JPH10131641A - サッシの雨仕舞構造 - Google Patents

サッシの雨仕舞構造

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JPH10131641A
JPH10131641A JP30364896A JP30364896A JPH10131641A JP H10131641 A JPH10131641 A JP H10131641A JP 30364896 A JP30364896 A JP 30364896A JP 30364896 A JP30364896 A JP 30364896A JP H10131641 A JPH10131641 A JP H10131641A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 窓枠中空部の腐食を抑えた、雨仕舞構造を提
供する。 【解決手段】 上補助枠8と上枠1次シーリング材50
との間に、上枠上壁6上面上に長手に延びる排水路51
を設け、押出し成形セメント板41の室内側に生じる水
をその排水路51に集め、排水路51の端部の貫通孔2
5fから、直接竪枠3の中空部16に水を導き、竪枠中
空部16の下端開口部に設けた排水孔31から室外へ排
出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、躯体開口部に嵌
め込まれるサッシの雨仕舞構造に関する。
【0002】
【従来の技術】前記雨仕舞構造として、上下枠、左右
の竪枠を、各枠に一体成形された中空部を互いに連通さ
せて枠組し、躯体外壁下方に位置する上枠頂壁上に、外
壁内側面を挟んだ前後となる位置に、バックアップ用リ
ブと立ち上げ壁を設け、竪枠の見付け方向外側壁上端を
それらのリブ、立ち上げ壁の長手端部と接する端壁とし
て、上枠上側に皿状水受け部を形成し、躯体外壁内側に
生じる水(結露水、外壁の目地部分から浸入する雨水な
ど)をその水受け部で受け、水受け部底部の水抜き孔か
ら上枠の中空部を介して竪枠中空部へ導き、下枠の中空
部を介して、下枠に設けた排水孔から室外へ排水するよ
うにしたもの(実公昭56−4153号)、上下、左
右枠を、支持枠と枠本体とで構成し、上下、左右枠は夫
々、支持枠と枠本体との間で空間を形成し、これらの枠
を枠組した状態において、各空間が連通し、外壁室内側
で生じた水が、上枠内の空間を流れて、竪枠内部の空間
に流れ、下枠内の空間を介して室外へ排出するようにし
たもの(特開昭60−123692号)などが知られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記では、皿状水受
け部の端部に到った水は、上枠の中空部を介して竪枠中
空部へ導かれ、その後、下枠の中空部を介して室外に排
出される。一般に、アルミサッシ枠では、水などで腐食
しないように表面処理がなされるが、中空部を一体に成
形されているサッシ枠においては、表面処理は、その処
理の性質上、枠組したときに外側に面する部分にのみ有
効に施され、サッシ枠の内側となる中空部には、表面処
理が成されない。従って、前記では、上枠や下枠の中
空部を介して排水される構成であるから中空部に水が付
着し易く、前述のように中空部には、耐腐食用の表面処
理が成されていないから、上枠、下枠の中空部に水分に
よる腐食が生じやすい欠点がある。
【0004】次にでは、上枠や、下枠などが、枠本体
と支持枠とから構成されており、水の通り路となる上
枠、下枠内の空間を形成するサッシ枠の枠本体の壁面
は、有効に表面処理されているので、その空間部を水が
通っても、腐食が生じることがないが、各枠が、枠本体
と、支持枠とから構成されているから、部品点数が多
く、組付けや、加工の手間が増えるという問題があっ
た。この発明の課題は、前記従来技術に鑑み、中空部を
一体に備えて、組付け、加工の手間がかからないサッシ
