JPH10133353A - フィルムの処理装置 - Google Patents

フィルムの処理装置

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JPH10133353A
JPH10133353A JP9216788A JP21678897A JPH10133353A JP H10133353 A JPH10133353 A JP H10133353A JP 9216788 A JP9216788 A JP 9216788A JP 21678897 A JP21678897 A JP 21678897A JP H10133353 A JPH10133353 A JP H10133353A
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JP
Japan
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film
cartridge
filmstrip
receiving station
feed roller
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Application number
JP9216788A
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English (en)
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Knut Oberhardt
クヌート・オーバーハルト
Edmund Mangold
エドムント・マンゴルト
Bernhard Lorenz
ベルンハルト・ローレンツ
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Agfa Gevaert AG
Original Assignee
Agfa Gevaert AG
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B27/00Photographic printing apparatus
    • G03B27/32Projection printing apparatus, e.g. enlarger, copying camera
    • G03B27/52Details
    • G03B27/62Holders for the original
    • G03B27/6271Holders for the original in enlargers
    • G03B27/6285Handling strips

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装填された写真材料や装填されていない写真
材料を比較的簡単に、低コストで自動的に処理できるフ
ィルムである写真材料を処理する装置を提供する。 【解決手段】 この装置は二つの処理ユニットおよびフ
ィルムをこれ等の処理ユニットの後ろに送る複数の送り
ローラを有する。これ等の処理ユニットの一方は走査装
置であり、他方のユニットは複写装置である。この代わ
りに、二つの処理ユニットをそれぞれ予備走査装置と主
走査装置で形成できる。更に、この装置はフィルムカー
トリッジに対する受けステーションとフィルムに対する
少なくとも一つの受けステーションを有する。フィルム
は複数の送りローラから何方かのステーションに供給さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、写真材料の処理
に関する。
【0002】
【従来の技術】欧州特許第 571 805号明細書には、巻枠
に巻き付けたフィフムのあるカートリッジが開示されて
いる。このフィルムには、カートリッジ内にあり、この
カートリッジから突出していないガイド部分がある。こ
の種のカートリッジの現像所(ラボとも言う)が欧州特
許第 664 483号明細書に開示されている。ここでは、フ
ィルムを複写するためカートリッジから引き出し、その
後、カートジッジに巻き戻す。次いで、このカートリッ
ジと複写物を顧客に渡す。
【0003】ドイツ特許第 40 38 661号明細書には現像
に続きカートリッジにフィルムを巻き戻すことが提案さ
れている。このカートリッジはその後複写機に載置さ
れ、この複写機はフィルムを複写用のカートリッジから
巻き出し、次いでフィルムをこのカートリッジに巻き戻
す。上記とは異なり、現像の前に通常の小さい形式(判
とも言う)のフィルムをカートリッジから取り除く。カ
ートリッジとは無関係に帯状のフィルムを次に処理す
る。
【0004】欧州特許第 677 771号明細書には、フィル
ムカートリッジとカートリッジなしのフィルムストリッ
プを取り扱う処理装置が開示されている。装置に入れた
フィルムストリップは先ずスキャナーを通過し、次いで
露光あるいは複写ステーションを通る。他方、フィルム
カートリッジはリセプタクルに装填され、フィルムはを
カートリッジから巻き出し、スキャナーを通して送る。
走査された後、フィルムの先頭部分は、後ろの部分が走
査される間、一時的にスキャナーの後で止められる。全
てのフィルムが走査されると、このフィルムはカートリ
ジに巻き戻される。次いでこのカートリッジをリセプタ
クルから外し、スキャナーの後ろの第二リセプタクルの
中に置く。今度は、このフィルムをカートリッジからも
う一度巻き出し、複写ステーションを通して送る。複写
に続いて、フィルムの先頭部分を複写ステーションの後
で一時的に止め、後の部分を複写する。複写が終わる
と、フィルムをカートリッジに巻き戻す。
【0005】欧州特許第 677 771号明細書の上記装置は
非常に高価で、操作が難しい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明の課題は、装
填された写真材料や装填されていない写真材料を比較的
