JPH10144093A - 記憶装置へのデータの書込み方法及び記憶装置の判定方法 - Google Patents

記憶装置へのデータの書込み方法及び記憶装置の判定方法

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JPH10144093A
JPH10144093A JP29393696A JP29393696A JPH10144093A JP H10144093 A JPH10144093 A JP H10144093A JP 29393696 A JP29393696 A JP 29393696A JP 29393696 A JP29393696 A JP 29393696A JP H10144093 A JPH10144093 A JP H10144093A
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eeprom
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JP29393696A
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Katsuhide Kumagai
勝秀 熊谷
Toshimasa Shibagaki
敏昌 柴垣
Nobuaki Mizui
伸朗 水井
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Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 EEPROMへの的確にデータの書込み及び
読み出しが可能かを判定する。 【解決手段】 EEPROMには、エリアAn1〜An4
データ正論理値が書込まれ、エリアAn5〜An8に負論理
値が書込まれる。このEEPROMからデータを読み出
すときには、エリアAn1〜An8のうちのエリアAn5〜A
n8のデータを反転させた後、多数決方式によって書込ま
れているデータDn を決定する(ステップ120〜13
6)。このとき、同一の論理値を記憶しているエリアの
カウント値a、bが同数のときには、EEPROMへデ
ータを書込むためのデータ書込み線又はEEPROMか
らデータを読み出すときのデータ読み出し線に故障が生
じていると判定する(ステップ128、138)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両等に設けられ
ている記憶装置へのデータの書込み方法及び記憶装置の
判定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】エアバックシステムには、加速度センサ
によって衝撃を検出したときに、エアバックを展開させ
るべき衝撃か否かを判定し、必要に応じてインフレータ
に設けたスクイブへ点火信号を出力するECU(electo
rical control unit)が設けられている。このECUか
ら出力された点火信号によってスクイブが、ガス発生剤
を燃焼させて、エアバックを膨張させる。
【0003】このECUでは、不必要にエアバックシス
テムが作動して、エアバックが膨らんでしまうのを防止
しなければならないと共に、車両緊急時には、確実にエ
アバックシステムを作動させて、エアバックを膨らませ
る必要がある。このために、エアバックシステムのEC
Uには、高信頼性が要求される。このために、エアバッ
クシステムのECUには、ダイアグノーシス(Diagnosi
s ;診断)機能が設けられており、常にエアバックシス
テムが適切に作動する状態であるか否かを自己診断によ
って確認し、故障等が生じたときには、故障した旨を表
示して車両の乗員に報知すると共に、故障内容等を記憶
するようになっている。
【0004】このようなエアバックシステムには、車両
のバッテリー等からの電源の供給が遮断されても、記憶
している情報が消滅することがないように、記憶装置と
してデータの書込(書換)が容易なEEPROM(elec
trically erasable programmable read-only memory 、
電気的消去可能版固定記憶装置)(E2 PROM)が用
いられることが多い。
【0005】ところで、EEPROMは、記憶時間に制
限があったり書き換え回数に制限があるなどの特徴があ
り、記憶している情報の信頼性が比較的低く、記憶素子
(エリア)によっては、記憶するべきデータの内容が失
