JPH10148067A - 非常脱出扉付きドア - Google Patents

非常脱出扉付きドア

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JPH10148067A
JPH10148067A JP30795996A JP30795996A JPH10148067A JP H10148067 A JPH10148067 A JP H10148067A JP 30795996 A JP30795996 A JP 30795996A JP 30795996 A JP30795996 A JP 30795996A JP H10148067 A JPH10148067 A JP H10148067A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドアの開閉が不能になった状態でも室外へ脱
出可能な非常脱出扉をドア内に収納した非常脱出扉付き
ドアにおいて、非常時の迅速な脱出を可能にし、また非
常脱出扉用の施錠装置の所在を分かり易くする。 【解決手段】 非常脱出扉4をドア本体3の外形に沿っ
た立面形状にし、その高さをドア本体3の下部から上部
までに亘る大きさにする。ドア本体3を施解錠する施錠
装置5を非常脱出扉4用の施錠装置として兼用する。ド
ア本体3から戸先側へ突出してドア本体3を開口枠に施
錠する本体用係合部6と、ドア本体3から非常脱出扉4
側へ突出して非常脱出扉4をドア本体3に施錠する脱出
扉用係合部7と、本体用係合部6と脱出扉用係合部7の
いずれか一方を選択的に操作する操作部8から施錠装置
5を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は非常時に室内から
室外へ脱出可能な非常脱出扉をドア内に収納した非常脱
出扉付きドアに関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】玄関ド
アのように建物の内外,あるいは室の内外を仕切るドア
には、地震時の外力や火災時の熱によりドア枠に一定量
以下の面内変形が生じた場合でも開閉することが可能な
性能が与えられるが、その一定量を超える変形が生じた
場合には開閉不能になるため、ドアを通じて室内から室
外へ脱出することができない。
【0003】ドア本体が開閉不能になったときの脱出は
実開昭59−179992号,実開昭62−180187号のようにドア
本体内に非常脱出扉を収納しておくことで可能になる
が、これらの例では非常脱出扉の高さがドア本体の高さ
の半分程度であるため、非常時には屈んだ姿勢で通り抜
けなければならず、迅速な脱出を難しくしている。
【0004】また非常脱出扉を室外側から施錠する手段
を持たないため、脱出後の侵入を防止することができ
ず、防犯性に欠ける。
【0005】その他、ドア本体を施解錠する施錠装置
と、非常脱出扉を施解錠する施錠装置が別個に設置され
るため、非常時に非常脱出扉用の施錠装置の所在が分か
りにくい難点がある。
【0006】特に停電時には平常時に全く操作しない非
常脱出扉用の施錠装置の位置を探すことは手探りになる
ため、緊急の対応が難しい。
【0007】この発明は上記背景より、非常時の迅速な
脱出を可能にし、また停電時にも手探りで非常脱出扉用
の施錠装置の位置を探すことを要しない非常脱出扉付き
ドアを提案するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1では非常脱出扉
の立面形状をドア本体の外形に沿った形にし、その高さ
をドア本体の下部から上部までに亘る大きさにすること
により立ったままの姿勢で非常脱出扉の開口から出入り
できるようにし、非常時の迅速な脱出を可能にする。
【0009】非常脱出扉はドア本体にはドア本体の吊り
元側で支持され、ドア本体と同一の方向に開閉する。非
常脱出扉がドア本体と同一方向に開閉することにより平
常時のドアの開放と同じ感覚で非常脱出扉を開放でき、
