JPH10138422A - 防水構造シート材 - Google Patents

防水構造シート材

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JPH10138422A
JPH10138422A JP31262296A JP31262296A JPH10138422A JP H10138422 A JPH10138422 A JP H10138422A JP 31262296 A JP31262296 A JP 31262296A JP 31262296 A JP31262296 A JP 31262296A JP H10138422 A JPH10138422 A JP H10138422A
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JP
Japan
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waterproof layer
nonwoven fabric
waterproof
sheet material
thickness
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JP31262296A
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English (en)
Inventor
Shigeru Baba
茂 馬場
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Du Pont KK
Original Assignee
Du Pont KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 引張強度、引裂強度、透気性に優れた機械的
強度と、比較的薄い、柔軟性を有しながら防水機能をも
具備した防水構造シート材を提供する。 【解決手段】 ポリプロピレンフィラメントを用いたス
パンボンド不織布からなる層と、その層に積層して設け
られたポリオレフィンの被覆層とから構成されることを
特徴とする防水構造シート材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリプロピレンス
パンボンド不織布を用いた防水構造シート材に関する。
【0002】
【従来の技術】機械強度、耐候性、耐久性及び防水性等
を備えた建築及び土木工事用資材、特に防水機能が要求
される屋根下ぶき材またはアスファルト防水工事材とし
て合成高分子系シートまたは合成繊維不織布にアスファ
ルトを含浸または塗布した防水シート材が広く使用され
ている。
【0003】従来、これら防水シート材に用いられてい
る合成繊維不織布は、高融点であること、市場から容易
に入手できること、比較的安価であること、不織布製造
上の使い易さ等の理由からポリエステル繊維を用いて不
織布化したものである。このポリエステル不織布を、加
熱溶融した浸透用アスファルトの中を通過させ、十分に
含浸させた後、過剰のアスファルトを除き、その表裏か
ら被覆用アスファルトを塗布し、更に鉱物質粉末を散布
して、冷却したものを規定の長さに切断して防水シート
材を製造している。
【0004】一方、合成高分子系シートは、ポリエチレ
ンまたはポリプロピレン等のポリオレフィン、EVA
(エチレン−酢酸ビニル共重合体)またはアクリル樹脂
などを利用して押し出し機等によって所定の厚さに成形
して製造されるものであり、必要に応じて、その成形加
工後のシートに他の基材を積層し、その表面に塗料を塗
布した後、冷却後規定の長さに切断されて防水シート材
となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、フィルムは高
い耐水圧性を得ることができるが、耐引裂き性、耐引っ
掻き性に弱いため、防水シート材として安定性及び信頼
性に問題がある。また、ポリエステル不織布を利用した
場合、不織布の特徴である引裂き性についてはフィルム
に比べ優れているが、それ自身による耐水圧は低いの
で、耐水圧を高めるためにアスファルトを含浸または塗
膜して防水層をつくる必要がある。この防水層をアスフ
ァルト及びゴム等の合成高分子材料等で改質された改質
アスファルトを用いてコーティング加工によって形成す
るものであって、結果として製造される防水シート材の
厚み及び重量が大となると同時に、不織布の特性である
良好な曲げ特性(剛軟性)、透過性等が損なわれる問題
があった。
【0006】そこで、本発明においては、引張強度、引
裂強度が大きく、透気度も大きい利点をもつポリプロピ
レンフィラメントを使用して、スパンボンド法によって
得られる不織性ウェブを、例えば加熱処理等の公知の接
合方法で自己接合した不織布を使用して、その不織布表