われてしまうことがある。このために、EEPROMを
用いるときには、複数のエリアに同一のデータを記憶さ
せ、記憶しているデータを読み出すときには、同一のデ
ータを記憶させた全てのエリアからデータを読み出し、
最も多く記憶されているデータを真のデータとして判断
する所謂多数決方式が用いられている。
【0006】すなわち、ECUでは、「1」又は「0」
と言う同じデータを例えばEEPROM内の複数のエリ
ア(例えば8エリア)に記憶させる。このとき、EEP
ROMの信頼性が低いと、データが損なわれるエリアが
生じ、このエリアに記憶したデータが書き換わってしま
う。このため、ECUでは、EEPROMからデータを
読み出すときに、同一のデータを記憶させた全てのエリ
アからデータを読み出し、「1」又は「0」の何れのデ
ータが最も多く記憶されているか(読み出されたか)を
判断し、最も多く記憶されているデータを真のデータと
して読込むようになっている。
【0007】これによって信頼性の低いEEPROMに
書込みデータの一部が損なわれても、正確なデータとし
て読み出すことができるようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ECU
とEEPROMとの間でデータの交換を行うためのデー
タラインに短絡や切断が生じると、データを読み出した
ときに、全てのエリアから同一のデータを読込むことに
なってしまう。すなわち、データラインに短絡や切断が
生じると全てのエリアから「1」又は「0」の同一のデ
ータが読み出されてしまうことになり、多数決方式を用
いると、このデータが真のデータとして読込まれてしま
うと言う問題が生じる。
【0009】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、車両のエアバックシステムなどにに設けられてい
るEEPROM等の記憶装置から真のデータの読み出し
を可能とすると共に、記憶装置へのデータの書込みない
し読み出しを行うためのデータラインの短絡や切断等に
よって誤ったデータが読込まれるのを防止する記憶装置
へのデータの書込み方法及び記憶装置の判定方法を提案
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の記憶装置へのデータの書込み方法は、記憶装
置内に設けられている多数の記憶素子のうちの所定数の
記憶素子に同一のデータを書込む記憶装置へのデータの
書込み方法であって、前記データの正論理値を記憶する
複数の第一の記憶素子と、前記データの負論理値を記憶
する前記第一の記憶素子と同数の第二の記憶素子と、を
設け、前記同一のデータに基づく正論理値と負論理値を
それぞれ第一と第二の記憶素子に書込むことを特徴とす
る。
【0011】この発明によれば、同一のデータを記憶装
置の複数の記憶素子に書込むときに、該データの正論理
値を複数の第一の記憶素子に書込み、負論理値を第一の
記憶素子と同数の第二の記憶素子に書込む。これによっ
て、記憶装置には、同一のデータの正論理値と負論理値
とが同じ数の記憶素子に記憶される。
【0012】このようにして第一及び第二の記憶素子に
記憶したデータを読み出すときには、第二の記憶素子か
ら読み出したデータの負論理値を用いることにより、第
一及び第二の記憶素子から読み出したデータに基づいて
多数決方式によって真のデータを判定することができ
る。
【0013】なお、論理値としては、論理回路で扱われ
る「1」及び「0」の値であり、デジタル回路で取り扱
われる「Hレベル」及び「Lレベル」に相当し、負論理
値は、元の論理値を判定したものである。すなわち、論
理値が「1」のときには負論理値が「0」となる。
【0014】多数決方式では、「1」に相当するデータ
が読み出された記憶素子数と「0」に相当するデータが
読み出された記憶素子数の数をカウントして、何れか多
い方を真のデータとする。このため、各記憶素子、各記
憶素子へのデータの書込み及び読み出しに異常がなけれ
ば、記憶装置へ記憶した真のデータを確実に読込むこと
ができる。
【0015】本発明の記憶装置の判定方法は、記憶装置
内に設けられている所定数の第一の記憶装置に所定デー
タの正論理値を書込むと共に、前記第一の記憶素子と同
数の第二の記憶素子に前記所定データの負論理値を書込
んだ後、前記第一及び第二の記憶素子のそれぞれから書
込んだデータを読込むときに、前記第二の記憶素子から
読み出したデータの負論理値と前記第一の記憶素子から
