JPH1150548A - 金属製梁材およびその取付構造 - Google Patents

金属製梁材およびその取付構造

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JPH1150548A
JPH1150548A JP20606297A JP20606297A JPH1150548A JP H1150548 A JPH1150548 A JP H1150548A JP 20606297 A JP20606297 A JP 20606297A JP 20606297 A JP20606297 A JP 20606297A JP H1150548 A JPH1150548 A JP H1150548A
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JP
Japan
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tubular member
reinforcing member
metal beam
ceiling
iron
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JP20606297A
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Hidetada Kawakami
栄忠 河上
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Misawa Homes Co Ltd
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Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 剛性を向上できて十分な強度を確保すること
ができ、面材を支持した際の変形を防止できる金属製梁
材を提供すること。 【解決手段】 鉄製天井野縁15は、建物の躯体に取り
付けた角筒状の筒部材151と、筒部材151内に配置
されて、筒部材151の対向する2つの側壁部151
A、151Bに連結した補強部材152とを含んで構成
する。補強部材152がダイアフラムとなって補強され
るため、他方の側壁部151Bが面材の重さで下がるこ
とがなく、鉄製天井野縁15が平行四辺形状に変形する
ことがない。このため、天井面材17等の面材を所定の
位置に確実に支持できるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属製梁材および
その取付構造に関するものである。
【0002】
【背景技術】従来より、工場で作られた数個の建物ユニ
ットを組み合わせて建築するユニット式建物や、建築現
場で全行程を行う在来工法による建物等がある。これら
の各建物において、天井面材を支持する天井野縁や床面
材を支持する床根太等の梁材としては、木製の角材が用
いられている。しかし、近年、環境保護のために森林伐
採も制限され始めており、十分な量の木材を確保でき
ず、天井野縁や床根太等の梁材として木製の角材を用い
ることが困難となりつつある。そこで、木製の角材に変
えて、木製の角材と同程度の重さに軽量化された厚さの
薄い鉄製角パイプ(以下、軽鉄製角パイプ)を採用する
ことが図られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、軽鉄製
角パイプは、木製の角材に比べて剛性が低いので、従来
の木製の角材と同様に建物の躯体側に軽鉄製角パイプの
2つの側壁部のうちの一方の側壁部を取り付けて、天井
面材等の面材を支持させると、面材の重さによって、躯
体に取り付けられている前記一方の側壁部に対向する他
方の側壁部が下がって平行四辺形状に変形し、面材を所
定の位置に支持することができないという問題があっ
た。
【0004】本発明の目的は、剛性を向上できて十分な
強度を確保することができ、面材を支持した際の変形を
防止できる金属製梁材およびその取付構造を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明は、
図面を参照して説明すると、金属製梁材(例えば鉄製天
井野縁15)を建物の躯体に取り付けた角筒状の筒部材
151と、筒部材内に配置されて、筒部材の対向する2
つの壁部151A、151Bに連結した補強部材152
とを含んで構成すること特徴とする。なお、金属製梁材
は、例えば、軽鉄製つまり木製の角材と同程度の重さに
軽量化された厚さの薄い鉄製の梁材である。
【0006】このような金属製梁材は、ユニット式建物
を構成する建物ユニット1の骨組み10においては、例
えば、上梁12間や下梁13間に固定部材(例えばスチ
