JPH10138479A - 記録ヘッド及び該記録ヘッドを用いた記録装置とそのヘッド識別方法 - Google Patents

記録ヘッド及び該記録ヘッドを用いた記録装置とそのヘッド識別方法

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JPH10138479A
JPH10138479A JP8294098A JP29409896A JPH10138479A JP H10138479 A JPH10138479 A JP H10138479A JP 8294098 A JP8294098 A JP 8294098A JP 29409896 A JP29409896 A JP 29409896A JP H10138479 A JPH10138479 A JP H10138479A
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recording
head
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Asao Saito
朝雄 斉藤
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録ヘッドの端子数を増大することなく、将
来の変更に対処でき、かつ記録ヘッドの各種情報を提供
できる記録ヘッド及び該記録ヘッドを用いた記録装置と
そのヘッド識別方法を提供する。 【解決手段】 記録ヘッドの識別情報を設定用スイッチ
11に設定し、そのスイッチ11に設定された情報をラ
ッチ信号13によりシフトレジスタ4にセットする。そ
して、入力されるシフトクロック12に応じて、シフト
レジスタ4からシリアルで識別情報が出力され、このシ
リアルデータ(DATA)が識別情報として装置本体に入力さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録ヘッドを用い
て記録を行う記録装置に関し、特にその様な記録装置で
使用される記録ヘッド及び該記録ヘッドを用いた記録装
置とそのヘッド識別方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プリンタ装置を設計する場合、そのプリ
ンタ装置に装着される記録ヘッドの仕様に基づいて、そ
のプリンタの各種仕様が決定される。特にインクジェッ
ト装置等の場合、使用する記録ヘッドの形態、インク種
類などの組み合わせにより、交換可能に使用される記録
ヘッドの種類は2〜3種類である。従って、これらヘッ
ドを交換可能に装着して使用できるためには、記録ヘッ
ド上にヘッド識別用の端子を設け、これらの端子が示す
極性をプリンタ本体で読取って制御部等で、その装着さ
れた記録ヘッドの種類を判断し、その装着されたヘッド
に応じた記録制御を行っていた。
【0003】図12は従来の記録ヘッドの構成を示すブ
ロック図である。
【0004】この図において、発熱抵抗体2はダイオー
ド3を介してダイオード・マトリクスに配線されてお
り、端子120はこのヘッドを識別するための端子であ
る。これら端子120は、一端が外部取り出し用パッド
10に接続されており、これら端子の内の一方が接地さ
れ、或は何も接続されておらずオープン状態となってい
る。このプリンタの本体側では、これら端子に接続され
る信号線が抵抗を介して+5Vにプルアップされてお
り、これら端子120を読取った結果、“0011”で
表される。このようにして認識される4ビットデータに
基づいて、この記録ヘッドの種類が判別される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし近年のプリンタ
や記録ヘッドの性能向上に伴い、また或は画質向上を目
的として記録に使用するインクの種類を変更したり、電
気熱変換素子の形状を変更したり、或は記録ヘッドの駆
動条件を変更することなどが行われている。このような
新規な記録ヘッド或は駆動条件を採用するために、それ
に応じて新たに記録ヘッドを開発するのでなく、現状の
記録ヘッドの一部を改良して、現行製品の製品寿命の延
命を図る場合も考えられる。しかしながら、将来の記録
ヘッドの仕様変更を前提とした識別用端子を余分に記録
ヘッドに設けることは、ヘッドの設計上きわめて困難で
ある。また、このような識別用端子を設けると、端子や
配線スペース、外部との接続用端子のスペース等を余分
に設けねばならないため、小型、軽量、更には低コスト
が要求される記録ヘッドの設計においては大きな問題と
なる。
【0006】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、記録ヘッドの端子数を増大することなく、記録ヘッ
