JP2000204662A - 天井野縁の接合構造 - Google Patents

天井野縁の接合構造

Info

Publication number
JP2000204662A
JP2000204662A JP11003064A JP306499A JP2000204662A JP 2000204662 A JP2000204662 A JP 2000204662A JP 11003064 A JP11003064 A JP 11003064A JP 306499 A JP306499 A JP 306499A JP 2000204662 A JP2000204662 A JP 2000204662A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ceiling
edge
joining
floor
ridge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11003064A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Hagihira
潔 萩平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Misawa Homes Co Ltd filed Critical Misawa Homes Co Ltd
Priority to JP11003064A priority Critical patent/JP2000204662A/ja
Publication of JP2000204662A publication Critical patent/JP2000204662A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 天井野縁の材質によらず、共通のブラケット
が採用可能となり、天井野縁同士の接合作業の効率が向
上される天井野縁の接合構造の提供。 【解決手段】 天井中間梁57および天井小梁58を互
いに交差するように配置し、天井小梁58の端部を天井
中間梁57の開口側の側面部分にブラケット30を介し
て接合する。これにより、天井小梁58の受ける重力荷
重が掛止部31を介して天井中間梁57へ確実に伝達さ
れるので、その荷重伝達については、これら天井中間梁
57および天井小梁58を接合する接合強度にほとんど
依存しなくなり、一種類のブラケット30で天井中間梁
57および天井小梁58の接合が確実に行えるようにな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天井部分に配置さ
れるとともに、互いに交差する方向に延びる第一の天井
野縁と第二の天井野縁とを相互に接合する天井野縁の接
合構造に関する。
【0002】
【背景技術】従来より、建物の天井部分には、吹き抜け
等を形成するために、開口が設けられることがある。こ
のような開口等を形成するために、天井部分に互いに直
交する天井野縁が設けられることがある(特開平8−2
40007号公報等参照)。図11には、互いに直交す
る天井野縁の一例が示されている。図11において、建
物のフレーム100を形成する短辺側の上梁101間に
は第一の天井野縁103が架設され、この第一の天井野
縁103および長辺側の上梁102間には、第二の天井
野縁104が架設されている。ここで、第一の天井野縁
となる部材としては、断面C字型の溝形鋼および木製の
角材が採用されることがある。一方、第二の天井野縁と
なる部材としては、木製の角材が採用されることが一般
的である。
【0003】これらの第一および第二の天井野縁の接合
において、木製の角材同士を接合する場合には、図12
に示されるように、平断面L字型のブラケット113を
用い、このブラケット113の一辺113Aを第一の天
井野縁111の側面にビスで接合し、当該側面から突出
するブラケット113の他辺113Bに第二の天井野縁
112の側面をビスで接合する。これにより、第一の天
井野縁111の側面に第二の天井野縁112の端部が突
き当てられた状態で、天井野縁111,112が相互に
接合されている。
【0004】一方、断面C字型の溝形鋼の開口側に木製
角材の端部を突き当てて接合する場合には、図13に示
されるように、平板状のブラケット115を用い、ブラ
ケット115の基端側を第一の天井野縁114の開口内
部に溶接し、このブラケット115の先端部分の片面に
第二の天井野縁112をビスで接合する。これにより、
第一の天井野縁114の開口側の側面に第二の天井野縁
112の端部が突き当てられた状態で、天井野縁11
4,112が相互に接合されている。また、図14に示
されるように、第一の天井野縁114の背側に第二の天
