JPH10142819A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JPH10142819A
JPH10142819A JP29615896A JP29615896A JPH10142819A JP H10142819 A JPH10142819 A JP H10142819A JP 29615896 A JP29615896 A JP 29615896A JP 29615896 A JP29615896 A JP 29615896A JP H10142819 A JPH10142819 A JP H10142819A
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Tatsuya Kodera
達弥 小寺
Hideki Nagamura
秀樹 長村
Tamotsu Horiuchi
保 堀内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】帯電電位が高く高感度で、繰返し使用しても諸
特性が変化せず安定した性能を発揮できる電子写真感光
体を提供すること。 【解決手段】導電性支持体上に電荷発生物質、電荷輸送
物質を構成成分として含む感光層を有する電子写真感光
体において、電荷発生物質としてフタロシアニン類を少
なくとも一種、電荷輸送物質に下記一般式(1)もしく
は(2)で示されるスチリル化合物を少なくとも一種含
むことを特徴とする電子写真感光体。 【化1】 (一般式(1)、(2)において、R1〜R12はそれぞ
れ水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、ア
ルケニル基、アラルキル基、アリール基を示す。Aは置
換基を有していてもよい二価の芳香環基または複素環基
を示す。Z1〜Z3はそれぞれインドリン環の二つの炭素
原子と共に、飽和の5〜8員環を形成するのに必要な原
子群を示す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真感光体に関
し、詳しくは特定のスチリル化合物とフタロシアニン類
を含有することを特徴とする電子写真感光体に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真方式の利用は複写機の分
野に限らず印刷版材、スライドフィルム、マイクロフィ
ルム等の従来では写真技術が使われていた分野へ広が
り、またレーザーやLED、CRTを光源とする高速プ
リンターへの応用も検討されている。従って電子写真感
光体に対する要求も高度で幅広いものになりつつある。
これまで電子写真方式の感光体としては無機系の光導電
性物質、例えばセレン、硫化カドミウム、酸化亜鉛、シ
リコンなどが知られており、広く研究され、かつ実用化
されている。これらの無機物質は多くの長所を持ってい
るのと同時に、種々の欠点をも有している。例えばセレ
ンには製造条件が難しく、熱や機械的衝撃で結晶化しや
すいという欠点があり、硫化カドミウムや酸化亜鉛は耐
湿性、耐久性に難がある。シリコンについては帯電性の
不足や製造上の困難さが指摘されている。更に、セレン
や硫化カドミウムには毒性の問題もある。
【0003】これに対し、有機系の光導電性物質は成膜
性がよく、可撓性も優れていて、軽量であり、透明性も
よく、適当な増感方法により広範囲の波長域に対する感
光体の設計が容易であるなどの利点を有していることか
ら、次第にその実用化が注目を浴びている。
【0004】ところで、電子写真技術に於て使用される
感光体は、一般的に基本的な性質として次のような事が
要求される。即ち、(1) 暗所におけるコロナ放電に対し
て帯電性が高いこと、(2) 得られた帯電電荷の暗所での
漏洩(暗減衰)が少ないこと、(3) 光の照射によって帯
電電荷の散逸(光減衰)が速やかであること、(4) 光照
射後の残留電荷が少ないことなどである。
【0005】しかしながら、今日まで有機系光導電性物
質としてポリビニルカルバゾールを始めとする光導電性
ポリマーに関して多くの研究がなされてきたが、これら
は必ずしも皮膜性、可撓性、接着性が十分でなく、又上
述の感光体としての基本的な性質を十分に具備している
とはいい難い。
【0006】一方、有機系の低分子光導電性化合物につ
いては、感光体形成に用いる結着剤などを選択すること
により、皮膜性や接着性、可撓性など機械的強度に優れ
た感光体を得ることができ得るものの、高感度の特性を
保持し得るのに適した化合物を見出すことは困難であ
る。
【0007】このような点を改良するために電荷発生機
能と電荷輸送機能とを異なる物質に分担させ、より高感
度の特性を有する有機感光体が開発されている。機能分
離型と称されているこのような感光体の特徴はそれぞれ
の機能に適した材料を広い範囲から選択できることであ
り、任意の性能を有する感光体を容易に作製し得ること
から多くの研究が進められてきた。
【0008】このうち、電荷発生機能を担当する物質と
しては、フタロシアニン顔料、スクエアリウム色素、ア
ゾ顔料、ペリレン顔料等の多種の物質が検討され、中で
もアゾ顔料は多様な分子構造が可能であり、また、高い
電荷発生効率が期待できることから広く研究され、実用
化も進んでいる。しかしながら、このアゾ顔料において
は、分子構造と電荷発生効率の関係はいまだに明らかに
なっていない。膨大な合成研究を積み重ねて、最適の構
造を探索しているのが実情であるが、先に掲げた感光体
として求められている基本的な性質や高い耐久性などの
要求を十分に満足するものは、未だ得られていない。
【0009】また、近年従来の白色光の代わりにレーザ
ー光を光源として、高速、高画質、ノンインパクトを長
所としたレーザービームプリンター等が、情報処理シス
テムの進歩と相まって広く普及するに至り、その要求に
耐えうる材料の開発が要望されている。特に近年コンパ
クトディスク、光ディスク等への応用が増大し技術進歩
が著しい半導体レーザーは、コンパクトでかつ信頼性の
高い光源材料としてプリンター分野でも積極的に応用さ
れてきた。この場合、該光源の波長は780nm前後で
あることから、780nm前後の長波長光に対して高感
度な特性を有する感光体が適しており、その開発が強く
望まれている。その中で、特に近赤外領域に光吸収を有
するフタロシアニンを使用した感光体の開発が盛んに行
われているが、未だ十分満足するものは得られていな
い。
【0010】一方、電荷輸送機能を担当する物質には正
孔輸送物質と電子輸送物質がある。正孔輸送物質として
はヒドラゾン化合物やスチリル化合物など、電子輸送性
物質としては2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノ
ン、ジフェノキノン誘導体など多種の物質が検討され、
実用化も進んでいるが、こちらも膨大な合成研究を積み
重ねて最適の構造を探索しているのが実情である。事
実、これまでに多くの改良がなされてきたが、先に掲げ
た感光体として求められている基本的な性質や高い耐久
性などの要求を十分に満足するものは、未だ得られてい
ない。
【0011】以上述べたように電子写真感光体の作製に
は種々の改良が成されてきたが、先に掲げた感光体とし
て要求される基本的な性質や高い耐久性などの要求を十
分に満足するものは未だ得られていないのが現状であ
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、帯電
電位が高く高感度で、繰返し使用しても諸特性が変化せ
ず安定した性能を発揮できる電子写真感光体を提供する
ことである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成すべく研究を行なった結果、特開平3−75660
号公報、同4−177358号公報等に記載されている
特定の構造を有するスチリル化合物をフタロシアニン類
と組み合わせることによって、極めて良好な感度、耐久
性を有する感光体が得られることを見出し、本発明に至
った。ここでフタロシアニン類とは無金属フタロシアニ
ン、無金属ナフタロシアニン、中心原子として金属原子
を含むフタロシアニンもしくはナフタロシアニンを示
し、これらの中心金属原子は必要に応じて配位子を有し
ていてもよく、またフタロシアニン骨格に置換基を有し
ていてもよい。上記で特定の構造を有するスチリル化合
物とは下記一般式(1)、(2)で示される化合物であ
る。
【0014】
【化2】
【0015】一般式(1)、(2)において、R1〜R
12はそれぞれ水素原子、置換基を有していてもよいアル
キル基、アルケニル基、アラルキル基、アリール基を示
