JPH10142432A - 光ファイバ複合架空地線の腐食防止方法 - Google Patents

光ファイバ複合架空地線の腐食防止方法

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JPH10142432A
JPH10142432A JP8311450A JP31145096A JPH10142432A JP H10142432 A JPH10142432 A JP H10142432A JP 8311450 A JP8311450 A JP 8311450A JP 31145096 A JP31145096 A JP 31145096A JP H10142432 A JPH10142432 A JP H10142432A
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JP
Japan
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optical fiber
ground wire
fiber composite
clamp
overhead ground
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Application number
JP8311450A
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English (en)
Inventor
Kazuo Yokoyama
一雄 横山
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Fujikura Ltd
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Fujikura Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/44Mechanical structures for providing tensile strength and external protection for fibres, e.g. optical transmission cables
    • G02B6/4401Optical cables
    • G02B6/4415Cables for special applications
    • G02B6/4416Heterogeneous cables
    • G02B6/4422Heterogeneous cables of the overhead type
    • G02B6/4423Electro-corrosion preventing means

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 光ファイバ複合架空地線(OPGW)の耐張
クランプより鉄塔側の部分で,曲げで笑いによる空隙が
生じた箇所での腐食を防止する。 【解決手段】 笑いの生じる恐れのある箇所に,OPG
Wを外周から締め付けてOPユニットにおけるアルミパ
イプとその外周のアルミ覆鋼線とを接触させる笑い防止
クランプ30を取り付け,笑いを解消する。OPユニッ
トとアルミ覆鋼線との間の空隙がなくなるため塩分を含
んだ導電性の水溶液が空隙に溜まってアルミ覆鋼線およ
びアルミパイプの電食の原因となることがなく、アルミ
覆鋼線とアルミパイプとが全長に渡って接触し常に同電
位に維持されるため,不平衡電流に伴う誘導電流による
アルミ覆鋼線およびアルミパイプの電食の発生が確実に
防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,光ファイバ複合架
空地線を耐張鉄塔に引き留める場合に,耐張クランプよ
り鉄塔側の光ファイバ複合架空地線(ジャンパ線として
の光ファイバ複合架空地線,あるいはさらに鉄塔内部に
引き込んだ光ファイバ複合架空地線)の腐食を防止する
ための光ファイバ複合架空地線の腐食防止方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図7に示すように,一般的な光ファイバ
複合架空地線(以下,OPGWと略す)1は,アルミパ
イプ2内に光ファイバを収容してなるOPユニット3の
周囲に,導電路を形成すると共にテンションメンバとし
て機能する複数本のアルミ覆鋼線4を撚り合わせた構造
を有する。このOPGW1は,送電線(電力線)を雷撃
から防護するために鉄塔頂部に架設されるが,耐張鉄塔
においては,図8および図9にあるいは図10に示すよ
うに,鉄塔6,7の地線用腕金9に耐張クランプ16に
より引き留めらる。10は鉄塔本体,11は送電線用腕