井野縁112の端部を突き当てて接合する場合には、前
述のブラケット113を用い、このブラケット113の
一辺113Aを第一の天井野縁114の側面に溶接で接
合し、当該側面から突出するブラケット113の他辺1
13Bに第二の天井野縁112の側面をビスで接合す
る。これにより、第一の天井野縁114の背側の側面に
第二の天井野縁112の端部が突き当てられた状態で、
天井野縁114,112が相互に接合されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような天井野縁の
接合構造では、第一および第二の天井野縁の材質によ
り、ビスおよび溶接等の接合手段が異なることから、接
合用のブラケットは、接合手段や接合具に応じた各種の
ものが必要となり、接合用のブラケットの種類が増え、
ブラケットの製造効率が低下するという問題がある。ま
た、ビスおよび溶接等の接合手段が異なる各種のブラケ
ットを用いて、天井野縁の接合作業を同一ライン上で行
うと、当該接合作業が煩雑となり、当該接合作業の効率
が損なわれるという問題がある。
【0006】本発明の目的は、天井野縁の材質によら
ず、共通のブラケットが採用可能となり、天井野縁同士
の接合作業の効率が向上される天井野縁の接合構造を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る天井野縁の
接合構造を図面を参照して説明すると、互いに交差する
方向に延びる第一の天井野縁57,57Aおよび第二の
天井野縁58が設けられ、前記第一の天井野縁57,5
7Aの側面から第二の天井野縁58が突き出た状態で、
相互に接合される天井野縁57,57A,58の接合構
造であって、前記第一の天井野縁57,57Aの上面に
掛止される掛止部31と、前記第二の天井野縁58の側
面に当てがわれるとともに、当該第二の天井野縁58が
接合される接合部34とを有するブラケット30を介し
て前記第一および第二の天井野縁57,57A,58が
接合されていることを特徴とする。このような本発明で
は、第二の天井野縁58を第一の天井野縁57,57A
の側面から突き出して接合し、第二の天井野縁58の受
ける重力荷重を第一の天井野縁57,57Aへ伝達させ
るにあたり、前述のブラケット30を介して第二の天井
野縁58の端部を第一の天井野縁57,57Aの側面に
接合すれば、第二の天井野縁58の荷重が掛止部31を
介して第一の天井野縁57,57Aへ確実に伝達される
ようになる。このため、第二の天井野縁58から第一の
天井野縁57,57Aへの荷重伝達については、これら
を接合する接合強度にほとんど依存しなくなり、ビスお
よび溶接等の接合手段の種類によらず、これらの天井野
縁57,57A,58同士の接合が確実に行えるように
なる。従って、第一の天井野縁57,57Aの材質が木
製および金属製のいずれであろうとも、共通のブラケッ
ト30が採用可能となり、天井野縁57,57A,58
同士の接合作業の効率が向上される。
【0008】以上において、前記ブラケット30には、
前記第一の天井野縁57,57Aの側面と平行に広がる
側板部33が設けられ、前記掛止部31は、前記側板部
33の上端縁に沿って設けられ、前記接合部34は、前
記側板部33の一方の側縁に沿って設けられ、前記掛止
部31の端縁から下方に延びる鉤部32が設けられてい
ることが望ましい。このようにすれば、第一の天井野縁
57,57Aの対向する側面を鉤部32および側板部3
3で挟み込んでいるので、第二の天井野縁58の接合固
定前に第一の天井野縁57,57Aから外れなくなると
ともに、第二の天井野縁58は、その長手方向の位置が
決定されるようになり、第一および第二の天井野縁5
7,57A,58の接合作業が容易に行えるようにな
る。また、平板状の鋼板から折り曲げ加工でブラケット
30の製作が可能なので、プレス装置等による加工で容
易に製造可能となり、量産性が充分確保されるようにな
る。
【0009】また、前記第一の天井野縁57,57A
は、断面C字状の溝形鋼および木製の角材のいずれか一
方とされ、前記第二の天井野縁58は、前記第一の天井
野縁57,57Aに採用された木製の角材よりも断面積
が小さい木製の角材、および、この木製の角材と同程度
の重さに軽量化された厚さの薄い鋼板を角筒状に形成し
た筒状部材のいずれか一方とされていることが望まし
い。このようにすれば、第一および第二の天井野縁5
7,57A、58により、天井面材を支持するのに充分
な強度が確保されるうえ、互いに交差する天井野縁5
7,57A,58同士を接合するにあたり、当該接合作
業が迅速に行えるテックスビス35や釘等の接合具で天
井野縁57,57A,58同士が接合可能となり、天井
野縁57,57A,58同士の接合作業の効率が向上さ
れる。
