JPH10142705A - 片側駆動装置 - Google Patents

片側駆動装置

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JPH10142705A
JPH10142705A JP29862796A JP29862796A JPH10142705A JP H10142705 A JPH10142705 A JP H10142705A JP 29862796 A JP29862796 A JP 29862796A JP 29862796 A JP29862796 A JP 29862796A JP H10142705 A JPH10142705 A JP H10142705A
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driven body
mover
stator
magnetic field
traveling direction
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JP29862796A
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Katsuhiro Nanba
克宏 難波
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 進行方向を横切る方向に幅を有する被駆動体
をその幅方向における片側端部をリニアモータで駆動し
て進行させるリニアモータ利用の片側駆動装置であっ
て、被駆動体を進行させる場合において、該被駆動体の
リニアモータ可動子に連結されていない反対側の端部の
移動遅れを抑制することができ、それだけ被駆動体を正
規の姿勢で移動させることができる片側駆動装置を提供
する。 【解決手段】 界磁マグネット111により形成される
進行方向Xに垂直な断面における磁界の強さを、可動子
21のキャリッジ3取付け側の磁界の強さを、可動子2
1の該取付け側と反対側の磁界の強さより大きくするこ
とにより、可動子21の該取付け側で発生する可動子駆
動推力fbを、可動子21の該取付け側と反対側で発生
する推力faより大きくして、該推力により可動子21
及び可動子21に連結されるキャリッジ3(被駆動体)
を移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、進行方向を横切る
方向に幅を有する被駆動体をその幅方向における片側端
部を駆動して移動させる片側駆動装置、特にリニアモー
タ利用の片側駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】片側駆動装置は、例えば、複写機、イメ
ージスキャナ等における画像読み取り装置の原稿画像走
査光学系の駆動に採用されている。かかる片側駆動装置
の一例を図7(A)に示す。図示の片側駆動装置Dp
は、被駆動体である光学部品を搭載したキャリッジCを
駆動するもので、表面にN極とS極をキャリッジ進行方
向Xに交互に配置してなる界磁マグネット911を有す
る断面円形ロッド形状の固定子91と、この固定子91
に嵌合し、該固定子91に沿って往復動可能の電機子コ
イル921を有する円筒形可動子92とを含むリニアモ
ータLDMpを備えている。電機子コイル921は円筒
形のヨーク923に保持されており、ヨーク923の両
端部には軸受け924を設けてある。可動子92はこの
軸受け924により固定子91に沿って摺動できる。
【0003】キャリッジCはその進行方向Xに対し直角
な方向に一定の幅を有し、キャリッジCの一端部c1は
可動子92の外筒ヨーク923に固定され、他端部(自
由端部)c2は摺動子又はローラrを備え、これが固定
子91と平行なガイド部材G上を走行できる。かくし
て、図示しない通電制御部を介して電源から電機子コイ
ル921に通電することで推力が発生し、可動子92が
固定子91に沿って移動し、これによりキャリッジCが
片側駆動される。
【0004】上記のような片側駆動装置に駆動手段とし
て利用されるリニアモータは、図7(A)に示すような
シャフト型のリニアモータ以外にも、例えば、特開昭6
1−9161号公報の教えるリニアモータ、すなわち、
平板状のN極とS極を被駆動体進行方向に交互に配置し
て界磁マグネットを形成し、該界磁マグネットに電機子
