JP2001119611A - 電子カメラ - Google Patents

電子カメラ

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JP2001119611A
JP2001119611A JP29685599A JP29685599A JP2001119611A JP 2001119611 A JP2001119611 A JP 2001119611A JP 29685599 A JP29685599 A JP 29685599A JP 29685599 A JP29685599 A JP 29685599A JP 2001119611 A JP2001119611 A JP 2001119611A
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JP29685599A
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Shuichi Isoda
修一 磯田
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子ビューファインダーの表示解像度が撮影
解像度よりも低くなっている電子カメラにおいて、その
電子ビューファインダーに映し出された映像を目で確認
しながらフォーカス合わせを容易に行うことができるよ
うにする。 【解決手段】 電子ビューファインダー50において全
体表示領域51とは別にフォーカス合わせ領域52を設
ける。メモリ20のRGB元データ格納領域21から読
み出した元データを縮小して全体表示領域データ格納領
域23に格納し、その縮小映像データを電子ビューファ
インダー50の全体表示領域51に表示するとともに、
RGB元データ格納領域21からフォーカス合わせ用映
像とすべき一部分のデータを読み出し、拡縮なしにその
ままフォーカス合わせ領域データ格納領域24に格納
し、そのフォーカス合わせ用映像データを電子ビューフ
ァインダー50のフォーカス合わせ領域52に表示す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮影解像度より低
い表示解像度の電子ビューファインダーを備え、撮像に
よって取得した映像データを縮小して前記電子ビューフ
ァインダーに表示するように構成された電子カメラに関
する。
【0002】
【従来の技術】近年の電子カメラは、そのCCD(電荷
結合デバイス)などの撮像素子の撮影解像度が急速に改
善され、その撮影解像度がLCD(液晶表示装置)など
の電子ビューファインダーの表示解像度を大幅に上回る
ようになってきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように撮影解像度
より低い表示解像度の電子ビューファインダーを備えた
電子カメラにおいては、低い表示解像度の電子ビューフ
ァインダーに映し出された映像を目で確認しながらフォ
ーカス合わせを最適に行うことがむずかしくなってきて
いる。
【0004】例えば撮像素子の画素数が200万画素で
あり、電子ビューファインダーの画素数が10万画素で
あるとすると、撮像素子によって得られた映像データ
(これを元データという)を20分の1に間引いて表示
データを生成することになる。すなわち、電子ビューフ
ァインダーに表示される映像の分解能が大幅に劣化して
おり、そのような映像を見てマニュアル操作でフォーカ
ス合わせを行うことは非常にむずかしいものとなる。
【0005】本発明は上記した課題の解決を図るべく創
作したものであって、電子ビューファインダーの表示解
像度が撮影解像度よりも低くなっている電子カメラにお
いて、その電子ビューファインダーに映し出された映像
を目で確認しながらフォーカス合わせを容易に行うこと
ができるようにすることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した課題の解決を図
ろうとする本発明にかかわる電子カメラは、その電子ビ
ューファインダーにおいて、視野を定め写真の構図を決
めるための被写体像を表示する全体表示領域以外に、前
記全体表示領域におけるよりも表示解像度の高い状態で
映像データを表示するフォーカス合わせ領域を設け、そ
の表示解像度の高いフォーカス合わせ領域にフォーカス
合わせ用映像データを映し出すように構成してある。撮
像によって取得した映像の元データを縮小して電子ビュ
ーファインダーの全体表示領域に表示させることで、被
写体全体の構図を決める際の利便性を確保している。そ
して、本発明では、それとともに、元データをそのまま
の状態で、あるいは縮小率を抑えた状態で切り出して、
電子ビューファインダーに新たに設けたフォーカス合わ
せ領域に映し出すという工夫をしている。そのようにフ
ォーカス合わせ領域に映し出されたフォーカス合わせ用
の映像は分解能の高いものとなっている。すなわち、高
い撮影解像度の撮像素子で取得した元データを撮影解像
度よりも低い表示解像度の電子ビューファインダーに映
し出すようになっている電子カメラにおいて、フォーカ
ス合わせ領域に分解能の高い映像を映し出すので、その
映像を目で確認しながらのフォーカス合わせを容易に行
うことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を総括
的に説明する。
【0008】第1の発明の電子カメラは、撮影解像度よ
り低い表示解像度の電子ビューファインダーを備え、撮
像によって取得した映像データを縮小して前記電子ビュ
ーファインダーに表示するように構成された電子カメラ
であって、前記電子ビューファインダーには、被写体像
を表示する全体表示領域以外に、前記全体表示領域にお
けるよりも表示解像度の高い状態で映像データを表示す
るフォーカス合わせ領域を設けてあることを特徴として
いる。この第1の発明によれば、上述のとおり、電子ビ
ューファインダーの表示解像度が撮影解像度よりも低く
なっている電子カメラであっても、高い撮影解像度の撮
像素子で取得した元データをそのままの状態で、あるい
は縮小率を抑えた状態で切り出して、電子ビューファイ