【0010】さらに、前記第一および第二の天井野縁5
7,57A,58は、四隅の柱51の上下端を天井梁5
2および床梁53で連結した直方体状のフレーム50を
有する建物ユニット10Aの天井部分に設けられている
ことが望ましい。このようにすれば、天井部分に設置さ
れるダウンライトを囲むように第一および第二の天井野
縁57,57A,58が設けられる建物ユニット10
A、あるいは、吹き抜け等を形成するために天井部分に
設けられる開口の周縁部分に第一および第二の天井野縁
57,57A,58が設けられる建物ユニット10Aを
製造するにあたり、第一および第二の天井野縁57,5
7A,58の接合が容易かつ迅速に行えるようになるの
で、建物ユニット10Aの製造効率が向上するようにな
る。
【0011】また、前記第一および第二の天井野縁5
7,57A,58は、前記建物ユニット10Aの天井部
分に設けられた吹き抜け用の開口の周縁部分に配置され
ていることが望ましい。このようにすれば、エレベータ
・シャフト84、階段室および吹き抜け等に使用される
大きな開口が建物ユニット10Aの天井部分に設けら
れ、第一の天井野縁57,57Aに複数の第二の天井野
縁58が接合されるようになっても、天井野縁57,5
7A,58同士の接合が容易かつ迅速に行えるので、天
井部分の組立作業も容易かつ迅速に行える。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
面に基づいて説明する。図1には、本発明の一実施形態
に係るユニット式建物1が示されている。このユニット
式建物1は、箱状に形成された複数の建物ユニット1
0,20を備えたものである。ユニット式建物1の一階
部分は、敷地に設けられた基礎2の上に載置された複数
の建物ユニット10が組合わされたものである。この一
階部分には、玄関4およびカーポート5が設けられてい
る。二階部分は、各建物ユニット10の上に載置された
複数の建物ユニット20が組合わされたものである。こ
の二階部分の外壁面には、バルコニユニット6が接合さ
れ、このバルコニユニット6により、バルコニが形成さ
れている。
【0013】一階の建物ユニット10のうち、図中右側
の列の三個の建物ユニット10は、カーポート5を形成
するカーポートユニット10A,10Bとなっている。
図中左側の列の三個の建物ユニット10のうち、玄関4
を有する建物ユニット10は、玄関4の開口部分の床梁
が省略された玄関用建物ユニット10Cとなっている。
また、この玄関用建物ユニット10Cの後方の建物ユニ
ット10D、ならび、二階の建物ユニット20は、梁や
柱等の軸組材に省略部分のない通常の箱状建物ユニット
となっている。
【0014】図2には、建物ユニット 10D,20の
フレーム40が示されている。このフレーム40は、四
隅の柱41の上下端を天井梁42および床梁43で連結
した直方体状の骨組みである。フレーム40の天井梁4
2としては、長さの異なる長辺天井梁42Aおよび短辺
天井梁42Bの二種類が設けられ、フレーム40の床梁
43としては、天井梁42と同様に、長さの異なる長辺
床梁43Aおよび短辺床梁43Bの二種類が設けられて
いる。対向する長辺天井梁42Aの間には、天井を形成
する天井面材(図示省略)を支持するために、複数の天
井小梁44が架け渡されている。対向する長辺床梁43
Aの間には、床を形成する床面材(図示省略)を支持す
るために、複数の根太45が架け渡されている。
【0015】ここで、ユニット式建物1には、通常の建
物と同様の一階である第1階層に設けられたカーポート
5の上に、いわゆる中二階となる第二階層が設けられて
いる。この第二階層は、天井の低い収納室となってい
る。第1階層には、図3の如く、前述のカーポート5の
他に、当該カーポート5に隣接して、エレベータ・ホー
ル81、収納部82、パイプシャフト83およびエレベ
ータ・シャフト84が設けられている。パイプシャフト
83は、カーポートユニット10Bを上下に貫通すると
ともに、カーポート5の側壁に沿って一階と二階との間
に設けられている第二階層まで延びている。エレベータ
・シャフト84は、カーポートユニット10Aを上下に
貫通するとともに、カーポート5の側壁に沿って三階小
屋裏に形成された第四階層まで延びている。また、収納
部82は、スキー板、傘等の細長いものおよび靴を収納
する収納スペースとなっている。
【0016】図4には、収納部82を有するカーポート
ユニット10Aのフレーム50が示されている。このフ
レーム50は、四隅の柱51と、この柱51の上下端を
連結する天井梁52および床梁53とを備えるととも
に、床梁の一部を省略して門型に形成された骨組みとな
っている。具体的には、フレーム50には、柱51の上
端同士を連結する天井梁52として、フレーム50の長
