JPH10145674A - ビデオ信号処理装置及びビデオ信号処理方法 - Google Patents

ビデオ信号処理装置及びビデオ信号処理方法

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JPH10145674A
JPH10145674A JP8315422A JP31542296A JPH10145674A JP H10145674 A JPH10145674 A JP H10145674A JP 8315422 A JP8315422 A JP 8315422A JP 31542296 A JP31542296 A JP 31542296A JP H10145674 A JPH10145674 A JP H10145674A
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JP
Japan
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video signal
area
corner
source
image
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Application number
JP8315422A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Minami
信之 南
Masafumi Kurashige
雅文 倉重
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Priority to EP97309105A priority patent/EP0841812A3/en
Publication of JPH10145674A publication Critical patent/JPH10145674A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/222Studio circuitry; Studio devices; Studio equipment
    • H04N5/262Studio circuits, e.g. for mixing, switching-over, change of character of image, other special effects ; Cameras specially adapted for the electronic generation of special effects
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/64Circuits for processing colour signals
    • H04N9/74Circuits for processing colour signals for obtaining special effects
    • H04N9/75Chroma key
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/222Studio circuitry; Studio devices; Studio equipment
    • H04N5/262Studio circuits, e.g. for mixing, switching-over, change of character of image, other special effects ; Cameras specially adapted for the electronic generation of special effects
    • H04N5/272Means for inserting a foreground image in a background image, i.e. inlay, outlay

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明はビデオ信号処理装置に関し、従来に比
してオペレータの操作を低減し得るようにする。 【解決手段】ビデオ信号の青色板の領域の各コーナ位置
と、挿入するソースビデオ信号の映像領域の各コーナ位
置とに基づいて、映像領域を青色板の領域に対して3次
元的に画像変換するための変換行列を算出し、当該変換
行列の逆行列に基づいて、メモリからソースビデオ信号
を読み出すためのアドレス情報を算出するアドレス発生
手段(11)を設け、そのアドレス情報に基づいてメモ
リからソースビデオ信号を読み出すことによつて映像領
域が青色板の領域に対応する位置に3次元的に画像変換
された変換ソースビデオ信号を生成する。これにより従
来のようにオペレータが変換後の状態を示すパラメータ
を入力しなくても、挿入する映像領域に対して3次元的
な画像変換を施して挿入先である青色板の領域に自動的
に挿入し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 発明の属する技術分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 発明の実施の形態 (1)全体構成(図1〜図8) (2)画像変換器の構成(図9) (3)3次元変換アドレス発生器の変換アドレス発生方
法 (3−1)座標系の定義(図10) (3−2)3次元画像変換の基本アルゴリズム(図1
1) (3−3)変換行列T33の算出方法 (3−4)変換アドレスの発生方法 (4)実施例の動作及び効果(図12及び図13) (5)他の実施例(図14〜図19) 発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明はビデオ信号処理装置
及びビデオ信号処理方法に関し、例えばニユーススタジ
オにおいて、ニユースを読み上げるニユースキヤスタを
撮像してそのビデオ信号を発生し、そのビデオ信号に対
して他のビデオ信号を挿入することにより、ニユースキ
ヤスタの背景の所定枠内に当該他のビデオ信号の映像を
挿入するようになされたビデオ信号処理装置に適用して
好適なものである。
【0003】
【従来の技術】従来、ニユース番組制作においては、ニ
ユースキヤスタが読み上げるニユース内容に応じたビデ
オイメージを、ニユースキヤスタの背景の所定枠内に挿
入することにより、ニユース内容に合つた映像を視聴者
に提供することが行われている。これにより視聴者は、
ニユースキヤスタが読み上げるニユース原稿と、ニユー
スキヤスタの背景に示されるビデオイメージとによつ
て、そのニユースの内容を一段と詳細に理解することが
できるようになる。
【0004】このようなビデオ信号の挿入処理は、従
来、次に説明するような方法によつて行われていた。ま
ず始めにニユースキヤスタの背景の所定枠内に挿入すべ
きビデオイメージ(以下、これをソースビデオイメージ
と呼ぶ)を示すソースビデオ信号を生成(又はVTR等
から再生)し、これをビデオイフエクタを介してミキサ
の一方の入力端子に入力する。またこれと並行してスタ
ジオのニユースキヤスタを撮像することによりスタジオ
ビデオ信号を得、これをミキサの他方の入力端子に入力
する。このミキサは、一方及び他方の入力端子にそれぞ
れ入力されたソースビデオ信号とスタジオビデオ信号と
をミツクスし、その結果得られる合成ビデオ信号をモニ
タに供給する。
【0005】オペレータは、このモニタに表示される合
成映像を見ながら、ソースビデオイメージの外形がニユ
ースキヤスタの背景の所定枠に一致するように、ソース
ビデオイメージを拡大、縮小、移動及び回転させるため
のパラメータをトラツクボール等の入力装置を介してビ
デオイフエクタに供給する。ビデオイフエクタは、供給
されたパラメータに基づいてソースビデオイメージに対
して拡大、縮小、移動及び回転の処理を施し、それらの
処理が施されたソースビデオ信号と、それらの処理が施
された後のソースビデオイメージの形状を示すキー信号
とをミキサに供給する。ミキサは、スタジオビデオ信号
のうちこのキー信号に基づいて示される位置にソースビ
デオ信号を挿入する。その結果得られる合成ビデオ信号
は、上述したようにモニタに供給され、表示される。オ
ペレータは、この表示される合成映像を見ながら、ソー
スビデオイメージの外形がニユースキヤスタの背景の所
定枠に一致するまで、拡大、縮小、移動及び回転のパラ
メータを繰り返しビデオイフエクタに供給する。このよ
うな処理を順次繰り返して行くことにより、従来の場合
には、ニユースキヤスタの背景の所定枠内にソースビデ
オイメージを挿入していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところでかかる従来の
挿入処理では、オペレータはソースビデオイメージの形
状がニユースキヤスタの背景の所定枠に一致するまで、
ソースビデオイメージの拡大、縮小、移動及び回転とい
つた変換処理に必要なパラメータをトラツクボール等の
入力装置を用いてマニユアル操作で入力しなければなら
ず、このためソースビデオイメージの形状をニユースキ
ヤスタの背景の所定枠に正確に一致させる迄に比較的時
間がかかると共に、その間、パラメータの入力操作をし
なければならないので操作が煩雑になるといつた問題が
ある。
【0007】これを解決する方法として、例えば米国特
許「USP 4,951,040 及びUSP 5,107,252 」に開示されて
いるような方法がある。この方法においては、オペレー
タはタツチタブレツトやスタイラス等の入力手段を用い
て、ソースビデオイメージの変換後の形を示す少なくと
も4点のコーナ位置を入力する。そして画像変換手段と
しては、入力された4点のコーナ位置を示すアドレス信
号に基づいて、指定された4点のコーナにソースビデオ
イメージのコーナが一致するように、当該ソースビデオ
イメージを変換する。これによりこの方法においては、
先に述べた方法に比して比較的短い時間でソースビデオ
イメージを所定枠内に挿入することができると共に、オ
ペレータの操作を軽減することができる。
【0008】しかしながらこの方法においても、ニユー
スキヤスタの背景の所定枠内にソースビデオイメージを
挿入する場合には、ソースビデオイメージの各コーナが
ニユースキヤスタの背景の所定枠の各コーナに一致する
ように、オペレータがタツチタブレツトやスタイラス等
の入力手段をマニユアル操作してコーナ位置を入力しな
ければならず、オペレータの操作を簡易にするという点
においては未だ不十分なところがある。
【0009】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、オペレータの操作を一段と低減し得るビデオ信号処
理装置及びビデオ信号処理方法を提案しようとするもの
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、撮像対象を当該撮像対象の背景に
