JPH10148009A - 金属製梁材およびその取付構造 - Google Patents

金属製梁材およびその取付構造

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JPH10148009A
JPH10148009A JP9000817A JP81797A JPH10148009A JP H10148009 A JPH10148009 A JP H10148009A JP 9000817 A JP9000817 A JP 9000817A JP 81797 A JP81797 A JP 81797A JP H10148009 A JPH10148009 A JP H10148009A
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JP
Japan
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metal beam
plate
metal
mounting structure
ceiling
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JP9000817A
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English (en)
Inventor
Hidetada Kawakami
栄忠 河上
Hidetoshi Tsushima
英利 津島
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分な強度が確保でき、軽量および安価で、
加工や組立作業も容易な金属製梁材を提供すること。 【解決手段】 天井野縁15は、上下に配置した軽鉄製
の筒部151を有する。このような天井野縁15は、上
梁12にスチフナー154を介して取り付けられて上梁
12の内縁から突出しているブラケット153に固定さ
れる。これにより、天井野縁15は、角パイプ等に比べ
て構造的に剛性を向上することができるので、軽鉄を用
いても十分な強度が確保でき、軽量および安価にでき
る。また、加工や組立作業も容易に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家屋等の建築物の
金属製梁材およびその取付構造に関する。
【0002】
【背景技術】従来より、工場で作られた数個の建物ユニ
ットを組み合わせて建設するユニット式建物や建築現場
で全行程を行う在来工法による建物等がある。これらの
各建物において、天井面材を支持する天井野縁や床面材
を支持する床根太等の梁材としては、従来、木製の角材
が用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
環境保護のために森林伐採も制限され始めており、十分
な量の木材を確保できず、天井野縁や床根太等の梁材と
して木製の角材を用いることが困難となりつつあるとい
う問題があった。
【0004】一方、梁材として、木ではなく鉄製の角パ
イプで形成されたものを用いることも考えられる。しか
しながら、鉄製の角パイプで木製の角材と同程度の強度
を保つためには、鉄の厚さを比較的厚くしなければなら
ず、木製の場合に比べて重くなってしまうという問題が
あった。特に、梁材の重量がかさむと、梁材を支持する
柱間に掛け渡された梁(上梁、下梁)や柱の強度を高め
なければならず、木製の梁材を用いた場合と異なる梁や
柱を用いなければならないという問題があった。さら
に、梁材の重量が大きくなると梁材の加工、組立作業や
輸送作業に負担がかかるとともに、製造コストもかさむ
という問題があった。
【0005】本発明の目的は、十分な強度が確保でき、
軽量および安価で、加工や組立作業も容易な金属製梁材
およびその取付構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、図面を参照し
て説明すると、面材(例えば、天井面材や床面材等)1
7を支持する金属製梁材(例えば、金属製の天井野縁1
5や床根太等)であって、上下に配置された筒部151
を有することを特徴とする。なお、金属製梁材は、例え
ば、鉄、ステンレス、アルミニウム、塩化ビニルで被覆
された鋼板等の金属で形成できる。
【0007】このような金属製梁材は、ユニット式建物