ンダーに新たに設けたフォーカス合わせ領域に映し出す
ので、そのフォーカス合わせ領域に映し出された映像は
分解能の高いものとなり、したがって、その映像を目で
確認しながら行うフォーカス合わせの作業を容易に行う
ことができる。
【0009】また、第2の発明の電子カメラは、次のよ
うな構成となっている。すなわち、撮像手段と、撮像で
取得した映像の元データを記憶する元データ格納領域
と、この元データ格納領域から読み出した元データを縮
小して表示する電子ビューファインダーとを備えた電子
カメラという構成を前提としている。そして、前記電子
ビューファインダーに前記縮小映像データを表示する全
体表示領域とともにこの全体表示領域よりも表示解像度
の高い状態で映像データを表示するフォーカス合わせ領
域を設けてある。さらに、前記元データ格納領域から元
データの一部をフォーカス合わせ用映像データとして切
り出す映像データ切り出し手段を備え、前記映像データ
切り出し手段が前記元データ格納領域から切り出したフ
ォーカス合わせ用映像データを前記フォーカス合わせ領
域に表示するように構成してある。この第2の発明の構
成は上記の第1の発明をより詳しく記述するものであ
る。
【0010】この第2の発明によれば、その映像データ
切り出し手段が元データ格納領域から元データの一部を
フォーカス合わせ用映像データとして切り出して、その
切り出したフォーカス合わせ用映像データを縮小するこ
となくそのまま、あるいは縮小するとしても全体表示領
域の映像よりは縮小率の小さな状態で、電子ビューファ
インダーのフォーカス合わせ領域に表示するので、フォ
ーカス合わせ領域に映し出された映像は分解能の高いも
のとなり、その映像を目で確認しながら行うフォーカス
合わせの作業を容易に行うことができる。
【0011】第3の発明の電子カメラは、次のような構
成となっている。すなわち、撮像手段と、撮像で取得し
た映像の元データを記憶する元データ格納領域と、この
元データ格納領域から読み出した元データを縮小する映
像データ縮小手段と、その縮小した映像データを記憶す
る全体表示領域データ格納領域と、前記全体表示領域デ
ータ格納領域から読み出した縮小映像データを表示する
全体表示領域を有する電子ビューファインダーとを備え
た電子カメラという構成を前提としている。そして、前
記電子ビューファインダーに前記全体表示領域とともに
この全体表示領域よりも表示解像度の高い状態で映像デ
ータを表示するフォーカス合わせ領域を設けてある。さ
らに、前記元データ格納領域から元データの一部をフォ
ーカス合わせ用映像データとして切り出す映像データ切
り出し手段と、そのフォーカス合わせ用映像データを記
憶するフォーカス合わせ領域データ格納領域とを備え、
前記フォーカス合わせ領域データ格納領域から読み出し
たフォーカス合わせ用映像データを前記電子ビューファ
インダーにおける前記フォーカス合わせ領域に表示する
ように構成してある。
【0012】この第3の発明の構成は上記の第2の発明
をより詳しく記述するものであって、映像データの格納
領域として次の3つの領域、すなわち、撮像で取得した
映像の元データを記憶する元データ格納領域と、この元
データ格納領域から読み出した元データを縮小した映像
データを記憶する全体表示領域データ格納領域と、元デ
ータ格納領域から元データの一部を切り出したフォーカ
ス合わせ用映像データを記憶するフォーカス合わせ領域
データ格納領域との3つの領域があることを明記してい
る。加えて、電子ビューファインダーには、全体表示領
域とフォーカス合わせ領域とがあることを明記し、さら
に、全体表示領域に表示させるために元データ格納領域
から読み出した元データを縮小する映像データ縮小手段
があることと、フォーカス合わせ領域に表示させるため
に元データ格納領域から元データの一部をフォーカス合
わせ用映像データとして切り出す映像データ切り出し手
段があることを明記している。
【0013】この第3の発明によれば、上記と同様に、
フォーカス合わせ領域に分解能の高い映像を映し出すこ
とができ、したがって、その映像を目で確認しながら行
うフォーカス合わせの作業を容易に行うことができる。
【0014】第4の発明の電子カメラは、上記の第2、
第3の発明において、前記電子ビューファインダーにお
ける前記フォーカス合わせ領域が空間的に前記全体表示
領域の外部に設けられたものになっているという構成の
ものである。フォーカス合わせ領域を全体表示領域の外
部に設けると、写真の構図を決める被写体の全体像を損
ねることなしに、フォーカス合わせを容易に行うことが
できる。
【0015】また、第5の発明の電子カメラは、上記の
第2、第3の発明において、前記電子ビューファインダ
ーにおける前記フォーカス合わせ領域が空間的に前記全
体表示領域の内部に設けられたものになっているという
構成のものである。この場合は、被写体の全体像は一部
損ねることにはなるが、電子ビューファインダーとして
は面積のより小さいものの採用が可能となる。
【0016】第6の発明の電子カメラは、上記の第2〜
第5の発明において、前記元データ格納領域からフォー
カス合わせ用映像データとして切り出す元データの切り
出し領域を指定する切り出し位置設定部と、この切り出
し位置設定部によって指定された切り出し領域を前記映
像データ切り出し手段に与える切り出し領域可変手段と
を備え、前記映像データ切り出し手段は与えられた切り
出し領域に基づいて前記元データ格納領域から元データ
の一部をフォーカス合わせ用映像データとして切り出す
ように構成されたものとなっている。この第6の発明に
よれば、被写体の全体像のうちにおいてフォーカス合わ
せを行うべき映像部分を任意に選択することができる。
【0017】第7の発明の電子カメラは、上記の第2〜
第5の発明において、前記元データ格納領域からフォー
カス合わせ用映像データとして切り出す元データに与え
る拡縮率を指定する拡縮率設定部と、前記の与えられた
拡縮率に従って前記元データ格納領域から切り出した元
データに対する拡縮を行う映像データ拡縮手段とを備
え、与えられた拡縮率に従って生成した映像データをフ
ォーカス合わせ用映像データとして前記電子ビューファ
インダーのフォーカス合わせ領域に表示するように構成
