JP5227661B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は、暖房運転中に室外熱交換器の除霜運転を行う空気調和機に関する。
従来の空気調和機は特許文献1、2に開示されている。この空気調和機は室内に配される室内機と屋外に配される室外機とが分離したセパレート型に構成される。室外機には冷凍サイクルを運転する圧縮機が設けられ、室内機及び室外機にはそれぞれ圧縮機に接続された室内熱交換器及び室外熱交換器が配される。
暖房運転を開始すると室内熱交換器が冷凍サイクルの高温側となり、室外熱交換器が低温側となる。室内機に取り込まれた空気は室内熱交換器と熱交換して昇温され、室内に送出される。これにより、室内の暖房が行われる。
外気温が低い場合(2℃〜5℃以下)には室外熱交換器は0℃以下となり、屋外の空気が所定量の水分を含んでいると霜となって室外熱交換器に付着する。暖房運転を継続すると室外熱交換器の霜が成長して熱交換効率が低下するため、定期的に室外熱交換器を除霜する除霜運転が行われる。
このため、特許文献1に記載の空気調和機は、室外熱交換器の温度が所定の温度よりも低く、暖房運転の積算時間が所定時間を超えると除霜運転が行われる。また、特許文献2に記載の空気調和機は、室外熱交換器の温度が所定温度よりも低い状態を所定時間継続すると除霜運転が行われる。除霜運転時は室内の暖房が停止され、室内熱交換器が冷凍サイクルの低温側に配されて室外熱交換器が冷凍サイクルの高温側に配される。これにより、室外熱交換器を昇温して除霜する。
室外熱交換器の霜付きは室外熱交換器の温度が低い場合であっても外気温に近い温度の場合は発生しない。このため、上記特許文献1、2の空気調和機は室外熱交換器の温度に基づいて除霜時期を判別するため無駄な除霜運転が行われる場合が生じる。これにより、除霜運転によって暖気の送出が停止され、快適性が損なわれる問題がある。
この問題を解決するために、特許文献3には外気温と室外熱交換器の温度とに基づいて除霜運転を行う空気調和機が開示される。即ち、除霜運転を開始する室外熱交換器の温度を外気温に応じて可変する。これにより、除霜の時期を正確に検知し、無駄な除霜運転を省いて快適性の低下を防止することができる。
特開昭60−133248号公報(第2頁−第3頁、第2図) 実開昭61−194133号(第2頁−第8頁、第3図) 特開2008−14593号公報(第4頁−第10頁、第2図)
しかしながら、上記特許文献3に記載の空気調和機によると、室外熱交換器の温度を検知する温度センサに加えて、外気温を検知する温度センサを必要とする。このため、空気調和機のコストが増大する問題があった。
本発明は、快適性の低下を防止するとともにコストを削減できる空気調和機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、室内の空気を吸気して吹出口から送出する室内送風ファンと、前記室内送風ファンによる吸気と熱交換する室内熱交換器と、屋外に配されて外気と熱交換する室外熱交換器と、前記室外熱交換器の温度を検知する第1温度検知部と、計時を行う計時手段とを備え、暖房運転中に前記室外熱交換器を除霜する除霜運転を行う空気調和機において、
除霜運転は第1温度検知部の検知温度が所定の除霜温度よりも低くなった際に行われ、前回の暖房運転の停止後からの経過時間を暖房運転の開始時に検知し、該経過時間が所定の停止時間よりも長いときに前記室外熱交換器の初期温度を検知して前記除霜温度を前記初期温度に応じて可変して初回の除霜運転を行うことを特徴としている。
この構成によると、前回の暖房運転の停止時に計時手段により計時が開始され、暖房運転の開始時に前回の暖房運転の停止後からの経過時間が検知される。経過時間が予め設定された停止時間よりも長い場合は、室外熱交換器の初期温度が第1温度検知部により検知される。室外熱交換器の温度は第1温度検知部により監視され、初期温度に応じて可変される除霜温度よりも第1温度検知部の検知温度が低くなると初回の除霜運転が開始される。
また本発明は、上記構成の空気調和機において、前記経過時間が前記所定の停止時間よりも短いときに前記除霜温度を予め設定された一定値にして初回の除霜運転を行うようにしてもよい。この構成によると、前回の暖房運転の停止後からの経過時間が上記所定の停止時間よりも短い場合は、予め一定値に設定された除霜温度よりも第1温度検知部の検知温度が低くなると初回の除霜運転が開始される。