ある青色板と共に撮像することにより得られたビデオ信
号から当該青色板の領域を検出し、当該領域の各コーナ
位置をそれぞれ検出するコーナ検出手段と、ソースビデ
オ信号のうちビデオ信号の青色板の領域に対して挿入す
る映像領域の各コーナ位置をそれぞれ指定するソースコ
ーナ指定手段と、コーナ検出手段によつて検出された青
色板の領域の各コーナ位置を示す位置情報と、ソースコ
ーナ指定手段によつて指定された映像領域の各コーナ位
置を示す位置情報とに基づいて、映像領域を青色板の領
域に対して3次元的に画像変換するための変換行列を算
出した後、当該変換行列の逆行列を算出し、当該逆行列
に基づいて、ソースビデオ信号を書き込んだメモリから
当該ソースビデオ信号を読み出すためのアドレス情報を
算出するアドレス発生手段と、ソースビデオ信号をメモ
リに書込み、アドレス発生手段によつて発生したアドレ
ス情報に基づいて当該メモリに書き込んだソースビデオ
信号を読み出すことにより、映像領域が青色板の領域に
対応する位置に3次元的に画像変換された変換ソースビ
デオ信号を生成する画像変換手段と、変換ソースビデオ
信号とビデオ信号とを合成することにより、当該ビデオ
信号内の青色板の領域にソースビデオ信号の映像領域が
挿入された合成ビデオ信号を生成する信号合成手段とを
設けるようにした。
【0011】このようにしてビデオ信号から青色板の領
域の各コーナ位置をそれぞれ検出し、その検出した位置
を示す位置情報と、挿入するビデオ信号の映像領域の各
コーナ位置を示す位置情報とに基づいて、映像領域を青
色板の領域に対応する位置に3次元的に画像変換するた
めの変換行列を算出し、その変換行列の逆行列に基づい
てアドレス情報を発生し、当該アドレス情報に基づいて
メモリからソースビデオ信号を読み出すことによつて、
映像領域が青色板の領域に対応する位置に3次元的に画
像変換された変換ソースビデオ信号を生成するようにし
た。これによりソースビデオ信号をビデオ信号の所定枠
内に挿入するとき、従来のようにオペレータが変換後の
状態を示すパラメータを入力しなくても、挿入する映像
領域に対して3次元的な画像変換を施して挿入先である
青色板の領域に自動的に挿入し得、従来に比してオペレ
ータの操作を一段と低減し得る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施例を詳述する。
【0013】(1)全体構成 図1において、1は全体として本発明を適用したビデオ
信号処理装置を示し、ビデオカメラ2によつてスタジオ
3を撮像することによりスタジオビデオ信号を生成する
ようになされている。この場合、ニユースキヤスタ4
は、スタジオ3内に置かれたテーブル5に近接した位置
でニユースの原稿を読むようにセツテイングされてい
る。またニユースキヤスタ4の斜め後方には、色相が青
色である4角形ABCDの青色板6が奥行き方向に斜め
に配置されている。この青色板6はソースビデオイメー
ジの挿入位置を示すために配置されており、後述するよ
うな映像合成によつてこの青色板6のところにソースビ
デオイメージが挿入される。因みに、ソースビデオイメ
ージを挿入しない場合には、青色板6は、モータ等の昇
降機構によつて、ビデオカメラ2の撮像範囲内に入らな
い位置Tに移動させられる。なお、ニユースキヤスタ4
及び青色板6の後方には、スタジオ3の壁があるが、こ
の壁は青色板6が容易に識別し得るように青色以外の色
相に選定されている。
【0014】このようにセツテイングされたスタジオ3
は、撮像素子としてCCDを有するデイジタル方式のビ
デオカメラ2によつて撮像される。その際、ビデオカメ
ラ2は、ニユースキヤスタ4を画面の中心とし、青色板
6やテーブル5が画面内に収まるようにスタジオ3を撮
像する。このビデオカメラ2によつて出力されるデイジ
タルの映像信号は、スタジオビデオ信号VBKとして、ク
ロマキー装置7に供給されると共に、ミキサ8の一方の
入力端子に供給される。
【0015】クロマキー装置7は、供給されたスタジオ
ビデオ信号VBKから色相が青色である映像信号を検出
し、その検出結果をターゲツトキー信号 keyTとして出
力する。このターゲツトキー信号 keyTは10ビツトのデ
イジタル信号であり、このデイジタル信号で示されたタ
ーゲツトキー信号 keyTの信号レベルはスタジオビデオ
信号VBKの色相に応じたレベルとなつている。すなわち
色相が青色からなるビデオ信号の領域においてはターゲ
ツトキー信号 keyTの信号レベルは高くなり、その他の
色相からなるビデオ信号の領域においてはターゲツトキ
ー信号 keyTの信号レベルは低くなる。従つて信号レベ
ルが「高」となる領域の形状は、青色板6の形状と一致
し、図2(A)に示すように、青色板6と同じ形状の4
角形ABCDとなる。また信号レベルが「高」となる領
域はスタジオビデオ信号VBK内の青色板6の位置と一致
している。なお、参考までに、図2(B)にスタジオビ
デオ信号を示す。このように青色板6の形状及び位置を
示すターゲツトキー信号 keyTは、続くコーナ検出器9
に供給される。
【0016】コーナ検出器9は、入力装置10に設けら
れた基準レベル用のボリユームを使用してオペレータが
入力した基準信号レベルSLEV を当該入力装置10から
受け、当該基準信号レベルSLEV と、クロマキー装置7
から供給されたターゲツトキー信号 keyTの信号レベル
とを比較する。そしてコーナ検出器9は、ターゲツトキ
ー信号 keyTの信号レベルが基準信号レベルSLEV 以上
となる領域を検出して青色板6の領域を検出し、その領
域の4つのコーナの表示座標系における位置を検出して
その4つのコーナの位置を示すアドレス信号S1を発生
する。このアドレス信号S1は、続く3次元変換アドレ
ス発生器11に供給される。なお、ここで言う表示座標
系とは、モニタスクリーンの水平方向をx軸、垂直方向
をy軸、モニタスクリーンに対する鉛直方向をz軸とし
た座標系である。
【0017】一方、ニユースキヤスタ4の背景の所定枠
内に挿入されるソースビデオ信号は、このビデオ信号処
理装置1の場合、次に説明するように2通りの方法によ
つて生成される。第1の方法は、予め磁気テープに記録
されているビデオ信号をビデオテープレコーダ(VT
R)12によつて再生することによりソースビデオ信号
を生成する方法である。第2の方法は、撮像素子として
CCDを有するビデオカメラ13を使用して被写体14
を撮像することによりソースビデオ信号を生成する方法
である。なお、ここではビデオテープレコーダ12及び
ビデオカメラ13は共にデイジタル方式のものであると
する。ビデオテープレコーダ12及びビデオカメラ13
の出力端子は切換スイツチ15の入力端子の一方及び他
方に接続されている。これによりオペレータが切換スイ
ツチ15を切り換えれば、2つの方法で生成されるソー
スビデオ信号のうち所望のビデオ信号を選択的に選べる
ようになつている。切換スイツチ15によつて選択され
たデイジタルのビデオ信号はソースビデオ信号Vinとし
て画像変換器16に供給される。なお、ソースビデオ信
号Vinは、上述のいずれの方法によつて生成された場合
でも、図1に示されるように、有効映像領域EFGHを
有する一般的なカラー映像方式(例えばNTSC方式)
の映像信号である。
【0018】ここでこのビデオ信号処理装置1では、こ
のように生成されたソースビデオ信号Vinの有効映像領
域EFGHのうち所望の映像領域を指定してそれをニユ
ースキヤスタ4の背景にある所定枠(ABCD)内に挿
入し得るようになされている。この映像領域の指定につ
いて、以下に具体的に説明する。但し、以降の説明で
は、オペレータが選択指定した映像領域を選択映像領域
IJKLと呼ぶことにする。まずソースビデオ信号Vin
は、上述したように画像変換器16に供給される。また
このソースビデオ信号Vinはこの他にもモニタ17に供
給される。モニタ17はこのソースビデオ信号Vinを表
示するものであり、モニタ画面上にソースビデオ信号V
inの有効映像領域EFGHを表示する。
【0019】このモニタ17に対してはコントローラ1
8からの表示制御信号が供給されており、この表示制御
信号に基づいて、モニタ17の画面上には選択映像領域
IJKLを視覚的に識別し得るように当該選択映像領域
IJKLの外郭を示す識別線17Aが表示される。この
識別線17Aは、オペレータが入力装置10に備えられ
ている範囲指定ボリユームやキーボードを使用して範囲
指定情報を入力すると、その大きさが変化する。すなわ
ちオペレータが入力装置10の範囲指定ボリユームやキ
ーボードを使用して範囲指定情報を入力すると、コント
ローラ18はその範囲指定情報に応じた表示制御信号を
生成し、当該表示制御信号をモニタ17に供給すること
によつて識別線17Aの大きさを制御する。これにより
モニタ17の画面上には、オペレータが指定した大きさ
の識別線17Aが表示される。従つてオペレータは、モ
ニタ17に表示される画面を見ながら、ソースビデオイ
メージとして挿入したい領域が識別線17Aによつて囲
まれるように、入力装置10の範囲指定ボリユームやキ
ーボードを操作すれば良い。
【0020】ここでこの範囲指定について、さらに具体
的に説明する。上述したように、オペレータはモニタ1
7に表示されるソースビデオイメージを見ながら入力装
置10の範囲指定ボリユームやキーボードを操作し、有
効映像領域EFGHのうちのどの範囲を選択映像領域I
JKLとするかといつた範囲指定情報を入力する。その
際、オペレータはソースビデオ信号Vinの有効映像領域
EFGHの中心を基準とし、水平方向及び垂直方向の範
囲指定情報を入力する。例えば水平方向の範囲指定情報
として有効映像領域EFGHの中心からプラス80パーセ
ント及びマイナス80パーセントを、垂直方向の範囲指定
情報として有効映像領域EFGHの中心からプラス80パ
ーセント及びマイナス80パーセントをオペレータが入力
すると、図3(A)に示すような位置に識別線17Aが
表示される。すなわち有効映像領域EFGHの中心から
水平方向にプラス80パーセント及びマイナス80パーセン
トずれた位置に識別線17Aの縦線が表示され、有効映
像領域EFGHの中心から垂直方向にプラス80パーセン
ト及びマイナス80パーセントずれた位置に識別線17A
の横線が表示される。この場合、このように表示される
識別線17Aによつて囲まれる映像領域が選択映像領域
IJKLとして指定されたことになる。
【0021】また例えば水平方向の範囲指定情報として
有効映像領域EFGHの中心からプラス50パーセント及
びマイナス50パーセントを、垂直方向の範囲指定情報と
してプラス80パーセント及びマイナス20パーセントをオ
ペレータが入力すると、図3(B)に示すような位置に
識別線17Aが表示される。すなわち有効映像領域EF
GHの中心から水平方向にプラス50パーセント及びマイ
ナス50パーセントずれた位置に識別線17Aの縦線が表
示され、有効映像領域EFGHの中心から垂直方向にプ
ラス80パーセント及びマイナス20パーセントずれた位置