されたものとなっている。この第7の発明によれば、フ
ォーカス合わせを行うべき映像部分の分解能を選択する
ことができる。
【0018】第8の発明の電子カメラは、上記の第2〜
第5の発明において、前記元データ格納領域からフォー
カス合わせ用映像データとして切り出す元データの切り
出し領域を指定する切り出し位置設定部と、この切り出
し位置設定部によって指定された切り出し領域を前記映
像データ切り出し手段に与える切り出し領域可変手段
と、前記元データ格納領域からフォーカス合わせ用映像
データとして切り出す元データに与える拡縮率を指定す
る拡縮率設定部と、前記の与えられた拡縮率に従って前
記元データ格納領域から切り出した元データに対する拡
縮を行う映像データ拡縮手段とを備え、前記の与えられ
た切り出し領域に基づいて前記元データ格納領域から元
データの一部を切り出すとともに前記の与えられた拡縮
率に従って生成した映像データをフォーカス合わせ用映
像データとして前記電子ビューファインダーのフォーカ
ス合わせ領域に表示するように構成されたものとなって
いる。この第8の発明の構成は、上記の第6の発明の構
成と第7の発明の構成とを混成したものに相当し、被写
体の全体像のうちにおいてフォーカス合わせを行うべき
映像部分を任意に選択することができると同時に、フォ
ーカス合わせを行うべき映像部分の分解能を選択するこ
とができる。
【0019】第9の発明の電子カメラは、上記の第2〜
第8の発明において、切り出し枠のサイズを指定する切
り出し枠サイズ設定部を設けてある。さらに、前記電子
ビューファインダーの全体表示領域に表示させるべき前
記切り出し枠の表示データを生成するものであって前記
の切り出し枠サイズ設定部によって指定された枠サイズ
に基づいたサイズの切り出し枠の表示データを生成する
枠サイズ可変式の切り出し枠表示データ生成手段とを備
えたものとなっている。この第9の発明によれば、電子
ビューファインダーの全体表示領域に表示されている切
り出し枠のサイズを調整することができ、写真撮影の機
能性を高めることができる。
【0020】以下、本発明にかかわる電子カメラの具体
的な実施の形態について、図面を用いて詳細に説明す
る。
【0021】(実施の形態1)図1は実施の形態1の電
子ビューファインダーを有する電子カメラの電気的構成
を示すブロック図である。図1において、符号の10は
レンズ、CCD撮像素子、CCD撮像素子駆動部、色分
離部などからなり、映像を例えばRGB信号に変換する
電子撮像部、20は電子撮像部10が作り出した映像情
報や、その他の映像情報、および後述の電子ビューファ
インダー50に表示する映像情報を格納するメモリ、3
0は映像情報の移動・加工などを行い、表示可能なデー
タにしてメモリ20に書き込むマイクロプロセッサ、4
0はメモリ20内の前述の表示可能なデータを電子ビュ
ーファインダー50に出力してその表示を制御する表示
制御回路、50は電子ビューファインダー、60は前記
の電子撮像部10、メモリ20、マイクロプロセッサ3
0および表示制御回路40をつなぐバスである。電子ビ
ューファインダー50としてはLCD(液晶表示装置)
が好適であり、その場合は表示制御回路40はLCD表
示制御回路となる。なお、電子ビューファインダー50
としては、LCD以外の他の形式の表示デバイス、例え
ばCRT(陰極線管)やプラズマディスプレイなどでも
よく、その場合には、表示制御回路40をそれぞれの表
示デバイスに適した表示制御回路として構成すればよ
い。
【0022】マイクロプロセッサ30は、その機能とし
て、撮像によって取得しメモリ20に格納しているRG
B元データを読み出す映像データ読み出し手段31と、
その読み出した映像データに対して間引き処理などを施
して縮小する映像データ縮小手段32と、その縮小映像
データをメモリ20の所定の記憶領域(後述する全体表
示領域データ格納領域23)に格納する縮小映像データ
書き込み手段33と、メモリ20に格納しているRGB
元データの一部分を切り出す映像データ切り出し手段3
4と、その切り出したフォーカス合わせ用の映像データ
を縮小することなくそのままメモリ20の所定の記憶領
域(後述するフォーカス合わせ領域データ格納領域2
4)に格納するフォーカス合わせ用映像データ書き込み
手段35を備えている。
【0023】図2は電子ビューファインダーの表示領域
区分を示しており、図2において、符号の50は電子ビ
ューファインダー、51は撮影によって得られた被写体
像を全体的に表示するための全体表示領域、52はフォ
ーカスを合わせる際の視覚的な確認を容易にするために
被写体映像の一部分を拡大して表示するためのフォーカ
ス合わせ領域である。全体表示領域51は電子ビューフ
ァインダー50において比較的大きな面積範囲を占有し
ている。これに対して、フォーカス合わせ領域52は全
体表示領域51よりも小さな面積範囲のものとなってい
る。また、フォーカス合わせ領域52は全体表示領域5
1の外側に配置されている。電子ビューファインダー5
0の全体的な形状はやや縦長の矩形となっており、全体
表示領域51は横長であることから、電子ビューファイ
ンダー50に全体表示領域51を配置したときに、余り
の領域が生じることになるが、その余りの領域にフォー
カス合わせ領域52を配置した形態となっている。これ
は、携帯情報端末などにおいて、縦形の表示画面を用
い、横長のカメラを搭載した場合などに有効なものとな
る。
【0024】図3はメモリ20内の使用領域配置を示
す。図3に示すように、メモリ20は、RGB元データ
格納領域21とビューファインダーデータ格納領域22
とに分けられている。RGB元データ格納領域21は電
子撮像部10におけるCCD撮像素子が出力するRGB
データを元データとして格納する領域である。ビューフ
ァインダーデータ格納領域22は、電子ビューファイン
ダー50に表示するデータを格納するための領域であっ
て、この領域には、全体表示領域データ格納領域23お
よびフォーカス合わせ領域データ格納領域24が設けら
れている。そして、全体表示領域データ格納領域23は
電子ビューファインダー50における全体表示領域51
に表示する縮小映像データを格納しておく領域であり、
