JP3379851B2 - 軽量スタンパブルシート成形品および軽量スタンパブルシート表皮貼合品 - Google Patents

軽量スタンパブルシート成形品および軽量スタンパブルシート表皮貼合品

Info

Publication number
JP3379851B2
JP3379851B2 JP4155095A JP4155095A JP3379851B2 JP 3379851 B2 JP3379851 B2 JP 3379851B2 JP 4155095 A JP4155095 A JP 4155095A JP 4155095 A JP4155095 A JP 4155095A JP 3379851 B2 JP3379851 B2 JP 3379851B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
film
thermoplastic resin
resin
forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4155095A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08229941A (ja
Inventor
雅美 藤巻
泰次 松本
高野  茂
捷平 桝井
覚 船越
裕幸 吉武
允彰 砂田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
K Plasheet Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
K Plasheet Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Steel Corp, K Plasheet Corp filed Critical JFE Steel Corp
Priority to JP4155095A priority Critical patent/JP3379851B2/ja
Priority to US08/737,016 priority patent/US5854149A/en
Priority to KR1019960706153A priority patent/KR100225617B1/ko
Priority to PCT/JP1996/000507 priority patent/WO1996026822A1/ja
Priority to EP96904312A priority patent/EP0758577B1/en
Priority to DE1996612798 priority patent/DE69612798T2/de
Publication of JPH08229941A publication Critical patent/JPH08229941A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3379851B2 publication Critical patent/JP3379851B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Reinforced Plastic Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、接着性と非通気性に
優れる抄造法スタンパブルシートから製造される軽量ス
タンパブルシート成形品と軽量スタンパブルシート表皮
貼合品に関するものであり、特に、軽量スタンパブルシ
ート表皮貼合品は、基材と表皮との密着性に優れかつ非
通気性を改善したものであり、天井材やドアトリム材等
の自動車用内装品として有用である。
【0002】
【従来の技術】強化繊維と熱可塑性樹脂を主原料とする
スタンパブルシートは、複雑な形状に成形でき、かつそ
の成形品が高い強度を有すると共に、軽量であるという
点から、近年、金属加工品の代替品として注目を浴びて
いる。このようなスタンパブルシートは、抄造技術を応
用して、例えば、以下に示すような方法によって製造さ
れている。すなわち、まず、粒状の熱可塑性樹脂と強化
繊維を微小気泡を含む界面活性剤水溶液中に分散させた
分散液を多孔性支持体上で抄くことにより、シート状の
ウエブ(堆積物)を調製し、このウエブを熱可塑性樹脂
の融点以上かつ分解点未満の温度に一旦加熱した後に、
加圧、冷却することにより、緻密な固化シート,いわゆ
る抄造法スタンパブルシートを得る。
【0003】この抄造法スタンパブルシートは、ほぼ単
繊維の状態にまで開繊した強化繊維を含有するので、再
び樹脂の融点以上かつ分解点未満の温度に加熱すると、
樹脂に拘束されていた繊維がスプリングバックを起こし
て、元の厚さの数倍以上に膨張した膨張シートとなる。
そして、この膨張シートが、圧縮成形や真空成形、圧空
成形等に供され、所定形状の軽量スタンパブルシートの
成形を可能にする。すなわち、成形時の金型クリアラン
スを、理論厚さ(製品の空隙率がゼロとした時の厚さ)
より大きく調整することにより、上記抄造法スタンパブ
ルシートよりも密度が小さく、面剛性の高い多孔質の軽
量スタンパブルシート成形品を得ることができる。この
ような軽量スタンパブルシート成形品とその製造方法に
ついては、例えば、特開昭60−179234号公報および特開
昭62−161529号公報で提案されている。なお、上記軽量
スタンパブルシート成形品は、装飾性を必要とする部品
に用いる場合には、上記膨張シートと装飾用表皮を貼合
してなる軽量スタンパブルシート表皮貼合品とするのが
一般的である。
【0004】このような軽量スタンパブルシート表皮貼
合品として、従来、膨張シートと装飾用表皮を接着剤を
介在させることなく単に加熱加圧成形することにより貼
合一体化してなるものがある。しかし、シートと表皮間
に接着層がない単純な表皮貼合では、軽量スタンパブル
シート(以下、単に「基材」という。)と表皮間に十分
な密着強度を期待することはできない。その理由は、空
隙率が大きい膨張シートと表皮との接触面積が小さく、
しかも、貼合時の接着成分が膨張シートの表層に存在し
ている熱可塑性樹脂のみだからである。また、膨張シー
トの膨張状態を維持しながら軽量スタンパブルシート表
皮貼合品を成形するために、貼合時の成形圧力は小さ
く、それ故に、膨張シート内部から表面への樹脂分の浸
透(補給)も少ないからである。
【0005】これらの事情に鑑み、近年、基材と表皮の
間に接着層を介在させて一体化してなる軽量スタンパブ
ルシート表皮貼合品が提案されている。例えば、 .基材と表皮の間にホットメルトタイプの接着フィル
ムを介在させた状態で加圧成形することにより、基材と
表皮の密着性を改善する技術(特開平5−16274号公報
参照)、 .基材と表皮の間に無機フィラー入りの熱可塑性樹脂
を介在させた状態で加圧成形することにより、基材と表
皮の密着性を改善すると共に、表皮表面への樹脂の染み
だしを防ぐ技術(特開平4−331137号公報参照)、 .熱可塑性樹脂多孔質シートがラミネートされた表皮
と膨張シートを加圧成形することにより、基材と表皮の
密着性を改善すると共に、表皮側の外観を改善する技術
(特開平5−16277 号公報参照)、が提案されている。
【0006】しかしながら、上述した各種提案にかかる
技術では以下に示すような問題があった。すなわち、 .基材と表皮の間にホットメルトタイプの接着フィル
ムを介在させた状態で加圧成形する技術では、加圧成形
