JPH10142010A - 車両用計器装置 - Google Patents

車両用計器装置

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Publication number
JPH10142010A
JPH10142010A JP8300308A JP30030896A JPH10142010A JP H10142010 A JPH10142010 A JP H10142010A JP 8300308 A JP8300308 A JP 8300308A JP 30030896 A JP30030896 A JP 30030896A JP H10142010 A JPH10142010 A JP H10142010A
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JP
Japan
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display
valve
section
light
specific display
Prior art date
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Abandoned
Application number
JP8300308A
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English (en)
Inventor
Isayoshi Itahana
功欣 板花
Hiroyuki Ozawa
浩之 小澤
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Filing date
Publication date
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  • Details Of Measuring Devices (AREA)
  • Arrangements Of Lighting Devices For Vehicle Interiors, Mounting And Supporting Thereof, Circuits Therefore (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示板における無駄な部分をなくし、バルブ
からの光の利用効率を高めることができるとともに、表
示パネル部材の透過照明を行っても影の生じることをな
くした車両用計器装置を提供する。 【解決手段】 計測表示部を有する表示パネル部材3
に、光透過性の特定表示部を設ける。バルブ7からの光
を筒状のバルブ収容部523の内部空間を通じて案内し
て特定表示部を選択的に光輝させる。背面に照射した照
明光を透過させて特定表示部の周囲の表示パネル部材の
透光性部分を光輝させる。特定表示部に応じた大きさ及
び形状のバルブ収容部の表示側開口端523aの断面積
をバルブ収容端部側よりも漸減させた。バルブ収容部を
起立して一体に形成した計器ケース5の底部51aにそ
の内周面に連続して内部空間に連通する開口51cを開
け、開口にバルブ支持部材542を着脱自在に装着し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用計器装置に係
り、より詳細には、指針によって指示して計測量を表示
するための目盛、文字などの計測表示部を有する表示パ
ネル部材に、シフトポジション、ウォーニングなどの特
定表示を行うようにした車両用計器装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】車両用計器装置は、車両の運転に必要な
車速などの情報を表示により運転者に与えるためのもの
で、運転者の負担を少なくしてできるだけ疲労感を与え
ない視認のしやすい表示を行うことが求められる。特
に、シフトポジション、ウォーニングなどの特定表示を
行う特定表示部については、運転者に対して表示内容を
明瞭に表示する必要があることから、視認性の向上が求
められている。
【0003】この特定表示を行うための構造は、例えば
図5に示すように、計器ケース80の底部80aから立
設させた遮光性の筒部81と、この筒部81の開口端8
1aに配置され、シフトポジションや、ウォーニングな
どの特定表示を行うための数字、文字あるいはシンボル
などの特定表示部が形成された透光性のレンズと称され
る表示板82と、計器ケース80の底部80aにソケッ
ト84bを介して取り付けられ、筒部81の底部81b
に収容された無口金の白熱電球からなるバルブ84とか
ら構成されている。