金である。
【0003】OPGW1の光ファイバ線の接続が行われ
る鉄塔においては,当該径間で引き留めた各々のOPG
W1を鉄塔本体10の内部に引き込み,鉄塔本体10内
に設けた光接続箱18に接続することになるが,この場
合において,耐張クランプ16で引き留めたOPGW1
の鉄塔側配線は,一旦,ジャンパクランプ20によって
地線用腕金9に固定してから,規定の曲げ半径を超えな
いように曲げ量を加減して地線用腕金9の付近及び鉄塔
本体10内を引き回される。このように引き回しされる
OPGW1は,規定の曲げ半径が維持されるように,適
宜間隔毎にクリート22によって固定される。
【0004】鉄塔径間に架設されたOPGW1には,そ
の下方に架設されている送電線に不平衡電流が流れた場
合に,その不平衡電流に起因する誘導電流が流れる。こ
の誘導電流は,OPGW1の外周のアルミ覆鋼線4だけ
でなく内部のOPユニット3におけるアルミパイプ2に
も流れる。しかし,正常なOPGW1におけるアルミ覆
鋼線4とOPユニット3のアルミパイプ2とは互いに接
触して同電位に保たれているため,誘導電流が流れても
特別な不都合は生じない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで,地線用腕金
9の近傍や鉄塔本体10内を引き回されたOPGW1は
ほぼ無張力状態であるが,OPGW1を無張力状態で曲
げた場合,アルミ覆鋼線4の撚りが弛んで隣接するアル
ミ覆鋼線4相互間に空隙が生じる現象,いわゆる,電線
の笑いと呼ばれている現象が発生する。この笑いの現象
が極端になると,図11に示すように,アルミ覆鋼線4
がOPユニット3のアルミパイプ2に対して非接触にな
り,アルミ覆鋼線4相互間だけでなく,アルミ覆鋼線4
とアルミパイプ2との間に空隙24が形成された状態と
なる。
【0006】OPGW1は,各アルミ覆鋼線4がアルミ
パイプ2の周囲に接触している正常な状態では,これを
電気回路で表すと,図12の範囲(a),(c)に示す
ように,アルミ覆鋼線4とアルミパイプ2との合成抵抗
Rが単位長さ毎に直列接続された抵抗回路となる。しか
し,前述のように,アルミ覆鋼線4とアルミパイプ2と
の間に空隙24が形成された状態では,アルミ覆鋼線4
とアルミパイプ2とが互いに単独の抵抗回路となり,図
12の範囲(b)に示すように,アルミ覆鋼線4単独の
抵抗r1 が単位長さ毎に直列接続された第1抵抗回路2
6と,アルミパイプ2単独の抵抗r2 が単位長さ毎に直
列接続された第2抵抗回路27とが並列接続された電気
回路となる。
【0007】OPGW1が海岸地帯に架設されている場
合,塩分を含む水溶液が上記の空隙24に容易に溜まる
ことになるが,このことは,塩分を含む水溶液が導電性
溶液であることから,図12の電気回路において第1及
び第2の抵抗回路26,27相互間のスイッチSがオン
となること,すなわち,アルミ覆鋼線4とアルミパイプ
2との間のスイッチがオンとなることを意味し,アルミ
覆鋼線4−電解液−アルミパイプ2の回路が形成され,
抵抗比に応じた電流が流れることになる。
【0008】一般に電食は直流電流によって発生する
が,アルミニウムの場合には交流電流においても発生す
ることが知られている。前述のように,アルミ覆鋼線4
の笑いにより発生した空隙24に塩分を含む水溶液が溜
まっている状態で,OPGW1に前述の送電線の不平衡
電流に伴う誘導電流が流れた場合,誘導電流の大半はO
PGW1の鉄塔引き留め部や鉄塔内固定部で接地される
とはいえ,鉄塔材とOPGW1との抵抗比に応じた大き
さの誘導電流がOPGW1を流れるため,前述のように
アルミ覆鋼線4−電解液−アルミパイプ2の回路で電流
が流れることになり,比較的に容易に電食が発生してア
ルミ覆鋼線4およびOPユニット3のアルミパイプ2が
腐食されるという問題があった。
【0009】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で,光ファイバ複合架空地線を耐張鉄塔に引き留める場
合に,耐張クランプより鉄塔側の光ファイバ複合架空地
線における電食による腐食を確実に防止することができ
る光ファイバ複合架空地線の腐食防止方法を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明は,アルミパイプ内に光ファイバを収容してなるOP
ユニットの周囲に複数本のアルミ覆鋼線を撚り合わせて
なる光ファイバ複合架空地線を耐張鉄塔に耐張クランプ
を介して引き留める場合に,前記耐張クランプより鉄塔
側の光ファイバ複合架空地線の腐食を防止するための光
ファイバ複合架空地線の腐食防止方法であって,前記耐
張クランプより鉄塔側の光ファイバ複合架空地線を引き
回し配線した時にこの鉄塔側の光ファイバ複合架空地線