また本発明は、上記構成の空気調和機において、前記経過時間が前記所定の停止時間よりも長いときに、前記初期温度が0℃を含む所定の温度範囲で前記初期温度が高い程前記除霜温度を高くするとともに、前記所定の温度範囲よりも高温の領域で前記除霜温度を第1の温度にし、前記所定の温度範囲よりも低温の領域で前記除霜温度を第1の温度よりも低い第2の温度にし、前記経過時間が前記所定の停止時間よりも短いときに、前記除霜温度を第1の温度近傍の第1の温度よりも低い第3の温度にしてもよい。
この構成によると、前回の暖房運転の停止後からの経過時間が上記所定の停止時間よりも長い場合に、初期温度が0℃よりも高い高温領域では室外熱交換器の温度が第1の温度よりも低くなると初回の除霜運転が開始される。初期温度が0℃よりも低い低温領域では室外熱交換器の温度が第2の温度よりも低くなると初回の除霜運転が開始される。初期温度が高温領域と低温領域との間の0℃を含む可変領域では初期温度に応じて例えば線形的に除湿温度が可変される。そして、室外熱交換器の温度が初期温度に基づいて決められる除湿温度よりも低くなると初回の除霜運転が開始される。また、前回の暖房運転の停止後からの経過時間が上記所定の停止時間よりも短い場合には、室外熱交換器の温度が第1の温度近傍の第3の温度よりも低くなると初回の除霜運転が開始される。
また本発明は、上記構成の空気調和機において、2回目以降の除霜運転で前記除霜温度を一定値にするとともに、前回の除霜運転の停止後からの経過時間が所定の待機時間を経過した後に除霜運転を開始し、前回の除霜運転の運転時間が長い程、前記待機時間を短くしてもよい。
この構成によると、前回の除霜運転の運転時間及び前回の除霜運転の停止後からの経過時間が計時手段によって計時される。室外熱交換器の温度が一定値の除霜温度よりも低くなった際に該経過時間が前回の所定の待機時間よりも長いと2回目以降の除霜運転が開始され、短いと待機時間が経過するまで待機した後に2回目以降の除霜運転が行われる。この時、待機時間は前回の除霜運転の運転時間が長い程短くなるように可変される。
また本発明は、上記構成の空気調和機において、暖房運転を開始してから最初の除霜運転を開始するまでの時間を、前記待機時間の最大値よりも長くしてもよい。この構成によると、暖房運転が開始されると、2回目以降の除霜運転の最大の待機時間よりも長い待機時間が経過し、且つ、室外熱交換器の温度が除霜温度よりも低くなると初回の除霜運転が開始される。
また本発明は、上記構成の空気調和機において、前記室内熱交換器の温度を検知する第2温度検知部と、室内に送出する空気の風向を可変する風向板とを備え、除霜運転中に前記室内熱交換器の温度が所定温度よりも低いときに、前記風向板により前記吹出口から下方への空気の流出を妨げるようにしてもよい。この構成によると、第2温度検知部によって室内熱交換器の温度が監視され、所定の温度よりも低くなると例えば、風向板によって吹出口の遮蔽や水平若しくは上方への空気の送出が行われる。
また本発明は、上記構成の空気調和機において、除霜運転中に前記室内熱交換器の温度が所定温度よりも低いときに、前記風向板により前記吹出口を塞ぐとともに前記室内送風ファンを停止してもよい。
本発明によると、前回の暖房運転の停止後からの経過時間が所定の停止時間よりも長いときに室外熱交換器の初期温度を外気温と判断して初期温度に応じて除霜温度を可変して初回の除霜運転を行うので、正確に除霜時期を検知することができる。従って、不要な除霜運転を排して快適性の低下を防止できるとともに、外気温を検知する温度センサを設ける必要がなくコストを削減することができる。
また、前回の暖房運転の停止後からの経過時間が所定の停止時間よりも短いときに除霜温度を一定値にして初回の除霜運転を行うようにすると、室外熱交換器の温度上昇による除霜時期の誤検知を防止することができる。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は一実施形態の空気調和機の冷凍サイクルの回路図を示している。空気調和機1は室内に配される室内機2と屋外に配される室外機3とが分離されたセパレート型になっている。室内機2には各部を制御するCPUを有した制御部(不図示)が設けられる。制御部には各種の計時を行うタイマー(計時手段)及び動作プログラムや演算データを記憶する記憶部(不図示)が設けられる。
