JPH10135033A - ソレノイド - Google Patents

ソレノイド

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JPH10135033A
JPH10135033A JP8291579A JP29157996A JPH10135033A JP H10135033 A JPH10135033 A JP H10135033A JP 8291579 A JP8291579 A JP 8291579A JP 29157996 A JP29157996 A JP 29157996A JP H10135033 A JPH10135033 A JP H10135033A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
solenoid
case
magnetic
iron core
Prior art date
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Pending
Application number
JP8291579A
Other languages
English (en)
Inventor
Chiharu Nakazawa
千春 中沢
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 充分な磁気効率を確保しつつ、シリンダを単
一構造体として、ソレノイド全体の小型化および低価格
化を図る。 【解決手段】 磁性体によって形成されたケース5をシ
リンダ1の外周部に配備し、ケース5の内周部とシリン
ダ1の外周部との間に備えたコイル6の発生磁力によっ
て、シリンダ1内の可動鉄心3を移動させるソレノイド
において、シリンダ1は、圧延率の大きさに応じて透磁
率が増大する素材によって形成され、ケース5の端部5
A,5Bとの対向部分が他の部分よりも高圧延率とされ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁弁の弁体駆動
用などとして用いられるソレノイドに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種のソレノイドとしては、例えば、
特開昭58−65386号公報に記載のものが知られて
いる。
【0003】かかるソレノイドは、磁性体のケース(同
公報では「ヨーク」)をシリンダ(同公報では「プラン
ジャガイド」)の外周部に配備し、ケースの内周部とシ
リンダの外周部との間に備えたコイルの発生磁力によっ
て、シリンダ内の可動鉄心(同公報では「プランジ
ャ」)を移動させる構成となっており、シリンダは、磁
気効率を向上させるために磁性部材と非磁性部材とを溶
接した結合構造となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のソ
レノイドは、シリンダが複数部材を溶接した結合構造体
であるため、そのシリンダひいてはソレノイド全体の大
型化および高価格化を招くという問題があった。
【0005】本発明の目的は、充分な磁気効率を確保し
つつ、シリンダを単一構造体として、全体の小型化およ
び低価格化を図ることができるソレノイドを提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のソレノ
イドは、磁性体によって形成されたケースをシリンダの
外周部に配備し、前記ケースの内周部と前記シリンダの
外周部との間に備えたコイルの発生磁力によって、前記
シリンダ内の可動鉄心を移動させるソレノイドにおい
て、前記シリンダは、圧延率の大きさに応じて透磁率が
増大する素材によって形成され、前記ケースの端部との
対向部分が他の部分よりも高圧延率とされていることを
特徴とする。
【0007】請求項2に記載のソレノイドは、請求項1
において、前記シリンダは、オーステナイト系ステンレ
ス鋼によって形成されていることを特徴とする。
【0008】請求項3に記載のソレノイドは、請求項1
または2において、前記シリンダは、内径が一定とされ
かつ圧延率の大きさに応じて肉厚が小さくなっているこ
とを特徴とする。
【0009】請求項4に記載のソレノイドは、請求項1
から3のいずれかにおいて、前記シリンダの内部に、磁
路の一部を形成する固定磁性体を固定配備したことを特
徴とする。
【0010】請求項5に記載のソレノイドは、請求項1
から4のいずれかにおいて、前記可動鉄心に、弁機構を