フォーカス合わせ領域データ格納領域24は電子ビュー
ファインダー50におけるフォーカス合わせ領域52に
表示するフォーカス合わせ用映像データを格納しておく
領域である。フォーカス合わせ領域データ格納領域24
は、メモリ空間上の配置として、全体表示領域データ格
納領域23の外部に配置されている。フォーカス合わせ
領域データ格納領域24の容量は、全体表示領域データ
格納領域23の容量よりも小さなものとなっている。
【0025】次に、上記のように構成された実施の形態
1の電子カメラの動作を図4のフローチャートに基づい
て説明する。
【0026】ステップ#101において、マイクロプロ
セッサ30は、CCD撮像素子を備えた電子撮像部10
によって撮影された被写体のRGB元データをメモリ2
0におけるRGB元データ格納領域21に格納する。な
お、RGB元データ格納領域21に格納されたデータ
は、写真のデータとして最終的には圧縮され、メモリや
記録可能なメディアに格納されるが、ここでは、電子ビ
ューファインダー50への表示に関して述べているの
で、圧縮やメモリ・メディアへの格納に関しては触れな
いこととする。
【0027】ステップ#102において、マイクロプロ
セッサ30は、RGB元データ格納領域21の映像デー
タを読み出して縮小したうえで、その縮小映像データを
メモリ20における全体表示領域データ格納領域23に
格納する。このステップ#102の動作は、マイクロプ
ロセッサ30における映像データ読み出し手段31と映
像データ縮小手段32と縮小映像データ書き込み手段3
3の機能に相当している。ここで行う縮小処理は、RG
B元データ格納領域21の映像分解能が電子ビューファ
インダー50の表示分解能より低いために必要になる。
例えば、電子撮像部10におけるCCD撮像素子の画素
数が例えば200万であるとし、電子ビューファインダ
ー50の画素数が例えば10万であるとする。RGB元
データ格納領域21において200万画素分のRGB元
データを格納するとすれば、それを20分の1に縮小し
た縮小映像データとして全体表示領域データ格納領域2
3に格納する。この全体表示領域データ格納領域23に
おける縮小映像データを読み出して電子ビューファイン
ダー50の全体表示領域51に表示することによって、
表示分解能の低下はあるものの、電子撮像部10の視野
の全体像が映し出されることになる。
【0028】ステップ#103において、マイクロプロ
セッサ30は、RGB元データ格納領域21のデータの
一部、例えば撮影する映像の中央部に相当するRGB元
データを読み出し、その部分的RGB元データをメモリ
20におけるフォーカス合わせ領域データ格納領域24
に転送し格納する。このステップ#103の動作は、マ
イクロプロセッサ30における映像データ切り出し手段
34とフォーカス合わせ用映像データ書き込み手段35
の機能に相当している。フォーカス合わせ領域データ格
納領域24に格納される部分的RGB元データの映像分
解能は、電子撮像部10におけるCCD撮像素子の映像
分解能と同じであり、全体表示領域データ格納領域23
の縮小映像データに比べてより分解能の高い部分的RG
B元データがフォーカス合わせ用映像データとしてフォ
ーカス合わせ領域データ格納領域24に格納されること
になる。
【0029】ステップ#102とステップ#103の処
理によって、表示すべきデータが準備できたことにな
る。
【0030】ステップ#104において、表示制御回路
40は、メモリ20におけるビューファインダーデータ
格納領域22から表示データを読み出し、電子ビューフ
ァインダー50であるLCDに表示する。すなわち、全
体表示領域データ格納領域23から読み出した縮小映像
データを電子ビューファインダー50における全体表示
領域51に表示するとともに、フォーカス合わせ領域デ
ータ格納領域24から読み出したフォーカス合わせ用映
像データを電子ビューファインダー50におけるフォー
カス合わせ領域52に表示する。全体表示領域51に映
し出される縮小映像データは元データに比べて大幅に縮
小されており、フォーカス合わせ領域52に映し出され
るフォーカス合わせ用映像データは拡縮なしの元データ
の一部分のままとなっている。
【0031】なお、上記の動作において、ステップ#1
04の処理は時間的にステップ#102、ステップ#1
03の後に行われるのではなく、同時進行的に行われて
も構わない。以上の処理を、新しい映像データが得られ
るたびに繰り返すことにより、電子ビューファインダー
50の映像が被写体の動きやカメラの動きに合わせて変
わる。このようにして、電子ビューファインダー50
に、写真の構図を決める目的で使用する全体表示領域5
1の映像と、フォーカスを詳細に合わせる目的で使用す
るフォーカス合わせ領域52の映像が表示できる。
【0032】ユーザーは、電子ビューファインダー50
を覗いて、まず、その全体表示領域51に映し出された
映像を見て被写体の全体の構図を決め、次に、そのフォ
ーカス合わせ領域52に映し出された分解能がより高く
てより詳細に分かる映像部分を見ながら、マニュアル操
作でフォーカス合わせを行う。
【0033】詳しくは、次のとおりである。通常、全体
表示領域51に表示される映像の解像度は、電子撮像部
10における撮像素子(CCD)が持つ解像度より低い
ため、この全体表示領域51の表示を見て、撮影する映
像のフォーカスが詳細に合っているかどうかを確認する
ことはむずかしい。しかるに、フォーカス合わせ領域5
2は、表示する映像の一部に限って表示するため、撮像
素子の解像度に合わせて表示することができる。このた
め、フォーカス合わせ領域52を使えば、フォーカスが
合っているかどうかを確認することが容易である。それ
は、表示された映像の分解能が高く、より詳細に映し出
されているからである。したがって、全体表示領域51
とフォーカス合わせ領域52を併用することにより、撮
影する映像の構図を確認しつつ、フォーカス合わせをよ
り高精度に行うことができるのである。
【0034】(実施の形態2)実施の形態2は、メモリ
においてフォーカス合わせ領域データ格納領域を全体表
示領域データ格納領域の領域内部に配置するとともに、