に識別線17Aの横線が表示される。この場合にも、こ
のように表示される識別線17Aによつて囲まれる映像
領域が選択映像領域IJKLとして指定されたことにな
る。
【0022】なお、水平方向の範囲指定情報として有効
映像領域EFGHの中心からプラス100 パーセント及び
マイナス100 パーセントを、垂直方向の範囲指定情報と
して有効映像領域EFGHの中心からプラス100 パーセ
ント及びマイナス100 パーセントを入力すると、図3か
ら明らかなように、識別線17Aは有効映像領域EFG
Hの外郭上に位置することになり、選択映像領域IJK
Lとしては有効映像領域EFGHそのものが指示される
ことになる。因みに、識別線17Aのデフオルト値とし
ては、水平及び垂直方向が共にプラス100 パーセント及
びマイナス100パーセントに設定されているので、オペ
レータが入力装置10の範囲指定ボリユームやキーボー
ドを操作しなければ、選択映像領域IJKLとしては有
効映像領域EFGHが指示される。
【0023】ここで再び図1に戻つて説明を続ける。オ
ペレータによる選択映像領域IJKLの指定が終了する
と、コントローラ18は、入力装置10からの範囲指定
情報に基づいて、指定された選択映像領域IJKLの4
つのコーナの位置を検出し、その4つのコーナの表示座
標系における位置を示すアドレス信号S2を発生する。
なお、上述したようにオペレータが範囲指定を行わなけ
れば、デフオルト値である有効映像映像領域EFGHの
4つのコーナの位置を示すアドレス信号S2を発生す
る。このアドレス信号S2は3次元変換アドレス発生器
11とセルフキー発生器19にそれぞれ供給される。因
みに、この説明から分かるように、コントローラ18
は、スタジオビデオ信号VBKに挿入する映像領域の各コ
ーナ位置を後述する3次元変換アドレス発生器11に対
して指定するソースコーナ指定回路を構成している。
【0024】3次元変換アドレス発生器11には、上述
したようにコーナ検出器9から供給された青色板6を示
す4角形ABCDの4つのコーナの位置を示すアドレス
信号S1と、コントローラ18から供給された選択映像
領域IJKLの4つのコーナの位置を示すアドレス信号
S2とが供給されている。また3次元変換アドレス発生
器11には、この他にも、スクリーンアドレス発生器2
2によつて生成されたスクリーンアドレス信号S3が供
給されている。このスクリーンアドレス信号S3は、後
述するモニタ21のモニタスクリーン上のアドレスを示
す信号である。スクリーンアドレス発生器22は内部に
画素周波数に対応した基準クロツク発生器を有してお
り、当該基準クロツク発生器で発生した基準クロツクに
基づいてモニタ21のラスタスキヤン順のスクリーンア
ドレスを発生し、これをスクリーンアドレス信号S3と
して出力している。
【0025】3次元アドレス発生器11は、コーナ検出
器9から供給された青色板6を示す4角形ABCDの4
つのコーナの位置を示すアドレス信号S1と、コントロ
ーラ18から供給された選択映像領域IJKLの4つの
コーナの位置を示すアドレス信号S2とに基づいて、選
択映像領域IJKLを4角形ABCDと同じ形状に変換
するための変換アドレスを演算によつて算出する。具体
的には、3次元アドレス発生器11は、自然なパースペ
クテイブ変換処理(いわゆる遠近処理)を施した選択映
像領域IJKLが4角形ABCDに挿入されるようにす
るための変換行列を、4角形ABCDの4つのコーナの
位置を示すアドレス信号S1と選択映像領域IJKLの
4つのコーナの位置を示すアドレス信号S2とに基づい
て算出する。次に3次元アドレス発生器11は、その変
換行列の逆行列を算出し、当該逆行列をスクリーンアド
レス信号S3によつて得たスクリーンアドレスに順次乗
算して行くことにより変換アドレスを算出する。この変
換アドレスは変換アドレス信号S4として画像変換器1
6に供給される。
【0026】画像変換器11はフイールドメモリからな
り、入力されるソースビデオ信号V inを順次フイールド
メモリに書き込んで行く。また画像変換器11は、3次
元変換アドレス発生器11から供給された変換アドレス
信号S4によつて指示されるフイルードメモリ内の位置
からソースビデオ信号Vinを読み出すことにより、ソー
スビデオイメージとしての選択映像領域IJKLが青色
板6と同じ形状の4角形ABCDに変換されたソースビ
デオ信号Vout を生成する。なお、変換アドレスは、ラ
スタスキヤン順に生成されたスクリーンアドレスに基づ
いて生成されているので、フイールドメモリ内に存在し
ない位置を示すことがある。その場合には、画像変換器
11はソースビデオ信号Vinの読み出し動作を行わな
い。かくしてこのようにして生成されたソースビデオ信
号VOUT は、図4に示すように、ソースビデオイメージ
である選択映像領域IJKLが青色板6を示す4角形A
BCDと同じ形状に変換されていると共に、その4角形
ABCDの位置に座標変換されたビデオ信号である。な
お、この図4から明らかなように、選択映像領域EFG
Hと4角形ABCDとの対応関係は、選択映像領域のコ
ーナE、F、G、Hがそれぞれ4角形のコーナA、B、
C、Dに対応するようになされている。このようにして
生成されたソースビデオ信号Vout は続くミキサ8の他
方の入力端子に供給される。
【0027】セルフキー発生器19は、コントローラ1
8から供給された選択映像領域IJKLの4つのコーナ
の位置を示すアドレス信号S2に基づいて、図5に示す
ように、信号レベルが「1」となる領域が選択映像領域
IJKLと同じ形状になるセルフキー信号S5を発生
し、これをキー信号用の変換器20に出力する。なお、
この図5から明らかなように、セルフキー信号S5が示
す領域全体の大きさは有効映像領域EFGHに対応して
いる。キー信号用の変換器20は、基本的に画像変換器
16と同じ構成を有しており、入力されるセルフキー信
号S5を順次フイールドメモリに書き込んで行く。また
キー信号用の変換器20は、3次元変換アドレス発生器
11から供給された変換アドレス信号S4によつて指示
されるフイールドメモリ内の位置からセルフキー信号S
5を読み出すことにより、信号レベルが「1」となる領
域が青色板6と同じ形状の4角形ABCDに変換された
セルフキー信号Kout を生成する。なお、この変換器1
1の場合にも、変換アドレスがフイールドメモリ内に存
在しない位置を示したときには、セルフキー信号S5の
読み出し動作を行わない。かくしてこのようにして生成
されたセルフキー信号Kout は、図6に示すように、信
号レベルが「1」となる領域が青色板6を示す4角形A
BCDと同じ形状に変換されていると共に、その4角形
ABCDの位置に座標変換された信号である。このよう
にして生成されたセルフキー信号Kout は続くミキサ8
のキー入力端子に供給される。
【0028】ミキサ8は、画像変換器16から供給され
たソースビデオ信号Vout とビデオカメラ2から供給さ
れたスタジオビデオ信号VBKとを、キー信号入力端子に
供給されたセルフキー信号Kout に基づいて合成する。
すなわちミキサ8は、セルフキー信号Kout の信号レベ
ルが「0」のときビデオカメラ2から供給されたスタジ
オビデオ信号VBKを出力し、セルフキー信号Kout の信
号レベルが「1」のとき画像変換器16から供給された
ソースビデオ信号Vout を出力する。これによりスタジ
オビデオ信号VBKの青色板6の領域にソースビデオ信号
out が挿入された合成ビデオ信号Vmix が生成され
る。この合成ビデオ信号Vmix は外部の放送設備に供給
されると共に、モニタ21に供給される。
【0029】このようにして生成された合成ビデオ信号
mix をモニタ21に表示すると、図1に示すように、
当該モニタ21には、ニユースキヤスタ4の背景の所定
枠ABCD内にソースビデオイメージIJKLが挿入さ
れた合成ビデオ画面が表示される。因みに、選択映像領
域IJKLとして有効映像領域EFGHの全領域を指定
した場合には、図7に示すように、ニユースキヤスタ4
の背景の所定枠ABCD内に有効映像領域EFGHの全
体が挿入された合成ビデオ画面が表示される。また選択
映像領域IJKLとして図3(B)に示したように有効
映像領域EFGHの一部分だけ(すなわち花びら部分だ
け)を指定した場合には、図8に示すように、ニユース
キヤスタ4の背景の所定枠ABCD内にその指定された
部分だけが挿入された合成ビデオ画面が表示される。な
お、この図8から明らかなように、有効映像領域EFG
Hの一部分だけを指定した場合には、その指定された部
分が拡大表示されることになる。
【0030】(2)画像変換器の構成 この項では、上述した画像変換器16の具体的構成につ
いて説明する。図9に示すように、画像変換器16は大
きく分けてフイルタ16A、メモリ16B、補間器16
C、書込みアドレス発生器16D及び読出しアドレス発
生器16Eを有している。切換スイツチ15から出力さ
れたソースビデオ信号Vinは、まずフイルタ16Aに供
給される。このフイルタ16Aはエリアシングの発生を
抑制するためのものであり、入力されるソースビデオ信
号Vinに対して水平及び垂直方向についての帯域制限を
施し、その結果得られる帯域制限されたソースビデオ信
号Vinをメモリ16Bに供給する。
【0031】このメモリ16Bは3つのフイールドメモ
リから構成されている。3つのフイールドメモリは常に
1つが書込み可能状態に制御され、残り2つが読出し可
能状態に制御される。この場合、書込み可能状態及び読
出し可能状態に制御されるフイールドメモリはフイール
ド周期で順次シフトして行く。例えば最初に第1のフイ
ールドメモリが書込み可能状態であり、第2及び第3の
フイールドメモリが読出し可能状態であるとすると、次
のフイールドのタイミングでは第2のフイールドメモリ
が書込み可能状態に制御され、第3及び第1のフイール
ドメモリが読出し可能状態に制御される。さらに次のフ
イールドのタイミングでは、第3のフイールドメモリが
書込み可能状態に制御され、第1及び第2のフイールド
メモリが読出し可能状態に制御される。なお、このよう
に3つのフイールドメモリの書込み及び読出し可能状態
がフイールド周期で切り換わつて行くことにより、後述
するような変換処理をリアルタイムで行うことが可能と
なる。
【0032】このようなメモリ16Bは、ソースビデオ
信号Vinが入力されると、書込みアドレス発生器16D
から供給されるシーケンシヤルの書込みアドレス信号S
10に基づいて、そのソースビデオ信号Vinを書込み可
能状態になつているフイールドメモリに順次書き込んで
行く。なお、書込みアドレス発生器16Dは内部にソー
スビデオ信号Vinの画素周波数に対応した基準クロツク
発生器を有しており、その基準クロツク発生器で発生し
た基準クロツクに基づいてシーケンシヤルのアドレス信
号S10を発生する。またメモリ16Bは、この書込み
動作と並行して、読出しアドレス発生器16Eから供給
される読出しアドレス信号S11に基づいて、読出し可
