JPH10142009A - 車両用計器装置 - Google Patents

車両用計器装置

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Publication number
JPH10142009A
JPH10142009A JP8300310A JP30031096A JPH10142009A JP H10142009 A JPH10142009 A JP H10142009A JP 8300310 A JP8300310 A JP 8300310A JP 30031096 A JP30031096 A JP 30031096A JP H10142009 A JPH10142009 A JP H10142009A
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JP
Japan
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light
dial
plate
illumination light
colored
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Application number
JP8300310A
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English (en)
Inventor
Yoichiro Tanaka
洋一郎 田中
Hiroyuki Ozawa
浩之 小澤
Isayoshi Itahana
功欣 板花
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Yazaki Corp
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Yazaki Corp
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Publication date
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  • Arrangements Of Lighting Devices For Vehicle Interiors, Mounting And Supporting Thereof, Circuits Therefore (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 設計や意匠表示の自由度を損なうことなく、
文字板とそれ以外の部分とを、夜間と昼間とでは相互に
異なる色のコントラストを呈するようにし、表示の視認
性や商品性を高めた車両用計器装置を提供する。 【解決手段】 マスク手段3が、目盛、文字などの表示
部を有する文字板412,…,442の前面側に配設さ
れて文字板の周囲の表示不要部分を覆ってマスクする。
マスク手段が着色透光性部を有し、背面に照射される文
字板の背後に配設された照明光源7からの照明光を前面
側に透過する。マスク手段が前記着色透光部を有する表
面側の見返し板31と、前記照明光を拡散して前記見返
し板の背面に照射する裏面側の板状光拡散部材32とを
有する。マスク手段が、照明光の非照射時に第1の着色
透光部の色で、照明光の照射時に第1の着色透光部の色
と第2の着色透光部の色との混合色でそれぞれ視認させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用計器装置に係
り、より詳細には、目盛、文字などの表示部を有する文
字板と、この文字板の表示部を指示して計測量を表示す
る指針とを備え、夜間などの周囲が暗いときに表示を照
明して視認しやすくした車両用計器装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】車両用計器装置は、車両の運転に必要な
車速などの情報を表示により運転者に与えるためのもの
で、運転者の負担を少なくしてできるだけ疲労感を与え
ない視認のしやすい表示を行うことが求められる。特
に、周囲が暗い夜間には運転者の視力も低下するので、
照明方法を工夫することにより、運転者による視認性を
向上させることが従来より種々なされている。
【0003】例えば、特開昭62−282225号公
報、実公平6−22167号公報には、文字板の地色部
分に、外来光などの通常の光線とブラックライトと称す
る紫外線とで異なる色を呈する蛍光物質を含む塗装を施
し、夜間において紫外線ランプからのブラックライトを
文字板の表面に照射して蛍光物質を光輝させることによ
り、文字板の地色部分と表示部あるいは指針とを、夜間