円滑な脱出が可能になる。
【0010】ドア本体の戸先側にはドア本体を開口枠に
施解錠する施錠装置の他、非常脱出扉をドア本体に施解
錠する操作部を有する施錠装置が設置される。
【0011】請求項2では非常脱出扉をドア本体に施解
錠する施錠装置をドア本体の上側と下側の2箇所に設置
することにより、平常時に室内側から非常脱出扉を二重
に施錠した状態に置くことを可能にし、平常時の非常脱
出扉の防犯性能を高める。
【0012】また2箇所の施錠装置の内、少なくともい
ずれか一方の施錠装置を室外側から操作可能にすること
により、非常脱出扉を室内側から解錠して脱出した後
に、非常脱出扉を室外側から施錠することを可能にし、
脱出後の防犯性能を高める。
【0013】請求項3ではドア本体を施解錠する施錠装
置を非常脱出扉用の施錠装置として兼用することによ
り、非常時にも非常脱出扉用の施錠装置の所在を分かり
易くし、停電時に手探りで非常脱出扉用の施錠装置の位
置を探す事態を防止する。
【0014】請求項3の施錠装置はドア本体から戸先側
の縦枠側へ突出し、ドア本体を開口枠に施錠する本体用
係合部と、ドア本体から非常脱出扉側へ突出し、非常脱
出扉をドア本体に施錠する脱出扉用係合部と、本体用係
合部と脱出扉用係合部のいずれか一方を選択的に操作す
る操作部を持ち、操作部は平常時に本体用係合部を出没
操作し、非常時に脱出扉用係合部を没入操作,もしくは
出没操作する。
【0015】非常時の非常脱出扉の施錠を解除操作する
施錠装置の操作部が平常時から使用しているドア本体用
の施錠装置の操作部と同一であることにより、停電時に
も施錠装置を探す動作を必要としなくなり、緊急の対応
が可能になる。
【0016】請求項3の施錠装置が請求項4に記載のよ
うにドア本体の上側と下側の2箇所に設置された場合に
は、平常時に室内側からドア本体と非常脱出扉のいずれ
も二重に施錠した状態に置くことができ、平常時の防犯
性能が向上する。
【0017】また請求項5に記載のように請求項4にお
いてドア本体の2箇所に設置された施錠装置の内、少な
くともいずれか一方の施錠装置の操作部を室外側から操
作可能にすることにより、非常脱出扉を室内側から解錠
して脱出した後に、非常脱出扉を室外側から施錠するこ
とが可能になり、脱出後の防犯性能が向上する。
【0018】上下の施錠装置の操作部を共に室外側から
操作可能にした場合には外出時にドア本体と非常脱出扉
を二重に施錠した状態に置くことができ、不在時の防犯
性能が向上する。
【0019】更に請求項6に記載のように室内側から操
作可能な非常脱出扉用の施錠装置の操作部に蛍光塗料を
塗布しておくことにより、停電時にドア本体自体の所在
が分かりにくくなったように場合にも施錠装置の所在を
明らかにできるため、緊急の対応の確実さが増す。この
場合、消灯時にも施錠装置の所在の確認が容易になる。
【0020】
【発明の実施の形態】請求項1の発明は図1−(a) ,
(b) に示すように開口枠の吊り元側の縦枠1回りに開閉
するドア本体3の内周側に、ドア本体3に対して開閉自
在に支持される非常脱出用の非常脱出扉4を収納し、ド
ア本体3の戸先側にドア本体3を施解錠する施錠装置11
と、非常脱出扉4をドア本体3に施解錠する施錠装置5
を設置したドアである。(a) は室内側の立面を、(b) は
室外側の立面を示す。また図1はは把手がレバーハンド
ルの場合を示す。
【0021】非常脱出扉4はドア本体3の外形に沿った
立面形状をし、ドア本体3の下部から上部までに亘る高
さを持つ。ドア本体3はその外周側にドア本体3の強度
と剛性を確保するのに必要な見付け幅を持ち、戸先側に
施錠装置11,5が納まる見付け幅を持てばよいため、ド
ア本体3の外形の内、この上下左右の見付け幅分を除い
た内周部分が非常脱出扉4の立面形状になる。
【0022】具体的には図1において、ドア本体3の高
さ寸法Hが1900〜2100mm程度である場合に、非常脱出扉
4の高さ寸法hは1700〜1900mm程度に設定される。非常