【0004】表示板82は、計器ケースの開口部に配置
された表示パネル部材83に設けられた窓孔83aに臨
ませて配置されている。この表示パネル部材83には、
目盛、文字などの計測表示部が表面に形成され、この計
測表示部を指示する指針とともに計測量を表示する文字
板と、この文字板の表示不要部分を運転者から見えない
ように前方から覆い隠すマスク手段とからなっている。
バルブ84が点灯すると、このバルブ84からの光が筒
部81により案内されて表示板82の背面に照射され、
この表示板82の特定表示を行う透光性の特定表示部を
透過し、この特定表示部を光輝させる。
【0005】上述した筒部81は、バルブ84を収容す
るためのスペースを底部81bに確保するため、このバ
ルブ84を収容可能な大きさに形成する必要があった。
これに伴い、筒部81の開口端81aに配置される表示
板82として、筒部81の開口端81aと大きさ及び形
状の同じものが用いられていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特定表
示部は、数字、文字あるいはシンボルなどからなってい
るため、必要とされる表示面積は、バルブを収容するた
めに必要な底部の面積よりも小さい面積でよく、図5に
示すように、表示パネル部材83に設けられた窓孔83
aの開口面積は、筒部81の開口端81aに配置される
表示板82の面積よりも小さい面積とされている。
【0007】このため、表示板82の周辺部が表示パネ
ル部材83と重なり、表示に何ら関係のない無駄な部分
となり、バルブ84からの光の利用効率が損なわれてし
まっていた。
【0008】また、表示板82の周辺部と表示パネル部
材83とが重なって重複していると、例えば表示パネル
部材83が特定表示部の周辺部において透光性となさ
れ、計器ケース80の底部に設けたバルブの点灯により
発生した光を照明光として表示パネル部材83の背面に
照射して透過させ、この透過光によって表示パネル部材
83を面発光させて表示照明を行うようにした場合に
は、重複部分に非透光性の筒部の影ができてしまうよう
になり、所望の表示照明ができないという不都合も生じ
る。
【0009】よって本発明は、このような事情に鑑みな
されたものであり、表示板における無駄な部分をなく
し、バルブからの光の利用効率を高めることができる車
両用計器装置を提供することを主たる課題としている。
【0010】本発明はまた、表示板における無駄な部分
をなくし、バルブからの光の利用効率を高めることがで
きるとともに、表示パネル部材の透過照明を行っても影
の生じることをなくした車両用計器装置を提供すること
を他の課題としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記主たる課題を解決す
るためなされた請求項1記載の車両用計器装置は、指針
によって指示して計測量を表示するための目盛、文字な
どの計測表示部を有する表示パネル部材に、シフトポジ
ション、ウォーニングなどの特定表示を行う光透過性の
特定表示部を設け、該特定表示部に対応して設けたバル
ブの点灯によって発する光を筒状のバルブ収容部の内部
空間を通じて案内して前記特定表示部を選択的に光輝さ
せるようにした車両用計器装置において、前記バルブ収
容部が、前記特定表示部の背面に当接される表示側開口
端と、前記バルブを収容するバルブ収容端部とを有し、
前記表示側開口端を前記特定表示部に応じた大きさ及び
形状となすとともに、前記表示側開口端側の断面積をバ
ルブ収容端部側よりも漸減させたことを特徴としてい
る。
【0012】上記請求項1の構成において、バルブ収容
部の表示側開口端を特定表示部に応じた大きさ及び形状
となし、その断面積をバルブ収容端部側よりも漸減させ
ているので、特定表示部に対応して設けたバルブの点灯
によって筒状のバルブ収容部の内部空間を通じて案内さ
れた光は、特定表示部に集中して照射され特定表示部の
表示のために無駄なく用いることができる。
【0013】上記他の課題を解決するためなされた請求
項2記載の車両用計器装置は、指針によって指示して計
測量を表示するための目盛、文字などの計測表示部を有
する表示パネル部材に、シフトポジション、ウォーニン
グなどの特定表示を行う光透過性の特定表示部を設け、
該特定表示部に対応して設けたバルブの点灯によって発
する光を筒状のバルブ収容部の内部空間を通じて案内し
て前記特定表示部を選択的に光輝させるとともに、前記
特定表示部の周囲の前記表示パネル部材の部分を透光性
となし、前記表示パネル部材の背面に照射した照明光に
より前記表示パネル部材の前記透光性部分を光輝させる
ようにした車両用計器装置において、前記バルブ収容部
が、前記特定表示部の背面に当接される表示側開口端
と、前記バルブを収容するバルブ収容端部とを有し、前