時に、前記接着フィルムの流動性が大きくなって、基材
である多孔質の軽量スタンパブルシートの空隙に浸透
し、いわゆる有効な接着含浸層を形成して、基材と表皮
の間に残存しなくなる。そのため、基材と表皮の密着性
は十分でなく、しかも、非通気性が悪いという問題があ
った。すなわち、このような非通気性が悪い材料では、
貼合成形(特に真空成形)に際し必要量の圧損を確保で
きないこと、表皮貼合品を装着させる部材との間に結露
を生じて該部材の腐食を招きやすいこと、表皮貼合品が
フィルタとして作用して表皮が汚れること等の問題を生
じるおそれがあった。従って、天井材やドアトリム材等
の自動車用内装品として有用な軽量スタンパブルシート
表皮貼合品は、上記非通気性を改善することが重要とな
る。 .基材と表皮の間に無機フィラー入りの熱可塑性樹脂
を介在させた状態で加圧成形する技術では、上記無機フ
ィラーの充填量を調整して、外観不良(樹脂の染みだ
し)と密着性をある程度改善することができるが、密着
性と非通気性を共に改善するのは難しいという問題があ
った。 .熱可塑性樹脂多孔質シートがラミネートされた表皮
と膨張シートを加圧成形する技術では、熱可塑性樹脂多
孔質シートの流動性が悪く、前記多孔質シートと膨張シ
ートの接触面積も小さいために、前記多孔質シートによ
るアンカー効果が十分に発揮されず、基材と表皮の密着
性が悪いという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、上
記問題を解消することにあり、特に、接着性と非通気性
に優れる抄造法スタンパブルシートを開発し、これによ
って、完全な非通気性を示す軽量スタンパブルシート成
形品、および基材と表皮との密着性に優れかつ完全な非
通気性を示す軽量スタンパブルシート表皮貼合品を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】発明者らは、上掲の目的
実現に向け鋭意研究を行った結果、熱可塑性樹脂と強化
繊維をシート状に抄造成形する際に、その表面に接着性
と非通気性を共に有するフィルムを積層することによ
り、抄造法スタンパブルシートの接着性と非通気性を共
に改善できることを見出した。さらに、この抄造法スタ
ンパブルシートを用いれば、表皮を貼合した後も、前記
フィルムが基材と表皮の間に連続層として残存し、かつ
基材表面側に十分な厚みの含浸接着層を形成することか
ら、軽量スタンパブルシート表皮貼合品の密着性と非通
気性が共に改善できることを見出し、この発明を完成す
るに至った。
【0009】すなわち、この発明は (1) 熱可塑性樹脂と強化繊維との混合物を抄造成形して
得たシート状ウエブを加熱圧着して固化してなる抄造法
スタンパブルシートにおいて、上記ウエブを構成する熱
可塑性樹脂と同一または類似の構造を有し、かつ融点ま
たは溶融粘度が前記熱可塑性樹脂と同程度もしくはそれ
以上である樹脂によって構成されたフィルムAと、上記
ウエブを構成する熱可塑性樹脂よりも十分に融点の高い
樹脂によって構成されたフィルムBとからなるフィルム
を、そのフィルムAがウエブ側に位置するように積層
し、加熱圧着により一体化してなる緻密な抄造法スタン
パブルシートを加熱膨張させて膨張シートとし、この膨
張シートを、成形後の密度が理論密度(空隙率ゼロの時
の密度)よりも小さくなるように圧縮成形することによ
り多孔質体としたことを特徴とする軽量スタンパブルシ
ート成形品である。(2) 熱可塑性樹脂と強化繊維との混合物を抄造成形して
得たシート状ウエブを加熱圧着して固化してなる抄造法
スタンパブルシートにおいて、上記ウエブを構成する熱
可塑性樹脂と同一または類似の構造を有し、かつ融点ま
たは溶融粘度が前記熱可塑性樹脂と同程度もしくはそれ
以上である樹脂によって構成されたフィルムAと、上記
ウエブを構成する熱可塑性樹脂よりも十分に融点の高い
樹脂によって構成されたフィルムBと、上記ウエブを構
成する熱可塑性樹脂の融点と同程度もしくはそれ以下で
ある樹脂によって構成されたフィルムCからなるフィル
ムを、そのフィルムAがウエブ側に位置するようにフィ
ルムA−フィルムB−フィルムCの順に積層し、加熱圧
着により一体化してなる緻密な抄造法スタンパブルシー
トを加熱膨張させて膨張シートとし、この膨張シート
を、成形後の密度が理論密度(空隙率ゼロの時の密度)
よりも小さくなるように圧縮成形することにより多孔質
体としたことを特徴とする軽量スタンパブルシート成形
品である。(3) 上記(1)または(2) に記載の発明において、上記ウエ
ブを構成する熱可塑性樹脂として、融点が135℃以上の
ポリプロピレンを用い、上記フィルムAを構成する樹脂
として、前記熱可塑性樹脂と同一または類似の構造を有
し、かつ融点が135℃以上のポリプロピレンを用い、上
記フィルムBを構成する樹脂として、前記熱可塑性樹脂
よりも融点が10℃以上高い樹脂を用いたことを特徴とす
る軽量スタンパブルシート成形品である。(4) 上記(1)〜(3) のいずれかに記載の発明において、上
記フィルムBを構成する樹脂として、ポリアミド系樹脂
を用いたことを特徴とする軽量スタンパブルシート成形
品である。(5) 熱可塑性樹脂と強化繊維との混合物を抄造成形して
得たシート状ウエブを加熱圧着して固化してなる抄造法
スタンパブルシートにおいて、上記ウエブを構成する熱
可塑性樹脂と同一または類似の構造を有し、かつ融点ま
たは溶融粘度が前記熱可塑性樹脂と同程度もしくはそれ
以上である樹脂によって構成されたフィルムAと、上記
ウエブを構成する熱可塑性樹脂よりも十分に融点の高い
樹脂によって構成されたフィルムBとからなるフィルム
を、そのフィルムAがウエブ側に位置するように積層
し、加熱圧着により一体化してなる緻密な抄造法スタン
パブルシートを加熱膨張させて膨張シートとし、この膨
張シートと表皮を重ね合わせて、成形後の密度が理論密
度(空隙率ゼロの時の密度)よりも小さくなるように圧
縮成形することにより表皮貼合多孔質体としたことを特
徴とする軽量スタンパブルシート表皮貼合品である。(6) 熱可塑性樹脂と強化繊維との混合物を抄造成形して
得たシート状ウエブを加熱圧着して固化してなる抄造法
スタンパブルシートにおいて、上記ウエブを構成する熱
可塑性樹脂と同一または類似の構造を有し、かつ融点ま
たは溶融粘度が前記熱可塑性樹脂と同程度もしくはそれ
以上である樹脂によって構成されたフィルムAと、上記
ウエブを構成する熱可塑性樹脂よりも十分に融点の高い
樹脂によって構成されたフィルムBと、上記ウエブを構
成する熱可塑性樹脂の融点と同程度もしくはそれ以下で
ある樹脂によって構成されたフィルムCからなるフィル
ムを、そのフィルムAがウエブ側に位置するようにフィ
ルムA−フィルムB−フィルムCの順に積層し、加熱圧
着により一体化してなる緻密な抄造法スタンパブルシー
トを加熱膨張させて膨張シートとし、この膨張シートと
表皮を重ね合わせて、成形後の密度が理論密度(空隙率
ゼロの時の密度)よりも小さくなるように圧縮成形する
ことにより表皮貼合多孔質体としたことを特徴とする軽
量スタンパブルシート表皮貼合品である。(7) 上記(5)または(6) に記載の発明において、上記ウエ
ブを構成する熱可塑性樹脂として、融点が135℃以上の
ポリプロピレンを用い、上記フィルムAを構成する樹脂
として、前記熱可塑性樹脂と同一または類似の構造を有
し、かつ融点が135℃以上のポリプロピレンを用い、上
記フィルムBを構成する樹脂として、前記熱可塑性樹脂
よりも融点が10℃以上高い樹脂を用いたことを特徴とす