枠の雨仕舞構造であって、しかも、腐食のおそれのない
雨仕舞構造を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、建物躯体開
口部に、上下、左右竪枠を枠組みした窓枠を嵌め込み、
躯体外壁部材の室内側において上枠上方で生じた水を、
中空部を一体成形された上枠で受け、その水を竪枠中空
部を介して室外へ排出するようにしたサッシの雨仕舞構
造において、上枠の上壁面上に長手に沿う排水路を設
け、この排水路から竪枠の中空部に、上枠の中空部を介
することなく前記水を導入するように上枠と竪枠とを結
合して成ることを特徴とする。これによれば、外壁部材
室内側に生じた水は、排水路を介して直接竪枠の中空部
に導入されるから、上枠の中空部に水が入り込まないた
め、その部分の腐食が防止される。
【0006】上枠の上壁から上方に上枠長手に延びる室
内側壁を設け、その室内側壁から所定間隔隔てた室外側
位置に、上枠長手に延び、上枠上壁と躯体開口部とをシ
ールする上枠1次シーリング材を設けて上枠1次シーリ
ング材と室内側壁との間で排水路を構成し、竪枠中空部
の見付け方向の内側壁に上枠端面を突合せ接合し、その
状態で上枠中空部の開口端部を塞ぎ、竪枠中空部の上端
の導水部に排水路の端部が直接連通するように構成して
ある。これによれば、排水路が、上枠1次シーリング材
の背面を兼用して構成されるから、別途、上枠に、室内
側壁と協働して排水路を構成する上向き壁を設ける必要
がなく、上枠の形状を簡素化できる。
【0007】竪枠中空部は上下方向に通しであって、下
枠端面を竪枠中空部の見付け方向の内側壁に突合せ、竪
枠中空部の上端開口部を、その上面が上枠上面と同一面
となると共に、上枠1次シーリング材の室内面から室外
側部分を塞ぐようにした上端塞ぎ部材で塞いで上枠1次
シーリング材の室内側に導水部を形成し、竪枠中空部の
下端開口部を、上枠1次シーリング材と、左右の竪枠1
次シーリング材を介して連続する下枠1次シーリング材
の室外面より室内側部分を塞ぐようにした下端塞ぎ部材
で塞いで、下枠1次シーリング材の室外面の室外側に、
排水部が形成してある。この構成では、下枠の中空部
も、排水される水の通路とならないから、上枠に加えて
下枠の中空部の腐食も回避される。
【0008】上端塞ぎ部材は、竪枠中空部上端に嵌め込
まれる塞ぎキャップであって、その塞ぎキャップの見付
け方向内側面が、竪枠中空部の見付け方向の内側壁と協
働して上枠中空部の開口端部を塞ぐ端面塞ぎ面に形成さ
れ、しかも、その塞ぎキャップには、導水部としての貫
通孔が設けられると共に、その貫通孔に対して見付け方
向外側位置には、排水路を流れる水をせきとめる水止め
部材が排水路の幅に亘って設けてある。これによれば、
上枠の上面形状が傾斜を伴っている時などにおいて、竪
枠の上端を上枠の上壁形状の傾斜に合わせることなく、
まっすぐに切断加工して、上枠と竪枠とを接合したとき
に、竪枠上端と上枠上壁との間にできるすき間を、塞ぎ
キャップで塞ぐことができ、竪枠の端部加工形状を、上
枠の上壁形状に合わせる必要がない。
【0009】上枠、左右の竪枠、下枠に対応する各1次
シーリング材に対して、前記室内側壁より室内側位置
に、窓枠全周に亘って連続する2次シーリング材を施す
と、尚、好適である。これによれば、排水路を越える水
があっても、2次シーリング材により室内への浸入が阻
止される。
【0010】排水路が上枠中空部上に配置してあり、外
壁部材の室外側面と上枠1次シーリングとが略同一面に
なっており、その排水路より室内側に位置する、躯体外
壁部材の室内面に生じる水を前記排水路に案内する室内
外方向の水案内部材が設けてある。これによれば、躯体
外壁部材の室内側面が排水路より大きく室内側に位置す
る場合であっても、外壁部材の室内側に生じる水が、円