と昼間とでは相互に異なる色のコントラストを呈するよ
うにし、表示の視認性を向上させるようにしたものが記
載されている。
【0004】また、特開平2−80917号公報には、
文字板の地色部が非透過部、表示部が透過部となるよう
に文字板を形成し、夜間などの周囲が暗いときに文字板
の背面側から着色光を照射して光透過部を透光させるこ
とにより、透光した着色光によって光透過部の表示部を
光輝させるようにし、表示の視認性を向上させるように
したものが記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
装置においては、照明光源となる紫外線ランプが非常に
高価であることや、車両用計器装置に好適に使用される
直管状の紫外線ランプは、両端部が非発光部分になって
しまうことから装置の大型化を招くと共に、紫外線ラン
プの配置位置に制限が生じ、設計の自由度が損なわれて
しまうといった問題点を有していた。
【0006】また、後者の装置においては、夜間におけ
る光輝部分が表示部に限られてしまうので、表示意匠の
自由度が少ないといった問題点を有していた。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みなされた
ものであり、設計や意匠表示の自由度を損なうことな
く、文字板とそれ以外の部分とを、夜間と昼間とでは相
互に異なるコントラストを呈するようにし、表示の視認
性や商品性を高めた車両用計器装置を提供することを主
たる課題としている。
【0008】本発明はまた、設計や意匠表示の自由度を
損なうことなく、文字板とそれ以外の部分とを、夜間と
昼間とでは相互に異なる色のコントラストを呈するよう
にし、表示の視認性や商品性を高めた車両用計器装置を
提供することを他の課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
請求項1の車両用計器装置は、目盛、文字などの表示部
を有する文字板と、この文字板の表示部を指示して計測
量を表示する指針と、前記文字板の背後に配設された照
明光源とを備え、夜間などの周囲が暗いときに前記照明
光源を点灯して照明するようにした車両用計器装置にお
いて、前記文字板の前面側に配設されて前記文字板の周
囲の表示不要部分を覆ってマスクするマスク手段3を更
に備え、該マスク手段が背面に照射される前記照明光源
からの照明光を前面側に透過する着色透光性部を有する
ことを特徴としている。
【0010】上記請求項1の構成において、目盛、文字
などの表示部を有する文字板の周囲の表示不要部分を覆
ってマスクする着色透光性部を有するマスク手段が、背
面に照射される文字板の背後の照明光源からの照明光を
前面側に透過させるので、マスク手段によって表示不要
部分が覆われている文字板の周囲は、昼間と夜間とで、
マスク手段の光輝しない着色透光性部と光輝した着色透
光性部が文字板に対して異なったコントラストを呈する
ようになる。また、照明光源として特別なものである必
要がなく、通常用いられる安価な可視光光源を使用する
ことができる。
【0011】また、請求項2の車両用計器装置は、請求
項1記載の車両用計器装置において、前記マスク手段が
前記着色透光部を有する表面側の見返し板と、前記照明
光を拡散して前記見返し板の背面に照射する裏面側の板
状光拡散部材とを有することを特徴としている。
【0012】上記請求項2の構成において、マスク手段
が着色透光部を有する表面側の見返し板と、照明光を拡
散して見返し板の背面に照射する裏面側の板状光拡散部
材とを有し、2部材によって形成されているので、各部
材の選定によってマスク手段がその表面側と裏面側にお
いてそれぞれ求められる特徴を任意に設定することがで
き、照明光源からの照明光が板状光拡散部材によって均
一化されて着色透光性の見返し板に導入されて、見返し
板が面方向において均一に光輝されるようになり、見返
し板の着色透光性と板状光拡散部材の照明光の拡散均一
化とが好ましく得られる。
【0013】また、請求項3の車両用計器装置は、請求
項1又は2に記載の車両用計器装置において、前記マス
ク手段が前記文字板の表示部分を視認可能にする窓孔を
有し、前記見返し板の開口とともに前記窓孔を形成する
前記板状拡散部材の開口の内縁に傾斜面を形成し、前記
板状拡散部材の開口の内縁を前記見返し板の開口を通じ
て見えなくしたことを特徴とする。
【0014】上記請求項3の構成において、マスク手段
が有する文字板の表示部分を視認可能にする窓孔が見返
し板の開口と板状拡散部材の開口とにより形成され、板
状拡散部材の内縁に傾斜面を形成して板状拡散部材の開
口の内縁を見返し板の開口を通じて見えなくし、板状拡
散部材の開口縁から漏れる光が見返し板の表面側から見
