JPH09114016A - スライドキャリア - Google Patents

スライドキャリア

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Publication number
JPH09114016A
JPH09114016A JP27535895A JP27535895A JPH09114016A JP H09114016 A JPH09114016 A JP H09114016A JP 27535895 A JP27535895 A JP 27535895A JP 27535895 A JP27535895 A JP 27535895A JP H09114016 A JPH09114016 A JP H09114016A
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JP
Japan
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slide
carrier
exposure
film
image
Prior art date
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Withdrawn
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JP27535895A
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English (en)
Inventor
Yasunobu Sakaguchi
口 恭 伸 阪
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スライドを露光位置において結像レンズの光軸
とフィルム面の中心とを安定的に一致させて露光に供す
ることができ、これにより、好適な露光を高効率で行う
ことを可能とするスライドキャリアを提供する。 【解決手段】スライドの搬送手段と、露光位置でスライ
ドを検出するセンサと、センサによってスライドが検出
された後、スライドが所定量搬送された時点で搬送手段
による搬送を停止する制御手段と、センサによる検出
後、停止までのスライドの搬送量を入力し記憶する手段
と、搬送方向と直交する方向でフィルム露光装置に直接
あるいは間接的に当接することにより、所定位置に装着
された際の直交方向のスライドキャリアの位置を決定す
る当接部と、当接部に着脱自在にされるスペーサとを有
することにより、前記目的を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像が撮影された
フィルムを枠体に保持してなるスライドを搬送する、画
像入力装置や写真焼付装置等に用いられるスライドキャ
リアの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】現在、ネガフィルム、リバーサルフィル
ム等の写真フィルム原稿(以下、フィルムとする)に撮
影された画像の印画紙等の感光材料への焼き付けは、フ
ィルムの画像を感光材料に投影して感光材料を面露光す
る、いわゆる直接露光によって行われている。
【0003】これに対し、近年では、デジタル露光を利
用する焼付装置、すなわち、フィルムに記録された画像
情報を光電的に読み取って、読み取った画像をデジタル
信号とした後、種々の画像処理を施して記録用の画像情
報とし、この画像情報に応じて変調した記録光によって
感光材料を走査露光して画像(潜像)を記録し、プリン
トとするデジタルフォトプリンタの開発が進んでいる。
デジタルフォトプリンタによれば、編集レイアウトや複
数画像編集等の各種の画像処理を自由に行うことができ
ると共に、各フィルムに撮影された画像や処理条件をメ
モリに記憶しておくことができるので、焼き増しの際に
フィルムが不要で、また、処理条件の再設定も不要であ
るので、迅速かつ効率良く作業を行うことができる。こ
のようなデジタルフォトプリンタは、基本的に、フィル
ム等の原稿に記録された画像を読み取る画像入力装置、
読み取った画像を画像処理して画像記録の露光条件を決
定するセットアップ装置、および決定された露光条件に
従って感光材料を走査露光して現像処理を施す画像記録
装置より構成される。
【0004】これらのフォトプリンタの原稿となるフィ
ルムの形態としては、通常の135サイズのネガフィル
ムやリバーサルフィルムの、いわゆるストリップスと呼
ばれる多数の画像が撮影された長尺のフィルムと、フィ
ルム(通常はリバーサルフィルム)を枠体(マウント)
に固定してなるいわゆるスライドとがある。そのため、
フォトプリンタでは、このような各種の原稿に対応し
て、スライドを1枚ずつ所定の露光位置に搬送、排出す
るスライドキャリア、ストリップスに撮影された画像を
1コマずつ順次露光位置に搬送するフィルムキャリア等
の各種のキャリア(ハンドリング装置)が用意されてい
る。フォトプリンタにおいては、原稿に応じたキャリア
をデジタルフォトプリンタの画像入力装置や従来のフォ
トプリンタの露光ステージ等の所定位置に装着し、フィ
ルム(これに撮影された画像)をキャリア上の所定の露
光位置に固定して、フィルムに読取光を照射すなわちフ
ィルムを露光して画像を担持する投影光を得、この投影
光をイメージセンサに結像して光電的な画像読取を行
い、あるいは投影光を感光材料に結像して直接露光によ
る焼付を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようなキャリアの
うち、スライドキャリアはスライドを一枚ずつ所定の露
光位置に搬送して露光を行い、露光が終了したら、この
スライドを排出し、次ぎのスライドを露光位置に搬送す
る装置であるが、好適な露光を行うためには、スライド
を正確に露光位置に搬送する必要がある。画像入力ある
いは焼付装置では、可能なかぎりフィルムの画像全面を
露光できるように露光領域(マスク)を設定するのが好
ましいので、マスクは読取対象となるフィルムサイズに
応じて、スライドのフィルム面よりも若干小さく設定さ
れる。従って、露光位置におけるスライドの位置が正確
でないと、露光の際にマウントが露光領域に入ってしま
い、フィルム面の所定領域全面を露光することができな
い、いわゆるケラレが発生してしまう。そのため、スラ
イドキャリアは露光位置において結像レンズの光軸とフ
ィルム面の中心とが一致するように構成され、また、搬
送手段の動作が制御される。
【0006】ここで、通常のスライドキャリアにおいて
は、スライドの外枠を基準として露光位置におけるスラ
イドの位置を決定している。例えば、センサによってス
ライドを検出し、この検出結果に応じて搬送手段を停止
することにより、搬送方向の位置決めをしてスライドを
露光位置に搬送している。また、搬送方向と直交する方
向(以下、幅方向とする)は、スライドの幅方向の1端
面の位置を駆動ローラ等で規定することにより、位置決
めしている。ところが、スライド(そのマウント)のサ
イズおよび開口部(フィルム面)のサイズは、メーカや
仕様によって異なる。そのため、スライドの幅方向端面
を規定して、センサの検出結果に応じてスライドの搬送
を制御すると、露光位置で結像レンズの光軸とフィルム
面の中心とが必ずしも一致せず、甚だしい場合には、ケ
ラレが発生してしまう。
【0007】本発明の目的は、前記従来技術の問題点を
解決することにあり、デジタルフォトプリンタの入力装
置や直接露光によるフォトプリンタ等に用いられるスラ
イドキャリアにおいて、スライド、特に使用頻度の高い
スライドを露光位置において結像レンズの光軸とフィル
ム面の中心とを安定的に一致させて露光(光電的な画像
読取や直接露光による焼付等)に供することができ、こ
れにより、好適な露光を高効率で行うことを可能とする
スライドキャリアを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、フィルムを枠体に保持してなるスライド
を所定の露光位置を搬送して露光終了後に前記露光位置
から排出する、画像が撮影されたフィルム原稿に光を照
射して、前記フィルム原稿に撮影された画像を担持する
投影光を得るフィルム露光装置の所定位置に装着自在に
されるスライドキャリアであって、スライドの搬送手段
と、前記露光位置においてスライドを検出するセンサ
と、前記センサによってスライドが検出された後、前記
搬送手段によってスライドが所定量搬送された時点で搬
送手段による搬送を停止する制御手段と、前記センサに
よる検出後、停止までのスライドの搬送量を入力し記憶
する手段と、前記搬送方向と直交する方向で前記フィル
ム露光装置に直接あるいは間接的に当接することによ
り、前記所定位置に装着された際の前記直交方向のスラ
イドキャリアの位置を決定する当接部と、前記当接部に
着脱自在にされるスペーサとを有することを特徴とする
スライドキャリアを提供する。
【0009】また、前記当接部が、前記フィルム露光装
置の相対する部材と係合することにより前記所定位置に
装着されたスライドキャリアを固定する固定部材を兼ね
ており、前記スペーサがこの固定部材とスライドキャリ
ア本体との間に配置されるのが好ましい。
【0010】さらに、前記本発明のスライドキャリアに
おいて、さらに、前記露光位置におけるスライドの位置
を調整する調整手段を有するのが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明のスライドキャリア
について、添付の図面に示される好適実施例を基に詳細
に説明する。
【0012】図1に、本発明のスライドキャリア10が
装着された画像入力装置(以下、入力装置とする)12
の概略斜視図を示す。入力装置12は、通常リバーサル
フィルムを枠体(マウント)に固定してなるスライドA
や、長尺なネガもしくはリバーサルフィルムであり多数
の画像が撮影されているストリップス等のフィルムを原
稿として、これらの原稿に撮影された画像を光電的に読
み取る、前述のデジタルフォオトプリンタの入力装置に
対応する装置であって、基本的に、光学フレーム14、
光源部16、キャリアベース18、結像レンズ20、エ
リアセンサであるイメージセンサ22、イメージセンサ
22からの出力信号に所定の画像処理を施して記録(出
力)画像情報としてプリンタ等に出力すると共に、入力
装置12(あるいはデジタルフォオトプリンタ)全体の
操作および管理を行う制御装置23、およびキャリアベ
ース18に装着自在にされるスライドAやストリップス
の画像を露光位置に保持する各種のキャリアを有して構
成されるものであり、図示例においては、キャリアベー
ス18には本発明のスライドキャリア10が装着されて
いる。
【0013】この入力装置12においては、光源、絞
り、R(赤),G(緑)およびB(青)の色フィルタ
板、拡散ボックス等を有する光源部10から射出される
読取光を、各種のキャリアによって所定の露光位置に保
持されたスライドA等のフィルム原稿に照射して、フィ
ルムに撮影された画像を担持する投影光を得る。この投
影光を、ズーム機能と焦点調整機能とを有する結像レン
