JPH10140194A - 高い浸透性を有する洗浄剤組成物 - Google Patents
高い浸透性を有する洗浄剤組成物Info
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- JPH10140194A JPH10140194A JP8296485A JP29648596A JPH10140194A JP H10140194 A JPH10140194 A JP H10140194A JP 8296485 A JP8296485 A JP 8296485A JP 29648596 A JP29648596 A JP 29648596A JP H10140194 A JPH10140194 A JP H10140194A
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- alcohol
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 優れた浸透性をもつ洗浄剤組成物を提供する
こと。 【解決手段】 一般式(I)で表されるポリオキシアル
キレン付加型非イオン界面活性剤と一般式(II)で表さ
れるアルコールを含有する洗浄剤組成物。 【化1】 R1 −O−[(AO)n (BO)m ]H (I) R2 −OH (II) (式中、R1 は活性水素原子を含む有機化合物残基、A
Oは炭素数2〜6のアルキレンオキサイド、BOは1種
または2種以上の炭素数2〜6の異種または同種のアル
キレンオキサイド、n及びmはアルキレンオキサイドの
平均付加モル数であり、n+m=2〜50を満足する1
以上の正数である。尚、アルキレンオキサイドの付加形
態はブロック、ランダムのどちらでも良い。R2 は炭素
数1〜30の直鎖または分岐のアルキル基またはアルケ
ニル基である。)
こと。 【解決手段】 一般式(I)で表されるポリオキシアル
キレン付加型非イオン界面活性剤と一般式(II)で表さ
れるアルコールを含有する洗浄剤組成物。 【化1】 R1 −O−[(AO)n (BO)m ]H (I) R2 −OH (II) (式中、R1 は活性水素原子を含む有機化合物残基、A
Oは炭素数2〜6のアルキレンオキサイド、BOは1種
または2種以上の炭素数2〜6の異種または同種のアル
キレンオキサイド、n及びmはアルキレンオキサイドの
平均付加モル数であり、n+m=2〜50を満足する1
以上の正数である。尚、アルキレンオキサイドの付加形
態はブロック、ランダムのどちらでも良い。R2 は炭素
数1〜30の直鎖または分岐のアルキル基またはアルケ
ニル基である。)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工業用の繊維精練
剤などとして好適に用いられる洗浄剤組成物に関する。
剤などとして好適に用いられる洗浄剤組成物に関する。
【従来の技術】紡糸の際に施した油剤を繊維表面から迅
速に洗浄除去するためには、繊維間に洗浄剤組成物が迅
速に浸透すること及び該洗浄剤組成物が優れた洗浄力を
有することが必要である。このような工業用の繊維精練
剤として、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブ
ロックコポリマー(プルロニック系)や、ポリオキシエ
チレンアルキルフェニルエーテル等の非イオン界面活性
剤が用いられている。しかしながら、プルロニック系の
非イオン界面活性剤では浸透性が十分でなく、一方、ポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエーテル等は精練剤
に不可欠な低起泡性が不十分である等一長一短がある。
また、特に後者は生分解性が悪く環境への影響が懸念さ
れる。
速に洗浄除去するためには、繊維間に洗浄剤組成物が迅
速に浸透すること及び該洗浄剤組成物が優れた洗浄力を
有することが必要である。このような工業用の繊維精練
剤として、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブ
ロックコポリマー(プルロニック系)や、ポリオキシエ
チレンアルキルフェニルエーテル等の非イオン界面活性
剤が用いられている。しかしながら、プルロニック系の
非イオン界面活性剤では浸透性が十分でなく、一方、ポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエーテル等は精練剤
に不可欠な低起泡性が不十分である等一長一短がある。
また、特に後者は生分解性が悪く環境への影響が懸念さ
れる。
【0002】これに対し、フェニル基をもたないアルコ
ールを原料とするポリオキシエチレンポリオキシプロピ
レンアルキルエーテルでは、プロピレンオキサイド付加
モル数を小さくすれば生分解性が向上するものの、起泡
性が増大し、浸透性が悪化する等の不都合が生じる。逆
に、プロピレンオキサイド付加モル数を大きくすれば、
洗浄力や生分解性が悪化するといった問題がある。
ールを原料とするポリオキシエチレンポリオキシプロピ
レンアルキルエーテルでは、プロピレンオキサイド付加
モル数を小さくすれば生分解性が向上するものの、起泡
性が増大し、浸透性が悪化する等の不都合が生じる。逆
に、プロピレンオキサイド付加モル数を大きくすれば、
洗浄力や生分解性が悪化するといった問題がある。
【発明が解決しようとする課題】本発明は、優れた浸透
性をもつ洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
性をもつ洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、特定の構造を
有するポリオキシアルキレン付加型非イオン界面活性剤
と特定の脂肪族アルコールとを併用すると、上記課題を
解決することができるとの知見に基づいてなされたもの
である。すなわち、本発明は一般式(I)で表されるポ
リオキシアルキレン付加型非イオン界面活性剤と一般式
(II)で表されるアルコールを含有することを特徴とす
る洗浄剤組成物を提供する。
有するポリオキシアルキレン付加型非イオン界面活性剤
と特定の脂肪族アルコールとを併用すると、上記課題を
解決することができるとの知見に基づいてなされたもの
である。すなわち、本発明は一般式(I)で表されるポ
リオキシアルキレン付加型非イオン界面活性剤と一般式
(II)で表されるアルコールを含有することを特徴とす
る洗浄剤組成物を提供する。
【0004】
【化2】 R1 −O−[(AO)n (BO)m ]H (I) R2 −OH (II) (式中、R1 は活性水素原子を含む有機化合物残基、A
Oは炭素数2〜6のアルキレンオキサイド、BOは1種
または2種以上の炭素数2〜6の異種または同種のアル
キレンオキサイド、n及びmはアルキレンオキサイドの
平均付加モル数であり、n+m=2〜50を満足する1
以上の正数である。尚、アルキレンオキサイドの付加形
態はブロック、ランダムのどちらでも良い。R2 は炭素
数1〜30の直鎖または分岐のアルキル基またはアルケ
ニル基である。)
Oは炭素数2〜6のアルキレンオキサイド、BOは1種
または2種以上の炭素数2〜6の異種または同種のアル
キレンオキサイド、n及びmはアルキレンオキサイドの
平均付加モル数であり、n+m=2〜50を満足する1
以上の正数である。尚、アルキレンオキサイドの付加形
態はブロック、ランダムのどちらでも良い。R2 は炭素
数1〜30の直鎖または分岐のアルキル基またはアルケ
ニル基である。)
【0005】
【発明の実施の形態】一般式(I)のポリオキシアルキ
レン付加型非イオン界面活性剤の原料となる活性水素原
子を含む有機化合物としては、例えば、アルコール、ア
ミノアルコール、グリコール、グリコールモノエーテ
ル、フェノール等が挙げられるが、中でも炭素数2〜3
0の直鎖または分岐のアルコールが好ましく、より好ま
しくは炭素数6〜20の分岐アルコールである。この原
料は単独で用いても良いし、2種以上を混合して用いて
も良い。上記活性水素原子を含む有機化合物へのアルキ
レンオキサイドの付加方法は特に限定されないが、特願
平7−94417号明細書に記載の触媒を用いて製造し