フナー16)を介して取り付ける。一方、在来工法の建
物においては、例えば、金属製梁材である天井野縁は、
吊り木を介して建物の躯体に取り付けられ、床根太14
は下梁間に掛け渡して取り付ける。
【0007】補強部材152を筒部材151内に配置し
て対向する2つの壁部に連結することによって、例え
ば、筒部材の対向する2つの壁部のうちの一方の壁部1
51Aを建物の躯体に取り付けても、補強部材がダイア
フラムとなって補強されるため、筒部材の変形が防止さ
れるので、従来のように他方の壁部151Bが面材の重
さで下がることがなく、金属製梁材が平行四辺形状に変
形することがない。すなわち、補強部材を筒部材内に配
置して対向する2つの壁部に連結することによって、金
属製梁材の剛性を向上させて十分な強度が確保されるよ
うになるため、金属製梁材が変形せず、天井面材17等
の面材を所定の位置に確実に支持できるようになる。こ
れにより、従来の木製の角材に代えて金属製梁材を用い
ることができるようになる。
【0008】また、補強部材152は、筒部材151の
対向する2つの壁部151A、151Bのうちの一方の
壁部151Aから連続して形成されるとともに、その先
端側が他方の壁部151Bに接合されていることが好ま
しい。補強部材を筒部材の一方から連続して形成してい
れば、補強部材と筒部材とが別体の場合に比べて、部材
管理が容易に行えるようになるとともに、補強部材をな
くすことがなく、また、溶接等による補強部材と筒部材
との接合作業を一カ所だけ行えばよいので、金属製梁材
の組立作業が容易になる。
【0009】さらに、補強部材152は、筒部材151
の他方の壁部151Bに接合される接合面部152A
と、接合面部の筒部材内部側の端部および筒部材の一方
の壁部151Aの端部間に配置される接続部152Bと
を含んで構成されていることが望ましい。
【0010】補強部材としては、平板状の補強部材を用
いてもよいが、平板状の補強部材を用いると筒部材との
接触部分が小さいので、溶接等による補強部材と筒部材
との接合作業が比較的難しくなり、補強部材の取付作業
が煩雑になるおそれがある。そこで、例えば、接合面部
と接続部とを有する断面略への字形状や断面略コ字形状
等に形成された補強部材を用いれば、平板状の補強部材
に比べて、接合面部と筒部材の壁部とが面と面とで突き
合わされるので、溶接等による補強部材と筒部材との接
合作業を簡単に行えるようになり、補強部材の取付作業
が容易になり、ひいては金属製梁材の組立作業が容易に
なるとともに、筒部材の剛性をより一層向上させて十分
な強度が確保されるようになるため、金属製梁材の変形
も防止されて、天井面材等の面材を所定の位置に確実に
支持できるようになる。その上、接合面部は、接続部の
外側に配置されて外に露出するので、筒部材の端面から
溶接用の器具等を接合面部に当てることができ、溶接等
の接合作業が簡単になり、この点からも金属製梁材の組
立作業が容易になる。
【0011】さらに、補強部材152も筒部材151と
は別体として筒部材内に配置するとともに、筒部材の互
いに対向する2つの壁部151A、151Bにそれぞれ
接合してもよい。補強部材と筒部材とが別体であれば、
梁の強度や面材の重さ等から筒部材が変形しない程度の
補強部材が適宜選択可能となり、建物に応じて最適な金
属製梁材が用いられるようになる。
【0012】また、補強部材152は、筒部材151の
対向する2つの壁部151A、151Bにそれぞれ接合
する接合面部152Aと、対向する各接合面部の筒部材
内部側の端部間に配置する接続部152Bとを含んで構
成することが好ましい。
【0013】補強部材が2つの接合面部と接続部とで断
面略コ字形状に形成されるので、例えば、面状の補強部
材に比べて、金属製梁材の剛性をより一層向上させて十
分な強度が確保される。このため、金属製梁材の変形が
防止され、天井面材等の面材を所定の位置に確実に支持
できる。また、筒部材の2つの壁部と各接合面部とが互
いに対向して突き合わさるので、補強部材と筒部材とを
溶接等で簡単に接合できるようになり、金属製梁材の組
立作業が容易になる。その上、各接合面部は、接続部の
外側に配置されて外に露出するので、筒部材の端面から
溶接用の器具等を接合面部に当てることができ、溶接等
の接合作業が簡単になり、この点からも金属製梁材の組
立作業が容易になる。
【0014】また、補強部材152は、筒部材151の
上下および左右の各壁部のうち、対向する2つの側壁部
151A、151Bに連結していることが望ましい。補
強部材を筒部材の対向する2つの側壁部に連結していれ
ば、筒部材の上壁部と下壁部とを連結するように補強部
材を設けるよりも、垂直方向の剛性がより高められる。
垂直方向の剛性が高まることによって、例えば垂直方向