ズ20によってイメージセンサ22に結像して、光電変
換することにより、フィルムに撮影された画像を二次元
的に光電的に読み取る。なお、結像レンズ20は焦点調
整モータ24によって自動焦点調整され、フィルムの投
影光は、正確にイメージセンサ22の受光面に結像され
る。イメージセンサ22からの出力は、制御装置23に
送られ、A/D変換、log変換等の所定の画像処理を
施されて、出力画像の画像情報としてプリンタ等に送ら
れる。また、制御装置23には、イメージセンサ22に
よって読み取られた画像を表示するディスプレイ90、
入力装置12(あるいはデジタルフォオトプリンタ)の
操作等を行うキーボード92およびマウス94が接続さ
れる。
【0014】なお、本発明のスライドキャリア10は、
このような画像を光電的に読み取る入力装置12以外に
も、スライドのフィルムに撮影された画像の投影光を、
直接感光材料に投影して焼き付ける、従来の直接露光に
よるフォトプリンタや、スクリーンにスライドの投影光
を映す投影機等にも好適に利用可能である。
【0015】前述のように、図示例の入力装置12にお
いては、本発明のスライドキャリア10等の各種のキャ
リアは、キャリアベース18に装着自在にされる。キャ
リアベース18は、光学フレーム14に対して垂直に固
定されており、その上面に各種のキャリアを載置して、
所定の位置に保持する。図2にキャリアの装着方法の概
念図を示すが、キャリアベース18の上面には、光学フ
レーム14面に直交する方向すなわち後述するスライド
Aの搬送方向である矢印x方向と直交する矢印y方向に
延在して案内レール26および28が形成されている。
他方、スライドキャリア10の底面には、案内レール2
6および28に対応して溝30および32が形成されて
いる。また、光学フレーム14のキャリアベース18直
上には、各種のキャリアの係合部材と当接して、キャリ
アベース18の所定位置に装着されたキャリアの矢印y
方向の位置を規定すると共に、キャリアを固定するため
の係合部15が固定されている。
【0016】このような入力装置12においては、スラ
イドキャリア10等は、案内レール26および28を溝
30および32に挿入してキャリアベース18上に載置
され、図2(b)〜図1に示されるように、係合部15
とキャリアの係合部15に対応する部材とが当接・係合
するまで矢印y方向に押し込まれ、キャリアベース18
上の所定位置に装着される。すなわち、案内レールと溝
とでキャリア本体34の矢印x方向の位置を規定される
と共に、矢印x方向への移動を固定され、また、係合部
15とキャリアの係合部材との当接で矢印y方向の位置
を規定され、キャリアベース18上(入力装置12)の
所定位置に位置決めされて装着される。このキャリアベ
ース18上におけるスライドキャリア10の矢印y方向
の位置決めおよび係合部15については、後に詳述す
る。なお、キャリアベース18上の所定位置にスライド
キャリア10等を装着する方法は、このような案内レー
ルとこれに係合する溝等を用いる方法には限定されず、
突起とこれに係合する孔部、互いに係合する当接部材、
各種のクランプ部材、磁石による吸着等を用いるもので
あってもよい。
【0017】図2(a)に示されるように、キャリアベ
ース18には、光軸Lに対応する部分に、光源部16か
らの光が通過するための開口33が形成されている。開
口33の大きさは、入力装置12によって読み取るフィ
ルムの最大サイズに応じて、光源部16からの光によっ
て、入力装置12で読み取る画像の最大サイズの全面を
十分に照射できるサイズである。
【0018】なお、キャリアベース18(入力装置1
2)に装着されるキャリアとしては、本発明のスライド
キャリア10の他、ストリップスを搬送して撮影された
画像を順次露光位置に搬送するフィルムキャリア、オペ
レータがストリップスやスライドを露光位置に固定する
マニュアルキャリア、オペレータが任意の位置にストリ
ップスやスライド等を配置するトリミングキャリア等が
例示される。
【0019】このような入力装置12に装着自在にされ
る本発明のスライドキャリア10は、矢印x方向にスラ
イドAを搬送して、所定の露光位置(画像読取位置)P
に停止して露光(画像読取)に供し、かつ露光を終了し
たスライドAを収集するものであり、キャリア本体34
と、キャリア本体34に取り付けられるカバー36およ
び読み取りを終了したスライドAを収容する集積箱38
とを有する。
【0020】前述のように、スライドキャリア10のキ
ャリア本体34の底面には、キャリアベース18の案内
レール26に対応する溝30、ならびに案内レール34
に対応する溝44が形成されている。
【0021】キャリア本体34の上面には、一段低くな
って、矢印x方向に延在する搬送ステージ42が形成さ
れている。スライドAは、この搬送ステージ42に載置
された状態で、カバー36の矢印x方向上流(以下、上
流とする)の供給部44からオペレータによって供給さ
れ、図3中でスライドAが位置している露光位置Pを経
て集積箱38まで搬送される。従って、この搬送ステー
ジ42は、スライドAを載置した際に標準的なスライド
Aのフィルム面(画像面=乳剤面)の高さが光軸L方向
(結像レンズ20の焦点深度方向)の所定位置になるよ
うに形成される。
【0022】カバー36は、上面にスライドAの投影光
が通過する開口40が形成された底面が開放する筐体
で、通常は露光位置Pを覆っているが、図中奥手側(光
学フレーム14側)の下端辺を軸にして矢印c方向に回
動可能に構成されており、必要に応じて、露光位置P等
を露出できる。
【0023】図3に、キャリアベース18上においてス
