でNO)、ステップS310に進んで制御部430は、圧縮機21の駆動を再開させてデフロスト運転を開始させる。
室外ファン25の駆動開始(ステップS306)の後、暖房運転の停止から時間Tが経過すると(ステップS307でYES)、着霜判定部431は、室外熱交換器22の着霜が除去されたか否かを判定する(ステップS308)。制御部430は、室外熱交換器22の着霜が除去されていないと着霜判定部431が判定したときには(ステップS308でNO)、圧縮機21の駆動を再開させてデフロスト運転を開始させる(ステップS310)。一方、室外熱交換器22の着霜が除去されたと着霜判定部431が判定したときには(ステップS308でYES)、室外ファン25の駆動を停止させる(ステップS309)。
ステップS310以降ステップS312までの動作も、図6に示すフローチャートのステップS205〜S207にそれぞれ対応するので、説明を省略する。
実施形態3によれば、室外熱交換器22にTh2を超える温度の室外空気を送風したにもかかわらず前記の着霜を融解できなかった場合のみに、デフロスト運転を開始させるので、省エネルギー性がさらに向上し、しかも室外熱交換器22の着霜を確実に融解することが可能となる。
<実施形態4>
実施形態4に係る空気調和機1Cは、実施形態3に係る空気調和機1Bと機械的構成は同一であり、圧縮機21を駆動させるデフロスト運転を行わずに室外ファン25のみを駆動させて着霜を除去する場合の制御を、空気調和機1Bとは異なる制御条件に基づいて行う。当該制御条件について、図9に基づいて説明する。
図9は、図4および図7と同様の図であり、均圧温度Tb1と外気温Taと室外熱交換器22への着霜との関係を示す図である。図9に示す領域A〜Aは、図7に示す領域A〜Aと同一の領域であり、領域Aは、暖房運転停止時に室外熱交換器22が着霜している場合に、逆サイクルデフロスト運転が行われなくとも、室外ファン25の駆動により室外空気が室外熱交換器22に送風されることで、室外空気から熱量が供給されて当該着霜が融解する領域である。
空気調和機1Cは、制御部430が、暖房運転停止時に室外熱交換器22が着霜している場合に、均圧温度Tb1と外気温Taとの関係が図9の領域Aにあるときにのみ、圧縮機21の駆動を停止したまま室外ファン25のみを駆動させる点で、実施形態3に係る空気調和機1Bと異なる。すなわち、空気調和機1Cにおいて制御部430は、均圧温度Tb1が前記第2の閾値Th2以下の場合であっても、外気温Taが均圧温度に応じて予め定められた第3の温度である第3の閾値Th3を超えているときには、圧縮機21の駆動を停止させることで逆サイクルデフロスト運転を行わずに前記暖房運転を停止させ、かつ、室外ファン25を駆動させる制御を行う。Th3は、室外ファン25を駆動させることで室外熱交換器22の着霜を除去できる温度であり、図9において両端を点aおよび点bとする曲線上の値となる。
なお、前記第3の閾値Th3は、均圧温度Tb1と外気温Taとを対応づけるテーブルとして記憶部420に予め記憶され、制御部430は、当該テーブルから均圧温度Tb1に対応する値を読込むことでTh3の値を決定する。
図10は、実施形態4における暖房運転停止時の動作を示すフローチャートである。実施形態4は、実施形態3と上記の相違点を有するため、実施形態3におけるステップS305(図8参照)がステップS405に、実施形態3におけるステップS307〜S309までのステップ(図8参照)がステップS407〜S408に、それぞれ置き換わっている。ステップS301〜ステップS304までは、実施形態3と同様であるから説明を省略する。
均圧温度出力部432が算出した均圧温度Tb1が第2の閾値Th2を超えている場合に(ステップS304でYES)、制御部430が、圧縮機21の駆動の停止を維持させるのは実施形態2および3と同様である。一方、Tb1がTh2以下の場合には(ステップS304でNO)、制御部430は、外気温Taを第3の閾値Th3と比較する(ステップS405)。TaがTh3を超えている場合には(ステップS405でYES)、制御部430は、圧縮機21の駆動の停止を維持させたまま、室外ファン25を駆動させる(ステップS306)。TaがTh3以下の場合には(ステップS405でNO)、ステップS311に進んで制御部430は、圧縮機21の駆動を再開させてデフロスト運転を開始させる。
室外ファン25の駆動開始(ステップS306)の後、着霜判定部431は、例えば所定のモニタリング間隔毎にTb0をTh1と比較する(ステップS407)。Tb0がTh1を超えた時点で(ステップS407でYES)、着霜判定部431は室外熱交換器22の着霜が除去されたと判定し、当該判定を受けて制御部430は、室外ファン25の駆動を停止させる(ステップS408)。実施形態4においては、制御部430は、Th3、すなわち、外気温Taが室外熱交換器22の着霜を除去できる温度を超えているか否かに基づいて、室外ファン25を駆動させるかデフロスト運転を開始させるかを決定するので、着霜判定部431が室外熱交換器22の着霜が除去されたと判定するまで、制御部430は、室外ファン25の駆動を継続させる。すなわち、室外ファン25の駆動開始後、Tb0がTh1を超えない場合は(ステップS407でNO)、制御部430は、室外ファン25の駆動を継続させる。
ステップS310以降ステップS312までの動作も、実施形態3と同様であるから説明を省略する。
実施形態4によれば、均圧温度Tb1が前記第2の閾値Th2以下の場合であっても、室外空気の温度Taが第3の閾値Th3を超えているときには、室外熱交換器22にTh3を超える温度の室外空気が送風されるので、室外熱交換器22の着霜を除去可能な熱量を有する室外空気を室外熱交換器22に送風可能となり、確実に前記の着霜を融解することが可能となる。そのため、デフロスト運転の頻度が最小限に抑えられ、省エネルギー性がさらに向上する。
