JPH10135323A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH10135323A
JPH10135323A JP28969196A JP28969196A JPH10135323A JP H10135323 A JPH10135323 A JP H10135323A JP 28969196 A JP28969196 A JP 28969196A JP 28969196 A JP28969196 A JP 28969196A JP H10135323 A JPH10135323 A JP H10135323A
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JP
Japan
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oxide film
semiconductor layer
silicon
silicon oxide
doped region
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Application number
JP28969196A
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English (en)
Inventor
Takeshi Yoshida
岳司 吉田
Masahiko Suzumura
正彦 鈴村
Yuji Suzuki
裕二 鈴木
Yoshiki Hayazaki
嘉城 早崎
Yoshifumi Shirai
良史 白井
Takashi Kishida
貴司 岸田
Masamichi Takano
仁路 高野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 素子分離領域の形成時間を短縮することので
きる半導体装置及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 SOI基板の半導体層3上にシリコン酸
化膜4を形成し、シリコン酸化膜4上に窒化シリコン膜
5を形成し、所定形状にパターニングされたフォトレジ
スト6をマスクとしてエッチングを行うことにより、窒
化シリコン膜5に開口部5aを形成する。次に、開口部
5aからイオン注入により酸素イオンを導入して、シリ
コン酸化膜2と半導体層3との界面に酸素イオンドープ
領域7を形成し、フォトレジスト6を除去する。そし
て、開口部5aが形成された窒化シリコン膜5をマスク
として、LOCOS酸化を行うことにより、LOCOS
酸化膜8と、酸素イオンドープ領域7が変化して成るシ
リコン酸化膜9とを形成する。このLOCOS酸化膜8
及びシリコン酸化膜9により、素子分離領域を構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置及びそ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来例に係るSOI基板の素子
間分離領域の形成工程を示す略断面図である。先ず、支
持体シリコン基板1上に絶縁層としてのシリコン酸化膜
2を介して単結晶シリコンから成る半導体層3が形成さ
れて成るSOI(Silicon onInsulator)基板における
半導体層3上に、パイロジェニック(Pyrogenic)酸化
を行うことによりシリコン酸化膜4を形成する(図7
(a))。
【0003】次に、シリコン酸化膜4上に、減圧CVD
法等により耐酸化性被膜としての窒化シリコン膜5を形
成し、窒化シリコン膜5上にフォトレジスト6を塗布
し、露光,現像を行うことによりフォトレジスト6を所
定形状にパターニングし、パターニングされたフォトレ
ジスト6をマスクとして窒化シリコン膜5をRIE(Re
active Ion Etching)によりエッチングすることによ
り、開口部5aを形成する(図7(b))。
【0004】続いて、プラズマアッシング等によりフォ
トレジスト6を除去し(図7(c))、開口部5aが形
成された窒化シリコン膜5をマスクとしてLOCOS
(Local Oxidation of Silicon)酸化を行うことに
より、シリコン酸化膜2に到達するLOCOS酸化膜8
を形成する(図7(d))。
【0005】最後に、エッチングにより窒化シリコン膜