たものが好ましい。この触媒は、具体的には、下記一般
式(III)で表される水酸化アルミニウム・マグネシウム
(水酸化アルミニウム・水酸化マグネシウム共沈物に同
じ)を焼成、好ましくは200〜1000℃で、より好
ましくは300〜800℃で焼成してAl−Mg複合酸
化物として活性化した高活性触媒である。
レン付加型非イオン界面活性剤の原料となる活性水素原
子を含む有機化合物としては、例えば、アルコール、ア
ミノアルコール、グリコール、グリコールモノエーテ
ル、フェノール等が挙げられるが、中でも炭素数2〜3
0の直鎖または分岐のアルコールが好ましく、より好ま
しくは炭素数6〜20の分岐アルコールである。この原
料は単独で用いても良いし、2種以上を混合して用いて
も良い。上記活性水素原子を含む有機化合物へのアルキ
レンオキサイドの付加方法は特に限定されないが、特願
平7−94417号明細書に記載の触媒を用いて製造し
たものが好ましい。この触媒は、具体的には、下記一般
式(III)で表される水酸化アルミニウム・マグネシウム
(水酸化アルミニウム・水酸化マグネシウム共沈物に同
じ)を焼成、好ましくは200〜1000℃で、より好
ましくは300〜800℃で焼成してAl−Mg複合酸
化物として活性化した高活性触媒である。
【0006】
【化3】 aMgO・Al2 O3 ・bH2 O (III) (式中、a及びbは正数であり、好ましくはaが1〜3
である。)特願平7−94417号明細書の記載は、本
明細書の記載に含まれるものとする。この触媒を用いて
製造された非イオン界面活性剤は、アルキレンオキサイ
ド付加モル分布が狭いものであり、付加モル分布が狭い
ことにより、未反応の原料由来の臭気が改善されるとい
った利点を有する。同時に、重合度の高いポリアルキレ
ンオキサイド付加体の含有量が少ないことから生分解性
が向上する。
である。)特願平7−94417号明細書の記載は、本
明細書の記載に含まれるものとする。この触媒を用いて
製造された非イオン界面活性剤は、アルキレンオキサイ
ド付加モル分布が狭いものであり、付加モル分布が狭い
ことにより、未反応の原料由来の臭気が改善されるとい
った利点を有する。同時に、重合度の高いポリアルキレ
ンオキサイド付加体の含有量が少ないことから生分解性
が向上する。
【0007】一般式(I)のポリオキシアルキレン付加
型非イオン界面活性剤を製造するのに用いるアルキレン
オキサイドとしては、AO、BOとも炭素数2〜6が好
ましく、より好ましくは2〜4である。AOとBOが異
種である場合、付加の形態はブロック、ランダムのどち
らでもよい。AOとBOがともにエチレンオキサイドで
ある場合、平均付加モル数n+mは2〜50が好まし
く、より好ましくは4〜30である。また、この場合に
下記数式1で規定されるナロー度の条件が満たされれば
(55重量%以上となれば)、それ以外の場合に比べて
洗浄剤組成物は優れた生分解性を示す。
型非イオン界面活性剤を製造するのに用いるアルキレン
オキサイドとしては、AO、BOとも炭素数2〜6が好
ましく、より好ましくは2〜4である。AOとBOが異
種である場合、付加の形態はブロック、ランダムのどち
らでもよい。AOとBOがともにエチレンオキサイドで
ある場合、平均付加モル数n+mは2〜50が好まし
く、より好ましくは4〜30である。また、この場合に
下記数式1で規定されるナロー度の条件が満たされれば
(55重量%以上となれば)、それ以外の場合に比べて
洗浄剤組成物は優れた生分解性を示す。
【0008】
【数1】
【0009】(式中、nMAX は最も重量%の多いポリオ
キシエチレン付加体の付加モル数(正の整数)、Yi は
付加モル数がiモルのポリオキシエチレン付加体の重量
%、iは正の整数である。) 又、AOとBOのどちらか一方がエチレンオキサイド、
他方が他種のアルキレンオキサイドである場合、アルキ
レンオキサイドは炭素数3〜6が好ましく、より好まし
くは炭素数3〜4で、1種又は2種以上の混合物のどち
らでもよい。エチレンオキサイドの平均付加モル数n
は、1〜25が好ましく、より好ましくは2〜20であ
る。他種のアルキレンオキサイドの平均付加モル数m