る軽量スタンパブルシート表皮貼合品である。(8) 上記(5)〜(7) のいずれかに記載の発明において、上
記フィルムBを構成する樹脂として、ポリアミド系樹脂
を用いたことを特徴とする軽量スタンパブルシート表皮
貼合品である。
【0010】
【作用】この発明にかかる抄造法スタンパブルシートの
特徴は、基材との接着性を示すフィルムAと非通気性を
示すフィルムBとからなる2層フィルム、あるいは基材
との接着性を示すフィルムAと非通気性を示すフィルム
Bと表皮との接着性を示すフィルムCとからなる3層フ
ィルムを、熱可塑性樹脂と強化繊維からなる抄造シート
上に積層した点にある。これにより、上記抄造法スタン
パブルシートを加熱加圧成形(膨張成形)すると、基材
と表皮との密着性に優れ、かつ完全な非通気性を示す多
孔質のスタンパブルシート成形品を得ることができる。
また、上記抄造法スタンパブルシートと表皮を重ね合わ
せて膨張成形すると、単層の接着層を介在させた従来の
軽量スタンパブルシート表皮貼合品に比べて、基材−表
皮間の密着性に優れ、かつ完全な非通気性を示す軽量ス
タンパブルシート表皮貼合品を得ることができる。ここ
で、上記軽量スタンパブルシート表皮貼合品において、
フィルムAは、融点または溶融粘度が基材を構成する熱
可塑性樹脂と同程度もしくはそれ以上である樹脂から構
成されているので、基材表面側に十分な厚みの含浸接着
層を形成し、そのアンカー効果によって基材と非通気層
の密着強度を向上させる接着層として作用する。フィル
ムBは、基材を構成する熱可塑性樹脂よりも十分に融点
の高い樹脂から構成されているので、非通気層として作
用する。また、このフィルムBは、ホットメルト層など
の接着層を有する表皮を用いた場合には、表皮貼合時
に、ホットメルト層の固着を容易にする平滑面を形成す
るので、接着補助層としても作用する。フィルムCは、
接着層のない表皮を用いた場合に有利であり、融点が基
材を構成する熱可塑性樹脂と同程度もしくはそれ以下で
ある樹脂から構成されているので、表皮貼合時に溶融し
て表皮との接着層として作用する。以上説明したように
この発明によれば、表皮の接着性有無に関わらず、基材
と表皮との密着性に優れ、かつ完全な非通気性を確保し
た多孔質の軽量スタンパブルシート表皮貼合品を安定し
て提供することができる。
【0011】以下に、この発明の構成について詳細に説
明する。この発明の抄造法スタンパブルシートは、熱可
塑性樹脂と強化繊維との混合物を抄造成形して得たシー
ト状ウエブを加熱圧着して固化してなる抄造法スタンパ
ブルシートにおいて、上記ウエブを構成する熱可塑性樹
脂と同一または類似の構造を有し、かつ融点または溶融
粘度が前記熱可塑性樹脂と同程度もしくはそれ以上であ
る樹脂によって構成されたフィルムAと、上記ウエブを
構成する熱可塑性樹脂よりも十分に融点の高い樹脂によ
って構成されたフィルムBとからなるフィルムを、その
フィルムAがウエブ側に位置するように積層し、加熱圧
着により一体化してなる緻密な抄造法スタンパブルシー
ト、または、上記ウエブを構成する熱可塑性樹脂と同一
または類似の構造を有し、かつ融点または溶融粘度が前
記熱可塑性樹脂と同程度もしくはそれ以上である樹脂に
よって構成されたフィルムAと、上記ウエブを構成する
熱可塑性樹脂よりも十分に融点の高い樹脂によって構成
されたフィルムBと、上記ウエブを構成する熱可塑性樹
脂の融点と同程度もしくはそれ以下である樹脂によって
構成されたフィルムCからなるフィルムを、そのフィル
ムAがウエブ側に位置するようにフィルムA−フィルム
B−フィルムCの順に積層し、加熱圧着により一体化し
てなる緻密な抄造法スタンパブルシートである。この発
明の軽量スタンパブルシート成形品は、上記抄造法スタ
ンパブルシートを加熱膨張させて膨張シートとし、この
膨張シートを、成形後の密度が理論密度(空隙率ゼロの
時の密度)よりも小さくなるように圧縮成形することに
より多孔質体としたことを特徴とする軽量スタンパブル
シート成形品である。この発明の軽量スタンパブルシー
ト表皮貼合品は、上記抄造法スタンパブルシートを加熱
膨張させて膨張シートとし、この膨張シートと表皮を重
ね合わせて、成形後の密度が理論密度(空隙率ゼロの時
の密度)よりも小さくなるように圧縮成形することによ
り表皮貼合多孔質体としたことを特徴とする軽量スタン
パブルシート表皮貼合品である。
【0012】強化繊維について この発明において基材を構成する強化繊維としては、ガ
ラス繊維や炭素繊維、ボロン繊維、その他の金属繊維な
どの無機繊維、あるいはアラミド繊維やポリエステル繊
維、ポリアミド繊維、木質繊維などの有機繊維を用いる
ことができる。特に、コストと特性のバランスからガラ
ス繊維を用いることがより好ましい。
【0013】この強化繊維の繊維長は、補強効果に優
れ、かつ抄造成形時の成形性を確保するという点から、
5〜30mm、好ましくは10〜26mmの範囲内とすることが望
ましい。この理由は、繊維長が5mmより短いと、十分な
補強効果が得られないので抄紙工程で断紙しやすくなる
からである。一方、繊維長が30mmを超えると、抄紙工程
で強化繊維が十分に開繊しないので成形体の膨張が不均
一になるとともにスプリングバッグ効果が小さくなる。
その結果、成形体の膨張性が低下すると同時に成形時の
賦形性も悪化するからである。この強化繊維の繊維径
は、繊維による補強効果と膨張効果を確保するという点
から、5〜30μm、好ましくは10〜25μmの範囲内とす
ることが望ましい。この理由は、繊維径が5μmより小
さいと、十分な膨張倍率が得られず、一方、繊維径が30
μmを超えると、十分な補強効果が得られないからであ
る。
【0014】この強化繊維は、必要によりカップリング
剤あるいは収束剤による表面処理が施される。とくに、
強化繊維とマトリックス樹脂との濡れ性や接着性を改良
するために、シランカップリング剤による処理が施され
る。このシランカップリング剤としては、ビニルシラン
系、アミノシラン系、エポキシシラン系、メタクリルシ
ラン系、クロロシラン系、メルカプトシラン系のカップ
リング剤を用いることが好ましい。このようなシランカ
ップリング剤による強化繊維の表面処理は、強化繊維を
攪拌しながらシランカップリング剤溶液を噴霧する方法
や、カップリング剤溶液中に強化繊維を浸漬する方法な
どの既知の方法によって行うことができる。なお、上記
シランカップリング剤の処理量は、強化繊維に対して
0.001〜0.3 wt%、好ましくは 0.005〜0.2 wt%の範囲
内とすることが望ましい。この理由は、 0.001wt%未満
の処理量では、強度の向上が小さいからである。また、
軽量スタンパブルシート成形品の強度と膨張性を向上さ
せるために、強化繊維は単繊維に開繊することが望まし
い。そのため、上記強化繊維は、必要により水溶性の収
束剤による処理が施される。この収束剤としては、ポリ
エチレンオキシド系やポリビニルアルコール系などがあ
る。この収束剤の処理量は、強化繊維に対して、0.03〜
0.3 wt%、好ましくは0.05〜0.2 wt%の範囲内とするこ
とが望ましい。この理由は、0.3 wt%を超える処理量で
は、抄紙工程での繊維の開繊が難しくなるからである。
【0015】熱可塑性樹脂について この発明において基材を構成する熱可塑性樹脂として
は、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオ
レフィン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリアミド、ポ