簡単に処理できるように設計された装置を提供すること
にある。この発明の他の課題は、装填された写真材料や
装填されていない写真材料を処理できるように設計さ
れ、それでも比較的単純な構造を有する装置を提供する
ことにある。
【0007】この発明の他の課題は、装填された写真材
料や装填されていない写真材料を処理できるように設計
され、比較的低コストで製造できる装置を提供すること
にある。この発明の他の課題は、装填された写真材料や
装填されていない写真材料を自動的に処理できるように
設計された装置を提供することにある。
【0008】この発明の課題は、装填された写真材料や
装填されていない写真材料を単純な装置で比較的簡単に
処理できる方法を提供することにある。この発明の他の
課題は、同じ装置で装填された写真材料や装填されてい
ない写真材料を自動的に処理する方法を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、この発明
により、一対の処理ユニット、写真材料を所定の位置か
ら前記処理ユニットの両方に搬送する搬送手段、および
前記所定の位置へ写真材料を供給する供給手段から成る
写真材料を処理する装置にあって、前記供給手段が写真
材料を第一通路に沿って前記所定の位置に向ける第一の
指向手段と、写真材料を第二通路に沿って前記所定の位
置へ向ける第二の第二手段を有し、前記第一の指向手段
は写真材料を容器から引き出す引出手段を有することに
よって解決されている。
【0010】この発明による他の有利な構成は、特許請
求の範囲の従属請求項に記載されている。
【0011】
【発明の実施の形態】この発明の特徴は写真材料を処理
する装置にある。この装置は一対の処理ユニット、所定
の位置から両方の処理ユニットへ写真材料を運ぶ手段、
および写真材料を所定の位置に供給する手段から成る。
この供給手段は写真材料を所定の位置へ第一通路に沿っ
て向ける第一手段と、第二通路に沿って写真材料を所定
の位置へ向ける第二手段を有する。
【0012】第一の指向手段は写真材料を容器、例えば
フィルムカートリッジから写真材料を引き出す手段であ
る。第二の指向手段はそのような引き出す手段を欠き、
ストライプの形の写真材料の通路となる。この構造によ
り第一の指向手段が装填された写真材料を取り扱い、装
填されていない写真材料を第二の指向手段で処理でき
る。
【0013】異なった方法で供給された写真材料を処理
できる能力は、フィルムを処理するミニラボ(小規模現
像所)にとって特に重要である。これ等は非常に制限さ
れた場所にしばしば組み込まれ、そこでは一つ以上のミ
ニラボが装備されている。更に、ミニラボは、しばしば
訓練の浅しあるいは訓練していない人により操作される
ので、実際上誰でも扱える必要がある。これは、フィル
ムカートリッジあるいは装填されていないフィルムスト
リップをミニラボの中に置くと、処理工程の終わりでフ
ィルムを手動で再位置決めする必要なしに全ての処理が
自動的に行われるように、ミニラボを設計することによ
り達成される。
【0014】フィルムを巻枠から引き出すことなく、フ
ィルムカートリッジの全てのフレーム(コマとも言う)
を処理することを保証するため、カートリッジと処理ユ
ニットの間の距離を所定の値に等しいか、あるいはそれ
より短くすべきである。現在のフィルムカートリッジに
対して、第一の指向手段と処理ユニットの間隔は 119mm
を越えるべきではない。
【0015】処理ユニットの一つは予備走査装置あるい
は予備スキャナーを有し、他の処理ユニットは主走査装
置あるいは主スキャナーを有する。これはデジタルミニ
ラボにとって特に有利で、ここではフィルムのフレーム
は電子的に検知され、次いで複写材料、例えばコピー紙
上にCRTあるいはレーザー装置のようなデジタル露光
ユニットにより再現される。像の検知には、先ず主走査
装置の動作範囲を最適に調整するため、予備走査装置で
像の濃度範囲を決める必要がある。
【0016】処理ユニットの一つが写真材料の特性を測
定する装置を有し、他の処理ユニットが複写装置を有す
ることも可能である。この種の設計は通常の非デジタル
ミニラボに見られる。ここでは、測定装置から供給され
たデータはフィルムフレームを複写する露光を計算する
のに使用される。写真材料は処理ユニットを二回通過
し、処理ユニットの一つは各処理の間に動作する。デジ
タル・ミニラボのフィルムは第一の処理の間に予備走査
装置により走査され、次の処理の間に主走査装置により
走査される。他方、通常の非デジタルミニラボでは、測
定装置は第一処理の間にフィルムの像に対するデータを
集め、この像を次の処理の間に複写装置内で複写する。
【0017】処理ユニットが動作する二つの処理は同じ
方向に行われる。しかし、時間を考えるとこれ等の処理
が反対方向に生じると有利である。写真材料は第二処理
が終わると直ちに装置から除去される。フィルムカート
リッジに対して、処理ユニットが動作する二つの処理が
互いに逆向きに行われると、操作の誤りを低減できる。
これはフィルムカートリッジが必ず同じように処理され
ることによる。従って、処理の動作に対してカートリッ
ジから巻き出たフィルムを操作後に同じところに巻き戻
す必要がある。更に、カートリッジ自体は処理操作を通
して位置が決まっている。つまり、処理操作の前にカー
トリッジを挿入するホルダーはこの操作の次にカートリ
ッジを取り出す同じホルダーである。
【0018】第一の指向手段は、ドイツ特許第 40 38 6
61号明細書に説明しているように、カートリッジ受けス
テーション、あるいはこのステーションの一部を形成す
る。他方、第二の指向手段は小さい形式の通常の非装填
フィルムストリップに対する受けステーション、あるい
はこのステーションの一部を形成する。カートリッジ受
けステーションはカートリッジホルダーを有し、このホ
ルダーはカートリッジが所定の向きにある時にのみカー
トリッジを受け取るように設計されていると有利であ
る。これは、カートリッジをホルダーに置く誤差を直ち
に除去する。既存の装置を後から取り付けようとする時