辺方向に沿った長辺天井梁52A、および、短辺方向に
沿った短辺天井梁52Bと、柱51の下端同士を連結す
る床梁53として、フレーム50の短辺方向に沿った短
辺床梁53Bが設けられている。そして、柱51の下端
同士を連結するとともに、フレーム50の長辺方向に沿
った長辺床梁は、省略されている。
【0017】ここで、対向する長辺天井梁52Aの間に
は、天井を形成する天井面材(図示省略)を支持するた
めに、複数の天井小梁52Cが架け渡されている。長辺
方向に並んだ柱51の間には、間柱54が立設されてい
る。この間柱54は、図中右方の柱51側に偏った位置
に一組配置されており、上端が長辺天井梁52Aに接合
されている。間柱54の下端同士は、床中間梁55で連
結され、間柱54および最寄りの柱51は、下端同士が
短寸床梁56で連結されている。対向する短寸床梁56
の間には、床を形成する床面材(図示省略)を支持する
ために、複数の根太56Aが架け渡されている。
【0018】間柱54および図中左側の柱51の間に
は、フレーム50の高さ方向の中間位置に配置された中
間床60が架け渡されている。中間床60は、前述の第
二階層の床を形成するものであり、その端縁部に沿って
設けられる構造体として、柱51の中間部分と間柱54
の中間部分とを連結する長辺中間梁61と、柱51の中
間部分同士または間柱54の中間部分同士を連結する短
辺中間梁62とを備えている。このうち、対向する長辺
中間梁61の間には、中間床60の床面を形成する床面
材(図示省略)を支持するために、複数の根太63が架
け渡されている。ここで、フレーム50には、中間床6
0の四隅の柱である柱51および間柱54の上端部から
斜め下方に延びるとともに、当該柱51,54の上端部
と、中間床60の端縁部に配置された長辺中間梁61の
中間部分とを連結する斜材64が設けられている。そし
て、これらの柱51,54の上端部分、中間床60の構
造体である長辺中間梁61の端部、および、斜材64
は、三角形に組まれてトラスを形成している。このトラ
スにより、カーポートユニット10Aのフレーム50
は、長辺方向に沿った長辺床梁が省略されても、剛性が
充分確保されるようになっている。
【0019】間柱54および図中右方の柱51で囲まれ
る空間には、前述の収納部82が形成されている。この
収納部82の周縁部分には、第一の天井野縁である天井
中間梁57が設けられている。この天井中間梁57は、
対向する長辺天井梁52Aの間に架け渡されている。天
井中間梁57および短辺天井梁52Bの間には、天井を
形成する天井面材(図示省略)を支持するために、第二
の天井野縁である天井小梁58が複数架け渡されてい
る。なお、天井中間梁57は、断面C字型の溝形鋼とさ
れ、天井小梁58は、木製の角材とされている。
【0020】天井中間梁57および天井小梁58は、図
5に示されるように、互いに交差するように配置され、
天井小梁58の端部が天井中間梁57の開口側の側面か
ら突き出た状態とされ、かつ、ブラケット30を介して
相互に接合されている。ブラケット30は、平板状の鋼
板をプレス装置等で折り曲げることにより、形成された
ものである。このブラケット30には、天井中間梁57
の上面に掛止される掛止部31と、この掛止部31の端
縁から下方に延びる鉤部32と、この鉤部32に対向す
るとともに、天井中間梁57の側面と平行に広がる側板
部33と、天井小梁58の側面が当てがわれるととも
に、当該天井小梁58が接合される接合部34とが備え
られている。側板部33は、掛止部31の鉤部32とは
反対側の端縁から下方に延びている。接合部34は、側
板部33の一方の側縁から天井中間梁57の開口側の側
面から直交方向へ突出している。
【0021】ここで、ブラケット30は、掛止部31が
天井中間梁57の上面に掛止されるとともに、鉤部32
および側板部33の間に天井中間梁57を挟み込んだ状
態で、掛止部31を貫通するテックスビス35により当
該天井中間梁57に接合されている。天井小梁58は、
その端部を側板部33の側面に突き当てた状態で、接合
部34の側面にテックスビス35で接合されている。こ
れにより、天井小梁58の天井中間梁57への接合は、
テックスビス35の打ち込みにより容易かつ迅速に接合
されるようになっている。また、天井小梁58が受ける
重力荷重は、掛止部31を介して天井中間梁57へ確実
に伝達されるようになっている。これにより、天井小梁
58から天井中間梁57への荷重伝達は、これら天井中
間梁57および天井小梁58を接合する接合強度にほと
んど依存しないようになっている。
【0022】図6には、エレベータ・シャフト84を有
するカーポートユニット10Aのフレーム50Aが示さ
れている。このフレーム50Aは、フレーム50と同様
の構成を備えたものであるので、以下にフレーム50と