リアセタールなどの樹脂、並びにこれらの樹脂を主成分
とする共重合体(例えばエチレン−塩化ビニル共重合
体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−ブタシ
エン−アクリロニトリル共重合体等)やグラフト化合
物、もしくはこれらの樹脂のブレンド品などを用いるこ
とができる。なかでも好ましいのは、ポリプロピレンで
ある。この熱可塑性樹脂の重量平均分子量(以下、単に
「MW 」という。)は、50,000〜700,000 の範囲内であ
ることが望ましい。この理由は、MW が50,000未満で
は、溶融粘度が低く、強化繊維への濡れ性や接着性は良
くなるものの、樹脂が脆性化しやすく、抄造成形した繊
維強化熱可塑性樹脂基材の機械特性が低下するからであ
る。一方、MW が 700,000を超えると、抄造成形時の流
動性が低下すると共に、強化繊維接合点への含浸性や濡
れ性が悪化し、やはり基材の機械特性が低下するからで
ある。この熱可塑性樹脂としては、その形状が、粒状,
フレーク状,繊維状等であるものを用いることができ
る。特に粒状粒子の場合は、好ましくは樹脂粒径が50〜
2000μmの範囲内にあるものを用いることが望ましい。
この理由は、樹脂粒径が50μm未満では、ウエブ製造時
に、装置への噛み込みなどのトラブルが生じやすく、一
方、樹脂粒径が2000μmを超えると、強化繊維に樹脂が
均一に分散した繊維強化熱可塑性樹脂基材を得ることが
難しくなるからである。
【0016】この熱可塑性樹脂は、樹脂と強化繊維の接
着性を向上させるために、酸やエポキシなどの種々の化
合物で変性した樹脂を併用することができる。例えば、
ポリプロピレンの場合、マレイン酸や無水マレイン酸、
アクリル酸などで変性することができ、変性基が酸無水
物基、カルボキシル基となるものが好ましい。この変性
樹脂は、MW が20,000〜200,000 の範囲内であることが
望ましい。この理由は、MW が20,000未満では、溶融粘
度が低く、強化繊維への濡れ性や接着性は良くなるもの
の、樹脂が脆性化しやすく、抄造成形した繊維強化熱可
塑性樹脂基材の機械特性は低下するからである。一方、
W が 200,000を超えると、抄造成形時の流動性が低下
すると共に、強化繊維接合点への含浸性や濡れ性が悪化
し、やはり前記基材の機械特性が低下するからである。
この変性樹脂は、前記変性基の量が0.02〜3.0 wt%( 1
00×変性基の重量/熱可塑性樹脂の重量)、好ましくは
0.05〜2.0 wt%の範囲内であることが望ましい。この理
由は、変性基の量が0.02wt%未満では、シランカップリ
ング剤との反応が不十分となり、強度の向上が小さいか
らである。一方、3.0 wt%を超えると、熱可塑性樹脂の
脆化やシートの着色などの不都合を招くからである。
なお、熱可塑性樹脂として上記変性樹脂を併用する場
合、それぞれの樹脂からなるウエブを積層成形して繊維
強化熱可塑性樹脂基材を製造してもよいし、これらの樹
脂を予め押出機などで溶融混練して粉砕したもの、ある
いは一方の樹脂を他の樹脂でコーティングしたものを抄
造成形に供して繊維強化熱可塑性樹脂基材を製造するこ
ともできる。
【0017】強化繊維と熱可塑性樹脂の配合比について この発明の軽量スタンパブルシート成形品を構成する繊
維強化熱可塑性樹脂基材において、強化繊維と熱可塑性
樹脂の配合比は、重量比(繊維/樹脂)で、20/80〜70
/30の範囲内とすることが望ましい。この理由は、強化
繊維の配合率(含有量)が20wt%より少ないと、強化繊
維による十分な補強効果が期待できず、一方、強化繊維
の配合率(含有量)が70wt%を超えると、膨張させた場
合に、バインダー成分としての熱可塑性樹脂が不足し、
樹脂を強化繊維接合点にまで均一に含浸することが難し
くなり、強度の低下を招くからである。
【0018】表皮について この発明の軽量スタンパブルシート表皮貼合成形品を構
成する装飾用表皮としては、天然および合成繊維を素材
とした織布、ニードルパンチ等を行った不織布、起毛織
布、編布、植毛布等を用いることができる。とくに、自
動車内装用途には、PVC(ポリ塩化ビニル)やTPO
(熱可塑性オレフィン)、熱可塑性ポリエステル、エラ
ストマー等の熱可塑性樹脂シート、およびこのシートに
基布やポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリウレタン等の樹脂発泡体をラミネートしたも
の、あるいは上述の各種装飾用表皮単独、およびこれに
バッキング材を貼着したもの、もしくはポリプロピレン
やポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン等の樹
脂発泡体をラミネートしたものが用いられる。また、こ
れらの表皮にさらに各種ホットメルトを付けて使用され
る場合があるが、本発明においては、ホットメルトがな
くても十分な接着強度を有しているので、その使用を強
制するものではない。なお、ホットメルト付きの表皮を
使用する場合には、例えば、ポリアミド系や変性ポリオ
レフィン系、ウレタン系、ポリオレフィン系といった各
種ホットメルトのなかから、使用する2層フィルム樹脂
成分と親和性および接着性の良いものを選択することが
望ましい。
【0019】フィルムの構成について この発明の軽量スタンパブルシート表皮貼合品におい
て、基材と表皮の間に介在しているフィルムは、フィル
ムA−フィルムB、またはフィルムA−フィルムB−フ
ィルムCで構成されている。ここで、上記フィルムA
は、基材側に浸透して基材表面側に十分な厚みの含浸接
着層を形成し、そのアンカー効果によって、基材との接
着性の向上を担う樹脂層であり、基材を構成する熱可塑
性樹脂と同一または類似の構造を有し、かつ融点または
溶融粘度が前記熱可塑性樹脂と同程度もしくはそれ以上
である樹脂によって構成されている。具体的には、重合
度を上げて分子量を大きくするか、あるいは共重合化や
グラフト化により部分変性させたり、他の樹脂をブレン
ドすることにより粘度を上げる等の方法がある。つま
り、同一または類似の構造とは、ホモポリマーに対する
共重合体やブレンド品、グラフト品等を意味する。特
に、基材を構成する熱可塑性樹脂としてポリプロピレン
を用いる場合には、基材に対しての接着性から、ポリオ
レフィン系樹脂を用いることが好ましい。また、基材を
構成する熱可塑性樹脂としてポリプロピレンを用い、か
つフィルムAを構成している樹脂にポリプロピレンを用
いる場合には、フィルムAの樹脂は、分子量を大きくす
るか、またはLDPE(低密度ポリエチレン)をブレン
ドしても良い。上記フィルムBは、非通気層として作用
するフィルムであり、基材を構成する熱可塑性樹脂が溶
融する温度において溶融せず、かつ膨張成形時にシート
への賦形性の妨げにならない程度の伸びを与える樹脂フ
ィルムであることが望ましく、基材を構成する熱可塑性
樹脂よりも十分に融点の高い樹脂によって構成されてい
る。例えば、ポリオレフィンやポリスチレン、ポリ塩化
ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネー
ト、ポリアミド、ポリアセタールなど、ならびにこれら
の樹脂を主成分とする共重合体(例えばエチレン−塩化
ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等)や
グラフト化合物、もしくはこれらの樹脂のブレンド品な
どを用いることができる。特に、基材を構成する熱可塑