コイルの開口部を対向させて配置するタイプのリニアモ
ータを採用することもできる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、進行方向を
横切る方向に幅を有する被駆動体をその幅方向における
片側端部を駆動して進行させるリニアモータ利用の片側
駆動装置によると、被駆動体を進行させる場合におい
て、被駆動体の駆動に寄与するリニアモータ可動子に連
結されていない被駆動体の端部が、その端部に加わる移
動抵抗と、可動子に連結された前記片側端部に加わるモ
ータ駆動による引っ張り力のため該可動子側の端部より
遅れて動き、そのため被駆動体の姿勢が正規のものより
遅れる方向に傾くようにずれてしまう(いわゆる、首振
りする)ことがある。この問題は、被駆動体の前記幅方
向における重量配分がアンバランスなとき(特に、可動
子に連結されていない被駆動体の端部側が重いとき)
に、さらに顕著になる。
【0006】例えば図7(A)に示す片側駆動装置の場
合、図7(B)に示すように、キャリッジCの自由端部
c2が、固定子91と可動子92とのクリアランスの範
囲内であるとはいえ、可動子92に連結された端部c1
より遅れる方向に傾いて移動し、また、このキャリッジ
Cの傾きはモータLDMpの定速運転時には、一定の傾
き角度をもって維持されてしまう。
【0007】そこで本発明は、進行方向を横切る方向に
幅を有する被駆動体をその幅方向における片側端部をリ
ニアモータで駆動して進行させるリニアモータ利用の片
側駆動装置であって、被駆動体を進行させる場合におい
て、該被駆動体のリニアモータ可動子に連結されていな
い反対側の端部の移動遅れを抑制することができ、それ
だけ被駆動体を正規の姿勢で移動させることができる片
側駆動装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために、進行方向を横切る方向に幅を有する被駆動
体をその幅方向における片側端部を駆動して進行させる
片側駆動装置であり、対向配置された推進用界磁マグネ
ットを含む部分と電機子コイルを含む部分を有し、これ
ら両部分のうち一方を前記進行方向に延びる固定子、他
方を前記被駆動体の片側端部に連結されて、該固定子に
沿って移動できる可動子とするリニアモータを備え、前
記可動子を駆動する推力は、該可動子の前記被駆動体連
結側で発生する推力の方が、該可動子の該連結側とは反
対側で発生する推力より大きいことを特徴とする片側駆
動装置を提供する。
【0009】本発明の片側駆動装置によると、前記界磁
マグネットにより形成される磁界及び前記電機子コイル
に通電する電流により、前記被駆動体進行方向に前記可
動子を駆動する推力が発生し、該可動子及び該可動子に
片側端部を連結される被駆動体は同方向に駆動される。
このとき、前記被駆動体の幅方向において、前記可動子
の前記被駆動体取付け側で発生する推力の方が、該可動
子の被駆動体取付け側とは反対側で発生する推力より大
きいため、該被駆動体の可動子が連結されていない端部
側を進行方向に対して先行させるような力が働く。そし
て、該力は、該連結されていない端部側を遅らせようと
する力と相殺されるため、被駆動体の該連結されていな
い端部側の移動遅れを従来より低減させることができ、
それだけ被駆動体を正規の姿勢で進行方向に移動させる
ことができる。
【0010】上記本発明に係る片側駆動装置の例とし
て、以下に示す二つの片側駆動装置を挙げることができ
る。一つ目のタイプの片側駆動装置は、前記リニアモー
タが、前記被駆動体進行方向に延びる界磁マグネットを
有するシャフト状固定子と、該固定子に外嵌する電機子
コイルを有する可動子とからなるシャフト型リニアモー
タであり、前記シャフト状固定子の界磁マグネットによ
り形成される前記被駆動体進行方向に垂直な断面におけ
る磁界は、前記被駆動体幅方向において偏っており(す
なわち、異なっており)、該磁界の強い側が前記可動子
の前記被駆動体取付け側にある片側駆動装置である。
【0011】この片側駆動装置においては、前記シャフ
ト状固定子の界磁マグネットは前記被駆動体進行方向に
垂直な断面において偏磁界を形成しており、前記可動子
の前記被駆動体取付け側における磁界の強さが、該可動
子の被駆動体取付け側とは反対側における磁界の強さよ
り大きいため、前記のように該可動子の前記被駆動体取