に力が加わる天井面材や床面材の支持に適する。
【0015】本発明の第2の発明は、建物ユニットの柱
11間に掛け渡された梁に請求項1〜6のいずれかに記
載の金属製梁材を取り付ける取付構造であって、金属製
梁材を梁から突出した固定部材(例えばスチフナー1
6)に固定することを特徴とする。この際、例えば固定
部材は、金属製梁材の補強部材152が連結された2つ
の側壁部151A、151Bのうちの一方の側壁部に固
定されていることが好ましい。
【0016】このように、梁に取り付けた固定部材に金
属製梁材を取り付けることによって、金属製梁材を取り
付ける際に、梁が干渉しなくなるので、金属製梁材を梁
に取り付ける際の組立作業が容易になる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1には、本発明の第1実施形態
を適用した建物ユニット1の骨組み10が示されてい
る。この骨組み10は、4隅に立設される柱11と、こ
れらの柱11の上端および下端間に掛け渡された上梁1
2および下梁13とを備えて箱状に構成されている。下
梁13間には、図示しない床面材を支持する木製の床根
太14が掛け渡され、上梁12間には、図示しない天井
面材を支持する金属製梁材である鉄製天井野縁15が掛
け渡されている。
【0018】図2は、上梁12と鉄製天井野縁15との
接続部分を示す拡大斜視図である。上梁12の内面に
は、複数の固定部材であるスチフナー16が所定間隔で
溶接により取り付けられている。スチフナー16は、断
面コ字形の本体16Aと、この本体16Aから延長され
て上梁12の内縁より突出された面状部16Bとで構成
され、鉄板を折り曲げて作られている。また、各スチフ
ナー16には、鉄製天井野縁15がビスや溶接等で取り
付けられている。
【0019】鉄製天井野縁15は、軽鉄製つまり木製の
角材と同程度の重さに軽量化された厚さの薄い鉄製の天
井野縁である。詳しくは、鉄製天井野縁15は、各スチ
フナー16に取り付けられる角筒状の筒部材151と、
この筒部材151内に配置されて、筒部材151の対向
する2つの側壁部151A、151Bに連結された補強
部材152とを含んで構成されている。また、図3にも
示すように、補強部材152は、筒部材151の対向す
る2つの側壁部151A、151Bのうちの一方の側壁
部151Aから連続して形成されているとともに、他方
の側壁部151Bに接合される接合面部152Aと、接
合面部152Aの筒部材151内部側の端部および筒部
材151の接合面部152Aに対向する一方の端部間に
配置される接続部152Bとで断面略への字形状に形成
されている。また、筒部材151の他方の側壁部151
Bと補強部材152の接合面部152Aとはスポット溶
接で接合されている。これにより、鉄製天井野縁15が
形成されている。
【0020】また、スチフナー16の面状部16Bの下
方には、上梁12と略同じ長さに形成されるとともに、
上梁12に沿って配置された天井面材17を固定する角
材18が配置されている。さらに、各鉄製天井野縁15
の下面には、鉄製天井野縁15が湾曲しないように板状
の受け部材19が配置されている。この受け部19は、
角材18の天井面材17の取付面と同じ高さの取付面を
有している。
【0021】このような本実施形態において、建物ユニ
ット1の骨組み10の天井部分は、次のように形成され
る。まず、上梁12の内面にスチフナー16の本体16
Aを配置し、面状部16Bを上梁12の内縁から突出さ
せた状態で溶接等で取り付ける。
【0022】一方、図3に示すように、筒部材151の
一方の側壁部151Aから連続して形成されている補強
部材152を、断面略への字形状に折り曲げて、筒部材
151内に配置し、筒部材151の他方の側壁部151
Bと補強部材152の接合面部152Aとをスポット溶
接で接合して鉄製天井野縁15を形成しておく。
【0023】そして、この鉄製天井野縁15の他方の側
壁部151Bにスチフナー16の面状部16Bを重ね合
わせ、図示しないビス等で固定する。次に、スチフナー
16の面状部16Bおよび鉄製天井野縁15の下方に角
材18および受け部材19を取り付け、この角材18と
受け部材19とに天井面材17を釘打ち等によって固定
する。
【0024】このような本実施形態によれば、次のよう
な効果が得られる。 補強部材152が筒部材151内に配置されて対向す
る2つの側壁部151A、151Bに連結されることに
よって、筒部材151の対向する2つの側壁部151
A、151Bのうちの他方の側壁部151Bがスチフナ
ー16に取り付けられても、補強部材152がダイアフ
ラムとなって補強されるため、筒部材151の変形が防
止されるので、従来のように一方の側壁部151Aが天
井面材17の重さで下がることがなく、鉄製天井野縁1