読み出したデータの論理値から、論理値毎の記憶素子数
をカウントし、該カウント結果から前記記憶装置へのデ
ータの書込み及び読み出しの適否を判定することを特徴
とする。
【0016】この発明によれば、前記した記憶装置への
データの書込み方法を用いて、記憶装置の判定を行う。
【0017】通常の多数決方式では、第一及び第二の記
憶素子から読み出された「1」又は「0」に相当するデ
ータの何れか多い方を真のデータとして判定する。
【0018】これに対して、記憶装置へのデータの書込
みないし読み出しを行うためのデータラインに短絡ない
し断線等の異常が生じると、第一及び第二の記憶素子か
ら「1」又は「0」の何れか一方に相当するデータしか
読み出されなくなり、第二の記憶素子に記憶されている
データに相当するデータを反転させて、多数決方式によ
って真のデータを求めるときに、「1」に相当するデー
タを記憶している記憶素子の数と、「0」に相当する記
憶素子の数が同数となり、真のデータを特定できなくな
る。
【0019】ここから、多数決方式によって真のデータ
を特定できないときには、記憶装置へデータの書込み又
は記憶装置に書込まれているデータの読み出しのための
データラインに異常が生じ、記憶装置へ正確なデータの
書込みができないか、記憶装置に書込まれているデータ
を正確に読み出すことができないと判定することができ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照しながら本発
明の一実施の形態を説明する。
【0021】図1には、本実施の形態に適用したエアバ
ックコントローラ10(エアバックECU、以下「EC
U10」と言う)が示されている。このECU10は、
エアバックシステムに設けられて、車両緊急時に、図示
しないエアバックを展開させるように、点火装置12の
スクイブ14へ点火電力を供給するようになっている。
【0022】ECU10には、ポート10Aとポート1
0Bの間にイグニッションスイッチ16を介して電源1
8が接続されている。この電源18としては、例えば車
両に設けられているバッテリー等が用いられる。
【0023】ポート10Aには、電源18から供給され
る電圧を昇圧する昇圧回路(DC−DCコンバータ)2
0が接続されている。この昇圧回路20には、入力側、
出力側及び入力側と出力側の間には、ダイオード22
A、22B、22Cが接続されており、電流の流れを規
制している。
【0024】この昇圧回路20の出力側(ダイオード2
2Bの出力端子)は、電源回路24及びエアバッグの電
気着火式の点火装置12のスクイブ14に接続されてい
るS/S(セーフィングセンサ)26が接続されてお
り、昇圧回路20から所定の電圧が印加されるようにな
っている。
【0025】また、この昇圧回路20には、抵抗28を
介して、バックアップ用のコンデンサ30が接続されて
いる。これにより、コンデンサ30は、ポート10Aを
介して入力される電源18からの電圧(電力)又は昇圧
回路20から出力される電圧(電力)によって充電され
る。
【0026】抵抗28には、ダイオード32が並列に接
続されている。また、抵抗28の両端は、それぞれアナ
ログ/デジタル変換器(以下A/D変換器34と言う)
の入力端子34A、34Bに接続されている。これによ
り、A/D変換器34の入力端子34Aに昇圧回路20
から出力される電源電圧VE が入力され、また入力端子
34Bにコンデンサ30に蓄積された電荷に応じた電
圧、すなわち、コンデンサ30の充電電圧VC が入力さ
れるようになっている。
【0027】また、A/D変換器34には、加速度セン
サ36が接続されている。A/D変換器34は、加速度
センサ36によって検出されて出力される加速度に応じ
た信号及び、電源電圧VE と充電電圧VC をA/D変換
して出力する。なお、加速度センサ36としては、半導
体や圧電素子を利用したものや静電容量によるもの等を
用いることができる。
【0028】一方、ECU10には、エアバックシステ
ムの作動を制御するマイクロコンピュータを構成してい
るCPU40が設けられている。このCPU40には、
A/D変換器34から、加速度、電源電圧VE 、充電電
圧VC が入力されるようになっている。このCPU40
は、システムバス42を介してRAM44、ROM4
6、タイマ48、入出力ポート(I/Oポート)50等
が接続されている。ROM46には、エアバッグコント
ローラ10を制御するための種々のプログラムや制御の
ために予め設定されているデータ等が格納されている。
