JPH08331833A - 片側駆動装置 - Google Patents

片側駆動装置

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JPH08331833A
JPH08331833A JP6802096A JP6802096A JPH08331833A JP H08331833 A JPH08331833 A JP H08331833A JP 6802096 A JP6802096 A JP 6802096A JP 6802096 A JP6802096 A JP 6802096A JP H08331833 A JPH08331833 A JP H08331833A
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Japan
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mover
stator
driven member
magnetic pole
linear motor
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Withdrawn
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JP6802096A
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English (en)
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Katsuhiro Nanba
克宏 難波
Mitsutoshi Iko
光俊 位高
Masazo Ishiyama
雅三 石山
Makoto Izawa
誠 伊澤
Toshio Kitaoka
利夫 北岡
Yasuhiro Matsumoto
安弘 松本
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 進行方向を横切る方向に幅を有する被駆動部
材をその片側端部を駆動して移動させるリニアモータ利
用の片側駆動装置であって、被駆動部材を進行させる場
合において該被駆動部材の駆動に寄与するリニアモータ
可動子に連結されていない該部材の反対側端部の移動遅
れを従来より解消して該被駆動部材を正規の姿勢、又は
できるだけ正規の姿勢で移動させ得る片側駆動装置を提
供する。 【構成】 界磁マグネット11Aを有する固定子1A
と、電機子コイル22a(22b)を有する可動子2A
(2B)を備えたリニアモータLDMa(LDMb)を
含む片側駆動装置A(B)において、可動子2A(2
B)に、画像読み取り装置の走査光学系部材の支持キャ
リッジC1(C2)(被駆動部材)の片側端部が連結さ
れ、固定子1Aの界磁マグネット11Aの磁極の配列パ
ターンと可動子2A(2B)の電機子コイル22a(2
2b)の配列パターン間に、該可動子の前記キャリッジ
連結側をその反対側より先行させようとする推力が生じ
るように互いに角度をもたせてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、進行方向を横切る
方向に幅を有する被駆動部材をその幅方向における片側
端部を駆動して移動させる片側駆動装置、特にリニアモ
ータ利用の片側駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の片側駆動装置は、例えば、複写
機、イメージスキャナ等における画像読み取り装置の原
稿画像走査光学系の駆動に採用されている。画像読み取
り装置の1例を説明すると、図11(A)に示すよう
に、原稿を載置する原稿台ガラス91の下方に照明ラン
プ92があり、このランプからの光は反射ミラーm1、
m2に反射されてガラス91上の画像読み取り位置93
に集光され、原稿の反射光はミラーm3及び一組のミラ
ーm4、m5で反射され、レンズLNでリニア撮像素子
であるCCD撮像部94に結像される。
【0003】ランプ92及びミラーm1、m2、m3は
可動キャリッジC1に搭載されており、ミラーm4、m
5は可動キャリッジC2に搭載されている。画像読み取
り時には、ランプ92及びミラーm1、m2、m3がキ
ャリッジC1の移動により、また、ミラーm4、m5が
キャリッジC2の移動によりそれぞれ原稿画像副走査方
向Xに駆動される。このとき、ランプ92及びミラーm
1、m2、m3とミラーm4、m5は2:1の速度比で
駆動される。従って、画像読み取り位置93からレンズ
LNに到る距離に変化は生じず、結像状態が保たれる。
CCD撮像部94に結像された像は、光電変換され、図
示しない画像処理回路に送られ、読み取りが完了する。
【0004】なお、読み取り位置93とレンズLNとの
距離は、レンズLNを取り付けた台95を副走査方向に
延びるガイド部材96に沿ってレンズモータLMにより
移動させることで調整でき、レンズLNとCCD撮像部
94との距離は、台95に取り付けたピントモータ97
により、台95上を光軸方向に移動できるCCD撮像部
取り付け台98を移動させることで調整できる。
【0005】このような画像読み取り装置における前記
のキャリッジC1やC2の駆動に片側駆動装置が採用さ
れている。かかる片側駆動装置の代表例は図11(B)
に示すものである。図示の片側駆動装置10は、被駆動
部材であるキャリッジC1を駆動するもので、表面にN
極とS極を副走査方向Xに交互に配置してなる界磁マグ
ネット11を有する断面円形ロッド形状の固定子1と、
この固定子1に嵌合し、該固定子に沿って往復動可能の
電機子コイル21を有する円筒形可動子2とを備えたリ
ニアモータ100を備えている。電機子コイル21は円