は、1〜20が好ましく、より好ましくは2〜10であ
る。n及びmの値が小さいほど生分解性は優れる。更
に、この場合、一般式(I)の非イオン界面活性剤のエ
チレンオキサイド付加モル分布に関して、上記数式1で
規定されるナロー度が55重量%以上であれば、洗浄剤
組成物はナロー度が55重量%未満である場合よりも優
れた生分解性を示す。
キシエチレン付加体の付加モル数(正の整数)、Yi は
付加モル数がiモルのポリオキシエチレン付加体の重量
%、iは正の整数である。) 又、AOとBOのどちらか一方がエチレンオキサイド、
他方が他種のアルキレンオキサイドである場合、アルキ
レンオキサイドは炭素数3〜6が好ましく、より好まし
くは炭素数3〜4で、1種又は2種以上の混合物のどち
らでもよい。エチレンオキサイドの平均付加モル数n
は、1〜25が好ましく、より好ましくは2〜20であ
る。他種のアルキレンオキサイドの平均付加モル数m
は、1〜20が好ましく、より好ましくは2〜10であ
る。n及びmの値が小さいほど生分解性は優れる。更
に、この場合、一般式(I)の非イオン界面活性剤のエ
チレンオキサイド付加モル分布に関して、上記数式1で
規定されるナロー度が55重量%以上であれば、洗浄剤
組成物はナロー度が55重量%未満である場合よりも優
れた生分解性を示す。
【0010】上記ナロー度を表す式は、例えば、重量%
の最も多いものが付加モル数n=7とすると、付加モル
数5〜9のものが全ポリオキシエチレン付加体中の55
重量%以上を占めるということ(Y5 +Y6 +Y7 +Y
8 +Y9 ≧55)を意味する。nが1あるいは2の場
合、未反応の原料(n=0)は計算に含まず、ナロー度
の式は各々(Y1 +Y2 +Y3 )及び(Y1 +Y2 +Y
3 +Y4 )になるものとする。上記数式1の条件を満た
すエチレンオキサイド付加モル分布の狭いポリオキシエ
チレン付加体の製造法は、特に限定されるものではな
く、原料の有機化合物とエチレンオキサイドから常法に
より合成した反応生成物を蒸留し、必要分子量範囲のも
のを分取する等の方法で得られる。また、上記一般式
(III)で表される水酸化アルミニウム・マグネシウム焼
成して得られるAl−Mg複合酸化物である活性化した
高活性触媒を用いる特願平7−94417号明細書に記
載の方法を用いればナロー度が70重量%を超えるポリ
オキシエチレン付加体を容易に得ることができる。
の最も多いものが付加モル数n=7とすると、付加モル
数5〜9のものが全ポリオキシエチレン付加体中の55
重量%以上を占めるということ(Y5 +Y6 +Y7 +Y
8 +Y9 ≧55)を意味する。nが1あるいは2の場
合、未反応の原料(n=0)は計算に含まず、ナロー度
の式は各々(Y1 +Y2 +Y3 )及び(Y1 +Y2 +Y
3 +Y4 )になるものとする。上記数式1の条件を満た
すエチレンオキサイド付加モル分布の狭いポリオキシエ
チレン付加体の製造法は、特に限定されるものではな
く、原料の有機化合物とエチレンオキサイドから常法に
より合成した反応生成物を蒸留し、必要分子量範囲のも
のを分取する等の方法で得られる。また、上記一般式
(III)で表される水酸化アルミニウム・マグネシウム焼
成して得られるAl−Mg複合酸化物である活性化した
高活性触媒を用いる特願平7−94417号明細書に記
載の方法を用いればナロー度が70重量%を超えるポリ
オキシエチレン付加体を容易に得ることができる。
【0011】更に、この方法によりアルキレンオキサイ
ドの付加を行えば、常法よりも優れた浸透性と低起泡性
を有する非イオン界面活性剤を得ることができる。本発
明においては、一般式(I)のポリオキシアルキレン付
加型非イオン界面活性剤は、1種又は2種以上の混合物
でもよい。一般式(II)におけるR2 は、直鎖または分
岐、アルキル基またはアルケニル基のいずれでもよい
が、R1 よりも分岐度が高い場合に一層優れた低起泡性
を示す。分岐度が高いということは、側鎖の数が多いか
または側鎖の炭素数が大きいことを意味する。R2 の炭
素数は特に限定されないが、R1 の炭素数±3の範囲に