5が平行四辺形状に変形することがない。すなわち、補
強部材152が筒部材151内に配置されて対向する2
つの側壁部151A、151Bに連結されることによっ
て、鉄製天井野縁15の剛性を向上できて、十分な強度
を確保することができるため、鉄製天井野縁15の変形
を防止でき、天井面材17を所定の位置に確実に支持で
きる。
【0025】また、補強部材152が筒部材151の
一方の側壁部151Aから連続して形成されていること
によって、補強部材152と筒部材151とを別々に管
理する必要がないので、部材管理を容易にでき、また、
溶接作業を一カ所だけ行えばよいので、鉄製天井野縁1
5の組立作業を容易にできる。
【0026】さらに、接合面部152Aと接続部15
2Bとを有する補強部材152は、断面略への字形状に
折曲されて形成されているので、平面状の補強部材15
2に比べて、筒部材151の剛性をより一層向上できて
十分な強度を確保でき、鉄製天井野縁15が変形しない
ので、この点からも天井面材17を所定の位置に確実に
支持できる。また、筒部材151の他方の側壁部151
Bと接合面部152Aとを互いに対向して突き合せるこ
とができるので、補強部材152と筒部材151とを溶
接等で簡単に接合でき、鉄製天井野縁15の組立作業を
容易にできる。その上、接合面部152Aは、接続部1
52Bの外側に配置されて外に露出するので、筒部材1
51の端面から溶接用の器具等を接合面部152Aに当
てることができ、これにより溶接等の接合作業が簡単に
なり、この点からも鉄製天井野縁15の組立作業を容易
にできる。さらに、補強部材152を折り曲げた際に、
一方の側壁部151Aに対する接続部152Bの折り曲
げ角度を微調整でき、接合面部152Aが他方の側壁部
151Bに密着する位置に確実かつ容易に配置でき、こ
の点からも鉄製天井野縁15の組立作業性を向上でき
る。
【0027】さらに、上梁12から突出されたスチフ
ナー16に鉄製天井野縁15を取り付けることによっ
て、鉄製天井野縁15を取り付ける際に、上梁12が干
渉しなくなるので、鉄製天井野縁15を上梁12に取り
付ける際の組立作業を容易にできる。
【0028】図4には、本発明の第2実施形態を適用し
た上梁12と鉄製天井野縁15との接続部分が示されて
いる。なお、前記第1実施形態と同一もしくは相当構成
品には符号を付し、説明を省略もしくは簡略する。本実
施形態は、図5にも示すように、鉄製天井野縁15の補
強部材153を筒部材151とは別体としたことが前記
第1実施形態と異なる。詳しくは、補強部材153は、
筒部材151とは別体とされて筒部材151内に配置さ
れるとともに、この筒部材151の互いに対向する2つ
の側壁部151A、151Bの内面にそれぞれ接合され
ている。
【0029】この筒部材151内に配置する補強部材1
53は、筒部材151の対向する2つの側壁部151
A、151Bにそれぞれ接合される接合面部153A
と、その対向する各接合面部153Aの筒部材151内
部側の端部間に配置される接続部153Bとを有する断
面略コ字形状に形成されている。また、筒部材151の
各側壁部151A、151Bと接合面部153Aとは図
示しないスポット溶接でそれぞれ接合されている。
【0030】このような鉄製天井野縁15は、次のよう
に形成される。まず、補強部材153である一枚の板材
を筒部材151内の幅寸法に合わせて断面略コ字形状に
折り曲げる。折り曲げたら、補強部材153を筒部材1
51内に配置し、筒部材151の各側壁部151A、1
51Bの内面と接合面部153Aとをスポット溶接で接
合する。
【0031】このように、本実施形態によれば、前記実
施形態の、と同じ効果が得られる上、次のような効
果が得られる。補強部材153を筒部材151と別体に
したので、筒部材151の互いに対向する2つの側壁部
151A、151Bの内面に補強部材153がそれぞれ
接合されることによって、上梁12の強度や天井面材1
7の重さ等から筒部材151が変形しない程度の補強部
材153を適宜選択できるので、建物ユニット1の骨組
み10に応じて最適な鉄製天井野縁15を用いることが
できる。
【0032】また、補強部材153が断面略コ字形状に
形成されていることによって、例えば、平面状の補強部
材153に比べて、鉄製天井野縁15の剛性をより一層
向上できて十分な強度を確保でき、鉄製天井野縁15が
変形しないので、天井面材17を所定の位置に確実に支
持できる。さらに、筒部材151の2つの側壁部151
A、151Bの内面と各接合面部153Aとが互いに対
向して突き合わされることによって、補強部材153と
筒部材151とを溶接等で簡単に接合でき、鉄製天井野
縁15の組立作業を容易にできる。その上、各接合面部
153Aは、接続部153Bの外側に配置されて外に露
