JPH075612Y2 - ソレノイドのプランジャ - Google Patents
ソレノイドのプランジャInfo
- Publication number
- JPH075612Y2 JPH075612Y2 JP3157190U JP3157190U JPH075612Y2 JP H075612 Y2 JPH075612 Y2 JP H075612Y2 JP 3157190 U JP3157190 U JP 3157190U JP 3157190 U JP3157190 U JP 3157190U JP H075612 Y2 JPH075612 Y2 JP H075612Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plunger
- solenoid
- magnetic material
- eddy current
- coil
- Prior art date
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Description
【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、たとえば流体の圧力や流量を制御するバルブ
と一体あるいは間接的に付設されるソレノイドに用いら
れるプランジャに関する。
と一体あるいは間接的に付設されるソレノイドに用いら
れるプランジャに関する。
（従来の技術） 従来の流体制御用のバルブに用いられるソレノイドとし
ては、一般的に第４図に示すような構造となっている。
すなわち、プランジャ100にはソレノイド101のコイル10
2を励磁することにより磁気吸引力が発生し、ソレノイ
ド101の奥側に電磁吸引される。このプランジャ100は快
削鋼あるいは軟鉄等の棒網より、切削にて加工されるこ
とが多かった。
ては、一般的に第４図に示すような構造となっている。
すなわち、プランジャ100にはソレノイド101のコイル10
2を励磁することにより磁気吸引力が発生し、ソレノイ
ド101の奥側に電磁吸引される。このプランジャ100は快
削鋼あるいは軟鉄等の棒網より、切削にて加工されるこ
とが多かった。
（考案が解決しようとする課題） しかしながら上記した従来技術の場合には、ソレノイド
101への電流印加時に、プランジャ100に発生する磁束Ho
によりうず電流Ioが発生する。このうず電流Ioによって
プランジャ100に逆方向の磁束が発生し、プランジャ100
の作動応答性が低下するという問題があった。
101への電流印加時に、プランジャ100に発生する磁束Ho
によりうず電流Ioが発生する。このうず電流Ioによって
プランジャ100に逆方向の磁束が発生し、プランジャ100
の作動応答性が低下するという問題があった。
特に、自動車の４輪操舵用油圧制御ソレノイドやアンチ
スキッドブレーキシステム用ソレノイド等の高応答性が
要求されるソレノイドにおいては、応答性の向上が要請
されている。
スキッドブレーキシステム用ソレノイド等の高応答性が
要求されるソレノイドにおいては、応答性の向上が要請
されている。
本考案は上記した従来技術の課題を解決するためになさ
れたもので、その目的とするところは、電流印加時にプ
ランジャに発生するうず電流を減少させ得るソレノイド
のプランジャを提供し、応答性向上を図ることにある。
れたもので、その目的とするところは、電流印加時にプ
ランジャに発生するうず電流を減少させ得るソレノイド
のプランジャを提供し、応答性向上を図ることにある。
（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するために、本考案にあっては、ソレノ
イドのコイルを励磁することにより吸引力を発生する可
動鉄心であるソレノイドのプランジャにおいて、 プランジャ外周部を周方向に複数に分割した磁性体セグ
メントにより構成し、かつこの複数の磁性体セグメント
を樹脂によりモールド成形したことを特徴としている。
イドのコイルを励磁することにより吸引力を発生する可
動鉄心であるソレノイドのプランジャにおいて、 プランジャ外周部を周方向に複数に分割した磁性体セグ
メントにより構成し、かつこの複数の磁性体セグメント
を樹脂によりモールド成形したことを特徴としている。
（作用） 而して、ソレノイドに電流を印加した場合、プランジャ
を通る磁束の流れによってプランジャの周方向に流れる
うず電流が発生しようとするが、外周部の自体体セグメ
ント間の隙間によって遮断され、逆方向の磁束の発生が
防止される。
を通る磁束の流れによってプランジャの周方向に流れる
うず電流が発生しようとするが、外周部の自体体セグメ
ント間の隙間によって遮断され、逆方向の磁束の発生が
防止される。
（実施例） 以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明する。本考
案の一実施例に係るソレノイドのプランジャを示す第１
図および第２図において、１はプランジャ全体を示して
おり、概略プランジャ本体２と、このプランジャ本体２