ある時、最も優れた浸透性と低起泡性を示す。一般式
(I)の非イオン界面活性剤と一般式(II)のアルコー
ルを混合する方法は特に限定されないが、非イオン界面
活性剤を用途に応じて希釈した後、所要量のアルコール
を添加して撹拌により分散させた場合に、最も優れた浸
透性および低起泡性を示す洗浄剤組成物となる。
ドの付加を行えば、常法よりも優れた浸透性と低起泡性
を有する非イオン界面活性剤を得ることができる。本発
明においては、一般式(I)のポリオキシアルキレン付
加型非イオン界面活性剤は、1種又は2種以上の混合物
でもよい。一般式(II)におけるR2 は、直鎖または分
岐、アルキル基またはアルケニル基のいずれでもよい
が、R1 よりも分岐度が高い場合に一層優れた低起泡性
を示す。分岐度が高いということは、側鎖の数が多いか
または側鎖の炭素数が大きいことを意味する。R2 の炭
素数は特に限定されないが、R1 の炭素数±3の範囲に
ある時、最も優れた浸透性と低起泡性を示す。一般式
(I)の非イオン界面活性剤と一般式(II)のアルコー
ルを混合する方法は特に限定されないが、非イオン界面
活性剤を用途に応じて希釈した後、所要量のアルコール
を添加して撹拌により分散させた場合に、最も優れた浸
透性および低起泡性を示す洗浄剤組成物となる。
【0012】本発明では、一般式(I)の非イオン界面
活性剤/一般式(II)のアルコールを、重量比で80/
20〜96/4とする液状洗浄剤組成物が好ましく、よ
り好ましくは84/16〜94/6、最も好ましくは、
86/14〜92/8である。本発明の洗浄剤組成物は
液体洗浄剤として用いるのが好ましい。本発明の洗浄剤
組成物には、上記非イオン界面活性剤やアルコールの他
に、必要に応じて他種の非イオン界面活性剤、アニオン
界面活性剤、無機アルカリ、溶剤その他を適宜配合して
もよい。
活性剤/一般式(II)のアルコールを、重量比で80/
20〜96/4とする液状洗浄剤組成物が好ましく、よ
り好ましくは84/16〜94/6、最も好ましくは、
86/14〜92/8である。本発明の洗浄剤組成物は
液体洗浄剤として用いるのが好ましい。本発明の洗浄剤
組成物には、上記非イオン界面活性剤やアルコールの他
に、必要に応じて他種の非イオン界面活性剤、アニオン
界面活性剤、無機アルカリ、溶剤その他を適宜配合して
もよい。
【0013】
【発明の効果】本発明の洗浄剤組成物は、洗浄成分が繊
維間へ浸透しやすいことを特徴としており、アルキレン
オキサイドの種類や付加モル数、アルコールの種類を適
切に選択することによって低起泡性等の特徴を付与する
こともできる。更に比較的少ないアルキレンオキサイド
付加モル数の非イオン界面活性剤を用いることによりこ
れらの性能が達成できるため、工業用洗浄剤として使用
されている従来の非イオン界面活性剤に比べて、本発明
の洗剤組成物は優れた生分解性を示す。従って、本発明
の洗浄剤組成物は、金属表面洗浄剤、エレクトロニクス
機器用洗浄剤などの工業用洗浄剤基剤、自動食器洗浄機
用洗浄剤、衣料用洗剤などの家庭用洗浄剤基剤や繊維精
練剤などとして好適に用いられる。次に実施例により本
発明を更に説明するが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。
維間へ浸透しやすいことを特徴としており、アルキレン
オキサイドの種類や付加モル数、アルコールの種類を適
切に選択することによって低起泡性等の特徴を付与する
こともできる。更に比較的少ないアルキレンオキサイド
付加モル数の非イオン界面活性剤を用いることによりこ
れらの性能が達成できるため、工業用洗浄剤として使用
されている従来の非イオン界面活性剤に比べて、本発明
の洗剤組成物は優れた生分解性を示す。従って、本発明
の洗浄剤組成物は、金属表面洗浄剤、エレクトロニクス
機器用洗浄剤などの工業用洗浄剤基剤、自動食器洗浄機
用洗浄剤、衣料用洗剤などの家庭用洗浄剤基剤や繊維精
練剤などとして好適に用いられる。次に実施例により本
発明を更に説明するが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。