付け側の推力の方が、該可動子の被駆動体取付け側とは
反対側の推力より大きくなる。
【0012】また、二つ目のタイプの片側駆動装置は、
前記リニアモータが、2以上の、前記被駆動体進行方向
に延びる界磁マグネットを有する固定子と、前記被駆動
体進行方向に延びるガイド手段に沿って移動でき、前記
固定子に対向する電機子コイルを有する可動子とからな
るリニアモータであり、前記固定子は前記ガイド手段を
間において、その両側に、すなわち、前記可動子の前記
被駆動体取付け側及び該可動子の被駆動体取付け側とは
反対側に少なくとも1つずつ配置されている片側駆動装
置である。
【0013】前記ガイド手段は、例えば被駆動体進行方
向に延びる棒状部材とすることができる。この場合、前
記可動子は該棒状部材に外嵌させて移動させることがで
きる。この片側駆動装置においては、前記可動子の前記
被駆動体取付け側と該可動子の被駆動体取付け側とは反
対側に少なくとも1つずつ配置される固定子により、前
記と同様に該可動子の前記被駆動体取付け側の推力の方
を、該可動子の被駆動体取付け側とは反対側の推力より
大きくすることができる。それは、例えば次のようにし
て達成される。
【0014】例えば、前記2以上の固定子により形成さ
れる前記被駆動体進行方向に垂直な断面における各磁界
の強さを異ならせて、前記可動子の前記被駆動体取付け
側に配置される固定子により形成される磁界の方が、該
可動子の被駆動体取付け側とは反対側に配置される固定
子により形成される磁界よりも大きくする。また、例え
ば、前記2以上の固定子により形成される前記被駆動体
進行方向に垂直な断面における各磁界の強さを同じにし
て、前記可動子の前記被駆動体取付け側に配置される固
定子と該可動子との距離を、該可動子の前記被駆動体取
付け側とは反対側に配置される固定子と該可動子との距
離よりも短くすることにより、前記可動子の前記被駆動
体取付け側に配置される固定子による磁界作用を、該可
動子の被駆動体取付け側とは反対側に配置される固定子
による磁界作用よりも大きくする。
【0015】なお、前記被駆動体としては、例えば、複
写機、イメージスキャナ等に備えられる画像読み取り装
置において、光学的に画像読み取りを行うための光学部
品を搭載するキャリッジを挙げることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明に係る片側駆動装置
D1を示す図であり、図1(A)は該装置の一部を断面
で示す概略平面図、図1(B)は図1(A)に示すA−
A線に沿う該装置の概略断面図、図1(C)は図1
(A)に示す界磁マグネットにより形成される可動子進
行方向に垂直な断面における磁界を示す図である。
【0017】この装置D1は、被駆動体3をその進行方
向Xに往復駆動するものである。被駆動体3は進行方向
Xに直角な方向に幅を有し、その幅方向の一端部3aに
後述する可動子21が連結されており、他端部3bは進
行方向Xに平行に配置されたガイドレールG上を走行で
きるローラrを備えている。被駆動体3を駆動するため
に装置D1は、本例ではシャフト型リニアモータLDM
1を備えており、リニアモータLDM1は固定子11及
び可動子21を有している。
【0018】固定子11は機械加工可能且つ着磁可能の
材料で表面平滑に形成した断面円形の直線棒状のシャフ
ト部材に、その長手方向に沿ってN極とS極を交互に着
磁してなる推進用界磁マグネット111を有している。
界磁マグネット111は図1(C)に示すように進行方
向Xに垂直な断面において、偏った磁界を形成するよう
に着磁形成してある。なお、図1(C)において、矢印
線は磁力線を示す。また、図1(C)は、界磁マグネッ
ト111のN極の部分についての磁界を示すが、S極の
部分についても磁界の向きが反対である以外は同様であ
る。
【0019】すなわち、界磁マグネット111が進行方
向Xに垂直な断面において形成する磁界は、被駆動体3
の幅方向(図1(C)において左右方向)において、被
駆動体3の取付け側(図1(C)右側)の磁界の強さ
を、該取付け側と反対側(図1(C)左側)の磁界の強
さより大きくしてある。固定子11の長手方向について
は、上記のような偏磁界を維持しながらN極、S極を1
周期とする正弦波状に形成されている。なお、界磁マグ
ネットにより形成される進行方向Xに垂直な断面におけ
る偏磁界は、図1(D)に示すようなものを採用するこ
ともできる。