を構成する建物ユニット1の骨組み10においては、例
えば上梁12や下梁13に固定部材(154)、支持部
材(153)を介して取り付けられる。一方、在来工法
の建物においては、例えば金属製梁材である天井野縁1
5は、吊り木を介して建物の躯体に取り付けられ、床根
太14は下梁13間に掛け渡して取り付けられる。
【0008】また、金属製梁材は、上下に配置された2
つの筒部151を有するため、角パイプ等に比べて構造
的に剛性を向上することができるので、その分十分な強
度が確保でき、軽量にすることができる。さらに、筒部
151を有することによって、金属製梁材の撓み、特
に、金属製梁材の長手方向に沿った撓みを防止すること
ができる。
【0009】このように、金属製梁材を上下に配置した
筒部151を有することで、十分な強度が確保でき、か
つ、軽量にすることができて、加工や組立作業が容易と
なる。
【0010】ここで、前記各筒部151は互いに直接連
結されていてもよいし、板部152を介して連結されて
いてもよい。この際、各筒部151が板部152を介し
て連結されていることによって、金属製梁材の撓み、特
に、金属製梁材の長手方向に沿った撓みを防止すること
ができる。その際、筒部151を取り付けることによっ
て、例えば、筒部151の下面に天井面材17Aを釘打
ち等で固定することができ、その取り付け作業を容易に
できる。
【0011】また、前記板部152には波板状の補強部
材155が取り付けられていてもよい。このように、補
強部材155を取り付ければ、板部152の撓みをより
一層防止できる。特に、補強部材155を垂直方向に沿
って折り曲げられた波板状に形成すれば、重量増加を最
低限に抑えつつ、板部152の上下方向の撓みを効果的
に防止できる。なお、水平方向の撓みは、筒部151で
十分防止できる。
【0012】さらに、前記筒部151は、ロールフォー
ミングにより成形されていてもよい。このように、筒部
151をロールフォーミングにより成形することによっ
て、容易に大量生産できるので、その分安価にすること
ができる。
【0013】また、前記連結された各筒部151は、一
枚の板材で成形されていてもよい。このように、一枚の
板材で成形することによって、各筒部151が別体で形
成された場合のように、溶接等で連結する必要がないの
で、各筒部151が互いに直接連結されている場合や、
各筒部151が板部152を介して連結されている場合
でも金属製梁材の加工や組立作業を容易にすることがで
きる。
【0014】さらに、前記筒部151の形状は、断面四
角形状や断面三角形状に形成されていてもよい。このよ
うに、断面四角形状や断面三角形状に形成されることに
よって、面材17との接触面を大きくすることができる
ので、その分、面材17を釘打ち等で簡単に固定するこ
とができ、金属製梁材の取付作業を容易にできる。
【0015】また、前記筒部151の内部には、前記筒
部151の内面に密接する変形防止部材158が設けら
れていることが好ましい。このように、変形防止部材1
58が設けられていることによって、筒部151の剛性
をより向上することができる。
【0016】また、本発明の他の発明は、建物ユニット
1の柱11間に掛け渡された梁12、13に請求項1〜
9のいずれかに記載の金属製梁材(15)を取り付ける
取付構造であって、前記金属製梁材は、前記梁12、1
3に固定部材(例えばスチフナー154)を介して取り
付けられて前記梁12、13の内縁から突出している支
持部材(例えばブラケット153)に固定されているこ
とを特徴とする。
【0017】このように、梁12、13に取り付けられ
た固定部材に前記梁12、13の内縁から突出している
前記支持部材が取り付けられ、この支持部材に金属製梁
材が取り付けられることによって、金属製梁材を取り付
ける際に梁12、13が干渉しないので、金属製梁材を
梁12、13に取り付ける際の組立作業が容易になる。
【0018】さらに、前記梁12、13と前記金属製梁
材との間には、金属製梁材の面材17の取付面から退い
た凹部18が形成され、前記凹部18には、前記金属製
梁材の取付面と同じ高さの取付面を有する面材固定材
(16)が梁12、13に沿って配置されていることが
好ましい。
【0019】このように、面材固定材を梁12、13に
沿って配置すれば、面材17の端縁は、金属製梁材の位