【0014】
実施例1 一般式(I)で表されるポリオキシアルキレン付加型非
イオン界面活性剤〔下記の界面活性剤A〜E〕90重量
%及び一般式(II)で表されるアルコール〔下記のアル
コールa〜c〕10重量%からなる洗浄剤組成物を調製
し、その起泡性、浸透性及び生分解性を次の方法で測定
した。又、界面活性剤A、Bを単独で使用した場合、市
販の洗浄剤組成物X及びYの起泡性と浸透性も同様にし
て測定した(比較例)。非イオン界面活性剤 A:直鎖ドデカノール−(EO)9 H(新日本理化「コ
ノール20P」のEO付加物) B:直鎖ドデカノール−(EO)9 H(新日本理化「コ
ノール20P」のEO付加物;ナロー度≧80重量%) C:直鎖/分岐混合トリデカノール−(EO)12(P
O)3 H(直鎖率49%の三菱化学「Diadol 1
3」のEO・PO付加物;ポリオキシエチレン付加体の
ナロー度≧70重量%) D:分岐トリデカノール−(EO)12(PO)3 H(E
XXON「EXXAL 13」のEO・PO付加物;ポ
リオキシエチレン付加体のナロー度≧70重量%) E:直鎖ドデカノール−(7EO、3PO)H
イオン界面活性剤〔下記の界面活性剤A〜E〕90重量
%及び一般式(II)で表されるアルコール〔下記のアル
コールa〜c〕10重量%からなる洗浄剤組成物を調製
し、その起泡性、浸透性及び生分解性を次の方法で測定
した。又、界面活性剤A、Bを単独で使用した場合、市
販の洗浄剤組成物X及びYの起泡性と浸透性も同様にし
て測定した(比較例)。非イオン界面活性剤 A:直鎖ドデカノール−(EO)9 H(新日本理化「コ
ノール20P」のEO付加物) B:直鎖ドデカノール−(EO)9 H(新日本理化「コ
ノール20P」のEO付加物;ナロー度≧80重量%) C:直鎖/分岐混合トリデカノール−(EO)12(P
O)3 H(直鎖率49%の三菱化学「Diadol 1
3」のEO・PO付加物;ポリオキシエチレン付加体の
ナロー度≧70重量%) D:分岐トリデカノール−(EO)12(PO)3 H(E
XXON「EXXAL 13」のEO・PO付加物;ポ
リオキシエチレン付加体のナロー度≧70重量%) E:直鎖ドデカノール−(7EO、3PO)H
【0015】上記非イオン界面活性剤においてEOはエ
チレンオキサイド、POはプロピレンオキサイドを指
す。また、B〜Eは、特願平7−94417号明細書に
記載の方法により合成した。アルコール a:直鎖分岐混合トリデカノール(東京化成「mixed br
anched isomer 」) b:6−ウンデカノール c:7−エチル−2−メチル−4−ウンデカノール比較品 X:エパン740(第一工業製薬(株))(ポリオキシ
エチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー) Y:ソフタノールEP7045(日本触媒(株))(ポ
リオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテ
ル)
チレンオキサイド、POはプロピレンオキサイドを指
す。また、B〜Eは、特願平7−94417号明細書に
記載の方法により合成した。アルコール a:直鎖分岐混合トリデカノール(東京化成「mixed br
anched isomer 」) b:6−ウンデカノール c:7−エチル−2−メチル−4−ウンデカノール比較品 X:エパン740(第一工業製薬(株))(ポリオキシ
エチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー) Y:ソフタノールEP7045(日本触媒(株))(ポ
リオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテ
ル)
【0016】起泡性 内径5cmのトールビーカーに洗浄剤組成物の0.1%
水溶液(25℃)を入れ、No. 2のガラスフィルターを
通して底部から窒素を150mL/minで3分間吹き
込み、曝気停止直後と10分後の泡高を測定した(m
m)。浸透性 洗浄剤組成物の0.1%水溶液(25℃)を200mLガ