5を除去することによりLOCOS酸化膜8から成る素
子分離領域を形成し、半導体装置を製造する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の場
合、半導体層3の表面からシリコン酸化膜2に達するま
でLOCOS酸化を行わなければならず、素子分離領域
の形成に非常に時間がかかるという問題があった。
【0007】本発明は、上記の点に鑑みて成されたもの
であり、その目的とするところは、素子分離領域の形成
時間を短縮することのできる半導体装置及びその製造方
法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
支持体シリコン基板と該支持体シリコン基板上に絶縁層
を介して形成された半導体層とから成るSOI基板と、
LOCOS酸化を行うことにより形成されたLOCOS
酸化膜と、前記LOCOS酸化膜の下部に接し、かつ、
前記絶縁層に到達するようにように、前記半導体層中に
酸素イオンをイオン注入することにより形成された酸素
イオンドープ領域がLOCOS酸化により変化して形成
された酸化膜とを有し、前記LOCOS酸化膜と前記酸
化膜とにより素子分離領域を形成するようにしたことを
特徴とするものである。
【0009】請求項2記載の発明は、支持体シリコン基
板と該支持体シリコン基板上に絶縁層を介して形成され
た半導体層とから成るSOI基板上にシリコン酸化膜を
形成し、該シリコン酸化膜上に所定形状にパターニング
された耐酸化性被膜を形成し、該耐酸化性被膜をマスク
として酸素イオンをイオン注入することにより、前記半
導体層中に酸素イオンドープ領域を形成するようにした
ものである。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項2記載の半
導体装置の製造方法において、所定形状にパターニング
されたフォトレジストをマスクとして、前記シリコン酸
化膜及び前記半導体層のエッチングを行うことにより、
前記半導体層に前記酸素イオンドープ領域に到達する溝
部を形成したことを特徴とするものである。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項2または請
求項3記載の半導体装置の製造方法において、前記イオ
ン注入の注入エネルギーを変えることにより、前記半導
体層中に複数の酸素イオンドープ領域を形成するように
したことを特徴とするものである。
【0012】請求項5記載の発明は、支持体シリコン基
板と該支持体シリコン基板上に絶縁層を介して形成され
た半導体層とから成るSOI基板上にシリコン酸化膜を
形成し、所定形状にパターニングされたフォトレジスト
をマスクとして前記シリコン酸化膜及び前記半導体層を
エッチングすることにより、前記絶縁層に到達しない溝
部を形成し、前記フォトレジストをマスクとして酸素イ
オンをイオン注入することにより、前記半導体層中に酸
素イオンドープ領域を形成するようにしたことを特徴と
するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面に基づき説明する。
【0014】=実施形態1= 図1は、本発明の一実施形態に係るSOI基板の素子間
分離領域の形成工程を示す略断面図である。先ず、支持
体シリコン基板1上に絶縁層としてのシリコン酸化膜2
を介して単結晶シリコンから成る半導体層3が形成され
て成るSOI(Silicon on Insulator)基板における
半導体層3上に、パイロジェニック(Pyrogenic)酸化
を行うことによりシリコン酸化膜4を形成する(図1
(a))。
【0015】次に、シリコン酸化膜4上に、減圧CVD
法等により耐酸化性被膜としての窒化シリコン膜5を形
成し、窒化シリコン膜5上にフォトレジスト6を塗布
し、露光,現像を行うことによりフォトレジスト6を所
定形状にパターニングし、パターニングされたフォトレ
ジスト6をマスクとして窒化シリコン膜5をRIE(Re
active Ion Etching)によりエッチングすることによ
り、開口部5aを形成する(図1(b))。
【0016】続いて、窒化シリコン膜5に形成された開
口部5aからイオン注入により酸素イオンを導入して、
シリコン酸化膜2と半導体層3との界面に酸素イオンド
ープ領域7を形成し(図1(c))、プラズマアッシン
グ等によりフォトレジスト6を除去する(図1