室外機3には圧縮機11、四方切替弁12、膨張弁13、室外熱交換器14及び室外送風ファン15が設けられる。室内機2には室内熱交換器24及び室内送風ファン25が設けられる。圧縮機11から導出される冷媒管は四方切替弁12を介して室外熱交換器15及び室内熱交換器25の一端に接続される。室外熱交換器14及び室内熱交換器24の他端は膨張弁13を介して接続される。
暖房運転時には図1に示すように四方切替弁12が切り替えられ、矢印A1に示す方向に冷媒が流通して冷凍サイクルが運転される。圧縮機11により圧縮された高温高圧の冷媒は室内熱交換器24で放熱しながら凝縮する。高温の冷媒は膨張弁13で膨張して低温低圧となり、室外熱交換器14に送られる。室外熱交換器14の冷熱は室外送風ファン15によって屋外に放出される。
室外熱交換器14に流入する冷媒は吸熱しながら蒸発して低温のガス冷媒となり、圧縮機11に送られる。これにより、室内熱交換器24が冷凍サイクルの高温側となり、室外熱交換器14が冷凍サイクルの低温側となる。室内熱交換器24と熱交換して昇温された空気は室内送風ファン25によって室内に送出される。
冷房運転時、除湿運転時及び室外熱交換器14の除霜運転時には図2に示すように四方切替弁12が切り替えられ、矢印A2に示すように図1と逆方向に冷媒が流通する。これにより、室内熱交換器24が冷凍サイクルの低温側となり、室外熱交換器14が冷凍サイクルの高温側となる。室外熱交換器14の熱は室外送風ファン15によって屋外に放出される。室内熱交換器24と熱交換して降温された空気は室内送風ファン25によって室内に送出される。
また、室外熱交換器14及び室内熱交換器24の温度をそれぞれ検知する第1、第2温度検知部16、26が設けられている。
図3は室内機2の側面断面図を示している。室内機2は室内の壁面に取り付けられるキャビネット4で覆われる。キャビネット4の上面には室内の空気を取り入れる吸込口6が形成される。キャビネット4の内部にはクロスフローファンから成る室内送風ファン25が配される。
室内送風ファン25と吸込口6との間には室内熱交換器24が配される。室内送風ファン25の下方には前方に吹出口7を開口する送風通路5が設けられる。室内送風ファン25の駆動によって吸込口6から室内の空気が取り込まれ、室内熱交換器24で熱交換した空気が送風通路5を介して吹出口7から送出される。
送風通路5の吹出口7近傍には横ルーバ8、9(風向板)が上下に配され、横ルーバ8、9の後方に縦ルーバ10が配される。縦ルーバ10によって吹出口7から送出される空気の風向が左右方向に可変される。横ルーバ8、9によって吹出口7から送出される空気の風向が上下方向に可変される。また、横ルーバ8、9によって同図に示すように吹出口7を遮蔽できるようになっている。
図4は空気調和機1の暖房運転時の動作を示すフローチャートである。ステップ#11では前回の暖房運転の停止から所定の停止時間τsが経過したか否かが判断される。停止時間τsが経過した場合はステップ#12に移行し、停止時間τsが経過したことを示すフラグFに1が代入される。ステップ#13では第1温度検知部16により室外熱交換器14の温度が検知され、室外熱交換器14の初期温度T0として記憶される。前回の暖房運転から停止時間τsが経過していない場合はステップ#14でフラグFに0が代入される。
ステップ#15では四方切替弁12が前述の図1に示す状態に切り替えられ、圧縮機11及び室外送風ファン15が駆動される。ステップ#16では横ルーバ8、9が下向きに配置され、室内送風ファン25が駆動される。これにより、吹出口7から下向きに暖気が送出される。
キャビネット4の内部には吸込口6の近傍に室内機2への吸込み空気温度を検出する室温サーモ(不図示)が設けられる。この室温サーモの検知温度と設定温度との温度差により圧縮機11の回転数が制御される。また、第2温度検知部26によって室内熱交換器24の温度が監視され、室内熱交換器24の検知温度により室内送風ファン25の回転数が制御される。これにより、常に暖かい温風を室内に吹出し、室内が所定の温度範囲に維持される。
ステップ#21では暖房運転を終了する指示(例えば、リモートコントローラからの停止指示や、運転OFFタイマーによる停止指示)があったか否かが判断される。暖房運転を終了する指示があった場合はステップ#45に移行する。暖房運転を終了する指示がない場合はステップ#22に移行する。ステップ#22では第1温度検知部16によって室外熱交換器14の温度Teが検知される。ステップ#23ではフラグFが1か否かが判断される。フラグFが1の場合はステップ#24に移行し、フラグFが0の場合はステップ#25に移行してそれぞれ除霜を開始する除霜温度が取得される。