滑に排水路に集められる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1において、窓枠1は、上枠
2、左右の竪枠3、3、下枠4を枠組して成る。上枠2
において、中空部5が室外寄り位置に一体成形してあ
る。中空部5の上壁(上枠の上壁)6は、室外側へ下り
勾配の傾斜面となっている。上壁6の室内側端からは、
上枠2全長に亘って上方へ立ち上がる取り付け片7が設
けてある。取り付け片7には、クランク状断面の上補助
枠8が間に防水シールを挟んで上枠2の長手に沿って取
り付けてある。上補助枠8は、その長手端部において、
前記上枠2の取り付け片7より外側まで(後述の塞ぎキ
ャップ25の貫通孔25fを越える位置まで)延び、竪
枠3に取り付ける竪補助枠55と連続するようになって
おり、上補助枠8の取り付け片7に取り付けられている
部分(室外側垂片8a)が、排水路51の室内側壁を構
成している。中空部5の室内側には、上方に開口した取
り付け部9が設けてある。また、中空部5の下方には、
補助枠10が取り付けられて、ガラス装着溝11が形成
されている。上枠2の長手端部2aは長手に対して直交
して切断されている(図5)。
【0012】次に左右の竪枠3において、上枠の見込み
幅とおなじ見込み幅としてある基壁15を見付け方向の
内側壁として、その見付け方向外側であって、組付けた
ときに前記上枠の中空部5と対応する位置に、排水用の
中空部16が形成されている。基壁15の見付け方向内
側には、組付け状態で前記ガラス装着溝11と同じ見込
み方向位相となるガラス装着溝17が設けてある。竪枠
3の上下端部は、長手に対して直交して切断され、上枠
2,下枠4との接合部分は、上枠2,下枠4の断面形状
に合わせて、ガラス装着溝17と形成する突片17a、
室内側片19が適宜切り欠いてある(図5)。
【0013】次に下枠4は、上枠2と同じ長さに切断さ
れ、前記ガラス装着溝11,17と見込み方向位相が同
じとなる位置にガラス装着溝20が設けてある。ガラス
装着溝20の下側には、中空部21が設けてある。中空
部21下方と、室内側片22との間には、下方へ開口し
た取り付け部23が設けてある。下枠4の長手端部4a
も、上枠2同様、長手に対して直交して切断してある
(図5)。
【0014】竪枠3の上、下部において、基壁15に夫
々上枠2,下枠4の長手端面2a,4aが夫々防水シー
ル(図示しない)を間に挟んで突合せ結合され、中空部
5,21を水密にシールするように枠組され,竪枠3は
上下に通しとなっている。しかし、組付け状態におい
て、上枠2の中空部5に対して、竪枠3の基壁15の上
端が上枠2の中空部断面形状に合わせて、傾斜形状で切
断していないため、中空部5の開口端部5aを完全に塞
いでおらず、図1に示すように、小さな三角形状部分が
残る。この三角形状部分を塞ぐために、竪枠3の上端に
は、中空部16上端開口部を塞ぐ上端塞ぎ部材として示
す塞ぎキャップ25が嵌め込んである。塞ぎキャップ2
5は、本体25aから下方に、竪枠3の中空部16内部
に嵌まり込む嵌入部25bを突設している。本体25a
の上面は、嵌入部25bを中空部16上端に嵌め込んだ
状態で、前記上枠2の上壁6上面と同一面となる傾斜面
25cに形成してある。本体25aの見付け方向内側面
は、嵌め込んだ状態で、竪枠3の基壁15の内側壁面と
同一面を成す端面塞ぎ面25dとなっている。この端面
塞ぎ面25dと、前記上枠2の開口端部5aとの間に防
水シールが挟まれて、前記三角形状部分が塞がれ、こう
して、上枠3の中空部5は、その長手両端面が完全にシ
ールされている。
【0015】塞ぎキャップ25の本体25aには、上枠
2の取り付け片7と連続する立ち上げ片25eが設けて
ある。その立ち上げ片25eの僅かに室外側には、後述
の排水路51内に位置する導水部として例示する貫通孔
25fが本体25aを貫通して設けてあり、竪枠中空部
16の上端開口部において、その貫通孔25fから室外