また、RAM44は、CPU40のワーエリアとして機
能する。
【0029】入出力ポート50には、エアバックシステ
ムの状態等を図示しないランプの点灯状態によって表示
するランプ点灯装置52と共に、点火装置12に設けて
いるスクイズ14を駆動するためのトランジスタ54の
ベースが接続されている。
【0030】コンデンサ30は、ダイオード32を介し
て誤動作防止のためのセーフィングセンサ26に接続さ
れ、このセーフィングセンサ26が点火装置12のスク
イブ14を介してトランジスタ54に接続されている。
これにより、点火装置12のスクイブ14には、トラン
ジスタ54が駆動されると、コンデンサ30に蓄積され
た電荷に応じた電力が供給され、点火装置12が作動す
るようになっている。
【0031】一方、イグニッションスイッチ16がオン
された後に走行が開始された車両が急減速状態になると
セーフィングセンサ26は自動的にオンする。この急減
速状態は、加速度センサ36にも検出され、この加速度
センサ36の検出結果がA/D変換器34を介してCP
U40に入力される。CPU40は、所定値以上の加速
度が入力されると、トランジスタ54の駆動信号を出力
する。これにより、トランジスタ54が駆動され、車両
電源18からの電圧がポート10A、昇圧回路20、セ
ーフィングセンサ26を介して点火装置12のスクイブ
14へ供給される。これによって、点火装置12が作動
して、スクイブ14の周囲に配設された伝火剤を介して
ガス発生剤が燃焼し、図示しないエアバックが乗員側へ
向けて膨張される。
【0032】また、電源18からポート10Aまでのワ
イヤハーネスが切断等されるなどして、電源18からの
電力の供給が遮断されたときには、コンデンサ30に蓄
積された電荷に応じた電力が、ダイオード32、セーフ
ィングセンサ26を介してスクイブ14へ供給されて点
火装置12が作動するようになっている。
【0033】ところで、ECU10に設けられているC
PU40には、ダイアグノーシス(Diagnosis ;診断)
機能が設けられており、イグニッションスイッチ16が
オンされて、起動されると、エアバックシステムが適切
に作動可能な状態か否かを自己診断するようになってい
る。例えば、CPU40では、起動時に読込む電源電圧
E とコンデンサ30の充電電圧VC から、コンデンサ
30がスクイブ14を作動させるのに十分な容量である
か否かをの診断を行う。また、CPU40では、スクイ
ブ14が接続されているスパイラルケーブルに断線や短
絡が生じていないか否か等の断線や短絡の、各部の電圧
チェック等を行う。この時、CPU40では、エアバッ
クシステムに異常が生じると、ランプ点灯回路52に設
けているエアバック警告灯(図示省略)を点灯させて、
車両に乗車している乗員に報知するようになっている。
【0034】一方、入出力ポート50には、CPU40
で行った自己診断結果を記憶する記憶装置として、EE
PROM(electrically erasable programmable read-
onlymemory )54が設けられている。このEEPRO
M56と入出力ポート50の間は、EEPROM56へ
のデータの書込み及び読み出しを制御する制御線58
S、データ書込み線58W及びデータ読込み線58Rの
3線接続方式で接続されている。
【0035】CPU40は、エアバックシステムの自己
診断を行って故障が生じたことを検出すると、故障内容
(故障モード)に応じてコード化したデータをEEPR
OM56へ書込むようになっている。
【0036】CPU40は、EEPROM56へコード
化したデータを書込むときに、「1」又は「0」の一つ
のデータに対してEEPROM56内の複数の記憶素子
(エリア)へ同一のデータを書込むようにしている。こ
のとき、複数のエリアを同数に分けて、書込むデータの
正論理値と、負論理値とに変換して書込むようになって
いる。また、CPU40では、EEPROM56に書込
んだデータを読込むときには、負論理値を書込んだエリ
アから読み出すデータを反転させて、正論理値を書込ん
だエリアのデータと共に読み出し、「1」及び「0」の
データ数をカウントし、何れか多い方を真のデータとし
て読込むようになっている。
【0037】本実施の形態では、一例として、CPU4
0では、データDn (1又は0)をEEPROM56に
書込むときには、EEPROM56の8エリア(例えば
アドレス)An1〜An8に書込む。すなわち、1bit のデ