置に関係なく面材固定材に釘打ち等によって固定するこ
とができるので、面材17の取り付け位置の自由度が増
し、組立作業が容易になる。また、面材固定材が凹部1
8に配置され、その取付面が金属製梁材の取付面と同じ
高さとされているので、面材17を面材固定材に固定し
た際に、面材17および金属製梁材間に隙間が生じるこ
とがなく、面材17を金属製梁材にも確実に取り付ける
ことができる。
【0020】また、前記金属製梁材は、前記板部152
を備えて構成され、前記支持部材は、前記金属製梁材の
板部152に重ね合わされて固定された重ね合わせ部1
53Bを有することが好ましい。このように、支持部材
は、重ね合わせ部153Bを有しているので、金属製梁
材に支持部材を簡単に固定でき、取り付け時の作業性を
より向上できる。
【0021】さらに、前記金属製梁材は、前記板部15
2を備えて構成され、前記支持部材は、前記金属製梁材
の板部152に重ね合わされて固定された板部用重ね合
わせ部153Fと、前記筒部151に重ね合わされて固
定された筒部用重ね合わせ部153Eとを有することが
望ましい。このように、筒部151と板部152との両
方に支持部材の重ね合わせ部153E、153Fを固定
することによって、金属製梁材の強度をより向上するこ
とができるとともに、支持部材と金属製梁材との接合強
度もより向上できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1には、本発明の第1実施形態
を適用した建物ユニット1の骨組み10が示されてい
る。この骨組み10は、4隅に立設される鉄製の柱11
と、これらの柱11の上端および下端間に掛け渡された
鉄製の上梁12および下梁13とを備えてボックス状に
構成されている。下梁13間には図示しない床面材を支
持する床根太14が掛け渡され、上梁12間には図示し
ない天井面材を支持する金属製梁材である鉄製の天井野
縁15が掛け渡されている。
【0023】図2は、上梁12と、天井野縁15との接
続部分を示す拡大斜視図である。また、図3は、図1に
おけるA−A線に沿った断面図であり、図4は、図3に
おけるB−B線に沿った断面図を示したものである。
【0024】上梁12の内面には、複数の固定部材であ
るスチフナー154が所定間隔で溶接により、取り付け
られている。スチフナー154は、断面コ字形の本体1
54Aと、この本体154Aから延長されて上梁12の
内縁より突出された面状部154Bとで構成され、厚さ
1.6mm程度の鉄板を折り曲げて作られている。ま
た、面状部154Bには、図示しないビス穴が形成され
ている。
【0025】また、各スチフナー154の面状部154
Bには、支持部材であるブラケット153がビス止めさ
れている。これにより、スチフナー154は、上梁12
の内縁から突出するように設けられている。ブラケット
153は、略長方形の本体153Aと、この本体153
Aから天井野縁15側に延長形成された重ね合わせ部1
53Bと、この本体153Aの下端縁を折曲して形成さ
れた水平板部153Cとで構成され、厚さ4.5mm程
度の鉄板で作られている。なお、水平板部153Cは前
記スチフナー154の本体154Aとは反対方向に折り
曲げられている。さらに、本体153Aには、前記スチ
フナー154に固定するためのビス穴101〜104が
形成されている。
【0026】また、各ブラケット153には、鉄製天井
野縁15がスポット溶接で取り付けられている。鉄製天
井野縁15は、上下に配置した厚さ0.4mm程度の軽
鉄製の筒部151と、これらの筒部151を連結する厚
さ0.4mm程度の軽鉄製の板部152とで構成されて
いる。
【0027】軽鉄製の筒部151は、ロールフォーミン
グにより断面四角形状に形成され、断面口形の本体15
1Aと、この本体151Aの1辺から外側に向かって突
出された一対の当接片151B、151Cとを有する長
尺部材で構成されている。
【0028】軽鉄製の板部152は、板状に形成され
て、この上下両端縁は、各筒部151の当接片151
B、151C間に配置されて、スポット溶接で固定され
ている。これにより、上下に配置された各筒部151が
板部152を介して連結された天井野縁15が形成され
ている。
【0029】また、前記上梁12と前記天井野縁15と
の間には、上梁12、天井野縁15ブラケット153で
囲まれて、天井野縁15の天井面材17Aの取付面から