能状態になつている2つのフイールドメモリからソース
ビデオ信号Vinを順次読み出して行く。この読み出され
たソースビデオ信号は続く補間器16Cに供給される。
【0033】ここで読出しアドレス発生器16Eは、3
次元変換アドレス発生器11から供給された変換アドレ
ス信号S4に基づいて読出しアドレス信号S11を生成
する。この場合、読出しアドレス発生器16Eは、変換
アドレス信号S4によつて得られる変換アドレスの整数
部を読出しアドレスとして取り出し、その読出しアドレ
スを読出しアドレス信号S11としてメモリ16Bに供
給する。なお、取り出された読出しアドレスがメモリ1
6B内に存在しないアドレスであれば、読出しアドレス
信号S11を出力しないので、上述したように読出し動
作が停止することになる。また読出しアドレス発生器1
6Eは、変換アドレス信号S4によつて得られる変換ア
ドレスの小数部を取り出し、その小数部に基づいて補間
器16Cで使用する補間係数を生成する。この補間係数
は、補間係数信号S12として補間器16Cに供給され
る。
【0034】補間器16Cは、メモリ16Bから読み出
されたソースビデオ信号に対して補間処理を行うもので
あり、補間係数信号S12から得られる補間係数に基づ
いて、読み出されたソースビデオ信号に補間処理を施
す。なお、このように補間器16Cが設けられている理
由は、次に説明する通りである。3次元変換アドレス発
生器11から供給される変換アドレスは必ずしも整数と
は限らず、小数を含んでいることもある。このように変
換アドレスが小数を含んでいると、メモリ16B内には
小数のアドレスが実在しないので読出し動作ができなく
なる。このため変換アドレスを整数部と小数部に分け、
変換アドレスが小数を含んでいる場合には、整数部によ
つて読み出されたビデオデータを補間処理して小数部に
相当するビデオデータを得ている。これにより変換アド
レスが小数を含んでいる場合にも、その変換アドレスに
対応するビデオデータを得ることが可能となる。
【0035】かくしてこのように変換アドレスの整数部
に応じてメモリ16Bからソースビデオ信号を読み出す
と共に、変換アドレスの小数部に応じてその読み出した
ソースビデオ信号に補間処理を施すことにより、図3に
示したように、ソースビデオイメージの部分が青色板6
を示す4角形ABCDと同じ形状に変換されていると共
に、その4角形ABCDの位置に座標変換されたソース
ビデオ信号Vout が生成される。このソースビデオ信号
out は上述したようにミキサ8に供給される。
【0036】因みに、ここではフイルタ16A、メモリ
16B及び補間器16Cが1組であるとして説明した
が、実際には、ソースビデオ信号Vinの輝度信号及び色
差信号に対応させて、フイルタ16A、メモリ16B及
び補間器16Cは2組設けられている。すなわちこの画
像変換器16では、一方の組でソースビデオ信号Vin
輝度信号の変換処理を行い、他方の組でソースビデオ信
号Vinの色差信号の変換処理を行うようになされてい
る。
【0037】(3)3次元変換アドレス発生器の変換ア
ドレス発生方法 この項では、3次元変換アドレス発生器11における変
換アドレスの発生方法について説明する。ソースビデオ
信号Vinを青色板6で示される4角形ABCDのところ
に挿入する場合には、ソースビデオ信号Vinを3次元空
間へ写像し、それをさらにオペレータの視点位置を基点
としてモニタスクリーン面上に投影したものを、4角形
ABCDに挿入しなければならない。なぜなら青色板6
は3次元空間上に存在するものであり、4角形ABCD
はその3次元空間上に存在する青色板6をオペレータの
視点位置を基点としてモニタスクリーン面上に投影した
ものであるからである。従つて3次元変換アドレス発生
器11では、3次元空間への写像及び3次元空間から2
次元平面への投影を含む変換行列を算出し、その変換行
列の逆行列を算出して変換アドレスを生成しなければな
らない。この点について、以下に具体的に説明する。
【0038】(3−1)座標系の定義 まずここでは図10(A)及び(B)を用いて、3次元
空間の座標系について説明する。この実施例において使
用される3次元の座標系は、図10(A)及び(B)に
示すように、モニタスクリーンの中心を原点とし、モニ
タスクリーンの水平方向をx軸、モニタスクリーンの垂
直方向をy軸、モニタスクリーンに対する鉛直方向をz
軸としたxyzの直交座標系によつて定義される。この
場合、x軸に関してはモニタスクリーンの右方向を正方
向、モニタスクリーンの左方向を負方向とし、y軸に関
してはモニタスクリーンの上方向を正方向、モニタスク
リーンの下方向を負方向とし、z軸に関してはスクリー
ンの奥行き方向を正方向、スクリーンの手前側(すなわ
ちオペレータの視点がある側)を負方向とする。
【0039】またスクリーン領域内のx軸方向に関して
は、−4から+4の間の仮想的な座標値が設定され、ス
クリーン領域内のy軸方向に関しては、−3から+3の
間の仮想的な座標値が設定されている。もちろん、スク
リーン領域外にも、仮想的な座標値は設定されている。
またオペレータの視点位置PZについては、z軸上のz
座標が「−16」のところに仮想的に設定されている。
【0040】(3−2)3次元画像変換の基本アルゴリ
ズム 次にここでは、ソースビデオ信号Vinに対して3次元画
像変換処理(すなわち3次元空間への写像及び3次元空
間からモニタスクリーン面への投影)を施したビデオ信
号を生成する方法について説明する。まずソースビデオ
信号Vinは、3次元的な処理は何もされず、そのままの
状態で画像変換器16内部のメモリ16Bに記憶され
る。このソースビデオ信号Vinは、2次元のビデオ信号
であるので、図10(A)に示すように、3次元空間で
はモニタスクリーン上の位置M1 に存在するビデオ信号
1 である。
【0041】このソースビデオ信号Vinは上述したよう
に3次元空間内に存在する青色板6の位置に座標変換さ
れなければならない。ここで青色板6は、図10(A)
に示すように、z軸の正方向であつて、スクリーン面に
対して約45°傾いた位置M2に存在しているものとす
る。このような位置M2 に青色板6が存在するとする
と、ソースビデオ信号Vinに対してz軸の正方向への平
行移動と、y軸を中心とした約45°の回転処理を施さな
ければならない。このような座標変換処理は3次元の変
換行列T0 を使用することにより実行できる。すなわち
ソースビデオ信号Vinの各画素に3次元の変換行列T0
を乗算することにより、3次元空間に存在するビデオ信
号V2 を生成することができる。
【0042】この3次元の変換行列T0 は、一般に次式
【数1】 によつて表すことができる。この3次元の変換行列T0
に使用される変換パラメータr11〜r33は、ソースビデ
オ信号Vinをx軸回り、y軸回り及びz軸回りに回転さ
せるための要素、ソースビデオ信号Vinをx軸方向、y
軸方向及びz軸方向にスケールをそれぞれ拡大/縮小さ
せるための要素、及び、ソースビデオ信号Vinをx軸方
向、y軸方向及びz軸方向にそれぞれスキユーさせるた
めの要素等を含んだパラメータである。また変換パラメ
ータlx 、ly 、lz は、x軸、y軸及びz軸方向にソ
ースビデオ信号Vinをそれぞれ平行移動させるための要
素を含んだパラメータであり、変換パラメータsは、ソ
ースビデオ信号Vin全体を3次元のそれぞれの軸方向に
一様に拡大/縮小させるための要素を含んだパラメータ
である。なお、この変換行列T0 は、回転変換等の座標
系と平行移動変換及び拡大縮小変換の座標系とを同じ1
つの座標系内で表現しているので4行4列の行列とな
る。一般にはこのような座標系は同次座標系(Homogene
ous Coordinate)と呼ばれている。
【0043】このように3次元の変換行列を使用して3
次元空間に座標変換されたビデオ信号V2 は、スタジオ
ビデオ信号VBKの中の4角形ABCDのところにはめ込
まれるため、オペレータの視点を基点としたモニタスク
リーン上へ投影処理を施さなければならない。すなわち
これは言い換えれば、図10(A)に示すように、z軸
上の仮想視点PZから3次元空間内の位置M2 に存在す
るビデオ信号V2 を見たときにxy平面上に透視される
ビデオ信号V3 を求めなければならない。この投影処理
は透視変換行列P0 を使用することにより実行できる。
すなわちビデオ信号V2 の各画素に対して透視変換行列
0 を乗算することにより、3次元空間に存在するビデ
オ信号V2 をxy平面上に透視したビデオ信号V3 を求
めることができる。
【0044】この透視変換行列P0 は、一般に次式
【数2】 によつて表される。この透視変換行列P0 のパラメータ
Z は、ビデオ信号V2 をxy平面上に透視する際に、
遠近法を適用するためのパースペクテイブ値である。通
常、このパースペクテイブ値PZ は、「1/16」が基準
値として設定されている。これは仮想視点PZのz座標
値が「−16」であることを意味している。なお、このパ
ースペクテイブ値PZ は、オペレータ設定により所望の
値に変更することも可能である。かくしてこのような3
次元空間への座標変換と、3次元空間からxy平面への
投影処理とをソースビデオ信号Vinに対して施すことに
より、ソースビデオ信号Vinをスタジオビデオ信号Vin
の中の4角形ABCDにはめ込むことが可能となる。
【0045】ここで以上説明してきた変換処理の内容を
まとめると、次のようになる。すなわちこの変換処理
は、3次元の変換行列T0 によつてソースビデオ信号V
in(V1 )から3次元の変換ビデオ信号V2 を得るまで
の空間的画像変換ステツプと、透視変化行列P0 によつ
て3次元の変換ビデオ信号V2 から透視変換ビデオ信号
3 を得るまでの透視変換ステツプとから構成される。
従つて、ソースビデオ信号Vin(V1 )から透視変換ビ
デオ信号V3 を得るための変換行列Tは、3次元の変換
行列T0 と透視変換行列P0 との乗算式により、次式
【数3】 に示すように表される。従つてこの(3)式に示される
変換行列T0 をソースビデオ信号Vinの各画素に乗算す
れば、スタジオビデオ信号VBKにはめ込むことができる
ソースビデオ信号Vout を生成することができる。
【0046】なお、このビデオ信号処理装置1において
は、ソースビデオ信号Vout を生成するとき、変換行列
0 をソースビデオ信号Vinに乗算しているのではな
く、実際には、変換行列T0 によつて示される画像変換
が施されるような読出しアドレスを求め、その読出しア
ドレスを基に画像変換器16のメモリ16Bからソース
ビデオ信号を読み出すことによりソースビデオ信号V
out を生成している。すなわちこのビデオ信号処理装置
1では、ソースビデオ信号Vinを画像変換器16のメモ
リ16Bに順に書き込み、変換行列T0 によつて示され
る画像変換が施されるような読出しアドレスに基づいて
そのソースビデオ信号Vinを読み出すことにより、スタ
ジオビデオ信号VBKにはめ込むことができるようなソー
スビデオ信号Vout を生成している。