の曲げにより笑いの生じた箇所または笑いの生じる恐れ
のある箇所に,光ファイバ複合架空地線を外周から締め
付けてOPユニットとその外周のアルミ覆鋼線とを接触
させる笑い防止クランプを取り付けることを特徴とす
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下,本発明の実施の形態を図1
〜図10に示す実施例を参照して説明する。実施例の光
ファイバ複合架空地線の腐食防止方法の対象となる光フ
ァイバ複合架空地線は,前述した図7の構造の光ファイ
バ複合架空地線(以下,OPGWと略す)1であり,ア
ルミパイプ2内に光ファイバを収容してなるOPユニッ
ト3の周囲に,導電路を形成すると共にテンションメン
バとして機能する複数本のアルミ覆鋼線4を撚り合わせ
た構造を有する。このOPGW1は,送電線(電力線)
を雷撃から防護するために鉄塔頂部に架設されるが,耐
張鉄塔においては,図8および図9にあるいは図10に
示すように,鉄塔6,7の地線用腕金9に耐張クランプ
16により引き留められる。
【0012】本発明の光ファイバ複合架空地線の腐食防
止方法は,耐張クランプ16より鉄塔側のOPGW1を
引き回し配線した時にこの鉄塔側のOPGW1の曲げに
より笑いの生じた箇所または笑いの生じる恐れのある箇
所に,OPGW1を外周から締め付けてOPユニット3
とその外周のアルミ覆鋼線4とを接触させる笑い防止ク
ランプを取り付けるものである。図1に前記笑い防止ク
ランプA(図1では笑い防止クランプを記号的に表して
いる)の取り付け箇所の一例を示す。笑い防止クランプ
Aを取り付ける箇所は,前記の通りOPGW1の耐張ク
ランプ16より鉄塔側配線であるが,具体的にいえば,
耐張クランプ16からジャンパクランプ20までの間
(すなわちジャンパ線としての部分)およびジャンパク
ランプ20から光ファイバ接続箱18まで引き込まれた
OPGW1であり,曲げを加えた時に電線の笑いの生じ
た箇所または笑いが生じるおそれのある箇所である。
【0013】具体的な作業手順の一例を説明すると,鉄
塔径間のOPGW1を地線用腕金9に耐張クランプ16
により引き留めた後,耐張クランプ16より鉄塔側のO
PGW1をジャンパクランプ20に固定し,さらに,こ
のOPGW1を規定の曲げ半径を超えないように地線用
腕金9の付近および鉄塔本体10内を引き回しクリート
22で適宜固定しながら,鉄塔本体10内に引き込み,
鉄塔本体10内の光ファイバ接続箱18に接続する。そ
の配線が終了した後,OPGW1の曲げによる電線の笑
いが生じた箇所に,前記の笑い防止クランプAを取り付
けて,笑いを解消する。
【0014】なお,笑い防止クランプAを取り付けたこ
とにより,その近傍に新たに笑いが発生するような場合
には,その新たな笑い発生箇所にも笑い防止クランプA
を取り付けて,笑いを完全に解消するとよい。また,笑
い防止クランプAの取り付け作業は,必ずしも耐張クラ
ンプ16より鉄塔側のOPGW1の全体の配線作業が終
了した後である必要はなく,引き回したOPGW1をク
リート22で固定する毎に,その近傍のOPGW1の笑
いが生じた箇所に笑い防止クランプAを取り付けて,笑
い解消を図ることができる。また,本発明の笑い防止ク
ランプAは,笑いの発生した箇所に取り付けることが有
効であるが,外観上笑いが認められない箇所にも取り付
けることが考えらえる。すなわち,OPGW1の無張力
部においては,アルミ覆鋼線4とOPユニット3との間
に腐食生成物が蓄積され,両者の間に非接触部分が発生
する恐れがあることから,ジャンパクランプ20および
クリート22等のOPGW1の鉄塔への固定点以外の無
張力部のOPGW1にも20〜40cm間隔で取り付け
ることが望ましい。
【0015】また,OPGW1をクリート22で固定す
る前に,すなわち,OPGW1の曲げにより笑いが発生
する前に笑い防止クランプAを取り付けて,笑いの発生
を事前に防止してもよい。この場合には,前述の通り,
無張力部となる領域において例えば20〜40cm間隔
で取り付けると,笑いの発生を防止できるとともに,外
観的に笑いの発生しない箇所においても,アルミ覆鋼線
4とOPユニット3との間の確実な接触を維持できる。
【0016】上記のように電線の笑いが生じた箇所,ま
たは笑いの生じるおそれのある箇所を笑い防止クランプ
Aを取り付けて,アルミ覆鋼線4とOPユニット3との
接触を維持すると,アルミ覆鋼線4とOPユニット3と
の間に水溶液の溜まる空隙は存在せず,海岸地帯に架設
された場合でも,塩分を含んだ導電性の水溶液が空隙に
溜まってアルミ覆鋼線4およびOPユニット3のアルミ
パイプ2の電食の原因となるということはない。
【0017】また,アルミ覆鋼線4とOPユニット3の
アルミパイプ2とは,笑い防止クランプAにより締め付
けられて全長に渡って電気的に導通状態にあり,常に同
