JPH10145924A - ケーブル共同溝用ブロックの製造方法及び同方法に用いる型枠 - Google Patents

ケーブル共同溝用ブロックの製造方法及び同方法に用いる型枠

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JPH10145924A
JPH10145924A JP30264196A JP30264196A JPH10145924A JP H10145924 A JPH10145924 A JP H10145924A JP 30264196 A JP30264196 A JP 30264196A JP 30264196 A JP30264196 A JP 30264196A JP H10145924 A JPH10145924 A JP H10145924A
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JP
Japan
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block
cable
formwork
frame
mold
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Application number
JP30264196A
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English (en)
Inventor
Kimiyasu Nomura
公康 野村
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Asahi Concrete Works Co Ltd
Original Assignee
Asahi Concrete Works Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10145924A publication Critical patent/JPH10145924A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ブロック製造過程において、挿通孔孔口に段部
を発生させないことで、ケーブルに傷をつける心配がな
く、ケーブル挿通作業を円滑にする。 【解決手段】外型枠11の側壁14から外型枠内に挿入する
棒状の中型枠12を用いるケーブル共同溝用ブロックの製
造方法で、中型枠を外型枠内に挿入した状態で外型枠の
側壁内面近傍の中型枠断面を漸次拡大する拡大部16と
し、この拡大部16により、ブロック9のケーブルを挿通
する挿通孔13の孔口18の拡大部を形成する。拡大部の形
状をケーブル共同溝の軸を含む断面において、平滑な弯
曲形状とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信用光ファイバ
ー等のケーブルを敷設するケーブル共同溝用ブロックの
製造方法と同製造方法に用いる型枠に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリート製のケーブル共同溝
は、ケーブルの挿通孔2・・が水平方向に穿設されたプ
レキャストのコンクリートブロック(以下、単に「ブロ
ック」という)を順次直列に敷設することにより形成し
ている。図5(A)に示すように、従来のこのブロック
1に形成した挿通孔2・・の孔口3内面には、ブロック
敷設施工時に生じるブロック相互の段差を吸収させる目
的で、あるいは、ケーブルを傷つけずに円滑に挿通させ
る目的で、孔口3の外側面に向って前記拡大する円錐台
の傾斜部3aを形成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構造のブロック1
を製造する場合、従来技術の型枠例として図6、7に示
すように、外型枠4の両側壁5、5に環状で側面円錐台
形状をした凸状の円錐台型枠6、6を取り付け、更に、
その内面に円錐台型枠6、6とは別体の円柱状の中型枠
7・・を挿入していたために、完成したブロック1の挿
通孔における孔口3には、図5(B)に示すような段部
8が生じることがあった。このため、図6、7に示すよ
うな従来の上記製造方法によるブロック1では、ケーブ
ル挿通時にこの段部8にケーブルが当ってケーブル挿通
を妨害したり、ケーブルの表面に傷をつける恐れがあ
り、これらの不具合を避けるためブロックの出荷時にお
いて段部8の発生部にサンダー仕上げを施していた。こ
のため、手数がかかるという問題があった。
【0004】そこで本発明の課題は、この様な段部8が
発生させないことで、ケーブルに傷をつける心配がな
く、さらに、ケーブル挿通の作業を円滑にすることがで
きるケーブル共同溝用ブロックの製造方法と同方法に用
いる型枠を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成するために次のような手段を講じたものである。請求