筒形のヨーク22に保持されており、ヨーク22の両端
部には軸受け23を設けてある。可動子2はこの軸受け
により固定子1に沿って摺動できる。
【0006】キャリッジC1はその進行方向に対し直角
な方向に一定の幅を有し、キャリッジC1の一端部c1
1は可動子2の外筒ヨーク22に固定され、他端部(自
由端部)c12は摺動子又はローラc13を備え、これ
が固定子1と平行なガイド部材99上を走行できる。か
くして、図示しない通電制御部を介して電源から電機子
コイル21に通電することで推力が発生し、可動子2が
固定子1に沿って移動し、これによりキャリッジC1が
片側駆動され、それに搭載されたランプ92等が副走査
方向に移動できる。また、可動子2の反対駆動により当
初位置へ復帰もできる。
【0007】なお、キャリッジC2も例えば固定子1を
共通にする同様の片側駆動装置により、前記の2:1の
速度比を維持するように、駆動される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、進行方
向を横切る方向に幅を有する被駆動部材をその幅方向に
おける片側端部を駆動して進行させるリニアモータ利用
の片側駆動装置によると、被駆動部材を進行させる場合
において、被駆動部材の駆動に寄与するリニアモータ可
動子に連結されていない該部材の端部が、その端部に加
わる移動抵抗と片側端部に加わるモータ駆動による引っ
張り力のため可動子側の端部より遅れて動き、そのため
被駆動部材の姿勢が正規のものより遅れる方向に傾くよ
うにずれる。そのため様々の支障が発生するという問題
がある。
【0009】前記の画像読み取り装置における片側駆動
装置10の場合、図12に示すように、キャリッジC1
の自由端部c12が、固定子1と可動子2とのクリアラ
ンスの範囲内であるとはいえ、可動子2に連結された端
部c11より遅れる方向に傾いて移動し、また、このキ
ャリッジC1の傾きはモータの定速運転時には、一定の
傾き角度をもって維持されてしまう。そのため、画像読
み取り走査に支障をきたす、或いは走査精度が低下する
といった問題が生じる。
【0010】そこで本発明は、進行方向を横切る方向に
幅を有する被駆動部材をその幅方向における片側端部を
駆動して進行させるリニアモータ利用の片側駆動装置で
あって、被駆動部材を進行させる場合において該被駆動
部材の駆動に寄与するリニアモータ可動子に連結されて
いない該部材の反対側端部の移動遅れを従来より解消し
て該被駆動部材を正規の姿勢、又はできるだけ正規の姿
勢で移動させ得る片側駆動装置を提供することを課題と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、進行方向を横切る方向に幅を有する被駆動
部材をその幅方向における片側端部を駆動して進行させ
る片側駆動装置であり、対向配置された推進用界磁マグ
ネットを含む部分と電機子コイルを含む部分を有し、こ
れら両部分のうち一方を前記進行方向に延びる固定子、
他方を該固定子に沿って動く可動子とするリニアモータ
を含み、該可動子に前記被駆動部材の片側端部を連結し
てあり、前記固定子における界磁マグネットの磁極(又
は電機子コイル)配列パターンと前記可動子における電
機子コイル(又は界磁マグネットの磁極)配列パターン
間に、該可動子の前記被駆動部材連結側をそれとは反対
側より先行させようとする推力が生じるように互いに角
度をもたせてあることを特徴とする片側駆動装置(第1
駆動装置)を提供するものである。
【0012】また本発明は、前記課題を解決するため、
もう一つの駆動装置として、前記第1の課題を解決する
片側駆動装置において、前記リニアモータが、前記被駆
動部材を一方向に進行させるとき、その可動子の前記被
駆動部材連結側をそれとは反対側より先行させようとす
る可動子推力が発生するものであり、前記被駆動部材の
片側端部とは反対側の端部にも第2のリニアモータを設
けてあり、該第2リニアモータは、対向配置された推進
用界磁マグネットを含む部分と電機子コイルを含む部分
を有し、これら両部分のうち一方を前記被駆動部材の進
行方向に延びる第2の固定子、他方を該第2固定子に沿
って動く第2の可動子とし、該第2可動子に前記被駆動
部材の前記片側端部とは反対側の端部を連結してあり、
前記第2固定子における界磁マグネットの磁極(又は電
機子コイル)配列パターンと前記第2可動子における電
機子コイル(又は界磁マグネットの磁極)配列パターン
間に、前記被駆動部材を前記一方向とは反対方向に進行
させるとき該第2可動子の前記被駆動部材連結側をそれ
とは反対側より先行させようとする推力が生じるように
互いに角度をもたせてあることを特徴とする片側駆動装
置(第2駆動装置)を提供するものである。
【0013】本発明に係る前記第1及び第2の片側駆動
装置において、各リニアモータにおいて「固定子におけ
る界磁マグネットの磁極(又は電機子コイル)配列パタ
ーンと可動子における電機子コイル(又は界磁マグネッ
トの磁極)配列パターン間に、該可動子の被駆動部材連
結側をそれとは反対側より先行させようとする推力が生
じるように互いに角度をもたせてある」状態の具体例を
列挙すると、次のとおりである。 可動子における電機子コイル(又は界磁マグネット
の磁極)配列パターンが被駆動部材幅方向に平行で、固
定子における界磁マグネットの磁極(又は電機子コイ
ル)配列パターンが可動子の被駆動部材連結側に対応す
る側においてそれとは反対側より可動子の一方への進行
方向に先行するように傾斜している。 固定子における界磁マグネットの磁極(又は電機子
コイル)配列パターンが被駆動部材幅方向に平行で、可
動子における電機子コイル(又は界磁マグネットの磁
極)配列パターンが可動子の被駆動部材連結側において