【0020】可動子21は固定子11に間隙をおいて外
嵌する複数のリング形状のコイルからなる電機子コイル
211を備えており、電機子コイル211は電気角で2
π/3ずつずらした位置(なお、2π/3ずれた位置と
同位相の位置でもよい)に配置した3相のリング形状コ
イルU、V、Wから構成されている。電機子コイル21
1は円筒形の磁性体材料からなる可動子ヨーク213の
内側に支持されている。可動子ヨーク213の両端部に
は軸受け212を設けてあり、可動子21はこの軸受け
212によって固定子1に案内されて滑らかに移動でき
る。このように、固定子11は可動子21の直動案内軸
を兼ねている。
【0021】以上説明した本発明の片側駆動装置D1に
よると、可動子21の電機子コイル211に通電するこ
とで推力が発生して、可動子21は固定子11に沿って
駆動される。これにより、可動子21に連結された被駆
動体3は片側駆動され、また、ガイドレールGの上をロ
ーラrが回転しながら移動する。このとき、界磁マグネ
ット111により形成されている進行方向Xに垂直な断
面における磁界が、図1(C)に示すような偏磁界であ
るため、可動子21(電機子コイル211)にかかる推
力は、被駆動体3の幅方向(進行方向Xと直角な方向)
において、被駆動体3取付け側で発生する推力fb(図
1(A)に例示する)の方が、被駆動体3取付け側と反
対側で発生する推力fa(図1(A)に例示する)より
も大きくなる。該推力の差(fb−fa)は、被駆動体
3の自由端部3b側を可動子連結端部3a側より進行方
向Xに対して先行させるような力として働く。該先行さ
せる力は、端部3b側の移動抵抗や、被駆動体3の重量
配分のアンバランス等により生じる端部3b側を遅らせ
ようとする力と互いに相殺して、それだけ被駆動体3の
可動子21に連結されていない側(ローラr側)の移動
遅れを従来より抑制でき、すなわち、いわゆる首ふりを
抑制でき、被駆動体3をできるだけ正規の姿勢で移動さ
せることができる。
【0022】なお、図1(C)に示す偏磁界において、
図において左右の磁界の強さをそれぞれどれくらいの大
きさにするかについては、被駆動体3それ自身や、それ
に搭載される物品の重量バランスや端部3b側の移動抵
抗等に基づいて適宜定めればよい。ここで、上記説明し
た本発明の片側駆動装置を画像読み取り装置に適用した
例を図2を参照して簡単に説明する。図2(A)は該画
像読み取り装置の概略側面図、図2(B)は該画像読み
取り装置の概略平面図である。該画像読み取り装置は、
デジタル複写機やイメージスキャナ等に利用できる。な
お、図2(A)では片側駆動装置D11、D12は鎖線
でその位置だけを示している。
【0023】図2に示す画像読み取り装置においては、
光学的に画像走査するための光学部品を搭載する二つの
キャリッジ31、32の駆動に本発明の片側駆動装置D
11、D12が使用されている。片側駆動装置D11、
D12は、図1に示す装置D1と実質的に同じものであ
り、それぞれリニアモータLDM11、LDM12を備
えている。この画像読み取り装置においては、これら二
つのリニアモータの固定子11を共通のものとしてい
る。キャリッジ31の片側端部はモータLDM11の可
動子に、キャリッジ32の片側端部はモータLDM12
の可動子にそれぞれ連結されている。
【0024】なお、図示しないがリニアモータLDM1
1、LDM12はリニアエンコーダを備えており、固定
子11長手方向の位置検出を行うことができ、また、該
リニアエンコーダは各モータ速度制御に利用される。こ
の画像読み取り装置は、平坦な透明ガラス製の原稿台5
を備えており、原稿台5の下部に、キャリッジ31、3
2や片側駆動装置D11、D12が配置されいている。
固定子11やガイドレールGは原稿台5に平行に配置さ
れている。
【0025】キャリッジ31には、原稿台5上に載置さ
れる原稿を照明する照明ランプLP、照明ランプLPの
照射光を原稿に向けるための反射ミラーm1、m2、原
稿からの反射光をキャリッジ32の方に導くための反射
ミラーm3が搭載されている。キャリッジ32には、反
射ミラーm3から導かれた画像光を読み取りユニット6
に導くための反射ミラーm4、m5が搭載されている。
【0026】読み取りユニット6は、レンズ61と撮像
素子であるCCD62を含み、レンズ61は、キャリッ
ジ32の反射ミラーm4、m5によって導かれた画像光
