JPH0431985Y2 - - Google Patents

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JPH0431985Y2
JPH0431985Y2 JP1986011000U JP1100086U JPH0431985Y2 JP H0431985 Y2 JPH0431985 Y2 JP H0431985Y2 JP 1986011000 U JP1986011000 U JP 1986011000U JP 1100086 U JP1100086 U JP 1100086U JP H0431985 Y2 JPH0431985 Y2 JP H0431985Y2
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JP
Japan
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opening
door body
handle
guide rail
rotating shaft
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JP1986011000U
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は摺動式扉の開放装置に関するもの
で、更に詳細には、例えばプレハブ式の冷蔵庫等
に形成された出入口用開口部を開閉する扉体の開
閉動作に伴つて自動的に上記扉体を冷蔵庫等の開
口部に密接する機能を有する摺動式扉の開放装置
の改良に係るものである。
[従来の技術] 従来、冷蔵庫等の出入口用開口部を開閉する手
段として摺動式扉が広く使用されている。この摺
動式扉は、上記開口部の上端部に配設される案内
レールと、この案内レール上を転走する吊り車輪
とを具備しており、かつ、開口部を閉鎖する際に
は、上記冷蔵庫内の冷気が外部に逃げないように
上記扉体を冷蔵庫側に密接する構造となつてい
る。
このように構成される摺動式扉において、扉体
を庫内より開放する場合、従来では人力にて閉鎖
した扉体を一旦引上た後に扉体を摺動して開放し
ていた。したがつて、特に大型の扉体においては
多くの労力を必要とするばかりか開放操作が厄介
となり、しかも、取手や吊り車輪に多大な荷重を
負荷することになるため、取手等が破損する虞れ
があつた。
そこで、従来では、扉体に取付けたハンドルの
一部に扉体の前方すなわち先端側に向つて突出す
る傾斜部を設け、この傾斜部を冷蔵庫等の庫体に
突設されたハンドル受け部材に当接して、てこの
原理によりハンドル受け部材を前方に押すことに
よつて扉体の開放を行えるようにしている(実開
昭57−6472号公報参照)。
[考案が解決しようとする問題点] しかしながら、従来のこの種の開放装置におい
ては、ハンドル受け部材を庫体開口部に取付ける
ため、多くの構成部材が必要となると共に、取付
作業が面倒となり、また、ハンドル受け部材が突
出して美観を損ねるという問題があつた。また、
ハンドル受け部材にハンドルの傾斜部を当接して
扉体を開放するため、大きな力がハンドル受け部
材にかかり、ハンドル受け部材が変形したり、扉
体の開放に支障をきたすという問題があつた。
この考案は上記事情に鑑みなされたもので、少
ない構成部材で取付を簡単にすると共に、確実か
つ簡単に扉体の開放を行えるようにした摺動式扉
の開放装置を提供することを目的とするものであ
る。
[問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するために、この考案の摺動式
扉の開放装置は、出入口用開口部の上端部に配設
される案内レールと、この案内レール上を転走す
ると共に、この案内レールに設けられた閉塞案内
部に係合した際に上記開口部側に移動する吊り車
輪と、この吊り車輪を上端部に装着して上記開口
部を開閉すべく摺動する扉体とから成る摺動式扉
において、上記扉体の先端辺部を貫通して回転自
在に軸支される回転軸と、この回転軸の内・外両
側に対称に設けられる取手ハンドルと、この取手
ハンドルの少なくとも一方から上記回転軸に関し
てほぼ対称状に突設されて上記開口部の開口側面
に当接係合し得る当接腕とで構成して成るもので
ある。
[作用] 上記のように構成されるこの考案の摺動式扉の
開放装置によれば、開口部を閉鎖した扉体の取手
ハンドルを回動操作することにより、取手ハンド
ルと共に当接腕が回転して当接腕の先端当接部が
開口部の開口側面に直接当接し、さらに回転しつ
づけると、てこの原理によつて扉体は引上方向に
誘導されつつ開放摺動位置に移動される。
[実施例] 以下にこの考案の実施例を図面に基いて説明す
る。
第1図はこの考案の開放装置を有するプレハブ