す。Aは置換基を有していてもよい二価の芳香環基また
は複素環基を示す。Z1〜Z3はそれぞれインドリン環の
二つの炭素原子と共に、飽和の5〜8員環を形成するの
に必要な原子群を示す。
【0016】R1〜R12の具体例としては、水素原子、
メチル基、エチル基、プロピル基等のアルキル基、アリ
ル基、メタリル基、2−メチル−1−プロペニル基等の
アルケニル基、ベンジル基、β−フェニルエチル基、α
−ナフチルメチル基等のアラルキル基、フェニル基、ナ
フチル基等のアリール基を挙げることができる。また、
1〜R12は置換基を有していてもよく、その具体例と
してはフッ素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原
子、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等のアルコ
キシ基、上述のアルキル基等を挙げることができる。
【0017】また、Aの具体例としては、1,4−フェ
ニレン基、1,3−フェニレン基、1,5−ナフチレン
基、1,4−アントリレン基、1,3−ピレンジイル
基、2,7−フルオレンジイル基、1,8−フルオレン
ジイル基、3,6−フェナントレンジイル基等の芳香環
の二価基、3,4−チオフェンジイル基、2,3−ピリ
ジンジイル基、2,3−フランジイル基、2,4−フラ
ンジイル基、2,5−フランジイル基、3,7−ジベン
ゾフランジイル基、2,3−ピラジンジイル基、2,5
−ピラジンジイル基、2,6−ピラジンジイル基、4,
6−ピリミジンジイル基、2,4−キノリンジイル基、
5,6−ベンゾイミダゾールジイル基、2,5−ピロー
ルジイル基、2,6−ピランジイル基、3,6−ピリダ
ジンジイル基、4,5−ピリダジンジイル基、2,6−
カルバゾールジイル基、3,6−カルバゾールジイル基
等の複素環二価基を挙げることができる。Z1〜Z3の具
体例としては、例えば後述の例示化合物に示すものを挙
げることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明にかかわる一般式(1)も
しくは(2)で示されるスチリル化合物の具体例を以下
に例示するが、これらに限定されるものではない。
【0019】
【化3】
【0020】
【化4】
【0021】
【化5】
【0022】
【化6】
【0023】
【化7】
【0024】
【化8】
【0025】
【化9】
【0026】
【化10】
【0027】
【化11】
【0028】
【化12】
【0029】
【化13】
【0030】
【化14】
【0031】
【化15】
【0032】
【化16】
【0033】
【化17】
【0034】
【化18】
【0035】
【化19】
【0036】これら一般式(1)、(2)で示される化
合物の合成例を以下に示すが、これらに限定されるもの
ではない。
【0037】
【化20】
【0038】合成例1 例示化合物(5)の合成 上記アルデヒド化合物(68)3.31gとジエチルベ
ンゾヒドリルホスホナート3.95gをエチレングリコ
ールジメチルエーテル25mlに溶かし、0℃で撹拌下
にカリウム t−ブトキシド2.11gを徐々に添加し
た。同温にて20分間、更に室温にて1時間撹拌した
後、反応液を水300mlで希釈し、酢酸エチルで有機
成分を抽出した。抽出液を減圧下に濃縮し、得られた油
状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して
例示化合物(5)を3.63g得た。得られた例示化合
物(5)の融点は131.1〜132.7℃であった。
【0039】合成例2 例示化合物(7)の合成 上記アルデヒド化合物(68)2.63gとジエチルベ
ンジルホスホナート2.51gをエチレングリコールジ
メチルエーテル25mlに溶かし、0℃で撹拌下にカリ
ウムt−ブトキシド1.68gを徐々に添加した。同温
にて20分間、更に室温にて1時間撹拌した後、反応液
を水200mlで希釈し、酢酸エチルで有機成分を抽出
した。抽出液を減圧下に濃縮し、得られた結晶をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーで精製して例示化合物
(7)を2.29g得た。得られた例示化合物(7)の
融点は97.9〜99.1℃であった。
【0040】
【化21】
【0041】合成例3 例示化合物(38)の合成 上記アルデヒド化合物(68)5.27gと上記ホスホ
ナート(69)4.54gをエチレングリコールジメチ
ルエーテル50mlに溶かし、0℃で撹拌下にカリウム
t−ブトキシド2.71gをゆっくりと加えた。同温に
て20分間、更に室温にて1時間後撹拌に後、反応液を
水400mlで希釈し、クロロホルムで有機成分を抽出
した。抽出液を減圧下に濃縮し、得られた結晶をベンゼ
ンと酢酸エチルの混合溶媒で再結晶して例示化合物(3
8)を4.13g得た。得られた例示化合物(38)の
融点は214.3〜215.6℃であった。
【0042】フタロシアニン類としては一般色材用もし
くは電子写真用顔料として多くの化合物が知られている
が、本発明にはそのいずれの化合物でも用いることがで
きる。その具体例としては例えば、特開昭51−108
847号公報、同51−117637号公報、同56−
69644号公報、同57−211149号公報、同5
8−158649号公報、同58−215655号公
報、同59−44053号公報、同59−44054号
公報、同59−128544号公報、同59−1335
50号公報、同59−133551号公報、同59−1
74846号公報、同60−2061号公報、同61−
203461号公報、同61−217050号公報、同
62−275272号公報、同62−296150号公
報、同63−17457号公報、同63−286857
号公報、同63−95460号公報、特開平1−144
057号公報、特開昭64−38753号公報、特開平
1−204968号公報、同1−221459号公報、
同1−247469号公報、同1−268763号公
報、同1−312551号公報、同2−289657号
公報、同3−227372号公報、同4−277562
号公報、同4−360150号公報、同5−45914
号公報、同5−66594号公報、同5−93366号
公報、同7−53892号公報等に記載されているフタ
ロシアニン化合物を挙げることができる。これらの中で
も無金属フタロシアニン類、中心金属原子としてチタン
原子、銅原子、アルミニウム原子、ガリウム原子、ゲル
マニウム原子、インジウム原子、マグネシウム原子、ス
ズ原子、バナジウム原子、亜鉛原子、コバルト原子ある
いはニッケル原子のいずれかを含むフタロシアニン類が
より好ましい。
【0043】無金属フタロシアニン類の中で本発明にお
いて特に好ましい例としては、X線回折スペクトルにお
いて、CuKα1.541オンク゛ストロームのX線に対するブ
ラッグ角(2θ±0.2°)7.6°、9.2°、1
6.8°、17.4°、20.4°、20.9°に主要
なピークを示す無金属フタロシアニン(τ型無金属フタ
ロシアニン)、7.5°、9.1°、16.8°、1
7.3°、20.3°、20.8°、21.4°、2
7.4°に主要なピークを示す無金属フタロシアニン
(τ′型無金属フタロシアニン)、7.5°、9.1
°、16.7°、17.3°、22.3°に主要なピー
クを示す無金属フタロシアニン(X型無金属フタロシア
ニン)、7.6°、9.2°、16.8°、17.4
°、28.5°あるいは7.6°、9.2°、16.8
°、17.4°、21.5°、27.5°に主要なピー
クを示す無金属フタロシアニン(η型無金属フタロシア
ニン)、7.5°、9.1°、16.8°、17.3
°、20.3°、20.8°、21.4°、27.4°
あるいは7.5°、9.1°、16.8°、17.3
°、20.3°、20.8°、21.4°、22.1
°、27.4°、28.5°に主要なピークを示す無金
属フタロシアニン(η′型無金属フタロシアニン)、
7.7°、9.3°、16.9°、22.4°、28.
8°に主要のピークを示す無金属フタロシアニン、6.
7°に主要なピークを示す無金属フタロシアニン、6.
7°、8.7°、15.1°、17.7°、23.8
°、26.1°、27.4°、30.0°に主要なピー
クを示す無金属フタロシアニン、6.7°、7.2°、
13.4°、14.5°、15.2°、16.0°、2
0.2°、21.7°、24.0°、24.8°、2
6.6°、27.3°に主要なピークを示す無金属フタ
ロシアニン、6.6°、13.4°、14.5°、2
0.2°、24.8°、26.6°、27.2°に主要
なピークを示す無金属フタロシアニン、6.7°、7.