をCCD62に結像させる。この読み取りユニット6は
図示しない支持手段により、画像読み取り装置に固定さ
れている。なお、キャリッジ31の自由端部はローラr
1を、キャリッジ32の自由端部はローラr2をそれぞ
れ備えており、これらローラはガイドレールG上を転動
できる。
【0027】この画像読み取り装置によると、本発明に
係る片側駆動装置D11、D12によりキャリッジ3
1、32はX方向に駆動されて、各キャリッジに搭載さ
れた光学部品により画像走査される。画像走査時には、
キャリッジ31と32の速度比は2:1とされる。そし
て、前記説明したように本発明に係る片側駆動装置によ
りキャリッジ31、32は首ふりを抑制されて駆動され
るため、それだけ精度よく画像読み取りを行うことがで
きる。
【0028】次に、本発明の他の実施形態を図3を参照
して説明する。図3は本発明に係る片側駆動装置D2を
示す図であり、図3(A)は該装置の一部を断面で示す
概略平面図、図3(B)は図3(A)に示す界磁マグネ
ットにより形成される被駆動体進行方向Xに垂直な断面
にける磁界を示す図である。なお、図3(B)におい
て、矢印線は磁力線を示す。
【0029】この装置D2は、被駆動体3を進行方向X
に往復駆動するものであり、被駆動体3は、図1(A)
に示すものと同様の構成となっている。被駆動体3を駆
動するために装置D2は、二つの平板状固定子12a、
12b、可動子22及び進行方向Xに平行に配置された
直動案内軸4を有するリニアモータLDM2を備えてい
る。
【0030】可動子22は電機子コイル221、電機子
コイル221を内側に支持する円筒形の可動子カバー2
23及び可動子カバー223の両側に設けられた軸受け
222を有している。可動子22は断面円形の直動案内
軸4に外嵌する軸受け222により案内軸4に沿って摺
動できる。この可動子22に被駆動体3が連結されてい
る。
【0031】前記の平板状の固定子12a、12bはX
方向に延びており、可動子22の両側に配置されてい
る。すなわち、被駆動体3の幅方向(図3(A)におい
て左右方向)において、可動子22の被駆動体3取付け
側に平板状の固定子12bが、可動子22の該取付け側
と反対側に平板状の固定子12aが配置されている。可
動子22と固定子12aとの距離と、可動子22と固定
子12bとの距離は同じ距離になるように配置されてい
る。
【0032】二つの固定子12a、12bは後述するよ
うに磁束分布や断面積が異なる以外は実質上同じ構成と
なっており、すなわち、固定子12a(12b)は機械
加工可能且つ着磁可能の材料で表面平滑に形成した平板
状部材に、その長手方向に沿ってN極とS極を交互に着
磁してなる推進用界磁マグネット121a(121b)
を有している。これら各界磁マグネットのN極とN極、
S極とS極は、互いに対向するように配置されている。
【0033】界磁マグネット121a、121bの形成
する進行方向Xに垂直な断面における磁界は、図3
(B)に示すようにそれぞれ一様な磁界を形成するが、
可動子22に対して被駆動体3取付け側に配置される界
磁マグネット121bによって形成される磁界の方が、
界磁マグネット121aによって形成される磁界よりも
強くなるように各界磁マグネットは着磁形成されてい
る。各界磁マグネットにより形成される進行方向Xの磁
界は、いずれもN極、S極を1周期とする正弦波状であ
り、周期は同一である。
【0034】以上説明した図3に示す片側駆動装置D2
によっても、図1に示す装置D1と同様に、可動子22
(電機子コイル221)に作用する磁界は、被駆動体3
取付け側の磁界の方が大きいため、可動子22(電機子
コイル221)にかかる推力は、被駆動体3の幅方向
(進行方向Xと直角な方向)において、被駆動体3取付
け側で発生する推力の方が、被駆動体3取付け側と反対
側で発生する推力よりも大きくなり、それだけ被駆動体
3の可動子3に連結されていない側(ローラr側)の移
動遅れを従来より抑制でき、すなわち、いわゆる首ふり
を抑制でき、被駆動体3をできるだけ正規の姿勢で移動
させることができる。
【0035】なお、図3に示す例では、可動子22の両
側に、可動子22と等間隔に固定子12a、12bを配
置して、界磁マグネット121a、121bの着磁する
磁界の強さを異ならせることにより、可動子22(電機
子コイル221)にかかる推力を、被駆動体3の幅方向