【0047】ところでメモリ16Bに書き込まれるソー
スビデオ信号Vin及びメモリ16Bから読み出されるソ
ースビデオ信号Vout は共に2次元のビデオデータであ
り、またメモリ16Bも2次元のデータを記憶するメモ
リである。このためメモリ16Bからの読出し動作に使
用される読出しアドレスの演算においては、3次元空間
上のz軸方向のデータを演算するためのパラメータは実
質的には使用されないことになる。従つて(3)式に示
した変換行列Tのうち、z軸方向のデータを演算するた
めの3列目及び3行目のパラメータは不要となる。すな
わち読出しアドレスの演算に実際に必要となるパラメー
タを有する変換行列をT33とすると、その変換行列T33
は、(3)式の3列目及び3行目を除いたものとなり、
次式
【数4】 によつて表される。
【0048】次にメモリ16Bからのソースビデオ信号
の読出し動作に使用する読出しアドレスの算出方法につ
いて説明する。まずここでは、始めに図11を用いて、
メモリ16B上の位置ベクトルと、モニタスクリーン上
の位置ベクトルとの関係について説明する。但し、以降
の説明では、説明を分かりやすくするため、メモリ16
B内の読出し可能状態にある2つのフイールドメモリが
1つのフレームメモリであると仮定して説明する。
【0049】まずフレームメモリ上の2次元のアドレス
を(XM ,YM )及び位置ベクトルを〔XM M 〕と
し、モニタスクリーン上のアドレスを(XS ,YS )及
び位置ベクトルを〔XS S 〕とする。続いてこのフ
レームメモリ上の2次元の位置ベクトル〔XM M
を同次座標系で表現すると、ベクトル〔xm
m0 〕と表すことができ、モニタスクリーン上の位置
ベクトル〔XS S 〕を同次座標系で表現すると、ベ
クトル〔xs s 1〕と表すことができる。なお、
この同次座標系のパラメータ「H0 」はベクトルの大き
さを表すパラメータである。
【0050】フレームメモリ上の位置ベクトル〔xm
m 0 〕に対して、変換行列T33を作用させること
によつて、フレームメモリ上の位置ベクトル〔xm
m0 〕がモニタスクリーン上の位置ベクトル〔xs
s 1〕に変換される。従つてフレームメモリ上の位
置ベクトル〔xm m 0 〕とモニタスクリーン上
の位置ベクトル〔xs s 1〕との関係式は、次式
【数5】 によつて表すことができる。
【0051】なお、フレームメモリ上の位置ベクトル
〔xm m 0 〕において使用されている同次座標
系のパラメータ「H0 」及びモニタスクリーン上の位置
ベクトル〔xs s 1〕において使用されている同
次座標系のパラメータ「1」との関係は、変換行列T33
によつて、フレームメモリ上の位置ベクトル〔xm
m 〕がスクリーン上の位置ベクトル〔xs s 〕に変
換され、フレームメモリ上の位置ベクトル〔xm
m 〕の大きさ「H0 」がモニタスクリーン上の位置ベ
クトル〔xs s 〕の大きさ「1」になるように変換
されるということである。
【0052】ところでこのビデオ信号処理装置1のよう
に、フレームメモリに対して、変換行列T33に対応する
ような読出しアドレスを供給することによつて、ソース
ビデオ信号Vinに対して空間的な変換処理を施すような
装置においては、フレームメモリ上の点に対応するモニ
タスクリーン上の点を求めるのでは無く、モニタスクリ
ーン上の点に対応するフレームメモリ上の点を求める必
要がある。すなわち(5)式を変形した次式
【数6】 に示すように、モニタスクリーン上の位置ベクトル〔x
s s 1〕を基準にして、変換行列T33の逆行列T
33 -1を用いてフレームメモリ上の位置ベクトル〔xm
m 0 〕を演算する必要がある。
【0053】次にこの考え方に基づいて、実際にフレー
ムメモリ上の2次元の位置ベクトル〔XM M 〕を求
める方法について以下に説明する。まず変換行列T
33を、次式
【数7】 に示すように、パラメータa11〜a33で表現し、逆行列
33 -1を、次式
【数8】 に示すように、パラメータb11〜b33で表現する。この
ように定義した逆行列T33 -1を上述した(6)式に代入
し、それを展開すると、次式
【数9】 が得られる。この(9)式からフレームメモリ上の位置
ベクトル〔xm m0 〕は、次式
【数10】 に示すように表される。
【0054】ここでこのようにして求められるフレーム
メモリ上の同次座標系による位置ベクトル〔xm m
0 〕をフレームメモリ上の2次元の位置ベクトル
〔XMM 〕に変換する場合には、次のようにすれば良
い。すなわち2次元の位置ベクトル〔XM M 〕を同
次座標系に変換するときに使用したパラメータ「H0
は、同次座標系の位置ベクトル〔xm m 〕の大きさ
を表すパラメータであるので、同次座標系の位置ベクト
ルを2次元の位置ベクトルに変換するためには、同次座
標系の位置ベクトルの方向を表すパラメータ「xm 」及
び「ym 」を同次座標系の位置ベクトルの大きさを表す
パラメータ「H0 」で正規化すれば良い。従つてフレー
ムメモリ上の2次元の位置ベクトルの各パラメータ「X
M 」及び「YM 」は、次式
【数11】 によつて求めることができる。
【0055】またモニタスクリーン上の同次座標系によ
る位置ベクトル〔xs s 1〕を2次元の位置ベク
トル〔XS S 〕に変換する場合も同様の考え方で行
うことができ、同次座標系の位置ベクトルの方向を表す
パラメータ「xs 」及び「ys 」を同次座標系の位置ベ
クトルの大きさを表すパラメータ「1」で正規化すれば
良い。従つてモニタスクリーン上の2次元の位置ベクト
ルの各パラメータ「XS 」及び「YS 」は、次式
【数12】 によつて求めることができる。
【0056】かくしてこの(11)式に(10)式及び
(12)式を代入すると、フレームメモリ上の2次元の
位置ベクトルの各パラメータ「XM 」及び「YM 」は、
次式
【数13】
【数14】 に示すように表すことができ、この(13)及び(1
4)式によつてフレームメモリ上の位置ベクトル〔XM
M 〕を求めることができると共に、フレームメモリ
上の読出しアドレス(XM ,YM )を求めることができ
る。
【0057】次に(13)式及び(14)式に使用され
る逆行列T33 -1の各パラメータを求める。逆行列T33 -1
の各パラメータb11〜b33は、変換行列T33の各パラメ
ータa11〜a33を使用して、次式
【数15】
【数16】
【数17】
【数18】
【数19】
【数20】
【数21】
【数22】
【数23】 に示すように表すことができる。但し、パラメータW1
は、次式
【数24】 に示される値である。
【0058】ここで各パラメータa11〜a33の値は、
(7)式の関係式から、次式
【数25】
【数26】
【数27】 で表されるので、この(25)式〜(27)式を(1
5)式〜(24)式に代入すると、(15)式〜(2
4)式は、次式
【数28】
【数29】
【数30】
【数31】
【数32】
【数33】
【数34】
【数35】
【数36】
【数37】 のように変形し得る。
【0059】かくして(28)式〜(37)式を(1
3)式及び(14)式に代入すると、フレームメモリの
読出しアドレス(XM ,YM )は、次式
【数38】
【数39】 によつて求めることができる。なお、パラメータH
0 は、(10)式に(34)式〜(36)式を代入する
ことにより、次式
【数40】 によつて表される。
【0060】このようにフレームメモリの読出しアドレ
ス(XM ,YM )は、変換行列T33の各パラメータ(r
11〜r33、lx 、ly 、lz 、s及びPZ )を用いて表
すことができる。従つて(38)式から(40)式に対
して、モニタスクリーンのラスタスキヤン順に対応する
ように、スクリーンアドレス(XS ,YS )を画素毎に
供給すると、その供給されたスクリーンアドレスに対応
したフレームメモリ上の読出しアドレス(XM ,YM
を順に求めることができる。
【0061】(3−3)変換行列T33の算出方法 上述したように変換行列T33の各パラメータが分かれ
ば、(38)式から(40)式を使用してフレームメモ
リの読出しアドレス(XM ,YM )を求めることができ
る。ここではこの変換行列T33の各パラメータの算出方
法を説明する。フレームメモリ上の位置ベクトルとモニ
タスクリーン上の位置ベクトルの関係は、上述したよう
に(5)式に示したような関係になつている。従つてこ
の(5)式に位置ベクトルの実際の値を代入すれば変換
行列T33の各パラメータを求めることができる。
【0062】モニタスクリーン上の位置ベクトルとして
は、コーナ検出器9で検出した4角形ABCDの4つの
コーナA、B、C、Dの位置ベクトルを使用する。また
フレームメモリ上の位置ベクトルとしては、オペレータ
が指定した選択映像領域IJKLの4つのコーナI、
J、K、Lの位置ベクトルを使用する。なお、上述した
ようにコントローラ18からは、選択映像領域IJKL
の4つのコーナの表示座標系におけるアドレス信号S2
が送出されるので、3次元変換アドレス発生器11にお
いては、そのアドレス信号S2を基にして選択映像領域
IJKLの4つのコーナのメモリ上の位置ベクトルを算
出し、これをコーナI、J、K、Lの位置ベクトルとし
て使用する。まず4角形ABCDの4つのコーナA、
B、C、Dの位置ベクトルを順に〔X1 1 〕、〔X
2 2 〕、〔X3 3 〕、〔X4 4 〕とし、オ
ペレータが指定した選択映像領域IJKLの4つのコー
ナI、J、K、Lの位置ベクトルを順に〔X′1 Y′
1 〕、〔X′2 Y′2 〕、〔X′3 Y′3 〕、
〔X′4 Y′4 〕とする。これらの位置ベクトルをそ
れぞれ同次座標系で表現すると、4つのコーナA、B、
C、Dの位置ベクトルは、次式
【数41】 で表され、4つのコーナI、J、K、Lの位置ベクトル
は、次式
【数42】 で表される。
【0063】この同次座標系の位置ベクトルをそれぞれ
(5)式に代入すると、次式
【数43】 が得られる。ここで変換行列T33を、次式
【数44】 に示すように定義すると、(43)式は、次式
【数45】 に示すように変形し得る。この(45)式を展開する
と、次式
【数46】 に示すようになり、これから各パラメータ「Xi 」、
「Yi 」及び「Ki 」について、次式
【数47】
【数48】
【数49】 が得られる。この(49)式を(47)式及び(48)
式に代入すると、パラメータ「Xi」及び「Yi 」に関
する式が、次式
【数50】
【数51】 のように得られる。
【0064】ここでこの(50)式及び(51)式の右
辺の分母分子をパラメータ「a33」で割ると、次式
【数52】
【数53】 に示すようになり、パラメータ「a33」で割つてもパラ
メータ「Xi 」及び「Yi 」の値は変わらないことが分
かる。従つて変換行列T33を、次式
【数54】 に示される変換行列T33′で置き換えたとしても、(4
5)式が成立することになる。すなわち次式、
【数55】 が成立することになる。
【0065】この(55)式をi=1〜4について展開
すると、次式
【数56】