性樹脂としてポリプロピレンを用いる場合には、シート
の固化、および加圧成形温度 190〜210 ℃の範囲内で、
溶融しないか(ポリプロピレンよりも融点が10℃以上高
い樹脂)、もしくは高い溶融粘度を呈する樹脂、例えば
ポリアミド系樹脂などを用いることが好ましい。上記フ
ィルムCは、接着性を有しない表皮を用いた場合に有利
なフィルム層であり、表皮との接着層として作用し、基
材を構成する熱可塑性樹脂よりも融点の低い樹脂によっ
て構成されていればよく、とくに他の制限はない。例え
ば、ポリオレフィンやポリスチレン、ポリ塩化ビニル、
ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリ
アミド、ポリアセタールなど、ならびにこれらの樹脂を
主成分とする共重合体やグラフト化合物、もしくはこれ
らの樹脂のブレンド品などを用いることができる。な
お、上述した2層または3層の多層フィルムは、従来既
知の方法に従って製造することができる。例えば、ドラ
イラミネート法または共押出法によりフィルムの多層化
を実施することができる。さらに、前記多層フィルムの
各層間には、接着性をさらに改良するための薄い接着層
を設けることも可能である。
【0020】次に、この発明にかかる軽量スタンパブル
シート成形品および軽量スタンパブルシート表皮貼合品
を製造する一方法について説明する。 (1) まず、強化繊維と熱可塑性樹脂粒子とを、空気の微
小気泡が分散した界面活性剤水溶液に分散させる。次い
で、得られた分散液を多孔性支持体を介して脱水するこ
とにより、分散液中の固形分を堆積させ、その堆積物を
乾燥して、均一なウエブを得る。このウエブは、強化繊
維と熱可塑性樹脂等から構成され、強化繊維の中に熱可
塑性樹脂の粒子が均一に分散したものであり、それの厚
さは、1〜10mmである。
【0021】(2) 次に、上記ウエブの片側あるいは両側
にフィルムA−フィルムBまたはフィルムA−フィルム
B−フィルムCからなる多層フィルムを積層し、この積
層体を熱可塑性樹脂の融点以上かつ分解点未満の温度で
加熱し、樹脂を溶融させ、冷却盤間で圧力を加えてシー
ト状に固化し、緻密な抄造法スタンパブルシートを得
る。なお、ウエブの両側に多層フィルムを積層するの
は、成形品用途により基材両側の外観改良が要求される
場合である。ここで、上記熱可塑性樹脂がポリプロピレ
ンの場合には、加熱温度は 170〜230 ℃、好ましくは 1
90〜210 ℃とする。この理由は、 230℃を超えると、ポ
リプロピレンの分解による着色や強度低下を招くからで
ある。また、冷却盤間における上記圧力は、緻密な抄造
法スタンパブルシートを得るためには3〜50 Kgf/cm2
の範囲内とするのが望ましい。この理由は、50 Kgf/cm
2 を超える圧力では、強化繊維の破損を招きやすいから
である。なお、この抄造法スタンパブルシートには、酸
化防止剤や耐光安定剤、金属不活性化剤、難燃剤、カー
ボンブラックなどの添加剤や着色剤等を含有させること
ができる。これらの添加剤や着色剤は、例えば、粒状の
熱可塑性樹脂に予め配合したりコーティングしたりする
方法、あるいは抄造法スタンパブルシート製造工程中
に、スプレーなどで添加する方法等によって、抄造法ス
タンパブルシート中に含有させることができる。
【0022】(3) そして、上述のようにして得られた抄
造法スタンパブルシート(積層シート)を、構成樹脂の
融点以上の温度に再加熱し、表皮貼合品の場合には膨張
したシート上に表皮を積層したのち、成形金型内に置
き、金型スペーサーの高さやプレスの型締め高さ等を調
整し、加圧成形することによって一体化して、所定の厚
みと密度を有する軽量スタンパブルシート成形品または
軽量スタンパブルシート表皮貼合品を得る。ここで、こ
のような膨張成形時の加熱温度は、抄造法スタンパブル
シートを構成する熱可塑性樹脂の融点以上かつ分解点未
満の温度範囲で適宜選択することができる。例えば、上
記熱可塑性樹脂がポリプロピレンの場合には、加熱温度
は 170〜230 ℃、好ましくは 190〜210 ℃とする。この
抄造法スタンパブルシートの加熱方法としては、熱盤加
熱や遠赤外線加熱、通風式加熱などがあり、とくに限定
されるものでない。また、金型温度は、上記熱可塑性樹
脂の凝固点以下であればよく、ハンドリング性や生産性
の点から、通常、室温〜60℃の範囲とする。さらに、成
形圧力は、製品形状により異なるが、過剰の圧力は強化
繊維を破断させるため、通常1〜50kg/cm2 の範囲とす
る。
【0023】このようにして得られる軽量スタンパブル
シート成形品の密度は、金型のクリアランスにより制御
され、理論密度(ρ)よりも小さければ良く、好ましく
は0.8g/cm3以下、より好ましくは0.7g/cm3以下とする。
ここで、理論密度(ρ)とは、空隙率がゼロのときの密
度がであり、次式から求められる。 ρ=100 /(Wm /ρm +Wr /ρr ) Wm ;熱可塑性樹脂の重量分率 Wr ;強化繊維の重量分率 ρm ;熱可塑性樹脂の密度 ρr ;強化繊維の密度 また、軽量スタンパブルシート成形品の膨張倍率は、1.
1 〜25倍、好ましくは1.5 〜10倍、より好ましくは1.5
〜8倍とする。この理由は、膨張倍率が大きすぎると、
目付量が多い場合に、加熱時の表面と内部の温度差が大
きくなり、均一な加熱が難しく厚みの不均一が生じるか
らである。一方、膨張倍率が小さすぎると、必要厚みに
おける軽量化の効果が少ないからである。ここで、膨張
倍率とは、膨張材(軽量スタンパブルシート成形品)の
厚みを理論厚み(空隙率がゼロのときの厚み)で除した
ものである。
【0024】
【実施例】以下に、この発明を実施例に基づいて具体的
に説明する。なお、実施例において用いたスタンパブル
シートを構成する熱可塑性樹脂と強化繊維、多層フィル
ム、表皮は以下のとおりである。 ・熱可塑性樹脂;ポリプロピレン粒子(重量平均分子量
200,000 、MFR65 、平均粒径 500μm) ・強化繊維;ガラス繊維A(長さ25mm、直径17μm) ガラス繊維B(長さ25mm、直径23μm) ・多層フィルム; フィルムX→ドライラミネート法による2層フィルム
で、フィルムA(第1層)が厚さ60μmのポリプロピレ
ン(MFR 9 、融点 155℃)から構成され、フィルムB
(第2層)が厚さ25μmの6-ナイロン(融点 215℃)か
ら構成されている。 フィルムY→ドライラミネート法による3層フィルム
で、フィルムA(第1層)が厚さ40μmのポリプロピレ
ン(MFR 9 、融点 155℃)から構成され、フィルムB
(第2層)が厚さ25μmの6-ナイロン(融点 215℃)か
ら構成され、フィルムC(第3層)が厚さ40μmのポリ
プロピレン(MFR 9 、融点 130℃)から構成されてい
る。 フィルムY′→ドライラミネート法による3層フィルム
で、フィルムA(第1層)が厚さ60μmのポリプロピレ
ン(MFR 9 、融点 155℃)から構成され、フィルムB
(第2層)が厚さ25μmの6-ナイロン(融点 215℃)か
ら構成され、フィルムC(第3層)が厚さ40μmのポリ
エチレン(MFR15 、融点 115℃)から構成されている。 フィルムZ→厚さ40μmのポリプロピレン(MFR 9 、融
点 140℃)から構成されている。 ・表皮;表皮A→ポリエステル不織布(厚さ2mm)に、
バッキング材、ホットメルト層がある。 表皮B→ポリエステル不織布(厚さ2mm)に、バッキン
グ材があり、ホットメルト層はない。
【0025】(実施例1)乾燥重量で、ポリプロピレン