3°、13.5°、14.9°、15.9°、16.7
°24.7°、26.1°に主要なピークを示す無金属
フタロシアニン、7.4°、9.0°、16.5°、1
7.2°、22.1°、23.8°、27.0°、2
8.4°に主要なピークを示す無金属フタロシアニン、
15.2°を中心に13.5°にショルダーを示す無金
属フタロシアニン、および26.8°を中心に24.8
°にショルダーを示す無金属フタロシアニンを挙げるこ
とができる。
【0044】中心金属原子としてチタン原子を含むフタ
ロシアニン類の中で本発明において特に好ましい例とし
ては、X線回折スペクトルにおいて、CuKα1.54
1オンク゛ストロームのX線に対するブラッグ角(2θ±0.2
°)7.5°、12.3°、16.3°、25.3°、
28.7°に主要なピークを示すチタニルオキシフタロ
シアニン(α型チタニルオキシフタロシアニン)、9.
3°、10.6°、13.2°、15.1°、15.7
°、16.1°、20.8°、23.3°、26.3
°、27.1°に主要なピークを示すチタニルオキシフ
タロシアニン(β型チタニルオキシフタロシアニン)、
7.0°、15.6°、23.4°、25.5°に主要
のピークを示すチタニルオキシフタロシアニン(C型チ
タニルオキシフタロシアニン)、6.9°、15.5
°、23.4°に主要なピークを示すチタニルオキシフ
タロシアニン(m型チタニルオキシフタロシアニン)、
9.5°、9.7°、11.7°、15.0°、23.
5°、24.1°、27.3°に主要なピークを示すチ
タニルオキシフタロシアニン(Y型チタニルオキシフタ
ロシアニン)、7.3°、17.7°、24.0°、2
7.2°、28.6°に主要なピークを示すチタニルオ
キシフタロシアニン(γ型チタニルオキシフタロシアニ
ン)、9.0°、14.2°、23.9°、27.1°
に主要なピークを示すチタニルオキシフタロシアニン
(I型チタニルオキシフタロシアニン)、7.4°、1
1.0°、17.9°、20.1°、26.5°、2
9.0°に主要なピークを示すチタニルオキシフタロシ
アニン(E型チタニルオキシフタロシアニン)、7.4
°、10.1°、12.4°、24.1°、25.2
°、28.5°に主要なピークを示すチタニルオキシフ
タロシアニン(ω型チタニルオキシフタロシアニン)、
7.5°、22.4°、24.4°、25.4°、2
6.2°、27.2°、28.6°に主要なピークを示
すチタニルオキシフタロシアニン、9.2°、13.1
°、20.7°、26.2°、27.1°に主要なピー
クを示すチタニルオキシフタロシアニン、7.3°、2
2.9°、27.4°に主要なピークを示すチタニルオ
キシフタロシアニン、7.6°、10.5°、12.5
°、15.6°、16.4°、17.7°、26.3
°、28.9°、30.5°、32.0°に主要なピー
クを示すチタニルオキシフタロシアニン、27.3°に
主要なピークを示すチタニルオキシフタロシアニン、
7.4°、11.0°、17.9°、20.1°、2
6.4°、29.0°に主要なピークを示すチタニルオ
キシフタロシアニン、6.8°、9.7°、15.4°
に主要なピークを示すチタニルオキシフタロシアニン、
9.2°、11.6°、13.0°、24.1°、2
6.2°、27.2°に主要なピークを示すチタニルオ
キシフタロシアニン、9.1°、12.2°、16.3
°、26.9°に主要なピークを示すチタニルオキシフ
タロシアニン、7.4°、9.2°、10.4°、1
1.6°、13.0°、14.3°、15.0°、1
5.5°、23.4°、24.1°、26.2°、2
7.2°に主要なピークを示すチタニルオキシフタロシ
アニン、4.8°、9.6°、26.2°に主要なピー
クを示すチタニルオキシフタロシアニン、6.5°、1
4.5°、23.8°に主要なピークを示すチタニルオ
キシフタロシアニン、7.0°、9.1°、14.1
°、18.1°、26.2°に主要なピークを示すチタ
ニルオキシフタロシアニン、6.8°、14.9°、2
4.8°、26.2°に主要なピークを示すチタニルオ
キシフタロシアニン、7.5°、27.3°に主要なピ
ークを示すチタニルオキシフタロシアニン、7.3°、
19.4°、21.5°、23.8°に主要なピークを
示すチタニルオキシフタロシアニン、10.5°、1
2.6°、15.0°、26.6°に主要なピークを示
すチタニルオキシフタロシアニン、8.5°、13.6
°、17.1°、18.0°、23.9°、27.4°
に主要なピークを示すチタニルオキシフタロシアニン、
8.9°、11.4°、27.2°に主要なピークを示
すチタニルオキシフタロシアニン、6.8°、26.1
°、27.1°に主要なピークを示すチタニルオキシフ
タロシアニン、26.2°に主要なピークを示すチタニ
ルオキシフタロシアニン、7.3°、15.2°、2
6.2°に主要なピークを示すチタニルオキシフタロシ
アニン、13.1°、20.6°、26.1°、27.
0°に主要なピークを示すチタニルオキシフタロシアニ
ン、6.7°、7.4°、10.2°、12.6°、1
5.2°、16.0°、17.1°、18.2°、2
2.4°、23.2°、24.2°、25.2°、2
8.5°に主要なピークを示すチタニルオキシフタロシ
アニン、6.8°、27.3°に主要なピークを示すチ
タニルオキシフタロシアニン、9.5°、24.1°、
27.2°に主要なピークを示すチタニルオキシフタロ
シアニン、7.2°、14.2°、24.0°、27.
2°に主要なピークを示すチタニルオキシフタロシアニ
ン、21.6°、28.0°に主要なピークを示すチタ
ニルオキシフタロシアニン、9.6°、27.2°に主
要なピークを示すチタニルオキシフタロシアニン、7.
5°、22.5°、28.6°に主要なピークを示すチ
タニルオキシフタロシアニン、8.4°に主要のピーク
を示すチタニルオキシフタロシアニン、7.6°、1
0.3°、12.7°、16.3°、22.7°、2
4.3°、25.5°、28.6°に主要なピークを示
すチタニルオキシフタロシアニン、6.8°、7.4
°、15.0°、24.7°、26.2°、27.2°
に主要なピークを示すチタニルオキシフタロシアニン、
および明瞭なピークを示さないアモルファス型チタニル
オキシフタロシアニンを挙げることができる。
【0045】中心金属原子としてアルミニウム原子を含
むフタロシアニン類の中で本発明において特に好ましい
例としては、X線回折スペクトルにおいて、CuKα
1.541オンク゛ストロームのX線に対するブラッグ角(2θ
±0.2°)6.7°、11.2°、16.7°、2
5.6°に主要なピークを示すクロロアルミニウムフタ
ロシアニン、7.0°に主要なピークを示すクロロアル
ミニウムフタロシアニン、25.5°に主要なピークを
示すクロロアルミニウムフタロシアニン、および6.5
°、11.1°、13.7°、17.0°、22.0
°、23.0°、24.1°、25.7°に主要なピー
クを示すクロロアルミニウムフタロシアニンを挙げるこ
とができる。
【0046】中心金属原子としてインジウム原子を含む
フタロシアニン類の中で本発明において特に好ましい例
としては、X線回折スペクトルにおいて、CuKα1.
541オンク゛ストロームのX線に対するブラッグ角(2θ±
0.2°)7.4°、16.7°、25.3°、27.
5°、28.4に主要なピークを示すブロモインジウム
フタロシアニン、および7.4°、16.7°、27.
8°に主要なピークを示すクロロインジウムフタロシア
ニンを挙げることができる。
【0047】中心金属原子としてバナジウム原子を含む
フタロシアニン類の中で本発明において特に好ましい例
としては、X線回折スペクトルにおいて、CuKα1.