退いた凹部18が形成されている。この凹部18には、
前記天井野縁15の取付面と同じ高さの取付面を有し、
かつ上梁12と略同じ長さに形成されて、上梁12に沿
って配置された面材固定材である角材16が配置されて
いる。
【0030】このような本実施形態において、建物ユニ
ット1の骨組み10の天井部分は次のように形成され
る。上梁12の内面にスチフナー154の本体154A
を配置し、面状部154Bを上梁12の内縁から突出さ
せた状態で溶接等で取り付ける。
【0031】一方、ロールフォーミングにより断面四角
形状に形成し、上下に配置された筒部151の当接片1
51B、151C間に板部152を通し、スポット溶接
等で固定して天井野縁15を形成する。
【0032】そして、この天井野縁15の板部152に
ブラケット153の重ね合わせ部153Bを重ね合わ
せ、上下に配置した筒部151の当接片151Bに前記
重ね合わせ部153Bをスポット溶接等で固定する。
【0033】そして、スチフナー154の面状部154
Bにブラケット153の本体153Aをビス止めする。
次に、ブラケット153の下方の凹部18に木製の角材
16を取り付け、この角材16と天井野縁15の筒部1
51に天井面材17Aを釘打ち等によって固定する。
【0034】このような本実施形態によれば、次のよう
な効果が得られる。天井野縁15は、上下に配置された
筒部151を有するため、角パイプ等に比べて構造的に
剛性を向上することができるので、その分十分な強度が
確保でき、軽量にすることができる。さらに、筒部15
1を有することによって、天井野縁15の撓み、特に、
天井野縁15の長手方向に沿った撓みを防止することが
できる。その際、筒部151を有することによって、例
えば、筒部151の下面に天井面材17Aを釘打ち等で
固定することができるので、その加工や組立作業を容易
にできる。
【0035】また、天井面材17Aを支持する鉄製天井
野縁15には、天井面材17Aの荷重により、下側に向
かって引張力が加わるが、他の方向の力はほとんど加わ
らないので、厚さが0.4mm程度の薄い軽鉄からなる
板部152によっても、十分な強度が得られるから、天
井面材17Aを確実に支持できる。
【0036】また、各筒部151が板部152を介して
連結されていることによって、天井野縁15の撓み、特
に、天井野縁15の長手方向に沿った撓みをより防止す
ることができるので、天井野縁15の取り付け時の作業
性が向上でき、さらに、筒部151に固定された天井面
材17Aに無理な力が加わることも防止できる。
【0037】さらに、断面四角形状の筒部151を取り
付けることによって、筒部151つまり天井野縁15と
天井面材17Aとの接触面を大きくでき、天井面材17
Aを天井野縁15に容易に釘打ち固定できて、取り付け
作業が容易にできる。
【0038】このように、上下に配置した軽鉄製の筒部
151の間を軽鉄製の板部152で連結した構成にする
ことによって、厚さ0.4mm程度の薄い軽鉄を用いて
も十分な強度が確保でき、かつ、軽量にすることができ
て柱11や上梁12に負担がかからず、加工や組立作業
が容易にできる。
【0039】また、筒部151をロールフォーミングに
より成形することによって、容易に大量生産できるの
で、その分安価にすることができる。
【0040】さらに、上梁12に取り付けられたスチフ
ナー154に前記上梁12の内縁から突出している前記
ブラケット153が取り付けられ、このブラケット15
3に天井野縁15が取り付けられることによって、ブラ
ケット153とスチフナー154をビス止めして天井野
縁15を上梁12に取り付ける際に、上梁12から離れ
た位置で作業できるため、鉄製天井野縁15を上梁12
に取り付ける際の組立作業が容易になる。
【0041】さらに、上梁12に沿って、木製の角材1
6を配置しているので、天井面材17Aの端縁は、天井
野縁15の位置に関係なく角材16に釘打ち等で固定で
き、天井面材17Aの取り付け位置の自由度が増し、組
立作業が容易になる。
【0042】また、角材16が凹部18に配置され、そ
の取付面が天井野縁15の取付面と同じ高さとされてい
るので、天井面材17Aを角材16に固定した際に、天
井面材17Aおよび天井野縁15間に隙間が生じること
がなく、天井面材17Aを天井野縁15にも確実に取り
付けることができる。
【0043】また、ブラケット153は、重ね合わせ部