えないようにしているので、見返し板の開口縁と文字板
との境界が明確になっている。
【0015】また、請求項4の車両用計器装置は、請求
項1〜3の何れかに記載の車両用計器装置において、前
記マスク手段の着色透光部が、表面側の第1の着色透光
部と、前記第1の着色透光部と異なる色の裏面側の第2
の着色透光部とを有し、前記照明光の非照射時に前記第
1の着色透光部の色で、前記照明光の照射時に前記第1
の着色透光部の色と前記第2の着色透光部の色との混合
色でそれぞれ視認させるようにしたことを特徴としてい
る。
【0016】上記請求項4の構成において、マスク手段
の着色透光部が、表面側の第1の着色透光部と、第1の
着色透光部と異なる色の裏面側の第2の着色透光部とを
有し、照明光の非照射時に第1の着色透光部の色で、照
明光の照射時に第1の着色透光部の色と第2の着色透光
部の色との混合色でそれぞれ視認させているので、照明
光の非照射時である昼間においては第1の着色透光部の
色に対するコントラストで、照明光の照射時である夜間
においては文字板の背面から照射された照明光がマスク
手段の第1及び第2の着色透光部を透過して得られる色
に対するコントラストで、文字板、その表示部、指針が
それぞれ視認されるようになり、周囲の明るさなどを考
慮して運転者に負担をかけない最適なコントラストとな
るように各着色透光部の色を選択することができる。
【0017】また、請求項5の車両用計器装置は、請求
項1〜4の何れかに記載の車両用計器装置において、前
記照明光源が、前記文字板の前面側に配設され前記表示
部とともに計測量を表示する指針に導光部材を介して導
入して光輝させる光を発生する光源と兼用されているこ
とを特徴としている。
【0018】上記請求項5の構成において、文字板の前
面側に表示部とともに計測量を表示する指針を配設し、
この指針に導光部材を介して導入して光輝させる光を発
生する光源をマスク手段を透過する照明光を発生する照
明光源として兼用しているので、光源の数が少なくなっ
ている。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明による車両用計器装
置の一実施の形態を示す分解斜視図、図2は図1の車両
用計器装置の正面図、図3は図2におけるA−A断面図
である。これらの図に示された車両用計器装置におい
て、表カバー1、上ケース2、下ケース5が計器ケース
を構成する。計器ケース内には計器4が収容され、上ケ
ース2と下ケース5との間にはマスク手段3が配置され
ている。下ケース5の底部には照明光源を含む各種の光
源としてのバルブ7が固定され、下ケース5の背面には
フレキシブル配線基板(以下、FPCという)6が配設
されている。
【0020】下ケース5は、計器ケース内に収容した計
器4などが固定されるための部材として構成され、本体
51、バルブ収容部52、表示板群53、ソケット受け
54、ボス55及び受け溝56を有している。
【0021】本体51は底部51aと周壁部51bとに
より断面略コ字状の立方形状をなし、内部に計器4など
を収容する空間を形成している。バルブ収容部52は、
シフトポジションの表示や各種ウォーニングの表示を行
うためのバルブ7を収容し、このバルブ7からの光を前
方に案内するもので、本体51の底部51aから起立し
て筒状に一体に形成されている。このバルブ収容部52
は、シフトポジション表示用バルブ収容部521、ウォ
ーニング表示用バルブ収容部522,…,524から構
成されている。表示板群53は、シフトポジションの表
示や各種ウォーニングの表示を行うためのマークや数字
等が形成された透光性の着色板材により構成され、シフ
トポジション表示用バルブ収容部521の前方側の開口
にシフトポジション表示用表示板531が配置され、ウ
ォーニング表示用バルブ収容部522,…,524の前
方側の開口にウォーニング表示用表示板532,…,5
34が配置されている。
【0022】ソケット受け54は、シフトポジションの
表示や各種ウォーニングの表示を行うための複数のバル
ブ7を支持する部材として構成され、下ケース5の本体
51の底部51aの背面に対して着脱自在とされてい
る。ボス55は、計器4を構成する文字板412,…,
442の周辺部を下支えする柱状部材として構成され、
本体51の底部51aから起立されて一体に形成されて
いる。受け溝56は、表カバー1及び上ケース2を下ケ
ース5に対して取り付ける際に使用するもので、下ケー
ス5の周壁51bの周縁に沿って複数形成されている。
【0023】この下ケース5の底部51aに固定されて
下ケース5が形成する空間内に収容される計器4は、水
温計41、エンジン回転計42、速度計43及び燃料計
44から構成されている。