記表示側開口端を前記特定表示部に応じた大きさ及び形
状となすとともに、前記表示側開口端側の断面積をバル
ブ収容端部側よりも漸減させたことを特徴としている。
【0014】上記請求項2の構成において、バルブ収容
部の表示側開口端を特定表示部に応じた大きさ及び形状
となし、その断面積をバルブ収容端部側よりも漸減させ
ているので、特定表示部に対応して設けたバルブの点灯
によって筒状のバルブ収容部の内部空間を通じて案内さ
れた光は、特定表示部に集中して照射され特定表示部の
表示のために用いることができるとともに、表示パネル
部材の背面に照射した照明光はバルブ収容部によって遮
られることなく、特定表示部の周囲の表示パネル部材の
透光性部分を透過するので、透過光によって光輝された
特定表示部の周囲部分に不要な影が映ることがない。
【0015】請求項3の車両用計器装置は、請求項1又
は2の車両用計器装置において、前記バルブ収容部の内
周面及び外周面を錘状となしたことを特徴としている。
【0016】上記請求項3の構成において、バルブ収容
部の内周面及び外周面が錘状となされているので、特定
表示部への照射光の集中が効率的なものになり、或い
は、表示パネル部材の背面への照明光に対する障害が少
なくなる。
【0017】請求項4の車両用計器装置は、請求項1乃
至3の何れかに記載の車両用計器装置において、前記バ
ルブ収容部を計器ケースの底部から起立して計器ケース
と一体に形成し、前記底部に前記バルブ収容部の内周面
に連続して内部空間に連通する開口を開け、該開口に前
記バルブを支持するバルブ支持部材を着脱自在に装着し
たことを特徴としている。
【0018】上記請求項4の構成において、バルブ収容
部を計器ケースの底部から起立して計器ケースと一体に
形成しているが、計器ケースの底部にバルブ収容部の内
周面に連続して内部空間に連通する開口を開け、この開
口にバルブを支持するバルブ支持部材を着脱自在に装着
しているので、計器ケースの成型時にバルブ収容部を一
緒に成形することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明が適用される車両用
計器装置の構成を説明するための分解斜視図、図2は図
1の車両用計器装置の正面図である。これらの図に示さ
れた車両用計器装置において、表カバー1、上ケース
2、下ケース5が計器ケースを構成し、計器ケース内に
は計器4が収容され、上ケース2と下ケース5との間に
はマスク手段3が配置され、下ケース5の底部51aに
は照明光源を含む各種の光源としてのバルブ7が固定さ
れ、下ケース5の底部51aの背面側にはフレキシブル
配線基板(以下、FPCという)6が配設されている。
【0020】下ケース5は、計器ケース内に収容した計
器4などが固定されるための部材として構成され、本体
51、バルブ収容部52、表示板群53、ソケット受け
54、ボス55及び受け溝56を有している。
【0021】本体51は底部51aと周壁部51bとに
より断面略コ字状の立方形状をなし、内部に計器4など
を収容する空間を形成している。バルブ収容部52は、
シフトポジションの表示や各種ウォーニングの表示を行
うためのバルブ7を収容し、このバルブ7からの光を前
方に案内するもので、本体51の底部51aから起立し
て筒状に一体に形成されている。このバルブ収容部52
は、シフトポジション表示用バルブ収容部521、ウォ
ーニング表示用バルブ収容部522,…,524から構
成されている。
【0022】表示板群53は、シフトポジションの表示
や各種ウォーニングの表示を行うためのマークや数字な
どの特定表示部が印刷などにより形成された透光性の着
色板材により構成され、シフトポジション表示用バルブ
収容部521の前方側の表示側開口端にシフトポジショ
ン表示用表示板531が配置され、ウォーニング表示用
バルブ収容部522,…,524の前方側の表示側開口
端にウォーニング表示用表示板532,…,534が配
置されている。
【0023】ソケット受け54は、シフトポジションの
表示や各種ウォーニングの表示を行うための複数のバル
ブ7を支持するバルブ支持部材として構成され、下ケー
ス5の本体51の底部51aの背面に対して着脱自在と
されている。ボス55は、計器4を構成する文字板41
2,…,442の周辺部を下支えする柱状部材として、
本体51の底部51aから起立されて一体に形成されて
いる。受け溝56は、表カバー1及び上ケース2を下ケ
ース5に対して取り付ける際に使用するもので、下ケー
ス5の周壁51bの周縁に沿って複数形成されている。
【0024】このソケット受け54は、バルブ収容部5
2に対応して複数設けられ、同図においては、バルブ収
容部522に対応して設けられたソケット受け541