それとは反対側より可動子の一方への進行方向とは反対
方向に後退するように傾斜している。
【0014】上記、のいずれの場合も、前記両パタ
ーン間の傾斜角度は被駆動部材幅方向に対し0度より大
きくするが、可動子に固定子に沿って動くための軸受け
を設けてあるときは(例えば固定子が棒形状のもので、
可動子がこれに嵌まって移動でき、その可動子に固定子
に沿って移動するための軸受けが設けられている場合
は)固定子・可動子軸受け間のクリアランスを考慮し
て、該クリアランスがC、可動子軸受けの進行方向長さ
がLであるとき、傾斜角度θは、θ≧Tan-1(C/
L)の条件を満足するように設定することが望ましい。
【0015】なお、進行方向に複数の軸受けが間隔をあ
けて配列された構成の場合の上記の長さLは、隣合う軸
受けの間隔とする。また、前記両パターン間の傾斜角度
θとして、θ<Tan-1〔(3/2)・P/R〕の条件
を満足させることが考えられる。但し、Pは前記推進用
界磁マグネットにおける各磁極の可動子移動方向の長さ
(磁極ピッチ)、Rは該磁極の前記被駆動部材幅方向の
幅である。例えば界磁マグネットが棒形状(シャフト
状)の固定子に設けられている場合、該磁極の幅は、該
固定子の幅乃至外径Rと一致することがある。なお、θ
=Tan-1〔(3/2)・P/R〕は推力が0になる角
度を表しており、角度θがこれより大きくなると、推力
がマイナスになってしまう。また、例えば、前記リニア
モータとしてn相のリニアモータを採用する場合、前記
パターン間傾斜角度θをTan-1(P/nR)又は略そ
の角度に設定することが考えられる。但しここで、Pは
界磁マグネットにおける各磁極の可動子移動方向の長さ
(磁極ピッチ)、Rは該磁極の前記被駆動部材幅方向の
幅である。この場合も、例えば界磁マグネットが棒形状
(シャフト状)の固定子に設けられている場合、該磁極
の幅は、該固定子の幅乃至外径Rと一致することがあ
る。このようにn相リニアモータを採用するときに、θ
=Tan-1(P/nR)の条件を採用すると、コイルの
各部分で位相が変化し、着磁波形が正弦波から崩れてい
るとき(例えば略台形状の波形のとき)でも、固定子か
ら発生する磁界を滑らかな波形としてとらえ、トルクリ
ップル(つまりコギング)の発生を抑制することができ
る。しかしこれより傾斜させると、得られる推進力が小
さくなっていくので好ましくない。
【0016】また、前記いずれの場合においても、固定
子として推進用界磁マグネットを有する棒形状のものを
採用するとき、機械加工可能で、着磁可能である材料か
ら形成した直線棒状部材の中心部に強磁性体材料からな
る固定子ヨークを挿入し、その後、該棒状部材に着磁し
て形成した固定子を採用してもよい。この固定子は、従
来の固定子のように棒状ヨークにリング形状の磁石をN
極、S極が交互に並ぶように嵌合して形成したものにお
いて固定子表面が凹凸になり、これを平滑にしようとし
ても後加工は困難であるため高い精度を得ることは困難
であり、また、この凹凸のため可動子の負荷が大きくな
るところ、固定子表面を平滑に形成できるとともに、中
心部に強磁性体ヨークを挿入したまま後で着磁されてい
ることにより、磁束密度の高い着磁が得られ、それだけ
高い推力を得ることができる利点がある。
【0017】また、このような固定子を含め、推進用界
磁マグネットが設けられた棒状部材の中心部に強磁性体
ヨークが挿入された固定子を用いるとともに、強磁性体
材料からなる可動子ヨークの内側に固定子に対向させて
電機子コイルを設けた可動子を採用してもよい。このよ
うな固定子及び可動子の組み合わせを採用すると、固定
子ヨーク−磁石−電機子コイル−可動子ヨークの間に磁
気ループを形成することができ、結果的に磁気を閉じ込
めることができ、これにより固定子ヨークと可動子ヨー
ク間の磁束密度が高くなり、高い推力を得ることができ
る。
【0018】
【作用】本発明の第1駆動装置によると、被駆動部材を
片側駆動するリニアモータにおいて、その可動子に被駆
動部材の片側端部を連結してあり、固定子における界磁
マグネットの磁極(又は電機子コイル)配列パターンと
前記可動子における電機子コイル(又は界磁マグネット
の磁極)配列パターンが、該可動子の前記被駆動部材連
結側をそれとは反対側よりも、一方への進行方向へ先行
させようとする推力が生じるように互いに角度をもって
いるので、可動子が推進力を受けて該進行方向へ動かさ
れるとき、可動子がこれに連結された被駆動部材の自由
端部を該進行方向に振り動かす力を与えるように該被駆
動部材を駆動し、これにより、従来ならば遅れて移動し
ていた被駆動部材の反対側端部が、可動子に連結された
端部に対し問題となる遅れをとることなく共に移動し、
被駆動部材の正しい姿勢が維持され、その姿勢で進行せ
しめられる。
【0019】また、本発明の第2駆動装置によると、各
リニアモータが前記第1駆動装置におけるリニアモータ
と同様に作用する。そして、被駆動部材を一方向に進行
させるときには、その一方向への進行に関して固定子パ
ターンと可動子パターンが、該可動子の被駆動部材連結
側をそれとは反対側より先行させようとする推力が生じ
るように互いに角度をもっている一方のリニアモータに
より該被駆動部材を進行させ、且つ、その正しい姿勢を
維持しながら進行させることができる。被駆動部材の復
帰動作にあたっても、他方のリニアモータにより被駆動
部材を正しい姿勢を維持して復帰させることができる。
また、被駆動部材の姿勢が問題にならないときには両モ
ータを使って高速駆動もできる。
【0020】前記第1及び第2のいずれの片側駆動装置
においても、リニアモータにおいて、可動子に固定子に
沿って移動するための軸受けが設けられている場合にお
いて、前記パターン間傾斜角度θが前記のTan-1(C
