JPH10133731A - 工具の位置替え装置 - Google Patents

工具の位置替え装置

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JPH10133731A
JPH10133731A JP29290796A JP29290796A JPH10133731A JP H10133731 A JPH10133731 A JP H10133731A JP 29290796 A JP29290796 A JP 29290796A JP 29290796 A JP29290796 A JP 29290796A JP H10133731 A JPH10133731 A JP H10133731A
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JP
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roller mechanism
tool
roller
current position
tools
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JP29290796A
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English (en)
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Motohisa Kondo
元寿 今藤
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークの品番に基づいて複数の工具を干渉さ
せないように自動的に位置替えを行えるようにして、作
業効率を向上させる。 【解決手段】 本発明に係る工具の位置替え装置は、順
番に並べられた状態で加工機本体Kに設けられた複数の
工具60を所定の方向にそってそれぞれ移動させて各工
具60の位置替えを行う工具の位置替え装置において、
隣合う工具60が相互いに干渉しない最小間隔と、端に
配置された工具60の移動限界とを記憶する限界範囲記
憶手段と、各々の工具60の現在位置を記憶する現在位
置記憶手段と、ワークの種類に基づいて各々の工具60
の位置を設定する位置設定手段と、限界範囲記憶手段、
現在位置記憶手段及び位置設定手段のデータに基づい
て、工具60を現在位置から設定された位置まで移動さ
せる際にその工具60が他の工具60と干渉しないよう
に、工具60を移動させる順序を制御する位置替え制御
手段と、位置替え制御手段からの指令に基づいて工具を
現在位置から設定された位置まで移動させる工具移動手
段とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、順番に並べられた
状態で加工機本体に設けられた複数の工具を所定の方向
に沿ってそれぞれ移動させて各工具の位置替えを行う工
具の位置替え装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、一本のガイドレールに摺動子
を介して装着された複数の工具を位置替えする場合に
は、手動により各工具の摺動子を順番に所定位置まで移
動させて固定する方法が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ワーク
の種類毎に頻繁に工具の位置替えを行わなくてはならな
い場合には手間が掛かる。また、現在の位置から指定さ
れた位置に直接工具を動かすと各々の工具が互いに干渉
することもあり、これを防止するためには工具を動かす
順番を考慮しながら位置替えを行わなくてはならない。
請求項1に記載の発明は、複数の工具が干渉しないよう
に自動的に位置替えを行えるようして位置替えの手間を
なくすことを目的とするものである。請求項2に記載の
発明は、請求項1に記載の発明の目的に加えて、工具の
設定位置に誤りがないかどうかを予めチェックできるよ
うにすることを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、以下の
特徴を有する工具の位置替え装置によって解決される。
即ち、請求項1に記載の工具の位置替え装置は、順番に
並べられた状態で加工機本体に設けられた複数の工具を
所定の方向に沿ってそれぞれ移動させて各工具の位置替
えを行う工具の位置替え装置において、隣合う工具が相
互いに干渉しない最小間隔と、端に配置された工具の移
動限界とを記憶する限界範囲記憶手段と、各々の工具の
現在位置を記憶する現在位置記憶手段と、ワークの種類
に基づいて各々の工具の位置を設定する位置設定手段
と、前記限界範囲記憶手段、現在位置記憶手段及び位置
設定手段のデータに基づいて、各々の工具を現在位置か
ら設定された位置まで移動させる際にそれらの工具が互
いに干渉しないように、工具を移動させる順序を制御す
る位置替え制御手段と、前記位置替え制御手段からの指
令に基づいて工具を現在位置から設定された位置まで移
動させる工具移動手段と、を有している。請求項1に記
載の発明によると、位置替え制御手段により工具が互い
に干渉しないように工具を移動させる順序を制御できる
ため、各々の工具を現在位置から設定された位置まで自
動的に移動させることができるようになる。
【0005】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載された工具の位置替え装置において、位置設定手
段により設定された各々の工具の位置が互いに干渉しな
いか、また、移動限界を超えていないかを限界範囲記憶
手段のデータに基づいて判定する判定手段が設けられて
いることを特徴とする。請求項2に記載された発明によ
ると、判定手段により各々の工具の設定位置に異常があ
るか否かを判定できるため、誤った設定位置に基づいて
工具を移動させるような不都合がなくなる。
【0006】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施の形態〕以下、図1〜図11に基づいて本
発明の一の実施の形態に係る工具の位置替え装置の説明
を行う。ここで、図1は工具の位置替え装置の制御部の
ブロック図であり、図2は工具の位置や最小間隔等のデ
ータの一例を表す図面である。また、図3は工具の詳細
斜視図であり、図4は前記工具を備える段ボール加工機
本体の全体斜視図である。さらに、図5から図9は工具
の位置替え装置の動作を表すフローチャートであり、図
10、図11は工具の位置替え装置の動作の一例を表す
図面である。前記工具の位置替え装置10は、段ボール
加工機本体K(図4参照)の幅方向(Y軸方向)に装着
されているNo. 1〜No. 5ローラ機構60の位置替えを