(d))。
【0017】次に、開口部5aが形成された窒化シリコ
ン膜5をマスクとして、LOCOS(Local Oxidation
of Silicon)酸化を行うことにより、LOCOS酸
化膜8を形成する。
【0018】このとき、高温で酸化を行うため、酸素イ
オンドープ領域7がシリコン酸化膜9に変化して成長
し、本実施形態においては、LOCOS酸化膜8がシリ
コン酸化膜9に到達するまでLOCOS酸化を行う(図
1(e))。
【0019】最後に、窒化シリコン膜5をエッチングに
より除去することにより、LOCOS酸化膜8とシリコ
ン酸化膜9とから成る素子分離領域を形成する(図1
(f))。
【0020】従って、本実施形態においては、LOCO
S酸化の際に、シリコン酸化膜4と半導体層3との界面
のシリコンが酸化され、半導体層3の表面から酸化が進
んでLOCOS酸化膜8が形成され、同時に、酸素イオ
ンドープ領域7中の酸素が半導体層3のシリコンの格子
位置に入るため、酸素イオンドープ領域7がシリコン酸
化膜9に変化する。また、高温で酸化をしているため、
酸素の一部がシリコン酸化膜4及び半導体層3中を拡散
して酸素イオンドープ領域7に達し、酸素イオンドープ
領域7に到達した酸素は、半導体層3のシリコンを酸化
する。このように、半導体層3の表面からの酸化と、半
導体層3の内部からの酸化により素子間分離領域の形成
時間を短縮することができる。
【0021】なお、本実施形態においては、酸素イオン
ドープ領域7を、シリコン酸化膜2と半導体層3との界
面に形成するようにしたが、これに限定される必要はな
く、例えば、イオン注入の注入エネルギーを変えること
により、図2(a)に示すように、酸素イオンドープ領
域7を半導体層3の表面に形成したり、図2(b)に示
すように、酸素イオンドープ領域7を半導体層3の内部
に形成しても良い。
【0022】=実施形態2= 図3は、本発明の他の実施形態に係るSOI基板の半導
体層3への酸素イオンドープ領域7の形成工程を示す略
断面図である。本実施形態に係る図3(a)までの工程
は、実施形態1における図1(d)までの工程と同様で
あるので、ここでは説明を省略し、図3(b)からの工
程について説明する。SOI基板における窒化シリコン
膜5が形成された面側に、フォトレジスト10を形成
し、露光,現像を行うことにより、フォトレジスト10
に開口部10aを形成する。
【0023】次に、フォトレジスト10の開口部10a
から注入エネルギーを変えて酸素イオンをイオン注入す
ることにより、半導体層3の内部に酸素イオンドープ領
域7を形成し(図3(b))、プラズマアッシング等に
よりフォトレジスト10を除去する(図3(c))。
【0024】そして、図1(e),(f)の工程を行う
ことにより、半導体層3に素子分離領域を形成する。
【0025】従って、本実施形態においては、2層の酸
素イオンドープ領域7を形成したので、実施形態1より
もさらに素子分離領域の形成時間を短縮することができ
る。
【0026】なお、本実施形態においては、2層の酸素
イオンドープ領域7を形成するようにしたが、これに限
定される必要はなく、3層以上の酸素イオンドープ領域
7を形成するようにしても良い。
【0027】=実施形態3= 図4は、本発明の他の実施形態に係るSOI基板の半導
体層3への酸素イオンドープ領域7の形成工程を示す略
断面図である。本実施形態に係る図4(a)までの工程
は、実施形態2における図3(a)までの工程と同様で
あるので、ここでは説明を省略し、図4(b)からの工
程について説明する。なお、本実施形態における酸素イ
オンドープ領域7は、イオン注入の注入エネルギーを調
整することにより半導体層3の内部に形成されている。
SOI基板における窒化シリコン膜5が形成された面側
にフォトレジスト11を塗布し、露光,現像を行うこと
により開口部11aを形成する。
【0028】次に、開口部11aが形成されたフォトレ
ジスト11をマスクとして、シリコン酸化膜4をエッチ
ングにより除去し(図4(b))、開口部11aが形成
されたフォトレジスト11をマスクとして、半導体層3
のエッチングを行うことにより溝部としてのV字溝12
を形成し(図4(c))、プラズマアッシング等により
フォトレジスト11を除去する(図4(d))。なお、
シリコン酸化膜4のエッチャントの一例としては、HF
水溶液があり、半導体層3へのV字溝12の形成方法の