脱出扉4の幅寸法wはドア本体3の幅寸法Wが 800〜87
0mm 程度のときに 410〜 560mm程度に設定される。
【0023】非常脱出扉4がドア本体3の下部から上部
までに亘り、その高さ寸法hが1700〜1900mm程度である
ことで、脱出時にはほとんど,あるいは完全に立った姿
勢で非常脱出扉4を開けた後の開口を通り抜けることが
できる。
【0024】非常脱出扉4はドア本体3の吊り元側に、
縦軸回りに開閉自在に支持され、施錠装置5によってド
ア本体3への施錠が解除されたときに、図4に示すよう
にドア本体3と同一の方向に開閉する。非常脱出扉4を
支持する縦軸であるヒンジには、火災時の脱出後の閉め
忘れによる延焼を防止するために非常脱出扉4を開けた
後に自動的に閉鎖させる機能を持つオートヒンジが使用
される。
【0025】図1では施錠装置5をドア本体3の上側と
下側の2箇所に設置し、少なくともいずれか一方、(b)
では下側の施錠装置5を室外側から操作可能なようにド
ア本体3の室外側表面に露出させている。この場合、非
常脱出扉4は平常時に室内側から二重に施錠された状態
にあり、非常脱出扉4を開放させて室外へ脱出した後に
は室外側から施解錠される。
【0026】施錠装置5は室内側からは操作部8である
サムターンにより、室外側からは操作部8であるシリン
ダーに差し込まれる鍵により操作される。
【0027】請求項3の発明は請求項1と同じく開口枠
の吊り元側の縦枠1回りに開閉するドア本体3と、その
内周側に収納され、ドア本体3に対して開閉自在に支持
される非常脱出用の非常脱出扉4からなるドアである
が、請求項1におけるドア本体3用の施錠装置11が非常
脱出扉4用の施錠装置5を兼ねたものである。図2は把
手が握り玉の場合を示す。
【0028】非常脱出扉4は図1と同じくドア本体3の
吊り元側に開閉自在に支持され、ドア本体3に設置され
た施錠装置5によってドア本体3への施錠が解除された
ときに図3−(b) に示すようにドア本体3が閉鎖したま
ま室外側,もしくは室内側へ開放する。
【0029】施錠装置5は図3−(a) ,(b) に示すよう
にドア本体3から戸先側の縦枠2側へ突出したときにド
ア本体3を開口枠に施錠する本体用係合部6と、ドア本
体3から非常脱出扉4側へ突出したときに非常脱出扉4
をドア本体3に施錠する脱出扉用係合部7と、本体用係
合部6と脱出扉用係合部7のいずれか一方を選択的に操
作する操作部8から構成される。
【0030】本体用係合部6と脱出扉用係合部7はボッ
クス9に出没自在に内蔵され、操作部8は少なくともボ
ックス9の室内側の表面に露出する。後述するように施
錠装置5が、平常時にドア本体3を室外側から二重に施
錠でき、あるいは非常脱出扉4からの脱出後に非常脱出
扉4を施錠できるようにする目的で、室外側からも操作
可能な状態に設置される場合には操作部8はボックス9
の室外側の表面にも露出する。
【0031】図3では施錠装置5が、操作部8であるサ
ムターン(つまみ)の回転によって本体用係合部6と脱
出扉用係合部7であるデッドボルトがボックス9の両側
から出没する形式のシリンダー錠の場合を示すが、施錠
装置5はこの他、鎌錠等、操作部8の回転操作や昇降操
作によって本体用係合部6と脱出扉用係合部7が独立し
てボックス9から出没する錠であれば形式を問わない。
【0032】操作部8は、操作部8と共にボックス9の
室内側の表面に露出し、少なくとも平常時に脱出扉用係
合部7の没入を阻止し、非常時に脱出扉用係合部7の没
入の阻止を解除する切替え操作部10によって本体用係合
部6のみを出没操作できる平常時の状態と、脱出扉用係
合部7を没入操作,あるいは出没操作できる非常時の状
態とに切り替えられる。この平常時と非常時のそれぞれ
の状態に応じて操作部8は回転する、もしくは昇降する
ことによって本体用係合部6と脱出扉用係合部7のいず
れか一方を独立して操作する。
【0033】切替え操作部10は回転,もしくは昇降す