粒子40%、ガラス繊維A35%及びガラス繊維B25%の組
成であり、全目付量が600g/m2 となるように、これらの
原料を混合して抄紙し、ウエブ(基材)を得た。次に、
得られたウエブとフィルムXをフィルムX/ウエブの構
成になるように重ね合わせて積層した。この積層体を21
0 ℃で予熱し、予熱された積層体を25℃の冷却盤間に配
置し、5kgf/cm2 の圧力でプレスし、固化した緻密な抄
造法スタンパブルシートを得た(図1参照)。そして、
上記抄造法スタンパブルシートを遠赤外線ヒーターでヒ
ータ設定温度250℃で2分間加熱し、次いで、表皮Aを
加熱膨張したシート上に載せ、クリアランスを2.5mm に
設定した金型により、表皮Aとともに基材を圧縮/冷却
し、軽量スタンパブルシート表皮貼合品を得た(図2参
照)。このときの、表皮貼合品の基材膨張倍率(空隙率
ゼロの時の理論厚さに対する実際の基材厚さの比)は4
倍であった。このようにして得られた軽量スタンパブル
シート表皮貼合品から、長さ150mm、幅50mmの試験片を
作製し、スパン100mm 、クロスヘッドスピード50mm/mi
n で、表皮側から荷重をかける3点曲げ試験を実施し、
最大荷重を測定した。また、長さ150mm 、幅25mmの剥離
試験片(Tピール試験片)を切り出し、端から50mm口開
きを行った状態で、通常の引張試験(引張速度50mm/mi
n )により、最大荷重と最小荷重の平均値として剥離強
度を測定した。さらに、ASTM-D737 に準拠した通気性試
験により通気度を評価した。これらの結果を表1に示
す。
【0026】(実施例2)実施例1と同様の抄造法スタ
ンパブルシートを作製し、得られた抄造法スタンパブル
シート単独を実施例1と同様にして、クリアランスを2.
0mm に設定した金型により、表皮未貼合の軽量スタンパ
ブルシート成形品を得た(図3参照)。このときの、基
材膨張倍率は4倍であった。このようにして得られた軽
量スタンパブルシート成形品に関し、実施例1と同様に
して最大荷重,剥離強度,通気度を測定した。これらの
結果を表1に併せて示す。
【0027】(実施例3)実施例1において使用したフ
ィルムXの代わりにフィルムYを使用し、表皮Aの代わ
りに表皮Bを用いたこと以外は、実施例1と同様にして
軽量スタンパブルシート表皮貼合品を得た(図4参
照)。このときの、表皮貼合品の基材膨張倍率は4倍で
あった。このようにして得られた軽量スタンパブルシー
ト表皮貼合品に関し、実施例1と同様にして最大荷重,
剥離強度,通気度を測定した。これらの結果を表1に併
せて示す。
【0028】(実施例4)実施例1において使用したフ
ィルムXの代わりにフィルムY′を使用し、表皮Aの代
わりに表皮Bを用いたこと以外は、実施例1と同様にし
て軽量スタンパブルシート表皮貼合品を得た。このとき
の、表皮貼合品の基材膨張倍率は4倍であった。このよ
うにして得られた軽量スタンパブルシート表皮貼合品に
関し、実施例1と同様にして最大荷重,剥離強度,通気
度を測定した。これらの結果を表1に併せて示す。
【0029】(比較例)実施例1において使用したフィ
ルムXの代わりにフィルムZを使用したこと以外は、実
施例1と同様にして軽量スタンパブルシート表皮貼合品
を得た(図5参照)。このときの、表皮貼合品の基材膨
張倍率は4倍であった。このようにして得られた軽量ス
タンパブルシート表皮貼合品に関し、実施例1と同様に
して最大荷重,剥離強度,通気度を測定した。これらの
結果を表1に併せて示す。
【0030】
【表1】
【0031】この表1に示す結果から明らかなように、
この発明にかかる軽量スタンパブルシート成形品または
軽量スタンパブルシート表皮貼合品は、基材を構成する
ポリプロピレンと比較して高い融点を有するナイロンフ
ィルムが、基材表面または基材と表皮の間に残存してい
るので、完全な非通気性を実現することができる。ま
た、剛性が高く、かつ予熱時に溶融しないナイロンフィ
ルム層が、基材表面または基材と表皮の間に存在するこ
とにより、基材側接着層のポリプロピレンが基材内部の
空隙中へ激しく浸透するのを抑制できる結果、ポリプロ
ピレンフィルムのみの場合よりも耐荷重性が向上した。
また、ホットメルト層を有する表皮に対しては、非溶融
層(ナイロンフィルム層)が表皮貼合時にホットメルト
層を固着しやすい平滑面を形成するために、ポリプロピ
レンフィルムのみの場合に比べて接着強度が向上した。
さらに、基材を構成する熱可塑性樹脂よりも融点の低い
樹脂層を、非溶融層(ナイロンフィルム層)の外側に有
する場合には、ホットメルト層を有しない表皮を用いて
も、基材と表皮の間に良好な密着状態を呈した。このよ
うに、基材と表皮の間に介在させる多層フィルムを適宜
選択することにより、表皮のホットメルト層有無に関わ
らず、基材と表皮との密着性に優れ、かつ完全な非通気
性を確保した多孔質の軽量スタンパブルシート表皮貼合
品を得ることが可能になった。
【0032】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
接着性と非通気性に優れる抄造法スタンパブルシートを
提供でき、これにより、完全な非通気性を示す軽量スタ
ンパブルシート成形品、および表皮の接着性有無に関わ
らず基材と表皮との密着性に優れ、かつ完全な非通気性
を確保した多孔質の軽量スタンパブルシート表皮貼合品
を容易に得ることができる。特に、この発明にかかる軽
量スタンパブルシート表皮貼合品は、軽量化が望まれる
自動車内装材、例えば天井材やドアトリム材などに有利
に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる抄造法スタンパブルシートの
一断面構造を示す図である。
【図2】この発明にかかる軽量スタンパブルシート表皮
貼合品の一断面構造を示す図である。
【図3】この発明にかかる軽量スタンパブルシート成形
品の一断面構造を示す図である。
【図4】この発明にかかる軽量スタンパブルシート表皮
貼合品の他の断面構造を示す図である。
【図5】従来技術にかかる軽量スタンパブルシート表皮
貼合品の一断面構造を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高野 茂 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎 製鉄株式会社技術研究所内 (72)発明者 桝井 捷平 東京都中央区新川2丁目27番1号(東京 住友ツインビルディング東館) 住友化 学工業株式会社内 (72)発明者 船越 覚 大阪府高槻市塚原2丁目10番1号 住友 化学工業株式会社内 (72)発明者 吉武 裕幸 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 ケー プラシート株式会社内 (72)発明者 砂田 允彰 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 ケー プラシート株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−191122(JP,A) 特開 平5−16274(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29B 11/16 B29B 15/08 - 15/14 B29C 51/00 - 51/46 B32B 1/00 - 35/00 C08J 5/04 - 5/10 C08J 5/24