また、実施形態1〜4のいずれにおいても、従来の空気調和機とは異なり、室外熱交換器22が着霜していたとしても、均圧温度Tb1が当該着霜が融解する値にある場合には、デフロスト運転が行われないようにすることが可能となる。そのため、暖房運転再開時に室外熱交換器22が着霜状態にあることを防止でき、しかも、不必要なデフロスト運転が行われないことで従来の空気調和機よりも省エネルギー性が向上する。したがって、ユーザの快適性を損なうことなく、空気調和機の消費電力の削減および運転コストの削減が可能となる。
以上、本発明の実施形態1〜4に係る空気調和機について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような変形実施形態を取ることもできる。
(1)上記実施形態では、デフロスト運転は、冷媒回路10における冷媒の循環方向を切り換える、いわゆる逆サイクルデフロストであるが、本発明は、圧縮機21から吐出されるホットガスを、室内熱交換器32をバイパスさせて室外熱交換器22に流すことでデフロスト運転を行う正サイクルデフロスト運転を行う空気調和機にも適用可能である。
(2)上記実施形態3および4では、均圧温度出力部432による均圧温度Tb1の算出は、実施形態2の態様で行っているが、実施形態1の態様で行うことも可能である。
(3)上記実施形態では、暖房運転停止から暖房運転再開までの時間は制御の因子として用いられていないが、当該時間の長短に応じて制御の態様を変更するようにしてもよい。例えば、均圧温度Tb1が前記第2の閾値Th2よりも高い場合であっても、前記時間が短いために着霜の除去が不完全となるおそれのあるときは、制御部430が、圧縮機21の駆動を再開してデフロスト運転を行わせるようにしてもよい。
(4)上記実施形態では、均圧温度Tb1と比較し、デフロスト運転を行うか否かを決定するための第2の閾値Th2を固定値としているが、実施形態4における第3の閾値Th3と同様にして制御部430が決定するようにしても良い。すなわち、閾値Th2が、図4に示す領域Aと領域Aとの境界線上の値となるように、均圧温度Tb1と外気温Taとを対応づけるテーブルとして閾値Th2を記憶部420に予め記憶させ、制御部430が、当該テーブルから均圧温度Tb1に対応する値を読込むことでTh2の値を決定するようにしてもよい。
1、1A、1B、1C 空気調和機
2 室外機
3 室内機
10 冷媒回路
21 圧縮機
212 吸入温度センサ
214 吐出温度センサ
22 室外熱交換器
221 室外熱交換器温度センサ(室外熱交換器温度検出部、温度検出部)
222 外気温センサ(外気温度検出部)
24 室外電動弁
25 室外ファン
251 室外ファンモータ
32 室内熱交換器
33 室内ファン
331 室内ファンモータ
40 コントローラ
410 計時部
420 記憶部
430 制御部
431 着霜判定部
432 均圧温度出力部
433 圧力検出部

Claims (3)

  1. 圧縮機(21)と、暖房運転時に蒸発器として機能する室外熱交換器(22)と、暖房運転時に凝縮器として機能する室内熱交換器(32)とが接続された冷媒回路(10)と、
    室外空気を前記室外熱交換器(22)に送風する室外ファン(25)と、
    前記室外熱交換器(22)が着霜しているか否かを判定する着霜判定部(431)と、
    前記暖房運転の停止後に前記冷媒回路(10)内の冷媒の圧力が均一となるときの当該冷媒の温度である均圧温度を出力する均圧温度出力部(432)と、
    デフロスト運転を制御する制御部(430)と、を備え、
    前記制御部(430)は、前記暖房運転を停止させるときに、
    前記室外熱交換器(22)が着霜していないと前記着霜判定部(431)が判定した場合には、前記圧縮機(21)の駆動を停止させることでデフロスト運転を行わずに前記暖房運転を停止させ、
    前記室外熱交換器(22)が着霜していると前記着霜判定部(431)が判定した場合には、前記均圧温度出力部(432)が出力する前記均圧温度に基づいて、前記デフロスト運転を行うか否かを決定する空気調和機。
  2. 前記室外熱交換器(22)の圧力を検出する第1圧力検出部(223)と、
    前記室内熱交換器(32)の圧力を検出する第2圧力検出部(323)と、
    前記室外熱交換器(22)の温度を検出する室外熱交換器温度検出部(221)とをさらに備え、
    前記均圧温度出力部(432)は、前記第1圧力検出部(223)が検出する前記室外熱交換器(22)の圧力の経時変化と、前記第2圧力検出部(323)が検出する前記室内熱交換器(32)の圧力の経時変化とに基づいて、前記冷媒回路(10)内の冷媒が圧力均一となる均圧状態に遷移したことを判断し、この遷移時点で前記室外熱交換器温度検出部(221)が検出する前記室外熱交換器(22)の温度を前記均圧温度として出力する請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記均圧温度出力部(432)は、前記冷媒回路(10)内の冷媒が圧力均一となる均圧状態に遷移する前に、前記室外熱交換器温度センサ(221)が検出する室外熱交換器(22)の温度の経時変化と、室内熱交換器(32)の温度を検出する室内熱交換器温度センサ(321)が検出する室内熱交換器(32)の温度の経時変化とに基づいて、前記均圧温度を算出する請求項1に記載の空気調和機。
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