側、つまり、上枠1次シーリング材50の室内面から室
外側部分が、本体25aの傾斜面25cにより塞がれて
いる。その貫通孔25fに対して、見付け方向外側に
は、排水路51を流れてきた水を堰き止める水止め部材
25gが、前記立ち上げ片25eに対して前記上補助枠
8の室外側垂片8aが取り付けられるすき間Tをおい
て、排水路51の幅に亘って上方に立ち上げてある。竪
枠3の中空部16の下端開口部は、下端塞ぎ部材30で
塞いである。下端塞ぎ部材30には、後述の下枠1次シ
ーリング材53より室外側となる位置に、排水部として
の排水孔31が設けてあり、上枠1次シーリング材50
と連続する下枠1次シーリング材53の室内面から室外
側部分を塞いでいる。
【0016】躯体40は、外壁部材としての所定の大き
さの押出し成形セメント板41と、その押出し成形セメ
ント板41を保持し、また、窓枠1を取り付けるための
梁材42とを備えている。セメント板41で囲まれた躯
体開口部43に、前記枠組した窓枠1の上下、竪枠2,
3,4が、梁材42にアンカー金具44を介して固定さ
れている。押出し成形セメント板41の室外面は、窓枠
1の室外面より僅かに室内側に位置しており、また、セ
メント板41の室内側面は、窓枠1の室内側端位置と略
同じ位置にある。固定された窓枠1に対して、前記室内
側壁(上補助枠8の室外側垂片8a)から所定間隔隔て
た室外側位置に、上枠2の上壁6と躯体開口部43とを
シールする上枠1次シーリング材50を設けて上枠1次
シーリング材50と室内側壁との間に排水路51を構成
している。この排水路51は、前記水止め部材25gま
で延び、前記貫通孔25fに直接連通している。上枠1
次シーリング材50は、竪枠3と開口部43の間に介在
される竪枠1次シーリング材52,下枠4とセメント板
41との間をシールして取付てある補助下枠65を介し
て躯体開口部43との間に介在される下枠1次シーリン
グ材53と連続しており、これにより窓枠1の全周に亘
って、開口部43との間が水密にシールされている。ま
た、上補助枠8と竪枠3に取り付けられる竪補助枠5
5、及び下枠5に取り付けられる下補助枠56と開口部
43との間には、排水路51の室内側を窓枠1の全周に
亘ってシールする2次シーリング材60が設けてある。
1次シーリング材50,52,53と2次シーリング材
60の、夫々背面側にはバックアップ材61が設けてあ
る。上枠3において、上枠1次シーリング材50とその
背面のバックアップ材61の間、あるいは、そのバック
アップ材61と上枠2次シーリング60との間、あるい
は、上枠上壁6とバックアップ材61との間、上補助枠
8の室外側垂片8aとバックアップ材61との間にはす
き間があり、そのすき間を水が通過し、排水路51が機
能する。竪枠3の1次、2次シーリング材52,60間
のバックアップ材61の見付け方向外側には、更に別の
シーリング材が躯体40との間に介在してある。
【0017】梁材42は、図から明らかなようにL字の
アングル材で、特に窓枠1の上側となる梁材42は、L
字のアングル先端が丁度前記排水路51の先端に達して
いて、室内外方向の水案内部材を構成している。また、
その梁材42は、長手方向に所定長さのものが、1つの
窓枠の長手途中でつながれ、その接合部には、所定長さ
のL字状のフラッシング66が、梁材42の室外面にセ
メント板41により抑え込まれて配置され、そのフラッ
シング66の先端も、排水路51の上部にまで到達して
いて、これも、水案内部材を構成している。
【0018】以上の構成によれば、セメント板41の室
内側に生じる結露水や、セメント板41相互の目地部分
からセメント板41の内側へ浸入する雨水などは、フラ
ッシング66や、L字のアングル材から成る梁材42に
案内され、あるいは、直接前記排水路51に流入する。
流入した水は、排水路51を通って上枠2の上壁6上を
窓枠1の端部まで流れ、排水路51の端部に達すると、