【0024】水温計41は、エンジン冷却水の温度を表
示するもので、導光性材料により構成された指針411
と、エンジン冷却水の温度を示す目盛や数字などの表示
部が表面に形成された文字板412と、バルブ7からの
照明光を指針411の基部に導いて導入し指針411を
光輝させる導光板413と、指針411の基部に回転出
力軸が連結され指針411を回動するムーブメント41
4から構成されている。
【0025】エンジン回転計42はエンジンの回転数を
表示するもので、上述した水温計41と同様に、指針4
21と、エンジン回転数を示す表示部が形成された文字
板422と、導光板423と、ムーブメント424から
構成され、速度計43は車両の走行速度を表示するもの
で、指針431と、走行速度を示す表示部を有する文字
板432と、導光板433と、ムーブメント434から
構成され、燃料計44は車両に搭載された燃料の残量を
表示するもので、指針441と、燃料の残量を示す表示
部を有する文字板442と、導光板443と、ムーブメ
ント444から構成されている。
【0026】そして、この下ケース5の前方側の開口部
には、マスク手段3が配置されている。このマスク手段
3は、計器4の文字板412,…,442の表示不要部
分を運転者から見えないように前方から覆い隠す部材
で、文字板412,…,442の表示部分のみを視認可
能にする窓孔を有し、この窓孔を形成する開口を有する
見返し板31と光拡散部材32とから構成されている。
マスク手段3は上ケース2と下ケース5との間にて、こ
れらの上ケース2と下ケース5により挟持され、これに
より、文字板412,…,442の直前位置に配置され
ている。
【0027】本実施の形態における見返し板31は、マ
スク手段の第2の着色透光性部として働く濃紺色に着色
した透光性を有するポリカーボネイト樹脂からなるシー
ト状の基材の表面側に、マスク手段の第1の着色透光性
部として働く灰色の透光性塗料を塗布して構成されてい
る。この見返し板31には、文字板412,…,442
に対応する位置に文字板の周辺の不要部分を覆って表示
部分のみを視認可能にするような形状の開口311,
…,314が形成され、また後述する表示板群52に対
応する位置にその形に応じた形状の開口315,…,3
18が形成されている。これらの開口311,…,31
8は、文字板412,…,442を始めとする表示部分
を運転者から視認可能とするために設けられている。
【0028】光拡散部材32は、照明光源としてのバル
ブ7からの照明光を拡散して均一に面発光する面発光部
材として機能するもので、本実施の形態においては、ア
クリル製の板状基材中に10ミクロン程度のガラスビー
ズを混入したものが用いられている。光拡散部材32内
の光は、ガラスビーズにより屈折、反射を繰り返しなが
ら進行し、光拡散部材32内にて拡散する。なお、光拡
散部材32としては、透明基材の少なくとも一方の面に
乱反射層として働く透光性の白色塗料を塗布したものを
用いるようにしてもよい。そして、この光拡散部材32
にも、見返し板31における開口311,…,318に
対応する位置に同様の形状の開口321,…,328が
形成されている。
【0029】そして、光拡散部材32は見返し板31の
背面側に見返し板31の背面に接した状態で積層配置さ
れることにより一体化され、見返し板31とともにマス
ク手段3を構成している。
【0030】このマスク手段3の前面側には、下ケース
5とともにマスク手段3及び計器4を収容する計器ケー
スを構成している上ケース2と表カバー1が順に配置さ
れている。表カバー1は計器4の文字板や指針を視認可
能にするように透明な樹脂材料の一体成形により構成さ
れ、上ケース2によって下方から支持されている。そし
て、表カバー1及び上ケース2の周縁には複数の係止爪
11及び21がそれぞれ形成されている。そして、上述
した表カバー1及び上ケース2を下ケース5に取り付け
るに当たって、表カバー1の係止爪11及び上ケース2
の係止爪21が、下ケース5の周壁に設けられた複数の
受け溝56に挿入されて係止される。
【0031】FPC6は、上述したムーブメント41
4,…,444やバルブ7への動作電源や制御信号を外
部から供給するためのもので、下ケース5の背面に沿っ
て配置されている。バルブ7は、シフトポジションの表
示や各種ウォーニングの表示を行わせ、指針411,
…,441、マスク手段3を光輝させるための光を照射
する光源で、可視光線の光を発するバルブが用いられて
いる。このバルブ7は、本体51の背面に、直接あるい
は上述したソケット受け54を介して取り付けられる。
なお、シフトポジションの表示や各種ウォーニングの表
示を行わせるための光を発するバルブ7については、上
述したように筒状のランプ収容部52内に収容され、こ