の一端に一体的に固定されるロッド３とから構成されて
いる。
案の一実施例に係るソレノイドのプランジャを示す第１
図および第２図において、１はプランジャ全体を示して
おり、概略プランジャ本体２と、このプランジャ本体２
の一端に一体的に固定されるロッド３とから構成されて
いる。
プランジャ本体２は略円柱形状で、その外周部が円周方
向に複数に分割された磁性体セグメント4,…により構成
され、かつこの複数の磁性体セグメント4,…が円周方向
に所定の隙間5,…を開けながら樹脂６により一体的にモ
ールド成形された構成となっている。
向に複数に分割された磁性体セグメント4,…により構成
され、かつこの複数の磁性体セグメント4,…が円周方向
に所定の隙間5,…を開けながら樹脂６により一体的にモ
ールド成形された構成となっている。
磁性体セグメント4,…はこの実施例では円筒を縦に四分
割した構成となっていて、１つの磁性体セグメント４は
横断面円弧状の板材に成形されている。この磁性体セグ
メント4,…の材質としては、磁気ヒステリシスの小さ
い、ケイ素鋼板等の鋼板で作られている。
割した構成となっていて、１つの磁性体セグメント４は
横断面円弧状の板材に成形されている。この磁性体セグ
メント4,…の材質としては、磁気ヒステリシスの小さ
い、ケイ素鋼板等の鋼板で作られている。
第３図は上記構成のプランジャ１が使用されるソレノイ
ド10の一例を示している。ソレノイド10はコイル11と、
このコイル11が収納される内部中空のケース12と、コイ
ル11の一方の開口部に嵌合固定されるセンターポスト13
と、コイル11の他方の開口部を閉塞する柱体14とを備え
ており、コイル11内周の上記センターポスト13と柱体14
との間の空間内に本考案のプランジャ本体２が往復移動
自在に挿入されている。そして、プランジャ１のロッド
３はセンターポスト13を軸方向に貫通するガイド孔15に
摺動自在に挿入され、その先端がセンターポスト13の一
端から露出している。そして、このロッド３が図示しな
いバルブ等の操作部に係合してバルブ等の駆動制御を行
なうようになっている。
ド10の一例を示している。ソレノイド10はコイル11と、
このコイル11が収納される内部中空のケース12と、コイ
ル11の一方の開口部に嵌合固定されるセンターポスト13
と、コイル11の他方の開口部を閉塞する柱体14とを備え
ており、コイル11内周の上記センターポスト13と柱体14
との間の空間内に本考案のプランジャ本体２が往復移動
自在に挿入されている。そして、プランジャ１のロッド
３はセンターポスト13を軸方向に貫通するガイド孔15に
摺動自在に挿入され、その先端がセンターポスト13の一
端から露出している。そして、このロッド３が図示しな
いバルブ等の操作部に係合してバルブ等の駆動制御を行
なうようになっている。
上記構成のソレノイドのプランジャにあっては、ソレノ
イド10のコイル11に通過すると、プランジャ本体２の各
磁性体セグメント4,…を軸方向に流れる磁束H1が発生す
る。この磁束H1によってプランジャ本体２の外周に沿っ
て円周方向に流れるうず電流I1が生じるが、各磁性体セ
グメント4,…間の隙間5,…によってうず電流が分断され
るのでプランジャ本体２の外周を一回りするような大き
なうず電流の流れは遮断される。したがって、発生する
うず電流は、各磁性体セグメント4,…の横断面内にて生
じる微弱なものI2だけとなり、うず電流による逆向きの
磁束の発生は小さく、応答性が改善される。
イド10のコイル11に通過すると、プランジャ本体２の各
磁性体セグメント4,…を軸方向に流れる磁束H1が発生す
る。この磁束H1によってプランジャ本体２の外周に沿っ
て円周方向に流れるうず電流I1が生じるが、各磁性体セ
グメント4,…間の隙間5,…によってうず電流が分断され
るのでプランジャ本体２の外周を一回りするような大き
なうず電流の流れは遮断される。したがって、発生する
うず電流は、各磁性体セグメント4,…の横断面内にて生
じる微弱なものI2だけとなり、うず電流による逆向きの
磁束の発生は小さく、応答性が改善される。
尚、ソレノイドとしては、第３図に例示した構成に限る
ものでは無く、プランジャにより直接バルブの開閉制御
を行なうような電磁弁に用いるソレノイドについても適
用することができることはもちろんである。
ものでは無く、プランジャにより直接バルブの開閉制御
を行なうような電磁弁に用いるソレノイドについても適
用することができることはもちろんである。
また、この実施例では磁性体セグメント4,…を４分割構
成としたが、分割する数については３分割以下でもよ
く、また５分割,6分割等任意の数に分割することができ
ることはもちろんである。
成としたが、分割する数については３分割以下でもよ
く、また５分割,6分割等任意の数に分割することができ
ることはもちろんである。
さらに、各磁性体セグメント4,…の隙間5,…をこの実施
例では樹脂６で塞いでいるが、樹脂６で塞がないで空気
を介在させるようにしてもよく、また、他の非磁性材に
て埋めるようにしてもよい。要するにプランジャ本体２