行うための装置である。ここで、工具の位置替え装置1
0の説明を行う前に、先ず、ローラ機構60の説明を行
う。
【0007】前記ローラ機構60は、X軸方向に送られ
る段ボール(図示されていない)の送り方向に折り目を
付けるための機構であり、Y軸ガイド72の前面に形成
されたY軸レール62に摺動可能な状態で取付けられて
いる。前記ローラ機構60は、図3に示されるように、
Y軸レール62に対し摺動自在に係合する摺動子64を
備えている。さらに、前記摺動子64には支柱65が縦
に固定されており、その支柱65の下部に昇降シリンダ
66が取付けられている。そして、前記昇降シリンダ6
6の可動部66zに折り目ローラ61がY軸回りに回転
自在に装着されている。なお、前記折り目ローラ61は
段ボールの上面に押しつけられた状態でその段ボールに
対してX軸方向に相対移動することによりX軸方向の折
り目を入れられるようになっている。
【0008】さらに、前記ローラ機構60の支柱65に
は、ブレーキレバー67がピン65pによって回動可能
な状態で連結されている。前記ブレーキレバー67はL
形をした金具であり、その下部端面がブレーキゴム68
と接触する摩擦面67dとなっている。ここで、前記ブ
レーキゴム68はY軸レール62と平行にY軸ガイド7
2の前面に固定されている。このため、前記ブレーキレ
バー67の摩擦面67dはY軸方向のどの位置において
もブレーキゴム68と接触できるようになっている。
【0009】また、前記ブレーキレバー67には、その
摩擦面67dの反対側に受け面67eが形成されてお
り、この受け面67eと支柱65の受け板65bとの間
にブレーキレバー67の摩擦面67dをブレーキゴム6
8に押付けるように付勢されたバネ65sが装着されて
いる。このため、ブレーキレバー67に外力が加わらな
ければ、摩擦面67dはバネ65sの力でブレーキゴム
68に押しつけられて、ローラ機構60はその位置に保
持される。また、ブレーキレバー67をバネ65sの力
に抗して図3において右回りに回動させると、摩擦面6
7dはブレーキゴム68から離れ、ローラ機構60はY
軸レール62に倣って移動できるようになる。
【0010】前記Y軸ガイド72の内側には移動ブロッ
ク73がY軸方向に移動できるように収納されており、
さらにそのY軸ガイド72の両端には左端プーリと右端
プーリ(図示されていない)とが装着されている。そし
て、前記両プーリに掛けられたベルト74yに前記移動
ブロック73が取付けられている(図4参照)。また、
前記Y軸ガイド72の右端には前記右端プーリを回転さ
せるためのモータ74が取付けられている。このため、
前記モータ74を正転あるいは逆転させることにより、
移動ブロック73をY軸ガイド72に倣って左右(Y軸
方向)に移動させることができるようになる。
【0011】前記移動ブロック73には、図3に示され
るように、支柱73mが固定されており、その支柱73
mの上部にローラ機構60と移動ブロック73とを連結
させるための連結シリンダ73yが取付けられている。
前記連結シリンダ73yはX軸に平行に位置決めされて
おり、その可動部には逆U字形の係合片73kが取付け
られている。前記係合片73kの先端は鉤状に曲げられ
ており、その鉤状に曲げられた部分(以下、鉤部73x
という)に、ローラ機構60の支柱65の上部が通され
る切欠き73cが形成されている。前記係合片73kの
鉤部73xは、連結シリンダ73yが可動部を押し出し
た状態でローラ機構60の支柱65やブレーキレバー6
7よりも手前に位置するようになる。このため、前記係
合片73kが移動ブロック73と共に前部Y軸ガイド7
2に倣って左右に移動しても、その係合片73kがロー
ラ機構60の支柱65やブレーキレバー67と干渉する
ことはない。
【0012】一方、前記係合片73kの鉤部73xの切
欠き73cをローラ機構60の支柱65に合わせた状態
で、前記連結シリンダ73yが可動部を引き戻すと、図
3に示されるように、前記支柱65が係合片73kの鉤
部73xの切欠き73cに嵌め込まれる。さらに、前記
係合片73kの鉤部73xがブレーキレバー67を引く
ために、ブレーキレバー67の摩擦面67dがブレーキ
ゴム68から離れ、ブレーキが解除される。これによっ
て、前記係合片73kを移動ブロック73によってY軸
方向に移動させると、ローラ機構60はその係合片73
kと共にY軸レール62に倣って移動するようになる。
【0013】次に、図1、図2及び図5〜図11に基づ
いて前記工具の位置替え装置10の説明を行う。前述の
ように、工具の位置替え装置10は、段ボール加工機本
体Kの幅方向(Y軸方向)に装着されているNo. 1〜N
o. 5ローラ機構60を段ボールの品番に応じて位置替
えするための装置であり、図1のブロック図に示される
制御部20を備えている。前記制御部20は、ローラ位
置替え制御指示部21、ローラ位置替え操作部22、Y
軸移動部23、連結シリンダ駆動部24、品番取り込み
部25、設定位置チェック部26、未使用ローラ位置の
許容値算出部27、干渉チェック部28、ローラ現在位
置記憶部29、ローラ限界範囲記憶部30及びローラ設
定位置記憶部31から構成されている。
【0014】前記ローラ位置替え制御指示部21は、N
o. 1〜No. 5ローラ機構60(以下、単にNo. 1〜No.
5ローラ機構という)の位置替えの順番等を制御する
とともにその位置替えの状況を表示する。即ち、このロ
ーラ位置替え制御指示部21が本発明の位置替え制御手
段として機能する。前記ローラ位置替え操作部22は、
ローラ位置替え制御指示部21からの出力信号に基づい
てY軸移動部23と連結シリンダ駆動部24とを動作さ
せるとともに、Y軸移動部23や連結シリンダ駆動部2
4からの信号をローラ位置替え制御指示部21に入力す
る。前記Y軸移動部23は、Y軸ガイド72に取付けら
れているモータ74を予め決められた角度だけ正転ある
いは逆転させて移動ブロック73をY軸ガイド72に倣
ってY軸方向に移動させることにより、ローラ機構をY
軸方向に予め決められた距離だけ移動させる。また、前
記連結シリンダ駆動部24は、前記移動ブロック73と
ローラ機構とを連結させる係合片73kをX軸方向に変
位させる連結シリンダ73yを駆動させる。さらに、前
記ローラ位置替え操作部22は、No. 1〜No. 5ローラ
機構をY軸方向に移動させた後に、それらのローラ機構
の現在位置を後記するローラ現在位置記憶部29に入力
する。即ち、前記ローラ位置替え操作部22、Y軸移動
部23及び連結シリンダ駆動部24が本発明の工具移動
手段として機能する。
【0015】前記ローラ設定位置記憶部31は、段ボー
ルの品番に対応したNo. 1〜No. 5ローラ機構の設定位
置を記憶しておく部分であり、図2(A)にそのデータ
の一例が示されている。即ち、品番11111 におけるNo.