れによりシフトポジションの表示や各種ウォーニングの
表示を行うバルブ7からの光と、指針411,…,44
1の光輝及びマスク手段3の光輝を行うバルブ7からの
光とは、互いに干渉しないようになっている。
【0032】そして、組み付け状態においては、図2に
示すように、マスク手段3に設けられた窓孔を形成する
開口311,…,318及び開口321,…,328に
より、水温計41,…,燃料計44の指針411,…,
441及び文字板412,…,442や、シフトポジシ
ョンの表示や各種ウォーニングの表示を行う表示板53
1,…,534といった、表示に必要な部分のみが視認
可能とされ、他の部分は覆い隠されている。
【0033】同じく組み付け状態において、図3の側断
面図に示すように、表カバー1は内部空間に塵あるいは
埃などが入らないように封止され、正面の運転者自身の
反射像をフード方向に反射して自身の映り込みを防止す
るようにその表面が湾曲されている。また、下ケース5
の背面51aに取り付けられたバルブ7の近傍位置に
は、導光板413に光を導入する受光端が延長されてき
ており、バルブ7からの光はその一部がこの受光端で受
光されて導光板413に導入され、導光板413を通じ
て指針411内に導かれ、他の一部がマスク手段3の背
面に直接照射される。
【0034】また、同図に示すように、見返し板31の
開口311とともに窓孔を形成する拡散部材32の開口
321の内縁を見返し板31の開口311の内縁よりも
少なくとも大きくしている。特に、光拡散部材32の開
口321の内縁を形成するエッジには、文字板412側
においてその開口面積が大きくなるように文字板412
に向けて傾斜されている。本実施の形態における傾斜面
としてのテーパ面の角度は、光拡散部材32の板面に対
して角度45度とされているが、これに限定されるもの
ではない。
【0035】なお、図3の導光板413の形状は、バル
ブ7からの光を導光板413に導入する受光部の位置に
おいて図1と相違しているが、これは図3においてバル
ブ7からの光を導光板413を介して指針411内に導
くことを説明するために、便宜的に相違させたからであ
る。以上は、計器4の水温計41について説明したが、
他のエンジン回転計42,…,燃料計44についても同
様に構成されている。
【0036】上述した構成を有する車両用計器装置にお
いては、エンジン冷却水の温度情報、エンジン回転数の
情報、車両の走行速度の情報及び燃料の残量の情報とい
った各種表示情報に応じた駆動信号がFPC6を介して
外部から供給される。水温計41,…,燃料計44のム
ーブメント414,…,444は、供給された駆動信号
に応じて指針411,…,441を回動する。この指針
411,…,441の回動位置と文字板412,…,4
42の表示部とにより各種表示情報の表示を行う。
【0037】そして、周囲が明るい昼間などにおいて
は、外部からの光は、文字板412,…,442及びマ
スク手段3の表面すなわち見返し板31の表面に照射さ
れ、このとき指針411,…,441及びマスク手段3
を光輝させるための光を発生するバルブ7(図3に示す
バルブ7)は消灯状態にあり、下ケース5、文字板41
2,…,442、マスク手段3にて囲まれた内部空間は
暗所となっている。従って、この場合、運転者からは、
見返し板31の表面が、透光性を有するポリカーボネイ
ト樹脂からなるシート状の基材の表面側に塗布した第1
の着色透光性部として働く透光性塗料の灰色に見える。
【0038】一方、周囲が暗い夜間などにおいては、指
針411,…,441及びマスク手段3を光輝させる光
を発生するバルブ7が点灯状態となり、このバルブ7か
らの光Lは、一部が導光板413,…,443を通じて
指針411,…,441の基部から内部に導かれ、これ
らの指針411,…,441を光輝させる。
【0039】導光板413,…,443に導入されない
バルブ7からの光Lは、直接に、或いは、下ケース5、
文字板412,…,442、マスク手段3にて囲まれた
内部空間にて反射を繰り返しながらマスク手段3の光拡
散部材32の背面側に照射される。この照射された光
は、光拡散部材32の内部にて拡散されて光拡散部材3
2を面方向にて均一に透過する。この光拡散部材32を
透過した拡散光は見返し板31の背面に照射されて見返
し板31を均一に透過し、見返し板31を光輝(面発
光)させる。
【0040】このとき、見返し板31は濃紺色に着色し
た透光性を有するポリカーボネイト樹脂からなるシート
状の基材の表面側に灰色の透光性塗料を塗布しているの
で、基材を透過して濃紺に着色されたバルブ7からの光
Lが表面側の灰色の透光性塗料を透過することによっ
て、運転者からは、見返し板31の表面が周囲が明るい
昼間の灰色と異なる紺色に見える。