式の冷蔵庫を示す部分正面図で、手動式片引きの
場合を示すもので、摺動式扉は、冷蔵庫1の出入
口用開口部2の上端部に配設される案内レール1
0と、この案内レール10上を転走すると共に、
この案内レール10に設けられた閉塞案内部14
に係合した際に上記開口部側に移動する吊り車輪
20と、この吊り車輪20を上端部に装着して上
記開口部2を開閉すべく摺動する扉体3とで構成
されている。そして、上記扉体3の先端辺部にこ
の考案の開放装置が具備されている。
この考案の開放装置は、第2図及び第3図に示
すように、上記扉体3の先端辺部に回転自在に軸
支される回転軸4を有する取手ハンドル5と、こ
の取手ハンドル5から上記回転軸4に関してほぼ
対称状に突設されて上記開口部2の開口側面に装
着された当接片7に当接係合し得る当接腕6とで
主要部が構成されている。
この場合、上記回転軸4は断面四角形状の角軸
にて形成されており、そして、上記扉体3の先端
辺部に穿設された貫通孔32内に遊嵌されると共
に扉体3の貫通孔32部にねじ34によつて固着
される取付け座36にて回転自在に取付けられて
いる。そして、この回転軸4の両端部にそれぞれ
上記取手ハンドル5が装着されると共に、庫内側
の取手ハンドル5には当接腕6が突設されてい
る。この場合、当接腕6は、通常下方側に向つて
延在する取手ハンドル5から回転軸4に関して取
手ハンドル5と対称状に突出する棒体6aと、こ
の棒体6aの先端に形成される球状の当接部6b
とで構成されている。
なお、上記実施例では、上記当接腕6が庫内側
に突設されている場合について説明したが、必ず
しも庫内側にのみ設ける必要はなく、庫外側に同
様に設けてもよく、あるいは、両側に同様に設け
てもよい。
上記のように構成されるこの考案の開放装置に
おいて、閉鎖状態にある扉体3を開放する場合、
上記取手ハンドル5を時計方向に回転すると、取
手ハンドル5と共に回転軸4及び当接腕6が回転
し、当接腕6の先端の当接部6bが開口側の当接
片7に当接係合するので、回転力が十分に庫体に
伝わり、その反力がてこの原理によつて扉体3に
伝わつて、扉体3が上方に引上げられつつ開放方
向へ移動されることになる。
なお、上記案内レール10は、第4図及び第5
図に示すように、少なくともその上面中央に稜線
を有する山形断面に形成されており、具体的には
角形断面に形成されている。また、この案内レー
ル10には、上記扉体3の閉鎖位置における上記
吊り車輪20の停止位置に扉体3を冷蔵庫1に近
接するための閉塞案内部である凹部14が上記稜
線を含む上部外側面に形成されている。このよう
に構成される案内レール10は固定ボルトをもつ
て冷蔵庫1に固定される案内レール用ブラケツト
12にて固定されている。また、上記吊り車輪2
0は、上記扉体3の上端両側部に取付けボルト等
の固定手段をもつて固定されるブラケツト22に
垂直方向に調節可能に装着されて、上記案内レー
ル10の山形断面の頂部を転走し得るようになつ
ている。
なお、上記扉体3の開口部側の縁部にはシール
パツキング8が周設されている。
また、上記摺動扉における扉体3の先端部と開
口部2の開口側部との間には施錠装置が取付けら
れている。この施錠装置は、第6図に示すよう
に、扉体3の先端辺に固定ねじ51によつて固定
された丁番52と、冷蔵庫1の壁部1aに装着さ
れたコ形状の受け具53と、これら丁番52に穿
設された水平方向に延びる長孔54と受け具53
に穿設された縦方向に延びる長孔55とを連結状
態に施錠するU形状の締結具56を有する南京錠
57とで構成されている。この場合、緊急時にこ
の施錠装置が解錠されるようになつており、具体
的には、上記受け具53の壁側取付け片53aに
ねじ孔部53bを設けておき、そして、クランク
状に形成された緊急操作ハンドル58に操作軸5
8aを突設すると共に操作軸58aの先端部に雄
ねじ部58bを形成し、上記壁部1aに穿設され
た貫通孔1b内に操作軸58aを遊嵌させて雄ね
じ部58bをねじ孔53bにねじ結合した状態で
受け具53を装着する(第7図及び第8図参照)。
したがつて、緊急時に庫内から操作ハンドル58
をねじの緩め方向に回転することにより、操作軸
58aと受け具53とのねじ結合が解かれるの
で、施錠を解除して庫内から庫外へ脱出すること
ができる。
上記のように構成されるこの考案の開放装置を
有する摺動式扉において、扉体3が開放状態にお
かれた時は、扉体3の固設された閉塞用移動部材
40が開口部2の下縁部に配設されたガイド部材
30との係合が解かれ、かつ、吊り車輪20が案
内レール10の凹部14以外の位置に係合するた
め、扉体3は開口部2から離れた位置に置かれる
(第3図参照)。そして、扉体3が閉鎖方向に摺動
されて吊り車輪20が案内レール10の凹部14
に落込むと、吊り車輪20が凹部14の稜線位置