の場合のように、ホルダーをこのように形成できないな
ら、カートリッジの向きを検知する手段を設けることが
できる。この検知手段は、カートリッジがホルダー内に
不適当な向きに置かれている場合に警報あるいは他の警
告信号を発生する装置に接続されている。
【0019】装填されていないフィルムストリップの受
けステーションにも、同じようにフィルムストリップが
正しく向けてないので方向を検知する手段が備えてあ
る。フィルムストリップに対して、フィルムストリップ
から行われる複写が逆になるので乳剤を正しく向けるこ
とが必要である。フィルムストリップの向きは、例えば
ドイツ特許第 41 14 343号明細書に開示するようにDX
コードにより検知できる。装填されていないフィルムス
トリップに対する検知手段は、再びフィルムストリップ
が正しくない向きにの時に警報あるいは警告信号を発生
する装置に接続している。
【0020】現像されたフィルムストリップを現像ユニ
ットから直接複写用のミニラボに送るように、このミニ
ラボをフィルム現像ユニットと組み合わせることができ
る。ここで、現像ユニットから到達したフィルムストリ
ップの第三の受けステーションがあると有利である。好
ましくは垂直に移動可能な駆動キャリッジの上に受けス
テーションを置くことができる。異なったフィルムの形
式に自動的に合わせる測定装置および/または複写装置
を備えたミニラボには、ミニラボの動作はカートリッジ
あるいは装填されていないフィルムストリップをミニラ
ボに挿入すると行われる。例えば、カートリッジをカー
トリッジ受けステーションに置けば、キャリッジが移動
するので、第一の指向手段はフィルムをキャリッジから
直接搬送手段に移し、この搬送手段は材料を処理ユニッ
トに運ぶ。同時に、処理ユニットの一つあるいは両方を
フィルムの形式に合わせる。これは、処理ユニットの部
品を移動させて、あるいは一つのユニットの丸ごとの部
分、例えばフィルムを支持するプラットホームを自動的
に入れ換えて行える。
【0021】受けステーションを固定場所に組み込んで
もよい。その時、受けステーションの指向手段はこの指
向手段に付属する通路が材料を処理ユニットに運ぶ搬送
手段に永久的に関連しているように配置されていると有
利である。ここで、指向手段の位置を変える駆動手段な
しで済ませることができる。
【0022】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら若干の好適実
施例に付いてこの発明をより詳しく説明する。図1は、
この発明による写真材料を処理する装置を示す。この写
真材料はここでは露光されて現像されたフィルム43で
ある。透明なフィルム43は一連のフレームあるいは走
査して複写すべきオリジナル(原稿)から成る。このた
め、この装置には走査装置あるいは走査ユニット48と
複写装置あるいは複写ユニット70を有する二つの処理
ユニットを含む処理部分がある。
【0023】複写装置70はフィルム43のマスク板あ
るいは支持体46を有し、このマスク板46はフィルム
43のフレームを複写のために位置決めする窓を決めて
いる。対物レンズ41は感光複写紙あるいは材料65の
テープの上にフレームの像をはっきりと集束させる。フ
レームはランプ61で照明され、このランプは複写高原
から成り、対物レンズ41から離れたマスク板46の傍
に置かれている。ランプ61からの光は反射体62によ
り集束レンズ64を有する光筒あるいは光管63に向け
られている。対物レンズ41が動くと、複写紙65上の
像の倍率が変わる。対物レンズ41が破線で示す位置4
1′にあるとすると、この対物レンズ41はマスク板4
6から最も短い距離にある。この位置41′では、複写
紙65上の像は最大の倍率となる。
【0024】図1の装置はドイツ特許第 34 37 222号明
細書に説明したもとの同じ原理で動作する。従って、フ
ィルム41は先ず左から右に複写装置70と走査装置4
8を通過して移動する。走査装置48を通過した後、フ
ィルム43をリールあるいは巻取装置66の上に巻き取
る。この巻取装置はフィルム43に対する一時保管ユニ
ットとして働く。左から右に移動する間に、フィルムの
各フレームは走査装置48により走査される。全てのフ
レームを走査すると、フィルム43の移動方向を逆転さ
せ、フィルムを右から左に一段づつ移動させる。フィル
ム43のフレームは、最初の移動方向とは逆になるこの
第二の処理の間に複写装置70中で複写される。
【0025】走査装置48は、フィルム43の特性、例
えば濃度を測定し、この特性を表す値を発生する。これ
等の値はマスク板46の複写窓にフレームを正確に位置
決めして複写光量を計算するために使用される。図1の
装置には供給装置あるいはユニット33があり、この装
置はリール66から離れた複写装置70の傍に置かれ、
走査して複写すべきフィルムを複写装置70へ送る。送
りローラ44は供給装置33と複写装置70の間に配置
され、供給装置33により複写装置70の方へ送るフィ
ルムの先端を挟む。フィルムの先端を挟むと、送りロー
ラ44はフィルムをフィルム案内エッジ上で右に送る。
送りローラ44から離れた複写装置70の傍には、付加
的な送りローラ45がある。この送りローラ45は、フ
ィルムが複写装置70からリール66の方に移動し、フ
ィルムをこのリール66に運ぶ間、このフィルムを挟ん
でいる。送りローラ44はフィルムを供給そうち33の
隣の位置から複写装置70と走査装置48へ送るために
使用される。送りローラ44とリール66の間では、フ
ィルムは水平面の水平通路に沿って移動する。
【0026】走査装置48には入口スリット49a を有
する遮光ハウジング49がある。走査中には、スリット
49a が下にあり、マスク板46の窓に対向している。
走査すべきフィルムのフレームを通過した光はスリット
49a を経由して走査装置48に入る。走査装置48
は、走査装置48中に二重矢印で示すように、右から左
に、そして左から右に移動するので、スリット49a を
窓の種々の場所に位置決めできる。図1ではスリット4