【0041】また、周囲が暗い夜間などにおいては、図
3におけるB部の拡大断面図である図4に示すように、
光拡散部材32の内部を拡散した光Lは内部で拡散され
て進行して開口321に到達し、この開口321の内縁
から外部に漏れ出す。しかし、開口321の内縁(エッ
ジ)は見返し板31の開口311の内縁よりも少なくと
も大きくされ、しかも文字板412側においてその開口
面積が大きくなるように文字板412に向けて大径とさ
れた傾斜面として形成されているので、開口321の内
縁から外部に漏れ出した光が見返り板31の表面側から
見えることがない。よって、この漏光によって、見返し
板31の開口縁と文字板412の境界がぼやけてしまう
ことがなく、文字板の輪郭の明確な意匠表示が得られ
る。
【0042】以上説明した実施の形態では、文字板41
2,…,442の表示不要部分を運転者から見えないよ
うに前方から覆い隠すマスク手段3を、内部に導入され
た光を拡散する光拡散部材32と見返し板31とから構
成しているので、マスク手段3に背面から光を照射する
ことにより、このマスク手段3が均一に光輝して装置正
面の全域が光輝し、夜間などの暗所において視認性の向
上が図れる。そして、このマスク手段3に光を照射する
バルブ7は、可視光線の光を発生する一般的なバルブで
よいので、装置を安価に製造することができる。
【0043】なお、上述の実施の形態ではマスク手段3
としては、見返し板31と光拡散部材32の2部材によ
りなるものを例示したが、光拡散部材の表面あるいは背
面の少なくとも一方の面に透光性の着色塗料の印刷を施
し、見返し板と光拡散部材を1部材構成として形成して
もよい。
【0044】また、照明時におけるマスク手段3の色
と、非照明時におけるマスク手段3の色とを異なる色と
することにより、文字板及び指針とのコントラストを昼
間と夜間で任意に異ならせることができるようになり、
視認性の向上の他、商品性の向上も図ることができる。
【0045】さらに、マスク手段3に光拡散部材32を
用いているので、マスク手段3の照明用の光源となるバ
ルブ7を配置する位置に自由度を持たせてもこの光拡散
部材32の拡散作用により、マスク手段3を均一に光輝
させることができる。これに伴って、バルブ7を指針4
11,…,441の照明用の光源として利用する構成が
可能になり、構成の簡素化とローコスト化を図ることが
できる。
【0046】また、上述の実施の形態では、光拡散部材
32に設けられた開口321,…,324の内縁に傾斜
面を形成してこの開口からの漏光を正面側から視認でき
ないようにしているが、この傾斜面に代えて、図5に示
すように内縁321aに遮光塗料を塗布したり、或い
は、非透光性の樹脂部材からなる遮光用リングをインサ
ート成形によって開口の内縁に装着するようにしても、
同様の作用を得ることができる。しかし、傾斜面による
方が構成が単純で安価である。
【0047】さらにまた、上述した実施の形態では、文
字板の目盛、文字などの表示部は非透光性となっている
が、この表示部を透光性とするようにしてもよい。この
場合には、例えば、指針を光輝させる光を導光する導光
板を表示部のある部分まで拡大し、この拡大した導光板
によって導光した光を表示部から透過させて光輝するよ
うにすればよい。
【0048】
【発明の効果】以上の説明したように請求項1に係る本
発明によれば、表示不要部分が覆われている文字板の周
囲は、昼間と夜間とで、光輝しない着色透光性部と光輝
した着色透光性部が文字板に対して異なったコントラス
トを呈するようになり、照明光源として特別なものであ
る必要がなく、通常用いられる安価な可視光光源を使用
することができ、設計や意匠表示の自由度を損なうこと
なく、文字板とそれ以外の部分とを、夜間と昼間とでは
相互に異なるコントラストを呈するようにし、表示の視
認性や商品性を高めた車両用計器装置が得られるように
なる。
【0049】また、請求項2に係る本発明によれば、見
返し板と板状光拡散部材との2部材によってマスク手段
を形成し、各部材の選定によってその表面側と裏面側に
おいてそれぞれ求められる特徴を任意に設定できるの
で、照明光を均一化して着色透光性の見返し板を均一に
光輝させ、着色透光性と照明光の拡散均一化を好ましく
得、設計の自由度を向上させた車両用計器装置が得られ
るようになる。
【0050】また、請求項3に係る本発明によれば、板
状拡散部材の内縁に傾斜面を形成して板状拡散部材の開
口の内縁を見返し板の開口の内縁よりも少なくとも大き
くし、板状拡散部材の開口縁から漏れる光が見返し板の
表面側から見えないようにしているので、見返し板の開
口縁と文字板との境界が明確になり、表示の視認性だけ
でなく、特に商品性を高めた車両用計器装置が得られる
ようになる。