153Bを有しているので、鉄製天井野縁15にブラケ
ット153を簡単に固定でき、取り付け時の作業性をよ
り向上できる。さらに、板部152が補強されるので、
より強度が確保できる。
【0044】さらに、厚さ0.4mm程度の薄くて軽量
な軽鉄を用いて天井野縁15を構成できるため、製造コ
ストを安価にできる。
【0045】図5および図6には、本発明の第2実施形
態が示されている。なお、前記実施形態と同一もしくは
相当構成部品には同一符号を付し、説明を省略もしくは
簡略する。
【0046】本実施形態は、金属製梁材である鉄製の天
井野縁15に波板状の補強部材155が取り付けられて
いる点で前記第1実施形態と異なる。すなわち、天井野
縁15の板部152には、垂直方向に沿って折り曲げら
れて波板状に形成された厚さ0.4mm程度の補強部材
155がスポット溶接で貼り付けられている。
【0047】このように、補強部材155が取り付けら
れた天井野縁15は、前記実施形態と同様にブラケット
153の重ね合わせ部153Bにスポット溶接で固定さ
れている。また、ブラケット153の本体153Aと重
ね合わせ部153Bとは傾斜部153Dを介して接続さ
れている。
【0048】このような本実施形態によれば、前記実施
形態と同様の効果が得られるうえ、次のような効果が得
られる。すなわち、このような補強部材155を取り付
ければ、板部152の撓みをより一層防止できる。特
に、補強部材155を垂直方向に沿って折り曲げられた
波板状に形成することによって、重量増加を最低限に抑
えつつ、板部152の上下方向の撓みを効果的に防止で
きる。なお、水平方向の撓みは、筒部151で十分防止
できる。また、傾斜部153Dを設けることにより、天
井野縁15の筒部151の延長線上に、ブラケット15
3の水平板部153Cを配置できるので、天井面材17
Aを天井野縁15および角材16を介して水平板部15
3Cに釘打ちする際に、各釘の位置を同一線上にでき
て、作業を容易にかつ確実に行うことができる。
【0049】図7には、本発明の第3実施形態が示され
ている。なお、前記実施形態と同一もしくは相当構成部
品には同一符号を付し、説明を省略もしくは簡略する。
【0050】本実施形態は、金属製梁材である鉄製の天
井野縁15における筒部151の内部に、筒部151の
内面に密接する波板状の変形防止部材158が設けられ
ている点と、ブラケット153が天井野縁15の筒部1
51と板部152とに取り付けられている点で前記第1
実施形態とは異なる。すなわち、天井野縁15の各筒部
151の内部には、垂直方向に沿って折り曲げられて波
板状に形成された変形防止部材158が設けられてい
る。この際、変形防止部材158の上端縁、下端縁およ
び湾曲部は筒部151の内面に密接されている。
【0051】また、天井野縁15の上下の各筒部151
の上面および下面には、それぞれ断面略三角形状に折曲
された補強溝部156が設けられている。そして、変形
防止部材158の上端または下端には、補強溝部156
に係合する断面略三角形状の切欠部158Aが設けられ
ている。
【0052】このように、変形防止部材158が取り付
けられた天井野縁15は、板部152がブラケット15
3の板部用重ね合わせ部153Fにスポット溶接で固定
されるとともに、各筒部151が筒部用重ね合わせ部1
53Eに栓溶接で固定されている。また、ブラケット1
53の本体153Aと重ね合わせ部153Fとは傾斜部
153Dを介して接続されている。
【0053】このような本実施形態によれば、前記第1
実施形態と同様の効果が得られる上、次のような効果が
得られる。すなわち、筒部151の内面に密接する変形
防止部材158が設けられていることによって、筒部1
51の剛性をより向上することができる。特に波板状の
変形防止部材158を用いることによって、天井野縁1
5全体の重量をそれほど増加させることなく筒部151
の剛性を向上することができる。さらに、筒部151と
板部152との両方にブラケット153の重ね合わせ部
153E、153Fを固定することによって、天井野縁
15の強度をより向上することができるとともに、ブラ
ケット153と天井野縁15との接合強度もより向上で
きる。
【0054】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等も
本発明に含まれる。