ドの各種情報を提供できる記録ヘッド及び該記録ヘッド
を用いた記録装置とそのヘッド識別方法を提供すること
を目的とする。
【0007】また本発明の目的は、記録ヘッドの識別情
報を同一ウエハ上に形成された論理回路を通してシリア
ルに取り出すことにより、識別情報量の増加にも対応で
きる記録ヘッド及び該記録ヘッドを用いた記録装置とそ
のヘッド識別方法を提供することにある。
【0008】また本発明の目的は、記録ヘッドの識別情
報の増加にも容易に対応できる記録ヘッド及び該記録ヘ
ッドを用いた記録装置とそのヘッド識別方法を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の記録ヘッドは以下のような構成を備える。即
ち、記録ヘッドの識別情報を設定する設定手段と、前記
設定手段により設定された識別情報を保持し、入力され
る制御信号に従って前記設定手段により設定された識別
情報を出力する保持手段とを有する。
【0010】また上記目的を達成するために本発明の記
録ヘッドを用いた記録装置は以下のような構成を備え
る。即ち、記録ヘッドに記録データを出力して記録媒体
に画像を記録する記録装置であって、前記記録ヘッド
は、記録ヘッドの識別情報を設定する設定手段と、前記
設定手段により設定された識別情報を保持し、入力され
る制御信号に従って前記設定手段により設定された識別
情報を出力する保持手段とを有し、前記記録装置は、前
記記録ヘッドに前記制御信号を出力して前記識別情報を
読み取る読取り手段と、前記読取り手段により読取った
識別情報に基づいて前記記録ヘッドの種別或は駆動条件
を判別する判別手段と、前記判別手段による判別に基づ
く記録制御を行って画像を記録する記録手段とを有する
ことを特徴とする。
【0011】また上記目的を達成するために本発明の記
録ヘッドを用いた記録装置における記録ヘッドの識別方
法は以下のような工程を備える。即ち、請求項1に記載
の記録ヘッドに記録データを出力して記録媒体に画像を
記録する記録装置における記録ヘッドの識別方法であっ
て、前記記録ヘッドに制御信号を出力する工程と、前記
制御信号に応じて前記記録ヘッドから出力される前記識
別情報を読み取る読取り工程と、読取った識別情報に基
づいて前記記録ヘッドの種別或は駆動条件を判別する工
程とを有することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の好適な実施の形態を詳細に説明する。尚、本実施の形
態の記録ヘッドの構成を説明する前に、図3及び図4を
参照して本実施の形態のインクジェット記録装置の構成
を説明する。尚、本実施の形態では、記録ヘッドがイン
クジェットヘッドで、このインクジェットヘッドを用い
たインクジェット記録装置の場合で説明するが、本発明
はこれに限定されるものでなく、例えばサーマルヘッド
とそれを用いたサーマルプリンタ、ワイヤドットヘッド
とワイヤドットプリンタ等の他の記録方式の記録ヘッド
及びそのプリンタ装置にも適用できることはもちろんで
ある。
【0013】<装置本体の概略説明>図3は、本発明の
実施の形態が適用できるインクジェット記録装置IJR
Aの概観図である。
【0014】図3において、キャリッジHCはリードス
クリュー5005の螺旋溝5004に対して係合してお
り、このリードスクリュー5005は駆動モータ501
3の正逆回転に連動して、駆動力伝達ギア5010,5
011,5009を介して回転される。このキャリッジ
HCはピン(不図示)を有し、シャフト5003上を矢
印a,b方向に往復移動される。このキャリッジHCに
は、インクジェットカートリッジIJCが搭載されてい
る。5002は紙押え板であり、キャリッジの移動方向
に亙って紙をプラテン5000に対して押圧する。50
07,5008はフォトカプラで、キャリッジHCのレ
バー5006のこの域での存在を確認して、モータ50
13の回転方向切り換え等を行うためのホームポジショ
ン検知手段である。5016は記録ヘッドの前面をキャ
ップするキャップ部材5022を支持する部材で、50
15はこのキャップ内を吸引する吸引手段で、キャップ
内開口5023を介して記録ヘッドIJHの吸引回復を
行う。5017はクリーニングブレードで、5019は
このブレード5017を前後方向に移動可能にする部材
であり、本体支持板5018にこれらが支持されてい
る。ブレードは、この形態でなく周知のクリーニングブ
レードが本例に適用できることは言うまでもない。又、
5021は、吸引回復の吸引を開始するためのレバー
で、キャリッジHCと係合するカム5020の移動に伴
って移動し、駆動モータ5013からの駆動力がクラッ