電位に維持されるため,送電線の不平衡電流に伴う誘導
電流がアルミ覆鋼線4とOPユニット3との間で流れる
ことは生じない。したがって,誘導電流による電食の発
生は確実に防止される。
【0018】また,上述の腐食防止方法は,曲げにより
笑いが生じた箇所または笑いの生じる恐れのある箇所の
みに施工すればよいので,施工箇所を限定できると同時
に,施工がOPGW1の鉄塔側の配線作業時に比較的容
易にできるため,電食による腐食の防止を安価に達成す
ることができる。
【0019】上記の笑い防止クランプAの具体的な構造
の第1実施例を図2に示す。この笑い防止クランプ30
は,それぞれOPGW1の外径とほぼ同等の曲率半径の
略半円弧形の電線把持溝35a,36aを一端側に備え
反対端に当接部35b,36bを備えた一対のクランプ
本体35,36と,前記電線把持溝35a,36aと当
接部35b,36bとの中間で前記一対のクランプ本体
35,36を相互に締め付け固定するボルト37および
ナット38とからなる。そして,電線把持溝35a,3
6aがなす円形がOPGW1の外径と同等になるまでボ
ルト37を締め付けてOPGW1を圧縮し,笑いを解消
する。
【0020】笑い防止クランプAの第2実施例を図3,
図4に示す。図3は部分切り欠き正面図,図4は平面図
である。この笑い防止クランプ40は,それぞれOPG
W1の外径とほぼ同等の曲率半径の略半円弧形の電線把
持溝41b,42bを中央部に備え一端側がピン44に
より回転自在に結合されたクランプ本体41,42の他
端側を,一対の皿ばね座金45を介在させてボルト43
で締め付けるようにしたものである。41aは座ぐり
穴,42aはボルト43が螺合するねじ穴である。
【0021】この実施例において,皿ばね座金45はボ
ルト43の緩み止めを図る作用を持つが,ボルト43の
締め付けをこの皿ばね座金45の弾性変形範囲で行うこ
とにより,過度の締め付けでOPユニット3の変形やO
Pユニット3内の光ファイバの断心が生じることがない
ように,締め付け力を管理できる。また,前述の図2の
笑い防止クランプ30の場合は,ボルト37を締め付け
るために,ボルト37側とナット38側との双方にスパ
ナ等の締め付け具が必要であるが,この笑い防止クラン
プ40では,締め付け具がボルト43側だけで良く,締
め付け作業が容易である。
【0022】笑い防止クランプAの第3実施例を図5に
示す。この笑い防止クランプ50は,それぞれOPGW
1の外径とほぼ同等の曲率半径の略半円弧形の電線把持
溝51b,52bを中央部に備え一端側がピン54によ
り回転自在に結合されたクランプ本体51,52の他端
側をボルト53で締め付けるという点では,図3,図4
の笑い防止クランプ40と基本的に同じであるが,この
笑い防止クランプ50では,ボルト53が螺合する埋め
込みナット55をクランプ本体52側に形成した段付き
孔52aに嵌着している。また,ボルト53として,締
め付け操作用の頭部53aと弛め操作用の頭部53bと
が径の細い括れ部(くびれ部)を介して上下2段に設け
られたブレークアウェー・ボルトを用い,また,座金と
して皿ばね座金56と平座金57とを設けている。前記
ブレークアウェー・ボルトは,締め付け操作時に,締め
付けトルクが基準を超えると頭部53a,53b間の括
れ部が破断するように設計されたものである。この笑い
防止クランプ50によれば,ブレークアウェー・ボルト
53を使用しているので,OPGW1に対する締め付け
力の管理をさらに高精度に行うことができる。
【0023】笑い防止クランプAの第4実施例を図6に
示す。この笑い防止クランプ60は,それぞれOPGW
1の外径とほぼ同等の曲率半径の略半円弧形の電線把持
溝35a,36aを備えた一対のクランプ本体35,3
6と,この一対のクランプ本体35,36を相互に締め
付け固定するボルト37を備えた点などは図2の笑い防
止クランプ30と基本的には同じであるが,この笑い防
止クランプ60では,一方のクランプ本体35に座ぐり
穴35cを形成し,他方のクランプ本体36に設けた段
付き孔36bにボルト37が螺合する埋め込みナット6
1を嵌着している。また,座金としてばね座金62と平
座金63を用いている。この笑い防止クランプ60で
は,締め付け時に使用するスパナ等の締め付け具がボル
ト37側だけで済み,ボルト締め作業の作業性が向上す
る。
【0024】なお,電線の笑いが大きい場合には,笑い
によって生じる空隙に,アルミニウム粉末などの導電性
に優れた金属粉末や導電性コンパウンドを充填した後
に,本発明の笑い防止クランプの取り付けを行なうこと
も有効である。
【0025】また,使用材質については,アルミ覆鋼線
との親和性や,耐久性等の種々の条件を配慮すると,ク
ランプ本体はアルミニウム合金鋳物またはアルミニウム