ータを8bit (1byte)のデータとして、EEPROM
56へ書込むようにしている。
【0038】このとき、図2(A)に示されるように、
8エリアをさらにエリアAn1〜An4と、エリアAn5〜A
n8の2つに分割して、エリアAn1〜An4の4エリアを第
一の記憶素子として、データDn の正論理値をそのまま
書込み、エリアAn5〜An8の4エリアを第二の記憶素子
として、データDの負論理値としてデータDn を反転さ
せたデータDn * を書込む。
【0039】これにより、図2(B)に示されるよう
に、データDn が「1」であれば、エリアAn1〜An4
は「1」(Hレベル)が書込まれ、エリアAn5〜An8
は「1」の負論理値である「0」(Lレベル)が書込ま
れる。また、図2(C)に示されるように、データDn
が「0」のときには、エリアAn1〜An4に「0」が書込
まれ、エリアAn5〜An8に「1」が書込まれる。
【0040】一方、CPU40では、必要に応じて(例
えば所定の操作)によって、EEPROM56に書込ん
だデータを読み出すようになっている。このとき、エリ
アA n1〜An8に書込んでいるデータDn を読込むときに
は、エリアAn1〜An4に記憶されているデータは、その
まま読み出すが、エリアAn5〜An8に記憶されているデ
ータを反転させ、記憶されているデータの負論理値を読
み出す。
【0041】この後、読み出したエリアAn1〜An8の中
で、「1」のデータが書込まれているエリアの数と、
「0」のデータが書込まれているエリアの数をカウント
して、何れかカウント値の多い方法を、真のデータDと
して読込むようになっている。
【0042】以下に、本実施の形態の作用を説明する。
エアバックシステムに設けられているECU10は、イ
グニッションスイッチ16がオンされるとCPU40が
起動する。CPU40は起動すると、ダイアグノーシス
機能によってエアバックシステムの自己診断を行う。例
えば、自己診断としては、起動時の電源電圧VE 、コン
デンサ30の充電電圧VC をA/D変換器24を介して
読込み、コンデンサ30の充電電圧の数値積分を行い、
この演算結果と、再度測定した充電電圧VC から、コン
デンサ30の容量が、点火装置12のスクイブ14によ
ってガス発生剤を燃焼させるのに十分な容量であるか否
かの検査を行う。また、ECU10のCPU40は、イ
グニッションスイッチ16がオンされているときに、常
にECU10の内部回路を含めたエアバックシステムの
自己診断を行う。
【0043】ここでCPU40は、自己診断結果にによ
って、コンデンサ30の容量不足等のエアバックシステ
ムの故障を検出すると、ランプ点灯回路52のエアバッ
ク警報ランプを点灯させて、エアバックシステムの故障
を報知する。これと共に、CPU40では、EEPRO
M56に故障のモードに応じて予め設定されているコー
ドの故障データを書込む。このEEPROM56に書込
まれた故障データは、必要に応じてCPU40ないし読
取専用のチェッカによって読み出されるようになってい
る。
【0044】一方、CPU40は、エアバックシステム
(ECU10)の自己診断を行うときに、EEPROM
56へ正確にデータを書込めるかあるいはEEPROM
56に書込んだデータを正確に読み出すことができるか
否かの診断も行う。この自己診断は、故障を検出したと
きの故障コードに基づくデータのEEPROM56への
書込み及びEEPROM56に書込んだ故障コードの読
み出しと略同様の処理を行うことができるので、以下で
は、図3及び図4に示すフローチャートを参照しながら
自己診断時を例に説明する。なお、この自己診断は、所
定のタイミング(例えばイグニッションスイッチ16を
オンする毎、所定回数イグニッションスイッチ16をオ
ンする毎、ないし一定時間毎)で行う。
【0045】図3には、EEPROM56へのデータの
書込みの一例が示されている。このフローチャートは、
最初のステップ100で、検査モードに基づいたデータ
Dmを読込む。なお、このデータDM は一例としてデー
タD1 〜Dm (mは自然数)のmビット(bit )として
いる。また、自己診断によって故障を検出したときに
は、故障モードに基づいたデータが設定される。
【0046】次のステップ102では初期設定(n=
1等に設定)を行い、この後、このデータDM をEEP
ROM56へ書込み用に変換して、所定のアドレスのエ
リアA11〜Am8(mバイトのエリア)に書込む。
【0047】ステップ104では、n番め(最初はn=