一例としては、KOH水溶液等のアルカリ系のエッチャ
ントを用いてエッチングを行うことにより形成する方法
がある。
【0029】そして、図1(e),(f)の工程を行う
ことにより、半導体層3に素子分離領域を形成する。
【0030】従って、本実施形態においては、LOCO
S酸化の際に、シリコン酸化膜4と半導体層3との界面
のシリコンが酸化され、半導体層3の表面から酸化が進
んでLOCOS酸化膜8が形成され、同時に、酸素イオ
ンドープ領域7中の酸素が半導体層3のシリコンの格子
位置に入るため、酸素イオンドープ領域7がシリコン酸
化膜9に変化する。また、高温で酸化をしているため、
酸素の一部がシリコン酸化膜4及び半導体層3中を拡散
して酸素イオンドープ領域7に達し、酸素イオンドープ
領域7に到達した酸素は、半導体層3のシリコンを酸化
する。このように、半導体層3の表面からの酸化と、半
導体層3の内部からの酸化により素子間分離領域の形成
時間を短縮することができる。
【0031】=実施形態4= 図5は、本発明の他の実施形態に係るSOI基板の半導
体層3への酸素イオンドープ領域7の形成工程を示す略
断面図である。本実施形態に係る図5(c)までの工程
は、実施形態3における図4(c)までの工程と同様で
あるので、ここでは説明を省略し、図5(d)からの工
程について説明する。プラズマアッシング等によりフォ
トレジスト11を除去し、SOI基板における窒化シリ
コン膜5が形成された面側にフォトレジスト13を形成
し、露光,現像を行うことにより開口部13aを形成す
る。
【0032】次に、開口部13aが形成されたフォトレ
ジスト13をマスクとして、注入エネルギーを変えて酸
素イオンをイオン注入することにより、半導体層3の内
部に酸素イオンドープ領域7を形成し(図5(d))、
プラズマアッシング等によりフォトレジスト13を除去
する(図5(e))。
【0033】そして、図1(e),(f)の工程を行う
ことにより、半導体層3に素子分離領域を形成する。
【0034】従って、本実施形態においては、2層の酸
素イオンドープ領域7を形成するようにしたので、実施
形態3よりもさらに短時間で素子分離領域を形成するこ
とができる。
【0035】=実施形態5= 図6は、本発明の他の実施形態に係るSOI基板の半導
体層3への酸素イオンドープ領域7の形成工程を示す略
断面図である。先ず、支持体シリコン基板1上にシリコ
ン酸化膜2を介して半導体層3が形成されて成るSOI
基板における半導体層3上に、パイロジェニック酸化を
行うことによりシリコン酸化膜4を形成する(図6
(a))。
【0036】次に、シリコン酸化膜4上に、フォトレジ
スト14を塗布し、露光,現像を行うことにより開口部
14aを形成し、開口部14aが形成されたフォトレジ
スト14をマスクとして、HF水溶液等を用いてエッチ
ングを行うことによりシリコン酸化膜4を除去する(図
6(b))。
【0037】続いて、開口部14aが形成されたフォト
レジスト14をマスクとして、RIE等により半導体層
3のエッチングを行うことにより溝部としての凹部15
を形成し、プラズマアッシング等によりフォトレジスト
14を除去する(図6(c))。
【0038】次に、減圧CVD法等により、SOI基板
における凹部15が形成された面側に窒化シリコン膜1
6を形成し、窒化シリコン膜16上にフォトレジスト1
7を塗布し、露光,現像を行うことによりフォトレジス
ト17を所定形状にパターニングし、パターニングされ
たフォトレジスト17をマスクとして窒化シリコン膜1
6をRIEによりエッチングすることにより、開口部1
6aを形成する。
【0039】次に、窒化シリコン膜16に形成された開
口部16aからイオン注入により酸素イオンを導入する
ことにより酸素イオンドープ領域7を形成し(図6
(d))、プラズマアッシング等によりフォトレジスト
17を除去する(図6(e))。
【0040】そして、図1(e),(f)の工程を行う
ことにより、半導体層3に素子分離領域を形成する。
【0041】従って、本実施形態においては、凹部15
を形成することにより、実施形態1よりもさらに短時間
で素子分離領域を形成することができる。
【0042】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、支持体シリコン
基板と支持体シリコン基板上に絶縁層を介して形成され