構成する弁体が連結されたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。本例は、弁機構と組み合わされて
電磁弁を構成するソレノイドとしての適用例である。
【0012】図1は、本例のソレノイドを備えた電磁弁
の断面図、図2は、図1のII円部の拡大図である。図
1において、1は有底円筒状のシリンダであり、その内
部には、固定磁性体としての固定鉄心2が固定されてい
ると共に、可動鉄心3が矢印A1,A2方向に沿って摺
動自在に備えられている。シリンダ1自体の構成につい
ては後述する。鉄心2,3の間には、可動鉄心3を矢印
A1方向に付勢するスプリング4が介在されている。シ
リンダ1の外周部には、ケース5の両端部5A,5Bが
取り付けられている。このケース5は磁性体によって構
成されており、その両端部5A,5Bは、円筒状の本体
5Cの両端に位置する内フランジ形態として形成されて
いる。そして、シリンダ1の外周部とケース5の内周部
との間に、コイル6が巻回された円筒状のボビン7が備
えられている。6A,6Bは、コイル6に接続されたリ
ード線である。
【0013】本例のソレノイドは、電磁弁を構成するた
めに弁機構10と組み合わされている。弁機構10は、
ボディ11内の定位置に備えた弁座12に対して、弁体
13が接離することによって、ポートP1,P2とポー
トP3との間の通路を開閉するようになっている。そし
て、この弁機構10のボディ11がシリンダ1の下端に
固定され、その弁体13が可動鉄心3の下端に連結され
ていて、図1のように可動鉄心3が矢印A1方向に移動
しているときに、弁体13が弁座12に接して閉弁状態
となり、一方、可動鉄心3が矢印A2方向に移動したと
きに、弁体13が弁座12から離れて開弁状態となる。
【0014】ところで、シリンダ1は、圧延率の大きさ
に応じて透磁率が増大する素材によって形成されてお
り、その圧延率は部分的に異なっている。本例の場合
は、オーステナイト系ステンレス鋼のSUS304を素
材として形成されている。そのSUS304の圧延率と
透磁率は図3の関係にあり、圧延率30%以上の高圧延
率領域において安定した高い透磁率となり、圧延率10
%以下の低圧延領域において低い透磁率となる。シリン
ダ1は、ケース5の内側に位置する範囲S1の部分が図
3中の低圧延率領域とされ、他の部分が図3中の高圧延
率領域とされている。したがって、ケース5の範囲S1
の部分は高透磁率となり、他の部分は低透磁率となる。
図1,図2においてS2は、ケース5の両端部5A,5
Bとの対向部分の範囲である。このようなケース5の圧
延加工に際しては、肉厚が均一な有底円筒体を圧延加工
前のケース5の加工素材として、それを圧延加工するこ
とができる。また、本例の場合は、ケース5の内径を一
定としたまま、その肉厚が圧延率に応じて小さくされて
いる。
【0015】次に、作用について説明する。
【0016】コイル6が通電されていないときは、図1
のように、スプリング4の付勢力によって可動鉄心3が
矢印A1方向の移動限位置に保持され、スイッチ機構1
0は閉弁状態に保持されている。コイル6を通電したと
きは、その発生磁力により、可動鉄心3がスプリング4
の付勢力に抗して矢印A2方向に移動し、スイッチ機構
10が開弁状態となる。そのときの磁路は、シリンダ1
の範囲Sが低透磁率であるため、主として、ケース5、
シリンダ1の範囲S2の部分、固定鉄心2、および可動
鉄心3によって形成され、磁力が可動鉄心3に効率よく
作用して、それを矢印A2方向に移動させることにな
る。
【0017】また、シリンダ1の範囲S2の部分の肉厚
Wが小さくなってため、その分、ケース5の両端部5
A,5Bと鉄心2,3との間のギャップが小さくなっ
て、磁気効率がさらに向上することになる。また、シリ
ンダ1が単体構造であるため、それを複数部材の結合構
造とした従来のものに比して、全体の小型化が可能とな
る。これらの結果、同型の従来のものと比較した場合、
本例のソレノイドはきわめた高い磁気効率が得られるこ
とになり、図4のように作動特性に大きな差が生じる。
図4は、横軸が可動鉄心3の矢印A1方向の移動ストロ
ーク、縦軸が可動鉄心3に対する矢印A1方向の推力
(磁力)であり、Bが本例のソレノイドの特性曲線、C
が従来例の特性曲線である。本例のソレノイドは、高い
磁気効率によって大きい推力を発生することになる。
【0018】(他の実施形態)シリンダ1の部分的な圧
延率は、ソレノイドの形式や大きさなどに応じて設定す
ることができ、例えば、範囲S1中の部分において、可
動鉄心3との対向部分のみを高圧延率とし、他の部分を