1)のデータDn を読込み、正論理値のデータDn をエ
リアAn1〜An4への書込み用にセットし、次に、ステッ
プ106では、データDn を負論理値のデータDn *
変換して、エリアAn5〜An8への書込み用にセットす
る。すなわち、1ビットのデータDn を、1バイトのデ
ータに変換する。この後、ステップ108では、変換し
たデータを所定のエリアAn1〜An8へ書込む。
【0048】次にステップ110では、nがmに達した
か否か(n=m?)を判断し、nがmに達していなけれ
ば(ステップ110で否定判定)、ステップ112へ移
行して、nをインクリメント(n=n+1)し、再度ス
テップ104へ移行して、次のデータDn の書込みを行
う。
【0049】このようにして、データDM の全てのデー
タ(D1 〜Dm )の書込みが終了したことを、ステップ
110で確認(肯定判定)した後に、このフローチャー
トを終了する。これによって、EEPROM56には、
mビットのデータDM が、mバイトのデータに変換され
てEEPROM56へ書込まれる。なお、データDM
全てのデータの変換が終了した後に、変換したデータを
EEPROM56へ書込むようにしても良い。
【0050】一方、図4には、EEPROM56に書込
んだデータの読み出しの一例を示している。なお、この
フローチャートは、EEPROM56に故障モードに基
づいたデータが書込まれたときには、読み出し専用のチ
ェッカ又はCPU40によって実行される。
【0051】最初のステップ120では、エリアA11
18に書込んだ検査用のデータD1を読み出すための初
期値(n=1等)をセットし、この後、EEPROM5
6のエリアA11〜Am8に書込まれているデータの読込み
を開始する
【0052】ステップ122では、同一のデータとして
書込まれているエリアAn1〜An8の1バイト分のデータ
を読込み、次にステップ124では、負論理値で書込ま
れているエリアAn5〜An8から読込んだデータを反転さ
せる。これによって、エリアAn5〜An8に書込まれてい
るデータがエリアAn1〜An4に書込まれているデータと
同様に正論理値に戻される。
【0053】次に、ステップ126では、エリアAn1
n4から読込んだデータと、エリアAn5〜An8から読込
んで反転させたデータの中で「1」となっているデータ
数(エリア数)aと、「0」となっているデータ数(エ
リア数)bをカウントする。この後、ステップ128で
は、それぞれのカウント値を比較して、「1」のデータ
数のカウント値aが多ければ、ステップ130へ移行し
て「1」をデータDnの真の値として読込み、「0」の
カウント値bが多ければ、ステップ132へ移行して
「0」を真の値として読込む。
【0054】すなわち、EEPROM56の各エリアに
書込まれているデータの中には、データが壊れて書込ん
だデータと異なるデータが残っていることがある。この
ために、同一のデータを複数のエリアに書込み、これら
のエリアからデータを読み出すときに、所謂多数決方に
よって真のデータを判定する。
【0055】例えば、図2(D)に示されるように、E
EPROM56のエリアAn1〜An8に書込んだ元のデー
タDn が「1」(Dn =1)のときに、エリアAn2のデ
ータが「0」となっており、また、エリアAn5、An8
ら読込んで反転させたデータが「0」となっていたとき
には、「1」のデータのカウント値が5となり、「0」
のデータのカウント値が3となるために、多数決方式に
よってデータDn のデータは「1」として読込まれる。
【0056】この後、ステップ134では、全てのデー
タの読込みが終了したか否かを確認(n=m?)し、全
てのデータの読込みが終了していないとき(n<m;否
定判定))には、ステップ136でnをインクリメント
(n=n+1)して、再度、ステップ122へ移行し
て、新たなデータDn の読込みを行う。これを繰り返す
ことにより、データD1 〜Dm が読込まれる。また、E
EPROM56のエリアA11〜Am8からデータD1 〜D
m を全て読込みと、EEPROM56に記憶されていた
データが決定される、ステップ134で肯定判定されて
フローチャートを終了する。
【0057】なお、自己診断時には、読込んだデータと
前回書込んだデータを比較し、データが書き換わってい
るときには、EEPROM56の信頼性が低下している
と判断して、故障警報を発するようにすれば良い。
【0058】すなわち、データの書込み及び読み出しの
検査は、データをEEPROM56へ書込んだ後に、速