電子ビューファインダーにおいてフォーカス合わせ領域
を全体表示領域の領域内部に配置する構成としたもので
ある。
【0035】実施の形態2の電子ビューファインダーを
有する電子カメラの電気的構成については、実施の形態
1の場合の図1のブロック図に示すものと同じである。
【0036】図5は電子ビューファインダーの表示領域
区分を示しており、図5において、符号の50は電子ビ
ューファインダー、51は撮影によって得られた映像の
全体を表示するための全体表示領域、52はフォーカス
を合わせる際の視覚的な確認を容易にするために映像の
一部分を拡大して表示するためのフォーカス合わせ領域
である。全体表示領域51は電子ビューファインダー5
0において比較的大きな面積範囲を占有している。これ
に対して、フォーカス合わせ領域52は全体表示領域5
1よりも小さな面積範囲のものとなっており、特に、フ
ォーカス合わせ領域52は全体表示領域51の内部に配
置されている。その配置は、全体表示領域51のほぼ中
央となっている。
【0037】図6はメモリ20内の使用領域配置を示
す。図6に示すように、メモリ20は、RGB元データ
格納領域21とビューファインダーデータ格納領域22
とに分けられている。RGB元データ格納領域21は電
子撮像部10におけるCCD撮像素子が出力するRGB
データを元データとして格納する領域である。ビューフ
ァインダーデータ格納領域22は、電子ビューファイン
ダー50に表示するデータを格納するための領域であっ
て、この領域には、電子ビューファインダー50におけ
る全体表示領域51に表示するデータを格納しておく全
体表示領域データ格納領域23が設けられ、さらにその
全体表示領域データ格納領域23の内部に、電子ビュー
ファインダー50におけるフォーカス合わせ領域52に
表示するデータを格納しておくフォーカス合わせ領域デ
ータ格納領域24が設けられている。換言すれば、フォ
ーカス合わせ領域データ格納領域24は、メモリ空間上
の配置として、全体表示領域データ格納領域23の内部
に配置されている。フォーカス合わせ領域データ格納領
域24の容量は、全体表示領域データ格納領域23の容
量よりも小さなものとなっている。
【0038】以上のように構成された実施の形態2の電
子カメラの動作は、基本的には実施の形態1の場合と同
様である。実施の形態2の特徴は、電子ビューファイン
ダー50においてフォーカス合わせ用の映像が、全体表
示領域51内の中央部のフォーカス合わせ領域52にお
いて映し出されるため、ユーザーにとっては、全体の構
図の決定とフォーカス合わせの確認とが容易にできると
いう利便性がある。また、電子ビューファインダー50
としては、フォーカス合わせ領域52を全体表示領域5
1の内部に配置することから、その面積が実施の形態1
場合よりも小さいものでよく、コスト面が有利となる。
さらに、メモリ20としては、フォーカス合わせ領域デ
ータ格納領域24を全体表示領域データ格納領域23の
内部に配置することから、その容量が実施の形態1の場
合よりも少ないものでよく、コスト面が有利となる。
【0039】なお、本実施の形態2を変形した実施の形
態として、電子ビューファインダー50は図5のように
構成するが、メモリ20は実施の形態1の場合の図2の
ように構成し、全体表示領域データ格納領域23から読
み出した映像データを全体表示領域51に表示するとと
もに、フォーカス合わせ領域データ格納領域24から読
み出したフォーカス合わせ用の映像を全体表示領域51
の内部におけるフォーカス合わせ領域52に上書き表示
するように構成することもできる。このような上書き表
示の処理は表示制御回路40において行うことができ
る。
【0040】なお、実施の形態2の場合のハードウェア
の構成、ソフトウェアの構成および処理方法については
実施の形態1と同様でよいため、説明を省略する。
【0041】(実施の形態3)図7は実施の形態3の電
子ビューファインダー付き電子カメラの電気的構成を示
すブロック図である。実施の形態2に適用される図1に
おけるのと同じ符号については本実施の形態3の図7に
おいても同一構成要素を指示しており、既述のとおりで
あるので、ここでは説明を省略する。また、実施の形態
1,2において説明した事項であって本実施の形態3に
おいて改めて説明しない事項についてはそのまま本実施
の形態3にも該当するものとし、詳しい説明は省略す
る。本実施の形態3における構成が実施の形態2と相違
する点は以下のとおりである。
【0042】実施の形態2の場合には、電子ビューファ
インダー50において、フォーカス合わせ領域52は全
体表示領域51のほぼ中央に位置固定的に配置したもの
として説明したが、本実施の形態3においては、全体表
示領域51においてフォーカス合わせ領域52の位置を
可変できるようにしてある。本実施の形態3の電子カメ
ラにおいては、その電子ビューファインダー50として
図5の形態のものが適用される。
【0043】図7において、符号の70はユーザーのマ
ニュアル操作によってフォーカス合わせ領域52の位置
を設定入力するための切り出し位置設定部(詳しくは図
8で説明する)であり、この切り出し位置設定部70を
設けたことに伴ってマイクロプロセッサ30は、その機
能として、切り出し領域可変手段36と切り出し枠表示
データ生成手段37とを備えたものに構成してある。
【0044】図8は切り出し位置設定部70の具体例を
示す図である。切り出し位置設定部70としては、パー
ソナルコンピュータ等のキーボード等において使用され
ているポインティングデバイスが使用できる。簡単なポ
インティングデバイスとして、図8(a)に示すような
カーソル移動に使用される押しボタン式のキースイッチ
がある。これは、右移動用のキースイッチ71と左移動
用のキースイッチ72と上移動用のキースイッチ73と
下移動用のキースイッチ74の組み合わせからなるもの
であり、メモリ20におけるRGB元データ格納領域2
1からフォーカス合わせ用の映像として切り出すべき位
置を調整するようになっている。
【0045】また、簡単なポインティングデバイスとし
て、図8(b)に示すような十字キー75がある。この
十字キー75は、図8(a)の4つのキースイッチを一