1ローラ機構の設定位置(PNEW1) はY軸レール62の基
準位置から10mm(以下、単位(mm)は省略する)であり、
No. 2ローラ機構の設定位置(PNEW2) は同じく基準位置
から20である。また、No. 3ローラ機構の設定位置(PNE
W3) は未使用のため決まっていない。したがって、他の
ローラ機構と干渉しない限りどの位置でも良い。No. 4
ローラ機構の設定位置(PNEW4) は同じく基準位置から19
80、また、No. 5ローラ機構の設定位置(PNEW5) は基準
位置から1990である。また、品番22222 ではNo. 1ロー
ラ機構、No. 4ローラ機構及びNo. 5ローラ機構の位置
は未使用のため決まっていないが、No. 2ローラ機構の
設定位置(PNEW2) は基準位置から500 、No. 3ローラ機
構の設定位置(PNEW3) は基準位置から1000である。同様
に、品番33333 における、No. 1ローラ機構の設定位置
(PNEW1) は基準位置から100 、No. 2ローラ機構の設定
位置(PNEW2)は基準位置から200 、No. 3ローラ機構の
設定位置(PNEW3) は基準位置から1500、No. 4ローラ機
構の設定位置(PNEW4) は基準位置から2000、No. 5ロー
ラ機構の設定位置(PNEW5) は基準位置から2100である。
即ち、ローラ設定位置記憶部31が本発明の位置設定手
段として機能する。
【0016】ローラ現在位置記憶部29は、No. 1〜N
o. 5ローラ機構の現在位置を記憶しておく部分であ
り、前記ローラ位置替え操作部22から伝送されたNo.
1〜No.5ローラ機構の現在位置データを記憶する。な
お、No. 1〜No. 5ローラ機構の現在位置はモータ74
の回転角度をエンコーダ等により計測することにより測
定される。図2(B)は、No. 1〜No. 5ローラ機構の
現在位置のデータの一例を表している。即ち、No. 1ロ
ーラ機構の現在位置(P1) はY軸レール62の基準位置
から100 であり、No. 2ローラ機構の現在位置(P2) は
同じく基準位置から200 、No. 3ローラ機構の現在位置
(P3) は基準位置から300 、No. 4ローラ機構の現在位
置(P4) は基準位置から1800、No. 5ローラ機構の現在
位置(P5) は基準位置から2100である。即ち、前記ロー
ラ現在位置記憶部29が本発明の現在位置記憶手段とし
て機能する。
【0017】ローラ限界範囲記憶部30は、各々のロー
ラ機構間の最小間隔と、No. 1ローラ機構の左限界位
置、及びNo. 5ローラ機構の右限界位置を記憶する。図
2(C)は、前記ローラ限界範囲記憶部30に記憶され
たデータの一例を表している。即ち、No. 1ローラ機構
の左限界位置(L1) は基準位置から10であり、No. 1/
No. 2ローラ機構の最小間隔(L12)は50、No. 2/No.
3ローラ機構の最小間隔(L23)は50、No. 3/No. 4ロ
ーラ機構の最小間隔(L34)は50、No.4/No. 5ローラ
機構の最小間隔(L45)は50、また、No. 5ローラ機構の
右限界位置(L5)は基準位置から3000である。即ち、前記
ローラ限界範囲記憶部30が本発明の限界範囲記憶手段
として機能する。
【0018】前記品番取り込み部25は、ローラ位置替
え制御指示部21からの指示に基づいて段ボールの品番
を読み込んで記憶する。品番の取り込み方法は、バーコ
ードあるいはキーボードにより人が入力する方法であっ
ても良いし、別の制御装置から品番のデータを受け取る
方法であっても良い。設定位置チェック部26は、ロー
ラ位置替え制御指示部21からの指示に基づいて、前記
ローラ設定位置記憶部31に記憶されたデータ(品番と
No. 1〜No.5ローラ機構の位置(PNEW1〜PNEW5))がロ
ーラ限界範囲記憶部30のデータ(L1,L12,L23,L34,L4
5,L5 )と矛盾がないか否かをチェックする。即ち、設
定位置チェック部26が本発明の判定手段として機能す
る。なお、具体的なチェックの方法についてはフローチ
ャートに基づいて後述する。
【0019】未使用ローラ位置の許容値算出部27は、
ローラ位置替え制御指示部21からの指示に基づいて、
未使用ローラの取り得る位置の最大値、最小値を演算す
る。例えば、図10(A)(B)に示されるように、N
o. 2ローラ機構が使用でNo. 3ローラ機構が未使用、N
o. 4ローラ機構が使用の場合には、No. 3ローラ機構
が取り得る最小値(No.3 MIN) は、No. 2ローラ機構の
設定位置(PNEW2) とNo. 2/No. 3ローラ機構の最小間
隔(L23)の和となる。即ち、No.3 MIN = PNEW2+ L23
となる。No. 3ローラ機構が取り得る最大値(No.3 MA
X) は、No. 4ローラ機構の設定位置(PNEW4) からNo.