9a が窓の右縁部分の近くに配置されている。
【0027】入口スリット49a の下には複写装置70
を通過するフィルム43の通路に対して 45 度傾いた反
射体50がある。スリット49a に入射して反射体50
に当たる光はこの反射体によりフィルム43の通路に平
行な水平通路の方に反射される。反射した光は対物レン
ズ51を通過して一連のビームスプリッタ52a,52b,
52c と52d に移行する。これ等のビームスプリッタ
はフィルム43の通路に対して 45 度傾き複写装置70
を通過する。ビームスプリッタ52a 〜52dは光を
赤、緑および青成分に分離し、ビームスプリッタ52a
〜52d の各々が光の一部を下向きにそれぞれの列ある
いは直線アレーの測定セル54a,54b,54c と54d
へ反射する。
【0028】測定セル54a 〜54d はビームスプリッ
タ52a 〜52d に対向し、ビームスプリッタから来る
光が入射する上表面を有する。マスク板46の窓のフィ
ルムフレームの像が測定セル54a 〜54d の上表面に
シャープに集束するように、対物レンズ51と測定セル
54a 〜54d の位置を選択する。カラーフィルター5
3b,53c と53d を各測定セル54b 〜54d の前に
配置し、これ等のフィルター53b,53c と53d の各
々が原色、赤、緑および青色に対してそれぞれに対応す
る測定セル54b,54c と54d を感光させる。測定セ
ル54a は無色にされていて、隣のフィルムフレームの
間の領域を検知し、濃度測定するために使用されるグレ
ー値を発生する。
【0029】測定セル54a 〜54d は入射光に対して
垂直な上面を持つ段付きの支持体55の上に組み込まれ
ている。板56は直接支持体55に接続し、エッチング
された導体の銅箔を有する。この導体は列54a 〜54
d の個々の測定セルを図示していないマイクロプロセッ
サのような論理ユニットに接続し、このユニットは測定
セル54a 〜54d で発生した値を解析する。
【0030】反射体50,対物レンズ51,ビームスプ
リッタ52a 〜52d ,フィルター53b 〜53d ,測
定セル54a 〜54d ,支持体55および板56は全て
遮光ハウジング49によって取り囲まれている。フィル
ムを送りローラ44に移す機能の供給装置33は装填さ
れていないフィルムストリップの受けステーション36
と装填されたフイルムの受けステーション35を有す
る。装填されたフィルムはフィルムカートリッジやフィ
ルムマガジンのような容器に閉じ込められている。ここ
で、受けステーション35はフィルムカートリッジを受
けるように設計されている。
【0031】受けステーション35はフィルムカートリ
ッジの受け室35a ,カートリッジの巻枠を回転させる
駆動部35b およびカートリッジを開ける駆動部35c
を有する。更に、受けステーション35はフィルムのス
トライプに対するガイドとして設計された溝状の通路3
9を有する。カートリッジが受け室35a に正しく挿入
されていないと、検出器74が警報部材あるいは警告部品
75を作動させて操作員にそのような状況になっている
ことを忠告する。
【0032】受けステーション36は、同じように、フ
ィルムストリップに対する案内として設計された溝状の
通路36a を有する。この受けステーション36は更に
案内通路36a に沿って配置され、この案内通路内に挿
入されたフィルムストリップを挟むように配置されてい
る送りローラ38を有する。受けステーション35,3
6はキャリッジ37の上にあり、このキャリッジは二重
矢印Aで示すように上位置と下位置の間に垂直に往復移
動する。図1の上位置では、受けステーション35の案
内通路39が送りローラ44の掴み部分に揃っている。
受けステーション35の巻枠駆動部35b によりカート
リッジから巻き解かれたフィルムは案内通路39を経由
して送りローラ44に送られる。カートリッジ37が下
位置にあるとすれば、受けステーション36の案内通路
36aは送りローラ44の掴み部分に重なっている。案
内通路36a に挿入されたフィルムストリップは駆動ロ
ーラ38により送りローラ44に送られる。
【0033】巻枠駆動部35b と案内通路39はフィル
ムを受けステーション35から送りローラ44に向ける
あるいは案内する手段を構成する。同じように、案内通
路36a と駆動ローラ38はフィルムストリップを受け
ステーション36から送りローラ44に向けるあるいは
案内する手段を構成する。受けステーション35からフ
ィルムを走査および/または複写する間にフィルムスト
リップが受けステーション36に導入される。フィルム
ストリップの先端は、受けステーション35からのフィ
ルムが走査され、複写され、そしてカートリッジに巻き
戻されるまで、駆動ローラ38により静止状態に保持さ
れる。受けステーション35からのフィルムを処理する
間に上位置にあったカートリッジ37は、下位置に移動
し、駆動ローラはフィルムストリップを送りローラ44
に送るように動作する。
【0034】走査および複写操作、およびキャリッジ3
7の動きは、中央あるいは主制御ユニット32により調
整される。主制御ユニット32はキャリッジ37,巻枠
駆動部35b ,キャリッジ開放駆動部35c ,駆動ロー
ラ38,送りローラ44,45,リール66,対物レン
ズ41および操作装置48のモータに接続している。主
制御ユニット32は複写装置70の一部を成す露光制御
ユニットと、測定セル54a −54d からの値を解析す
る論理ユニットにも接続している。
【0035】図1の装置の動作は以下のようである。装
填していないフィルムストリップを複写するものとすれ
ば、走査装置48を図示する位置へ移動させ、この位置
では入口スリット49a がマスク板46の窓の右縁部分
の隣にある。入口スリット49a の位置は、ここでは小
さい形式にされているフィルムストリップの形式に依存
する。必要であれば、主制御ユニット32はキャリッジ
37を下位置に移動させ、この位置では案内通路36a
が送りローラ44の挟持部に重なっている。この案内通