【0055】例えば、前記第1実施形態では、ブラケッ
ト153の重ね合わせ部153Bは、上下に配置した筒
部151の当接片151Bにスポット溶接する程度の高
さ寸法であったが、図8に示すように、重ね合わせ部1
53Bの高さ寸法を大きく形成し、上下に配置された筒
部151の内部に配置して固定してもよい。
【0056】筒部151内部にブラケット153の重ね
合わせ部153Bが入ることによって、天井野縁15と
ブラケット153の接合部の剛性を向上でき、ねじれや
撓みを防止することができる。
【0057】さらに、図9、10に示すように、ブラケ
ット153を天井野縁15の側面に接合してもよい。す
なわち、ブラケット153の重ね合わせ部153Bは、
上方に配置した筒部151の上面から下方に配置した筒
部151の下面までの高さ寸法を有し、前記上下に配置
された筒部151の側面に栓溶接で固定されている。な
お、天井野縁15の上下の各筒部151の上面および下
面には、それぞれ断面略三角形状に折曲された補強溝部
156が設けられている。
【0058】また、ブラケット153の本体153Aに
は、スチフナー154の面状部154Bを固定するため
のバーリング加工を施した孔101〜104が開けられ
ている。そして、前記バーリング加工を施した孔101
〜104とスチフナー154の面状部154Bの図示し
ない孔とを合わせ、テックスねじ157をねじ込んでブ
ラケット153とスチフナー154を固定する。
【0059】また、ブラケット153の重ね合わせ部1
53Bを上下に配置された筒部151の側面に栓溶接で
固定することによって、ブラケット153と天井野縁1
5との接合強度を向上でき、天井野縁15自体の剛性も
向上できて、ねじれや撓みを防止することができる。
【0060】このように、上下に配置した筒部151に
断面略三角形状の補強溝部156を設けることによっ
て、天井野縁15の水平方向の強度をさらに強くできる
ので、撓み等をさらに防止することができる。
【0061】さらに、バーリング加工を施した孔101
〜104を利用してテックスねじ157をねじ込んでい
るので、スチフナー154とブラケット153との位置
を調整しつつ固定でき、組立作業を簡単に行うことがで
きる。
【0062】また、前記実施形態では、天井野縁15
は、筒部151と、この筒部151とは別体の板部15
2とで形成されていたが、例えば、図11に示すよう
に、一枚の板材で筒部151および板部152を形成し
てもよい。このように、一枚の板材で成形することによ
って、各筒部151が別体で形成された場合のように、
各筒部151を溶接等で連結する必要がないので、天井
野縁15の加工や組立作業をより容易にすることができ
る。
【0063】さらに、前記実施形態では、筒部151
は、断面四角形状に形成されていたが、これに限らず、
例えば、図11に示すように、断面三角形状でもよい
し、さらには、断面円形状でもよいし、断面菱形形状で
もよい。また、前記実施形態では、上下に配置された各
筒部151は同じ形状に形成されていたが、例えば、図
12に示すように、断面円形状の筒部151と断面四角
形状の筒部151とを上下に配置した場合のように、上
下に配置する筒部151の形状が異なってもよい。
【0064】また、前記実施形態では、各筒部151は
板部152を介して連結されていたが、板部152はな
くてもよく、例えば、図13に示すように、互いに直接
連結されていてもよい。このように、筒部151を互い
に直接連結すれば、部品点数を減らすことができるの
で、その分軽量にすることができ、コストも低減するこ
とができる。
【0065】さらに、前記第2実施形態では波板状の補
強部材155が取り付けられていたが、補強部材155
の形状としては、波板状に限らず、例えば、平板状や断
面三角形状のものでもよく、要するに、板部152を補
強できるものであればよい。
【0066】さらに、筒部151の内部に設けられる変
形防止部材158としては、前記第3実施形態のよう
に、波板状のものに限らず、例えば、三角波状でもよい
し、平板状でもよい。また、変形防止部材158として
は、例えば、筒部151の内部に封入される発泡ウレタ
ン等の発泡材を用いてもよい。要するに、変形防止部材
158としては、筒部151の強度をより向上できるも
のであればよい。この際、発泡材を用いた場合には、断
熱性能が高まるため結露を防止でき、反響の防止、振動