541オンク゛ストロームのX線に対するブラッグ角(2θ±
0.2°)9.3°、10.7°、13.1°、15.
1°、15.7°、16.1°、20.7°、23.3
°、26.2°、27.1°に主要なピークを示すバナ
ジルオキシフタロシアニン、7.5°、24.2°、2
7.2°、28.6°に主要なピークを示すバナジルオ
キシフタロシアニン、14.3°、18.0°、24.
1°、27.3°に主要なピークを示すバナジルオキシ
フタロシアニン、7.4°、10.3°、12.6°、
16.3°、17.8°、18.5°、22.4°、2
4.2°、25.4°、27.2°、28.6°に主要
なピークを示すバナジルオキシフタロシアニン、および
明瞭なピークを示さないアモルファス型バナジルオキシ
フタロシアニンを挙げることができる。
【0048】中心金属原子としてガリウム原子を含むフ
タロシアニン類の中で本発明において特に好ましい例と
しては、X線回折スペクトルにおいて、CuKα1.5
41オンク゛ストロームのX線に対するブラッグ角(2θ±0.
2°)7.4°、16.6°、25.5°、28.3°
に主要なピークを示すクロロガリウムフタロシアニン、
6.7°、15.2°、20.5°、27.0°に主要
なピークを示すクロロガリウムフタロシアニン、6.7
°、13.7°、16.3°、20.9°、26.3°
に主要なピークを示すクロロガリウムフタロシアニン、
7.5°、9.5°、11.0°、13.5°、19.
1°、20.3°、21.8°、25.8°、27.1
°、33.0°に主要なピークを示すクロロガリウムフ
タロシアニン、11.0°、13.5°、27.1°に
主要なピークを示すクロロガリウムフタロシアニン、
6.8°、17.3°、23.6°、26.9°に主要
なピークを示すクロロガリウムフタロシアニン、8.7
〜9.2°、17.6°、27.4°、28.8°に主
要なピークを示すクロロガリウムフタロシアニン、2
7.1°に主要なピークを示し、それ以外のピークは2
7.1°の10%以下の強度であるクロロガリウムフタ
ロシアニン、7.5°、9.9°、12.5°、16.
3°、18.6°、25.1°、28.3°に主要なピ
ークを示すヒドロキシガリウムフタロシアニン、7.7
°、16.5°、25.1°、26.6°に主要なピー
クを示すヒドロキシガリウムフタロシアニン、7.9
°、16.5°、24.4°、27.6°に主要なピー
クを示すヒドロキシガリウムフタロシアニン、7.0
°、7.5°、10.5°、11.7°、12.7°、
17.3°、18.1°、24.5°、26.2°、2
7.1°に主要なピークを示すヒドロキシガリウムフタ
ロシアニン、6.8°、12.8°、15.8°、2
6.0°に主要なピークを示すヒドロキシガリウムフタ
ロシアニン、および7.4°、9.9°、25.0°、
26.2°、28.2°に主要なピークを示すヒドロキ
シガリウムフタロシアニンを挙げることができる。
【0049】中心金属原子として銅原子を含むフタロシ
アニン類の中で本発明において特に好ましい例として
は、X線回折スペクトルにおいて、CuKα1.541
オンク゛ストロームのX線に対するブラッグ角(2θ±0.2
°)7.0°、9.2°、12.5°、16.8°、1
8.6°、21.3°、23.8°、26.2°、2
8.0°、30.5°に主要なピークを示す銅フタロシ
アニン(β型銅フタロシアニン)、7.6°、9.1
°、14.2°、17.4°、20.4°、21.2
°、23.0°、26.5°、27.2°、29.5°
に主要なピークを示す銅フタロシアニン(ε型銅フタロ
シアニン)、7.0°、9.8°、15.8°、24.
9°、26.7°、27.3°に主要なピークを示す銅
フタロシアニン(α型銅フタロシアニン)、および7.
0°、7.7°、9.2°に主要なピークを示す銅フタ
ロシアニンを挙げることができる。
【0050】中心金属原子としてゲルマニウム原子を含
むフタロシアニン類の中で本発明において特に好ましい
例としては、X線回折スペクトルにおいて、CuKα
1.541オンク゛ストロームのX線に対するブラッグ角(2θ
±0.2°)9.0°、11.2°、17.1°、1
8.1°、20.9°、22.7°、25.8°、2
9.3°に主要なピークを示すジフェノキシゲルマニウ
ムフタロシアニンを挙げることができる。
【0051】本発明に用いられるフタロシアニン化合物
の製造方法としては、フタロジニトリルと金属塩化物、
またはアルコキシ金属とを加熱溶融または有機溶媒存在
下で加熱するフタロジニトリル法、無水フタル酸を尿素
及び金属塩化物と加熱溶融または有機溶媒存在下で加熱
するワイラー法、シアノベンズアミドと金属塩とを高温
で反応させる方法、あるいはジリチウムフタロシアニン
と金属塩を反応させる方法等があるが、これらに限定さ
れるものではない。また、反応に用いる溶媒としては各
種の有機溶媒を用いることができるが、α−クロロナフ
タレン、β−クロロナフタレン、α−メチルナフタレ
ン、メトキシナフタレン、ジフェニルナフタレン、エチ
レングリコール、ジアルキルエーテル、キノリン、スル
ホラン、ジクロロベンゼン、N−メチル−2−ピロリド
ン、ジクロロトルエン等の反応不活性な高沸点の溶媒が
望ましい。
【0052】上述の方法によって得たフタロシアニン化
合物を、酸、アルカリ、アセトン、メタノール、エタノ
ール、メチルエチルケトン、テトラヒドロフラン、ピリ
ジン、キノリン、スルホラン、α−クロロナフタレン、
トルエン、キシレン、ジオキサン、クロロホルム、ジク
ロロエタン、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチ
ル−2−ピロリドン等により精製して電子写真用途に用
い得る高純度のフタロシアニン化合物が得られる。精製
法としては、洗浄法、再結晶法、ソックスレー等の抽出
法、及び熱懸濁法、昇華法等各種の方法が知られている
がそのいずれの方法も用いることができる。また、精製
方法はこれらに限定されるものではなく、未反応物や反
応副生成物を取り除く公知の方法であればいずれでもよ
い。
【0053】また、フタロシアニン化合物を必要な結晶
型に変換する方法としては、アシッドペースティング
法、アシッドスラリー法等の酸処理による方法、ソルト
ミリング法やソルベントミリング法等のようにペイント
コンディショナーやボールミル、サンドミル、乳鉢等に
よって機械的剪断力を与える方法、加熱による方法、有
機溶剤処理による方法等が知られているが、本発明のフ
タロシアニン化合物の結晶型変換には、必要に応じてい
ずれかの方法を単独で、あるは二つ以上の方法を組み合
わせて用いることができる。
【0054】次に、本発明に用いられるフタロシアニン
化合物の合成例を示すが、これらに限定されるものでは
ない。
【0055】合成例4 β型チタニルオキシフタロシア
ニンの合成 1,3−ジイミノイソインドリン25.5g、チタン
(IV)テトラブトキシド15.0gを1−クロロナフタ
レン180mlに溶かし、油浴上180℃で加熱撹拌し
た。5時間後、析出した結晶を濾取し、トルエン、アセ
トンで順次洗浄し、乾燥してチタニルオキシフタロシア
ニンの結晶を21.4g得た。得られたオキシチタニル
フタロシアニンのX線回折スペクトルを図1に、IRス
ペクトルを図2に示す。
【0056】合成例5 アモルファス型チタニルオキシ
フタロシアニンの合成 合成例4で得たβ型チタニルオキシフタロシアニン3.