やかに読み出しが行われるために、EEPROM56か
ら読み出したデータの一部が損なわれることがあって
も、半数以上のデータが損なわれてしまうことはなく、
データが化けるなどして書き換わっているときには、E
EPROM56の信頼性が極めて低下していると判断す
ることができる。
【0059】ところでデータ書込み線58Wが短絡又
は断線しているときには、EEPROM56へのデータ
の書込みを行うと、EEPROM56のエリアA11〜A
m8には、「1」又は「0」が書込まれる。これをEEP
ROM56から読み出すと、図5(A)及び図5(B)
に示されるように、全てのデータが「1」又「0」とし
て読み出される。
【0060】一方、データ読込み線58Rが短絡又は断
線しているときには、A11〜Am8の全てのデータが
「1」又は「0」となって読み出される。すなわち、図
6(A)及び図6(B)に示されるように、EEPRO
M56のエリアAn1〜An8に書込まれているデータにか
かわらず、全てのデータが「1」又は「0」として読み
出される。なお、「1」又は「0」の何れとして読み出
されるかは、データ書込み線58W、データ読み出し線
58Rの短絡m断線状態に応じて変化する。
【0061】図6(A)乃至図6(D)に示されうよう
に、全てのデータが「1」又は「0」となって読み出さ
れると、An5〜An8から読込んだデータを負論理値に変
換することにより、「1」のカウント値aと、「0」の
カウント値bが同数となる。これにより、ステップ12
8でカウント値a、bの比較を行うと、a=bと判定さ
れる。
【0062】カウント値a、bが同数と判定されると、
ステップ128からステップ138へ移行する。これに
よって、CPU40では、EEPROM56への書込み
又は読み出しの故障判定を下す。この故障判定によっ
て、CPU40では、ランプ点灯回路52のエアバック
警報ランプを点灯させて、エアバックシステムに故障が
発生したことを報知するようになっている。
【0063】すなわち、EEPROM56への書込み及
び読み出しの検査では、EEPROM56の信頼性が極
めて低下していなければ、EEPROM56に書込んだ
データ損ねられることがない。このために、データ書込
み線58W又はデータ読み出し線58Rに短絡や弾性が
生じていると、「1」又は「0」の同一のデータが読み
出されてしまう。特に、データ読み出し線58Rに短絡
や断線が生じていると、確実に同一のデータとなって読
み出されてしまう。
【0064】また、同一のデータを書込むエリアの数を
偶数として、半分のエリアに負論理値を書込んでいると
判断して読込むために、多数決方式で比較すると、
「1」のデータ数(エリア数)と「0」のデータ数(エ
リア数)が同数となる。
【0065】したがって、データ数をカウントしたとき
に、同数となったときには、データ書込み線58W又は
データ読み出し線58Rの何れか少なくとも一方に短絡
又は断線が生じていると判断することができる。
【0066】このようにして、エアバックシステムに設
けているECU10が自己診断によってEEPROM5
6の故障を的確に判定することができるので、エアバッ
クシステムに自己診断によって故障が生じたときに、故
障モードに応じたデータの書込みないし保持ができなく
なり、後にエアバックシステムの故障の原因を究明する
ときに、原因不明となってしまうのを防止することがで
きる。
【0067】なお、以上説明した本実施の形態は、本発
明の一例を示すものであり、本発明の構成や適用を限定
するものではない。例えば、本実施の形態では、CPU
40とEEPROM56を制御線58S、データ書込み
線58W及びデータ読み出し線58Rの3線で接続した
が、データ読込み線58Rとデータ書込み線58Wを共
通にした2線式で接続したものであっても良い。
【0068】また、本実施の形態では、正論理値及び負
論理値を記憶すエリアをそれぞれ4エリアずつにして説
明したが、正論理値及び負論理値を記憶するエリア数
は、同数であればこれに限るものではない。正論理値と
負論理値を記憶するエリアは、その和が多数決方式によ
って真のデータの判定が可能な数であれば良い。
【0069】また、本実施の形態では、正論理値を上位
ビットに記憶し、負論理値を下位ビットに記憶させた
が、正論理値を負論理値を記憶するエリアの配置は、こ
れに限りものではなく、例えば連続した所定数のエリア
に交互に設けても良い。
【0070】また、本実施の形態では、本発明をエアバ