3/No. 4ローラ機構の最小間隔(L34)を除した値とな
る。即ち、No.3 MAX = PNEW4− L34 となる。なお、PN
EW4 ≧ PNEW2+L23 +L34 でなければならない(図10
(A)参照)。
【0020】また、図10(C)(D)に示されるよう
に、No. 2ローラ機構が使用でNo.3ローラ機構が未使
用、No. 4ローラ機構が未使用、No. 5ローラ機構が使
用の場合、即ち、未使用のローラ機構が二台並んでいる
場合には、No. 3ローラ機構が取り得る最小値(No.3 M
IN) は、上記したように、No.3 MIN = PNEW2+ L23 で
あり、No. 3ローラ機構が取り得る最大値(No.3 MAX)
は、No. 5ローラ機構の設定位置(PNEW5) からNo. 4/
No. 5ローラ機構の最小間隔(L45)、No. 3/No. 4ロ
ーラ機構の最小間隔(L34)を除した値となる。即ち、N
o.3 MAX = PNEW5−L45 −L34 となる。
【0021】また、No. 4ローラ機構が取り得る最小値
(No.4 MIN) は、図10(D)に示されるように、No.4
MIN = PNEW2+ L23+L34 となる。さらに、No. 4ロ
ーラ機構が取り得る最大値(No.4 MAX) は、No. 5ロー
ラ機構の設定位置(PNEW5) からNo. 4/No. 5ローラ機
構の最小間隔(L45)を除した値となる。即ち、No.4 MAX
= PNEW5−L45 となる。
【0022】前記干渉チェック部28は、ローラ位置替
え制御指示部21からの指示に基づいて所定のローラ機
構を移動させたときに他のローラ機構と干渉が有るか否
かを判定する。例えば、No. 3ローラ機構を右方向(正
方向)に移動させる場合にNo. 3ローラ機構の設定位置
(PNEW3) がNo. 4ローラ機構の現在位置(P4) よりも小
さければ両ローラ機構は干渉しない。同様に、No. 3ロ
ーラ機構を左方向(負方向)に移動させる場合にNo. 3
ローラ機構の設定位置(PNEW3) がNo. 2ローラ機構の現
在位置(P2) よりも大きければ両ローラ機構は干渉する
ことはない。
【0023】次に、図5〜図9のフローチャートに基づ
いて工具の位置替え装置10の動作を説明する。前記ロ
ーラ位置替え制御指示部21が図示されていない上位制
御部からNo. 1〜No. 5ローラ機構の位置替え指示信号
を受けると、それらのローラ機構の位置替えが開始され
る。先ず、ローラ位置替え制御指示部21からの指示に
より、加工しようとする段ボールの品番を品番取り込み
部25で取り込む(図5 ステップ101)。これによ
って、ローラ設定位置記憶部31ではその品番に対応す
るNo. 1〜No. 5ローラ機構の設定位置(PNEW1 〜PNEW
5)を出力できる状態になる。
【0024】次に、設定位置チェック部26で、その品
番に対応するNo. 1〜No. 5ローラ機構の設定位置(PN
EW1 〜PNEW5)がローラ限界範囲記憶部30のデータ(L
1,L12,L23,L34,L45,L5 )と矛盾がないかどうかをチェ
ックする(ステップ102)。このチェック方法につい
て、図7のフローチャートに基づいて説明する。ここ
で、フローチャートの説明のために、仮に、前記品番を
図2(A)の33333 ( PNEW1=100, PNEW2=200,PNEW3=150
0,PNEW4=2000, PNEW5=2100) とし、ローラ限界範囲記憶
部30のデータを図2(C)に示す値、即ち、L1=10,L1
2=50,L23=50,L34=50,L45=50,L5=3000 とする。また、N
o. 1〜No. 5ローラ機構の現在位置は、図2(B)に
示される値、P1=100,P2=200,P3=300,P4=1800,P5=2100と
する。
【0025】先ず、間隔計算用の変数を初期化( L= 0
) する(ステップ201)。品番33333 の加工ではNo.
1ローラ機構を使用するため、ステップ203に進
み、No.1ローラ機構の設定位置(PNEW1)が左限界位置
(L1)以上か否かを判定する。 PNEW1=100>L1=10 である
ため、No. 1ローラ機構の設定位置(PNEW1) は正常であ
り、ステップ204に進んで変数L= PNEW1とする。次
に、チェックの対象ローラを次のNo. 2ローラ機構に
し、間隔計算用の変数Lを積算する(ステップ205、
ステップ206)。即ち、No. 1ローラ機構の設定位置
(PNEW1)にNo. 1/No. 2ローラ機構の最小間隔(L12)
を加えた値を間隔計算用の変数Lとする。したがって、
L= PNEW1+L12 =100 +50 となる。No. 2ローラ機
構は使用するために、ステップ208に進み、No. 2ロ
ーラ機構の設定位置(PNEW2)がNo. 1ローラ機構と干渉
するか否かを判定する。No. 2ローラ機構の設定位置
(PNEW2)が間隔計算用の変数Lよりも小さければ、No.
2ローラ機構はNo. 1ローラ機構と干渉するようにな
り、位置替え不成立となる。
【0026】しかしながら、No. 2ローラ機構の設定位
置(PNEW2)は200 であり、間隔計算用の変数L( L= P
NEW1+L12 =100 +50 )よりも大きいため、No. 1ロー
ラ機構とNo. 2ローラ機構とは干渉しない。このため、
ステップ209で変数LをL= PNEW2とする。さらに、
現段階では対象ローラはNo. 2ローラ機構であるから処
理はステップ205に戻り、対象を次のNo. 3ローラ機
構にする。
【0027】このようにして、対象がNo. 3ローラ機
構、No. 4ローラ機構及びNo. 5ローラ機構についても
No. 2ローラ機構の場合と同様のチェックを行う。ただ
し、No. 5ローラ機構の場合には、ステップ210から
ステップ211に進み、ここでNo. 5ローラ機構の設定
位置(PNEW5)が右限界位置(L5)を超えないかどうかをチ
ェックする。No. 5ローラ機構の設定位置(PNEW5) は21
00であり、L5(=3000) よりも小さいため、No. 5ローラ
機構が右限界位置を超えることはない。このため、品番
33333 のデータ( PNEW1=100, PNEW2=200,PNEW3=1500,PN
EW4=2000, PNEW5=2100) は正常であることが分かる。
【0028】このようにして、品番に対応するNo. 1〜
No. 5ローラ機構の設定位置(PNEW1 〜PNEW5)が正常で
あることが確認されると、処理は図5のステップ103
に進む。ステップ103では、未使用ローラ位置の許容
値算出部27で未使用ローラ機構が取り得る最大値及び
最小値を算出する。しかしながら、品番33333 では全て
のローラ機構が使用されるため、ステップ103の処理
