JPS5924777Y2 - 密室構造体用ドアの安全装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、冷凍あるいは冷蔵用コンテナ車等の密室構
造体のドアロック機構に付加される安全装置に関する。

従来、この種の密室構造体には、後方に両開きのドアと
、側方にスライド式あるいはヒンジ式のサイドドアが設
けており、特に内部からの脱出装置は、後方の両開きの
ドアに取付けてなるものがほとんどである。

しかしながら、このような従来構造のもので゛は両開き
のドアの内側に取付けた脱出装置が、通常カバーで保護
され、その脱出操作は、カバーを取外してからレバー等
を回動させて押開くという面倒なものとなっており、こ
のため、特に子供等が室内に閉じ込められたときには、
全く役立たないことか゛多い。

ところで、一般に過去の事故の例から判断すると、この
種のコンテナ車においては、複雑なロック操作を要する
後部ドアから入って閉じ込められることはまず皆無であ
り、容易に開閉できるサイドドアから入り込んで閉じ込
められてしまう場合がほとんどである。

ところが、このようなサイドドアには、荷崩れによるド
アの自然開放の危惧、デッドスペースの発生等によって
内側にバンドルが取付けられていないのが現状であり、
しかも一旦閉じ込められると、心理状態として入ったと
ころから出ようとするのが自然であるため、安全装置の
必要性は極めて高い。

この考案は、上記従来の欠点を解消することを目的とし
たもので、以下、図示の実施例に基づいて説明する。

第１図に示すように、図中１は例えば゛冷凍用コンテナ
等の密室構造体で、前部側面は、スライド式のサイドド
ア２が開閉可能に配設されている。

該サイドドア２は、外側面に把手部３を有し、該把手部
３には、ブツシュボタン４が設けられている。

該ブツシュボタン４は、第２図から第４図に示すように
、その押込み操作で、サイドドア内部機構のブツシュレ
バー５を水平回動させ、かつ該ブツシュレバー５の突起
５ａと係合するリモートレバー６を第３図実線矢印で示
す反時計方向に回動させるとともに、該リモートレバー
６に連結したリモー１へロッド７の引込み動作により、
閉塞状態で自動的にサイドドアをロックする図示しない
ドアロック機構を遠隔操作で解除し、サイドドア２の開
閉を自由にしている。

そして、前記サイト用パア２の内側面に形成したニアリ
プ２ａ間のテ゛ツドスペースには、前記リモートレバー
６の回動軸６ａが突出し、該回動軸６ａには、蝶番状に
折畳み可能にしたバンドル８がピン９により取着され、
該バンドル８の反時計方向の回動（第４図実線矢印で示
す）を可能にすると同時に、前記リモートレバー６及び
ノモートロツド７を介してドアロック機構を内側から解
除し得るようになっている。

したがって、上記の構成によれば、密室構造体のドア内
側面に、バンドルを設けるとともに、該バンドルを、自
動的にドアをロックするロック機構を解除する遠隔操作
機構のリモートレバーに連動させてなることから、該バ
ンドルの回動操作で、密室構造体の内部からドアを手動
的にかつ容易にロック解除できるため安全性を確保でき
、しかも該バンドルは、ドア内側面のニアリブ間といっ
たテ゛ツドスペースに折畳み収容されていることから、
荷崩れ等によって不用意に回動することがないなど、実
用性にすぐれた効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る安全装置を備えた密室構造体の
一実施例を示す説明図、第２図は第１図Ａ部における要
部拡大横断面図、第３図は第２図■−■線における要部
拡大側面図、第４図は同じく内側から見た要部拡大説明
図である。 １・・・・・・密室構造体、２・・・・・・サイドドア
、２ａ・・・・・・ニアリブ、３・・・・・・把手部、
４・・・・・・ブツシュボタン、５・・・・・・ブツシ
ュレバー、５ａ・・・・・・突起、６・・・・・・リモ
ートレバー、６ａ・・・・・・回動軸、７・・・・・・
リモートロッド、８・・・・・・バンドル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 密室構造体に開閉自在に取付けた内側面にエアノブが形
   成されたドアをロック機構により閉塞状態で自動的にロ
   ックし、かつ該ロック機構をリモートレバー及びリモー
   トロッドからなる遠隔操作機構でドアの外側から解除可
   能にしてなる構成を有するとともに、前記ドアの内側面
   に形成したニアリブ間のテ゛ツドスペースに、前記遠隔
   操作機構のリモートレバーをロック解除方向に回動操作
   可能なバンドルを蝶番状に折畳み自在に設けたことを特
   徴とする密室構造体用ドアの安全装置。