面に複合的に押出ラミネーション法によって加熱溶融し
たポリオレフィン及び他のポリマーをラミネーションす
るか、またはこれら樹脂からなるフィルムを貼り合わせ
て比較的薄い、柔軟性のある防水層を形成し、前述の高
度の機械的強度と十分な防水機能を備えながら、複合材
全体の厚みを減少でき、よってその複合材としての柔軟
性を維持することができる防水シート材を提供すること
を課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の防水構造シート
材では、ポリプロピレンフィラメントを用いたスパンボ
ンド不織布の基材に、ポリオレフィン他のポリマーを用
いたラミネーション加工することによってスパンボンド
不織布基材を被覆する防水層が形成される。このラミネ
ーション加工によってポリプロピレンフィラメントを用
いたスパンボンド不織布上に防水層を形成するために
は、ポリオレフィン等のポリマーを利用した押出ラミネ
ーション法によるか、これら樹脂を押出し機等に投入し
て、所定の厚さを成形したフィルムを貼り合わせる。
【0008】基材である不織布がポリプロピレンフィラ
メントを使用しているため、スパンボンド不織布に防水
層を複合化して接着する必要があり、ラミネーション法
によって防水層を形成するためのポリマーとしてはポリ
プロピレンが好ましいが、ポリエチレン等他のポリオレ
フィン及びそれらの共重合体を使用することができる。
【0009】さらに、スパンボンド不織布にラミネーシ
ョン加工して形成される防水層は、ラミネーション加工
時の送出し速度等の条件によって決定されるが、30μ
m以上の膜厚を有することが望ましく、同時にピンホー
ルを生じないようにラミネーション加工される必要があ
る。
【0010】そして、ポリプロピレンフィラメントを用
いたスパンボンド不織布に押出ラミネーション法または
樹脂フィルムを貼り合わせることによって形成されたポ
リマー防水層に公知のコロナ放電処理を施し、得られる
防水構造シート材と被覆部材間の接着を実現するための
ブチルゴム、アスファルト、セメント混合したモルタ
ル、ポリマーセメント等を使用した接着剤に対する親和
性を向上させる。これらの接着剤のうち、ブチルゴム及
びアスファルト等は、それ自体接着力を有するのでスパ
ンボンド不織布とポリマー防水層との複合化シート材の
コロナ放電処理されたポリマー防水層の表面全体にわた
って、均一な厚みで塗布しておき、その上に更に離型紙
を積層した構成の防水シート材とすることもできる。ま
た、接着材としてセメントを主成分として使用する場合
は、スパンボンド不織布とポリマー防水層との複合化防
水構造シート材と被覆部材とを直接セメント主成分の接
着材を用いて接着させる作業を現場で実施することにな
る。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明において用いられるポリプ
ロピレンフィラメントを用いたスパンボンド不織布とし
ては、米国デュポン社より市販されているタイパー(米
国デュポン社登録商標)を用いることができる。スパン
ボンド不織布である米国デュポン社のタイパー(米国デ
ュポン社登録商標)の代表的特性を表1に示す。
【0012】
【表1】
【0013】本発明において前記スパンボンド不織布上
にポリマー防水層を形成するためのポリマーは、熱可塑
性樹脂から選ばれ、前記不織布上を被覆するフィルム状
の防水層を成形加工あるいは押出ラミネーションにより
形成できるものであり、好ましくはポリエチレン、ポリ
プロピレン等の単独重合体及び共重合体を含むポリオレ
フィン群から選ぶことができる。
【0014】前記スパンボンド不織布とポリマー防水層
との複合シート材を形成する方法は、公知のラミネーシ
ョン加工を利用するものであって、例えばポリオレフィ
ンを成形加工して得られたフィルムをスパンボンド不織
布に積層、接着する方法、あるいは同様の樹脂を用いて
ダイよりその溶融樹脂を押出し、基材であるスパンボン
ド不織布と圧着して積層する方法のいずれかを利用でき
る。
【0015】
【実施例】次に、実施例により本発明を詳しく説明す
る。 (a) 引張強さ、伸び率、坪量及び厚み JIS-L1096に基づき測定する。引張強さと伸び率につい
ては試験機の引張方向とそれに直交する方向について測
定した。 (b) 引裂強さ JIS-L1096 A-1法のシングルタング法に基づき測定する。 (c) 破裂強さ JIS-P8112に基づき測定した。 (d) 透水抵抗 JIS K 6328に基づき、図1に示すような試験装置に試料
を取り付け、水圧を増加させながら各水圧について5分
間加圧した時に、漏水量を測定した。 (e) 厚さ10mmの合板と試験体との貼り合わせ部の中
心位置に釘を打ち込み、合板と試験体とを引張り試験機
で上下に引張り、保持力を測定した。
【0016】実施例1 厚み0.298mm、坪量68g/m2のポリプロピレンフ