と、バルブ収容部523に対応して設けられたソケット
受け542とが示されている。
【0025】この下ケース5の底部51aに固定されて
下ケース5の空間内に収容される計器4は、水温計4
1、エンジン回転計42、速度計43及び燃料計44か
ら構成されている。
【0026】水温計41は、エンジン冷却水の温度を表
示するもので、導光性材料により構成された指針411
と、エンジン冷却水の温度を示す目盛や数字などの計測
表示部が表面に形成された文字板412と、バルブ7か
らの照明光を指針411の基部に導いて導入し指針41
1を光輝させる導光板413と、指針411の基部に回
転出力軸が連結され指針411を回動するムーブメント
414から構成されている。
【0027】エンジン回転計42はエンジンの回転数を
表示するもので、上述した水温計41と同様に、指針4
21と、エンジン回転数を示す計測表示部が形成された
文字板422と、導光板423と、ムーブメント424
から構成され、速度計43は車両の走行速度を表示する
もので、指針431と、走行速度を示す計測表示部を有
する文字板432と、導光板433と、ムーブメント4
34から構成され、燃料計44は車両に搭載された燃料
の残量を表示するもので、指針441と、燃料の残量を
示す計測表示部を有する文字板442と、導光板443
と、ムーブメント444から構成されている。
【0028】そして、この下ケース5の開口部には、マ
スク手段3が配置されている。このマスク手段3は、計
器4の文字板412,…,442の表示不要部分を運転
者から見えないように前方から覆い隠す部材で、文字板
412,…,442の表示部分のみを視認可能にする窓
孔を有し、この窓孔を形成する開口を有する見返し板3
1と光拡散部材32とから構成されている。マスク手段
3は上ケース2と下ケース5との間にて、これらの上ケ
ース2と下ケース5により挟持され、これにより、文字
板412,…,442の直前位置に配置されている。
【0029】本実施の形態における見返し板31は、マ
スク手段3の第2の着色透光性部として働く濃紺色に着
色した透光性を有する例えばポリカーボネイト樹脂から
なるシート状の基材の表面側に、マスク手段3の第1の
着色透光性部として働く灰色の透光性塗料を塗布して構
成されている。この見返し板31には、文字板412,
…,442に対応する位置に文字板の周辺の不要部分を
覆って表示部分のみを視認可能にするような形状の開口
311,…,314が形成され、また後述する表示板群
52に対応する位置にその形に応じた形状の開口31
5,…,318が形成されている。これらの開口31
1,…,318は、文字板412,…,442を始めと
する表示部分を運転者から視認可能とするマスク手段3
の窓孔として働く。
【0030】光拡散部材32は、照明光源としてのバル
ブ7からの照明光を拡散して均一に面発光する面発光部
材として機能するもので、本実施の形態においては、ア
クリル製の板状基材中に10ミクロン程度のガラスビー
ズを混入したものが用いられている。光拡散部材32内
の光は、ガラスビーズにより屈折、反射を繰り返しなが
ら進行し、光拡散部材32内にて拡散する。なお、光拡
散部材32としては、透明基材の少なくとも一方の面に
乱反射層として働く透光性の白色塗料を塗布したものを
用いるようにしてもよい。そして、この光拡散部材32
にも、見返し板31における開口311,…,318に
対応する位置に同様の形状の開口321,…,328が
形成されている。
【0031】そして、光拡散部材32は見返し板31の
背面側に見返し板31の背面に接した状態で積層配置さ
れることにより一体化され、見返し板31とともにマス
ク手段3を構成している。なお、このマスク手段3と計
器4の文字板412,…,442は表示パネル部材を構
成している。
【0032】このマスク手段3の前面側には、下ケース
5とともにマスク手段3及び計器4を収容する計器ケー
スを構成している上ケース2と表カバー1が順に配置さ
れている。表カバー1は計器4の文字板や指針を視認可
能にするように透明な樹脂材料の一体成形により構成さ
れ、上ケース2によって下方から支持されている。そし
て、表カバー1及び上ケース2の周縁には複数の係止爪
11及び21がそれぞれ形成されている。そして、上述
した表カバー1及び上ケース2を下ケース5に取り付け
るに当たって、表カバー1の係止爪11及び上ケース2
の係止爪21が、下ケース5の周壁に設けられた複数の
受け溝56に挿入されて係止される。
【0033】FPC6は、上述したムーブメント41
4,…,444やバルブ7への動作電源や制御信号を外
部から供給するためのもので、下ケース5の背面に沿っ
て配置されている。バルブ7は、シフトポジションの表
示や各種ウォーニングの表示を行わせ、指針411,