る、あるいはボタンのように出没することによって少な
くとも平常時の操作部8による本体用係合部6の出没が
可能なときに脱出扉用係合部7の没入,もしくは出没を
不能にする。非常時には室内から室外への脱出を可能に
する上で、切替えによって操作部8による脱出扉用係合
部7の没入操作が行えればよいため、切替え操作部10に
よって脱出扉用係合部7の没入,あるいは出没を可能に
したときに、本体用係合部6の出没を可能なまましてお
くか、不能にするかは問われない。
【0034】図3では切替え操作部10を、ボックス9の
室内側の表面から突出した状態で操作部8の付近に配置
しているが、操作部8を握ったときに指が届く範囲に、
操作部8の一部に突設することもある。
【0035】図3−(a) は平常時の状態を示すが、この
状態では切替え操作部10によって脱出扉用係合部7がボ
ックス9から突出し、非常脱出扉4がドア本体3に施錠
された状態に保持され、施錠装置5は操作部8の操作に
よって本体用係合部6のみが出没可能な状態に置かれ
る。施錠装置5が図3−(a) の状態にあるとき、ドア本
体3は図4−(a) に示すように非常脱出扉4と共に開口
枠に対して開閉する。
【0036】非常時には図3−(b) に示すように切替え
操作部10によって脱出扉用係合部7が没入可能,あるい
は出没可能な状態に切り替えられる。このとき、上記の
通り、操作部8によって脱出扉用係合部7の没入操作が
行えれば足りるため、本体用係合部6がドア本体3に係
合した状態に置かれるか、出没可能な状態に置かれるか
は問われないが、脱出後のドア本体3からの侵入を防止
する目的で、切替え操作部10の切り替えによって本体用
係合部6の出没を不能にし、本体用係合部6がドア本体
3に係合した状態に保持することもできる。
【0037】また切替え操作部10によって操作部8によ
る脱出扉用係合部7の出没操作を可能にしておくこと
で、後述のように室外側からの操作部8の操作を可能に
しておくことと併せて、脱出後の防犯のために、操作部
8を操作して脱出扉用係合部7を突出させ、非常脱出扉
4を施錠することができる。
【0038】切替え操作部10によって脱出扉用係合部7
が没入可能,もしくは出没可能な状態に切り替えられた
状態からは、室内側から操作部8を操作して脱出扉用係
合部7を没入させることにより、図4−(b) に示すよう
にドア本体3が閉鎖したまま非常脱出扉4の開放が可能
になり、室外へ脱出することができる。
【0039】ドアの室内側の外観を示す図2−(a) では
施錠装置5をドア本体3の上側と下側の2箇所に設置し
た場合を示すが、非常時の脱出を実現させる上では、ド
ア本体3の戸先側のいずれかの位置に1箇所設置されて
いればよく、操作部8は室内側に配置されていればよ
い。
【0040】図2−(a) のように室内側に施錠装置5,
5を上下2箇所に設置した場合には、平常時にドア本体
3を室内側から二重に施錠した状態に置くことができ、
図2−(a) ,(b) において高さ方向の中間部に設置さ
れ、平常時にドア本体3のみを室内側と室外側から施解
錠する施錠装置11を併用すれば、ドア本体3を三重に施
錠することが可能になる。この場合、非常脱出扉4は、
脱出扉用係合部7が切替え操作部10によって突出したま
ま保持されることで施錠された状態を維持するため、非
常脱出扉4も二重に施錠されることになる。
【0041】またドアの室外側の外観を示す図2−(b)
に示すようにドア本体3の室内側に2箇所に設置された
施錠装置5,5の内、一方の、図面では下側の施錠装置
5の操作部8を室外側に露出させ、室外側から操作でき
る状態にしておくことにより、非常脱出扉4を室内側か
ら解錠して脱出した後に、非常脱出扉4を施錠すること
が可能になる。この場合、脱出扉用係合部7は切替え操
作部10によって操作部8による出没が可能な状態に保た
れる。
【0042】この操作部8が室外側に露出した施錠装置
5は平常時には、外出時にドア本体3を施錠する目的に