をせずにステップ104に進み、位置替えを終了してい
ない最も若い番号のローラ機構を位置替え対象の候補と
する。現段階では全く位置替えが行われていないため、
No. 1ローラ機構が位置替えの対象となる。
【0029】また、No. 1ローラ機構は未使用でないた
め、処理はステップ105、ステップ106からステッ
プ107に進み、干渉チェック部28で現在位置(P1)
から設定位置(PNEW1)へ移動した場合に干渉するローラ
機構が有るか否かを判定する。ここで、図2に示される
ように、No. 1ローラ機構の現在位置(P1)は100 であ
り、設定位置(PNEW1=100)と等しいため、当然干渉はな
く、また、位置替えもする必要がないため、処理はステ
ップ107からステップ109、ステップ110に進
み、No. 1ローラ機構を位置替え完了として記憶し、設
定位置(PNEW1=100)を現在位置(P1)として処理をステッ
プ104に戻す。
【0030】次に、No. 2ローラ機構が位置替えの対象
となり(ステップ104)、干渉チェック部28で現在
位置(P2) から設定位置(PNEW2)へ移動した場合に干渉
するローラ機構が有るか否かを判定する(ステップ10
7)。ここで、No. 2ローラ機構の現在位置(P2)は200
であり、設定位置(PNEW2=200)と等しいため、当然干渉
はなく、また、位置替えもする必要がないため、No. 1
ローラ機構の場合と同様に処理はステップ107からス
テップ109、ステップ110に進み、No. 2ローラ機
構を位置替え完了として記憶し、設定位置(PNEW2=200)
を現在位置(P2)として処理をステップ104に戻す。
【0031】次に、No. 3ローラ機構が位置替えの対象
となり(ステップ104)、干渉チェック部28で現在
位置(P3) から設定位置(PNEW3)へ移動させた場合に干
渉するローラ機構が有るか否かを判定する(ステップ1
07)。ここで、No. 3ローラ機構の現在位置(P3)は30
0 であり、設定位置(PNEW3)は1500である。さらに、N
o. 4ローラ機構の現在位置(P4)は1800、No. 5ローラ
機構の現在位置(P5)は2100である。したがって、No. 3
ローラ機構を現在位置(P3) から設定位置(PNEW3)まで
移動させる間に干渉するローラ機構はない。このため、
ローラ位置替え操作部22等でNo. 3ローラ機構を現在
位置(P3) から設定位置(PNEW3)まで移動させる(ステ
ップ109)。
【0032】次に、図8のフローチャートに基づいて、
No. 3ローラ機構を現在位置(P3)から設定位置(PNEW3)
まで移動させる手順を説明する。先ず、Y軸移動部2
3により前記Y軸ガイド72のモータ74を駆動させる
ことにより移動ブロック73をY軸ガイド72に倣って
No. 3ローラ機構を現在位置(P3)まで移動させる(ス
テップ301)。次に、前記移動ブロック73に装着さ
れている連結シリンダ73yを連結シリンダ駆動部24
により動作させ、その連結シリンダ73yの可動部に取
付けられた係合片73kを引き戻す。これによって、N
o. 3ローラ機構の支柱65が係合片73kの鉤部73
xの切欠き73cに嵌め込まれるとともに、前記係合片
73kの鉤部73xがNo. 3ローラ機構のブレーキレバ
ー67を引き、No. 3ローラ機構のブレーキが解除され
る(図3参照)。この状態で、No. 3ローラ機構は前記
移動ブロック73とともにY軸ガイド72に倣って移動
できるようになる(ステップ302)。
【0033】次に、Y軸移動部23により前記モータ7
4を駆動させて移動ブロック73とNo. 3ローラ機構と
をY軸ガイド72に倣って設定位置(PNEW3)まで移動さ
せる(ステップ303)。そして、No. 3ローラ機構を
設定位置(PNEW3)に位置決めした状態で、再び連結シリ
ンダ駆動部24により連結シリンダ73yを動作させ、
その連結シリンダ73yの可動部に取付けられている係
合片73kを押出す。これによって、No. 3ローラ機構
の支柱65と係合片73kとの嵌合が解除されるととも
にブレーキが動作して、No. 3ローラ機構はその位置に
保持される(ステップ304)。このようにして、No.
3ローラ機構を現在位置(P3) から設定位置(PNEW3)ま
で移動させると、ステップ110(図5参照)でNo. 3
ローラ機構を位置替え完了として記憶し、設定位置(PN
EW3)を現在位置(P3) として処理をステップ104に戻
す。
【0034】次に、No. 4ローラ機構が位置替えの対象
となり(ステップ104)、干渉チェック部28で現在
位置(P4) から設定位置(PNEW4)へ移動させた場合に干
渉するローラ機構が有るか否かを判定する(ステップ1
07)。ここで、No. 4ローラ機構の現在位置(P4)は18
00であり、設定位置(PNEW4)は2000である。さらに、N
o. 5ローラ機構の現在位置(P5)は2100である。したが
って、No. 4ローラ機構を現在位置(P4) から設定位置
(PNEW4)まで移動させる間に干渉するローラ機構はな
い。このため、ローラ位置替え操作部22等で上述のよ
うにNo. 4ローラ機構を現在位置(P4) から設定位置
(PNEW4)まで移動させる(ステップ109)。そして、
ステップ110でNo. 4ローラ機構を位置替え完了とし
て記憶し、設定位置(PNEW4)を現在位置(P4) として処
理をステップ104に戻す。
【0035】次に、No. 5ローラ機構が位置替えの対象
となり(ステップ104)、干渉チェック部28で現在
位置(P5) から設定位置(PNEW5)へ移動した場合に干渉
するローラ機構が有るか否かを判定する(ステップ10
7)。ここで、No. 5ローラ機構の現在位置(P5)は2100
であり、設定位置(PNEW5=2100) と等しいため、当然干
渉はなく、また、位置替えもする必要がないため、処理
はステップ107からステップ109、ステップ110
に進み、No. 5ローラ機構を位置替え完了として記憶
し、設定位置(PNEW5=2100) を現在位置(P2)として処理
をステップ104に戻す。さらに、ステップ105で全
てのローラ機構の位置替えが終了していると判定される
ため、位置替え作業を終了する。
【0036】次に、未使用のローラ機構の取扱を説明す
るために、図2(A)における品番22222 ( PNEW1=未,
PNEW2=500,PNEW3=1000,PNEW4= 未, PNEW5=未) における
ローラ機構の位置替えについて説明する。なお、ローラ
限界範囲記憶部30のデータは図2(C)に示す値、即
ち、L1=10,L12=50,L23=50,L34=50,L45=50,L5=3000 と
し、No. 1〜No. 5ローラ機構の現在位置は、図2