/L)以上であるときは、被駆動部材の傾きが一層確実
に抑制される。
【0021】また、前記第1及び第2のいずれの片側駆
動装置においても、リニアモータがn相リニアモータで
あるとき、前記パターン間傾斜角度θが前記のTan-1
(P/nR)又は略その角度であるときは、トルクリッ
プル(つまりコギング)の発生を抑制することができ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1(A)は本発明に係る片側駆
動装置A、Bを採用した画像読み取り装置の概略構成を
示す図であり、図1(B)は片側駆動装置A及びBと、
装置Aにより駆動されるキャリッジC1、装置Bにより
駆動されるキャリッジC2の平面図である。なお、図1
(A)では駆動装置A、Bは鎖線でその位置だけを示し
ている。
【0023】この画像読み取り装置は反射ミラー等を支
持するキャリッジC1、C2の片側駆動装置A、Bの点
を除けば、基本的には図11に示す従来画像読み取り装
置と同構造のものである。図11に示す装置におけると
同じ部品には同じ参照符号を付してある。これら部品の
動作も図11の装置と同様である。この画像読み取り装
置における片側駆動装置AはリニアモータLDMaを備
えている。このモータは、被駆動部材であるキャリッジ
C1を駆動するもので、表面にN極とS極を副走査方向
Xに交互に配置した界磁マグネット11Aを有する副走
査方向Xに延びる、断面円形ロッド形状の固定子1A
と、この固定子1Aに外嵌し、該固定子に沿って往復動
可能の電機子コイル22aを有する円筒形可動子2Aと
の組み合わせからなっている。可動子2Aは両端部に軸
受け23aを有し、この軸受けにより固定子1Aに沿っ
て移動できる。また、片側駆動装置Bは、前記の固定子
1Aと、これに外嵌し、該固定子に沿って往復動可能の
電機子コイル22bを有する円筒形可動子2Bの組み合
わせからなるリニアモータLDMbを備えている。すな
わち、装置AとBは固定子1Aを共通にしている。可動
子2Bは両端部に軸受け23bを有し、この軸受けによ
り固定子1Aに沿って移動できる。
【0024】固定子1Aは、図2(A)及び(B)に示
すように、機械加工により表面が平滑に形成された、着
磁可能の断面円形の直線棒状部材111の中心部に強磁
性体材料からなる棒状の固定子ヨーク12を挿入し、そ
のあと界磁マグネット11Aを形成するように、棒状部
材111に、N極とS極が副走査方向Xに交互に並ぶよ
うに着磁して形成したものである。界磁マグネット11
AはN極、S極を一周期とする正弦波の磁束密度の分布
を持つように着磁してある。
【0025】固定子1Aは、この構成のものに限定され
ないが、機械加工により表面を平滑に形成した着磁可能
の棒状部材の中心部に強磁性体材料からなる固定子ヨー
クを挿入し、そのあと棒状部材に着磁して界磁マグネッ
トを形成したこの構成によると、固定子表面を容易に平
滑化して可動子の移動抵抗を少なくできるとともに、中
心部に強磁性体ヨークを挿入したまま後で着磁されてい
ることにより、磁束密度の高い着磁が得られ、それだけ
高い推力を得ることができる。
【0026】可動子2Aは、図2(A)及び(B)に示
すように、強磁性体材料からなる円筒形状の可動子ヨー
ク21aの内側に沿って電機子コイル22aを設け、こ
のコイル22aを固定子の界磁マグネット11Aに対向
配置したものである。可動子2Bも、同様に、強磁性体
材料からなる円筒形状の可動子ヨーク21bの内側に沿
って電機子コイル22bを設け、このコイル22bを固
定子1Aの界磁マグネット11Aに対向配置したもので
ある。
【0027】可動子の構成はこれに限定されないが、こ
のように強磁性体材料からなる可動子ヨークの内側に固
定子に対向させて電機子コイルを設けた構成の可動子2
A(2B)を採用して前記の特定構成の固定子1Aと組
み合わせると、図2(B)に示すように、固定子ヨーク
12−磁石11A−電機子コイル22a(22b)−可
動子ヨーク21a(21b)の間に磁気ループを形成す
ることができ、結果的に磁気を閉じ込めることができ、
これにより固定子ヨーク12と可動子ヨーク21a(2
1b)間の磁束密度が高くなり、高い推力を得ることが
できる。
【0028】なお、固定子1Aの芯部に強磁性体が無い
と、図2(C)に示すように、磁気ループである空洞部
の磁束は不規則に発散し、当然磁束密度は低くなる。可
動子2A(2B)における電機子コイル22a(22
b)は、あとで説明する図3(B)に示すように、電気
角でπ・2/3ずつずらした位置(なお、π・2/3ず
れた位置と同位相の位置でもよい)に配置した3相のコ
イルu、v、wからなっており、また、可動子2A(2
B)には位置検出素子を配設してある。この位置検出素
子は、本例ではその位置での界磁マグネット11Aの磁
束の大きさと向きを検知する、磁電変換素子の一種であ
るホール素子hu、hv、hwである。ホール素子hu
はコイルuの中心位置に設けてあり、同様に、素子hv
はコイルvの中心位置に、素子hwはコイルwの中心位
置に設けてある。そしてこれらホール素子が感知した磁
束の大きさと向きに対応する大きさと向きの電流をコイ
ルに通電することでモータLDMa(LDMb)が運転
される。
【0029】図1(B)に示すように、可動子2Aの一
方の側面には図示しない連結部材を介してキャリッジC
1の片側端部c11が連結固定されており、可動子2B
の一方の側面には図示しない連結部材を介してキャリッ
ジC2の片側端部c14が連結固定されている。また、
キャリッジC1の自由端部c12は、ここに設けられた
回転自在のローラr1により、固定子1Aと平行配置の
ガイドレールG上に移動可能に載置されている。また、
キャリッジC2の自由端部c15は、ここに設けられた