図6は除霜温度を取得するための室外熱交換器14の検知温度Teと初期温度T0との関係を示す図である。縦軸は室外熱交換器14の検知温度Te(単位:℃)を示し、横軸は室外熱交換器14の初期温度T0(単位:℃)を示している。
フラグF=1の場合は除霜温度が可変され、初期温度T0に応じて低温領域S1、可変領域S2、高温領域S3に区別された各領域で異なる条件によって除霜温度が導出される。初期温度T0が0℃を含む所定の温度範囲の可変領域S2では式(1)で示される直線よりも室外熱交換器14の検知温度Teが低くなると除霜が開始される。ここで、k、Tbは予め設定された係数及び温度である。除霜温度を初期温度T0に対して線形的に可変しているが、非線形的に可変してもよい。
Te=kT0+Tb ・・・(1)
可変領域S2よりも低温側の低温領域S1では、一定値の温度Tc(第2の温度)が除霜温度となる。可変領域S2よりも高温側の高温領域S3では、一定値の温度Ta(第1の温度)が除霜温度となる。温度Ta、Tcは式(1)で表わされる直線に連続した一定値になっており、Ta>Tb>Tcの関係がある。
フラグF=0の場合は、初期温度T0に拘わらず一定値の温度Td(第3の温度)が除霜温度となる。これにより、室外熱交換器14の検知温度Teが温度Tdよりも低くなると除霜が開始される。温度Tdは温度Taよりも低く、温度Taの近傍の値になっている。
図6に基づいて、ステップ#24では除霜温度が初期温度T0に応じて演算により導出される。ステップ#25では除霜温度に一定値の温度Tdが代入される。ステップ#26では室外熱交換器14の検知温度Teが除霜温度よりも低いか否かが判断される。室外熱交換器14の検知温度Teが除霜温度よりも低くない場合はステップ#21に戻り、ステップ#21〜#26が繰り返し行われる。
室外熱交換器14の検知温度Teが除霜温度よりも低い場合はステップ#27に移行する。ステップ#27では暖房運転の開始時から所定の初期時間τ0が経過したか否かが判断される。初期時間τ0が経過していない場合は除霜運転が行われずにステップ#21に戻り、ステップ#21〜#27が繰り返し行われる。
初期時間τ0が経過した場合はステップ#31に移行し、図5に示す除霜運転が行われる。除霜運転のステップ#50では除霜運転の運転時間(言い換えれば、今回の除霜運転が行われた時間)である除霜時間τdの計時が開始される。ステップ#51では四方切替弁12が前述の図2に示すように切り替えられる。これにより、室外熱交換器14が冷凍サイクルの高温側となって室外熱交換器14の除霜が行われる。
ステップ#52では第2温度検知部26によって室内熱交換器24の温度Tiが検知される。ステップ#53では室内熱交換器24の温度Tiが所定温度以上か否かが判断される。室内熱交換器24の温度Tiが所定温度以上の場合はステップ#56に移行する。室内熱交換器24の温度Tiが所定温度よりも低くなった場合はステップ#54に移行し、室内送風ファン25が停止される。ステップ#55では横ルーバ8、9によって吹出口7が遮蔽される。
これにより、暖房運転中に低温の空気が吹出口7から下方へ流出することを妨げて不快感を低減することができる。室内熱交換器24の温度Tiが所定温度よりも低くなった際に横ルーバ8、9によって吹出口7から水平または上方に空気を導いて下方への流出を妨げてもよい。
ステップ#56では第1温度検知部16によって室外熱交換器14の温度Teが検知される。ステップ#57では室外熱交換器14の温度Teが所定温度以上か否かが判断される。室外熱交換器14の温度Teが所定温度よりも低い場合はステップ#52に移行し、ステップ#52〜#57が繰り返し行われて室外熱交換器14の除霜が継続される。
室外熱交換器14の温度Teが所定温度以上になると除霜が完了したと判断してステップ#58に移行する。ステップ#58では今回の除霜運転の運転時間である除霜時間τdが取得される。ステップ#59では除霜時間τdに基づいて次回の除霜運転までの待機時間τwが演算により導出される。
図7は待機時間τwと除霜時間τdとの関係を示す図である。縦軸は待機時間τwを示し、横軸は除霜時間τdを示している。待機時間τwは式(2)により導出され、除霜時間τdが長い程待機時間τwが短くなっている。ここで、j、τwmaxは予め設定された係数及び時間である。待機時間τwを除霜時間τdに対して線形的に可変しているが、非線形的に可変してもよい。