ラスビーカーに入れ、キャンバスディスク(1cm×1
cm)を液面に静かに浮かべ、ディスク全体が濡れるま
での時間と底に沈降するまでの時間を測定した(se
c)。生分解性 排水処理施設返送汚泥と標準汚泥の混合物(1/1)を
植種源とし、洗浄剤組成物添加時のBODをクーロメー
ターにより測定した。
水溶液(25℃)を入れ、No. 2のガラスフィルターを
通して底部から窒素を150mL/minで3分間吹き
込み、曝気停止直後と10分後の泡高を測定した(m
m)。浸透性 洗浄剤組成物の0.1%水溶液(25℃)を200mLガ
ラスビーカーに入れ、キャンバスディスク(1cm×1
cm)を液面に静かに浮かべ、ディスク全体が濡れるま
での時間と底に沈降するまでの時間を測定した(se
c)。生分解性 排水処理施設返送汚泥と標準汚泥の混合物(1/1)を
植種源とし、洗浄剤組成物添加時のBODをクーロメー
ターにより測定した。
【0017】
【表1】 表−1 ───────────────────────────────── 1 2 3 4 5 6 7 8 9 成分 A B C C C D D D E a a a b c a b c a 起泡性 (mm) 直後 226 232 142 76 98 93 26 77 72 10分後 114 45 13 1 4 9 0 1 3 浸透性 (sec) 湿潤 3.0 2.6 4.1 2.9 2.4 2.3 1.1 1.7 1.5 沈降 6.6 10.0 23.5 15.3 15.6 6.2 4.7 4.4 15.7 生分解性 ○ ○ ○ ○ ○ △ △ △ ○
【0018】
【表2】 表−1(続き) 11* 〜14* は比較例であり、それぞれ、A、B、X及び
Yを単独で使用した。
Yを単独で使用した。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年12月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】
【実施例】 実施例1 一般式(I)で表されるポリオキシアルキレン付加型非
イオン界面活性剤〔下記の界面活性剤A〜E〕90重量
%及び一般式(II)で表されるアルコール〔下記のア
ルコールa〜c〕10重量%からなる洗浄剤組成物を調
製し、その起泡性、浸透性及び生分解性を次の方法で測
定した。又、界面活性剤A、Bを単独で使用した場合、
市販の洗浄剤組成物X及びYの起泡性と浸透性も同様に
して測定した(比較例)。非イオン界面活性剤 A:直鎖ドデカノール−(EO)9H(エマレックス7
09(日本エマルジョン);ナロー度<55重量%) B:直鎖ドデカノール−(EO)9H(新日本理化「コ
ノール20P」のEO付加物;ナロー度≧80重量%) C:直鎖/分岐混合トリデカノール−(EO)12(P
O)3H(直鎖率49%の三菱化学「Diadol 1
3」のEO・PO付加物;ポリオキシエチレン付加体の
ナロー度≧70重量%) D:分岐トリデカノール−(EO)12(PO)3H
(EXXON「EXXAL 13」のEO・PO付加
物;ポリオキシエチレン付加体のナロー度≧70重量
%) E:直鎖ドデカノール−(7EO、3PO)H
イオン界面活性剤〔下記の界面活性剤A〜E〕90重量
%及び一般式(II)で表されるアルコール〔下記のア
ルコールa〜c〕10重量%からなる洗浄剤組成物を調
製し、その起泡性、浸透性及び生分解性を次の方法で測
定した。又、界面活性剤A、Bを単独で使用した場合、
市販の洗浄剤組成物X及びYの起泡性と浸透性も同様に
して測定した(比較例)。非イオン界面活性剤 A:直鎖ドデカノール−(EO)9H(エマレックス7
09(日本エマルジョン);ナロー度<55重量%) B:直鎖ドデカノール−(EO)9H(新日本理化「コ
ノール20P」のEO付加物;ナロー度≧80重量%) C:直鎖/分岐混合トリデカノール−(EO)12(P
O)3H(直鎖率49%の三菱化学「Diadol 1
3」のEO・PO付加物;ポリオキシエチレン付加体の
ナロー度≧70重量%) D:分岐トリデカノール−(EO)12(PO)3H
(EXXON「EXXAL 13」のEO・PO付加