ライドキャリア10のカバー36を開放した際の概略平
面図が示される。前述のように、キャリア本体34の上
面には、搬送ステージ42が形成されている。この搬送
ステージ42のカバー36に覆われた部分には、第1駆
動系46および第2駆動系48が配置され、さらに、両
駆動系に対向して、駆動系と共に搬送手段を形成する合
計9個の従動ローラ50,50……が配置されている。
また、搬送ステージ42のカバー36に覆われた部分に
は、供給部44からスライドAが供給されたことを検出
する供給検出センサD1、待機位置でスライドAを検出
する第1センサD2、および露光位置PでスライドAを
検出する第2センサD3が配置される。
【0024】図3においてスライドAが位置している露
光位置Pには、スライドキャリア10が入力装置12の
所定位置に装着された際に、光源部16からの読取光が
通過する開口52がキャリア本体34を貫通して形成さ
れている。言い換えれば、露光位置Pはこの開口52に
対応して設定される。開口52は、スライドAのフィル
ムに入射する読取光を規制すなわち露光領域を規制する
マスクも兼ねており、例えば、スライドキャリア10に
対応するスライドAが135サイズであれば、開口52
はそれに対応するサイズおよび形状となっている。な
お、本発明のスライドキャリア10は、開口52がマス
クを兼ねる構成に限定はされず、読取光が通過するため
の開口に各種のサイズのマスクを交換して装着自在にす
る構成であってもよい。
【0025】また、スライドキャリア10には、必要に
応じて第2駆動系48を駆動して露光位置Pでのスライ
ドAの位置を微調整し、また、必要に応じてスライドA
を排出すると共に、主に読み取りに供されるスライドA
に対応して、露光位置Pにおける停止位置を設定するめ
の調整手段56が配置される。
【0026】さらに、図示例のスライドキャリア10に
は、露光位置PにおいてスライドAを押えるスライド押
え54、および供給部44へのスライドA挿入の可・不
可等を表示するパイロットランプ58等が配置される。
【0027】供給部44の下流に配置される第1駆動系
46は、駆動源となる第1モータ60、矢印x方向に配
列される3つの駆動ローラ62,62…、各駆動ローラ
62の間に配置されるガイドローラ64および64、第
1モータ60の回転軸60aと3つの駆動ローラ62と
2つのガイドローラ64とを掛け回されるタイミングベ
ルト66とを有する。駆動ローラ62は、ゴムローラや
ローレット切りされた金属ローラ等の強い摩擦駆動力を
有するローラで、下端部にタイミングベルト66が巻き
掛けられる小径の肩部(タイミングギア)70aを有す
る。また、タイミングベルト66は、ガイドローラ64
によって十分に肩部70aに巻き掛けられる。この第1
駆動系46は、後述する従動ローラ50と共にスライド
Aの端部を挟持して搬送するものであり、供給部44か
ら供給されたスライドAを、供給部44から露光位置P
の手前まで搬送する。また、第1駆動系46による搬送
領域内には、次ぎに露光に供されるスライドAが露光位
置Pの若干上流で待機する待機位置が設定される。
【0028】第1駆動系46の下流に配置される第2駆
動系48は、第1駆動系46とほぼ同様の構成を有し、
駆動原となる第2モータ68、矢印x方向に6つ配列さ
れる前記第1駆動系46と同様の駆動ローラ62,62
…、駆動ローラ62の間に配置されるガイドローラ6
4,64…、第2モータ68の回転軸68aと6つの駆
動ローラ62の肩部70aと5つのガイドローラ64と
を掛け回されるタイミングベルト74とを有する。第2
駆動系48も後述する従動ローラ50と共にスライドA
の端部を挟持して搬送するものであり、第1駆動系46
からスライドAを受けて露光位置Pに搬送・停止して露
光に供し、また、露光を終了したスライドAを集積箱3
8に搬送する。この第2駆動系48は、第1駆動系46
よりも長く、この搬送領域の露光位置P以降には、少な
くとも一枚のスライドAが存在可能に構成される。
【0029】ここで、後に詳述するが、スライドキャリ
ア10は、搬送されるスライドAを第2センサD3によ
って検出した後に所定量搬送して停止することで、露光
位置PにスライドAを搬送する。従って、露光位置Pの
駆動ローラが摩耗あるいは変形していると、第2センサ
D3検出後のスライドAの搬送量に誤差を生じ、停止位
置に誤差を生じてしまう。そのため、少なくとも露光位
置Pに対応する駆動ローラ62は、表面をローレット切
りした金属ローラのように、搬送方向(矢印x方向)に
は十分な摩擦力(搬送力)を有し、かつスライドAのマ
ウントより高い耐摩耗性を有し、形状安定性に優れるロ
ーラを用いることにより、露光位置Pの駆動ローラの摩
耗や変形を防止するのが好ましい。特に、図示例の装置
は、スライド押え54を有するので、これによるスライ
ドAの下方への移動を容易にするために、上下方向にロ
ーレット切りした平目ローレットローラが好ましい。
【0030】従動ローラ50,50…は、第1駆動系4
6および第2駆動系48の各駆動ローラ62に対向し
て、矢印x方向に配列して計9つ配置される。図示例の
スライドキャリア10においては、駆動ローラ62と従
動ローラ50とで、スライドA(マウント)端部を挟持
して、駆動ローラ62を回転することにより、スライド
Aを矢印x方向に搬送する。
【0031】各従動ローラ50は、矢印x方向に向かっ
て傾斜して配置されるアーム76に駆動ローラ62側端
部近傍で上下端を回転自在に軸支される。また、このア
ーム76は、従動ローラ50と逆側の端部近傍で、支軸