τw=−jτd+τwmax ・・・(2)
室外熱交換器14の着霜量が多いと除霜運転の運転時間が長くかかり、着霜量が少ないと除霜運転の運転時間が短くなる。このため、除霜時間τdが長い場合は次回の除霜運転までの待機時間τwを短くすることにより、着霜による熱交換効率の低下を防止することができる。また、除霜時間τdが短い場合は次回の除霜運転までの待機時間τwを長くすることにより、除霜によって暖気が送出されない期間を削減して不快感を低減することができる。
尚、前述のステップ#27の初期時間τ0は待機時間τwの最大値τwmaxよりも長くなっている。即ち、暖房運転の開始時は室外熱交換器14の表面が濡れていないため着霜しにくく、除霜運転を行った後の室外熱交換器14は濡れているため着霜しやすくなる。このため、強い暖房能力が必要となる暖房運転の開始時に、初回の除霜運転までの待機時間(初期時間τ0)を長くすることによって快適性を向上することができる。
ステップ#60では四方切替弁12が前述の図1に示すように切り替えられる。ステップ#61では横ルーバ8、9が下向きに配置され、室内送風ファン25が駆動される。これにより、暖房運転が継続され、図4のフローチャートに戻る。
図4のステップ#41では除霜温度に一定値の温度Td(図6参照)が代入される。ステップ#42では室外熱交換器14の検知温度Teが除霜温度よりも低いか否かが判断される。室外熱交換器14の検知温度Teが除霜温度よりも低くない場合はステップ#44に移行する。
室外熱交換器14の検知温度Teが除霜温度よりも低い場合はステップ#43に移行する。ステップ#43では前回の除霜運転からステップ#59で導出した待機時間τwが経過したか否かが判断される。待機時間τwが経過していない場合はステップ#44に移行する。
ステップ#44では暖房運転を終了する指示(例えば、リモートコントローラからの停止指示や、運転OFFタイマーによる停止指示)があったか否かが判断される。暖房運転を終了する指示がない場合はステップ#42〜#44が繰り返し行われる。そして、室外熱交換器14の検知温度Teが除霜温度よりも低くなり、待機時間τwが経過するとステップ#31に移行して2回目以降の除湿運転が行われる。
暖房運転を終了する指示があった場合はステップ#45に移行する。ステップ#45では次回の暖房運転までの停止時間τsの計時が開始され、暖房運転を終了する。
本実施形態によると、前回の暖房運転の停止後からの経過時間が所定の停止時間τsよりも長いときに室外熱交換器14の初期温度T0を外気温と判断することができる。これにより、室外熱交換器14の初期温度T0に応じて除霜温度を可変して初回の除霜運転を行うので、正確に除霜時期を検知することができる。従って、不要な除霜運転を排して快適性の低下を防止できるとともに、外気温を検知する温度センサを設ける必要がなくコストを削減することができる。
また、前回の暖房運転の停止後からの経過時間が所定の停止時間τsよりも短いときに除霜温度を一定値の温度Tdにして初回の除霜運転を行うので、室外熱交換器14の温度上昇による除霜時期の誤検知を防止することができる。
また、前回の暖房運転の停止後からの経過時間が所定の停止時間τsよりも長いときに、可変領域S2で初期温度T0が高い程除霜温度を高くし、高温領域S3及び低温領域S1でそれぞれ除霜温度を一定の第1の温度Ta、第2の温度Tcしている。このため、室外熱交換器14の温度が低くても外気温に近いために室外熱交換器14の霜付きが発生しない場合には除霜運転が行われない。従って、不要な除霜運転を容易に省くことができる。
また、前回の暖房運転の停止後からの経過時間が所定の停止時間τsよりも短いときに、除霜温度を第1の温度Ta近傍で第1の温度Taよりも低い第3の温度Tdにしたので、外気温が判別できない場合に確実に除霜を行うことができる。
また、2回目以降の除霜運転で除霜温度を一定値の温度Tdにして、前回の除霜運転の停止後からの経過時間が待機時間τwを経過した後に除霜運転を開始し、前回の除霜時間τdが長い程待機時間τwを短くしたので、着霜が多く前回の除霜時間τdが長い場合は待機時間τwを短縮して着霜による熱交換効率の低下を防止することができる。また、着霜が少なく前回の除霜時間τdが短い場合は待機時間τwを長くして除霜によって暖気が送出されない期間を削減して不快感を低減することができる。尚、2回目以降の除霜運転の除霜温度を温度Tdと異なる一定値にしてもよい。