の円周方向に流れるうず電流を分断できればよい。
例では樹脂６で塞いでいるが、樹脂６で塞がないで空気
を介在させるようにしてもよく、また、他の非磁性材に
て埋めるようにしてもよい。要するにプランジャ本体２
の円周方向に流れるうず電流を分断できればよい。
（考案の効果） 本考案は以上の構成および作用を有するもので、複数の
磁性体セグメントによりプランジャを構成することによ
り、ソレノイドに電流を印加した際にプランジャを通る
磁性が生じても、各磁性体セグメント間が隙間を介して
分断されているのでうず電流の発生を低減することがで
き、応答性の向上を図ることできるという効果が得られ
る。
磁性体セグメントによりプランジャを構成することによ
り、ソレノイドに電流を印加した際にプランジャを通る
磁性が生じても、各磁性体セグメント間が隙間を介して
分断されているのでうず電流の発生を低減することがで
き、応答性の向上を図ることできるという効果が得られ
る。
第１図は本考案の一実施例に係るソレノイドのプランジ
ャの概略斜視図、第２図は第１図の横断面図、第３図は
第１図のプランジャが適用されるソレノイドの一例を示
す縦断面図、第４図は従来のソレノイドの概略縦断面
図、第５図は第４図のプランジャの概略斜視図である。 符号の説明 １……プランジャ、２……プランジャ本体 ３……ロッド、４……磁性体セグメント ５……隙間、６……樹脂 10……ソレノイド、11……コイル 12……ケース、13……センターポスト 14……栓体、15……ガイド孔 H1……磁束、I1，I2……うず電流
ャの概略斜視図、第２図は第１図の横断面図、第３図は
第１図のプランジャが適用されるソレノイドの一例を示
す縦断面図、第４図は従来のソレノイドの概略縦断面
図、第５図は第４図のプランジャの概略斜視図である。 符号の説明 １……プランジャ、２……プランジャ本体 ３……ロッド、４……磁性体セグメント ５……隙間、６……樹脂 10……ソレノイド、11……コイル 12……ケース、13……センターポスト 14……栓体、15……ガイド孔 H1……磁束、I1，I2……うず電流
Claims (1)
- 【請求項１】ソレノイドのコイルを励磁することにより
吸引力を発生する可動鉄心であるソレノイドのプランジ
ャにおいて、 プランジャ外周部を周方向に複数に分割した磁性体セグ
メントにより構成し、かつこの複数の磁性体セグメント
を周方向に隙間を開けながら樹脂により一体的にモール
ド成形して成ることを特徴とするソレノイドのプランジ
ャ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3157190U JPH075612Y2 (ja) | 1990-03-27 | 1990-03-27 | ソレノイドのプランジャ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3157190U JPH075612Y2 (ja) | 1990-03-27 | 1990-03-27 | ソレノイドのプランジャ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03122514U JPH03122514U (ja) | 1991-12-13 |
| JPH075612Y2 true JPH075612Y2 (ja) | 1995-02-08 |
Family
ID=31534356
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3157190U Expired - Lifetime JPH075612Y2 (ja) | 1990-03-27 | 1990-03-27 | ソレノイドのプランジャ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH075612Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE102009047525A1 (de) * | 2009-12-04 | 2011-06-09 | Robert Bosch Gmbh | Elektromagnetisch betätigbares Ventil |
| DE102010038437B4 (de) * | 2010-07-27 | 2022-08-25 | Robert Bosch Gmbh | Magnetaktor und Verfahren zur Herstellung eines einstückigen Polkerns für einen Magnetaktor |
-
1990
- 1990-03-27 JP JP3157190U patent/JPH075612Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03122514U (ja) | 1991-12-13 |
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