76aによって図中矢印b方向に回動自在に軸支されて
おり、かつ、スプリング78等の付勢手段によって、駆
動ローラ62に近接する矢印a方向に付勢されている。
さらに、アーム76の駆動ローラ62に近接する方向へ
の回動は公知のストッパ(図示省略)によって規制され
ており、スライドAがない状態では、従動ローラ50と
それに対向する駆動ローラ62との間隔が、スライドA
の幅(搬送方向と直交方向)よりも若干狭くなる構成と
なっている。
【0032】従って、駆動ローラ62と従動ローラ50
との間にスライドAが供給されると、両者の間隔がスラ
イドAによって押し広げられ、従動ローラ50がスライ
ドAを押圧して駆動ローラ62に押し付けた状態となる
ので、スライドAは駆動ローラ62と従動ローラ50と
によって好適に挟持され、駆動ローラ62の回転によっ
て確実に搬送される。また、アーム76の回動によっ
て、従動ローラ50と駆動ローラ62との間隔が変化す
るので、種類や仕様の違いによる、スライドAのサイズ
の差を吸収することができ、他方、駆動ローラ62は固
定されているので、スライドAの矢印y方向の位置は、
駆動ローラ62によって規制される。さらに、従動ロー
ラ50を軸支するアーム76がスライドAの搬送方向で
ある矢印x方向に傾斜して配置されているので、従動ロ
ーラ50が矢印x方向に逃げるようにしてスライドAを
挟持する状態となり、スライドAの搬送を妨害すること
なく、スムーズかつ安定したものとできる。
【0033】なお、本発明のスライドキャリア10のよ
うに、スライドAを搬送ステージ42上に載置して、端
部を挟持して搬送するキャリアでは、通常の径が均一の
ローラ(ストレートローラ)を用いると、スライドAが
搬送ステージ42から浮き上がってしまい、安定搬送で
きない場合がある。そのため、従動ローラ50として下
方に漸次縮径するテーパローラ(スライドAが当接する
部分のみテーパでも可)を用い、スライドAを搬送ステ
ージ42にも押し付けた状態で搬送して浮き上がりを防
止するのが好ましい。なお、すべてをテーパローラにす
る必要はなく、搬送中に少なくとも1つテーパローラが
スライドAに係合していれば、浮き上がりは好適に防止
できる。
【0034】このような本発明のスライドキャリア10
においては、駆動ローラ62および従動ローラ50の配
列間隔(回転中心の間隔)は、スライドAの搬送方向の
長さmより短くすればよいが、好ましくは、図示例のよ
うに、配列間隔を長さmの半分未満(<m/2)とし、
スライドAが常時2対以上の駆動ローラ62と従動ロー
ラ50とで挟持搬送され、搬送中のスライドAの蛇行や
揺動を好適に防止して姿勢を安定させ、搬送をより安定
したものとする。
【0035】なお、本発明の搬送手段は、図示例のスラ
イドAの端部を挟持するローラに限定はされず、マウン
ト面を挟持するニップローラ、スライドAのマウントの
端面もしくはマウント面を挟持するニップベルト、ベル
トコンベア等、公知の板状物の搬送方法が各種利用可能
である。
【0036】前述のように、露光位置Pには第2センサ
D3が配置される。スライドAが第1駆動系46から第
2駆動系48に搬送されると、第2センサD3によって
スライドAが検出され、検出後に所定量だけ搬送、例え
ば、第2モータ68がパルスモータであれば、所定パル
ス数だけスライドAを搬送した後に第2駆動系48によ
る搬送を停止することにより、スライドAを露光位置P
に搬送・停止する。つまり、スライドAは、その外枠を
基準として露光位置Pに停止される。ここで、露光位置
PにおけるスライドAの停止位置は、フィルム面の所定
領域全面を確実に露光するために、結像レンズ20の光
軸Lとフィルム面の中心とが一致するように設定する必
要があるが、スライドAのサイズはメーカーや仕様によ
って異なり、第2センサD3によってスライドAを検出
した後、所定量だけ搬送して停止しても、必ずしも光軸
Lとフィルム面の中心とを一致して停止することができ
ない。
【0037】そのため、図示例のスライドキャリア10
においては、調整手段56で露光位置Pにおけるスライ
ドAの位置を調整可能にすると共に、スライドキャリア
10の使用者が最も多く読み取るスライドAに応じて、
露光位置PにおけるスライドAの停止位置、すなわち第
2センサD3によってスライドAを検出した後、第2駆
動系48を停止するまでのスライドAの搬送量を設定す
ることができる。
【0038】調整手段56は、第2駆動系48あるいは
さらに第1駆動系46を駆動することにより、露光位置
PにおけるスライドA位置の調整、および搬送ステージ
42からのスライドAの排出を行うものであり、送りボ
タン56aを一回押すことにより例えば1パルス分だけ
矢印x方向にスライドAを移動するように第2駆動系4
8を駆動し、また、戻しボタン56bを押すことによ
り、同様に矢印x方向と逆方向にスライドAを移動する
ように第2駆動系48を駆動する。さらに、排出ボタン
56cを押すと、第2駆動系48および第1駆動系46
を駆動して、搬送ステージ42上にあるスライドAを全
て集積箱38まで搬送する。入力装置12においては、
通常の作動時にはスライドAが露光位置Pに搬送される
と画像を粗に読み取るプレスキャンが行われ(場合によ
っては、先に自動焦点調整を行う)、イメージセンサ2
0によって読み取られた画像がディスプレイ80に表示
される。このディスプレイ80の表示(位置)は、送り
ボタン56aおよび戻しボタン56bによるスライドA
の位置調整に連動しており、オペレータはこの表示画像
を見ながら送りボタン56aや戻しボタン56bで露光
位置PにおけるスライドAの位置調整を行う。