た半導体層とから成るSOI基板と、LOCOS酸化を
行うことにより形成されたLOCOS酸化膜と、LOC
OS酸化膜の下部に接し、かつ、絶縁層に到達するよう
にように、半導体層中に酸素イオンをイオン注入するこ
とにより形成された酸素イオンドープ領域がLOCOS
酸化により変化して形成された酸化膜とを有し、LOC
OS酸化膜と酸化膜とにより素子分離領域を形成するよ
うにしたので、LOCOS酸化膜だけで素子分離領域を
形成するよりも短時間で素子分離領域を形成することが
でき、素子分離領域の形成時間を短縮することのできる
半導体装置を提供することができた。
【0043】請求項2記載の発明は、支持体シリコン基
板と支持体シリコン基板上に絶縁層を介して形成された
半導体層とから成るSOI基板上にシリコン酸化膜を形
成し、シリコン酸化膜上に所定形状にパターニングされ
た耐酸化性被膜を形成し、耐酸化性被膜をマスクとして
酸素イオンをイオン注入することにより、半導体層中に
酸素イオンドープ領域を形成するようにしたので、LO
COS酸化の際に、シリコン酸化膜と半導体層との界面
のシリコンが酸化され、半導体層の表面から酸化が進ん
でLOCOS酸化膜が形成され、同時に、酸素イオンド
ープ領域中の酸素が半導体層のシリコンの格子位置に入
って、酸素イオンドープ領域がシリコン酸化膜に変化
し、更に、高温で酸化をしているため、酸素の一部がシ
リコン酸化膜及び半導体層中を拡散して酸素イオンドー
プ領域に達し、酸素イオンドープ領域に到達した酸素
が、半導体層のシリコンを酸化して、半導体層の表面及
び内部から酸化が進み、素子分離領域の形成時間を短縮
することのできる半導体装置の製造方法を提供すること
ができた。
【0044】請求項3記載の発明は、請求項2記載の半
導体装置の製造方法において、所定形状にパターニング
されたフォトレジストをマスクとして、シリコン酸化膜
及び半導体層のエッチングを行うことにより、半導体層
に前記酸素イオンドープ領域に到達する溝部を形成した
ので、さらに素子分離領域の形成時間を短縮することが
できる。
【0045】請求項4記載の発明は、請求項1または請
求項2記載の半導体装置の製造方法において、イオン注
入の注入エネルギーを変えることにより、半導体層中に
複数の酸素イオンドープ領域を形成するようにしたの
で、さらに素子分離領域の形成時間を短縮することがで
きる。
【0046】請求項5記載の発明は、支持体シリコン基
板と支持体シリコン基板上に絶縁層を介して形成された
半導体層とから成るSOI基板上にシリコン酸化膜を形
成し、所定形状にパターニングされたフォトレジストを
マスクとしてシリコン酸化膜及び半導体層をエッチング
することにより、絶縁層に到達しない溝部を形成し、フ
ォトレジストをマスクとして酸素イオンをイオン注入す
ることにより、半導体層中に酸素イオンドープ領域を形
成するようにしたので、LOCOS酸化の際に、シリコ
ン酸化膜と半導体層との界面のシリコンが酸化され、半
導体層の表面から酸化が進んでLOCOS酸化膜が形成
され、同時に、酸素イオンドープ領域中の酸素が半導体
層のシリコンの格子位置に入って、酸素イオンドープ領
域がシリコン酸化膜に変化し、更に、高温で酸化をして
いるため、酸素の一部がシリコン酸化膜及び半導体層中
を拡散して酸素イオンドープ領域に達し、酸素イオンド
ープ領域に到達した酸素が、半導体層のシリコンを酸化
して、半導体層の表面及び内部から酸化が進み、素子分
離領域の形成時間を短縮することのできる半導体装置の
製造方法を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造工
程を示す略断面図である。
【図2】本発明の他の実施形態に係る半導体装置の製造
工程の一部を示す略断面図であり、(a)は酸素イオン
ドープ領域を半導体層の表面に形成した状態を示す略断
面図であり、(b)は酸素イオンドープ領域を半導体層
の内部に形成した状態を示す略断面図である。
【図3】本発明の他の実施形態に係るSOI基板の半導
体層への酸素イオンドープ領域の形成工程を示す略断面
図である。
【図4】本発明の他の実施形態に係るSOI基板の半導
体層への酸素イオンドープ領域の形成工程を示す略断面
図である。
【図5】本発明の他の実施形態に係るSOI基板の半導
体層への酸素イオンドープ領域の形成工程を示す略断面
図である。
【図6】本発明の他の実施形態に係るSOI基板の半導