ックシステムのECU10に用いた例を説明したが、車
両に設けられたエンジンを制御するエンジンECU等の
ダイアグノーシス機能を備え、診断結果をEEPROM
に書込んで記憶する構成のコントロールシステムに用い
ることができる。また、車両に限らずEEPROMに種
々の情報を記憶するマイクロコンピュータによるEEP
ROM等の記憶装置の自己診断に用いることができる。
【0071】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明では、同一の
データを書込むときに、正論理値を書込む記憶素子と、
負論理値を書込み記憶素子を同数設けているので、書込
んだデータを読み出して、多数決方式によって真のデー
タを判定するときに、記憶装置へ適切にデータを書込む
ことができるか又は記憶装置から正確にデータを読み出
すことができるかを判定が可能となる。また、本発明で
は、この判定結果から、記憶装置へのデータの書込み異
常又は読み出しの故障を的確に判断することができると
言う優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用したエアバックシステムの
概略構成を示すブロック図である。
【図2】(A)乃至(C)は書込むデータに応じたエリ
ア内の論理値を示す概略図、(D)は、書込み及び読み
出しによるデータの変化を示す概略図である。
【図3】データの書込みの概略を示すフローチャートで
ある。
【図4】データの読み出しの概略を示すフローチャート
である。
【図5】(A)及び(B)はそれぞれ、データ書込み線
に故障が生じたときのデータの変化を示す概略図であ
る。
【図6】(A)及び(B)はそれぞれ、データ読み出し
線に故障が生じたときのデータの変化を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
10 ECU 40 CPU 50 入出力ポート 56 EEPROM(記憶装置) 58R データ書込み線 58S 制御線 58W データ読み出し線 A11〜Am8 エリア(記憶素子) An1〜An4 エリア(第一の記憶素) An5〜An8 エリア(第二の記憶素子) Dn データ(正論理値) Dn * データ(負論理値) a、b カウント値

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記憶装置内に設けられている多数の記憶
    素子のうちの所定数の記憶素子に同一のデータを書込む
    記憶装置へのデータの書込み方法であって、前記データ
    の正論理値を記憶する複数の第一の記憶素子と、前記デ
    ータの負論理値を記憶する前記第一の記憶素子と同数の
    第二の記憶素子と、を設け、前記同一のデータに基づく
    正論理値と負論理値をそれぞれ第一と第二の記憶素子に
    書込むことを特徴とする記憶装置へのデータの書込み方
    法。
  2. 【請求項2】 記憶装置内に設けられている所定数の第
    一の記憶装置に所定データの正論理値を書込むと共に、
    前記第一の記憶素子と同数の第二の記憶素子に前記所定
    データの負論理値を書込んだ後、前記第一及び第二の記
    憶素子のそれぞれから書込んだデータを読込むときに、
    前記第二の記憶素子から読み出したデータの負論理値と
    前記第一の記憶素子から読み出したデータの論理値か
    ら、論理値毎の記憶素子数をカウントし、該カウント結
    果から前記記憶装置へのデータの書込み及び読み出しの
    適否を判定することを特徴とする記憶装置の判定方法。
JP29393696A 1996-11-06 1996-11-06 記憶装置へのデータの書込み方法及び記憶装置の判定方法 Pending JPH10144093A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009043389A (ja) * 2007-08-08 2009-02-26 Hynix Semiconductor Inc フラッシュメモリ素子及びその動作方法
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JP2020042874A (ja) * 2018-09-11 2020-03-19 ローム株式会社 半導体記憶装置、および電子機器

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