【0039】他方、露光位置PにおけるスライドAの停
止位置の設定は、例えば、下記のようにして行われる。
まず、スライドキャリア10の使用者(ユーザ)に、最
も読み取り頻度の高いスライドAの種類を選択してもら
い、キーボード92によるコマンド入力や調整手段56
のボタン操作等によって、スライド停止位置の設定モー
ドに入る。次いで、供給部44から選択されたスライド
Aを供給し、供給検出センサD1によって検出される
と、第1駆動系46および第2駆動系48が駆動を開始
して、第2センサD3によるスライドAの検出結果に応
じて、スライドキャリア10に初期設定(デフォルト)
されている停止位置にスライドAを搬送して停止する。
【0040】スライドAが露光位置Pに停止されると、
前述のようにその画像がイメージセンサ20によって読
み取られ、ディスプレイ90に表示される。オペレータ
は、その表示を見て、先の位置調整と同様にして送りボ
タン56aや戻しボタン56bでスライドAの位置を調
整し、光軸Lとスライドの中心とが一致して適正な位置
になったと判断した位置で、停止位置の決定を行う。な
お、この決定はキーボード92による入力や、ディスプ
レイ90の表示をマウス94で指定する等の公知の方法
によればよい。決定の入力がされると、第2駆動系48
の制御手段は、決定された位置が第2センサD3による
スライドAの検出後にどれだけ搬送された位置か、例え
ば、第2センサD3による検出後に第2駆動系48によ
って何パルスだけスライドAを搬送した位置であるかを
検出し、これを停止位置として設定して記憶する。
【0041】上記構成によれば、搬送方向である矢印x
方向はスライドAの中心と光軸Lとを一致させることは
できるが、図示例では矢印xと直交する矢印y方向のス
ライドAの位置が駆動ローラ62によって規制されるの
で、スライドAの矢印y方向の位置調整ができず、スラ
イドAの中心と光軸Lとが一致しない場合もある。これ
に対し、本発明のスライドキャリア10においては、ス
ライドキャリア10のキャリアベース18上の装着位置
を前記選択されたスライドAに応じて設定することによ
り、スライドAの矢印y方向の中心も光軸Lと一致させ
る。
【0042】前述のように、光学フレーム14のキャリ
アベース18直上には、各種のキャリアの対応する部材
と当接して、キャリアベース18の所定位置に装着され
たキャリアの矢印y方向の位置を規定すると共に、キャ
リアを固定するための係合部15が固定されている。一
方、スライドキャリア10の係合部15に対応する位置
には、キャリア本体34に凹部96が形成され、ここ
に、係合部材98が固定されている。
【0043】図示例において、キャリアベース18上に
載置されたスライドキャリア10の所定位置における固
定は、いわゆるボールキャッチによって行われており、
係合部15には、係合部材98が挿入される貫通孔10
0aを有し、かつこの貫通孔100aには、壁面から突
出・収容自在でかつ突出方向に付勢されているボール1
00b,100b…が配置されるキャッチャ100が固
定されている。また、係合部15には、スライドキャリ
ア10の係合部材98に当接する当接部15aが矢印y
と逆方向に突出して形成されている。他方、係合部材9
8は、キャッチャ100に対応する部材で、貫通孔10
0aに挿入されボール100bによって保持・固定され
る凸部98aを有し、また、基部98bが当接部15a
に対応する位置まで形成されている。すなわち、図示例
の装置は、入力装置10とのy方向における当接部であ
る係合部材98がキャリアベース18上でのスライドキ
ャリア10の固定部材も兼ねており、当接部15aと係
合部材98の基部98bとが当接することで、キャリア
ベース18に装着されたスライドキャリア10のy方向
の位置を規定する。
【0044】ここで、係合部材98は、キャリア本体3
4に直接固定されてはおらず、スペーサ102を介して
キャリア本体34に固定されている。本発明のスライド
キャリア10においては、スペーサ102は、キャリア
本体34と係合部材98との間で着脱自在にされ、ま
た、異なる厚さ(矢印y方向の幅)のものが複数種用意
されている。従って、選択されたスライドAに応じてス
ペーサ102の厚さを選択あるいは加工等により調整す
ることにより、当接部15aと係合部材98とが当接し
たキャリアベースは上の所定位置に装着された際のキャ
リア本体34のy方向の位置すなわちスライドAのy方
向の位置を調整することができ、光軸LとスライドAの
中心とを一致させることができる。なお、キャリア本体
34へのスペーサ102の固定、およびスペーサ102
への係合部材98の固定方法には特に限定はなく、ねじ
止め、凹凸等を用いた嵌合、各種の部材を用いた固定
等、公知の方法を用いればよい。
【0045】スライドキャリア10のキャリアベース1
8にx−yステージ機構等を設けることにより、露光位
置Pに搬送されたスライドAの中心と光路Lとを一致さ
せることができる。ここで、前述のようにキャリアベー
ス18には本発明のスライドキャリア10以外にもフィ
ルムキャリア等の各種のキャリアが交換で装着される
が、ストリップスの幅や撮影される画像のサイズは規格
で決められているので、スライドのような問題は起こら
ず、また、マニュアルキャリアはオペレータの手でスラ
イドやストリップスを所定位置に装着するので、このよ
うな問題は起こらない。従って、スライドキャリア10
だけのためにx−yステージ機構等を設けるのは、装置
の複雑化やコストアップを招き逆に不利になる。これに
対し、本発明のスライドキャリア10によれば、簡易か