出するので、筒部材151の端面から溶接用の器具等を
接合面部153Aに当てることができ、溶接等の接合作
業が簡単にでき、この点からも鉄製天井野縁15の組立
作業を容易にできる。
【0033】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等
を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態では、補強部材152、153
は、筒部材151の対向する2側壁部151A、151
Bに接合されていたが、これに限らず、例えば、筒部材
151の対向する上壁部と下壁部とに接合されていても
よい。但し、補強部材152、153を筒部材151の
対向する2つの側壁部151A、151Bに接合してい
れば、垂直方向の剛性がより高められ、例えば垂直方向
に力が加わる天井面材17や床面材の支持により適する
点で好ましい。
【0034】さらに、前記第1、2実施形態では、補強
部材152、153の接続部152B、153Bは、接
合面部152Aの筒部材151内部側の端部および筒部
材151の一方の側壁部151Aの端部間および対向す
る接合面部153Aの筒部材151内部側の端部間に配
置されていたが、例えば、接合面部152Aの筒部材1
51の端部側と、筒部材151の一方の側壁部151A
の端部とに接続部152Bを配置して筒部材151の端
面を塞ぐように形成したり、各接合面部153Aの筒部
材151の端部側に接続部153Bを配置して筒部材1
51の端面を塞ぐように形成してもよい。但し、接合面
部152Aの筒部材151内部側の端部と、筒部材15
1の一方の側壁部151Aとの端部間および対向する各
接合面部153Aの筒部材151内部側の端部間に接続
部152B、153Bが配置されていた方が、各接合面
部152A、153Aが外に露出し、筒部材151の端
面から溶接用の器具等を接合面部152A、153Aに
当てることができ、これにより溶接作業を簡単にでき、
ひいては鉄製天井野縁15の組立作業が容易にできる点
で好ましい。
【0035】また、前記第2実施形態では、補強部材1
53の形状は、断面略コ字形状であったが、これに限ら
ず、例えば、図6に示すように、断面略への字形の補強
部材153を筒部材151内に配置して、筒部材151
の互いに対向する2つの側壁部151A、151Bの内
面に接合してもよい。
【0036】また、前記第1実施形態では、補強部材1
52の形状は、断面略への字形状であったが、これに限
らず、例えば、図7、8に示すように、接続部152B
が断面L字形状となって、接合面部152Aの筒部材1
51内部側の端部と、筒部材151の接合面部152A
に対向する一方の側壁部151Aの端部間とに配置され
て、断面略コ字形状に形成されていてもよい。このよう
に、断面略コ字形の補強部材152を設ければ、筒部材
151の一方の側壁部151Aと補強部材152の接続
部152Bの一部分とが互いに対向して突き合わさるの
で、鉄製天井野縁15の剛性をより高めることができる
とともに、どちらの側壁部151A、151Bでもスチ
フナー16に簡単に取り付けることができるので、鉄製
天井野縁15の設置位置を考慮する必要がなく、スチフ
ナー16への鉄製天井野縁15の取付作業を容易に行う
ことができる。
【0037】さらに、前記実施形態では、スチフナー1
6に鉄製天井野縁15を直接取り付けていたが、ランナ
ー51を介して取り付けてもよい。すなわち、図9に示
すように、面状部16Bが本体16Aと直交するように
設けられたスチフナー16を上梁12の内部に配置し、
その面状部16Bに断面略コ字形状で、上梁12と略同
じ長さに形成されるとともに、上梁12に沿って配置さ
れたランナー51を取り付け、このランナー51に鉄製
天井野縁15を図示しないビス等で取り付けてもよい。
この際、ランナー51の端縁を外側に曲げることで、ラ
ンナー51の剛性を高め、ランナー51内への鉄製天井
野縁15の挿入が容易になっている。さらに、図10に
示すように、ランナー51の鉄製天井野縁15が挿入さ
れる部分には、窪み52が形成されており、この窪み5
2によって下方に形成された突出部分に合わせて鉄製天
井野縁15を挿入することによって、鉄製天井野縁15
の位置決めを容易に行うことができる。このように、ラ
ンナー51を用いることによって、鉄製天井野縁15の
取付作業を簡単に行うことができる。但し、スチフナー
16に鉄製天井野縁15を直接取り付けた方が、鉄製天
井野縁15の取付構造において部品点数が少なくて済
み、コストが低減できる点で好ましい。この際、スチフ
ナー16は、上梁12から突出しなくてもよい。
【0038】本発明の金属製梁材は、天井野縁15に限
らず、床根太14等の各種梁材にも適用することができ