0gを約0℃に冷却した濃硫酸150mlにゆっくりと
加えて溶解させた。この溶液を氷水1.2lにゆっくり
と注ぎ込み、結晶を析出させた。結晶を濾取し、中性に
なるまで水で洗浄し、乾燥してアモルファスのチタニル
オキシフタロシアニンを2.6g得た。得られたアモル
ファスチタニルオキシフタロシアニンのIRスペクトル
は図2と同様のピークを示した。また、X線回折スペク
トルは図3に示す。これらより、この操作によって化合
物を分解させることなく、結晶型のみを変換させている
ことが確認できた。
【0057】合成例6 Y型チタニルオキシフタロシア
ニンの合成 合成例5で得たアモルファス型チタニルフタロシアニン
2.0g、水28.0g、クロロベンゼン6.0gを5
0℃で加熱撹拌した。1時間後、室温まで冷却し、結晶
を濾取し、メタノールで洗浄した。乾燥してY型チタニ
ルフタロシアニン1.7gを得た。この化合物のX線回
折スペクトルを図4に示す。
【0058】以下同様の手法で合成したX型無金属フタ
ロシアニン(図5)、τ型無金属フタロシアニン(図
6)、m型チタニルオキシフタロシアニン、(図7)、
ジフェノキシゲルマニウムフタロシアニン(図8)のX
線回折スペクトルを示す。
【0059】感光体の形態としては種々のものがある
が、そのいずれにも用いることができる。例えば、導電
性支持体上に電荷発生物質、電荷輸送物質、およびフィ
ルム形成性結着剤樹脂からなる感光層を設けた単層型感
光体、導電性支持体上に電荷発生物質と結着剤樹脂から
なる電荷発生層と、電荷輸送物質と結着剤樹脂からなる
電荷輸送層を設けた積層型の感光体が挙げられる。電荷
発生層と電荷輸送層はどちらが上層となっても構わな
い。また、必要に応じて導電性支持体と感光層の間に下
引き層を、感光体表面にオーバーコート層を、積層型感
光体の場合は電荷発生層と電荷輸送層との間に中間層を
設けることもできる。本発明の化合物を用いて感光体を
作製する支持体としては金属製ドラム、金属板、導電性
加工を施した紙、プラスチックフィルムのシート状、ド
ラム状あるいはベルト状の支持体等が使用される。
【0060】それらの支持体上へ感光層を形成するため
に用いるフィルム形成性結着剤樹脂としては利用分野に
応じて種々のものがあげられる。例えば複写用感光体の
用途ではポリスチレン樹脂、ポリビニルアセタール樹
脂、ポリスルホン樹脂、ポリカーボネート樹脂、酢ビ・
クロトン酸共重合体樹脂、ポリエステル樹脂、ポリフェ
ニレンオキサイド樹脂、ポリアリレート樹脂、アルキッ
ド樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、フェノキシ樹
脂等が挙げられる。これらの中でも、ポリスチレン樹
脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリカーボネート樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリアリレート樹脂等は感光体
としての電位特性に優れている。又、これらの樹脂は、
単独あるいは共重合体として1種又は2種以上を混合し
て用いることができる。これら結着剤樹脂の光導電性化
合物に対して加える量は、20〜1000重量%が好ま
しく、50〜500重量%がより好ましい。
【0061】積層型感光体の場合、電荷発生層に含有さ
れるこれらの樹脂は、電荷発生物質に対して10〜50
0重量%が好ましく、50〜150重量%がより好まし
い。樹脂の比率が高くなりすぎると電荷発生効率が低下
し、また樹脂の比率が低くなりすぎると成膜性に問題が
生じる。また、電荷輸送層に含有されるこれらの樹脂
は、電荷輸送物質に対して20〜1000重量%が好ま
しく、50〜500重量%がより好ましい。樹脂の比率
が高すぎると感度が低下し、また、樹脂の比率が低くな
りすぎると繰り返し特性の悪化や塗膜の欠損を招くおそ
れがある。
【0062】これらの樹脂の中には、引っ張り、曲げ、
圧縮等の機械的強度に弱いものがある。この性質を改良
するために、可塑性を与える物質を加えることができ
る。具体的には、フタル酸エステル(例えばDOP、D
BP等)、リン酸エステル(例えばTCP、TOP
等)、セバシン酸エステル、アジピン酸エステル、ニト
リルゴム、塩素化炭化水素等が挙げられる。これらの物
質は、必要以上に添加すると電子写真特性の悪影響を及
ぼすので、その割合は結着剤樹脂に対し20%以下が好
ましい。
【0063】その他、感光体中への添加物として酸化防
止剤やカール防止剤等、塗工性の改良のためレベリング
剤等を必要に応じて添加することができる。
【0064】一般式(1)、(2)で示される化合物は
更に他の電荷輸送物質と組み合わせて用いることができ
る。電荷輸送物質には正孔輸送物質と電子輸送物質があ
る。前者の例としては、例えば特公昭34−5466号
公報等に示されているオキサジアゾール類、特公昭45
−555号公報等に示されているトリフェニルメタン
類、特公昭52−4188号公報等に示されているピラ
ゾリン類、特公昭55−42380号公報等に示されて
いるヒドラゾン類、特開昭56−123544号公報等
に示されているオキサジアゾール類等をあげることがで
きる。一方、電子輸送物質としては、例えばクロラニ
ル、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノジメタ
ン、2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノン、2,
4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレノン、2,
4,5,7−テトラニトロキサントン、2,4,8−ト
リニトロチオキサントン、1,3,7−トリニトロジベ
ンゾチオフェン、1,3,7−トリニトロジベンゾチオ
フェン−5,5−ジオキシドなどがある。これらの電荷
輸送物質は単独または2種以上組み合わせて用いること
ができる。
【0065】また、本発明の有機導電性材料と電荷移動
錯体を形成し、更に増感効果を増大させる増感剤として
ある種の電子吸引性化合物を添加することもできる。こ
の電子吸引性化合物としては例えば、2,3−ジクロロ
−1,4−ナフトキノン、1−ニトロアントラキノン、
1−クロロ−5−ニトロアントラキノン、2−クロロア
ントラキノン、フェナントレンキノン等のキノン類、4
−ニトロベンズアルデヒド等のアルデヒド類、9−ベン
ゾイルアントラセン、インダンジオン、3,5−ジニト
ロベンゾフェノン、3,3′,5,5′−テトラニトロ
ベンゾフェノン等のケトン類、無水フタル酸、4−クロ
ロナフタル酸無水物等の酸無水物、テレフタラルマロノ
ニトリル、9−アントリルメチリデンマロノニトリル、
4−ニトロベンザルマロノニトリル、4−(p−ニトロ
ベンゾイルオキシ)ベンザルマロノニトリル等のシアノ
化合物、3−ベンザルフタリド、3−(α−シアノ−p
−ニトロベンザル)フタリド、3−(α−シアノ−p−
ニトロベンザル)−4,5,6,7−テトラクロロフタ
リド等のフタリド類等を挙げることができる。
【0066】本発明の有機光導電性材料は、感光体の形
態に応じて上記の種々の添加物質と共に適当な溶剤中に
溶解又は分散し、その塗布液を先に述べた導電性支持体
上に塗布し、乾燥して感光体を製造することができる。
【0067】塗布溶剤としてはクロロホルム、ジクロロ
エタン、ジクロロメタン、トリクロロエタン、トリクロ
ロエチレン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等のハ
ロゲン化炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン等の
芳香族炭化水素、ジオキサン、テトラヒドロフラン、メ
チルセロソルブ、エチルセロソルブ、エチレングリコー
ルジメチルエーテル等のエーテル系溶剤、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン、メチルイソプロピル
ケトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶剤、酢酸エチ
ル、蟻酸メチル、メチルセロソルブアセテート等のエス
テル系溶剤、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトニ
トリル、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド
等の非プロトン性極性溶剤及びアルコール系溶剤等を挙
げることができる。これらの溶剤は単独または2種以上
の混合溶剤として使用することができる。
【0068】
【実施例】次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明
するが、本発明はこれらに何ら限定されるものではな
い。
【0069】実施例1 X型無金属フタロシアニン1重量部及びポリエステル樹
脂(東洋紡製バイロン220)1重量部をジオキサン1
00重量部と混合し、ペイントコンディショナー装置で
ガラスビーズと共に3時間分散した。こうして得た分散
液を、アプリケーターにてアルミ蒸着ポリエステル上に
塗布して乾燥し、膜厚約0.2μの電荷発生層を形成し
た。次に例示化合物(5)を、ポリアリレート樹脂(ユ
ニチカ製U−ポリマー)と1:1の重量比で混合し、ジ
クロロエタンを溶媒として10%の溶液を作り、上記の