チ切り換え等の公知の伝達手段で移動制御される。
【0015】これらのキャッピング、クリーニング、吸
引回復は、キャリッジがホームポジション側の領域に来
た時にリードスクリュー5005の作用によってそれら
の対応位置で所望の処理が行えるように構成されている
が、周知のタイミングで所望の作動を行うようにすれ
ば、本実施の形態にはいずれも適用できる。
【0016】<制御構成の説明>次に、上述した装置の
記録制御を実行するための制御構成について、図4に示
すブロック図を参照して説明する。
【0017】制御回路1710の構成を主に示す図4に
おいて、1700は記録信号を入力するインターフェー
ス、1701はMPU、1702はMPU1701が実
行する制御プログラムを格納するプログラムROM、1
703は各種データ(上記記録信号や記録ヘッドIJH
に供給される記録データ等)を保存しておくダイナミッ
ク型のRAMである。1704は記録ヘッドIJHに対
する記録データの供給制御を行うゲートアレイであり、
インターフェース1700、MPU1701、RAM1
703間のデータ転送制御も行う。5013は記録ヘッ
ドIJHを搬送するためのキャリアモータ、1709は
記録紙搬送のための搬送モータである。1705はヘッ
ドIJHを駆動するヘッドドライバ、1706,170
7はそれぞれ搬送モータ1709、キャリアモータ50
13を駆動するためのモータドライバである。
【0018】上記制御構成の動作を説明すると、インタ
ーフェース1700に記録信号が入るとゲートアレイ1
704とMPU1701との間で記録信号がプリント用
の記録データに変換される。そして、モータドライバ1
706、1707が駆動されると共に、ヘッドドライバ
1705に送られた記録データに従って記録ヘッドIJ
Hが駆動されてプリントが行われる。尚、以上説明した
記録装置の構成は、以下に説明する実施の形態1〜5に
おいても同様であるため、その説明を省略する。
【0019】[実施の形態1]図1は、本発明の実施の
形態1として、ダイオード・マトリックス駆動により記
録データに応じて発熱素子(抵抗体)2を駆動するイン
クジェットヘッド100(IJH)の構成を示すブロッ
ク図である。
【0020】インクジェットヘッド100の基板1上に
は、複数の電気熱変換素子(発熱抵抗体)2、及び各電
気熱変換素子に対応して設けられた複数のダイオード3
が配置されている。図1に示すように、これらダイオー
ド3により、複数の電気熱変換素子2はマトリックス構
造となっている。更に、この基板1上には、このヘッド
100の識別情報を保持する識別データ用シフトレジス
タ4及び、このシフトレジスタ4を制御する信号として
シフトクロック信号12を入力するクロック信号端子
5、シフトレジスタ4にデータ(識別情報)をロードす
るためのラッチ信号13を入力するラッチ信号端子6が
設けられている。8はシフトレジスタ4の出力信号(シ
リアル信号)7を出力するための端子である。尚、これ
ら各種制御信号は、制御回路1710より出力されヘッ
ドドライバ1705を介して入力される。
【0021】設定用スイッチ11は、シフトレジスタ4
にラッチされる識別情報として用いるデータを作成して
おり、この設定用スイッチ11の抵抗の配置に応じて作
成される識別情報が、ラッチ信号13によりシフトレジ
スタ4に取り込まれる。この設定用スイッチ11のシフ
トレジスタ4側と反対側の端子は、図1に示すように、
識別情報に応じてオープン又は接地されている。このよ
うに識別情報を設定するには、予め各端子をウエハのマ
スク設計、ウエハの後行程、或はヘッド組立行程等にお
いて、レーザ光などを用いて配線パターンをカットする
など、既存のマスクROM製造技術等を用いることによ
り設定する。
【0022】基板1上に設けられた各信号用端子5,
6,8等は、ワイヤーボンディングを介して回路基板9
と電気的に接続されている。この回路基板9には、基板
1上の各信号用端子に対応する、外部との信号接続用パ
ット10が複数設けられており、プリンタ本体の制御回
路1710との間で、これらパット10を介して基板1
に各種制御信号が供給されたり、或は制御回路1710
に出力される。
【0023】尚、前述した設定用スイッチ11は、ある
程度の大きさが有するものでもよければ、例えばオペレ
ータにより設定可能なディップスイッチ等でも良い。
【0024】図2は、本実施の形態のシフトレジスタ4
からの識別情報の読み出し時における各種制御信号のタ
イミングを示すタイミング図である。
【0025】ラッチ(LATCH)信号13が入力されると、
設定用スイッチ11に設定された値がシフトレジスタ4
にラッチされる。この後、クロック(CLK)信号12を入