つ安価な構成で、安定してスライドAの中心と光路Lと
を一致させ、好適な露光を高効率で行うことができる。
【0046】図示例のスライドキャリア10において
は、好ましい態様として、y方向の当接部である係合部
材98がキャリアベース18上におけるスライドキャリ
ア10の固定部材も兼ねた構成で、スペーサ102は、
キャリア本体34と係合部材98(固定部材)との間に
配置されている。このような構成とすることにより、ス
ペーサ102の厚さ変更しても、キャリアベース18の
所定位置にスライドキャリア10を装着した際の互いの
固定部材の相対的な位置、すなわち図示例においてはキ
ャッチャ100と係合部材98との相対的な位置が、ス
ペーサ102の厚さ変更しても変化せず、スライドキャ
リア10の安定した固定が可能である。なお、本発明は
この構成に限定はされず、固定部材と当接部材とを別体
としてもよい。また、この場合には、スペーサ自体が当
接部材を兼ねてもよい。
【0047】スライドキャリア10は、好ましい態様と
して、露光位置P1に搬送されたスライドAを搬送ステ
ージ42に押圧するスライド押え54を有する。スライ
ド押え54は、露光位置Pの中心より上流側に回転軸8
0aを位置して配置される有するロータリーソレノイド
80と、略U字状で回転軸80aから下流方向に突出し
て2本の押圧部82aおよび82aを有し、逆側が回転
軸80aに固定される押圧部材82とを有する。また、
回転軸80aの先端は軸受84によって軸支されてい
る。スライド押え54は、露光位置PにスライドAが搬
送されると、ロータリーソレノイド80によって押圧部
材82を回転して、押圧部82aおよび82bを下方に
移動してスライドAを搬送ステージ42に押圧し、露光
時におけるスライドAの浮き上がりを防止し、かつマウ
ントの歪等を矯正する。
【0048】第2駆動系48の下流には、好ましい態様
として、読み取りを終了したスライドAを回収するため
の集積箱38が配置される。図示例において、搬送ステ
ージ42の集積箱38が装着される位置には、第2駆動
系48からスライドAを受取り、集積箱38に収容する
搬入ローラ86が配置される。搬入ローラ86は、搬送
ステージ42よりも若干回転面を突出して配置されてお
り、集積箱38に回収されたスライドAは、若干上昇し
つつ収容箱38に搬入され、この搬入ローラ86上に載
置された状態で収容される。従って、第2駆動系48に
よって集積箱38に搬送されたスライドAは、既に回収
されたスライドAの下に潜り込むように収納され、順次
下方から積層される。なお、本発明においては、集積箱
38は、これ以外にも、後から搬送されるスライドAの
押動により落下したスライドAを収容する箱等であって
もよい。また、特に集積箱38を設けず、読み取りを終
了して第2駆動系48から排出されたスライドAをオペ
レータの手によって回収する構成でもよい。
【0049】前述のように、搬送ステージ42には、ス
ライドAが供給部44に供給されたことを検出する供給
検出センサD1、露光位置Pの上流に設定される待機位
置に対応してスライドAを検出する第1センサD2、お
よび露光位置Pに対応してスライドAを検出する第2セ
ンサD3が配置され、スライドキャリア10において
は、各センサによる検出結果、および露光終了の信号に
応じて、各第1および第2駆動系を駆動して、スライド
Aを搬送する。なお、センサは、光学的なセンサであっ
ても機械的なセンサであってもよく、公知の板状物の検
出手段がすべて利用可能である。
【0050】具体的には、オペレータによるスライドA
の供給が供給検出センサD1に検出されると、待機位置
(第1センサD2)および露光位置P(第2センサD
3)にスライドAがなければ、第1駆動系46および第
2駆動系48を駆動して供給されたスライドAを搬送
し、前述のようにスライドAを露光位置Pに搬送して露
光に供する。他方、スライドAの供給が供給検出センサ
D1に検出された際に、露光位置PにスライドAがある
場合には、第1駆動系46のみを駆動して、第1センサ
D1によってスライドが検出された後、所定パルス搬送
した後に第1駆動系46を停止して、供給されたスライ
ドAを待機位置まで搬送して待機させる。また、待機位
置にスライドAがある場合には、供給検出センサD1に
スライドAが検出されても、第1駆動系46は駆動しな
い。
【0051】他方、露光が終了した際には、入力装置1
2(あるいはそれを管理する装置)から露光終了の信号
がスライドキャリア10に出され、これに応じて、第1
駆動系46および第2駆動系48を駆動して、露光を終
了したスライドAを露光位置Pから排出する。この際
に、待機位置に次ぎに露光に供されるスライドAが待機
している場合には、このスライドAが露光位置Pに搬送
されるので、これを先と同様にして露光位置Pに停止し
てスライドAの切り替えを行い(従って、露光を終了し
たスライドAは、第2駆動系48の途中に停止する)、
待機位置にスライドが待機してなければ、露光を終了し
たスライドAを集積箱38まで搬送する。
【0052】以上の説明から明らかなように、図示例の
スライドキャリア10は、搬送系を2系列に分け、露光
位置Pおよび待機位置でスライドAを検出するセンサを
設けたことにより、露光のタイミングによらず、また、
露光中であってもオペレータのタイミングでスライドA
を供給することができ、しかも、露光中は露光位置Pの
近傍の待機位置でスライドAを待機できるので、露光位
置PにおけるスライドAの切り替えを迅速に行い、かつ
露光のサイクルタイムを一定にすることができ、効率の