相違する部分について説明する。間柱54および図中右
方の柱51で囲まれる空間には、前述のエレベータ・シ
ャフト84が形成されている。このエレベータ・シャフ
ト84の周縁部分には、前述した天井中間梁57および
天井小梁58が設けられている。これらの天井中間梁5
7および天井小梁58は、図7に示されるように、互い
に交差するように配置され、天井小梁58の端部が天井
中間梁57の背側の側面から突き出た状態とされ、か
つ、前述のブラケット30を介して相互に接合されてい
る。ここで、ブラケット30は、掛止部31が天井中間
梁57の上面に掛止されるとともに、鉤部32および側
板部33の間に天井中間梁57を挟み込んだ状態で、掛
止部31を貫通するテックスビス35により当該天井中
間梁57に接合されている。天井小梁58は、その端部
を側板部33の側面に突き当てた状態で、接合部34の
側面にテックスビス35で接合されている。
【0023】図8には、パイプシャフト83を有するカ
ーポートユニット10Bのフレーム70が示されてい
る。このフレーム70は、カーポートユニット10Aの
フレーム50に、通路71を追加したものである。すな
わち、フレーム70は、フレーム50と同様の構成を備
えたものであり、四隅の柱51と、長辺天井梁52A
と、短辺天井梁52Bと、短辺床梁53Bと、柱51間
の間柱54と、間柱54および柱51の間の中間床60
と、斜材64とを有している。このフレーム70の長辺
に沿った一側面には、間柱54から中間床60とは反対
方向に延びる中間梁72が設けられている。この中間梁
72は、当該フレーム70の前記側面に含まれる間柱5
4および柱51の中間部分を相互に連結している。中間
梁72の延長方向にあるフレーム70の短辺に沿った側
面には、当該側面の両側の柱51の中間部分を連結する
中間梁73が設けられている。中間梁73と、この中間
梁73と対向する中間床60の短辺中間梁62との間に
は、これらの中間梁73および短辺中間梁62の中間部
分を相互に連結する中間梁74が設けられている。そし
て、対向する中間梁72,74の間には、通路71の床
を形成する床面材(図示省略)を支持するために、複数
の根太75が架け渡され、これらの中間梁72〜74、
根太75および床面材により通路71が形成されてい
る。
【0024】間柱54および図中右方の柱51で囲まれ
た空間には、前述のパイプシャフト83が形成されてい
る。このパイプシャフト83は、当該空間のほぼ中央に
位置している。パイプシャフト83の周縁部分には、天
井中間梁57Aおよび天井小梁58が設けられている。
なお、天井中間梁57Aは、木製の角材とされている。
この天井中間梁57Aの断面積は、天井小梁58の断面
積よりも大きくなっている。これらの天井中間梁57A
および天井小梁58は、図9に示されるように、互いに
交差するように配置され、天井小梁58の端部が天井中
間梁57Aの側面から突き出た状態とされ、かつ、前述
のブラケット30を介して相互に接合されている。ここ
で、ブラケット30は、掛止部31が天井中間梁57A
の上面に掛止されるとともに、鉤部32および側板部3
3の間に天井中間梁57Aを挟み込んだ状態で、掛止部
31を貫通するテックスビス35により当該天井中間梁
57Aに接合されている。天井小梁58は、その端部を
側板部33の側面に突き当てた状態で、接合部34の側
面にテックスビス35で接合されている。
【0025】このような本実施形態によれば、次のよう
な効果がある。すなわち、天井小梁58の端部をブラケ
ット30を介して天井中間梁57,57Aの側面に接合
し、天井小梁58の受ける重力荷重を掛止部31を介し
て天井中間梁57,57Aに伝達しているので、これら
を接合する接合強度にほとんど依存しなくなり、ビスお
よび溶接等の接合手段の種類によらず、天井中間梁5
7,57Aおよび天井小梁58の接合を確実に行うこと
ができる。これにより、天井中間梁57,57Aの材質
が木製および金属製のいずれであろうとも、共通のブラ
ケット30が採用可能となるとともに、テックスビス3
5で接合可能となり、天井中間梁57,57Aおよび天
井小梁58の接合作業の効率が向上できる。
【0026】また、天井中間梁57,57Aおよび天井
小梁58の接合にあたり、天井中間梁57,57Aの両
側面を鉤部32および側板部33で挟み込んでいるの
で、天井小梁58の接合固定前に、天井中間梁57,5
7Aから外れなくなるとともに、天井小梁58の長手方
向の位置が決定されるようになり、天井中間梁57,5
7Aおよび天井小梁58の接合作業を容易にできる。
【0027】さらに、ブラケット30を折り曲げ加工で
製作したので、プレス装置等による角で容易に製造で
き、量産性を充分確保できる。
【0028】また、エレベータ・シャフト84のために