回転自在のローラr2により、同ガイドレールG上に移
動可能に載置されている。
【0030】かくして、後述するように電機子コイル2
2a、22bに通電することで可動子推力が発生し、可
動子2A、2Bが固定子1Aに沿って移動し、これによ
りキャリッジC1、C2がそれぞれ片側駆動され、それ
らに搭載されたランプ92や反射ミラーといった走査光
学系部材が副走査方向に移動せしめられ、原稿画像を走
査、読み取りできる。このとき可動子2Aは可動子2B
の2倍の速度で進行する。また、可動子2A、2Bが反
対方向へ駆動されることで当初位置へ復帰もする。
【0031】次に本発明に係る重要な特徴であるリニア
モータLDMa(LDMb)における固定子1Aの推進
用界磁マグネット11Aにおける磁極配列のパターン及
び可動子2A(2B)における電機子コイル22a(2
2b)の配列パターンの相互関係について、図3(A)
及び(B)を参照して説明する。図3に示すように、リ
ニアモータLDMa(LDMb)においては、可動子2
A(2B)の電機子コイル22a(22b)の配列パタ
ーンは該コイルの空芯部を含む面がキャリッジC1(C
2)の幅方向に平行に、換言すれば可動子の移動方向に
垂直な通常のパターンであるが、界磁マグネット11A
におけるN、Sの磁極配列パターンは、通常のパターン
より傾斜しており、通常のコイル配列パターン及び通常
の磁極配列パターンに対し角度θ1 ずれている。つまり
N、Sの各磁極が、可動子2A(2B)のキャリッジC
1(C2)連結側に対応する内側において反対の外側よ
り副走査方向Xへ先行するように角度θ1 傾斜してい
る。
【0032】また、この角度θ1 は、固定子1Aと可動
子軸受け23a(23b)間のクリアランスC(ここで
は60μm)及び軸受け23a(23b)間隔の進行方
向長さL(ここでは60mm)について、θ1 ≧Tan
-1(C/L)の条件を満足している。さらに、固定子1
Aの外径R及び固定子上の磁極ピッチP(マグネット1
1Aにおける隣り合うS、Nの二つの磁極のそれぞれの
可動子進行方向の長さ)について、θ1 =Tan-1(P
/3・R)の条件を満足している。このとき角度θ1
Tan-1〔(3/2)・P/R〕未満である。
【0033】以上説明した固定子1Aの磁極配列パター
ン及び可動子2A(2B)のコイル配列パターン間の相
対角度により、電機子コイル通電時、可動子2A(2
B)の、キャリッジを連結した内側部分に対し外側部分
より先行させようとする推力が働き、これが可動子2A
(2B)に回転力を与えるように作用し、この回転力が
キャリッジC1(C2)の自由端部c12(c15)
を、遅れて傾こうとする力に抗して副走査方向Xに振り
動かすように作用する。さらに、上記の例では、θ 1
Tan-1(C/L)の条件を満足させてあるので、可動
子に働く回転力は、キャリッジC1(C2)の自由端部
c12(c15)の遅れを一層確実に取り戻せるもので
あり、従って自由端部c12(c15)が可動子2A
(2B)に連結された片側端部c11(c14)に対し
問題となる遅れをとることなく進行でき、キャリッジC
1(C2)は正しい姿勢で移動する。かくして原稿画像
を精度よく読み取ることができる。
【0034】また、θ1 =Tan-1(P/3・R)の条
件を満足させてあるので、固定子1Aにおける着磁波形
が正弦波から崩れていても、いわゆるコギングの発生を
抑制することができる。以上説明したリニアモータで
は、図3(A)に示すように、固定子1Aの磁極配列パ
ターンを傾斜させたが、図4に示すように、可動子2A
(2B)の電機子コイル配列パターンを傾斜させてもよ
い。図4に示す例では、固定子1Aの磁極配列パターン
はキャリッジC1(C2)の幅方向と平行であるが、可
動子の電機子コイル22a(22b)の配列パターンが
通常のコイル配列パターン及び通常の磁極配列パターン
に対し角度θ2 ずれている。つまり電機子コイル22a
(22b)のコイル空芯部を含む面が、可動子2A(2
B)のキャリッジC1(C2)連結側において反対の外
側より副走査方向Xに対し復帰方向に後退するように角
度θ2 傾斜している。また、θ2 ≧Tan-1(C/L)
及びθ2 =Tan-1(P/3・R)の条件を満足してい
る。この場合も、固定子磁極配列を傾斜させた図3
(A)に示す場合と同様の効果がある。次に、固定子1
Aの磁極配列パターンと可動子2A(2B)のコイル配
列パターンとの間の相対的な傾きθとトルクリップルの
発生との関係について説明する。図7〜図10の各図
は、電機子コイル22a(22b)の各相コイルu、
v、wの固定子1A長手方向における位置と、各相コイ
ルの受ける磁束(磁束密度)との関係(各図の(a)参
照)、各相コイルに流す制御電流との関係(各図の
(b)参照)及びモータLDMa(LDMb)の発生す
る推力(各図の(c)参照)との関係をそれぞれ示して
いる。界磁マグネット11Aの着磁は、固定子1Aの長
手方向に台形パターンである。着磁パターンを完全な正
弦波にするとトルクリップルは発生しないことは知られ
ているが、現実には完全な正弦波にはならず崩れる。ま
た、推力を大きくするため通常は矩形波状か台形波状に
着磁するので、ここでは代表例として台形波とした。図
7は、着磁パターンを変動のない台形波とし、磁極とコ
イルとの間の傾きθを0とした場合のものであり、図8
は、図7において、磁極とコイルとの間の傾きθをTa
-1(P/(3・R))とした場合のものである。図7
及び図8から、磁極とコイルとの間にθ=Tan-1(P
/(3・R))の傾きをつけることにより、これをつけ
ない場合に比べて推力の平均値(favE )は若干(7
%)低くなるが、各相コイルの受ける磁束は滑らかな正
弦波状になり、推力変動率(Δf)は1.7%から0.