よい画像読取(焼付)を行うことができる。なお、本発
明のスライドキャリアは、この2系列の搬送系を有する
構成に限定はされず、通常の一系統の搬送系であっても
よいのはもちろんである。
【0053】パイロットランプ58は、供給検出センサ
D1および第1センサD2によるスライドAの検出結果
に応じて青あるいは赤に点灯するものであり、両センサ
によってスライドAが検出されない状態では、スライド
Aを供給部44に供給してもよい旨の信号として青色に
点灯し、供給検出センサD1および第1センサD2の少
なくとも一方によってスライドAが検出されている場合
には、供給部44へのスライドAの供給不可を示す赤色
に点灯する。また、必要に応じて、スライドAの搬送等
にトラブルが生じた際には、赤を点滅させてもよい。
【0054】以上、本発明のスライドキャリアについて
説明したが、本発明はこれに限定はされず、本発明の要
旨を逸脱しない範囲において、各種の改良および変更を
行ってもよいのはもちろんである。
【0055】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、安定的に結像レンズの光軸とフィルム面の中心
とを一致させてスライドを露光に供することができ、こ
れにより、好適な画像読取等を高効率で行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスライドキャリアを装着する画像入力
装置の概略斜視図である。
【図2】(a)および(b)は、図1の画像入力装置に
おけるキャリア交換を説明するための概略斜視図であ
る。
【図3】図1に示される本発明のスライドキャリアの概
略平面図である。
【符号の説明】
10 スライドキャリア 12 (画像)入力装置 14 光学フレーム 15 係合部 16 光源部 18 キャリアベース 20 結像部 22 イメージセンサ 23 制御装置 24 焦点調整モータ 26,28 案内レール 30,32 溝 33,40,52 開口 34 キャリア本体 36 カバー 38 集積箱 42 搬送ステージ 44 供給部 46 第1駆動系 48 第2駆動系 50 従動ローラ 54 スライド押え 56 調整手段 58 パイロットランプ 60 第1モータ 70 駆動ローラ 64,72 ガイドローラ 66,74 タイミングベルト 68 第2モータ 76 アーム 78 スプリング 80 ロータリーソレノイド 82 押圧部材 84 軸受 86 搬入ローラ 90 ディスプレイ 92 キーボード 94 マウス 96 凹部 98 係合部材 100 キャッチャ 102 スペーサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィルムを枠体に保持してなるスライドを
    所定の露光位置を搬送して露光終了後に前記露光位置か
    ら排出する、画像が撮影されたフィルム原稿に光を照射
    して、前記フィルム原稿に撮影された画像を担持する投
    影光を得るフィルム露光装置の所定位置に装着自在にさ
    れるスライドキャリアであって、 スライドの搬送手段と、前記露光位置においてスライド
    を検出するセンサと、前記センサによってスライドが検
    出された後、前記搬送手段によってスライドが所定量搬
    送された時点で搬送手段による搬送を停止する制御手段
    と、前記センサによる検出後、停止までのスライドの搬
    送量を入力し記憶する手段と、前記搬送方向と直交する
    方向で前記フィルム露光装置に直接あるいは間接的に当
    接することにより、前記所定位置に装着された際の前記
    直交方向のスライドキャリアの位置を決定する当接部
    と、前記当接部に着脱自在にされるスペーサとを有する
    ことを特徴とするスライドキャリア。
  2. 【請求項2】前記当接部が、前記フィルム露光装置の相
    対する部材と係合することにより前記所定位置に装着さ
    れたスライドキャリアを固定する固定部材を兼ねてお
    り、前記スペーサがこの固定部材とスライドキャリア本
    体との間に配置される請求項1に記載のスライドキャリ
    ア。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載のスライドキャリ
    アにおいて、さらに、前記露光位置におけるスライドの
    位置を調整する調整手段を有するスライドキャリア。
JP27535895A 1995-10-24 1995-10-24 スライドキャリア Withdrawn JPH09114016A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6597428B1 (en) 1997-07-10 2003-07-22 Fuji Photo Film Co., Ltd. Method and apparatus for forming photographic images
CN114509701A (zh) * 2022-01-18 2022-05-17 联宝(合肥)电子科技有限公司 指示灯检测装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6597428B1 (en) 1997-07-10 2003-07-22 Fuji Photo Film Co., Ltd. Method and apparatus for forming photographic images
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