設けられた大きな開口がカーポートユニット10Aの天
井部分に設けられ、天井中間梁57に複数の天井小梁5
8が接合されるようになっても、天井中間梁57および
天井小梁58の接合が容易かつ迅速に行えるので、カー
ポートユニット10Aの天井部分の組立作業を容易かつ
迅速に行うことができる。
【0029】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を
含み、以下に示すような変形なども本発明に含まれる。
すなわち、ブラケットの接合部としては、側板部33の
一方の側縁に設けられるものに限らず、図11に示され
るように、側板部33の下端縁に設けられ接合部34A
でもよい。
【0030】また、第二の天井野縁となる天井小梁とし
ては、木製の角材に限らず、図11の如く、この木製の
角材と同程度に軽量化された厚さの薄い鋼板を角筒状に
形成した筒状部材58Aでもよい。この際、筒状部材5
8Aの側面に溝状の凹み58Bを設ければ、鋼板が薄く
とも充分な剛性が確保される。
【0031】さらに、ブラケットとしては、折り曲げ成
型されるものに限らず、鋳造等で製造されるものでもよ
い。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、天井野縁の材質によら
ず、共通のブラケットが採用でき、天井野縁同士の接合
作業の効率が向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るユニット式建物を示
す全体斜視図である。
【図2】同実施形態に係る建物ユニットの骨組みを示す
斜視図である。
【図3】同実施形態に係るユニット式建物の第一階層を
示す平面図である。
【図4】同実施形態に係るカーポートユニットを示す斜
視図である。
【図5】同実施形態に係る天井野縁同士の接合構造を示
す斜視図である。
【図6】同実施形態に係るカーポートユニットを示す斜
視図である。
【図7】同実施形態に係る他の天井野縁同士の接合構造
を示す斜視図である。
【図8】同実施形態に係るカーポートユニットを示す斜
視図である。
【図9】同実施形態に係るさらに異なる天井野縁同士の
接合構造を示す斜視図である。
【図10】本発明の変形例を示す図5に相当する図であ
る。
【図11】本発明の従来例を示す斜視図である。
【図12】本発明の従来例における天井野縁同士の接合
構造を示す斜視図である。
【図13】本発明の従来例における他の天井野縁同士の
接合構造を示す斜視図である。
【図14】本発明の従来例におけるさらに異なる天井野
縁同士の接合構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
30 ブラケット 31 掛止部 32 鉤部 33 側板部 34 接合部 57,57A 第一の天井野縁としての天井中間梁 58 第二の天井野縁としての天井小梁

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに交差する方向に延びる第一の天井
    野縁および第二の天井野縁が設けられ、前記第一の天井
    野縁の側面から第二の天井野縁が突き出た状態で、相互
    に接合される天井野縁の接合構造であって、 前記第一の天井野縁の上面に掛止される掛止部と、前記
    第二の天井野縁の側面に当てがわれるとともに、当該第
    二の天井野縁が接合される接合部とを有するブラケット
    を介して前記第一および第二の天井野縁が接合されてい
    ることを特徴とする天井野縁の接合構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の天井野縁の接合構造に
    おいて、前記ブラケットには、前記第一の天井野縁の側
    面と平行に広がる側板部が設けられ、前記掛止部は、前
    記側板部の上端縁に沿って設けられ、前記接合部は、前
    記側板部の一方の側縁に沿って設けられ、前記掛止部の
    端縁から下方に延びる鉤部が設けられていることを特徴
    とする天井野縁の接合構造。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の天井野縁の接合構造に
    おいて、前記第一の天井野縁は、断面C字状の溝形鋼お
    よび木製の角材のいずれか一方とされ、前記第二の天井
    野縁は、前記第一の天井野縁に採用された木製の角材よ
    りも断面積が小さい木製の角材、および、この木製の角
    材と同程度の重さに軽量化された厚さの薄い鋼板を角筒
    状に形成した筒状部材のいずれか一方とされていること
    を特徴とする天井野縁の接合構造。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の天井野縁の接合構造において、前記第一および第二