3%に減少していることが分かる。また、図9は、台形
波の着磁パターンにおいて着磁が一部で台形から外れ変
動しているもので、磁極とコイルとの間の傾きθは0に
している。図10は、図9において、θをTan-1(P
/(3・R))としたものである。図9の例では、電機
子コイル22a(22b)のu相コイルの受ける磁束B
uが図9(a)中のBer部で図示のように変動し、こ
れに伴い推力が図9(c)中のfer部で図示のように
変動し、その結果推力変動率(Δf)が16%と大きく
なっている。これに対して、図10で示すように、磁極
とコイルとの間にθ=Tan-1(P/(3・R))の傾
きをつけることにより、u相コイルの受ける磁束は図1
0(a)中のBer´部のように滑らかな変動として受
け取られ、推力についても図10(c)中のfer´部
のように滑らかとなり、 推力変動率(Δf)が3.5
%にまで低下している。このように、台形波の着磁パタ
ーンの一部に変動が生じたり着磁パターンが台形から外
れたりしても、磁極とコイルとの間に相対的な傾きを持
たせることにより、このような変動を拡散してなめらか
なものとしてとらえ、推力変動を抑制できることが分か
る。なお、このようなトルクリップル発生を抑制する効
果は、台形波着磁の場合に限らず、正弦波や矩形波等の
着磁パターンにおいて崩れが生じた場合にも得られる。
【0035】以上、キャリッジC1(C2)の片側端部
ついてだけリニアモータを設けたが、キャリッジC1
(C2)の両端部について上記と同様のリニアモータを
設けてもよい。例えば図5に示すように,図3(A)に
示すリニアモータLDMa(LDMb)と同じものをキ
ャリッジC1(C2)の反対側端部c12(c15)に
も設けてもよい。磁極配列パターンの傾斜角度θ3 につ
いては、θ3 ≧Tan-1(C/L)及びθ3 =Tan-1
(P/3・R)の条件を満足している。
【0036】この構成では、キャリッジC1(C2)を
副走査方向Xに進行させるときは図中下側のリニアモー
タLDMa(LDMb)を用い、復帰動作させるときに
は図中上側のリニアモータLDMa(LDMb)を用い
ることで、キャリッジC1(C2)を行きも帰りも正し
い姿勢で駆動することができる。なお、復帰動作等にお
いて、キャリッジC1(C2)の姿勢が問題にならない
ようなときは、両方のリニアモータを動作させること
で、キャリッジC1(C2)を高速駆動することもでき
る。
【0037】次に、前記の片側駆動装置Aにおけるリニ
アモータLDMaの運転制御について説明する。既述の
とおり、固定子1Aの界磁マグネット11AはN極、S
極を一周期とする正弦波の磁束密度の分布を持つように
着磁してある。また、既述のとおり、そして図3(B)
に示すように、可動子2Aの電機子コイル22aは電気
角でπ・2/3ずつずらした位置(π・2/3ずれた位
置と同位相の位置でもよい)に配置した3相のコイル
u、v、wからなっており、各コイルにはその位置での
界磁マグネット11Aの磁束の大きさと向きを検知する
ホール素子hu、hv、hwを設けてある。そしてこれ
らホール素子が感知した磁束の大きさと向きに対応する
大きさと向きの電流をコイルに通電することでモータL
DMaが運転されるのである。すなわち、ここではいわ
ゆる3相駆動方式が採用され、図3(C)に示すよう
に、120度ずつ位相のずれた信号をコイルに入力し、
結果的に可動子の位置に関係なく一定推力を得るように
してある。また、ここでは、前記3相駆動方式を採用す
るとともに、可動子を目標速度で駆動するために、一般
にPLLと呼ばれている位相同期制御方式を採用してい
る。
【0038】図6(A)にモータLDMaの運転制御の
ための電気回路の概略ブロック図を、図6(B)に位相
同期制御方式による速度制御回路を含む運転制御回路の
要部を示す。図6(A)及び図6(B)において、41
は直流電源、42は前記のホール素子等を含む通電制御
回路部、43は可動子2Aの移動速度を検出するエンコ
ーダ、44は位相同期制御方式による速度制御部であ
る。エンコーダ43は、それには限定されないが、ここ
では固定子1Aに設けた図示しないファイン磁極列に沿
って可動子2Aとともに移動する磁気センサ(ここでは
MR素子と称されている磁気抵抗素子利用のセンサ)を
含む磁気方式のエンコーダである。
【0039】図6(B)において、45は画像読み取り
のためにモータLDMaの所定の動作を指示するととも
に、位相同期制御部49に基準クロック信号を出力する
マイクロコンピュータ、46はコンピュータ45の入出
力ポート、47は増幅器、48はスイッチング部、49
は前記の位相同期制御部、50は補償回路、51は増幅
回路である。
【0040】図6に示す制御回路によると、コンピュー
タ45から目的とする速度に応じた基準クロック信号が
位相同期制御部49に入力されるとともに、エンコーダ
43から可動子2Aの移動速度信号が制御部49にフィ
ードバック入力される。位相同期制御部49は、基準ク
ロックのパルスとエンコーダ43からのフィードバック
信号のパルスの周波数と位相の差に応じた信号を出力
し、補償回路50で伝達系の進み遅れ補償を行い、その