(B)に示される値、P1=100,P2=200,P3=300,P4=1800,P
5=2100とする。
【0037】先ず、設定位置チェック部26で、その品
番に対応するNo. 1〜No. 5ローラ機構の設定位置(PN
EW1 〜PNEW5)がローラ限界範囲記憶部30のデータ(L
1,L12,L23,L34,L45,L5 )と矛盾がないかどうかをチェ
ックする(図5ステップ102)。前記チェックは前述
のように図7のフローチャートに基づいて行う。品番22
222 の加工ではNo. 1ローラ機構は未使用のため、ステ
ップ221に進み、間隔計算用の変数LをNo. 1ローラ
機構の左限界位置(L1)にする。即ち、L=L1=10とな
る。次に、チェックの対象ローラを次のNo. 2ローラ機
構にし、間隔計算用の変数Lを積算する(ステップ20
5、ステップ206)。即ち、No. 1ローラ機構の左限
界位置(L1)にNo. 1/No. 2ローラ機構の最小間隔(L1
2) を加えた値を間隔計算用の変数Lとする。したがっ
て、L= L1 +L12 =10+50 となる。
【0038】No. 2ローラ機構は使用するために、ステ
ップ208に進み、No. 2ローラ機構の設定位置(PNEW
2)がNo. 1ローラ機構と干渉するか否かを判定する。N
o. 2ローラ機構の設定位置(PNEW2)が間隔計算用の変
数Lよりも小さければ、No. 2ローラ機構はNo. 1ロー
ラ機構と干渉するようになり、位置替え不成立となる。
しかしながら、No. 2ローラ機構の設定位置(PNEW2)は
500 であり、間隔計算用の変数L( L= L1 +L12 =10
+50 )よりも大きいため、No. 1ローラ機構とNo. 2ロ
ーラ機構とは干渉しない。このため、ステップ209で
前記変数LをL= PNEW2として処理をステップ205に
戻し、対象を次のNo. 3ローラ機構にする。
【0039】そして、前記間隔計算用の変数Lを積算す
る(ステップ205、ステップ206)。即ち、No. 2
ローラ機構の設定位置(PNEW2) にNo. 2/No. 3ローラ
機構の最小間隔(L23) を加えた値を間隔計算用の変数L
とする。したがって、L= PNEW2+L23 =500 +50 と
なる。No. 3ローラ機構は使用するために、ステップ2
08に進み、No. 3ローラ機構の設定位置(PNEW3)がN
o. 2ローラ機構と干渉するか否かを判定する。No. 3
ローラ機構の設定位置(PNEW3)が間隔計算用の変数Lよ
りも小さければ、No. 3ローラ機構はNo. 2ローラ機構
と干渉するようになり、位置替え不成立となる。しかし
ながら、No. 3ローラ機構の設定位置(PNEW3)は1000で
あり、間隔計算用の変数L( L=PNEW2 +L12 =500 +
50 )よりも大きいため、No. 2ローラ機構とNo. 3ロー
ラ機構とは干渉しない。このため、ステップ209で前
記変数LをL= PNEW3として処理をステップ205に戻
し、対象を次のNo. 4ローラ機構にする。
【0040】そして、前記間隔計算用の変数Lを積算す
る(ステップ205、ステップ206)。即ち、No. 3
ローラ機構の設定位置(PNEW3) にNo. 3/No. 4ローラ
機構の最小間隔(L34) を加えた値を間隔計算用の変数L
とする。したがって、L= PNEW3+L34 =1000+50 と
なる。No. 4ローラ機構は未使用であるめため、ステッ
プ223を経由して処理をステップ205に戻し、対象
を次のNo. 5ローラ機構にする。そして、前記間隔計算
用の変数Lを積算する(ステップ205、ステップ20
6)。即ち、前回設定した変数L(L= PNEW3+L34 =
1000+50)にNo. 4/No. 5ローラ機構の最小間隔(L4
5) を加えた値を間隔計算用の変数Lとする。したがっ
て、L= PNEW3+L34 +L45 =1000+50+50 となる。
No. 5ローラ機構は未使用であるめため、処理はステッ
プ223を経由してステップ224に進み、ステップ2
06で設定したL= PNEW3+L34 +L45 =1000+50+50
がNo. 5ローラ機構の右限界位置(L5=3000) を超えない
ことを確認して処理を終了する。
【0041】このようにして、品番に対応するNo. 1〜
No. 5ローラ機構の設定位置(PNEW1 〜PNEW5)が正常で
あることが確認されると、処理は図5のステップ103
に進む。ステップ103では、未使用ローラ位置の許容
値算出部27で未使用ローラ機構の許容できる最大値、
最小値を算出する。No. 1ローラ機構の場合、最小値
(No. 1MIN)はNo. 1ローラ機構の左限界位置(L1=10)
に等しくなる。即ち、No. 1MIN = L1 =10となる。ま
た、最大値 (No. 1MAX)はNo. 2ローラ機構の設定位置
(PNEW2=500) からNo. 1/No. 2ローラ機構の最小間隔
(L12=50)を除した値に等しくなる。即ち、No. 1MAX =
PNEW2−L12 =500 −50 となる。
【0042】No. 4ローラ機構の場合、最小値 (No. 4
MIN)はNo. 3ローラ機構の設定位置(PNEW3=1000)にNo.
3/No. 4ローラ機構の最小間隔(L34=50)を加えた値に
等しくなる。即ち、No. 4MIN = PNEW3+L34 =1000+
50 となる。また、最大値 (No. 4MAX)はNo. 5ローラ
機構が未使用であるため、No. 5ローラ機構の右限界位
置(L5=3000)からNo. 4/No. 5ローラ機構の最小間隔
(L45=50)を除した値に等しくなる。即ち、No. 4MAX =
L5−L45 =3000−50 となる。No. 5ローラ機構の場
合、最小値 (No. 5MIN)はNo. 4ローラ機構が未使用で
あるため、No. 4ローラ機構の最小値 (No. 4MIN)にN
o. 4/No. 5ローラ機構の最小間隔(L45=50)を加えた
値に等しくなる。即ち、No. 5MIN = PNEW3+L34+L45
=1000+50+50となる。また、最大値 (No. 5MAX)はN
o. 5ローラ機構の右限界位置(L5=3000)に等しくな
る。即ち、No. 5MAX =L5=3000となる。
【0043】次に、ステップ104で位置替えを終了し
ていない最も若い番号のローラ機構を位置替えの対象の
候補とする。現段階では全く位置替えが行われていない
ため、No. 1ローラ機構が位置替えの対象となる。No.
1ローラ機構は未使用であるため、処理はステップ10
5、ステップ106を経由して図6のステップ121に
進み、No. 1ローラ機構の現在位置(P1)が許容範囲
内、即ち、、最小値( No. 1MIN = L1)〜最大値 (No.