力することにより、このシフトレジスタ4に設定された
識別情報が信号線7を介してシリアルに出力される。こ
のシフトレジスタ4からの出力信号7には、図2に示す
ように、このヘッドの種類、使用するインクの種類、駆
動条件等が、各々最初の3ビット(ビット7〜ビット
5)がオン“1”、次の2ビット(ビット4及びビット
3)がオフ“0”、最後の3ビット(ビット2〜ビット
0)がオン“1”からなる8ビット情報として外部に取
り出される。
【0026】更に、図示していないが将来の新しい機能
に対する対応を可能とする様に、予備ビットを予め設定
しておくことも可能である。
【0027】図5は本発明の実施の形態1のインクジェ
ットプリンタにおける記録ヘッドIJHの識別処理を示
すフローチャートで、この処理を実行する制御プログラ
ムはROM1702に記憶され、MPU1701の制御
の下に実行される。
【0028】まずステップS1で、ラッチ(LATCH)信号
13を出力して、設定用スイッチ11に設定されている
数値をシフトレジスタ4にセットする。次にステップS
2に進み、クロック(CLK)信号12を1パルス出力し、
ステップS3で、そのクロック信号12に同期して、シ
リアルでシフトレジスタ4から出力される1ビットデー
タを取り込む。次にステップS4に進み、設定用スイッ
チ11により設定されたビット数に対応するパルス数の
クロック信号12が出力され、そのスイッチ11により
設定されたビットデータの全て(この実施の形態では8
ビット)が取り込まれたかどうかを調べ、取り込まれる
迄ステップS2〜S4の処理を繰り返し実行する。こう
して、設定用スイッチ11のビット数に等しい数のクロ
ック信号12が出力されて、設定用スイッチ11にセッ
トされた数値が取り込まれるとステップS5に進み、そ
の数値を基に、装着されている記録ヘッドIJHの識別
を行う。
【0029】これ以降、この識別された記録ヘッドIJ
Hの種類や駆動条件等に対応したヘッドの駆動及びプリ
ント処理が実行されるが、この処理の具体的な説明を省
略する。
【0030】[実施の形態2]図6は、本発明の実施の
形態2として、前述のシフトレジスタ4に加えて、デー
タラッチ用のシフトレジスタ20a、ラッチ回路20b
及びドライバ回路20c等を含む駆動用ゲートアレイ2
0を備えた記録ヘッド100aの構成を示すブロック図
で、前述の図1と共通する部分は同じ番号で示し、その
説明を省略する。
【0031】21はシフトクロックで、ゲートアレイ2
0のシフトレジスタ20aに記録用データをシリアルで
入力している。22はラッチ信号で、シフトレジスタ2
0aに格納されている記録データをラッチ回路20bに
ラッチしている。23はシリアルの記録データをしめ
し、24はドライバ回路20cを駆動して、記録データ
に応じて発熱抵抗体を2に通電するためのヒート信号で
ある。
【0032】このような記録ヘッド100aを用いた記
録装置の動作は基本的に前述の実施の形態1と同様であ
るため、その説明を省略する。
【0033】尚、この図6では、ヘッド駆動用電源、制
御回路用ロジック電源用端子などは省略している。ま
た、図示していないが、将来の新しい機能に対する対応
を可能とするように予備ビットを予め設定しておくこと
も可能である。これは以下、説明する他の実施の形態に
おいても同様である。
【0034】この実施の形態2の特徴は、前述の実施の
形態1の場合に比べて、シフトレジスタ4と同じバイM
OSの製造工程でゲートアレイ20を製造できるので、
実施の形態1のようにダイオード等を配線する場合に比
べて、この記録ヘッド用基板の製造工程を簡素化できる
効果がある。
【0035】[実施の形態3]図7は、本発明の実施の
形態3の記録ヘッド100bの構成を示すブロック図
で、前述の実施の形態1に比べて、シフトレジスタ4の
シフトクロック12(図1)をシフトクロック21と共
用し、ラッチ信号13(図1)をゲートアレイ20のラ
ッチ信号22と共用している。
【0036】図8は、この実施の形態3における記録ヘ
ッド100bにおける各種信号のタイミングを示すタイ
ミング図である。
【0037】まず最初にラッチ信号22が出力され、シ
フトレジスタ4に設定スイッチ11の設定内容がラッチ
される。次にクロック信号21をそのスイッチ11のビ
ット数分出力することにより、シフトレジスタ4に設定
された情報がシリアルでデータ線(DATA)上に読み出され
る。このシフトレジスタ4の出力信号7には、前述の図
2で説明したように、ヘッドの種類、インクの種類駆動
条件等が各々3ビットオン、2ビットオフ、3ビットオ
ンの情報として外部に取り出される。
【0038】更に図示していないが、将来の新しい機能
に対する対応を可能とするように予備ビットを予め設定