    の天井野縁は、四隅の柱の上下端を天井梁および床梁で
    連結した直方体状のフレームを有する建物ユニットの天
    井部分に設けられていることを特徴とする天井野縁の接
    合構造。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の天井野縁の接合構造に
    おいて、前記第一および第二の天井野縁は、前記建物ユ
    ニットの天井部分に設けられた吹き抜け用の開口の周縁
    部分に配置されていることを特徴とする天井野縁の接合
    構造。
JP11003064A 1999-01-08 1999-01-08 天井野縁の接合構造 Withdrawn JP2000204662A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11003064A JP2000204662A (ja) 1999-01-08 1999-01-08 天井野縁の接合構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11003064A JP2000204662A (ja) 1999-01-08 1999-01-08 天井野縁の接合構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000204662A true JP2000204662A (ja) 2000-07-25

Family

ID=11546911

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11003064A Withdrawn JP2000204662A (ja) 1999-01-08 1999-01-08 天井野縁の接合構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000204662A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019085776A (ja) * 2017-11-07 2019-06-06 トヨタホーム株式会社 ユニット建物及びユニット建物の施工方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019085776A (ja) * 2017-11-07 2019-06-06 トヨタホーム株式会社 ユニット建物及びユニット建物の施工方法
JP7086566B2 (ja) 2017-11-07 2022-06-20 トヨタホーム株式会社 ユニット建物及びユニット建物の施工方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5218803A (en) Method and means for reinforcing a steel stud wall
JP5123602B2 (ja) ユニット式建物及びユニット式建物の施工方法
JP2000204662A (ja) 天井野縁の接合構造
JP2003147852A (ja) 低層建物の枠組構造
JPH1061018A (ja) ユニット建物
JP2774058B2 (ja) 三階建ユニット建物
JP3877421B2 (ja) 床パネル及び建物ユニット
JP7201452B2 (ja) 建物ユニット
JP6606623B1 (ja) 建物構造
JP2828857B2 (ja) 木質プレファブ建築の補助構面接合構造
JP2602573Y2 (ja) 張出床ユニットの接合構造
JP2001107502A (ja) ユニット式建物の小屋裏構造
JP2774041B2 (ja) 建物ユニット及び屋根ユニット
JP3974994B2 (ja) 内装用壁体及びその支持金具
JPS6217527Y2 (ja)
JPH0941533A (ja) 床パネルおよびその固定構造
JP2837072B2 (ja) 建物ユニット
JP3126572B2 (ja) 建物ユニットの界壁構造および界壁施工方法
JP2774059B2 (ja) 三階建ユニット建物
JP2000096721A (ja) ユニット建物
JP2002138626A (ja) 建築構造用梁材
JP3474290B2 (ja) 建物ユニットの天井施工方法
JPH10219974A (ja) 壁下地材と床仕上げ材の納め構造
JP2004238912A (ja) 軸組構造
JPH10325179A (ja) 天井構造体、建物ユニット及び建物

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060404