…,441、マスク手段3を光輝させるための光を照射
する光源で、可視光線の光を発する無口金ぼ白熱電球か
らなるバルブが用いられている。このバルブ7は、本体
51の背面に上述したソケット受け54を介して取り付
けられる。
【0034】なお、シフトポジションの表示や各種ウォ
ーニングの表示を行わせるための光を発するバルブ7
は、上述したように筒状のバルブ収容部52内に収容さ
れている。このことにより、シフトポジションの表示や
各種ウォーニングの表示を行わせるためのバルブ7から
の光と、指針411,…,441及びマスク手段3を光
輝させるためのバルブ7からの光とが互いに干渉しない
ようにされている。
【0035】そして、組み付け状態においては、図2に
示すように、マスク手段3に設けられた窓孔を形成する
開口311,…,318及び開口321,…,328に
より、水温計41,…,燃料計44の指針411,…,
441及び文字板412,…,442や、シフトポジシ
ョンの表示や各種ウォーニングの表示を行う表示板53
1,…,534といった、表示に必要な部分のみが視認
可能とされ、他の部分は覆い隠されている。
【0036】次に、シフトポジション、ウォーニングな
どの特定表示を行う特定表示部を、その構成を示す要部
拡大図である図3と、図3のA−A断面図である図4と
を参照して説明する。説明は、図2において表示パネル
部材の一部を構成している見返し板31の符号317で
示す開口に配置されたウォーニング用の特定表示部を例
に挙げて行う。
【0037】このウォーニング用の特定表示部は、図3
(a)に示すように、バルブ収容部523、表示板53
3及びソケット受け542から概略構成されている。バ
ルブ収容部523は、互いに大きさ形状の異なる長円形
の表示側開口端523aと、バルブ収容端部側にある長
方形の背面側開口端523cとを有する。背面側開口端
523cはソケット受け542に支持された4つのバル
ブ7を内側に収容可能な大きさに、表示側開口端523
aは表示用の開口面積すなわちマスク手段3の開口31
7と略同形及び大きさにされており、背面側開口端52
3cよりも表示側開口端523aの方が開口面積が小さ
く、しかも断面積が漸減するように形成されている。
【0038】表示側開口端523aと背面側開口端52
3cとは、錘状の筒部523bにより連結されており、
筒部523bの錘状の内周面及び外周面はともに白色の
光乱反射面とされている。バルブ収容部523の内部空
間は、3枚の仕切板523dにより仕切られ、各々にソ
ケット受け542に支持されたバルブ7をそれぞれ収容
し、隣り合うバルブ7からの光を遮光する4つの部屋に
区画されている。
【0039】バルブ収容部523の表示側開口端523
aには、上述したように、マスク手段3の開口317に
マスク手段3の背面側から臨まされた表示板533が配
置されている。なお、背面側開口端523cは計器ケー
スの一部を形成している下ケース5の底部51aに達
し、バルブ収容部523の内部空間はその内周面に連続
して底部51aの部分に開けられた開口51bと連通さ
れている。この開口51bは、バルブ7を支持したソケ
ット受け542を受け入れ保持するように、ソケット受
け542と略同形の矩形状に形成されている。
【0040】ソケット受け542は着脱自在に装着され
たソケットを介してバルブ7を支持するバルブ支持部材
として働き、矩形板状の本体542aと、この本体54
2aの4つの辺からそれぞれ起立された可撓性を有する
弾性係止爪542bとから構成されており、下ケース5
の底部51aの背後側より開口51bを通じバルブ収容
部523に着脱自在に装着される。
【0041】係止爪542bは、ソケット受け542を
下ケース5の底部51aの背後側より装着したとき、図
3(b)に示すように、開口51bの縁に当って撓み、
ソケット受け542の挿入を許容する。係止爪542b
の撓みによって開口51bを通過すると、係止爪542
bが復元して開口51bの縁部に引っ掻かり、ソケット
受け542は底部51aへの装着状態に維持される。
【0042】上述のようにソケット受け542が下ケー
ス5及びこれと一体のバルブ収容部523と別部材によ
り形成されているが、底部51aの背後側より押し込む
だけでソケット受け542の装着を容易に行うことがで
きる。このソケット受け542が底部51aの背後側よ
り装着された後、底部51aの背面に沿ってFPC6を
配置し、さらにその後ソケット付きのバルブ7をFPC
6の孔を通じてソケット受け542に装着することによ
って、バルブ7がバルブ収容部523に収容されるとと
もに、バルブ7への動作電源がFPC6を通じて供給さ
れるようになる。
【0043】また、図4に示すように、バルブ収容部5