物;ポリオキシエチレン付加体のナロー度≧70重量
%) E:直鎖ドデカノール−(7EO、3PO)H
Claims (2)
- 【請求項1】 一般式(I)で表されるポリオキシアル
キレン付加型非イオン界面活性剤と一般式(II)で表さ
れるアルコールを含有することを特徴とする洗浄剤組成
物。 【化1】 R1 −O−[(AO)n (BO)m ]H (I) R2 −OH (II) (式中、R1 は活性水素原子を含む有機化合物残基、A
Oは炭素数2〜6のアルキレンオキサイド、BOは1種
または2種以上の炭素数2〜6の異種または同種のアル
キレンオキサイド、n及びmはアルキレンオキサイドの
平均付加モル数であり、n+m=2〜50を満足する1
以上の正数である。尚、アルキレンオキサイドの付加形
態はブロック、ランダムのどちらでも良い。R2 は炭素
数1〜30の直鎖または分岐のアルキル基またはアルケ
ニル基である。) - 【請求項2】 一般式(I)の非イオン界面活性剤のナ
ロー度が55%以上である請求項1記載の洗浄剤組成
物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8296485A JPH10140194A (ja) | 1996-11-08 | 1996-11-08 | 高い浸透性を有する洗浄剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8296485A JPH10140194A (ja) | 1996-11-08 | 1996-11-08 | 高い浸透性を有する洗浄剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10140194A true JPH10140194A (ja) | 1998-05-26 |
Family
ID=17834174
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8296485A Pending JPH10140194A (ja) | 1996-11-08 | 1996-11-08 | 高い浸透性を有する洗浄剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10140194A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000018857A1 (fr) * | 1998-09-29 | 2000-04-06 | Sanyo Chemical Industries, Ltd. | Tensio-actif, son procede de production et detergent |
JP2011042886A (ja) * | 2009-08-19 | 2011-03-03 | Toho Chem Ind Co Ltd | 繊維用精練剤 |
WO2021106852A1 (ja) * | 2019-11-25 | 2021-06-03 | 花王株式会社 | 繊維製品用液体洗浄剤組成物 |
-
1996
- 1996-11-08 JP JP8296485A patent/JPH10140194A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000018857A1 (fr) * | 1998-09-29 | 2000-04-06 | Sanyo Chemical Industries, Ltd. | Tensio-actif, son procede de production et detergent |
JP2011042886A (ja) * | 2009-08-19 | 2011-03-03 | Toho Chem Ind Co Ltd | 繊維用精練剤 |
WO2021106852A1 (ja) * | 2019-11-25 | 2021-06-03 | 花王株式会社 | 繊維製品用液体洗浄剤組成物 |
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