路36a が送りローラ44の挟持部に揃うと、駆動ロー
ラ38が動作し、フィルムストリップを送りローラ44
へ送る。その結果、この送りローラはフィルムストリッ
プを送りローラ45へ進める。送りローラ45からフィ
ルムストリップはリール66へ供給される。
【0036】フィルムストリップがリール66に移動す
るに従い、走査装置48の入口スリット49a を通過す
るフィルムストリップの部分が順次走査される。入口ス
リット49a はフィルムストリップの移動方向に対して
横に延びているので、移動毎に走査されるフィルムスト
リップの部分は移動方向に対して横に延びる狭い帯の形
になっている。フィルムストリップの走査された部分毎
に、測定セル54a 〜54d は中性濃度値と原色、赤、
緑と青色の各々に対する濃度値の組を発生する。これ等
の濃度値は、ドイツ特許第 28 40 287号明細書に開示し
ているものと同じ処理する論理ユニットにセットされ
る。濃度値の各組は順次処理され、フィルムストリップ
の走査されたどの部分に対しても濃度値の組は他の走査
部分の濃度値の組とは別々に処理される。フィルムスト
リップの終端が送りローラ45に達すると、フィルムス
トリップのどのフレームも走査されていて、このフィル
ムストリップに対する濃度値の組が全て処理されてい
る。
【0037】論理ユニットは濃度値を使用してフィルム
ストリップの各フレームに対する原色の各々の複写光量
を計算する。ここで、フィルムストリップの各フレーム
は複写するのに十分良好な質であるとする。フィルムス
トリップの終端が送りローラ45に達すると、送りロー
ラ44,45の回転方向が逆転する。フィルムストリッ
プはこの時逆方向に送られ、受けステーション36に向
かう。フィルムストリップを逆向きに送る間に、フィル
ムストリップの各フレームはマスク板46の窓の上に載
置され、論理ユニットで計算された複写広量を使用して
複写される。こうして、フィルムストリップの逆向きの
動きは順次行われる。この複写動作はフィルムストリッ
プの終端が駆動ローラ38を通過した時に完了する。
【0038】カートリッジのフィルムが複写されると、
カートリッジは受けステーション35の受け室35a に
置かれる。更に、キャリッジ37は上位置に移動するの
で、案内通路39が送りローラ44の挟持部に揃う。カ
ートリッジのフィルムが前に処理したフィルムストリッ
プとは異なる形式を持っているのであれば、マスク板4
6の窓の形式を変える。これは、好ましくはマスク板4
6を変えて行える。センサはこの新しいマスク板を検出
し、倍率を変える必要があれば、制御ユニット32がそ
のような板を検知して対物レンズ41を適当に移動させ
る。制御ユニット32も同じように入口スリット49a
をマスク板46の窓の右端に隣接して配置するように走
査装置48を位置決めする。更に、制御ユニット32は
カートリッジを開く駆動部35c とカートリッジの巻枠
を回転させる駆動部35b を作動させる。その結果、フ
ィルムの先端はカートリッジの口を通して送りローラ4
4に供給される。フィルムが送りローラ44に挟持され
ると、カートリッジの巻枠の駆動部35b を止める。フ
ィルムは今度は先にフィルムストリップに対して説明し
たように、受けステーション35からリール66の方に
進む間に走査される。フィルムのフレームの全てが走査
されると、フィルムの移動方向が逆転し、フィルムが逆
に移動する間に複写される。複写期間には、カートリッ
ジの巻枠は、フィルムをカートリッジに巻も戻すのに十
分な一定のトルクを受ける。フィルム全部がカートリッ
ジに巻き戻され、カートリッジが閉ざされると複写操作
は完了する。
【0039】複写と走査装置を過ぎたフィルムストリッ
プおよびフィルムの速度は送りローラ44,45により
調整される。図1には、走査装置48の入口スリット4
9a がマスク板46の窓の縁部分の近くに、従って窓の
上にあるフィルムフレームの縁部分の近くにある。しか
し、そのような領域の照明に関して不確定があるので、
入口スリット49a は走査の他の位置に置かれる。特
に、走査装置48は入口スリット49a が光軸に揃うよ
うに位置決めされる。複写の前には、入口スリット49
a はマスク板46の窓の右端に戻される。
【0040】更に、走査装置48は受けステーション3
5,従ってステーション35の受け室35a のカートリ
ッジの口からから移動し、次いで複写装置70から離れ
る。従って、走査の間に受け室35a と複写装置70の
窓の間の間隔を入口スリット49a の位置の関数として
可変できる。走査している間に入口スリット49a の位
置が左に移動すると、受け室35a と複写装置70の窓
の間の間隔が増加する。
【0041】図2は写真材料を処理するこの発明による
装置の他の実施例を示す。写真材料はもう一度露光され
現像されたフィルムであるとする。図2の装置には再び
二つの処理ユニットを持つ処理部分があり、これ等の処
理ユニットは予備走査装置あるいはユニット68と主走
査装置あるいはユニット69である。写真材料を予備走
査装置68と主走査装置69に供給する供給装置あるい
はユニット33′は主走査装置69から離れている予備
走査装置68の側に配置されている。送りローラ27は
供給装置33′と予備走査装置68の間に配置されてい
るが、フィルムを一時保管する巻枠あるいはコイル装置
67は供給装置33′から離れた主走査装置69の側に
ある。これ等の送り装置27はフィルムを供給装置3
3′の隣の場所から予備走査装置68と主走査装置69
に送り役目をする。
【0042】図2の装置は特にデジタルミニラボの走査
装置として特に適している。供給装置33′は図3に詳
しく図示されている。図3を参照すると、供給装置3
3′には溝2のあるベース板あるいは支持部1がある。
一対の案内部あるいは案内部材3と4は溝2の中に配置
され、案内部材3,4は互いに離合する。案内部材3,
4は装填されていないフィルムストリップの受けステー
ション、あるいはその一部を形成し、フィルムストリッ
プの縦端部が嵌まるように設計されている。案内部材