電荷発生層の上にアプリケーターで塗布して膜厚約20
μの電荷輸送層を形成した。
【0070】この様にして作製した積層型感光体につい
て、静電記録試験装置(川口電気製SP−428)を用
いて電子写真特性の評価を行なった。 測定条件:印加電圧−6kV、スタティックNo. 3(タ
ーンテーブルの回転スピードモード:10m/mi
n)。その結果、帯電電位(Vo)が−790V、半減
露光量(E1/2)が1.1ルックス・秒と高感度の値を
示した。
【0071】更に同装置を用いて、帯電−除電(除電
光:白色光で400ルックス×1秒照射)を1サイクル
とする繰返し使用に対する特性評価を行った。5000
回での繰返しによる帯電電位の変化を求めたところ、1
回目の帯電電位(Vo)−790Vに対し、5000回
目の帯電電位(Vo)は−780Vであり、繰返しによ
る電位の低下がなく安定した特性を示した。また、1回
目の半減露光量(E1/2)1.1ルックス・秒に対して
5000回目の半減露光量(E1/2)は1.1ルックス
・秒と変化がなく、優れた特性を示した。
【0072】実施例2〜11 実施例1の例示化合物(5)の代わりに、それぞれ表1
に示す例示化合物を用いる他は、実施例1と同様にして
感光体を作製してその特性を評価した。結果を表1に示
す。
【0073】
【表1】
【0074】以下の実施例および比較例で用いたフタロ
シアニンのX線回折スペクトルにおけるピーク位置、お
よび表中で用いた略号を表2に示す。
【0075】
【表2】
【0076】実施例12〜27 実施例1のX型無金属フタロシアニンの代わりにそれぞ
れ表3、表4に示すフタロシアニンを、例示化合物
(5)の代わりにそれぞれ表3、表4に示す例示化合物
を用いる他は、実施例1と同様にして感光体を作製して
その特性を評価した。結果を表3、表4に示す。
【0077】
【表3】
【0078】
【表4】
【0079】実施例28 X型無金属フタロシアニン1重量部とテトラヒドロフラ
ン40重量部を、ペイントコンディショナー装置でガラ
スビーズと共に4時間分散処理した。こうして得た分散
液に、例示化合物(5)を2.5重量部、ポリカーボネ
ート樹脂(PCZ−200;三菱ガス化学製)10重量
部、テトラヒドロフラン60重量部を加え、さらにペイ
ントコンディショナー装置で30分間分散処理を行った
後、アプリケーターにてアルミ蒸着ポリエステル上に塗
布し、膜厚約15μの感光体を形成した。この感光体の
電子写真特性を、実施例1と同様にして評価した。ただ
し、印加電圧のみ+5kVに変更した。その結果、1回
目の帯電電位(Vo)+400V、半減露光量(E1/
2)1.5ルックス・秒、5000回繰り返し後の帯電
電位(Vo)+395V、半減露光量(E1/2)1.5
ルックス・秒と、高感度でしかも変化の少ない、優れた
特性を示した。
【0080】実施例29〜38 実施例28の例示化合物(5)の代わりに、それぞれ表
5に示す例示化合物を用いる他は、実施例28と同様に
して感光体を作製してその特性を評価した。結果を表5
に示す。
【0081】
【表5】
【0082】実施例39〜54 実施例28のX型無金属フタロシアニンの代わりにそれ
ぞれ表6、表7に示すフタロシアニンを、例示化合物
(5)の代わりにそれぞれ表6、表7に示す例示化合物
を用いる他は、実施例28と同様にして感光体を作製し
てその特性を評価した。結果を表6、表7に示す。
【0083】
【表6】
【0084】
【表7】
【0085】比較例1 電荷輸送物質として例示化合物(5)の代わりに下記比
較化合物(70)を用いる他は、実施例1と同様に感光
体を作製してその特性を評価した。その結果、1回目の
帯電電位は(Vo)−750V、半減露光量(E1/2)
は1.8ルックス・秒と比較的良好な感度を示したが、
5000回目の帯電電位(Vo)は−250V、半減露
光量(E1/2)は1.2ルックス・秒であり、繰り返し
による大幅な電位の低下がみられた。
【0086】
【化22】
【0087】比較例2 電荷発生物質としてX型無金属フタロシアニンの代わり
に下記比較化合物(71)を用いる他は、実施例1と同
様に感光体を作製してその特性を評価した。その結果、
1回目の帯電電位(Vo)は−700V、半減露光量
(E1/2)は2.5ルックス・秒であり、感度不足であ
った。
【0088】
【化23】
【0089】比較例3 電荷輸送物質として例示化合物(5)の代わりに下記比
較化合物(72)を用いる他は、実施例28と同様に感
光体を作製してその特性を評価した。その結果、1回目
の帯電電位は(Vo)+450V、半減露光量(E1/
2)は2.4ルックス・秒と比較的良好な感度を示した
が、5000回目の帯電電位(Vo)は+225V、半
減露光量(E1/2)は2.0ルックス・秒であり、繰り
返しによる大幅な電位の低下がみられた。
【0090】比較例4 電荷発生物質としてX型無金属フタロシアニンの代わり
に前記比較化合物(71)を用いる他は、実施例28と
同様にして感光体を作製してその特性を評価した。その
結果帯電電位(Vo)が+390V、半減露光量(E1/
2)が4.2ルックス・秒と感度不足であった。
【0091】
【化24】
【0092】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明のスチ
リル化合物とフタロシアニン類を併用すれば、高感度で
高耐久性を有する電子写真感光体を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】合成例4で得たβ型チタニルオキシフタロシア
ニンのX線回折スペクトル図。
【図2】合成例4で得たβ型チタニルオキシフタロシア
ニンのIRスペクトル図。
【図3】合成例5で得たアモルファス型チタニルオキシ
フタロシアニンのX線回折スペクトル図。
【図4】合成例6で得たY型チタニルオキシフタロシア
ニンのX線回折スペクトル図。
【図5】X型無金属フタロシアニンのX線回折スペクト
ル図。
【図6】τ型無金属フタロシアニンのX線回折スペクト
ル図。
【図7】m型チタニルオキシフタロシアニンのX線回折
スペクトル図。
【図8】ジフェノキシゲルマニウムフタロシアニンのX
線回折スペクトル図。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に電荷発生物質、電荷輸
    送物質を構成成分として含む感光層を有する電子写真感
    光体において、電荷発生物質としてフタロシアニン類を
    少なくとも一種、電荷輸送物質として下記一般式(1)
    もしくは(2)で示されるスチリル化合物を少なくとも
    一種含むことを特徴とする電子写真感光体。 【化1】 (一般式(1)、(2)において、R1〜R12はそれぞ
    れ水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、ア
    ルケニル基、アラルキル基、アリール基を示す。Aは置
    換基を有していてもよい二価の芳香環基または複素環基
    を示す。Z1〜Z3はそれぞれインドリン環の二つの炭素
    原子と共に、飽和の5〜8員環を形成するのに必要な原
    子群を示す。)
  2. 【請求項2】 請求項1におけるフタロシアニン類が無
    金属フタロシアニン類であることを特徴とする電子写真
    感光体。
  3. 【請求項3】 請求項1におけるフタロシアニン類の中
    心金属原子がチタン原子、アルミニウム原子、ガリウム
    原子、ゲルマニウム原子、インジウム原子、マグネシウ
    ム原子、スズ原子、バナジウム原子、亜鉛原子、コバル
    ト原子、ニッケル原子または銅原子であることを特長と
    する電子写真感光体。
  4. 【請求項4】 請求項2における無金属フタロシアニン
    類が、X線回折スペクトルにおいて、CuKα1.54
    1オンク゛ストロームのX線に対するブラッグ角(2θ±0.2
    °)7.6°、9.2°、16.8°、17.4°、2
    0.4°、20.9°に主要なピークを示す無金属フタ
    ロシアニン(τ型無金属フタロシアニン)、7.5°、
    9.1°、16.8°、17.3°、20.3°、2
    0.8°、21.4°、27.4°に主要なピークを示
    す無金属フタロシアニン(τ′型無金属フタロシアニ
    ン)、7.5°、9.1°、16.7°、17.3°、
    22.3°に主要なピークを示す無金属フタロシアニン
    (X型無金属フタロシアニン)、7.6°、9.2°、
    16.8°、17.4°、28.5°あるいは7.6
    °、9.2°、16.8°、17.4°、21.5°、
    27.5°に主要なピークを示す無金属フタロシアニン
    (η型無金属フタロシアニン)、7.5°、9.1°、
    16.8°、17.3°、20.3°、20.8°、2
    1.4°、27.4°あるいは7.5°、9.1°、1
    6.8°、17.3°、20.3°、20.8°、2
    1.4°、22.1°、27.4°、28.5°に主要
    なピークを示す無金属フタロシアニン(η′型無金属フ
    タロシアニン)、7.7°、9.3°、16.9°、2
    2.4°、28.8°に主要のピークを示す無金属フタ
    ロシアニン、6.7°に主要なピークを示す無金属フタ
    ロシアニン、6.7°、8.7°、15.1°、17.