体にしたものに相当しており、その機能は同じである。
【0046】なお、その他のポインティングデバイスと
して、タッチパネル、トラックボール、マウスなどを使
用することができる。また、メニュー形式で操作するよ
うに構成することも可能である。
【0047】切り出し位置設定部70から入力された座
標データはバス60を介してマイクロプロセッサ30に
伝えられる。マイクロプロセッサ30における切り出し
領域可変手段36は受け取った座標データに基づいてメ
モリ20におけるRGB元データ格納領域21からフォ
ーカス合わせ用の映像として切り出すべきアドレスを決
定し、その切り出しアドレスを映像データ切り出し手段
34に与えるとともに、切り出し枠表示データ生成手段
37にも与える。切り出し枠表示データ生成手段37は
対応する座標において切り出し枠表示データを生成し、
その切り出し枠表示データをバス60を介して表示制御
回路40に送出する。表示制御回路40は受け取った切
り出し枠表示データに基づいて電子ビューファインダー
50の全体表示領域51に切り出し枠を表示する。切り
出し位置設定部70から入力される座標データが時々刻
々に変化すると、全体表示領域51に表示される切り出
し枠の位置も時々刻々に変化する。一方、映像データ切
り出し手段34は、切り出し領域可変手段36から受け
取った切り出しアドレスに基づいてメモリ20のRGB
元データ格納領域21を検索して、該当の領域からRG
B元データを切り出し、その切り出した映像データをフ
ォーカス合わせ用映像データ書き込み手段35に送る。
フォーカス合わせ用映像データ書き込み手段35は、そ
の映像データをメモリ20におけるフォーカス合わせ領
域データ格納領域24に転送格納する。そして、表示制
御回路40はフォーカス合わせ領域データ格納領域24
から読み出したフォーカス合わせ用の映像データを電子
ビューファインダー50におけるフォーカス合わせ領域
52に表示する。このフォーカス合わせ領域52は、上
記のように、切り出し枠の位置変化に伴って移動するこ
ととなり、ユーザーが切り出し位置設定部70において
設定入力したファインダー上の所望の切り出し枠である
位置可変のフォーカス合わせ領域52に、その可変され
た位置に対応するフォーカス合わせ用の映像がリアルタ
イムに映し出されることになる。すなわち、図5におい
て点線で囲った切り出し枠としてのフォーカス合わせ領
域52が位置変化し、その位置変化したフォーカス合わ
せ領域52の背後にある映像部分が拡大された元データ
の形態で、そのフォーカス合わせ領域52に映し出され
るのである。
【0048】なお、本実施の形態3を、実施の形態1の
場合の図2の形態の電子ビューファインダー50をもつ
電子カメラに適用することも可能であり、その場合に
は、全体表示領域51において切り出し枠が映し出さ
れ、その映し出された切り出し枠が切り出し位置設定部
70の操作に伴って位置変化し、その位置変化した切り
出し枠に対応した元データの映像データがフォーカス合
わせ用の映像として位置固定のフォーカス合わせ領域5
2に映し出されることになる。
【0049】(実施の形態4)図9は実施の形態4の電
子ビューファインダー付き電子カメラの電気的構成を示
すブロック図である。実施の形態2に適用される図1に
おけるのと同じ符号については本実施の形態4の図9に
おいても同一構成要素を指示しており、既述のとおりで
あるので、ここでは説明を省略する。また、実施の形態
1,2において説明した事項であって本実施の形態4に
おいて改めて説明しない事項についてはそのまま本実施
の形態4にも該当するものとし、詳しい説明は省略す
る。本実施の形態4における構成が実施の形態2と相違
する点は以下のとおりである。
【0050】実施の形態1,2の場合には、電子ビュー
ファインダー50におけるフォーカス合わせ領域52に
映し出すフォーカス合わせ用映像データの解像度につい
ては、メモリ20のRGB元データ格納領域21に格納
されている元データの解像度と同じであるとしている。
すなわち、電子撮像部10における撮像素子の解像度の
ままの映像をそのままフォーカス合わせ領域52に映し
出すべき映像としている。その場合の拡縮率は「1」に
固定された状態となっている。
【0051】これに対して、本実施の形態4において
は、フォーカス合わせ領域52に映し出すべき映像の拡
縮率を可変にするものである。本実施の形態4の電子カ
メラにおいては、その電子ビューファインダー50とし
て図2、図5のいずれの形態のものも適用可能である。
【0052】図9において、符号の80はユーザーのマ
ニュアル操作によってフォーカス合わせ領域52に映し
出すべき映像の、元データに対する拡縮率を設定入力す
るための拡縮率設定部(詳しくは図10で説明する)で
あり、この拡縮率設定部80を設けたことに伴ってマイ
クロプロセッサ30は、その機能として、拡縮率可変手
段38と映像データ拡大手段39とを備えたものに構成
してある。
【0053】図10は拡縮率設定部80の具体例を示す
図である。図10(a)の拡縮率設定部80は、拡縮率
を直接に設定入力する押しボタン式の拡縮率指定キー8
1,82,83を有するものである。倍率はそれぞれ、
1/2、1/2、2/1となっている。図10(b)の
拡縮率設定部80は、現在の拡縮率に比べて、拡縮率を
増加させる拡大シフトキー84と拡縮率を減少させる縮
小シフトキー85を有するものである。図10(c)は
スライドによって変化するポジションに応じた拡縮率を
選択する拡縮率設定スイッチ86を有するものである。
その他の拡縮率設定部として、ボリューム形式の指定方
法や、ロータリースイッチ、ロータリーエンコーダなど
を使ったもの、メニュー形式の操作等によるものもあ
る。
【0054】拡縮率設定部80から入力された拡縮率の
データはバス60を介してマイクロプロセッサ30に伝
えられる。マイクロプロセッサ30における拡縮率可変
手段38は拡縮率のデータを受け取ったことに基づいて
映像データ拡大手段39に拡縮率の情報を与える。映像
データ拡大手段39は、映像データ切り出し手段34が
メモリ20のRGB元データ格納領域21から切り出し
てきた元データに対して、拡縮率可変手段38から受け