また、暖房運転を開始してから初回の除霜運転を開始するまでの初期時間τ0を、待機時間τwの最大値τwmaxよりも長くしたので、強い暖房能力が必要となる暖房運転の開始時に初回の除霜運転までの時間を長くして快適性を向上することができる。
また、除霜運転中に室内熱交換器24の温度Tiが所定温度よりも低いときに、横ルーバ8、9(風向板)により吹出口7から下方への空気の流出を妨げるので、不快感を低減することができる。
本発明は、暖房運転中に室外熱交換器の除霜運転を行う空気調和機に利用することができる。
本発明の実施形態の空気調和機の冷凍サイクルの暖房運転時の状態を示す回路図 本発明の実施形態の空気調和機の冷凍サイクルの除霜運転時の状態を示す回路図 本発明の実施形態の空気調和機の室内機を示す側面断面図 本発明の実施形態の空気調和機の暖房運転の動作を示すフローチャート 本発明の実施形態の空気調和機の除霜運転の動作を示すフローチャート 本発明の実施形態の空気調和機の除霜温度を示す図 本発明の実施形態の空気調和機の待機時間と除霜時間との関係を示す図
符号の説明
1 空気調和機
2 室内機
3 室外機
4 キャビネット
5 送風通路
6 吸込口
7 吹出口
8、9 横ルーバ
10 縦ルーバ
11 圧縮機
12 四方切替弁
13 膨張弁
14 室外熱交換器
15 室外送風ファン
16 第1温度検知部
24 室内熱交換器
25 室内送風ファン
26 第2温度検知部

Claims (7)

  1. 室内の空気を吸気して吹出口から送出する室内送風ファンと、前記室内送風ファンによる吸気と熱交換する室内熱交換器と、屋外に配されて外気と熱交換する室外熱交換器と、前記室外熱交換器の温度を検知する第1温度検知部と、計時を行う計時手段とを備え、暖房運転中に前記室外熱交換器を除霜する除霜運転を行う空気調和機において、
    除霜運転は第1温度検知部の検知温度が所定の除霜温度よりも低くなった際に行われ、
    前回の暖房運転の停止後からの経過時間を暖房運転の開始時に検知し、該経過時間が所定の停止時間よりも長いときに前記室外熱交換器の初期温度を検知して前記除霜温度を前記初期温度に応じて可変して初回の除霜運転を行うとともに、
    前記経過時間が前記所定の停止時間よりも短いときに、前記除霜温度を予め設定された一定値にして初回の除霜運転を行い、
    前記一定値は前記除霜温度の上限値よりも低く下限値よりも高い温度であることを特徴とする空気調和機。
  2. 前記一定値は前記上限値の近傍の温度であることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記経過時間が前記所定の停止時間よりも長いときに、前記初期温度が0℃を含む所定の温度範囲で前記初期温度が高い程前記除霜温度を高くするとともに、前記所定の温度範囲よりも高温の領域で前記除霜温度を前記上限値にし、前記所定の温度範囲よりも低温の領域で前記除霜温度を前記下限値したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気調和機。
  4. 2回目以降の除霜運転で前記除霜温度を一定値にするとともに、前回の除霜運転の停止後からの経過時間が所定の待機時間を経過した後に除霜運転を開始し、前回の除霜運転の運転時間が長い程、前記待機時間を短くしたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の空気調和機。
  5. 暖房運転を開始してから初回の除霜運転を開始するまでの時間を、前記待機時間の最大値よりも長くしたことを特徴とする請求項4に記載の空気調和機。
  6. 前記室内熱交換器の温度を検知する第2温度検知部と、室内に送出する空気の風向を可変する風向板とを備え、除霜運転中に前記室内熱交換器の温度が所定温度よりも低いときに、前記風向板により前記吹出口から下方への空気の流出を妨げることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の空気調和機。
  7. 除霜運転中に前記室内熱交換器の温度が所定温度よりも低いときに、前記風向板により前記吹出口を塞ぐとともに前記室内送風ファンを停止したことを特徴とする請求項6に記載の空気調和機。
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