の減衰等の効果が得られる。
【0067】さらに、変形防止部材158は、断面四角
形状の筒部151の内部に取り付けられるものに限ら
ず、例えば、断面三角形状の筒部151内に取り付けら
れるものでもよく、その形状、構成は取り付けられる筒
部151形状に応じて適宜設定すればよい。また、変形
防止部材158の取付方法としては、例えば、成形され
た筒部151の開口から挿入してもよいし、筒部151
の製造時に変形防止部材158を予め配置してもよい。
【0068】さらに、前記第3実施形態では、ブラケッ
ト153の板部用重ね合わせ部153Fを切り起こして
形成していたが、プレス成形等で板材を成形して製造し
てもよい。
【0069】また、前記実施形態では、前記鉄製天井野
縁15は、前記上梁12にスチフナー154を介して取
り付けられて前記上梁12の内縁から突出しているブラ
ケット153に固定されていたが、必ずしもブラケット
153、スチフナー154の両方を用いて固定しなくて
もよい。例えば、天井野縁15を直接上梁12に取り付
けてもよいし、ブラケット153を介して上梁12に天
井野縁15を取り付けてもよい。すなわち、ブラケット
153やスチフナー154は、上梁12の形状、種類等
によって、適宜選択して用いればよい。但し、スチフナ
ー154やブラケット153を用いた方が、加工や組立
作業が容易となる点で好ましい。
【0070】また、前記実施形態では、前記上梁12と
前記天井野縁15との間には、天井野縁15の天井面材
17Aの取付面から退いた凹部18が形成され、前記凹
部18には、前記天井野縁15の取付面と同一面を有す
る角材16が配置されていたが、角材16や凹部18を
設けずに、鉄製天井野縁15のみに天井面材17Aを支
持してもよい。
【0071】また、前記実施形態では、ブラケット15
3は重ね合わせ部153B、153E、153Fを有し
ていたが、例えば、ブラケット153および鉄製天井野
縁15の各端面を突き合わせて溶接固定する場合等に
は、重ね合わせ部153B153E、153Fを設けな
くてもよい。但し、ブラケット153に板部152に重
ね合わされる重ね合わせ部153B、153Fを設けれ
ば板部152が補強され、筒部151に重ね合わされる
重ね合わせ部153B、153Eを設ければ筒部151
が補強され、接合強度が向上するとともに、面で接合さ
れるので、取り付け作業性が向上する点で好ましい。
【0072】また、前記実施形態では、鉄製の天井野縁
15について説明したが、天井野縁15としてはこれに
限らず、例えば、ステンレス、アルミニウム、塩化ビニ
ルで被覆された鋼板等の金属製の天井野縁15等でも前
記実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0073】本発明の金属製梁材は、天井野縁15に限
らず、床根太14等にも適用することができる。
【0074】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の金属製梁
材およびその取付構造によれば、上下に配置された筒部
を有することによって、十分な強度が確保でき、軽量お
よび安価で、加工や組立作業を容易に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における建物ユニットの
骨組みを示す斜視図である
【図2】図1における上梁と天井野縁との接続部分を示
す拡大斜視図である。
【図3】図1におけるA−A線に沿った断面図である。
【図4】図3におけるB−B線に沿った断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態における補強部材を設け
た天井野縁の接続部分を示す斜視図である。
【図6】図5におけるC−C線に沿った断面図である。
【図7】本発明の第3実施形態における天井野縁の接続
部分を示す斜視図である。
【図8】本発明の変形例を適用した天井野縁の接続部分
を示す斜視図である。
【図9】本発明の他の変形例を適用した天井野縁の接続
部分を示す斜視図である。
【図10】図9に示す変形例の天井野縁の接続部分を示
す断面図である。
【図11】本発明の他の変形例を適用した天井野縁を示
す斜視図である。
【図12】本発明の他の変形例を適用した天井野縁を示
す正面図である。
【図13】本発明の他の変形例を適用した天井野縁を示