も使用できるため、その使用により中間部の施錠装置11
と併せてドア本体3を二重に施錠することができる。非
常脱出扉4は脱出扉用係合部7が突出することで施錠さ
れている。
【0043】図示しないが、ドア本体3に2箇所に設置
された施錠装置5,5の操作部8,8を共に室外側から
操作できるようにすれば、外出時にドア本体3と非常脱
出扉4を二重に施錠することができ、中間部の施錠装置
11と併せればドア本体3を三重に施錠することができ
る。
【0044】室外側に操作部8が露出した、図2−(b)
における下側の施錠装置5は室外側からは操作部8であ
るシリンダーに差し込まれる鍵により、室内側からは操
作部8であるサムターンにより操作され、平常時に施錠
装置11と共にドア本体3を施解錠し、非常時に非常脱出
扉4を施解錠する。
【0045】室内側にのみ操作部8が露出した、図2−
(a) における上側の施錠装置5は操作部8であるサムタ
ーンにより平常時に施解錠操作され、非常時に解錠操作
される。
【0046】図5−(a) 〜(c) は停電時にも施錠装置5
の所在の確認を容易にする目的で、室内側から操作可能
な、図2−(a) における上側と下側の少なくともいずれ
か一方の施錠装置5の操作部8に蛍光塗料12を塗布した
場合を示す。蛍光塗料12は非常時用として予め決められ
た施錠装置5の操作部8に塗布される。図5−(a) は施
錠状態の正面図、(b) はその側面図、(c) は解錠状態の
正面図である。
【0047】
【発明の効果】請求項1では非常脱出扉をドア本体の外
形に沿った立面形状にし、その高さをドア本体の下部か
ら上部までに亘る大きさにしているため、立ったままの
姿勢で非常脱出扉の開口から出入りすることができ、非
常時の迅速な脱出が可能になる。また非常脱出扉がドア
本体の吊り元側で支持されているため、平常時のドアの
開放と同じ感覚で非常脱出扉を開放でき、円滑に脱出で
きる。
【0048】請求項2では非常脱出扉をドア本体に施解
錠する施錠装置をドア本体の上側と下側の2箇所に設置
し、少なくともいずれか一方の施錠装置を室外側から操
作可能にしているため、平常時の非常脱出扉の防犯性能
と、脱出後の防犯性能が向上する。
【0049】請求項3ではドア本体を施解錠する施錠装
置を非常脱出扉用の施錠装置として兼用するため、非常
脱出扉の施錠を解除する施錠装置が平常時から使用して
いるドア本体用の施錠装置と同一になり、非常時に非常
脱出扉用の施錠装置の所在が分からなくなるような事態
が回避され、停電時にも手探りで非常脱出扉用の施錠装
置の位置を探す動作を必要としなくなり、緊急の対応が
可能になる。
【0050】請求項4では施錠装置をドア本体の上側と
下側の2箇所に設置するため、平常時にドア本体と非常
脱出扉のいずれも二重に施錠した状態に置くことがで
き、平常時の防犯性能が向上する。
【0051】請求項5では請求項4においてドア本体の
上側と下側の2箇所に設置された施錠装置の内、少なく
ともいずれか一方の施錠装置の操作部を室外側から操作
可能にしているため、非常脱出扉を室内側から解錠して
脱出した後に、非常脱出扉を施錠することが可能にな
り、非常時の防犯性能が向上する。
【0052】請求項5において上下の施錠装置の操作部
を共に室外側から操作可能にすれば、外出時にドア本体
と非常脱出扉を二重に施錠した状態に置くことができる
ため、不在時の防犯性能が向上する。
【0053】請求項6では室内側から操作可能な施錠装
置の操作部に蛍光塗料を塗布しておくため、停電時にド
ア本体自体の所在が分かりにくくなったように場合にも
施錠装置の所在を明らかにでき、緊急の対応の確実さが
増す。また消灯時の施錠装置の所在の確認が容易にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】把手がレバーハンドルの場合のドアの室内側と
室外側の外観を示した立面図である。
【図2】把手が握り玉の場合のドアの室内側と室外側の
外観を示した立面図である。