取った拡縮率のもとで映像の拡大または縮小を行い、そ
の拡大または縮小された後のフォーカス合わせ用の映像
データをフォーカス合わせ用映像データ書き込み手段3
5に送る。フォーカス合わせ用映像データ書き込み手段
35は、その映像データをメモリ20におけるフォーカ
ス合わせ領域データ格納領域24に転送格納する。そし
て、表示制御回路40はフォーカス合わせ領域データ格
納領域24から読み出したフォーカス合わせ用の映像デ
ータを電子ビューファインダー50におけるフォーカス
合わせ領域52に表示する。このフォーカス合わせ領域
52に表示される映像は、拡縮率設定部80で設定入力
される拡縮率の変化に伴って、その拡縮率が変化するこ
ととなり、ユーザーが設定入力した拡縮率のもとでフォ
ーカス合わせ用の映像がリアルタイムに映し出されるこ
とになる。
【0055】本実施の形態4によれば、フォーカス合わ
せ領域52に映し出すべき映像の拡縮率を変更できるの
で、フォーカス合わせの作業がより容易なものとなる。
【0056】(実施の形態5)実施の形態5は、上記の
実施の形態3と実施の形態4とを組み合わせたものに相
当し、図11は本実施の形態5の電子カメラの電気的構
成を示すブロック図である。図7および図9におけるの
と同じ符号については本実施の形態5の図11において
も同一構成要素を指示しており、既述のとおりであるの
で、ここでは説明を省略する。本実施の形態5によれ
ば、フォーカス合わせ領域52の位置を可変できると同
時に、拡縮率も可変することができ、詳細にフォーカス
を合わせたい映像の位置においてより容易にフォーカス
合わせすることができ、映像をより的確に撮影すること
ができる。
【0057】(実施の形態6)図12は実施の形態6の
電子ビューファインダー付き電子カメラの電気的構成を
示すブロック図である。上記の各実施の形態の各図にお
けるのと同じ符号については本実施の形態6の図12に
おいても同一構成要素を指示しており、既述のとおりで
あるので、ここでは説明を省略する。
【0058】図12において、符号の90は全体表示領
域51に表示すべき切り出し枠のサイズを指定する切り
出し枠サイズ設定部である。この切り出し枠サイズ設定
部90を設けたことに伴ってマイクロプロセッサ30
は、その機能として、切り出し枠サイズ設定部90によ
って指定された枠サイズに基づいたサイズの切り出し枠
の表示データを生成する枠サイズ可変式の切り出し枠表
示データ生成手段41を備えたものに構成してある。
【0059】本実施の形態6によれば、電子ビューファ
インダー50の全体表示領域51に表示される切り出し
枠のサイズを調整することができ、写真撮影の機能性を
高めることができる。なお、切り出し枠の枠サイズの変
更に連動して、映像データ切り出し手段34や映像デー
タ拡縮手段39での動作も調整を受けるようにするのが
好ましい。
【0060】以上でいくつかの実施の形態について説明
してきたが、本発明は次のように実施してもよい。すな
わち、すべての処理をマイクロプロセッサ30のソフト
ウェアで行った場合に電子ビューファインダー50に映
し出される映像の更新が遅くて被写体の動きに追従でき
ないのであれば、処理の一部またはすべてをハードウェ
ア化することで追従速度を改善することができる。ま
た、すべての処理をハードウェアで実現した場合は、マ
イクロプロセッサ30を省略することも可能である。
【0061】また、いずれの実施の形態においても、メ
モリ20での各領域の配置について図3や図6に示した
領域の配置は一例であって、RGB元データ格納領域2
1とビューファインダーデータ格納領域22の位置関係
が変わっても、また別のメモリ空間に置かれても、本発
明の機能実現に関して支障はない。
【0062】
【発明の効果】本発明にかかわる電子カメラによれば、
電子ビューファインダーの表示解像度が撮影解像度より
も低くなっている電子カメラにおいて、その電子ビュー
ファインダーに映し出された映像を目で確認しながらの
フォーカス合わせを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の電子ビューファイン
ダー付きの電子カメラの電気的構成を示すブロック図
【図2】 実施の形態1の場合の電子ビューファインダ
ーの表示領域区分図
【図3】 実施の形態1の場合のメモリ内の領域配置図
【図4】 実施の形態1の電子カメラの動作を示すフロ
ーチャート
【図5】 本発明の実施の形態2の場合の電子ビューフ
ァインダーの表示領域区分図
【図6】 実施の形態2の場合のメモリ内の領域配置図
【図7】 本発明の実施の形態3の電子ビューファイン
ダー付きの電子カメラの電気的構成を示すブロック図
【図8】 実施の形態3における切り出し位置設定部の
具体例の説明図
【図9】 本発明の実施の形態4の電子ビューファイン
ダー付きの電子カメラの電気的構成を示すブロック図
【図10】 実施の形態4における拡縮率設定部の具体
例の説明図
【図11】 本発明の実施の形態5の電子ビューファイ
ンダー付きの電子カメラの電気的構成を示すブロック図
【図12】 本発明の実施の形態6の電子ビューファイ
ンダー付きの電子カメラの電気的構成を示すブロック図
【符号の説明】
10…電子撮像部 20…メモリ 21…RGB元データ格納領域 22…ビューファインダーデータ格納領域 23…全体表示領域データ格納領域 24…フォーカス合わせ領域データ格納領域 30…マイクロプロセッサ 31…映像データ読み出し手段 32…映像データ縮小手段 33…縮小映像データ書き込み手段 34…映像データ切り出し手段 35…フォーカス合わせ用映像データ書き込み手段 36…切り出し領域可変手段 37…切り出し枠表示データ生成手段 38…拡縮率可変手段 39…映像データ拡縮手段 40…表示制御回路 41…枠サイズ可変式の切り出し枠表示データ生成手段 50…電子ビューファインダー 51…全体表示領域 52…フォーカス合わせ領域 60…バス 70…切り出し位置設定部 80…拡縮率設定部 90…切り出し枠サイズ設定部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影解像度より低い表示解像度の電子ビ