【0051】また、請求項4に係る本発明によれば、昼
間においては第1の着色透光部の色に対するコントラス
トで、夜間においては文字板の背面から照射された照明
光がマスク手段の第1及び第2の着色透光部を透過して
得られる色に対するコントラストで、文字板とその表示
部と指針とがそれぞれ視認されるようになり、周囲の明
るさなどを考慮して運転者に負担をかけない最適なコン
トラストとなるように各着色透光部の色を選択すること
ができ、夜間と昼間とでは相互に異なる色のコントラス
トを呈し、表示の視認性や商品性を高めた車両用計器装
置が得られるようになる。
【0052】また、請求項5の車両用計器装置によれ
ば、文字板の前面側に配設され表示部とともに計測量を
表示する指針を光輝させる光を発生する光源をマスク手
段の照明光を発生する照明光源として兼用し、光源の数
を少なくしているので、構成の単純化とローコスト化を
図った。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される車両用計器装置の構成を説
明する分解斜視図である。
【図2】車両用計器装置の正面図である。
【図3】図2におけるA−A断面図である。
【図4】図3におけるB部の拡大断面図である。
【図5】他の実施形態におけるB部の拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
1 表カバー 2 上ケース 3 マスク手段 31 見返し板 311,…,318 開口 32 板状光拡散部材 321,…,328 開口 321a 内縁 4 計器群 411,…,441 指針 412,…,442 文字板 413,…,443 導光部材 5 下ケース 6 フレキシブル配線基板(FP
C) 7 照明光源(バルブ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 板花 功欣 静岡県島田市横井1−7−1 矢崎計器株 式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目盛、文字などの表示部を有する文字板
    412,…,442と、この文字板の表示部を指示して
    計測量を表示する指針411,…,441と、前記文字
    板の背後に配設された照明光源7とを備え、夜間などの
    周囲が暗いときに前記照明光源を点灯して照明するよう
    にした車両用計器装置において、 前記文字板の前面側に配設されて前記文字板の周囲の表
    示不要部分を覆ってマスクするマスク手段3を更に備
    え、 該マスク手段が背面に照射される前記照明光源からの照
    明光を前面側に透過する着色透光性部を有することを特
    徴とする車両用計器装置。
  2. 【請求項2】 前記マスク手段が前記着色透光部を有す
    る表面側の見返し板31と、前記照明光を拡散して前記
    見返し板の背面に照射する裏面側の板状光拡散部材32
    とを有することを特徴とする請求項1記載の車両用計器
    装置。
  3. 【請求項3】 前記マスク手段が前記文字板の表示部分
    を視認可能にする窓孔を有し、前記見返し板の開口31
    1,…,318とともに前記窓孔を形成する前記板状拡
    散部材の開口321,…,328の内縁321aに傾斜
    面を形成し、前記板状拡散部材の開口の内縁を前記見返
    し板の開口を通じて見えなくしたことを特徴とする請求
    項1又は2に記載の車両用計器装置。
  4. 【請求項4】 前記マスク手段の着色透光部が、表面側
    の第1の着色透光部と、前記第1の着色透光部と異なる
    色の裏面側の第2の着色透光部とを有し、前記照明光の
    非照射時に前記第1の着色透光部の色で、前記照明光の
    照射時に前記第1の着色透光部の色と前記第2の着色透
    光部の色との混合色でそれぞれ視認させるようにしたこ
    とを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の車両用計
    器装置。
  5. 【請求項5】 前記照明光源が、前記文字板412,
    …,442の前面側に配設され前記表示部とともに計測
    量を表示する指針411,…,441に導光部材41
    3,…,443を介して導入して光輝させる光を発生す
    る光源と兼用されていることを特徴とする請求項1〜4
    の何れかに記載の車両用計器装置。
JP8300310A 1996-11-12 1996-11-12 車両用計器装置 Pending JPH10142009A (ja)

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