1MAX = PNEW2−L12)の間にあるか否かが判定される。
No. 1ローラ機構の現在位置(P1) は100 であり、No.
1MIN = L1 =10、No. 1MAX = PNEW2−L12 =500 −
50 であるため、No. 1ローラ機構の現在位置(P1) が
許容範囲内あり、処理はステップ125に進む。
【0044】しかしながら、隣に未使用ローラ機構がな
いため、ステップ126に進み、No. 1ローラ機構を位
置替え完了とし、現在位置(P1=100) をそのまま記憶す
る。即ち、未使用ローラ機構が許容範囲内にあるときに
はこのローラ機構は位置替えする必要がないため、位置
替えは行わない。これによって、サイクルタイムの短縮
が図られる。次に、処理を図5のステップ104に戻
し、No. 2ローラ機構を位置替えの対象にする。前記N
o. 2ローラ機構は使用するため、ステップ107に進
み、干渉チェック部28で現在位置(P2) から設定位置
(PNEW2)へ移動した場合に干渉するローラ機構が有るか
否かを判定する。ここで、No. 2ローラ機構の現在位置
(P2)は200 であり、設定位置(PNEW2=500)であるが、N
o. 3ローラ機構の現在位置(P3)は300 であるために干
渉する。このため、次のNo. 3ローラ機構を位置替えの
対象にし(ステップ108)、処理をステップ105に
戻す。
【0045】前記No. 3ローラ機構は使用するため、ス
テップ107に進み、干渉チェック部28で現在位置
(P3) から設定位置(PNEW3)へ移動した場合に干渉する
ローラ機構があるか否かを判定する。ここで、No. 3ロ
ーラ機構の現在位置(P3)は300であり、設定位置(PNEW3
=1000) である。また、No. 4ローラ機構の現在位置(P
4)は1800であり、No. 5ローラ機構の現在位置(P5)は21
00である。したがって、No. 3ローラ機構を現在位置(P
3=300)から設定位置(PNEW3=1000) まで移動させる間に
干渉するローラ機構はない。このため、ローラ位置替え
操作部22等によりNo.3ローラ機構を現在位置(P3) か
ら設定位置(PNEW3)まで移動させる(ステップ10
9)。そして、ステップ110でNo. 3ローラ機構を位
置替え完了として記憶し、設定位置(PNEW3)を現在位置
(P3) として処理をステップ104に戻す。
【0046】ステップ104では、No. 4ローラ機構が
位置替えの対象となる。No. 4ローラ機構は未使用であ
るため、処理はステップ105、ステップ106を経由
して図6のステップ121に進み、No. 4ローラ機構の
現在位置(P4)が許容範囲内、即ち、最小値( No.4 MIN
=PNEW3 +L34=1000+50) 〜最大値 (No.4 MAX= L5 −
L45=3000−50) の間にあるか否かが判定される。No. 4
ローラ機構の現在位置(P4) は1800であり、最小値( N
o. 4MIN = 1050)、最大値( No.4MAX =2950) である
ため、No. 4ローラ機構の現在位置(P4) が許容範囲内
あり、処理はステップ125に進む。
【0047】ここで、隣のNo. 5ローラ機構が未使用で
あるため、No. 4ローラ機構の設定位置(PNEW4)を1800
にして、そのNo. 5ローラ機構の許容できる最小値、最
大値を更新する。即ち、最小値( No. 5MIN)は、No. 4
ローラ機構の設定位置(PNEW4=1800) にNo. 4/No. 5
ローラ機構の最小間隔(L45=50) を加えた値に等しくな
る。また、最大値( No. 5MAX)は変更がなく、No. 5MA
X =L5=3000となる。次に、ステップ126で、No. 4
ローラ機構を位置替え完了とし、現在位置(P1=1800)を
そのまま記憶する。そして、処理を図5のステップ10
4に戻し、No. 5ローラ機構を位置替えの対象にする。
【0048】No. 5ローラ機構は未使用であるため、処
理はステップ105、ステップ106を経由して図6の
ステップ121に進み、No. 5ローラ機構の現在位置
(P5)が許容範囲内、即ち、最小値( No.5 MIN=PNEW4
+L45=1800+50) 〜最大値 (No.5 MAX= L5=3000) の間
にあるか否かが判定される。No. 5ローラ機構の現在位
置(P5) は2100であり、最小値( No. 5MIN = 1850)、
最大値( No. 5MAX =3000) であるため、No. 5ローラ
機構の現在位置(P5) が許容範囲内あり、処理はステッ
プ125、ステップ126に進む。そして、ステップ1
26で、No. 5ローラ機構を位置替え完了とし、現在位
置(P5=2100)をそのまま記憶し、処理を図5のステップ
104に戻す。
【0049】ここで、前述のように、No. 2ローラ機構
は位置替えがまだ完了していないため、次にNo. 2ロー
ラ機構を位置替えの対象とする。前記No. 2ローラ機構
は使用するため、ステップ107に進み、干渉チェック
部28で現在位置(P2) から設定位置(PNEW2)へ移動し
た場合に干渉するローラ機構が有るか否かを判定する。
ここで、No. 2ローラ機構の現在位置(P2)は200 、設定
位置(PNEW2=500)であり、No. 3ローラ機構は位置替え
が既に終了して現在位置(P3)は1000に変更されている。
このため、No. 2ローラ機構を移動させる際に干渉する
ローラ機構はない。このため、ローラ位置替え操作部2
2等によりNo. 2ローラ機構を現在位置(P2) から設定
位置(PNEW2)まで移動させ(ステップ109)、ステッ
プ110でNo. 2ローラ機構を位置替え完了として記憶
し、設定位置(PNEW2)を現在位置(P2) として処理をス
テップ104に戻す。さらに、ステップ105で全ての
ローラ機構の位置替えが終了していると判定されるた
め、位置替え作業を終了する。
【0050】ここで、品番22222 では、未使用ローラ機
構の現在位置(P1,P4,P5) は常に許容範囲内にあったた
め、図6のステップ121の判断は全てYES であった。
しかしながら、仮に未使用ローラ機構の現在位置(P)が
許容範囲内にない場合にはステップ122以下の処理が
行われる。先ず、干渉チェック部28でその未使用ロー
ラ機構を現在位置(P) から許容範囲内( 最小値MIN 〜最
大値MAX)に移動した場合に干渉するローラ機構が有るか
否かを判定する(ステップ122)。干渉がない場合に
は前記未使用ローラ機構(以下、No. xローラ機構とい
う)を許容範囲内に移動する。このとき、移動量を最小
限にしたいため、最小値MIN あるいは最大値MAX の移動
量の少ない側に移動する(ステップ124)。
【0051】ここで、No. xローラ機構の具体的な移動