ィラメントを用いたスパンボンド不織布(米国デュポン
社製スパンボンド不織布,商品名タイパー(登録商標)
3207)にPP(東ソー社製ポリプロピレン)を35μm
の膜厚のフィルムを設定するように押出し機を用いて押
出ラミネーション加工する。この時の押出ラミネーショ
ン速度は120m/分である。スパンボンド不織布にラ
ミネーションによって形成されたPPの防水層が積層さ
れた複合シート材のPP防水層をコロナ放電処理を施す
ことにより、その表面を粗面化した後に塗布される接着
剤に対して親和性を改善する。コロナ放電処理の程度は
40ダイン(dyne)以上、特に好ましくは43ダイン
(dyne)以上の条件が採用される。スパンボンド不織布
とPP防水層との複合シート材のコロナ放電処理された
PP防水層上にブチルゴム(日東電工社製)を厚み約2
mm程度に離型紙転写によって塗布し、粘着層を形成して
試験体を得た。
【0017】実施例2 実施例1における厚さ0.298mm、坪量68g/m2
米国デュポン社製スパンボンド不織布(商品名:タイパ
ー(登録商標) 3207)に代えて、厚さ0.281mm、坪量
90g/m2の同スパンボンド不織布(商品名:タイパ
ー(登録商標) 3267)を用いて試験体を得た。
【0018】実施例3 実施例1における厚さ0.298mm、坪量68g/m2
米国デュポン社製スパンボンド不織布(商品名:タイパ
ー(登録商標) 3207)に45μmの膜厚のポリエチレン
フィルム(メタロセン触媒使用)を熱融着し、後は実施
例1に記載と同様に処理して試験体を得た。
【0019】比較例 市販のポリエステル不織布の上、下部にアスファルト塗
布したアスファルトルーフィング(1巻21m,22kg
以上)を用いて比較試験を行なった。
【0020】上記、実施例1、2、3及び比較例につい
て引張強さ、伸び率、坪量、厚み、引裂強さ、破裂強さ
を測定し、その結果を表2に示した。更に、実施例1
(厚さ0.298mm)の透水試験を行い、漏水の有無を
観察した結果を表3に示した。以上、本発明を実施形態
(実施例)に基づき具体的に説明したが、本発明は前記
実施形態(実施例)に限定されるものではなく、その要
旨を逸脱しない範囲において種々変更し得ることはいう
までもない。
【0021】
【発明の効果】表2及び表3から明らかなように、ポリ
プロピレンフィラメントを用いたスパンボンド不織布に
ポリオレフィン等のポリマーを用いてラミネーション法
によって防水層を形成したシート材は、従来のアスファ
ルトフェルトルーフィングに比べ、防水機能は同じであ
りながら、軽量で、薄く、機械的強度が顕著に向上し、
且つ伸び率において格段の改善がなされるものである。
よって、機械的強度、耐候性、耐久性及び防水性等が要
求される建築及び土木工事用途、特に防水シート材とし
て好適に使用できる。
【0022】
【表2】
【0023】
【表3】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防水構造シート材の透水抵抗を評価、
測定するための簡略、モデル化した試験装置の構造を示
す断面図である。
【符号の説明】
1…スパンボンド不織布層にポリオレフィン防水層を被
覆した本発明による防水構造シート材の試験体 2…スパンボンド不織布層 3…ポリオレフィン防水層 4…粘着層 5…繊維強化樹脂材からなる貫通穴入り裏当て材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリプロピレンフィラメントを用いたス
    パンボンド不織布からなる層と、その層に積層して設け
    られたポリオレフィンの被覆層とから構成されることを
    特徴とする防水構造シート材。
  2. 【請求項2】 前記スパンボンド不織布からなる層と前
    記被覆層との積層されたシート材に、さらに粘着層を設
    けたことを特徴とする請求項1項記載の防水構造シート
    材。
JP31262296A 1996-11-11 1996-11-11 防水構造シート材 Pending JPH10138422A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100439560B1 (ko) * 2002-04-22 2004-07-12 기영상 고강도 피이 타포린의 제조방법
KR101693153B1 (ko) * 2016-08-08 2017-01-17 주식회사 이노피아 방수 보강재 및 이를 이용한 방수 시공 방법

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KR100439560B1 (ko) * 2002-04-22 2004-07-12 기영상 고강도 피이 타포린의 제조방법
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