    7°、23.8°、26.1°、27.4°、30.0
    °に主要なピークを示す無金属フタロシアニン、6.7
    °、7.2°、13.4°、14.5°、15.2°、
    16.0°、20.2°、21.7°、24.0°、2
    4.8°、26.6°、27.3°に主要なピークを示
    す無金属フタロシアニン、6.6°、13.4°、1
    4.5°、20.2°、24.8°、26.6°、2
    7.2°に主要なピークを示す無金属フタロシアニン、
    6.7°、7.3°、13.5°、14.9°、15.
    9°、16.7°24.7°、26.1°に主要なピー
    クを示す無金属フタロシアニン、7.4°、9.0°、
    16.5°、17.2°、22.1°、23.8°、2
    7.0°、28.4°に主要なピークを示す無金属フタ
    ロシアニン、15.2°を中心に13.5°にショルダ
    ーを示す無金属フタロシアニン、または26.8°を中
    心に24.8°にショルダーを示す無金属フタロシアニ
    ンであることを特徴とする電子写真感光体。
  5. 【請求項5】 請求項3におけるフタロシアニン類の中
    心金属原子がチタン原子であり、該フタロシアニン類が
    X線回折スペクトルにおいて、CuKα1.541オンク゛
    ストロームのX線に対するブラッグ角(2θ±0.2°)
    7.5°、12.3°、16.3°、25.3°、2
    8.7°に主要なピークを示すチタニルオキシフタロシ
    アニン(α型チタニルオキシフタロシアニン)、9.3
    °、10.6°、13.2°、15.1°、15.7
    °、16.1°、20.8°、23.3°、26.3
    °、27.1°に主要なピークを示すチタニルオキシフ
    タロシアニン(β型チタニルオキシフタロシアニン)、
    7.0°、15.6°、23.4°、25.5°に主要
    のピークを示すチタニルオキシフタロシアニン(C型チ
    タニルオキシフタロシアニン)、6.9°、15.5
    °、23.4°に主要なピークを示すチタニルオキシフ
    タロシアニン(m型チタニルオキシフタロシアニン)、
    9.5°、9.7°、11.7°、15.0°、23.
    5°、24.1°、27.3°に主要なピークを示すチ
    タニルオキシフタロシアニン(Y型チタニルオキシフタ
    ロシアニン)、7.3°、17.7°、24.0°、2
    7.2°、28.6°に主要なピークを示すチタニルオ
    キシフタロシアニン(γ型チタニルオキシフタロシアニ
    ン)、9.0°、14.2°、23.9°、27.1°
    に主要なピークを示すチタニルオキシフタロシアニン
    (I型チタニルオキシフタロシアニン)、7.4°、1
    1.0°、17.9°、20.1°、26.5°、2
    9.0°に主要なピークを示すチタニルオキシフタロシ
    アニン(E型チタニルオキシフタロシアニン)、7.4
    °、10.1°、12.4°、24.1°、25.2
    °、28.5°に主要なピークを示すチタニルオキシフ
    タロシアニン(ω型チタニルオキシフタロシアニン)、
    7.5°、22.4°、24.4°、25.4°、2
    6.2°、27.2°、28.6°に主要なピークを示
    すチタニルオキシフタロシアニン、9.2°、13.1
    °、20.7°、26.2°、27.1°に主要なピー
    クを示すチタニルオキシフタロシアニン、7.3°、2
    2.9°、27.4°に主要なピークを示すチタニルオ
    キシフタロシアニン、7.6°、10.5°、12.5
    °、15.6°、16.4°、17.7°、26.3
    °、28.9°、30.5°、32.0°に主要なピー
    クを示すチタニルオキシフタロシアニン、27.3°に
    主要なピークを示すチタニルオキシフタロシアニン、
    7.4°、11.0°、17.9°、20.1°、2
    6.4°、29.0°に主要なピークを示すチタニルオ
    キシフタロシアニン、6.8°、9.7°、15.4°
    に主要なピークを示すチタニルオキシフタロシアニン、
    9.2°、11.6°、13.0°、24.1°、2
    6.2°、27.2°に主要なピークを示すチタニルオ
    キシフタロシアニン、9.1°、12.2°、16.3
    °、26.9°に主要なピークを示すチタニルオキシフ
    タロシアニン、7.4°、9.2°、10.4°、1
    1.6°、13.0°、14.3°、15.0°、1
    5.5°、23.4°、24.1°、26.2°、2
    7.2°に主要なピークを示すチタニルオキシフタロシ
    アニン、4.8°、9.6°、26.2°に主要なピー
    クを示すチタニルオキシフタロシアニン、6.5°、1
    4.5°、23.8°に主要なピークを示すチタニルオ
    キシフタロシアニン、7.0°、9.1°、14.1
    °、18.1°、26.2°に主要なピークを示すチタ
    ニルオキシフタロシアニン、6.8°、14.9°、2
    4.8°、26.2°に主要なピークを示すチタニルオ
    キシフタロシアニン、7.5°、27.3°に主要なピ
    ークを示すチタニルオキシフタロシアニン、7.3°、
    19.4°、21.5°、23.8°に主要なピークを
    示すチタニルオキシフタロシアニン、10.5°、1
    2.6°、15.0°、26.6°に主要なピークを示
    すチタニルオキシフタロシアニン、8.5°、13.6
    °、17.1°、18.0°、23.9°、27.4°
    に主要なピークを示すチタニルオキシフタロシアニン、
    8.9°、11.4°、27.2°に主要なピークを示
    すチタニルオキシフタロシアニン、6.8°、26.1
    °、27.1°に主要なピークを示すチタニルオキシフ
    タロシアニン、26.2°に主要なピークを示すチタニ
    ルオキシフタロシアニン、7.3°、15.2°、2
    6.2°に主要なピークを示すチタニルオキシフタロシ
    アニン、13.1°、20.6°、26.1°、27.