体層への酸素イオンドープ領域の形成工程を示す略断面
図である。
【図7】従来例に係るSOI基板の素子間分離領域の形
成工程を示す略断面図である。
【符号の説明】
1 支持体シリコン基板 2 シリコン酸化膜 3 半導体層 4 シリコン酸化膜 5 窒化シリコン膜 5a 開口部 6 フォトレジスト 7 酸素イオンドープ領域 8 LOCOS酸化膜 9 シリコン酸化膜 10 フォトレジスト 10a 開口部 11 フォトレジスト 11a 開口部 12 V字溝 13 フォトレジスト 13a 開口部 14 フォトレジスト 14a 開口部 15 凹部 16 窒化シリコン膜 16a 開口部 17 フォトレジスト
フロントページの続き (72)発明者 早崎 嘉城 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 白井 良史 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 岸田 貴司 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 高野 仁路 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体シリコン基板と該支持体シリコン
    基板上に絶縁層を介して形成された半導体層とから成る
    SOI基板と、LOCOS酸化を行うことにより形成さ
    れたLOCOS酸化膜と、前記LOCOS酸化膜の下部
    に接し、かつ、前記絶縁層に到達するようにように、前
    記半導体層中に酸素イオンをイオン注入することにより
    形成された酸素イオンドープ領域がLOCOS酸化によ
    り変化して形成された酸化膜とを有し、前記LOCOS
    酸化膜と前記酸化膜とにより素子分離領域を形成するよ
    うにしたことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 支持体シリコン基板と該支持体シリコン
    基板上に絶縁層を介して形成された半導体層とから成る
    SOI基板上にシリコン酸化膜を形成し、該シリコン酸
    化膜上に所定形状にパターニングされた耐酸化性被膜を
    形成し、該耐酸化性被膜をマスクとして酸素イオンをイ
    オン注入することにより、前記半導体層中に酸素イオン
    ドープ領域を形成するようにしたことを特徴とする半導
    体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 所定形状にパターニングされたフォトレ
    ジストをマスクとして、前記シリコン酸化膜及び前記半
    導体層のエッチングを行うことにより、前記半導体層に
    前記酸素イオンドープ領域に到達する溝部を形成したこ
    とを特徴とする請求項2記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記イオン注入の注入エネルギーを変え
    ることにより、前記半導体層中に複数の酸素イオンドー
    プ領域を形成するようにしたことを特徴とする請求項2
    または請求項3記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 支持体シリコン基板と該支持体シリコン
    基板上に絶縁層を介して形成された半導体層とから成る
    SOI基板上にシリコン酸化膜を形成し、所定形状にパ
    ターニングされたフォトレジストをマスクとして前記シ
    リコン酸化膜及び前記半導体層をエッチングすることに
    より、前記絶縁層に到達しない溝部を形成し、前記フォ
    トレジストをマスクとして酸素イオンをイオン注入する
    ことにより、前記半導体層中に酸素イオンドープ領域を
    形成するようにしたことを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
JP28969196A 1996-10-31 1996-10-31 半導体装置及びその製造方法 Pending JPH10135323A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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