る。
【0039】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の金属製梁
材およびその取付構造によれば、補強部材が筒部材内に
配置されて対向する2つの壁部に連結されることによっ
て、金属製梁材の剛性を向上できて十分な強度を確保す
ることができ、天井面材等の面材を支持した際の変形を
防止できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における建物ユニットの
骨組みを示す斜視図である。
【図2】図1における上梁と天井野縁との接続部分を示
す拡大斜視図である。
【図3】補強部材の配置および配置方法を示す平面図で
ある。
【図4】本発明の第2実施形態における上梁と天井野縁
との接続部分を示す拡大斜視図である。
【図5】補強部材の配置および配置方法を示す斜視図で
ある。
【図6】本発明の変形例であって、補強部材の配置およ
び配置方法を示す斜視図である。
【図7】本発明の他の変形例であって、補強部材が配置
された筒部材を示す斜視図である。
【図8】図7に示す変形例の補強部材の配置方法を示す
平面図である。
【図9】本発明のその他の変形例であって、上梁と天井
野縁との接続部分を示す分解斜視図である。
【図10】図9におけるランナーの窪みを示す断面図で
ある。
【符号の説明】
15 金属製梁材である鉄製天井野縁 16 固定部材であるスチフナー 151 筒部材 151A 一方の側壁部 151B 他方の側壁部 152、153 補強部材 152A、153A 接合面部 152B、153B 接続部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の躯体に取り付けられる角筒状の筒
    部材と、前記筒部材内に配置されて、前記筒部材の対向
    する2つの壁部に連結された補強部材とを含んで構成さ
    れていることを特徴とする金属製梁材。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の金属製梁材において、
    前記補強部材は、前記筒部材の対向する2つの壁部のう
    ちの一方から連続して形成されているとともに、その先
    端側が前記他方の壁部に接合されていることを特徴とす
    る金属製梁材。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の金属製梁材において、
    前記補強部材は、前記筒部材の他方の壁部に接合される
    接合面部と、前記接合面部の筒部材内部側の端部および
    前記筒部材の一方の壁部の端部間に配置される接続部と
    を含んで構成されていることを特徴とする金属製梁材。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の金属製梁材において、
    前記補強部材は、前記筒部材とは別体とされて筒部材内
    に配置されるとともに、前記筒部材の互いに対向する2
    つの壁部にそれぞれ接合されていることを特徴とする金
    属製梁材。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の金属製梁材において、
    前記補強部材は、前記筒部材の対向する2つの壁部にそ
    れぞれ接合される接合面部と、前記対向する各接合面部
    の前記筒部材内部側の端部間に配置される接続部とを含
    んで構成されていることを特徴とする金属製梁材。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の金属製
    梁材において、前記補強部材は、前記筒部材の対向する
    2つの側壁部に連結されていることを特徴とする金属製
    梁材。
  7. 【請求項7】 建物ユニットの柱間に掛け渡された梁に
    請求項1〜6のいずれかに記載の金属製梁材を取り付け
    る取付構造であって、前記金属製梁材は、前記梁から突
    出された固定部材に固定されていることを特徴とする金
    属製梁材の取付構造。
JP20606297A 1997-07-31 1997-07-31 金属製梁材およびその取付構造 Withdrawn JPH1150548A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010103937A1 (ja) * 2009-03-11 2010-09-16 エスアイアイ・プリンテック株式会社 液体噴射ヘッド、液体噴射記録装置および液体噴射ヘッドの液体充填方法

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