【数57】
【数58】
【数59】
【数60】
【数61】
【数62】
【数63】
【数64】
【数65】
【数66】
【数67】 に示すように、パラメータ「a11′」〜「a33′」及び
「K1 」〜「K4 」に関する12個の連立一次方程式が
得られる。この連立一次方程式はパラメータが全部で1
2個であるので解くことができる。従つてパラメータ
「a11′」〜「a33′」を求めることができ、変換行列
33′を求めることができる。なお、変換行列T33に関
しては、求めた変換行列T33′に予め設定される拡大/
縮小のパラメータ「a33」を乗算すれば求めることがで
きる。
【0066】(3−4)変換アドレスの発生方法 3次元変換アドレス発生器11としては、以上説明して
きたような手順で画像変換器16に供給する変換アドレ
スを生成する。すなわち3次元変換アドレス発生器11
は、コーナ検出器9からアドレス信号S1として供給さ
れる4角形ABCDの4つのコーナの位置ベクトルと、
コントローラ18からアドレス信号S2として供給され
る選択映像領域IJKLの4つのコーナの位置ベクトル
とに基づいて、上述した変換行列T33の各パラメータに
関する連立一次方程式を設定し、その連立一次方程式を
解くことにより、変換行列T33を求める。次に3次元変
換アドレス発生器11は、その求めた変換行列T33の各
パラメータを使用して逆行列T33 -1を求め、その逆行列
33 -1の各パラメータとスクリーンアドレス発生器22
からスクリーンアドレス信号S3として供給されるスク
リーンアドレス(XS ,YS )とを基に画像変換器16
に供給する変換アドレス(XM ,YM )を求め、この変
換アドレスを変換アドレス信号S4として画像変換器2
0に供給する。なお、より具体的に言えば、変換行列T
33から逆行列T33 -1を求める手順は実際には省略され、
変換行列T33の各パラメータを使用して、上述した(3
8)式〜(40)式の演算を行い、直接的に変換アドレ
ス(XM ,YM )を求めている。
【0067】(4)実施例の動作及び効果 以上の構成において、このビデオ信号処理装置1では、
ニユースキヤスタ4の背景にソースビデオイメージの挿
入先として青色板6を設置し、この青色板6を撮像対象
のニユースキヤスタ4と共にビデオカメラ2によつて撮
像し、スタジオビデオ信号VBKを生成する。このスタジ
オビデオ信号VBKはクロマキー装置に供給され、ここで
色相が青色である領域を示すターゲツトキー信号 keyT
が生成される。コーナ検出器9はこのターゲツトキー信
号 keyTを受け、当該ターゲツトキー信号 keyTに基づ
いて青色板6で示される4角形ABCDの4つのコーナ
A、B、C、Dの位置を検出し、その位置を示すアドレ
ス信号S1を3次元変換アドレス発生器11に供給す
る。
【0068】一方、ビデオテープレコーダ12による再
生又はビデオカメラ13による撮像によつて生成された
ソースビデオ信号Vinは画像変換器16に供給され、当
該画像変換器16の内部に設けられたメモリ16Bに順
に書き込まれて行く。またソースビデオ信号Vinは、モ
ニタ17にも供給され、当該モニタ17に表示される。
ビデオ信号処理装置1を操作するオペレータは、このモ
ニタ17に表示されるソースビデオ信号Vinを見ながら
入力装置10を操作し、スタジオビデオ信号VBKの4角
形ABCDにはめ込む選択映像領域IJKLの範囲を指
定する。この範囲指定情報は入力装置10からコントロ
ーラ18に送られる。コントローラ18はこの範囲指定
情報を基に選択映像領域IJKLの4つのコーナI、
J、K、Lの位置を検出し、その位置を示すアドレス信
号S2を3次元変換アドレス発生器11及びセルフキー
発生器19に供給する。
【0069】3次元変換アドレス発生器11は、コーナ
検出器9から供給された4角形ABCDの4つのコーナ
の位置を示すアドレス信号S1と、コントローラ18か
ら供給された選択映像領域IJKLの4つのコーナの位
置を示すアドレス信号S2とに基づいて、選択映像領域
IJKLを4角形ABCDと同じ形状に画像変換するた
めの変換アドレスを算出する。3次元変換アドレス発生
器11は、変換アドレスを求める場合、まず4角形AB
CDの4つのコーナの位置ベクトルと、選択映像領域I
JKLの4つのコーナの位置ベクトルとを基に3次元画
像変換処理の変換行列T33を求める。次に3次元変換ア
ドレス発生器11は、その変換行列T33の各パラメータ
を使用して変換行列T33の逆行列T33 -1を求め、この逆
行列T33 -1の各パラメータとスクリーンアドレス発生器
22からのスクリーンアドレス(XS ,YS )とに基づ
いて演算処理を行うことにより変換アドレス(XM ,Y
M)を順に求め、これを変換アドレス信号S4として画
像変換器16及び変換器20に供給する。
【0070】画像変換器16は、メモリ16Bに書き込
まれているソースビデオ信号Vinを変換アドレス信号S
4に基づいて順に読み出して行く。これによりスタジオ
ビデオ信号VBKの4角形ABCDに挿入し得るように3
次元画像変換処理が施されたソースビデオ信号Vout
生成される。またセルフキー発生器19は、コントロー
ラ18からの選択映像領域IJKLの4つのコーナI、
J、K、Lの位置を示すアドレス信号S2を受け、当該
アドレス信号S2に基づいて選択映像領域IJKLの形
状に対応した領域が信号レベル「1」で、その他の領域
が信号レベル「0」でなるセルフキー信号S5を生成す
る。変換器20はこのセルフキー信号S5を内部のメモ
リに書き込み、これを3次元変換アドレス発生器11か
ら供給された変換アドレス信号S4に基づいて読み出し
て行く。これにより信号レベルが「1」となる領域が4
角形ABCDと同じ形状に変換されたセルフキー信号K
out が生成される。
【0071】ミキサ8は、セルフキー信号Kout に基づ
いて、画像変換が施されたソースビデオ信号Vout とス
タジオビデオ信号VBKとを切り換えて出力する。すなわ
ちセルフキー信号Kout の信号レベルが「0」のときに
はスタジオビデオ信号VBKを選択して出力し、セルフキ
ー信号Kout の信号レベルが「1」のときにはソースビ
デオ信号Vout を選択して出力する。これによりスタジ
オビデオ信号VBKの4角形ABCDのところにソースビ
デオ信号Vout が挿入された合成ビデオ信号Vmix が生
成される。
【0072】ここで各ビデオ信号のイメージを図12及
び図13に示す。図12に示すように、ソースビデオ信
号Vinのうち選択映像領域IJKLとして指定された部
分は、4角形ABCDの形状を示すターゲツトキー信号
keyTに基づいて画像変換され、図12(C)に示すよ
うに4角形ABCDの形状に変換される。この変換され
たソースビデオ信号Vout は、図13に示すように、ス
タジオビデオ信号VBKの4角形ABCDのところに合成
され、その結果、選択映像領域IJKLが4角形ABC
Dのところに挿入された合成ビデオ信号Vmix が生成さ
れる。
【0073】このようにしてこのビデオ信号処理装置1
では、スタジオビデオ信号VBKから4角形ABCDの4
つのコーナの位置を検出し、その検出した位置を示す位
置情報と、挿入する選択映像領域IJKLの4つのコー
ナ位置を示すの位置情報とに基づいて画像変換のための
変換行列T33を算出し、その変換行列T33の各パラメー
タを使用して変換行列T33の逆行列T33 -1を求め、その
逆行列T33 -1の各パラメータとスクリーンアドレスとに
基づいて画像変換のための変換アドレスを算出し、画像
変換器16のメモリ16Bに書き込んだソースビデオ信
号Vinをその変換アドレスに基づいて読み出すようにし
た。これにより従来のように変換後の形状を示すパラメ
ータをオペレータがトラツクボール等を用いて入力しな
くても、ニユースキヤスタ4の背景の所定枠(ABC
D)に一致するソースビデオイメージを有するソースビ
デオ信号Vout を自動的に生成し得る。従つてオペレー
タとしてはスタジオビデオ信号VBKに挿入する選択映像
領域IJKLを指定するだけの簡単な操作を行うだけで
良く(ソースビデオ信号Vin全体を挿入するのであれば
この操作も不要)、従来のようなソースビデオイメージ
を所定枠(ABCD)に正確に一致させるための煩雑な
マニユアル調整が不要になり、オペレータの操作を従来
に比して低減し得る。
【0074】以上の構成によれば、スタジオビデオ信号
BKからソースビデオイメージの挿入先である4角形A
BCDの4つのコーナの位置を検出し、その検出した位
置を示す位置情報と、挿入する選択映像領域IJKLの
4つのコーナの位置を示す位置情報とに基づいて画像変
換のための変換行列T33を算出し、その変換行列T33
各パラメータを使用して変換行列T33の逆行列T33 -1
各パラメータを算出し、その逆行列T33 -1の各パラメー
タとスクリーンアドレスとに基づいて画像変換のための
変換アドレスを算出し、その変換アドレスに基づいてメ
モリ16Bからのソースビデオ信号Vinの読み出しを行
うようにしたことにより、スタジオビデオ信号VBKの4
角形ABCDに正確に一致する3次元画像変換が施され
たソースビデオイメージを有するソースビデオ信号V
out を自動的に生成することができる。かくするにつ
き、ニユースキヤスタ4の背景の所定枠ABCDにソー
スビデオイメージを挿入するとき、従来のようにオペレ
ータが変換後の状態を示すパラメータを入力しなくて
も、ソースビデオイメージに対して3次元画像変換を施
して青色板の領域に自動的に挿入し得るので、従来に比
してオペレータの操作を一段と低減することができ、使
い勝手を向上させることができる。
【0075】(5)他の実施例 (5−1)なお上述の実施例においては、モニタ17に
ソースビデオ信号Vinを表示し、このモニタ17に表示
されるソースビデオ信号Vinの画面を見ながら選択映像
領域IJKLを指定した場合について述べたが、本発明
はこれに限らず、モニタ17を設けずに、合成ビデオ信
号Vmix が表示されるモニタ21だけを設け、当該モニ
タ21に表示される合成ビデオ信号Vmix の画面を見な
がら選択映像領域IJKLを指定するようにしても上述
の場合と同様の効果を得ることができる。
【0076】このモニタ21を見ながらの選択映像領域
IJKLの指定方法について以下に具体的に説明する。
選択映像領域IJKLの範囲指定情報は、デフオルト値
として、有効映像領域EFGHの中心から水平方向にプ
ラス100 パーセント及びマイナス100 パーセント、垂直
方向にプラス100 パーセント及びマイナス100 パーセン
トが設定されており、有効映像領域EFGHの全てが選
択映像領域IJKLとして指定されている。従つてビデ
オ信号処理装置1を動作させた直後は、図7に示すよう
に、ニユースキヤスタ4の背景の所定枠ABCD内に有
効映像領域EFGHが挿入された合成ビデオ信号Vmix
がモニタ21に表示される。
【0077】オペレータはこのモニタ21に表示される
合成ビデオ信号Vmix の画面を見ながら、入力装置10