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性樹脂と強化繊維との混合物を抄造
    成形して得たシート状ウエブを加熱圧着して固化してな
    る抄造法スタンパブルシートにおいて、上記ウエブを構
    成する熱可塑性樹脂と同一または類似の構造を有し、か
    つ融点または溶融粘度が前記熱可塑性樹脂と同程度もし
    くはそれ以上である樹脂によって構成されたフィルムA
    と、上記ウエブを構成する熱可塑性樹脂よりも十分に融
    点の高い樹脂によって構成されたフィルムBとからなる
    フィルムを、そのフィルムAがウエブ側に位置するよう
    に積層し、加熱圧着により一体化してなる緻密な抄造法
    スタンパブルシートを加熱膨張させて膨張シートとし、
    この膨張シートを、成形後の密度が理論密度(空隙率ゼ
    ロの時の密度)よりも小さくなるように圧縮成形するこ
    とにより多孔質体としたことを特徴とする軽量スタンパ
    ブルシート成形品。
  2. 【請求項2】熱可塑性樹脂と強化繊維との混合物を抄造
    成形して得たシート状ウエブを加熱圧着して固化してな
    る抄造法スタンパブルシートにおいて、上記ウエブを構
    成する熱可塑性樹脂と同一または類似の構造を有し、か
    つ融点または溶融粘度が前記熱可塑性樹脂と同程度もし
    くはそれ以上である樹脂によって構成されたフィルムA
    と、上記ウエブを構成する熱可塑性樹脂よりも十分に融
    点の高い樹脂によって構成されたフィルムBと、上記ウ
    エブを構成する熱可塑性樹脂の融点と同程度もしくはそ
    れ以下である樹脂によって構成されたフィルムCからな
    るフィルムを、そのフィルムAがウエブ側に位置するよ
    うにフィルムA−フィルムB−フィルムCの順に積層
    し、加熱圧着により一体化してなる緻密な抄造法スタン
    パブルシートを加熱膨張させて膨張シートとし、この膨
    張シートを、成形後の密度が理論密度(空隙率ゼロの時
    の密度)よりも小さくなるように圧縮成形することによ
    り多孔質体としたことを特徴とする軽量スタンパブルシ
    ート成形品。
  3. 【請求項3】上記ウエブを構成する熱可塑性樹脂とし
    て、融点が135℃以上のポリプロピレンを用い、上記フ
    ィルムAを構成する樹脂として、前記熱可塑性樹脂と同
    一または類似の構造を有し、かつ融点が135℃以上のポ
    リプロピレンを用い、上記フィルムBを構成する樹脂と
    して、前記熱可塑性樹脂よりも融点が10℃以上高い樹脂
    を用いたことを特徴とする請求項1または2に記載の軽
    量スタンパブルシート成形品。
  4. 【請求項4】上記フィルムBを構成する樹脂として、ポ
    リアミド系樹脂を用いたことを特徴とする請求項1〜3
    のいずれかに記載の軽量スタンパブルシート成形品。
  5. 【請求項5】熱可塑性樹脂と強化繊維との混合物を抄造
    成形して得たシート状ウエブを加熱圧着して固化してな
    る抄造法スタンパブルシートにおいて、上記ウエブを構
    成する熱可塑性樹脂と同一または類似の構造を有し、か
    つ融点または溶融粘度が前記熱可塑性樹脂と同程度もし
    くはそれ以上である樹脂によって構成されたフィルムA
    と、上記ウエブを構成する熱可塑性樹脂よりも十分に融
    点の高い樹脂によって構成されたフィルムBとからなる
    フィルムを、そのフィルムAがウエブ側に位置するよう
    に積層し、加熱圧着により一体化してなる緻密な抄造法
    スタンパブルシートを加熱膨張させて膨張シートとし、
    この膨張シートと表皮を重ね合わせて、成形後の密度が
    理論密度(空隙率ゼロの時の密度)よりも小さくなるよ
    うに圧縮成形することにより表皮貼合多孔質体としたこ
    とを特徴とする軽量スタンパブルシート表皮貼合品。
  6. 【請求項6】熱可塑性樹脂と強化繊維との混合物を抄造
    成形して得たシート状ウエブを加熱圧着して固化してな
    る抄造法スタンパブルシートにおいて、上記ウエブを構
    成する熱可塑性樹脂と同一または類似の構造を有し、か
    つ融点または溶融粘度が前記熱可塑性樹脂と同程度もし
    くはそれ以上である樹脂によって構成されたフィルムA
    と、上記ウエブを構成する熱可塑性樹脂よりも十分に融
    点の高い樹脂によって構成されたフィルムBと、上記ウ
    エブを構成する熱可塑性樹脂の融点と同程度もしくはそ
    れ以下である樹脂によって構成されたフィルムCからな
    るフィルムを、そのフィルムAがウエブ側に位置するよ
    うにフィルムA−フィルムB−フィルムCの順に積層
    し、加熱圧着により一体化してなる緻密な抄造法スタン
    パブルシートを加熱膨張させて膨張シートとし、この膨
    張シートと表皮を重ね合わせて、成形後の密度が理論密
    度(空隙率ゼロの時の密度)よりも小さくなるように圧
    縮成形することにより表皮貼合多孔質体としたことを特
    徴とする軽量スタンパブルシート表皮貼合品。
  7. 【請求項7】上記ウエブを構成する熱可塑性樹脂とし
    て、融点が135℃以上のポリプロピレンを用い、上記フ
    ィルムAを構成する樹脂として、前記熱可塑性樹脂と同
    一または類似の構造を有し、かつ融点が135℃以上のポ
    リプロピレンを用い、上記フィルムBを構成する樹脂と
    して、前記熱可塑性樹脂よりも融点が10℃以上高い樹脂
    を用いたことを特徴とする請求項5または6に記載の軽
    量スタンパブルシート表皮貼合品。
  8. 【請求項8】上記フィルムBを構成する樹脂として、ポ
    リアミド系樹脂を用いたことを特徴とする請求項5〜7
    のいずれかに記載の軽量スタンパブルシート表皮貼合
    品。
JP4155095A 1995-03-01 1995-03-01 軽量スタンパブルシート成形品および軽量スタンパブルシート表皮貼合品 Expired - Fee Related JP3379851B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4155095A JP3379851B2 (ja) 1995-03-01 1995-03-01 軽量スタンパブルシート成形品および軽量スタンパブルシート表皮貼合品
US08/737,016 US5854149A (en) 1995-03-01 1996-03-01 Paper-made stampable sheet, light-weight stampable sheet shaped body and method of producing light-weight stampable shaped body
KR1019960706153A KR100225617B1 (ko) 1995-03-01 1996-03-01 종이 뜨는 방법의 스탬퍼블 시트, 경량 스탬퍼블 시트 성형체 및 경량 스탬퍼블 시트 성형체의 제조방법
PCT/JP1996/000507 WO1996026822A1 (fr) 1995-03-01 1996-03-01 Feuille a estamper fabriquee selon les techniques de papeterie, et procede de fabrication d'une feuille a estamper moulee et legere
EP96904312A EP0758577B1 (en) 1995-03-01 1996-03-01 Stampable sheet made by papermaking technique and method for manufacturing lightweight molded stampable sheet
DE1996612798 DE69612798T2 (de) 1995-03-01 1996-03-01 Mit der papierherstellungstechnik hergestellte verpressbare folie und verfahren zum herstellen von verpressten folien mit geringen gewicht