(進行方向Xと直角な方向)において、被駆動体3取付
け側で発生する推力の方が、被駆動体3取付け側と反対
側で発生する推力よりも大きくしたが、図4に示すよう
にしても被駆動体3取付け側で発生する推力の方を大き
くすることができる。
【0036】すなわち、図4に示す片側駆動装置D3に
おけるリニアモータLDM3では、直動案内軸4に案内
されて走行できる可動子23の両側に配置された平板状
の固定子13a、13bの界磁マグネット131a、1
31bは、図4(B)に示すように同じ磁束密度になる
ように一様に着磁されたものであり、固定子13a、1
3bと可動子23との距離を、固定子13aとの距離L
aの方を固定子13bとの距離Lbより長くすることに
より、可動子23にかかる推力を、被駆動体3の幅方向
(進行方向Xと直角な方向)において、被駆動体3取付
け側で発生する推力の方が、被駆動体3取付け側と反対
側で発生する推力よりも大きくなるようにしている。
【0037】図5に本発明のさらに他の実施形態である
片側駆動装置D4を示す。図5(A)は該装置の一部を
断面で示す概略平面図、図5(B)は図5(A)に示す
B−B線に沿う概略断面図、図5(C)は図5(A)に
示す界磁マグネットにより形成される被駆動体進行方向
に垂直な断面における磁界を示す図である。なお、図5
(C)において、矢印線は磁力線を示す。
【0038】図5に示す片側駆動装置D4は、被駆動体
3をその進行方向Xに往復駆動するものであり、被駆動
体3は図1(A)に示すものと同様の構成となってい
る。被駆動体3を駆動するためのリニアモータLDM4
は、二つの平板状固定子14a、14b、可動子24及
び進行方向Xに平行に配置された直動案内軸4を有して
いる。
【0039】可動子24は電機子コイル241、電機子
コイル241を内側に支持する可動子カバー243及び
可動子カバー243の両側に設けられた軸受け242を
有している。電機子コイル241は、被駆動体3の幅方
向において被駆動体3取付け側に配置される3相のコイ
ルUb、Vb、Wb及び被駆動体3取付け側と反対側に
配置される3相のコイルUa、Va、Waから構成され
ている。各コイルは長方形枠状に形成されており、その
開口部を進行方向Xに平行に向けて配置されている。ま
た、コイルUa、Va、Waは電気角で2π/3ずつ進
行方向Xにずらして配置されており、コイルUb、V
b、Wbについても同様に電気角で2π/3ずつ進行方
向Xにずらして配置されている。コイルUaとUb、コ
イルVaとVb及びコイルWaとWbは、それぞれ互い
に開口部を対向させて配置されている。
【0040】可動子24は断面円形の直動案内軸4に外
嵌する軸受け242により案内軸4に沿って摺動でき
る。この可動子24に被駆動体3が連結されている。可
動子24の両側には、被駆動体3の幅方向(図5(A)
において左右方向)において、可動子24の被駆動体3
取付け側に平板状の固定子14bが、可動子22の該取
付け側と反対側に平板状の固定子14aが配置されてい
る。可動子24と固定子14aとの距離と、可動子24
と固定子14bとの距離は同じ距離になるように配置さ
れている。
【0041】二つの固定子14a、14bは、図3
(A)に示す固定子12a、12bと同様に、可動子2
4に対して被駆動体3取付け側に配置される界磁マグネ
ット141bによって形成される磁界の方が、界磁マグ
ネット141aによって形成される磁界よりも強くなる
ように各界磁マグネットは着磁形成されている(図5
(C)参照)。各界磁マグネットにより形成される進行
方向Xの磁界は、いずれもN極、S極を1周期とする同
周期の正弦波状であり、これらN極とN極、S極とS極
は互いに対向するように配置されている。
【0042】以上説明した図5に示す片側駆動装置D4
によっても、可動子24(電機子コイル241)に作用
する磁界は、被駆動体3取付け側の磁界の方が大きいた
め、可動子24(電機子コイル241)にかかる推力
は、被駆動体3の幅方向(進行方向Xと直角な方向)に
おいて、被駆動体3取付け側で発生する推力の方が、被
駆動体3取付け側と反対側で発生する推力よりも大きく
なり、それだけ被駆動体3の可動子3に連結されていな
い側(ローラr側)の移動遅れを従来より抑制でき、す
なわち、いわゆる首ふりを抑制でき、被駆動体3をでき
るだけ正規の姿勢で移動させることができる。
【0043】なお、図5に示す例では、可動子24の両