方法を図9のフローチャートに基づいて説明する。先
ず、No. xローラ機構の現在位置(Px)が許容範囲の最小
値MIN よりも小さいか、あるいは最大値MAX よりも大き
いかを判定する(ステップ401)。そして、No. xロ
ーラ機構の現在位置(Px)が最小値MIN よりも小さい場合
には、No. xローラ機構を現在位置(Px)から許容範囲の
最小値MIN まで移動させる(ステップ421〜ステップ
424)(図11(B)参照)。なお、移動させる手順
は図8のフローチャートに示す方法と同様である。ま
た、No. xローラ機構の現在位置(Px)が最大値MAX より
も大きい場合には、No. xローラ機構を現在位置(Px)か
ら許容範囲の最大値MAX まで移動させる(ステップ41
1〜ステップ414)(図11(C)参照)。
【0052】さらに、ステップ122においてNo. xロ
ーラ機構を現在位置(PX)から許容範囲内( 最小値MIN 〜
最大値MAX)に移動した場合に干渉するローラ機構が有る
場合には、次のローラ機構を位置替えの対象とし(ステ
ップ123)、再度後からNo. xローラ機構の移動を行
う。
【0053】このように、本実施の形態に係る工具の位
置替え装置によると、制御部20や移動ブロック73等
の働きにより、ローラ機構が最小間隔や限界位置を超え
ないように、そのローラ機構を現在位置から設定位置ま
で移動させることができる。このため、ワークの品番に
基づいて複数のローラ機構を干渉させないように自動的
に位置替えを行えるようになり、位置替えの手間が掛か
らずに作業効率が向上する。また、設定位置チェック部
26により各々のローラ機構の設定位置に異常があるか
否かを判定できるため、誤った設定位置に基づいて工具
を移動させるような不都合がなくなる。
【0054】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、この本発明の実施の形態には請求の範囲に記載し
た技術的事項以外に次のような技術的事項を有するもの
であることを付記しておく。 (1) 請求項1に記載された工具の位置替え装置にお
いて、未使用工具の移動許容範囲を他の工具の設定位置
と限界範囲記憶手段とに基づいて演算する手段と、未使
用工具を現在位置から前記移動許容範囲まで移動させる
手段と、を有することを特徴とする工具の位置替え装
置。このため、設定位置が確定していない未使用の工具
があっても工具の位置替えが可能になる。
【0055】
【発明の効果】本発明によると、ワークの種類に基づい
て複数の工具を干渉させないように自動的に位置替えを
行えるため、位置替えの手間が掛からなくなり作業効率
が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一の実施の形態に係る工具の位置替え
装置のブロック図である。
【図2】本発明の一の実施の形態に係る工具の位置替え
装置の記憶されたデータの一例を表す図面である。
【図3】本発明の一の実施の形態に係る工具の詳細斜視
図である。
【図4】本発明の一の実施の形態に係る工具を装着した
段ボール加工機本体の全体斜視図である。
【図5】本発明の一の実施の形態に係る工具の位置替え
装置の動作を表すフローチャートである。
【図6】本発明の一の実施の形態に係る工具の位置替え
装置の動作を表すフローチャートである。
【図7】本発明の一の実施の形態に係る工具の位置替え
装置の動作を表すフローチャートである。
【図8】本発明の一の実施の形態に係る工具の位置替え
装置の動作を表すフローチャートである。
【図9】本発明の一の実施の形態に係る工具の位置替え
装置の動作を表すフローチャートである。
【図10】本発明の一の実施の形態に係る工具の位置替
え装置の動作の一例を表す図面である。
【図11】本発明の一の実施の形態に係る工具の位置替
え装置の動作の一例を表す図面である。
【符号の説明】
21 ローラ位置替え制御指示部(位置替え制御手段) 22 ローラ位置替え操作部(工具移動手段) 23 Y軸移動部(工具移動手段) 24 連結シリンダ駆動部(工具移動手段) 25 品番取り込み部 26 設定位置チェック部 27 未使用ローラ位置の許容値算出部 28 干渉チェック部 29 ローラ現在位置記憶部(現在位置記憶手段) 30 ローラ限界範囲記憶部(限界範囲記憶手段) 31 ローラ設定位置記憶部(位置設定手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 順番に並べられた状態で加工機本体に設
    けられた複数の工具を所定の方向に沿ってそれぞれ移動
    させて各工具の位置替えを行う工具の位置替え装置にお
    いて、 隣合う工具が相互いに干渉しない最小間隔と、端に配置
    された工具の移動限界とを記憶する限界範囲記憶手段
    と、 各々の工具の現在位置を記憶する現在位置記憶手段と、 ワークの種類に基づいて各々の工具の位置を設定する位
    置設定手段と、 前記限界範囲記憶手段、現在位置記憶手段及び位置設定
    手段のデータに基づいて、各々の工具を現在位置から設
    定された位置まで移動させる際にそれらの工具が互いに
    干渉しないように、工具を移動させる順序を制御する位
    置替え制御手段と、 前記位置替え制御手段からの指令に基づいて工具を現在
    位置から設定された位置まで移動させる工具移動手段
    と、を有することを特徴とする工具の位置替え装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された工具の位置替え装
    置において、 位置設定手段により設定された各々の工具の位置が互い
    に干渉しないか、また、移動限界を超えていないかを限
    界範囲記憶手段のデータに基づいて判定する判定手段が
    設けられていることを特徴とする工具の位置替え装置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11731383B2 (en) 2016-05-13 2023-08-22 Bobst Mex Sa Device having a changeable tool for processing workpiece sheets

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11731383B2 (en) 2016-05-13 2023-08-22 Bobst Mex Sa Device having a changeable tool for processing workpiece sheets

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