出力電圧をホール素子の基準入力電圧とする。ホール素
子は、それがある位置での磁束の大きさと向きに対応す
る電圧を出力するが、その出力電圧は基準入力電圧に比
例する特性を持っている。従って、基準クロック信号と
フィードバック信号の差に応じた出力電圧がホール素子
から出力されることになる。ホール素子からの出力電圧
は増幅回路51により比例増幅され、電機子コイルに通
電される。以上により、基準クロックのパルスとフィー
ドバック信号のパルスの周波数と位相を合わせる、換言
すれば、可動子2Aの目標速度と一致するようにモータ
LDMaが運転される。
【0041】なお、リニアモータLDMbについても、
その可動子2Bは、その電機子コイル22bが可動子2
Aと同様に3相コイルからなり、可動子2Aと同様にホ
ール素子を有し、図6に示すものと実質上同じ構成の制
御回路により、可動子2Aの移動速度の1/2の速度で
副走査方向Xに移動するように駆動される。以上説明し
た実施例の片側駆動装置におけるリニアモータは、固定
子が断面円形状の直線棒形状のもので、可動子がこれに
外嵌して移動するものであるが、固定子が帯板状のもの
で、可動子がこれに対向配置され、これに沿って移動す
るものでもよい。
【0042】また、前記の実施形態では、固定子に界磁
マグネットを設け、可動子に電機子コイルを設けている
が、固定子に電機子コイルを、可動子に界磁マグネット
を設けた構成でもよい。
【0043】
【発明の効果】本発明によると、進行方向を横切る方向
に幅を有する被駆動部材をその幅方向における片側端部
を駆動して進行させるリニアモータ利用の片側駆動装置
において、被駆動部材を進行させるときに、該被駆動部
材の駆動に寄与するリニアモータ可動子に連結されてい
ない該被駆動部材の反対側端部の移動遅れを従来より解
消して該被駆動部材を正規の姿勢、又はできるだけ正規
の姿勢で移動させることができる利点がある。
【0044】また、かかる片側駆動装置におけるリニア
モータにおいて、可動子に固定子に沿って移動するため
の軸受けが設けられ、該軸受けと固定子のクリアランス
がC、軸受けの可動子進行方向長さがLにおいて、固定
子の界磁マグネット磁極(又は電機子コイル)配列パタ
ーンと可動子の電機子コイル(又は界磁マグネット磁
極)配列パターン間の傾斜角度がTan-1(C/L)以
上であるときは、被駆動部材の傾きを一層確実に抑制す
るうえで有効である。
【0045】また、片側駆動装置におけるn相のリニア
モータにおいて、推進用界磁マグネットの隣合うN極、
S極それぞれの可動子移動方向の長さがPであり、該磁
極の被駆動部材幅方向の幅がRであるとき、前記パター
ン間傾斜角度がTan-1(P/n・R)又は略その角度
であれば、可動子推進用の着磁に崩れ乃至乱れがあって
も、いわゆるコギングの発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図(A)は本発明の片側駆動装置を適用する画
像読み取り装置の1例の概略構成を示す図、図(B)は
本発明に係る片側駆動装置の1例を採用した図(A)に
示す原稿画像走査光学系の1部の平面図である。
【図2】図(A)は図1(B)に示すリニアモータにお
ける固定子・可動子構造の説明図、図(B)は図(A)
に示す固定子・可動子構造における磁気ループ形成状態
の説明図、図(C)は固定子の中心部に強磁性体材料か
らなる固定子ヨークを備えないときの磁気ループ形成状
態の説明図である。
【図3】図(A)は本発明におけるリニアモータの固定
子の界磁マグネット磁極配列パターンと可動子の電機子
コイル配列パターンの関係を示す図、図(B)は3相コ
イルからなる電機子コイルの説明図、図(C)は3相駆
動方式におけるコイル入力信号の波形図である。
【図4】本発明におけるリニアモータの固定子の界磁マ
グネット磁極配列パターンと可動子の電機子コイル配列
パターンの他の例を示す図である。
【図5】本発明に係る片側駆動装置の他の例の要部の平
面図である。
【図6】図(A)はリニアモータの運転制御回路の概略
を示すブロック図、図(B)は位相同期制御方式の速度
制御回路を含む運転制御回路の要部を示す図である。
【図7】台形波の着磁パターンで電機子コイル配列パタ
ーンと界磁マグネット磁極配列パターンとの傾きがθ=
0である場合の、各相コイルの受ける磁束密度(a)、
各相コイルに流す制御電流(b)、及びモータの発生す
る推力(c)を示す図である。
【図8】台形波の着磁パターンで電機子コイル配列パタ
ーンと界磁マグネット磁極配列パターンとの傾きがθ=
Tan-1(P/n・R)である場合の、図7と同様の図
である。
【図9】一部が崩れた台形波の着磁パターンで電機子コ
イル配列パターンと界磁マグネット磁極配列パターンと
の傾きがθ=0である場合の、図7と同様の図である。
【図10】一部が崩れた台形波の着磁パターンで電機子
コイル配列パターンと界磁マグネット磁極配列パターン
との傾きがθ=Tan-1(P/n・R)である場合の、
図7と同様の図である。
【図11】図(A)は画像読み取り装置の従来例の概略
構成を示す図、図(B)はリニアモータ利用の、走査光