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4155095A JP3379851B2 (ja) 1995-03-01 1995-03-01 軽量スタンパブルシート成形品および軽量スタンパブルシート表皮貼合品

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002292260A Division JP2003175573A (ja) 2002-10-04 2002-10-04 接着性と非通気性に優れる抄造法スタンパブルシート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08229941A JPH08229941A (ja) 1996-09-10
JP3379851B2 true JP3379851B2 (ja) 2003-02-24

Family

ID=12611545

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4155095A Expired - Fee Related JP3379851B2 (ja) 1995-03-01 1995-03-01 軽量スタンパブルシート成形品および軽量スタンパブルシート表皮貼合品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3379851B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3574209B2 (ja) * 1995-03-01 2004-10-06 Jfeケミカル株式会社 軽量スタンパブルシート表皮貼合品
JP2000290384A (ja) * 1999-04-06 2000-10-17 Sekisui Chem Co Ltd 複合成形品、その製造方法及びそれに用いる繊維強化熱可塑性シートの製造方法
JP2002240180A (ja) * 2001-02-15 2002-08-28 Kawasaki Steel Corp 多孔質積層体および接着性分散法スタンパブルシート
US8334046B2 (en) * 2009-05-12 2012-12-18 E I Du Pont De Nemours And Company Overmolded polyamide composite structures and processes for their preparation
CN103649186B (zh) * 2011-07-11 2016-04-27 东丽株式会社 热塑性树脂预浸料坯、使用其的预成型体及复合成型体、以及它们的制造方法
JP5935441B2 (ja) * 2012-03-28 2016-06-15 大日本印刷株式会社 加飾複合材料の製造方法
CA2965969A1 (en) * 2014-10-29 2016-05-06 Hanwha Azdel, Inc. Composite articles including films with a tie layer

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08229941A (ja) 1996-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100225617B1 (ko) 종이 뜨는 방법의 스탬퍼블 시트, 경량 스탬퍼블 시트 성형체 및 경량 스탬퍼블 시트 성형체의 제조방법
EP0593716B1 (en) Nonwoven moldable composite and method of manufacture
US5055341A (en) Composite molded articles and process for producing same
EP0266224B1 (en) Process for the manufacture of laminated elements
US5164254A (en) Hoodliner
JP2006525141A (ja) 不織複合要素
KR101938847B1 (ko) 고강도 경량 복합소재 및 이의 제조방법
US6436854B1 (en) Chopped fiberglass laminate for automotive headliners and method of fabrication
JP3379851B2 (ja) 軽量スタンパブルシート成形品および軽量スタンパブルシート表皮貼合品
JP3409948B2 (ja) 抄造法スタンパブルシート、軽量スタンパブルシート成形品および軽量スタンパブルシート表皮貼合品
US6756099B2 (en) Laminated resin material
JP3574209B2 (ja) 軽量スタンパブルシート表皮貼合品
JP2002046545A (ja) 車両用成形天井材及びその製造方法
JPH08276446A (ja) 成形複合体の製造方法
JP2003181965A (ja) 抄造法スタンパブルシート、軽量スタンパブルシート成形品および軽量スタンパブルシート表皮貼合品
JP3853077B2 (ja) 分散法スタンパブルシートの膨張成形体および分散法スタンパブルシート
JP2003175573A (ja) 接着性と非通気性に優れる抄造法スタンパブルシート
JP2002036405A (ja) 熱成形性芯材及び自動車用天井材
JPS62174131A (ja) 自動車用内装材の製造方法
JPS61252378A (ja) 複層成型材およびその製造方法
JPH01209131A (ja) 繊維質積層体及びその製造方法
JP2872896B2 (ja) 熱成形性芯材、その製造方法及び内装材
JP2000015729A (ja) 分散法スタンパブルシートの膨張成形品および分散法スタンパブルシート
JPH07102650B2 (ja) 軽量複合材料の製造方法
JP3095503B2 (ja) 熱成形性芯材およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071213

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081213

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091213

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091213

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101213

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111213

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees