JPH0588188B2 - - Google Patents

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JPH0588188B2
JPH0588188B2 JP61229232A JP22923286A JPH0588188B2 JP H0588188 B2 JPH0588188 B2 JP H0588188B2 JP 61229232 A JP61229232 A JP 61229232A JP 22923286 A JP22923286 A JP 22923286A JP H0588188 B2 JPH0588188 B2 JP H0588188B2
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JP
Japan
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sheet
adhesive
polyolefin
fibers
fiber layer
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP61229232A
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English (en)
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JPS6382743A (ja
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Makoto Takizawa
Ryoji Takashima
Hiroshi Hara
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Publication date
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  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は接着性ポリオレフインシートに関し、
更に詳しくは、接着剤を用いることによりコンク
リート、金属、木材等の基材と強固に接着するポ
リオレフインの複層シートに関する。
〔従来の技術〕
ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフ
イン系樹脂は耐薬品性の良い樹脂として知られて
いる。しかしながら、耐薬品性の若干落ちるポリ
塩化ビニル、ポリスチレンやゴムには安価で良い
接着剤が種々市販されているに係わらず、ポリオ
レフイン系樹脂用には残念なことに安くて良い接
着剤あるいは接着方法が開発されていない。
ポリオレフイン系樹脂の厚さ100μ以下のフイ
ルムと呼ばれる薄い場合には、表面をコロナ処理
する等の簡単な処理によつて実感は接着性が改良
されることが知られており、その目的で用いうる
接着用フイルムが開発されている。
フイルムのように、材料の剛性が小さい場合に
は、基材との線膨張係数が大きく違つても、フイ
ルムが小さい力で容易に伸び縮みして膨張収縮に
追随することの他に、薄いために強度がないから
強い接着強度を必要としないことにより僅かの接
着性の改良でも充分であるのである。
一方、厚さ0.2mm以上のシートと呼ばれる厚い
樹脂シートになるとシートの剛性が大きくなるた
めに、かかる線膨張の差において、接着層の層間
剥離を起こしやすくなり、上記した薄いフイルム
に対する改良程度では不充分である。
これらの樹脂製シートは、耐薬品性を利用して
コンクリート、金属等の無機材料、木材、紙、段
ボール等の天然材料などの表面材としての使用が
検討されつつあるが、ポリオレフイン系樹脂のシ
ートは耐薬品性が特に優れているにも拘らず、前
述したように、他素材との貼合せに劣るために、
利用されていない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明の目的は従来の技術に於いてはまだ提供
されていない、コンクリート、金属、木材などの
基材と強固に接着することができるポリオレフイ
ンの特性を生かす改良した複層シートとその製造
方法を提供するにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検
討し、かかる難接着性ポリオレフイン系樹脂シー
トの接着性を、ポリオレフイン樹脂シートの表面
に繊維層を埋め込みからみ合わせて一体化するこ
とによつて解決できることを見出し、本発明に至
つた。
すなわち、本発明は厚み0.2〜5mmのポリオレ
フイン樹脂シートに100デニール以下の繊維から
なる空隙率50%以上、目の粗さ1mm2以上の繊維層
の一部が全面に可及的均等に埋め込まれてなる接
着性ポリオレフイン複層シートである。
また、本発明はポリオレフイン樹脂をTダイよ
り厚み0.2〜5mmのシート状に押出し、該シート
と100デニール以下の繊維からなる空隙率50%以
上、目の粗さ1mm2以上の織布あるいは不織布とを
チルロール上で圧着することを特徴とする接着性
ポリオレフイン複層シートの製造方法である。
すなわち、ポリオレフイン系樹脂系シートは一
般にTダイで押出し、ロール成形されるが、Tダ
イを出た直後の半溶融状態においてチルロールの
上又は下から繊維層を供給し、チルロールで圧着
することによつて、繊維層の一部をシートの中に
埋込み接着面積を増やし、かつ接着剤をシート表
面に固定され易くする。
ポリオレフイン系樹脂としては、エチレン、プ
ロピレンなどのα−オレフインの単独重合体や共
重合体が挙げられ、好ましくは融点が異なるポリ
オレフイン系樹脂を混合して用いる。融点が異な
る樹脂を混合して用いると繊維層の埋込みからみ
合わせが容易にできる。たとえば融点155℃のエ
チレンプロピレン共重合体に融点92℃、密度0.91
g/c.c.の低密度ポリエチレンを混合することによ
つて、繊維層の埋込み性が改良できる。
繊維層としてはポリオレフイン系あるいはポリ
塩化ビニル、ポリエステル、ポリアミド、ポリア
クリル等の熱可塑性樹脂に限らず、木綿、紙等の
天然繊維あるいはこれらを混合した不織布又は織
布を用いることができ、これらは適宜目的によつ
て選択して用いる。
なお、繊維層の繊維の太さとしては、130デニ
ール以下が好ましく、これより太すぎると、たと
えば200デニールともなると、硬すぎて半溶融の
シートを貫通してしまうことがある。従つて、各
繊維の太さは好ましくは100デニール以下、特に
好ましくは20デニール以下が好適である。製造す
るポリオレフイン系樹脂シートが厚ければ繊維は
太いものでも構わない。
これらの繊維は長さ数mmからの短繊維のみなら
ず長繊維も使用される。短繊維は紙の製法のよう
に水懸濁法によるものや、ランダム分散糸を熱セ
ツトする等により不織布として、長繊維は織布や
不織布として本発明の繊維層に使用できる。
繊維層がポリオレフイン系樹脂シートの半溶融
樹脂シートの中に機械的に一部埋め込まれるため
には、繊維層の当接面の目の粗さは1mm2以上、空
隙率30%以上、特に好ましくは空隙率50%以上で
あると良好な結果が得られる。
一方繊維層の他の面(本発明の複層シートを基
材の表面に接着する際に基材と接する面)は接着
に用いる接着剤の種類によつて異なるが、一般に
目の粗さが1mm2以上、空隙率50%以上ある方が良
い。目の粗さが1mm2未満、空隙率50%未満では接
着材とのからみ合いが不良となるので好ましくな
い。
繊維層の厚さは、製造するポリオレフイン樹脂
シートの厚さによつて異なるが、通常、厚さ0.2
〜10mm程度が好ましい。
基材との接着に用いる接着剤の種類にあわせて
あらかじめ該接着剤と親和力の強い繊維材質を使
えばより接着に好適である。
本発明の接着性ポリオレフイン複層シートは、
基材と各種接着剤により接着して、被覆に用いう
る。この際に用いる接着剤としては、基材に応じ
たものを用いればよく、接着剤が接着性ポリオレ
フイン複層シートの繊維層とからみ合う形で接着
が強固となるため、ポリオレフインとの接着性を
考慮する必要がない。
なお、本発明の複層シートを基材との接着に用
いうる接着剤としては、尿素樹脂、ポリ酢酸ビニ
ル系、ポリアクリル系樹脂の他に、硬化型である
エポキシ系、セメント系、水硝子等の接着剤も使
用できる。
〔実施例〕
次に本発明を実施例によつて説明する。
実施例 1 厚さ0.4mmのポリプロピレンシートのTダイ押
出成形において、太さ5デニールの繊維からなる
厚さ約1mm、見かけ密度0.06g/c.c.,60g/m2
ポリエステル不織布をエアーギヤツプ150mm、チ
ルロールにおいて0.4mmのロール間隙で重ね合せ
圧着し、不織布の約3%をポリプロピレンのシー
ト中に埋込みからみ合せた接着用複層シートを製
造した。
前記複層シートに水系ポリスチレンラテツクス