しておくことも可能である。
【0039】尚、このような記録ヘッドの識別情報の読
取り動作により、ゲートアレイ20には無意味な記録デ
ータなどが設定されるが、この判別情報の読み取りシー
ケンスではヒート信号24が入力されないので記録動作
が行われることはない。
【0040】次に、実際の記録ヘッドの駆動時には、従
来のヘッド駆動シーケンスと同様にして、ゲートアレイ
20に記録データがシリアルで転送され、ラッチ信号2
2によりラッチ回路20bに記録データがセットされ、
ヒート信号24によって、その記録データに応じて電気
熱変換素子2が通電駆動される。この時、識別情報用シ
フトレジスタ4からは意味の無い情報が出力されること
になるが、この情報は制御回路により無視される。
【0041】尚、この実施の形態3における記録ヘッド
100bの判別処理は、図5のフローチャートと同様に
して実施できる。
【0042】即ち、ステップS1でラッチ信号22を出
力し、ステップS2で、クロック信号21を出力し、ス
テップS3で、そのクロック信号21の出力に同期して
1ビットデータを取り込む。こうしてステップS4で8
ビットデータが得られるまでステップS2〜ステップS
4を繰り返し実行し、8ビットデータが得られるとステ
ップS5に進み、その8ビットデータを基に記録ヘッド
100bの種別を判別する。
【0043】このように、従来のシフトクロック、ラッ
チ信号などの制御信号を共用して記録ヘッドの判定情報
を読み出すことにより、記録ヘッド100bの回路基板
の外部との接続用のパッドの数を少なくすることがで
き、記録ヘッド100bの小型化に大きく寄与すること
ができる。また、本実施の形態では、識別用シフトレジ
スタ4からのデータの取り込みを、シフトレジスタ20
aのクロック信号21、ラッチ信号22により共用した
が、データ取り込み信号はこれに限らず、ヘッドの他の
制御用信号などでも良い。
【0044】[実施の形態4]図9は、本発明の実施の
形態4の記録ヘッド100cの構成を示すブロック図で
ある。
【0045】この実施の形態4では、設定スイッチ11
の設定内容を読み取るための前述のシフトレジスタ4に
代えて、マルチプレクサ30を備えている。このマルチ
プレクサ30は、設定用スイッチ11の出力を端子(1
A〜4A)及び(1B〜4B)より入力し、選択信号と
して使用しているラッチ信号22がハイレベルの時、例
えばA入力を選択し、逆にラッチ信号22がロウレベル
の時にはB入力を選択して、それぞれ4ビットデータを
出力ポートに出力し信号線31を介して制御回路171
0に入力される。
【0046】図10はこの実施の形態4における処理を
示すフローチャートで、この処理を実行する制御プログ
ラムは制御回路1710のROM1702に格納されて
いる。
【0047】まずステップS11で、ラッチ信号22を
ロウレベルにしてマルチプレクサ30の出力値を読み取
る(ステップS12)。次にステップS13で、今度は
ラッチ信号22をハイレベルにして、ステップS14
で、そのマルチプレクサ30の出力値を読み取る。こう
してステップS15に進み、ステップS12及びS14
で読取ったマルチプレクサ30の出力データ(8ビッ
ト)を基に、その接続されている記録ヘッド100cの
種別を判定する。
【0048】このようにマルチプレクサ30を用い、そ
のデータの読み出しをヘッド制御信号を共用して行うこ
とにより、信号用端子の数を増やすことなく、ヘッド情
報の読み出しを行うことが可能となる。尚、本実施の形
態4では、マルチプレクサ30のデータの選択をラッチ
信号22により行う例を説明したが、本発明はラッチ信
号には限定せず、適当な他の制御信号を用いてもよい。
【0049】[実施の形態5]図11は、本発明の実施
の形態5の記録ヘッド100dの構成を示すブロック図
で、前述の図面と共通する部分は同じ番号で示し、その
説明を省略する。
【0050】ここで、信号線56に含まれる端子52〜
55の内、端子53が接地され、端子52と端子53と
の間にはプルダウン抵抗51が接続されている。また他
の端子54,55は何も接続されておらずオープン状態
である。これら端子52〜55に対して、プリンタの制
御回路1710側では抵抗を介して+5Vにプルアップ
されている。
【0051】制御回路1710は、これら端子52〜5
5のそれぞれのレベル(ハイレベル或はロウレベル)を
読取る。これら各端子のハイレベル、ロウレベルの状態
が、予め設定された識別情報と対応しており、制御回路
1710は、この論理状態にまた、端子52に対して外
部より信号入力することによって、この入力信号をゲー
トアレイ20の制御信号としても利用することが可能で
ある。この利用例としては、例えば、電気熱変換素子2
の選択信号、或は駆動条件を選択する選択信号として利
用することなどが考えられる。このように、設計当初は
仕様として設定されておらず、後日の仕様変更によって
新たに機能が追加された記録ヘッドに対して、部品の追
加などの大規模な変更無しに、新たな機能を盛り込むこ
とが可能となる。
【0052】なお、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置
など)に適用してもよい。
【0053】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても達成される。
【0054】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0055】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク、ハードディス
ク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM,CD
−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMな
どを用いることができる。
【0056】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれる。
【0057】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれる。
【0058】以上説明したように本実施の形態によれ
ば、記録ヘッドに、将来の仕様変更にも対応できる充分
なヘッド識別情報を持たせることができ、記録ヘッドの
形状を小形にすることが可能となった。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、記
録ヘッドの端子数を増大することなく、記録ヘッドの各
種情報を提供でき、またそれに応じた記録制御などを実
行できるという効果がある。
【0060】また本発明によれば、記録ヘッドの識別情
報を同一ウエハ上に形成された論理回路を通してシリア
ルに取り出すことにより、識別情報量の増加にも対応で
きるという効果がある。
【0061】また本発明によれば、記録ヘッドの識別情
報の増加にも容易に対応できるという効果がある。
【0062】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の記録ヘッドの構成を示
すブロック図である。
【図2】本実施の形態におけるシフトレジスタよりヘッ
ド識別情報を読み出すタイミングを説明するタイミング
図である。
【図3】本実施の形態のインクジェット記録装置の主要
部の外観斜視図である。
【図4】本実施の形態のインクジェット記録装置の構成
を示すブロック図である。
【図5】本実施の形態における記録ヘッドの識別処理を
示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態2の記録ヘッドの構成を示
すブロック図である。
【図7】本発明の実施の形態3の記録ヘッドの構成を示
すブロック図である。
【図8】本発明の実施の形態3の記録ヘッドへの制御信
号のタイミングを示すタイミング図である。
【図9】本発明の実施の形態4の記録ヘッドの構成を示
すブロック図である。
【図10】本実施の形態4における記録ヘッドの識別処
理を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態5の記録ヘッドの構成を
示すブロック図である。
【図12】従来の記録ヘッドの構成を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
2 発熱抵抗体 3 ダイオード 4 シフトレジスタ 7 識別用データ 11 設定用スイッチ 12,21 シフトクロック信号 13,22 ラッチ信号 20 ゲートアレイ(駆動用シフトレジスタ) 30 マルチプレクサ 100,100a,100b,100c,100d 記
録ヘッド

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドの識別情報を設定する設定手
    段と、 前記設定手段により設定された識別情報を保持し、入力
    される制御信号に従って前記設定手段により設定された
    識別情報を出力する保持手段と、を有することを特徴と
    する記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の記録ヘッドであって、
    前記設定手段は複数の信号線のそれぞれの信号レベルを