項1記載の発明に係るケーブル共同溝用ブロックの製造
方法は、箱型の外型枠と、該外型枠の側壁から外型枠内
に挿入する棒状の中型枠とを用いるケーブル共同溝用ブ
ロックの製造方法において、中型枠を外型枠内に挿入し
た状態で外型枠の側壁内面近傍の中型枠断面を漸次拡大
する拡大部とし、この拡大部により、ブロックのケーブ
ルを挿通する挿通孔の孔口の拡大部を形成することを特
徴とする。
【0006】請求項2記載の発明に係るケーブル共同溝
用ブロックの製造方法は、請求項1記載の手段に加え
て、上記拡大部の形状をケーブル共同溝の軸を含む断面
において、平滑な湾曲形状としたことを特徴とする。
【0007】請求項3記載の発明に係るケーブル共同溝
用ブロックの製造方法は、請求項1又は2記載の手段に
加えて、中型枠を外型枠の両側面から互いに対称位置に
おいて挿入させ、両先端部を当接させてケーブル共同溝
を形成することを特徴とする。
【0008】請求項4記載の発明に係るケーブル共同溝
ブロック用の型枠は、外型枠と、外型枠に挿入させる中
型枠とからなるケーブル共同溝ブロック用の型枠におい
て、中型枠の外型枠内壁面近傍位置に漸次連続して拡が
る拡大部を形成したことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を、図面
を参照にして説明する。図1、2は本発明の実施例に係
る製造方法に用いるケーブル共同溝用のコンクリートブ
ロック(以下、「ブロック」という)の型枠10を示し
ている。図1はその平面図、図2はその側面図である。
図1、2に示される型枠10では、図3に示すように、
外形が直方体形状で内部にその長さ方向に沿って6本の
ケーブル挿通用の挿通孔13・・が形成される。
【0010】本型枠10は、外型枠11の内面形状がブ
ロック9の外形を決定し、中型枠12の外形状が同ブロ
ック9に形成される挿通孔13の形状を決定する。外型
枠11は、図1、2に示すように、内部にコンクリー
ト、モルタルあるいはセメントペーストなどが投入され
る直方体形状の空間が形成され、その長手方向の側壁1
4、14にはそれぞれ左右対称位置に円形の6つの中型
枠用の嵌入孔15・・・が形成される。上記左右両側の
少なくとも一方の側壁14は開閉するように構成されて
いる。これはコンクリートを打設し、養生後固化して完
成したブロックを取り出すためである。
【0011】中型枠12・・は、図1、2に示すよう
に、12本の断面円形の棒状物から構成される。中型枠
12・・は、2本が当接状態で1本の挿通孔13を形成
することになる。そのため、外型枠11の左右両側壁1
4、14の対称位置から挿通させる中型枠12を、矢印
α方向に挿入し、外型枠11の中央部で互いに当接させ
ることになる。
【0012】そして、当接状態における中型枠12・・
の外型枠側壁14、14の近傍を拡大部16・・・とし
て形成する。即ち、拡大部16・・・は挿通孔13に相
当する径より順次大きくなるように形成し、結果とし
て、従来技術の中型枠7と円錐台型枠6とを合体させて
表面平滑な一体となるよう形成する。したがって、その
ためのアール加工を施す。この円錐部はケーブル共同溝
ブロックの挿通孔入口部の内形状となるから、ケーブル
がなめらかに摺接して出入りできるようにその表面を平
滑に形成する。
【0013】上記構成の中型枠12・・群をすべて外型
枠11に完全に挿入後、コンクリートの打設作業に入
る。ブロック製造のため、12本の中型枠12が外型枠
11の両側から確実に挿入・設定された後、外型枠11
の上面開放部からコンクリートの打設を行う。この手段
は従来と変るものではない。一定期間の養生後、中型枠
12はその外側端部に穿設されている引抜き用孔17・
・を用いた側に矢印αとは反対方向に引き出される。そ
して、一方又は両方の側壁14を取外し後、図3に示す
ブロック9を取り出す。
【0014】本実施例は上記の様に構成されているか
ら、従来の挿通孔の孔口をテーパ状に形成するための円
錐台型枠6・・を必要とせず、また、この円錐台型枠6
・・の設定・配置を必要としないことから、作業の手間
が省かれる。特に、本実施例の特徴は中型枠12が従来
の中型枠7と円錐台型枠6とを一体にした形状になって
いることから、完成後のブロック9に形成される挿通孔
13の傾斜した孔口18の内壁面に、図4に示すよう
に、段差が形成されないからケーブル挿通作業が円滑と
なり、その作業が能率的となる。また、段部によりケー
ブルの損傷がないため、挿入すべきケーブルの外面に損
傷防止手段を施す必要もないからケーブルの製造コスト
をも低下させることができる。
【0015】本発明の実施例は、従来例の中型枠の円柱
部と円錐台型枠とを一体としたことにあり、したがって
円柱部がその横断面形状において円形状の挿通孔の場合
のみならず、他の形状の挿通孔、例えば、四方形や楕円
形状のものであってもよい。また、挿通孔13の端部孔