接着剤(固形分40%)を約200g/m2塗り、段ボ
ールに貼合せた。接着剤が乾燥した後の剥離強度
は良好であり、複層シートを剥離しようとすると
段ボール表面の方が破壊するほどであつた。
比較例 1 実施例1において、不織布を使わないポリプロ
ピレンシートを製造し、同じ接着剤を約200g/
m2塗つたが、はじいてしまい接着剤が均等に乗ら
ないままこれを圧着し段ボールに貼り合わせた。
接着剤を乾燥したところ、ポリプロピレンシート
は段ボールから剥がれ落ち、接着していなかつ
た。
実施例 2 実施例1において、太さ8デニールの繊維から
なる厚さ約1.5mm、見かけ密度0.12g/c.c.、130
g/m2の界面活性剤処理したポリプロピレン不織
布を0.4mmの間隙のロールで圧着し、不織布の約
5%をポリプロピレンのシートの中に埋め込んで
接着用複層シートを製造した。
この複層シートをコンクリート成形体に不織布
面を当接し、その間にポルトランドセメントペー
スト(W/C=0.4)を3Kg/m2の割合で流し込
み圧着して乾燥させた。
乾燥後のポリプロピレンとコンクリートとの接
着強度は1.5Kg/cm2以上であり、実用上必要とす
る接着強度(1.0Kg/cm2)を越し十分実用的に耐
えるものであつた。
無理に複層シートを引き剥がし、その接着層の
破壊状態を調べると、不織布中にセメントが含浸
しない層がわずかに残つており、この部分から接
着界面の破壊が始まつていた。
比較例 2 繊維層を有さない、片面を42dyne/cmのコロ
ナ処理した厚さ0.4mmのポリプロピレンシートを
製造した。このシートのコロナ処理面を当接して
実施例2と同様にポルトランドセメントペースト
を接着剤として、コンクリート成形体と圧着乾燥
した。乾燥した後にはポリプロピレンシートはコ
ンクリートとは全く接着していなかつた。
実施例 3 実施例1において、樹脂原料として、mp155℃
のエチレンプロピレンランダム共重合体50部
(MI0.4、エチレン分8%)と密度0.91g/c.c.、
m.p.92℃の低密度ポリエチレン(MI1.0)50部を
配合して用いる他は実施例1と同様にして不織布
の約5%をポリプロピレンシートの中に埋込んだ
接着用複層シートを製造した。この複層シートは
実施例1に比較して不織布が60%程度多くシート
の中に埋め込まれていた。
〔発明の効果〕
本発明の繊維層を複層したポリオレフイン系樹
脂シートは繊維層の一部がシートの一部に埋込ま
れている。繊維層の他の部分は接着剤の固定に役
だつもので、必ずしも繊維が接着剤と親和力がな
くとも接着剤が繊維層に入り込み、接着剤が硬化
後もアンカー効果を発揮できる。
特に、金属やコンクリート、木材や紙当の異種
材料と樹脂シートを接着するに当たつては、接着
剤の硬化収縮と接着体の線膨張係数の大きな差を
考慮しなければならないが、本発明の繊維層を介
在した接着方法においては、繊維層の柔軟さによ
つて吸収できる点で特に温度変化の大きい所に使
用する複層体用接着性ポリオレフイン系樹脂シー
トとして好適である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 厚み0.2〜5mmのポリオレフイン樹脂シート
    に100デニール以下の繊維からなる空隙率50%以
    上、目の粗さ1mm2以上の繊維層の一部が全面に可
    及的均等に埋め込まれてなる接着性ポリオレフイ
    ン複層シート。 2 ポリオレフイン樹脂をTダイより厚み0.2〜
    5mmのシート状に押出し、該シートと100デニー
    ル以下の繊維からなる空隙率50%以上、目の粗さ
    1mm2以上の織布あるいは不織布とをチルロール上
    で圧着することを特徴とする接着性ポリオレフイ
    ン複層シートの製造方法。 3 ポリオレフイン樹脂が融点の異なる少なくと
    も2成分以上の樹脂混合物である特許請求の範囲
    第2項記載の接着性ポリオレフイン複層シートの
    製造方法。
JP22923286A 1986-09-27 1986-09-27 接着性ポリオレフイン複層シ−ト及びその製造方法 Granted JPS6382743A (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4941477A (ja) * 1972-04-07 1974-04-18

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