の範囲指定ボリユームやキーボードを操作して、選択映
像領域IJKLを指定するための範囲指定情報を入力す
る。例えば範囲指定ボリユームを操作して選択映像領域
IJKLの範囲指定情報を連続的に変換させた場合に
は、モニタ21に表示されている選択映像領域IJKL
の範囲が連続的に変化する。オペレータはこの選択映像
領域IJKLの範囲の変化を観察し、所望の選択映像領
域IJKLの範囲が表示されたら入力操作を止めて範囲
指定ボリユームを固定する。このような操作により、所
望の選択映像領域IJKLをニユースキヤスタの背景の
所定枠ABCDに挿入することができる。
【0078】また範囲指定ボリユームの代わりにキーボ
ードを用いて範囲指定情報の値を直接的に入力すること
も可能である。この場合、例えば水平方向の範囲指定情
報として、有効映像領域EFGHの中心からプラス80パ
ーセント及びマイナス80パーセントを入力し、垂直方向
の範囲指定情報として、有効映像領域EFGHの中心か
らプラス80パーセント及びマイナス80パーセントを入力
すると、有効映像領域EFGHのうちのその範囲が選択
映像領域IJKLとして選択される。従つてモニタ21
には、この選択された選択映像領域IJKLがニユース
キヤスタ4の背景の所定枠ABCDに挿入された合成ビ
デオ信号Vmix が表示される。因みに、このような範囲
指定を行つた場合にも、コントローラ18の動作はモニ
タ17への表示コントロールが無いだけで基本的に同じ
である。すなわちコントローラ18は入力装置10から
受けた範囲指定情報に基づいて、選択映像領域IJKL
の4つのコーナの位置を検出し、その位置を示すアドレ
ス信号S2を出力する。
【0079】(5−2)また上述の実施例においては、
図14に示すように、選択映像領域IJKLのコーナ
I、J、K、Lがそれぞれ4角形ABCDのコーナA、
B、C、Dに対応するように当該選択映像領域IJKL
を4角形ABCDに挿入した場合について述べたが、本
発明はこれに限らず、この対応関係を90°ずつずらすこ
とによつて選択映像領域IJKLの方向を変えて挿入す
るようにしても良い。この選択映像領域IJKLの方向
を変えて挿入する方法について以下に具体的に説明す
る。オペレータは選択映像領域IJKLを指定する範囲
指定情報と共に、選択映像領域IJKLの各コーナと4
角形ABCDの各コーナの対応関係を示す方向情報を入
力装置10を介して入力する。この方向情報としては、
選択映像領域IJKLを回転させることによつてコーナ
を対応させるための回転角が入力される。なお、回転角
は右回りの方向を正方向とし、左回りを負方向とする。
【0080】例えば入力装置10から範囲指定情報と共
に、方向情報としてプラス90°が入力されると、コント
ローラ18はこれらの情報を受け取る。そしてコントロ
ーラ18は範囲指定情報を基に選択映像領域IJKLの
4つのコーナの位置を検出し、その位置を示すアドレス
信号S2と共に、方向情報を3次元変換アドレス発生器
11に送出する。3次元変換アドレス発生器11は、コ
ーナ検出器9から供給された4角形ABCDの4つのコ
ーナの位置を示すアドレス信号S1と、コントローラ1
8から供給された選択映像領域IJKLの4つのコーナ
の位置を示すアドレス信号S2と、プラス90°を示す方
向情報とに基づいて、図15に示すように、選択映像領
域IJKLを4角形BDACと一致させるための変換ア
ドレス(すなわち選択映像領域IJKLを90°回転させ
て対応させる変換アドレス)を演算によつて生成する。
かくしてこの変換アドレスを画像変換器16及びキー信
号用の変換器20に供給することにより、選択映像領域
IJKLが右回りに90°回転した状態で挿入された合成
ビデオ信号Vmix が生成される。
【0081】また入力装置10から方向情報としてプラ
ス 180°を示す方向情報が入力された場合には、コント
ローラ18は、このプラス 180°を示す方向情報を、選
択映像領域IJKLの4つのコーナの位置を示すアドレ
ス信号S2と共に3次元変換アドレス発生器11に供給
する。3次元変換アドレス発生器11は、コーナ検出器
9から供給された4角形ABCDの4つのコーナの位置
を示すアドレス信号S1と、コントローラ18から供給
された選択映像領域IJKLの4つのコーナの位置を示
すアドレス信号S2と、プラス 180°を示す方向情報と
に基づいて、図16に示すように、選択映像領域IJK
Lを4角形DCBAと一致させるための変換アドレス
(すなわち選択映像領域IJKLを 180°回転させて対
応させる変換アドレス)を演算によつて生成する。かく
してこの変換アドレスを画像変換器16及びキー信号用
の変換器20に供給することにより、選択映像領域IJ
KLが右回りに 180°回転した状態で挿入された合成ビ
デオ信号Vmix が生成される。
【0082】また入力装置10から方向情報としてプラ
ス 270°を示す方向情報が入力された場合には、コント
ローラ18は、このプラス 270°を示す方向情報を、選
択映像領域IJKLの4つのコーナの位置を示すアドレ
ス信号S2と共に3次元変換アドレス発生器11に供給
する。3次元変換アドレス発生器11は、コーナ検出器
9から供給された4角形ABCDの4つのコーナの位置
を示すアドレス信号S1と、コントローラ18から供給
された選択映像領域IJKLの4つのコーナの位置を示
すアドレス信号S2と、プラス 270°を示す方向情報と
に基づいて、図17に示すように、選択映像領域IJK
Lを4角形CADBと一致させるための変換アドレス
(すなわち選択映像領域IJKLを 270°回転させて対
応させる変換アドレス)を演算によつて生成する。かく
してこの変換アドレスを画像変換器16及びキー信号用
の変換器20に供給することにより、選択映像領域IJ
KLが右回りに 270°回転した状態で挿入された合成ビ
デオ信号Vmix が生成される。
【0083】(5−3)また上述の実施例においては、
水平方向と垂直方向の範囲指定情報を入力することによ
り長方形又は正方形の選択映像領域IJKLを指定した
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば
キーボード等の入力装置10を用いて選択映像領域IJ
KLの各コーナI、J、K、Lの位置をそれぞれ独立に
指定し得るようにしても良い。このようにすれば、図1
8に示すように、単なる長方形や正方形でない任意の形
状の選択映像領域IJKLを4角形ABCDのところに
挿入することができ、より使い勝手を向上させることが
できる。
【0084】(5−4)また上述の実施例においては、
挿入するソースビデオイメージの形状を示すキー信号
(S5)をビデオ信号処理装置1内部で発生した場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、キー信号を外
部機器から受けるようにしても良い。この場合のビデオ
信号処理装置の構成を、図1との対応部分に同一符号を
付した図19に示す。このビデオ信号処理装置30の場
合には、外部機器(図示せず)によつて別の画像処理が
施されたソースビデオ信号Vin′が入力される。このソ
ースビデオ信号Vin′は、図1に示したビデオ信号処理
装置1と同様に画像変換器16に供給され、当該画像変
換器16内部のメモリに順に書き込まれて行く。またこ
のビデオ信号処理装置30の場合には、ソースビデオ信
号Vin′と共に外部機器によつて生成されたキー信号 k
eySが入力されている。このキー信号 keySはソースビ
デオ信号Vin′のうちソースビデオイメージとして4角
形ABCDのところに挿入する領域の形状を示す信号で
あり、挿入する映像領域に対応した領域では信号レベル
が「1」、その領域外では信号レベルが「0」になる信
号である。このキー信号 keySはコーナ検出器31及び
変換器20に入力される。
【0085】コーナ検出器31は、ターゲツトキー信号
keyTのコーナを検出するコーナ検出器9とほぼ同様の
構成を有し、キー信号 keySの4つのコーナの位置を検
出し、その4つのコーナの表示座標系における位置を示
すアドレス信号S20を3次元変換アドレス発生器11
に供給する。3次元変換アドレス変換器11は、コーナ
検出器9から供給された4角形ABCDの4つのコーナ
の位置を示すアドレス信号S1と、コーナ検出器31か
ら供給されたキー信号 keySの4つのコーナの位置を示
すアドレス信号S20とに基づいて、ソースビデオ信号
in′を4角形ABCDのところに挿入するための変換
行列を算出し、その変換行列の逆行列とスクリーンアド
レス発生器22からのスクリーンアドレス信号S3とに
基づいて変換アドレスを算出する。すなわちこのビデオ
信号処理装置30の場合には、選択映像領域IJKLの
4つのコーナの位置情報の代わりに、コーナ検出器31
で検出されたキー信号 keySの4つのコーナの位置情報
を使用して変換アドレスを求める。
【0086】求めた変換アドレスは変換アドレス信号S
4として画像変換器16及びキー信号用の変換器20に
供給される。画像変換器16は、内部のメモリに書き込
まれているソースビデオ信号Vin′を変換アドレス信号
S4によつて得られる変換アドレスに基づいて読み出す
ことにより、画像変換されたソースビデオ信号Vout
生成する。同様に、変換器20は、内部のメモリに書き
込まれているキー信号keySを変換アドレス信号S4に
よつて得られる変換アドレスに基づいて読み出すことに
より、信号レベルが「1」となる領域が4角形ABCD
と同じ形状に変換されたキー信号Kout を生成する。か
くしてミキサ8において、このキー信号Kout に基づい
て、ソースビデオ信号Vout とスタジオビデオ信号VBK
とを選択して出力することにより、ソースビデオ信号V
in′が挿入された合成ビデオ信号Vmix が生成される。
【0087】(5−5)また上述の実施例においては、
ソースビデオイメージの挿入先が4角形ABCDであつ
た場合について述べたが、本発明はこれに限らず、少な
くとも4つの以上のコーナがあれば変換行列T33の各パ
ラメータを算出し得るので、ソースビデオイメージの挿
入先としては4つの以上のコーナを有する多角形であれ
ば良い。
【0088】(5−6)また上述の実施例においては、
ソースビデオ信号Vinを挿入しない場合に青色板6を昇
降機構を用いて退避させた場合について述べたが、本発
明はこれに限らず、スタジオスタツフ等が青色板6を退
避させるようにしても良い。
【0089】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、ビデオ信
号の青色板の領域の各コーナ位置を示す位置情報と、挿
入するソースビデオ信号の映像領域の各コーナ位置を示
す位置情報とに基づいて、映像領域を青色板の領域に対
して3次元的に画像変換するための変換行列を算出し、
当該変換行列の逆行列に基づいて、メモリから当該ソー
スビデオ信号を読み出すためのアドレス情報を算出する
アドレス発生手段と、アドレス情報に基づいて当該メモ
リに書き込んだソースビデオ信号を読み出すことによ
り、映像領域が青色板の領域に対応する位置に3次元的
に画像変換された変換ソースビデオ信号を生成する画像
変換手段とを設けるようにしたことにより、従来のよう
にオペレータが変換後の状態を示すパラメータを入力し
なくても、挿入する映像領域に対して3次元的な画像変
換を施して挿入先である青色板の領域に自動的に挿入し
得、従来に比してオペレータの操作を一段と低減し得
る。かくするにつき従来に比してオペレータの操作を一
段と低減し得るビデオ信号処理装置及びビデオ信号処理
方法を実現し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるビデオ信号処理装置の
全体構成を示すブロツク図である。
【図2】ターゲツトキー信号 keyT及びスタジオビデオ
信号VBKのイメージを示す略線図である。
【図3】選択映像領域の範囲指定の説明に供する略線図
である。
【図4】ソースビデオ信号Vout のイメージを示す略線
図である。
【図5】セルフキー信号S5のイメージを示す略線図で
ある。
【図6】セルフキー信号Kout のイメージを示す略線図
である。
【図7】選択映像領域IJKLとして有効映像領域EF
GHの全体を指定したときの合成ビデオ信号Vmix のイ
メージを示す略線図である。
【図8】選択映像領域IJKLとして有効映像領域EF
GHの一部分を指定したときの合成ビデオ信号Vmix
イメージを示す略線図である。
【図9】画像変換器の構成を示すブロツク図である。
【図10】3次元画像変換処理の原理の説明に供する略
線図である。
【図11】メモリとモニタスクリーンの位置ベクトルの
対応関係の説明に供する略線図である。
【図12】ソースビデオ信号Vinをスタジオビデオ信号
BKに挿入するときの各過程でのビデオ信号のイメージ
を示す略線図である。
【図13】ソースビデオ信号Vinをスタジオビデオ信号
BKに挿入するときの各過程でのビデオ信号のイメージ
を示す略線図である。
【図14】選択映像領域IJKLを回転させずに4角形
ABCDにはめ込んだ場合の説明に供する略線図であ
る。
【図15】選択映像領域IJKLを右回りに90°回転さ
せて4角形ABCDにはめ込んだ場合の説明に供する略
線図である。
【図16】選択映像領域IJKLを右回りに 180°回転
させて4角形ABCDにはめ込んだ場合の説明に供する
略線図である。
【図17】選択映像領域IJKLを右回りに 270°回転
させて4角形ABCDにはめ込んだ場合の説明に供する
略線図である。
【図18】選択映像領域IJKLとして任意の形状を指
定した場合の説明に供する略線図である。
【図19】他の実施例によるビデオ信号処理装置の構成
を示すブロツク図である。
【符号の説明】
1、30……ビデオ信号処理装置、2、13……ビデオ
カメラ、4……ニユースキヤスタ、6……青色板、7…
…クロマキー装置、8……ミキサ、9、31……コーナ
検出器、10……入力装置、11……3次元変換アドレ
ス発生器、12……ビデオテープレコーダ、15……切
換スイツチ、16……画像変換器、16A……フイル
タ、16B……メモリ、16C……補間器、16D……
書込みアドレス発生器、16E……読出しアドレス発生
器、17、21……モニタ、18……コントローラ、1
9……セルフキー発生器、20……変換器。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ビデオ信号の所定領域にソースビデオ信号
    を挿入して合成ビデオ信号を生成するビデオ信号処理装
    置において、 撮像対象を当該撮像対象の背景にある青色板と共に撮像
    することにより得られたビデオ信号から当該青色板の領
    域を検出し、当該領域の各コーナ位置をそれぞれ検出す
    るコーナ検出手段と、 上記ソースビデオ信号のうち上記ビデオ信号の上記青色
    板の領域に対して挿入する映像領域の各コーナ位置をそ
    れぞれ指定するソースコーナ指定手段と、 上記コーナ検出手段によつて検出された上記青色板の領
    域の各コーナ位置を示す位置情報と、上記ソースコーナ
    指定手段によつて指定された上記映像領域の各コーナ位
    置を示す位置情報とに基づいて、上記映像領域を上記青
    色板の領域に対して3次元的に画像変換するための変換
    行列を算出した後、当該変換行列の逆行列を算出し、当
    該逆行列に基づいて、上記ソースビデオ信号を書き込ん
    だメモリから当該ソースビデオ信号を読み出すためのア
    ドレス情報を算出するアドレス発生手段と、 上記ソースビデオ信号をメモリに書込み、上記アドレス
    発生手段によつて発生したアドレス情報に基づいて当該
    メモリに書き込んだソースビデオ信号を読み出すことに
    より、上記映像領域が上記青色板の領域に対応する位置
    に3次元的に画像変換された変換ソースビデオ信号を生
    成する画像変換手段と、 上記変換ソースビデオ信号と上記ビデオ信号とを合成す
    ることにより、当該ビデオ信号内の上記青色板の領域に
    上記ソースビデオ信号の映像領域が挿入された合成ビデ
    オ信号を生成する信号合成手段とを具えることを特徴と
    するビデオ信号処理装置。
  2. 【請求項2】上記変換行列は、上記映像領域を3次元空
    間に写像し、写像された映像領域をさらにモニタスクリ
    ーン面に透視変換するための行列であることを特徴とす
    る請求項1に記載のビデオ信号処理装置。
  3. 【請求項3】上記アドレス発生手段は、 上記ソースコーナ指定手段からの上記位置情報に基づい
    て、上記メモリ上における上記映像領域の各コーナの位
    置ベクトルを算出し、 当該映像領域の各コーナの位置ベクトルと、上記コーナ
    検出手段からの上記位置情報によつて得られる上記青色
    板の領域の各コーナのモニタスクリーン上における位置
    ベクトルとに基づいて、上記変換行列の各パラメータに
    関する連立一次方程式を設定し、当該連立一次方程式を
    解くことにより上記変換行列を算出することを特徴とす
    る請求項2に記載のビデオ信号処理装置。
  4. 【請求項4】上記アドレス発生手段は、 算出された変換行列の各パラメータを使用して当該変換
    行列の逆行列を算出し、当該逆行列の各パラメータと、
    ラスタスキヤン順に発生したモニタスクリーン上のアド
    レスとに基づいて、上記メモリからの読出しに使用する
    アドレス情報を発生することを特徴とする請求項3に記
    載のビデオ信号処理装置。
  5. 【請求項5】上記ビデオ信号内の上記青色板の領域に対
    して挿入する上記映像領域を選択するための入力手段を
    具え、 上記ソースコーナ指定手段は、当該入力手段によつて選
    択された選択映像領域の各コーナ位置を指定することに
    より、当該選択映像領域が上記ビデオ信号の上記青色板
    の領域に挿入された上記合成ビデオ信号を生成すること
    を特徴とする請求項1に記載のビデオ信号処理装置。
  6. 【請求項6】ビデオ信号の所定領域にソースビデオ信号
    を挿入して合成ビデオ信号を生成するビデオ信号処理方
    法において、 撮像対象を当該撮像対象の背景にある青色板と共に撮像
    することにより得られたビデオ信号から当該青色板の領
    域を検出し、当該領域の各コーナ位置をそれぞれ検出す
    るコーナ検出ステツプと、 上記ソースビデオ信号のうち上記ビデオ信号の上記青色
    板の領域に対して挿入する映像領域の各コーナ位置をそ
    れぞれ指定するソースコーナ指定ステツプと、 上記コーナ検出ステツプによつて検出された上記青色板
    の領域の各コーナ位置を示す位置情報と、上記ソースコ
    ーナ指定ステツプによつて指定された上記映像領域の各
    コーナ位置を示す位置情報とに基づいて、上記映像領域
    を上記青色板の領域に対して3次元的に画像変換するた
    めの変換行列を算出した後、当該変換行列の逆行列を算
    出し、当該逆行列に基づいて、上記ソースビデオ信号を
    書き込んだメモリから当該ソースビデオ信号を読み出す
    ためのアドレス情報を算出するアドレス発生ステツプ
    と、 上記ソースビデオ信号をメモリに書込み、上記アドレス
    発生ステツプによつて発生したアドレス情報に基づいて
    当該メモリに書き込んだソースビデオ信号を読み出すこ
    とにより、上記映像領域が上記青色板の領域に対応する
    位置に3次元的に画像変換された変換ソースビデオ信号
    を生成する画像変換ステツプと、 上記変換ソースビデオ信号と上記ビデオ信号とを合成す
    ることにより、当該ビデオ信号内の上記青色板の領域に
    上記ソースビデオ信号の映像領域が挿入された合成ビデ
    オ信号を生成する信号合成ステツプとを具えることを特
    徴とするビデオ信号処理方法。
  7. 【請求項7】上記変換行列は、上記映像領域を3次元空
    間に写像し、写像された映像領域をさらにモニタスクリ
    ーン面に透視変換するための行列であることを特徴とす
    る請求項6に記載のビデオ信号処理方法。
  8. 【請求項8】上記アドレス発生ステツプは、 上記ソースコーナ指定ステツプからの上記位置情報に基
    づいて、上記メモリ上における上記映像領域の各コーナ
    の位置ベクトルを算出し、 当該映像領域の各コーナの位置ベクトルと、上記コーナ
    検出ステツプからの上記位置情報によつて得られる上記
    青色板の領域の各コーナのモニタスクリーン上における
    位置ベクトルとに基づいて、上記変換行列の各パラメー
    タに関する連立一次方程式を設定し、当該連立一次方程
    式を解くことにより上記変換行列を算出することを特徴
    とする請求項7に記載のビデオ信号処理方法。
  9. 【請求項9】上記アドレス発生ステツプは、 算出された変換行列の各パラメータを使用して当該変換
    行列の逆行列を算出し、当該逆行列の各パラメータと、
    ラスタスキヤン順に発生したモニタスクリーン上のアド
    レスとに基づいて、上記メモリからの読出しに使用する
    アドレス情報を発生することを特徴とする請求項8に記
    載のビデオ信号処理方法。
  10. 【請求項10】上記ビデオ信号内の上記青色板の領域に
    対して挿入する上記映像領域を選択する領域選択ステツ
    プを具え、 上記ソースコーナ指定ステツプは、当該領域選択ステツ
    プによつて選択された選択映像領域の各コーナ位置を指
    定することにより、当該選択映像領域が上記ビデオ信号
    の上記青色板の領域に挿入された上記合成ビデオ信号を
    生成することを特徴とする請求項6に記載のビデオ信号
    処理方法。
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