23の内部に収容されたバルブ7は選択的に点灯され、
この点灯によって発生されるバルブ7からの光(図中矢
印で示す)は、筒部523bの内周面によって案内され
てバルブ収容部523の表示側開口端523aに到達す
る。表示側開口端523aに到達した光は、マスク手段
3の開口317及び327に配置された表示板533の
透光性の特定表示部に背面側から照射されることによっ
て透過し、特定表示部を光輝させる。
【0044】表示側開口端523aと背面側開口端52
3cとを結ぶ筒部523bの錘状の内周面は、バルブ7
が発生した光を乱反射させながら表面側に均一化して集
める。バルブ収容部523の表示側開口端523aが表
示板533及び開口317、327(即ち表示部)と同
面積とされているので、集められた光を無駄なく表示の
ために用いることができる。
【0045】また、このバルブ収容部523の外部に配
置されたバルブ7からの光(図中矢印で示す)は、周囲
が暗い夜間などにマスク手段3を光輝させるための照明
光となり、内部空間にて乱反射を繰り返しながらマスク
手段3の光拡散部材32の照射される。照射された光
は、内部にて拡散され光拡散部材32を均一に光輝させ
る。この光拡散部材32の光輝により、基材を透過して
濃紺に着色されたバルブ7からの光Lが表面側の灰色の
透光性塗料を透過することによって、運転者からは、見
返し板31の表面が周囲が明るい昼間の灰色と異なる紺
色に見える。
【0046】このとき、バルブ収容部523の表示側開
口端532aが表示板533及び開口317、327と
同面積とされかつ、このバルブ収容部523の筒部52
3bが表示側開口端523aと背面側開口端523cと
を結ぶ錐状により形成されているので、表示パネル部材
としてのマスク手段3を光輝させるための照明光を遮る
ものがなくなり、光輝状態のマスク手段3に不要な影が
できることがなくなる。
【0047】さらに、バルブ収容部523を構成する筒
部523bの外周面もまた白色となっているので、この
筒部523bの外周面がマスク手段3を光輝させるため
にその背面に照射された照明光の一部分を乱反射させる
光乱反射面として作用する。これにより、マスク手段3
を光輝させる照明光の利用効率を高めることができる。
【0048】なお、以上説明した実施の形態において、
表示側開口端523aと背面側開口端523cとを錘状
の筒部523bにより連結し、しかも背面側開口端52
3cよりも表示側開口端523aの方を開口面積が小さ
く、しかも断面積が漸減するようにしているが、バルブ
収容部523の内部空間がその内周面に連続して底部5
1aに開けられた開口51bと連通されている。従っ
て、バルブ収容部523と下ケース5とを一体に成形す
る際に、成形雄型を下ケース5の背面側に抜くことでバ
ルブ収容部の内周面を成形することができる。
【0049】また、以上説明した実施の形態において
は、マスク手段3に設けられた開口317、327を介
して表示板533を視認可能にした構成を例示したが、
マスク手段3自身、あるいは文字板412,…,442
自身に透光性の特定表示部を形成するようにしてもよ
い。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の本発明に
よれば、特定表示部に対応して設けたバルブの点灯によ
って筒状のバルブ収容部の内部空間を通じて案内された
光は、特定表示部に集中して照射され特定表示部の表示
のために無駄なく用いることができるので、バルブから
の光の利用効率を高めて特定表示部の視認性を良好なも
のとすることができる。
【0051】また、請求項2の本発明によれば、特定表
示部に対応して設けたバルブの点灯によって筒状のバル
ブ収容部の内部空間を通じて案内された光は、特定表示
部に集中して照射され特定表示部の表示のために無駄な
く用いることができるとともに、透過光によって光輝さ
れた特定表示部の周囲部分に不要な影が映ることがない
ので、バルブからの光の利用効率を高めて特定表示部の
視認性を良好なものとすることができるとともに、商品
性を高めることができる。
【0052】また、請求項3の本発明によれば、特定表
示部への照射光の集中が効率的なものになり、或いは、
表示パネル部材の背面への照明光に対する障害が少なく
なるので、バルブからの光の利用効率をより一層高めて
特定表示部の視認性をより良好なものとすることができ
るとともに、商品性をより一層高めることができる。
【0053】また、請求項4の本発明によれば、計器ケ
ースの成型時にバルブ収容部を一緒に成形することがで
きるので、組立性を損なうことなく、表示板における無
駄な部分をなくしてバルブからの光の利用効率を高める
ことができるようにしたり、或いは、表示パネル部材の
透過照明を行っても影が生じることをなくすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される車両用計器装置の構成を説
明する分解斜視図である。
【図2】図1の車両用計器装置の正面図である。
【図3】図1の特定表示部の構造を説明する要部拡大図
である。
【図4】図3におけるA−A断面図である。
【図5】従来装置の課題を説明する要部拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
1 表カバー 2 上ケース 3 マスク手段(表示パネル部材) 4 計器群 411,…,441 指針 412,…,442 文字板(表示パネル部材) 5 下ケース(計器ケース) 51a 底部 51b 開口 52、521〜524 バルブ収容部 523a 表示側開口端 523b 筒部 523c 背面側開口端(バルブ収容端
部) 533 表示板 542 ソケット受け(バルブ支持手
段) 6 フレキシブル配線基板(FP
C) 7 バルブ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 指針411,…,441によって指示し
    て計測量を表示するための目盛、文字などの計測表示部
    を有する表示パネル部材3,412,…,442に、シ
    フトポジション、ウォーニングなどの特定表示を行う光
    透過性の特定表示部を設け、該特定表示部に対応して設
    けたバルブ7の点灯によって発する光を筒状のバルブ収
    容部52、521〜524の内部空間を通じて案内して
    前記特定表示部を選択的に光輝させるようにした車両用
    計器装置において、 前記バルブ収容部が、前記特定表示部の背面に当接され
    る表示側開口端523aと、前記バルブを収容するバル
    ブ収容端部523cとを有し、 前記表示側開口端を前記特定表示部に応じた大きさ及び
    形状となすとともに、前記表示側開口端側の断面積をバ
    ルブ収容端部側よりも漸減させたことを特徴とする車両
    用計器装置。
  2. 【請求項2】 指針によって指示して計測量を表示する
    ための目盛、文字などの計測表示部を有する表示パネル
    部材に、シフトポジション、ウォーニングなどの特定表
    示を行う光透過性の特定表示部を設け、該特定表示部に
    対応して設けたバルブの点灯によって発する光を筒状の
    バルブ収容部の内部空間を通じて案内して前記特定表示
    部を選択的に光輝させるとともに、前記特定表示部の周
    囲の前記表示パネル部材の部分を透光性となし、前記表
    示パネル部材の背面に照射した照明光により前記表示パ
    ネル部材の前記透光性部分を光輝させるようにした車両
    用計器装置において、 前記バルブ収容部が、前記特定表示部の背面に当接され
    る表示側開口端と、前記バルブを収容するバルブ収容端
    部とを有し、 前記表示側開口端を前記特定表示部に応じた大きさ及び
    形状となすとともに、前記表示側開口端側の断面積をバ
    ルブ収容端部側よりも漸減させたことを特徴とする車両
    用計器装置。
  3. 【請求項3】 前記バルブ収容部の内周面及び外周面を
    錘状となしたことを特徴とする請求項1又は2記載の車
    両用計器装置。
  4. 【請求項4】 前記バルブ収容部を計器ケース5の底部
    51aから起立して一体に形成し、 前記底部に前記バルブ収容部の内周面に連続して内部空
    間に連通する開口51bを開け、 該開口に前記バルブを支持するバルブ支持部材542を
    着脱自在に装着したことを特徴とする請求項1乃至3の
    何れかに記載の車両用計器装置。
JP8300308A 1996-11-12 1996-11-12 車両用計器装置 Abandoned JPH10142010A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020064590A1 (fr) * 2018-09-27 2020-04-02 Valeo Vision Système optique pour éclairage intérieur d'un véhicule

Cited By (4)

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FR3086732A1 (fr) * 2018-09-27 2020-04-03 Valeo Vision Systeme optique pour eclairage interieur d’un vehicule
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