合金型材によって製作することが好ましく,ボルト及び
ナット類は亜鉛メッキ鋼材またはアルミニウム合金材
で,平座金は亜鉛メッキ鋼板によって製作することが好
ましい。
【0026】
【発明の効果】本発明のOPGWの腐食防止方法によれ
ば,耐張クランプより鉄塔側のOPGWの電線の笑が生
じた箇所または笑いの生じる恐れのある箇所を笑い防止
クランプで締め付けて,アルミ覆鋼線とOPユニットと
の接触を維持するので,電線の笑いを解消することがで
き,アルミ覆鋼線とOPユニットとの間に水溶液の溜ま
る空隙は存在しない。したがって,OPGWが海岸地帯
に架設された場合でも,塩分を含んだ導電性の水溶液が
空隙に溜まってアルミ覆鋼線およびアルミパイプ2の電
食の原因となるということはない。
【0027】また,アルミ覆鋼線とOPユニットのアル
ミパイプとは,笑い防止クランプにより締め付けられて
全長に渡って電気的に導通状態にあり,常に同電位に維
持されるため,送電線の不平衡電流に伴う誘導電流がア
ルミ覆鋼線とアルミパイプとの間で流れることがなく,
誘導電流による電食の発生が確実に防止される。
【0028】また,本発明の腐食防止方法は,曲げによ
り笑いが生じた箇所または笑いの生じる恐れのある箇所
のみに施工すればよいので,施工箇所を限定できると同
時に,施工がOPGWの鉄塔側の配線作業時に比較的容
易にできるため,電食による腐食の防止を安価に達成す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の光ファイバ複合架空地線の
腐食防止方法によりOPGWの配線施工をした鉄塔頂部
付近の斜視図である。
【図2】本発明の光ファイバ複合架空地線の腐食防止方
法に用いる第1実施例の笑い防止クランプの正面図であ
る。
【図3】本発明の光ファイバ複合架空地線の腐食防止方
法に用いる第2実施例の笑い防止クランプの部分切り欠
き正面図である。
【図4】図3の笑い防止クランプの平面図である。
【図5】本発明の光ファイバ複合架空地線の腐食防止方
法に用いる第3実施例の笑い防止クランプの部分切り欠
き正面図である。
【図6】本発明の光ファイバ複合架空地線の腐食防止方
法に用いる第4実施例の笑い防止クランプの縦断正面図
である。
【図7】上記の実施例方法の対象となるOPGWの構造
を示す断面図である。
【図8】耐張鉄塔におけるOPGWの一般的な架設状態
を示す斜視図である。
【図9】図8における鉄塔頂部付近の拡大斜視図であ
る。
【図10】耐張鉄塔におけるOPGWの他の一般的な架
設状態を示す要部の拡大斜視図である。
【図11】OPGWの電線の笑いが生じている状態を示
す横断面図である。
【図12】曲げにより電線の笑いが生じているOPGW
の状態を電気回路として表した図である。
【符号の説明】
1 OPGW(光ファイバ複合架空地線) 2 アルミニウムパイプ 3 OPユニット 4 アルミ覆鋼線 6,7 耐張鉄塔 9 地線用腕金 10 鉄塔本体 16 耐張クランプ 20 ジャンパクランプ 22 クリート A,30,40,50,60 笑い防止クランプ 35,36,41,42,51,52 クランプ本体 35a,36a,41b,42b,51b,52b 電
線把持溝 37,43,53 ボルト 38 ナット 44,54 ピン 55,61 埋め込みナット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミパイプ内に光ファイバを収容して
    なるOPユニットの周囲に複数本のアルミ覆鋼線を撚り
    合わせてなる光ファイバ複合架空地線を耐張鉄塔に耐張
    クランプを介して引き留める場合に,前記耐張クランプ
    より鉄塔側の光ファイバ複合架空地線の腐食を防止する
    ための光ファイバ複合架空地線の腐食防止方法であっ
    て,前記耐張クランプより鉄塔側の光ファイバ複合架空
    地線を引き回し配線した時にこの鉄塔側の光ファイバ複
    合架空地線の曲げにより笑いの生じた箇所または笑いの
    生じる恐れのある箇所に,光ファイバ複合架空地線を外
    周から締め付けてOPユニットとその外周のアルミ覆鋼
    線とを接触させる笑い防止クランプを取り付けることを
    特徴とする光ファイバ複合架空地線の腐食防止方法。
JP8311450A 1996-11-07 1996-11-07 光ファイバ複合架空地線の腐食防止方法 Pending JPH10142432A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115014225A (zh) * 2022-06-02 2022-09-06 重庆大学 基于分布式光纤传感的螺纹结构松动测量装置

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