学系部材の支持キャリッジの片側駆動装置の従来例を示
す平面図である。
【図12】図11(B)に示す片側駆動装置によるキャ
リッジ駆動状態の説明図である。
【符号の説明】
A、B 片側駆動装置 LDMa(LDMb) リニアモータ 1A 固定子 11A 推進用界磁マグネット 2A、2B 可動子 21a、21b 円筒形可動子ヨーク 22a、22b 電機子コイル 23a、23b 軸受け C1 画像読み取り装置の照明ランプ及び反射ミラー支
持用のキャリッジ C2 画像読み取り装置の他の反射ミラー支持用のキャ
リッジ θ1 、θ2 、θ3 界磁マグネットの磁極の配列パター
ンと電機子コイルの配列パターン間の相対傾斜角度。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石山 雅三 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 伊澤 誠 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 北岡 利夫 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 松本 安弘 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 進行方向を横切る方向に幅を有する被駆
    動部材をその幅方向における片側端部を駆動して進行さ
    せる片側駆動装置であり、対向配置された推進用界磁マ
    グネットを含む部分と電機子コイルを含む部分を有し、
    これら両部分のうち一方を前記進行方向に延びる固定
    子、他方を該固定子に沿って動く可動子とするリニアモ
    ータを含み、該可動子に前記被駆動部材の片側端部を連
    結してあり、前記固定子における界磁マグネットの磁極
    (又は電機子コイル)配列パターンと前記可動子におけ
    る電機子コイル(又は界磁マグネットの磁極)配列パタ
    ーン間に、該可動子の前記被駆動部材連結側をそれとは
    反対側より先行させようとする推力が生じるように互い
    に角度をもたせてあることを特徴とする片側駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記リニアモータは前記被駆動部材を一
    方向に進行させるとき、その可動子の前記被駆動部材連
    結側をそれとは反対側より先行させようとする可動子推
    力が発生するものであり、前記被駆動部材の片側端部と
    は反対側の端部にも第2のリニアモータを設けてあり、
    該第2リニアモータは、対向配置された推進用界磁マグ
    ネットを含む部分と電機子コイルを含む部分を有し、こ
    れら両部分のうち一方を前記被駆動部材の進行方向に延
    びる第2の固定子、他方を該第2固定子に沿って動く第
    2の可動子とし、該第2可動子に前記被駆動部材の前記
    片側端部とは反対側の端部を連結してあり、前記第2固
    定子における界磁マグネットの磁極(又は電機子コイ
    ル)配列パターンと前記第2可動子における電機子コイ
    ル(又は界磁マグネットの磁極)配列パターン間に、前
    記被駆動部材を前記一方向とは反対方向に進行させると
    き該第2可動子の前記被駆動部材連結側をそれとは反対
    側より先行させようとする推力が生じるように互いに角
    度をもたせてあることを特徴とする請求項1記載の片側
    駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記リニアモータにおける前記固定子が
    棒形状のものであり、前記可動子が該固定子に嵌まって
    移動できるのものであり、該可動子には該固定子に沿っ
    て移動するための軸受けが設けられており、前記パター
    ン間傾斜角度がTan-1(C/L)以上(但し、Cは該
    軸受けと前記固定子のクリアランス、Lは該軸受けの可
    動子進行方向長さ)である請求項1又は2記載の片側駆
    動装置。
  4. 【請求項4】 前記パターン間傾斜角度がTan
    -1〔(3/2)・P/R〕未満(但し、Pは推進用界磁
    マグネットにおける各磁極の可動子移動方向の長さ、R
    は該磁極の前記被駆動部材幅方向の幅)である請求項
    1、2又は3記載の片側駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記リニアモータがn相リニアモータで
    あり、前記パターン間傾斜角度がTan-1(P/nR)
    又は略その角度(但し、Pは推進用界磁マグネットにお
    ける各磁極の可動子移動方向の長さ、Rは該磁極の前記
    被駆動部材幅方向の幅)である請求項1、2、3又は4
    記載の片側駆動装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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