低圧延率としてもよい。また、範囲S2の部分のみを高
圧延率として、他の部分を低圧延率としてもよく、少な
くとも範囲S2の部分を高圧延率とするだけでも高い磁
気効率が得られる。
【0019】また、本発明のソレノイドは、弁機構10
の弁体13の他、種々の機構における移動体の駆動源と
して利用することができ、その適用範囲は電磁弁のみに
特定されない。
【0020】
【発明の効果】請求項1に記載のソレノイドは、圧延率
の大きさに応じて透磁率が増大する素材によってシリン
ダを形成し、かつケースの端部と対向する部分を他の部
分よりも高圧延率とすることにより、充分な磁気効率を
確保しつつ、シリンダを単一構造体として、ソレノイド
全体の小型化および低価格化を図ることができる。
【0021】請求項2に記載のソレノイドは、シリンダ
をSUS304などのオーステナイト系ステンレス鋼に
よって簡易に形成することができる。
【0022】請求項3に記載のソレノイドは、シリンダ
の内径を一定とし、その肉厚を圧延率の大きさに応じて
小さくすることにより、シリンダの内部を可動鉄心の配
備空間として有効に利用することができる。
【0023】請求項4に記載のソレノイドは、シリンダ
の内部に、磁路の一部を形成する固定磁性体を配備する
ことにより、磁気効率をさらに高めることができる。
【0024】請求項5に記載のソレノイドは、可動鉄心
に、弁機構を構成する弁体を連結することにより、磁気
効率の高い電磁弁を構成することができる。特に、車両
のスリップコントロール装置における油圧ユニットのよ
うに、多くの電磁弁を備えた装置に適用することによ
り、その装置全体の大幅な小型化、低コスト化を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を説明するための断面図で
ある。
【図2】図1のII円部の拡大図である。
【図3】図1に示すシリンダを形成する素材の特性説明
図である。
【図4】図1のソレノイドと従来例との作動特性の比較
説明図である。
【符号の説明】
1 シリンダ 2 固定鉄心(固定磁性体) 3 可動鉄心 4 スプリング 5 ケース 5A,5B 端部 5C 本体 6 コイル 6A,6B リード線 7 ボビン 10 弁機構 11 ボディ 12 弁座 13 弁体 P1,P2,P3 ポート

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性体によって形成されたケースをシリ
    ンダの外周部に配備し、前記ケースの内周部と前記シリ
    ンダの外周部との間に備えたコイルの発生磁力によっ
    て、前記シリンダ内の可動鉄心を移動させるソレノイド
    において、 前記シリンダは、圧延率の大きさに応じて透磁率が増大
    する素材によって形成され、前記ケースの端部との対向
    部分が他の部分よりも高圧延率とされていることを特徴
    とするソレノイド。
  2. 【請求項2】 前記シリンダは、オーステナイト系ステ
    ンレス鋼によって形成されていることを特徴とする請求
    項1に記載のソレノイド。
  3. 【請求項3】 前記シリンダは、内径が一定とされかつ
    圧延率の大きさに応じて肉厚が小さくなっていることを
    特徴とする請求項1または2に記載のソレノイド。
  4. 【請求項4】 前記シリンダの内部に、磁路の一部を形
    成する固定磁性体を固定配備したことを特徴とする請求
    項1から3のいずれかに記載のソレノイド。
  5. 【請求項5】 前記可動鉄心に、弁機構を構成する弁体
    が連結されたことを特徴とする請求項1から4のいずれ
    かに記載のソレノイド。
JP8291579A 1996-11-01 1996-11-01 ソレノイド Pending JPH10135033A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011512658A (ja) * 2008-02-12 2011-04-21 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 作動マグネット
JP2011525710A (ja) * 2008-06-26 2011-09-22 ハイダック エレクトロニク ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 作動装置

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