【図3】請求項3の施錠装置の平常時の状態と非常時の
状態を示した正面図である。
【図4】請求項1,3の平常時のドアの開閉の様子と、
非常時の非常脱出扉の開閉の様子を示した斜視図であ
る。
【図5】請求項3の施錠装置の操作部に蛍光塗料を塗布
した場合を示し、(a) は施錠状態の操作部を示した正面
図,(b) はその側面図,(c) は解錠状態の操作部を示し
た正面図である。
【符号の説明】
1……縦枠、2……縦枠、3……ドア本体、4……非常
脱出扉、5……施錠装置、6……本体用係合部、7……
脱出扉用係合部、8……操作部、9……ボックス、10…
…切替え操作部、11……施錠装置、12……蛍光塗料。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口枠の縦枠回りに開閉するドア本体の
    戸先側にドア本体を開口枠に施解錠する施錠装置を設置
    し、ドア本体の内周側にドア本体に対して開閉自在に支
    持される非常脱出用の非常脱出扉を収納したドアであ
    り、ドア本体の戸先側には非常脱出扉をドア本体に施解
    錠する操作部を有する施錠装置が設置され、非常脱出扉
    はドア本体の外形に沿った立面形状をし、ドア本体の下
    部から上部までに亘る高さを持ち、ドア本体にはドア本
    体の吊り元側で支持され、ドア本体と同一の方向に開閉
    する非常脱出扉付きドア。
  2. 【請求項2】 非常脱出扉をドア本体に施解錠する施錠
    装置はドア本体の上側と下側の2箇所に設置され、少な
    くともいずれか一方の施錠装置は室外側から操作可能で
    ある請求項1記載の非常脱出扉付きドア。
  3. 【請求項3】 開口枠の縦枠回りに開閉するドア本体の
    内周側に、ドア本体に対して開閉自在に支持される非常
    脱出用の非常脱出扉を収納し、ドア本体の戸先側にドア
    本体を施解錠する施錠装置を設置したドアであり、施錠
    装置はドア本体から戸先側の縦枠側へ突出し、ドア本体
    を開口枠に施錠する本体用係合部と、ドア本体から非常
    脱出扉側へ突出し、非常脱出扉をドア本体に施錠する脱
    出扉用係合部と、本体用係合部と脱出扉用係合部のいず
    れか一方を選択的に操作する操作部を持ち、操作部は平
    常時には本体用係合部を出没操作し、非常時に脱出扉用
    係合部を没入操作,もしくは出没操作する非常脱出扉付
    きドア。
  4. 【請求項4】 施錠装置はドア本体の上側と下側の2箇
    所に設置されている請求項3記載の非常脱出扉付きド
    ア。
  5. 【請求項5】 少なくともいずれか一方の施錠装置の操
    作部は室外側から操作可能である請求項4記載の非常脱
    出扉付きドア。
  6. 【請求項6】 室内側から操作可能な非常脱出扉用の施
    錠装置の操作部には蛍光塗料が塗布されている請求項1
    乃至請求項5のいずれかに記載の非常脱出扉付きドア。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101011343B1 (ko) 2008-12-12 2011-01-28 대한주택공사 회전 이동형 도어 벽체 구조
JP2013108344A (ja) * 2011-10-27 2013-06-06 Fujimetal Co Ltd 子扉付き鋼製ドア
JP2013108343A (ja) * 2011-10-24 2013-06-06 Fujimetal Co Ltd 子扉付き鋼製ドア
JP2013227825A (ja) * 2012-04-27 2013-11-07 Fujimetal Co Ltd 建造物避難用子扉付きドア

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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