口部も完全な錐形状ではなく、その軸方向を含む断面形
状において、弧状や2次曲線形状等の他の曲線形状であ
ってもよい。
【0016】また、ケーブル共同溝は種類の相違するケ
ーブルが挿通されることから、各々の並設される挿通孔
の形状及び孔口の拡大部の形状が相違してもよい。更
に、上記実施例では外型枠11の両側壁から中型枠12
・・を挿入する型枠10を例示したが、片方の側壁のみ
から中型枠12・・を挿入・配置する型枠の場合も本発
明を適用することができる。また、上記実施例では外型
枠11の両側壁から中型枠12・・を挿入する型枠10
において、すべての中型枠12・・に拡大部を形成した
ものを例示したが、外型枠11の一方の側壁に位置させ
る中型枠12・・のみに拡大部を形成したものを用いる
ことにより、ブロック9に形成される挿通孔13・・・
の一方の孔口18・・のみ拡大部を形成するようにして
もよい。
【0017】
【発明の効果】本発明は、以上説明した構成により下記
の効果を奏する。 1.請求項1記載の発明によれば、型枠の部材が省略さ
れ、かつ型枠の組立コストも省略されるから製造コスト
の低減につながる。特に、ブロックの挿通孔の内壁面に
段部が形成されないから、ケーブルを傷めず、敷設後の
ケーブルに対する信頼性を向上させる。また、ケーブル
自体の製造コストも低下させることができる。
【0018】2.請求項2記載の発明によれば、請求項
1記載の発明の効果に加えて、拡大部の形状を平滑な湾
曲形状としたことで、ケーブル挿入時のケーブルの移動
が一層円滑になる。 3.請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2記載
の発明の効果に加えて、中型枠を外型枠の両側面から互
いに対称位置において挿入させ、両先端部を当接させて
ケーブル共同溝を形成することで、挿通孔の両側に段部
のない孔口を形成できるからブロック自体を長くするこ
とができるばかりでなく、敷設時の方向性を問わないブ
ロックが形成されることになり、ブロック製造及びブロ
ック敷設作業の合理化を一層推進させることができる。
【0019】4.請求項4記載の発明によれば、外型枠
と外型枠に挿入させる中型枠とからなる型枠において、
中型枠の外型枠内壁面近傍位置に漸次連続して拡がる拡
大部を形成したことで、型枠管理の合理化と型枠の組立
・分解を簡略化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例の型枠の平面図。
【図2】同型枠の側面図。
【図3】同型枠で製造されたブロックの斜視図。
【図4】図3に示されたブロックの要部拡大図。
【図5】従来技術を用いたブロックの要部拡大図
(A)、及び、同ブロックの孔口部の拡大図(B)。
【図6】従来技術の製造方法に用いる型枠の平面図。
【図7】図6に示された型枠の側面図。
【符号の説明】 1・・・(コンクリート)ブロック(従来例) 2・・・挿通孔 3・・・孔口 3a・・・傾斜部 4・・・外型枠 5・・・側壁 6・・・円錐台型枠 7・・・中型枠 8・・・段部 9・・・(コンクリート)ブロック(本発明) 10・・型枠 11・・外型枠 12・・中型枠 13・・挿通孔 14・・側壁 15・・嵌入孔 16・・拡大部 17・・(引抜き用)孔 18・・孔口

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】箱型の外型枠と、該外型枠の側壁から外型
    枠内に挿入する棒状の中型枠とを用いるケーブル共同溝
    用ブロックの製造方法において、中型枠を外型枠内に挿
    入した状態で外型枠の側壁内面近傍の中型枠断面を漸次
    拡大する拡大部とし、この拡大部により、ブロックのケ
    ーブルを挿通する挿通孔の孔口の拡大部を形成すること
    を特徴とするケーブル共同溝用ブロックの製造方法。
  2. 【請求項2】上記拡大部の形状をケーブル共同溝の軸を
    含む断面において、平滑な湾曲形状としたことを特徴と
    する請求項1記載のケーブル共同溝用ブロックの製造方
    法。
  3. 【請求項3】中型枠を外型枠の両側面から互いに対称位
    置において挿入させ、両先端部を当接させてケーブル共
    同溝を形成することを特徴とする請求項1又は2記載の
    ケーブル共同溝用ブロックの製造方法。
  4. 【請求項4】外型枠と、外型枠内に挿入させる中型枠と
    からなるケーブル共同溝用ブロックの型枠において、中
    型枠の外型枠内壁面近傍位置に漸次連続して拡がる拡大
    部を形成したことを特徴とするケーブル共同溝ブロック
    用の型枠。
JP30264196A 1996-11-14 1996-11-14 ケーブル共同溝用ブロックの製造方法及び同方法に用いる型枠 Pending JPH10145924A (ja)

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