まで下降して開口部側に移動し、閉塞用移動部材
40の移動面41とガイド部材30のガイド面3
1とが線状に摺接係合して扉体3は開口部側に移
動されて、開口部2に密接される(第4図参照)。
次に、扉体3を開放する場合に取手ハンドル5を
回動操作すると、取手ハンドル5と共に当接腕6
が回動して開口部2の開口側部の当接片7に当接
係合し、さらに、取手ハンドル5の回転がなされ
ると、てこの原理によつて吊り車輪20が閉塞案
内部14から案内レール10の頂部稜線上へ上昇
して扉体3が上方に引上げられると共に、開放摺
動位置に移動する。したがつて、開放時に取手ハ
ンドル5を回転操作することにより、容易に扉体
3は引上られて通常の開閉摺動位置まで復帰され
る。
[考案の効果] 以上に説明したように、この考案の開放装置に
よれば、上記のように構成されているので、以下
の効果が得られる。
1 取手ハンドルの回動操作によつて当接腕を直
接開口部の開口側面に当接するので、力を確実
に伝えて扉体を容易に引上げることができると
共に、通常の開放摺動位置に誘導することがで
きる。
2 扉体を貫通する回転軸の内・外両側に取手ハ
ンドルを突設するので、冷蔵庫等の内外のいず
れにおいても扉体の開閉を容易に行うことがで
きる。
3 回転軸の内・外両側に設けられた取手ハンド
ルの少なくとも一方に当接腕を突設し、かつ当
接腕を開口部の開口側面に当接させるので、構
成部材の削減が図れると共に、取付作業の簡略
化が図れ、かつスペースの有効利用が図れる。
また、意匠的価値を高めことができると共に、
コストの低廉化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の開放装置を有する冷蔵庫の
摺動式扉を示す部分正面図、第2図は第1図の
−断面図、第3図は開放装置の要部を示す斜視
図、第4図は第1図の−線に沿う概略断面
図、第5図は扉体の開放時の第4図に対応する概
略断面図、第6図は施錠部を示す断面図、第7図
は施錠部を構成する緊急解除用ハンドルの斜視
図、第8図は施錠部を構成する受け具の斜視図で
ある。 符号説明、4……回転軸、5……取手ハンド
ル、6……当接腕、7……当接片。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 出入口用開口部の上端部に配設される案内レー
    ルと、この案内レール上を転走すると共に、この
    案内レールに設けられた閉塞案内部に係合した際
    に上記開口部側に移動する吊り車輪と、この吊り
    車輪を上端部に装着して上記開口部を開閉すべく
    摺動する扉体とから成る摺動式扉において、 上記扉体の先端辺部を貫通して回転自在に軸支
    される回転軸と、この回転軸の内・外両側に対称
    に設けられる取手ハンドルと、この取手ハンドル
    の少なくとも一方から上記回転軸に関してほぼ対
    称状に突設されて上記開口部の開口側面に当接係
    合し得る当接腕とで構成して成る摺動式扉の開放
    装置。
JP1986011000U 1986-01-30 1986-01-30 Expired JPH0431985Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1986011000U JPH0431985Y2 (ja) 1986-01-30 1986-01-30

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986011000U JPH0431985Y2 (ja) 1986-01-30 1986-01-30

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Publication Number Publication Date
JPS62124187U JPS62124187U (ja) 1987-08-06
JPH0431985Y2 true JPH0431985Y2 (ja) 1992-07-31

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ID=30797819

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1986011000U Expired JPH0431985Y2 (ja) 1986-01-30 1986-01-30

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JPS62124187U (ja) 1987-08-06

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