側に、可動子24と等間隔に固定子14a、14bを配
置して、界磁マグネット141a、141bの磁界の強
さを異ならせることにより、可動子24(電機子コイル
241)にかかる推力を、被駆動体3の幅方向(進行方
向Xと直角な方向)において、被駆動体3取付け側で発
生する推力の方が、被駆動体3取付け側と反対側で発生
する推力よりも大きくしたが、図6に示すようにしても
被駆動体3取付け側で発生する推力の方を大きくするこ
とができる。
【0044】すなわち、図6に示す片側駆動装置D5の
リニアモータLDM5では、直動案内軸4に案内されて
走行できる可動子25の両側に配置された平板状の固定
子15a、15bの界磁マグネット151a、151b
は、図6(B)に示すように同じ磁束密度になるように
一様に着磁されたものであり、固定子15a、15bと
可動子25との距離を、固定子15aとの距離の方を固
定子15bとの距離より長くすることにより、可動子2
5(電機子コイル251)にかかる推力を、被駆動体3
の幅方向(進行方向Xと直角な方向)において、被駆動
体3取付け側で発生する推力の方が、被駆動体3取付け
側と反対側で発生する推力よりも大きくなるようにして
いる。
【0045】また、他の態様として、図5の装置D4に
おいて、可動子24両側の界磁マグネット141a、1
41bを同じ磁束密度になるように一様に着磁されたも
のとし、可動子24の被駆動体取付け側のコイルに流す
電流を反対側のコイルに流す電流より大きくすることも
考えられる。以上説明した片側駆動装置D2、D3、D
4、D5も図2に示す画像読み取り装置のキャリッジ3
1、32の片側駆動に利用できる。
【0046】なお、本発明の片側駆動装置に利用される
リニアモータは、上記説明したリニアモータLDM1、
LDM11、LDM12、LDM2、LDM3、LDM
4、LDM5に限定されるものではなく、種々の形態を
とることができ、最終的に、被駆動体の幅方向における
可動子の被駆動体連結側の推力の方が、可動子の該連結
側と反対側の推力より大きくなるような構成であればよ
い。
【0047】
【発明の効果】本発明によると、進行方向を横切る方向
に幅を有する被駆動体をその幅方向における片側端部を
リニアモータで駆動して進行させるリニアモータ利用の
片側駆動装置であって、被駆動体を進行させる場合にお
いて、該被駆動体のリニアモータ可動子に連結されてい
ない反対側の端部の移動遅れを抑制することができ、そ
れだけ被駆動体を正規の姿勢で移動させることができる
片側駆動装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係る片側駆動装置の一例を示す
図であり、図1(A)は該装置の一部を断面で示す概略
平面図、図1(B)は図1(A)に示すA−A線に沿う
該装置の概略断面図、図1(C)は図1(A)に示す界
磁マグネットにより形成される被駆動体の進行方向に垂
直な断面における磁界を示す図、図1(D)は界磁マグ
ネットにより形成される磁界の他の例を示す図である。
【図2】画像読み取り装置に図1に示す片側駆動装置を
適用した例を示す図であり、図2(A)は該画像読み取
り装置の概略側面図、図2(B)は該画像読み取り装置
の概略平面図である。
【図3】図3は本発明に係る片側駆動装置の他の例を示
す図であり、図3(A)は該装置の一部を断面で示す概
略平面図、図3(B)は図3(A)に示す界磁マグネッ
トにより形成される被駆動体の進行方向に垂直な断面に
おける磁界を示す図である。
【図4】図4は本発明に係る片側駆動装置のさらに他の
例を示す図であり、図4(A)は該装置の一部を断面で
示す概略平面図、図4(B)は図4(A)に示す界磁マ
グネットにより形成される被駆動体の進行方向に垂直な
断面における磁界を示す図である。
【図5】図5は本発明に係る片側駆動装置のさらに他の
例を示す図であり、図5(A)は該装置の一部を断面で
示す概略平面図、図5(B)は図5(A)に示すB−B
線に沿う該装置の概略断面図、図5(C)は図5(A)
に示す界磁マグネットにより形成される被駆動体の進行
方向に垂直な断面における磁界を示す図である。
【図6】図6は本発明に係る片側駆動装置のさらに他の
例を示す図であり、図6(A)は該装置の一部を断面で
示す概略平面図、図6(B)は図6(A)に示す界磁マ
グネットにより形成される被駆動体の進行方向に垂直な