3,4は、送りローラ27に揃い、フィルムストリップ
を指向させまたは案内する働きの帯状の案内通路あるい
はチャンネルを決める。
【0043】更に、供給装置33′はここではカートリ
ッジの形のフィルム容器7のホルダー16である。この
ホルダー16はカートリッジの受けステーションあるい
はその一部を形成し、カートリッジ7の一部の外部輪郭
に合った内部輪郭を持つ部屋を備えている。カートリッ
ジが所定の向きの時にのみカートリッジを受け入れるよ
うに設計されたホルダー16は案内部材3,4で規定さ
れる案内通路の上にあり、両方の案内部材を橋絡する。
【0044】一対の案内部あるいは案内部材5と6は送
りローラ27の近くからカートリッジホルダー16に延
びている。これ等の案内部材5,6はベース板1に対し
て傾いていて、案内部材5,6の各々は各案内部材5,
6の長さまで延びる案内溝で形成されている。これ等の
溝はカートリッジ7から出るフィルムの縦方向の端部を
受け入れるように配置されている。
【0045】案内部材5,6は送りローラ27の回転軸
の方向に互いに間隔を開けていて、案内部材5,6の溝
は送りローラ27に重なる案内通路あるいはチャンネル
を決める。従って、これ等の案内部材5,6はカートリ
ッジ7から引出したフィルムを送りローラ27に向け案
内するために使用される。案内部材5は案内部材3に係
合し、案内部材6は案内部材4に係合する。
【0046】カートリッジ7の上で動作する駆動部材ま
たはブロック8は接続部材9と駆動棒10により案内部
材3と5に接続している。駆動棒10はベース板1に固
定されている二つの軸受部材11と12を通過して延び
ている。接続部材9と案内部材3に係合する駆動棒10
は軸受部材11,12に対して軸方向に移動する。第二
駆動棒14は軸受部材11,12を通して延び、同じ軸
受部材に対して軸方向に移動する。駆動棒14は接続部
材13により案内部材4と6に接続している。駆動棒1
0は接続部材13を通して延び、接続部材13は駆動棒
10に対してこの軸の軸方向に変位する。同じように、
駆動棒14はこの棒14に対して軸方向に移動する接続
部材9を通して延びている。
【0047】駆動棒10,14はモータ15と図示して
いないスピンドル駆動部により反対方向に移動する。こ
れは案内部材3,5と案内部材4,6を互いに対称に近
づけてあり離すように移動させる。駆動部材8はカート
リッジ7の巻枠を回転するシャフト17とこのカートリ
ッジを開けるシャフト18から成る。シャフト17と1
8は図示していないモータにより駆動される。
【0048】支持部材19は接続部材と一緒に移動する
ため接続部材の上に組み込まれている。この支持部材1
9は、カートリッジからのフィルムが予備走査装置68
と主走査装置69に供給され間にカートリッジ7を止め
る支持ピン20を有する。この支持部材19はセンサ2
1を有し、このセンサ21はカートリッジ7のフィルム
が現像されているか否かを判定する。
【0049】フラップ22は案内部材3,4,5,6の
下にあり、これ等の案内部材の横に延びる旋回軸23で
回転する。案内部あるいは案内部材24はフラップ22
の下にあり、旋回軸23に平行な軸で回転する。案内部
材24には送りローラ27の回転軸の方向に互いに離れ
ている一対の横通路25がある。この案内部材24はバ
ネあるいは他のバネ付勢部材によりフラップの方に向け
られている。この設計は横通路25がフラップ22に対
して予備付勢されているようにされている。動作レバー
26はこのフラップ22を上に旋回させる。
【0050】フラップ22と案内部材24は送りローラ
27に揃っていて、現像ユニットを出るフィルムストリ
ップの受けステーションを形成するか、その一部を形成
する。フィルムストリップはフラップ22と案内部材2
4に下から供給され、フィルムストリップを受け取るた
め、フラップ22はレバー26を介して上に旋回する。
案内部材24に作用するバネ付勢部材の予備付勢動作に
より、案内部材24も上に旋回する。案内部材24の横
通路25はフィルムストリップの縦縁部分を支持するた
めに配置されている。フィルムストリップの先端は横通
路25とフラップ22の下側との間で図2に示す駆動ロ
ーラ31により押される。フィルムストリップの先端が
横通路24とフラップ22の間に挿入されると、横通路
24とフラップ22の間に隙間が生じる。この隙間は十
分大きく、フィルムストリップを傷つけることはない。
【0051】駆動ローラ31はフィルムストリップをフ
ラップ22と案内部材24に沿って進め、これ等のフラ
ップと案内部材はフィルムストリップを送りローラ27
の方に向けて案内するように働く。フィルムストリップ
の先端が送りローラ27に達すると、この送りローラは
フィルムストリップを予備走査装置68と主走査装置6
9を通して巻枠67に送る。
【0052】フィルムストリップの先端がフラップ22
と案内部材24の間の隙間を離れると、案内部材24に
作用するバネ付勢部材が案内部材24を戻してフラップ
に嵌める。フィルムストリップを巻枠67に送る間に、
フィルムストリップは予備走査装置68により予め走査
される。フィルムストリップ全部が予備走査されると、
送りローラ27の回転方向、従ってフィルムストリップ
の移動方向が逆転する。フィルムストリップが戻るに従
い、フィルムストリップは主走査装置69により走査さ
れる。
【0053】フラップ22と案内部材24の間の隙間が
閉じるとので、フィルムストリップの先端はフィルムス
トリップの移動方向が逆転すると案内部材24の下側に
接触する。従って、フィルムストリップはベース板1の
下に延びる排出通路に沿って下に曲げられる。案内部材
24はフィルムストリップを適当な受け室に向けること
ができる。
【0054】予備走査装置68と主走査装置69を有す
る図2の装置の処理部分は処理すべきフィルムの形式に
合ったマスク板を使用している。前に示したように、入
口装置33′はモータ15により調節可能で、図2の装
置は、例えば入口装置33′の調節が装置にあるマスク
板の特性に基づいているように設計されている。図3を
参照すると、カートリッジ7が適当にホルダー16に位
置決めされ時に、図示していない光バリヤが信号を発生
する。カートリッジ7がホルダー16の中に適当に位置
決めされ、カートリッジ7のフィルムの形式に合ったマ
スク板がこの装置に挿入されていると、モータ15が動
作する。このモータ15は駆動部材8と支持部材19を
移動させ、駆動部材8のシャフト17がカートリッジ7
の巻枠に結合し、支持部材19の支持ピン20がカート
リッジ7に接触する。同時に、案内部材5,6の溝がカ
ートリッジ7のフィルムの縁部分を受け止めるようにこ
れ等の案内部材5,6が移動する。駆動部材8と支持部
材19の位置は、カートリッジ7が、実際にホルダー1
6の中に挿入されているか否かを調べるために使用され
る。この場合には、センサ21はカートリッジ7のフィ
ルムが現像されていて、光に対して感度がないか否かっ
を決める。
【0055】フィルムが現像されているとすると、カー
トリッジ7は駆動部材8のシャフロ18により開く。カ
ートリッジ7の巻枠に結合しているシャフト17は回転
し、案内部材5,6によりフィルムをカートリッジ7か
ら送りローラ27に進める。カートリッジ7から巻枠6
7に進む最初の処理の間にフィルムは予備走査装置68
中で予備走査される。次いで、このフィルムは主走査装
置69中で走査され、第二の処理の間に反対方向にカー
トリッジ7に巻戻される。フィルムがカートリッジ7に
巻戻されると、カートリッジ7はシャフト18により閉
じ、モータ15は駆動部材8,支持部材19および案内
部材5,6をカートリッジ7から離れるように動かす。
【0056】次に、カートリッジ7のフィルムとは異な
る形式を有し、現像ユニットから直接得られない、装填
されていないフィルムストリップを処理すべきなら、適
当なマスク板を図2の装置の処理部分に置く。次いで、
モータ15は案内部材3,4の間の間隔が、例えば小さ
い形式あるいはA110判を有するフィルムストリップ
の幅に等しくなるように案内部材3,4を移動させる。
こうしてこのフィルムストリップは案内部材3,4で決
まる通路に載置される。これは、手で行われる。フィル
ムストリップをより確実に装置の中に挿入し、フィルム
ストリップが案内部材5,6に入らないようにするた
め、カートリッジホルダー16にはカバーが設けてあ
り、このカバーはフィルムストリップが装置に置かれる
前に閉ざされる。
【0057】案内部材3にはフィルムストライプの縦縁
部分に通常付けてあるDXコードに対するリーダー3a
が装備されている。他方、案内部材4にはDXコードに
対するリーダー4a が装備されている。フィルムストリ
ップが案内部材3,4の間に位置決めされると、このフ
ィルムストリップを送ってリーダー3a,4a を通過さ
せ、図2に示す駆動ローラ30により設定される速度で
送りローラ27の方に送る。リーダー3a,4a はDXコ
ードを検知するためフィルムストリップの縦縁部分を走
査する。DXコードを検知すると、コードの位置とどち
らのリーダー3a,4a がその符号を検知したかに応じ
て、フィルムストリップの向きを決めることができる。
フィルムストリップが正しく向いていないなら、図3に
示す警報部材あるいは警告部材71が操作者にフィルム
ストリップの向きを正すように警告を出す。
【0058】フィルムストリップが正しい向きであれ
ば、駆動ローラ30がフィルムストリップを送りローラ
27に進める。こうして、フィルムストリップが図2で
左から右に最初の処理の間に予備走査装置68により予
備走査される。反対向きの二回めの処理の間には、フィ
ルムストリップは主走査装置69により走査される。フ
ィルムストリップが予備走査と走査の次に駆動ローラ3
0と案内部材3,4に戻る必要はない。従って、現像ユ
ニットから取り出したフィルムに対して既に説明したよ
うに、案内部材24を介してフィルムストリップを受け
室の方に曲げる必要がある。他方、現像ユニットから得
られたフィルムは、フィルムの移動方向が逆転した時、
案内部材24により曲げないで、駆動ローラ30の方に
向けることができる。
【0059】予備走査装置68は、主走査装置69を最
適に調整するために使用されるフィルムの濃度範囲を決
定するために使用される。この主走査装置69は、替わ
りに、複写光量を計算するのに使用する濃度値を発生す
る。予備走査と主走査は図2の装置を経由してフィルム
を一回処理する間に行われる。つまり、予備走査と主走
査はフィルムが所定の方向に移動する間に行われる。予
備走査装置68と主走査装置69はここでは処理すべき
最長のフィルムフレームの長さに少なくとも等しい距離
程は離れていると好ましい。
【0060】カートリッジ7から送りローラ27に供給
されるフィルムは第一通路に沿って移動するが、案内部
材3,4から送りローラ27に供給されるフィルムは第
二通路に沿って移動し、現像ユニットから送りローラ2
7に供給されるフィルムは第三通路に沿って移動する。
これ等の通路には図2に示すように送りローラ27の近
くの交差部72がある。
【0061】主走査装置69には走査スリットがあり、
このスリットを通して走査に使用する光がこの装置69
に入射する。交差部72と走査スリットの左縁部分の間
の間隔と、交差部72とホルダー16のカートリッジの
口の間の間隔を加えたものは119 mm を越えないと有利
である。現行のフィルムカートリッジに対して、これは
カートリッジの最後のフレームが主走査装置69に達
し、この装置で走査されることを保証する。
【0062】予備走査装置68と主走査装置69の測定
セルは二次元アレーあるいはリニヤーアレーの形に配置
されている。第1図の走査装置48は第2図の装置に組
み込まれている。このような状況では、予備走査装置と
主走査装置のいずれもハウジング49の中に配置され、
同じ光源と同じ光学系が両方の装置に対して使用されて
いる。グレー値を発生する測定セル54a は、ここでは
予備走査のために使用されている。この代わりに、予備
走査と主走査をそれぞれ測定セル54a 〜54d の全配
置を用いて行うこともできる。
【0063】予備走査は高分解を必要としないが、測定
セルは広い動作範囲(ダイナミックレンジ)を持つ必要
がある。従って、測定セルの各アレーに対して、バック
グランド雑音から信号を区別するのに十分な大きさの信
号の「マクロピクセル(巨視画素)」を生じるように幾
つかの個別画素を組み合わせるべきである。これは、解
析の間に信号をより良く区別させる。測定セルは予備走
査で得られた値に基づき主走査のために測定セルを調整
し、主走査の間には、測定セルの全分解能を使用する。
【0064】予備走査装置と主走査装置を一つのユニッ
トに組み合わせ、予備走査条件と主走査条件の間で切り
換えるできると、通常、このユニットを通過するフィル
ムの異なった処理の間に予備走査と主走査を行えであろ
う。図2の装置の場合のように、ここで異なったタイプ
のフィルムを同じように処理できるので誤りは何時でも
殆ど生じることはない。従って、予備走査装置と主走査
装置を一つのユニットに組み合わせた装置の動作は以下
のようになる。つまり、1.装填されていないフィルム
ストリップあるいはフィルムカートリッジが各受けステ
ーションに挿入される。
【0065】2.カートリッジからのフィルムストリッ
プあるいはフィルムは組み合わせたユニットを通過する
最初の処理を所定の方向に行い、主走査はその処理の間
に行われる。3.カートリッジからのフィルムストリッ
プあるいはフィルムは組み合わせたユニットを通過する
第二の処理を所定の方向とは逆の方向に行い、主走査は
このような処理の間に行われる。
【0066】4.フィルムストリップあるいはフィルム
は、予備走査と主走査の次に、装置を離れる。カートリ
ッジは装置に挿入したところで装置から必ず出てゆく。
装填されていないフィルムストリップは、必ずしも必要
でないが、一つの個所で装置に挿入され、そこから引き
出される。
【0067】送りローラ44と送りローラ45および送
りローラ27は一つのユニットとして移動可能であって
もよい。更に送りローラ44,45,27は移し換え可
能および/または交換可能であってもよい。受けステー
ションの一つまたはそれ以上に対して阻止装置を設ける
ことができ、各ステーションでフィルムストリップある
いはフィルムカートリッジの挿入を阻止できる。図1の
数字符号73a は受けステーション36の阻止装置を示
し、数字符号73b は受けステーション35の阻止装置
を示す。
【0068】この発明による装置の種々の改良や改善は
特許請求に等価あるいその意味の範囲で可能である。
【0069】
【発明の効果】以上、詳しく説明したように、この発明
のフィルムの処理装置およびフィルムの処理方法によ
り、装填された写真材料や装填されていない写真材料を
比較的簡単に、低コストで自動的に処理できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 写真材料を処理するためこの発明による装置
の一実施例を模式的に示す。
【図2】 装置の他の実施例を模式的に示す。
【図3】 図2の装置の全装置を形成する部分の詳細図
である。
【符号の説明】
3,4,5,6 案内部材 7 カートリッジ 10 駆動棒 11,12 軸受部材 13 接続部材 14 駆動棒 15 モータ 16 ホルダー 17,18 シャフト 19 支持部材 22 フラップ 23 回転軸 24 案内部材 25 横通路 27 送りローラ 32 主制御ユニット 33,33′ 供給装置 35,36 受けステーション 35a 受け室 37 キャリッジ 38 駆動ローラ 39 案内通路 41,51 対物レンズ 43 写真材料(露光して現像したフィル
ム) 44,45 送りローラ 46 窓、マスク板あるいは支持部 48 走査装置 49 遮光ハウジング 49a 入口スリット 50,62 反射体 52a 〜52d ビームスプリッタ 53b 〜53d フィルター 54a 〜54d 測定セル 55 キャリヤ 56 板 61 ランプ 63 光筒体 64 集束レンズ 65 感光複写紙あるいは材料 66 巻枠 68 予備走査装置 69 主走査装置 70 複写装置 71 警報あるいは警告部材 72 交差部(交差線) 74 フィルムの向きに対する検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ベルンハルト・ローレンツ ドイツ連邦共和国、85417 マルツリング、 アンガーウエーク、33

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の処理ユニット、写真材料を所定の
    位置から前記処理ユニットの両方に搬送する搬送手段、
    および前記所定の位置へ写真材料を供給する供給手段か
    ら成る写真材料を処理する装置において、前記供給手段
    が写真材料を第一通路に沿って前記所定の位置に向ける
    第一の指向手段と、写真材料を第二通路に沿って前記所
    定の位置へ向ける第二の第二手段を有し、前記第一の指
    向手段は写真材料を容器から引き出す引出手段を有する
    ことを特徴とする装置。
  2. 【請求項2】 前記引出手段は写真材料を容器から選択
    された位置に引出し、前記処理ユニットの各々が少なく
    とも一つの操作位置を有し、前記選択された位置と前記
    処理ユニットの何れかとの間の間隔がどんな操作位置で
    も 119 mm であることを特徴とする請求項1に記載の装
    置。
  3. 【請求項3】 前記供給手段は前記第一通路と前記搬送
    手段と連通する第一と、前記第二通路が前記搬送手段に
    連通する第二位置との間を移動するキャリッジであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記第一通路と第二通路は前記搬送手段
    の近くで交差することを特徴とする請求項1に記載の装
    置。
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