す概略構成図である。
【符号の説明】
12 上梁 13 下梁 15 金属製梁材である天井野縁 16 面材固定材である角材 17 面材 18 凹部 151 筒部 152 板部 153 支持部材であるブラケット 153B 重ね合わせ部 153E 筒部用重ね合わせ部 153F 板部用重ね合わせ部 154 固定部材であるスチフナー 155 補強部材 158 変形防止部材

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 面材を支持する金属製梁材であって、上
    下に配置された筒部を有することを特徴とする金属製梁
    材。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の金属製梁材において、
    前記各筒部は互いに直接連結されていることを特徴とす
    る金属製梁材。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の金属製梁材において、
    前記各筒部は板部を介して連結されていることを特徴と
    する金属製梁材。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の金属製梁材において、
    前記板部には波板状の補強部材が取り付けられているこ
    とを特徴とする金属製梁材。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の金属製
    梁材において、前記筒部は、ロールフォーミングにより
    成形されていることを特徴とする金属製梁材。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれかに記載の金属製
    梁材において、前記連結された各筒部は、一枚の板材で
    成形されていることを特徴とする金属製梁材。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の金属製
    梁材において、前記筒部は、断面四角形状に形成されて
    いることを特徴とする金属製梁材。
  8. 【請求項8】 請求項1〜6のいずれかに記載の金属製
    梁材において、前記筒部は、断面三角形状に形成されて
    いることを特徴とする金属製梁材。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載の金属製
    梁材において、前記筒部の内部には、前記筒部の内面に
    密接する変形防止部材が設けられていることを特徴とす
    る金属製梁材。
  10. 【請求項10】 建物ユニットの柱間に掛け渡された梁
    に請求項1〜9のいずれかに記載の金属製梁材を取り付
    ける取付構造であって、前記金属製梁材は、前記梁に固
    定部材を介して取り付けられて前記梁の内縁から突出し
    ている支持部材に固定されていることを特徴とする金属
    製梁材の取付構造。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の金属製梁材の取付
    構造において、前記梁と前記金属製梁材との間には、金
    属製梁材の面材の取付面から退いた凹部が形成され、前
    記凹部には、前記金属製梁材の取付面と同じ高さの取付
    面を有する面材固定材が梁に沿って配置されていること
    を特徴とする金属製梁材の取付構造。
  12. 【請求項12】 請求項10または11に記載の金属製
    梁材の取付構造において、前記金属製梁材は、前記板部
    を備えて構成され、前記支持部材は、前記金属製梁材の
    板部に重ね合わされて固定された重ね合わせ部を有する
    ことを特徴とする金属製梁材の取付構造。
  13. 【請求項13】 請求項10または11に記載の金属製
    梁材の取付構造において、前記金属製梁材は、前記板部
    を備えて構成され、前記支持部材は、前記金属製梁材の
    板部に重ね合わされて固定された板部用重ね合わせ部
    と、前記筒部に重ね合わされて固定された筒部用重ね合
    わせ部とを有することを特徴とする金属製梁材の取付構
    造。
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