断面における磁界を示す図である。
【図7】従来の片側駆動装置における首ふり現象を説明
するための図であり、図7(A)はキャリッジが正規の
姿勢にあるときの該装置の概略平面図、図7(B)はキ
ャリッジが首ふりしているときの該装置の概略平面図で
ある。
【符号の説明】
D1、D2、D3、D4、D5 片側駆動装置 LDM1、LDM2、LDM3、LDM4、LDM5
リニアモータ 11、12a、12b、13a、13b、14a、14
b、15a、15b 固定子 111、121a、121b、131a、131b、1
41a、141b、151a、151b 界磁マグネッ
ト 21、22、23、24、25 可動子 211、221、231、241、251 電機子コイ
ル 212、222、232、242、252 軸受け 213 可動子ヨーク 223、243 可動子カバー 3 被駆動体 4 直動案内軸 r ローラ G ガイドレール X 移動方向 D11、D12 片側駆動装置 LDM11、LDM12 リニアモータ 31、32 キャリッジ(被駆動体) m1、m2、m3、m4、m5 反射ミラー LP 照明ランプ 5 原稿台 6 読み取りユニット 61 レンズ 62 CCD Dp 片側駆動装置 LDMp リニアモータ C キャリッジ(被駆動体) c1、c2 キャリッジCの端部 91 固定子 911 界磁マグネット 92 可動子 921 電機子コイル 923 可動子ヨーク 924 軸受け

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】進行方向を横切る方向に幅を有する被駆動
    体をその幅方向における片側端部を駆動して進行させる
    片側駆動装置であり、 対向配置された推進用界磁マグネットを含む部分と電機
    子コイルを含む部分を有し、これら両部分のうち一方を
    前記進行方向に延びる固定子、他方を前記被駆動体の片
    側端部に連結されて、該固定子に沿って移動できる可動
    子とするリニアモータを備え、 前記可動子を駆動する推力は、該可動子の前記被駆動体
    連結側で発生する推力の方が、該可動子の該連結側とは
    反対側で発生する推力より大きいことを特徴とする片側
    駆動装置。
  2. 【請求項2】前記リニアモータは、前記被駆動体進行方
    向に延びる界磁マグネットを有するシャフト状固定子
    と、該固定子に外嵌する電機子コイルを有する可動子と
    からなるシャフト型リニアモータであり、前記シャフト
    状固定子の界磁マグネットにより形成される前記被駆動
    体進行方向に垂直な断面における磁界は、前記被駆動体
    幅方向において偏っており、該磁界の強い側が前記可動
    子の前記被駆動体取付け側にある請求項1記載の片側駆
    動装置。
  3. 【請求項3】前記リニアモータは、2以上の、前記被駆
    動体進行方向に延びる界磁マグネットを有する固定子
    と、前記進行方向に延びるガイド手段に沿って移動で
    き、前記固定子に対向する電機子コイルを有する可動子
    とからなるリニアモータであり、前記固定子は前記ガイ
    ド手段を間において、その両側に少なくとも1つずつ配
    置されている請求項1記載の片側駆動装置。
  4. 【請求項4】前記2以上の固定子により形成される前記
    被駆動体進行方向に垂直な断面における各磁界の強さは
    異なっており、前記可動子の前記被駆動体取付け側に配
    置される固定子により形成される磁界の方が、該可動子
    の被駆動体取付け側とは反対側に配置される固定子によ
    り形成される磁界よりも大きい請求項3記載の片側駆動
    装置。
  5. 【請求項5】前記2以上の固定子により形成される前記
    被駆動体進行方向に垂直な断面における各磁界の強さは
    同じであり、前記可動子の前記被駆動体取付け側に配置
    される固定子と該可動子との距離は、該可動子の前記被
    駆動体取付け側とは反対側に配置される固定子と該可動
    子との距離よりも短い請求項3記載の片側駆動装置。
JP29862796A 1996-11-11 1996-11-11 片側駆動装置 Withdrawn JPH10142705A (ja)

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