    設定することにより識別情報を設定することを特徴とす
    る。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の記録ヘッドであって、
    前記保持手段はラッチ機能付シフトレジスタであり、ラ
    ッチ信号により前記設定手段に設定された識別情報をラ
    ッチし、入力されるシフトクロック信号により前記ラッ
    チした識別情報をシリアル信号で出力することを特徴と
    する。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の記録ヘッドであって、
    前記ラッチ信号と前記シフトクロック信号の少なくとも
    いずれかを、前記記録ヘッドに記録データを送出してラ
    ッチするラッチ信号、シフトクロック信号と兼用するこ
    とを特徴とする。
  5. 【請求項5】 記録ヘッドの識別情報を設定する設定手
    段と、 前記設定手段により設定された識別情報を、入力される
    制御信号に従って選択的に取り出す選択手段と、を有す
    ることを特徴とする記録ヘッド。
  6. 【請求項6】 記録ヘッドに記録データを出力して記録
    媒体に画像を記録する記録装置であって、 前記記録ヘッドは、 記録ヘッドの識別情報を設定する設定手段と、 前記設定手段により設定された識別情報を保持し、入力
    される制御信号に従って前記設定手段により設定された
    識別情報を出力する保持手段とを有し、 前記記録装置は、 前記記録ヘッドに前記制御信号を出力して前記識別情報
    を読み取る読取り手段と、 前記読取り手段により読取った識別情報に基づいて前記
    記録ヘッドの種別或は駆動条件を判別する判別手段と、 前記判別手段による判別に基づく記録制御を行って画像
    を記録する記録手段と、を有することを特徴とする記録
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の記録装置であって、前
    記設定手段は複数の信号線のそれぞれの信号レベルを設
    定することにより識別情報を設定することを特徴とす
    る。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の記録装置であって、前
    記保持手段はラッチ機能付シフトレジスタであり、ラッ
    チ信号により前記設定手段に設定された識別情報をラッ
    チし、入力されるシフトクロック信号により前記ラッチ
    した識別情報をシリアル信号で出力することを特徴とす
    る。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の記録装置であって、前
    記ラッチ信号と前記シフトクロック信号の少なくともい
    ずれかを、前記記録ヘッドに記録データを送出してラッ
    チするラッチ信号、シフトクロック信号と兼用すること
    を特徴とする。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載の記録ヘッドに記録デ
    ータを出力して記録媒体に画像を記録する記録装置にお
    ける記録ヘッドの識別方法であって、 前記記録ヘッドに制御信号を出力する工程と、 前記制御信号に応じて前記記録ヘッドから出力される前
    記識別情報を読み取る読取り工程と、 読取った識別情報に基づいて前記記録ヘッドの種別或は
    駆動条件を判別する工程と、を有することを特徴とする
    記録ヘッドの識別方法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の識別方法であっ
    て、前記読取り工程では、ラッチ信号により前記識別情
    報をシフトレジスタにラッチし、シフトクロック信号を
    出力して前記ラッチした識別情報をシリアル信号で入力
    して読み取ることを特徴とする。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の識別方法であっ
    て、前記ラッチ信号と前記シフトクロック信号の少なく
    ともいずれかを、前記記録ヘッドに記録データを送出し
    てラッチするラッチ信号、シフトクロック信号と兼用す
    ることを特徴とする。
JP8294098A 1996-11-06 1996-11-06 記録ヘッド及び該記録ヘッドを用いた記録装置とそのヘッド識別方法 Withdrawn JPH10138479A (ja)

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