    ューファインダーを備え、撮像によって取得した映像デ
    ータを縮小して前記電子ビューファインダーに表示する
    ように構成された電子カメラであって、前記電子ビュー
    ファインダーには、被写体像を表示する全体表示領域以
    外に、前記全体表示領域におけるよりも表示解像度の高
    い状態で映像データを表示するフォーカス合わせ領域を
    設けてあることを特徴とする電子カメラ。
  2. 【請求項2】 撮像手段と、撮像で取得した映像の元デ
    ータを記憶する元データ格納領域と、この元データ格納
    領域から読み出した元データを縮小して表示する電子ビ
    ューファインダーとを備えた電子カメラであって、前記
    電子ビューファインダーに前記縮小映像データを表示す
    る全体表示領域とともにこの全体表示領域よりも表示解
    像度の高い状態で映像データを表示するフォーカス合わ
    せ領域を設け、前記元データ格納領域から元データの一
    部をフォーカス合わせ用映像データとして切り出す映像
    データ切り出し手段を備え、前記映像データ切り出し手
    段が前記元データ格納領域から切り出したフォーカス合
    わせ用映像データを前記フォーカス合わせ領域に表示す
    るように構成してあることを特徴とする電子カメラ。
  3. 【請求項3】 撮像手段と、撮像で取得した映像の元デ
    ータを記憶する元データ格納領域と、この元データ格納
    領域から読み出した元データを縮小する映像データ縮小
    手段と、その縮小した映像データを記憶する全体表示領
    域データ格納領域と、前記全体表示領域データ格納領域
    から読み出した縮小映像データを表示する全体表示領域
    を有する電子ビューファインダーとを備えた電子カメラ
    であって、前記電子ビューファインダーに前記全体表示
    領域とともにこの全体表示領域よりも表示解像度の高い
    状態で映像データを表示するフォーカス合わせ領域を設
    け、前記元データ格納領域から元データの一部をフォー
    カス合わせ用映像データとして切り出す映像データ切り
    出し手段と、そのフォーカス合わせ用映像データを記憶
    するフォーカス合わせ領域データ格納領域とを備え、前
    記フォーカス合わせ領域データ格納領域から読み出した
    フォーカス合わせ用映像データを前記電子ビューファイ
    ンダーにおける前記フォーカス合わせ領域に表示するよ
    うに構成してあることを特徴とする電子カメラ。
  4. 【請求項4】 前記電子ビューファインダーにおける前
    記フォーカス合わせ領域が空間的に前記全体表示領域の
    外部に設けられていることを特徴とする請求項2または
    請求項3に記載の電子カメラ。
  5. 【請求項5】 前記電子ビューファインダーにおける前
    記フォーカス合わせ領域が空間的に前記全体表示領域の
    内部に設けられていることを特徴とする請求項2または
    請求項3に記載の電子カメラ。
  6. 【請求項6】 前記元データ格納領域からフォーカス合
    わせ用映像データとして切り出す元データの切り出し領
    域を指定する切り出し位置設定部と、この切り出し位置
    設定部によって指定された切り出し領域を前記映像デー
    タ切り出し手段に与える切り出し領域可変手段とを備
    え、前記映像データ切り出し手段は与えられた切り出し
    領域に基づいて前記元データ格納領域から元データの一
    部をフォーカス合わせ用映像データとして切り出すよう
    に構成されていることを特徴とする請求項2から請求項
    5までのいずれかに記載の電子カメラ。
  7. 【請求項7】 前記元データ格納領域からフォーカス合
    わせ用映像データとして切り出す元データに与える拡縮
    率を指定する拡縮率設定部と、前記の与えられた拡縮率
    に従って前記元データ格納領域から切り出した元データ
    に対する拡縮を行う映像データ拡縮手段とを備え、与え
    られた拡縮率に従って生成した映像データをフォーカス
    合わせ用映像データとして前記電子ビューファインダー
    のフォーカス合わせ領域に表示するように構成されてい
    ることを特徴とする請求項2から請求項5までのいずれ
    かに記載の電子カメラ。
  8. 【請求項8】 前記元データ格納領域からフォーカス合
    わせ用映像データとして切り出す元データの切り出し領
    域を指定する切り出し位置設定部と、この切り出し位置
    設定部によって指定された切り出し領域を前記映像デー
    タ切り出し手段に与える切り出し領域可変手段と、前記
    元データ格納領域からフォーカス合わせ用映像データと
    して切り出す元データに与える拡縮率を指定する拡縮率
    設定部と、前記の与えられた拡縮率に従って前記元デー
    タ格納領域から切り出した元データに対する拡縮を行う
    映像データ拡縮手段とを備え、前記の与えられた切り出
    し領域に基づいて前記元データ格納領域から元データの
    一部を切り出すとともに前記の与えられた拡縮率に従っ
    て生成した映像データをフォーカス合わせ用映像データ
    として前記電子ビューファインダーのフォーカス合わせ
    領域に表示するように構成されていることを特徴とする
    請求項2から請求項5までのいずれかに記載の電子カメ
    ラ。
  9. 【請求項9】 切り出し枠のサイズを指定する切り出し
    枠サイズ設定部と、前記電子ビューファインダーの全体
    表示領域に表示させるべき前記切り出し枠の表示データ
    を生成するものであって前記の切り出し枠サイズ設定部
    によって指定された枠サイズに基づいたサイズの切り出
    し枠の表示データを生成する枠サイズ可変式の切り出し
    枠表示データ生成手段とを備えていることを特徴とする
    請求項2から請求項8までのいずれかに記載の電子カメ
    ラ。
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