    0°に主要なピークを示すチタニルオキシフタロシアニ
    ン、6.7°、7.4°、10.2°、12.6°、1
    5.2°、16.0°、17.1°、18.2°、2
    2.4°、23.2°、24.2°、25.2°、2
    8.5°に主要なピークを示すチタニルオキシフタロシ
    アニン、6.8°、27.3°に主要なピークを示すチ
    タニルオキシフタロシアニン、9.5°、24.1°、
    27.2°に主要なピークを示すチタニルオキシフタロ
    シアニン、7.2°、14.2°、24.0°、27.
    2°に主要なピークを示すチタニルオキシフタロシアニ
    ン、21.6°、28.0°に主要なピークを示すチタ
    ニルオキシフタロシアニン、9.6°、27.2°に主
    要なピークを示すチタニルオキシフタロシアニン、7.
    5°、22.5°、28.6°に主要なピークを示すチ
    タニルオキシフタロシアニン、8.4°に主要のピーク
    を示すチタニルオキシフタロシアニン、7.6°、1
    0.3°、12.7°、16.3°、22.7°、2
    4.3°、25.5°、28.6°に主要なピークを示
    すチタニルオキシフタロシアニン、6.8°、7.4
    °、15.0°、24.7°、26.2°、27.2°
    に主要なピークを示すチタニルオキシフタロシアニン、
    または明瞭なピークを示さないアモルファス型チタニル
    オキシフタロシアニンであることを特徴とする電子写真
    感光体。
  6. 【請求項6】 請求項3におけるフタロシアニン類の中
    心金属原子がアルミニウム原子であり、該フタロシアニ
    ン類がX線回折スペクトルにおいて、CuKα1.54
    1オンク゛ストロームのX線に対するブラッグ角(2θ±0.2
    °)6.7°、11.2°、16.7°、25.6°に
    主要なピークを示すクロロアルミニウムフタロシアニ
    ン、7.0°に主要なピークを示すクロロアルミニウム
    フタロシアニン、25.5°に主要なピークを示すクロ
    ロアルミニウムフタロシアニン、または6.5°、1
    1.1°、13.7°、17.0°、22.0°、2
    3.0°、24.1°、25.7°に主要なピークを示
    すクロロアルミニウムフタロシアニンであることを特徴
    とする電子写真感光体。
  7. 【請求項7】 請求項3におけるフタロシアニン類の中
    心金属原子がインジウム原子であり、該フタロシアニン
    類がX線回折スペクトルにおいて、CuKα1.541
    オンク゛ストロームのX線に対するブラッグ角(2θ±0.2
    °)7.4°、16.7°、25.3°、27.5°、
    28.4に主要なピークを示すブロモインジウムフタロ
    シアニン、または7.4°、16.7°、27.8°に
    主要なピークを示すクロロインジウムフタロシアニンで
    あることを特徴とする電子写真感光体。
  8. 【請求項8】 請求項3におけるフタロシアニン類の中
    心金属原子がバナジウム原子であり、該フタロシアニン
    類がX線回折スペクトルにおいて、CuKα1.541
    オンク゛ストロームのX線に対するブラッグ角(2θ±0.2
    °)9.3°、10.7°、13.1°、15.1°、
    15.7°、16.1°、20.7°、23.3°、2
    6.2°、27.1°に主要なピークを示すバナジルオ
    キシフタロシアニン、7.5°、24.2°、27.2
    °、28.6°に主要なピークを示すバナジルオキシフ
    タロシアニン、14.3°、18.0°、24.1°、
    27.3°に主要なピークを示すバナジルオキシフタロ
    シアニン、7.4°、10.3°、12.6°、16.
    3°、17.8°、18.5°、22.4°、24.2
    °、25.4°、27.2°、28.6°に主要なピー
    クを示すバナジルオキシフタロシアニン、または明瞭な
    ピークを示さないアモルファス型バナジルオキシフタロ
    シアニンであることを特徴とする電子写真感光体。
  9. 【請求項9】 請求項3におけるフタロシアニン類の中
    心金属原子がガリウム原子であり、該フタロシアニン類
    がX線回折スペクトルにおいて、CuKα1.541オン
    ク゛ストロームのX線に対するブラッグ角(2θ±0.2°)
    7.4°、16.6°、25.5°、28.3°に主要
    なピークを示すクロロガリウムフタロシアニン、6.7
    °、15.2°、20.5°、27.0°に主要なピー
    クを示すクロロガリウムフタロシアニン、6.7°、1
    3.7°、16.3°、20.9°、26.3°に主要
    なピークを示すクロロガリウムフタロシアニン、7.5
    °、9.5°、11.0°、13.5°、19.1°、
    20.3°、21.8°、25.8°、27.1°、3
    3.0°に主要なピークを示すクロロガリウムフタロシ
    アニン、11.0°、13.5°、27.1°に主要な
    ピークを示すクロロガリウムフタロシアニン、6.8
    °、17.3°、23.6°、26.9°に主要なピー
    クを示すクロロガリウムフタロシアニン、8.7〜9.
    2°、17.6°、27.4°、28.8°に主要なピ
    ークを示すクロロガリウムフタロシアニン、または2
    7.1°に主要なピークを示し、それ以外のピークは2
    7.1°の10%以下の強度であるクロロガリウムフタ
    ロシアニンであることを特徴とする電子写真感光体。
  10. 【請求項10】 請求項3におけるフタロシアニン類の
    中心金属原子がガリウム原子であり、該フタロシアニン
    類がX線回折スペクトルにおいて、CuKα1.541
    オンク゛ストロームのX線に対するブラッグ角(2θ±0.2
    °)7.5°、9.9°、12.5°、16.3°、1
    8.6°、25.1°、28.3°に主要なピークを示
    すヒドロキシガリウムフタロシアニン、7.7°、1
    6.5°、25.1°、26.6°に主要なピークを示
    すヒドロキシガリウムフタロシアニン、7.9°、1
    6.5°、24.4°、27.6°に主要なピークを示
    すヒドロキシガリウムフタロシアニン、7.0°、7.
    5°、10.5°、11.7°、12.7°、17.3
    °、18.1°、24.5°、26.2°、27.1°
    に主要なピークを示すヒドロキシガリウムフタロシアニ
    ン、6.8°、12.8°、15.8°、26.0°に
    主要なピークを示すヒドロキシガリウムフタロシアニ
    ン、または7.4°、9.9°、25.0°、26.2
    °、28.2°に主要なピークを示すヒドロキシガリウ
    ムフタロシアニンであることを特徴とする電子写真感光
    体。
  11. 【請求項11】 請求項3におけるフタロシアニン類の
    中心金属原子が銅原子であり、該フタロシアニン類がX
    線回折スペクトルにおいて、CuKα1.541オンク゛スト
    ロームのX線に対するブラッグ角(2θ±0.2°)7.
    0°、9.2°、12.5°、16.8°、18.6
    °、21.3°、23.8°、26.2°、28.0
    °、30.5°に主要なピークを示す銅フタロシアニン
    (β型銅フタロシアニン)、7.6°、9.1°、1
    4.2°、17.4°、20.4°、21.2°、2
    3.0°、26.5°、27.2°、29.5°に主要
    なピークを示す銅フタロシアニン(ε型銅フタロシアニ
    ン)、7.0°、9.8°、15.8°、24.9°、
    26.7°、27.3°に主要なピークを示す銅フタロ
    シアニン(α型銅フタロシアニン)、または7.0°、
    7.7°、9.2°に主要なピークを示す銅フタロシア
    ニンであることを特徴とする電子写真感光体。
  12. 【請求項12】 請求項3におけるフタロシアニン類の
    中心金属原子がゲルマニウム原子であり、該フタロシア
    ニン類がX線回折スペクトルにおいて、CuKα1.5
    41オンク゛ストロームのX線に対するブラッグ角(2θ±0.
    2°)9.0°、11.2°、17.1°、18.1
    °、20.9°、22.7°、25.8°、29.3°
    に主要なピークを示すジフェノキシゲルマニウムフタロ
    シアニンであることを特徴とする電子写真感光体。
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