貫通孔25fから、上枠2の中空部5に入り込むことな
く、直接竪枠3の中空部16に流れ込み、そのまま、竪
枠3の下端の排水孔31から室外へ排出される。従っ
て、上下枠2,3の中空部5,21を水が通過しないた
め、表面処理が成されないこれら中空部5,21の腐食
がない。また、排水路51の端部は水止め部材25gで
仕切られているから、水はこれを越えて、竪枠3の1
次、2次シーリング材52,60間に流れ込むことはな
い。
【0019】これまでは、1つの窓枠を有する場合で説
明したが、窓枠1が多数並設される連窓の場合でも、同
様の構成が採られる。図6において、図2と同様な横断
面において、隣合う2つの窓枠1の竪枠部分を示す。隣
合う窓枠1の竪枠3は、縦方向の連窓方立70で接続し
てあり、躯体に取り付けてある。中空部16と中空部1
6との間には、竪枠1次シーリング材52が介在してあ
る。竪枠3の上下の塞ぎキャップ、下端塞ぎ部材は、図
示しないが、前記実施例と全く同様であり、また、排水
路についても、全く同じである。従って、この連窓の場
合では、各窓枠の上枠の上を流れる水は、その窓枠の竪
枠から室外に排出されることになる。
【0020】なお、上記の実施例では、竪枠の上部形状
を長手に対して直交する形状に切断しているので、竪枠
端部の加工が容易であるが、上枠の上壁の傾斜に合わせ
て、斜めに切断してもよい。この場合、上枠と竪枠の基
壁とを接合することで、上枠の中空部が塞がれるので、
前記したような端面塞ぎ面を有する塞ぎキャップは不要
であるが、竪枠の中空部の上下端開口部を、導水部と排
水部とを残して塞ぐ上端、下端塞ぎ部材は必要である。
【0021】
【発明の効果】以上のように本願発明によれば、中空部
を一体に備えた枠材を枠組して窓枠を構成したから、組
立てが容易である。そして、躯体外壁部材の室内側に生
じる結露水や、躯体外壁部材の目地部分から外壁内側に
入り込んだ雨水を、表面処理の施されている上枠上面の
排水路で受け、排水路から、上枠の中空部を通過させる
ことなく、竪枠の中空部に直接導いて排水するようにし
たので、表面処理の施されない上枠中空部に水が入り込
むことがなく、少なくとも上枠中空部の腐食を防止でき
る。
【0022】排水路を、上枠1次シーリング材を利用し
たものでは、別途、排水路を構成する上枠壁を上枠に設
けなくてもよく、上枠形状が簡素化できる。
【0023】竪枠を上下に通しとしたものでは、排水が
下枠中空部をも通過しないので、下枠中空部の腐食も防
ぐことができる。
【0024】塞ぎキャップと竪枠の中空部の見付け方向
の内側壁とを協働させて上枠中空部の端部を塞ぐもので
は、竪枠上端形状を上枠形状と一致させなくても、上枠
端面を塞ぐことができるから、竪枠の上端部の切断加工
形状を直角な形状にでき、加工が容易にできる。
【0025】1次シーリング材の室内側に2次シーリン
グ材を施すことで、排水路を越えようとする水があって
も、これが室内側に浸入することを防止でき、水密性に
優れる。
【0026】室内外方向の案内部材を設けたものでは、
排水路が上枠の中空部上にあって、躯体外壁部材の室内
側面が排水路から室内側に離れていても、外壁部材の室
内側に生じる水を円滑に排水路に集めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】サッシ窓枠の縦面図である。
【図2】サッシ窓枠の横断面図である。
【図3】図1のIII−III断面図である。
【図4】竪枠と上枠の接合を示す平面図である。
【図5】窓枠の分解斜視図である。
【図6】他の例である。
【符号の説明】
1 窓枠 2 上枠 3 竪枠 4 下枠 5 上枠の中空部 5a 開口端部 6 上枠の上壁 15 内側壁 16 竪枠の中空部 25 塞ぎキャップ 25d 端面塞ぎ面 25f 貫通孔 25g 水止め部材 41 押出し成形セメント板 42 梁材 43 躯体開口部 50 上枠1次シーリング材 51 排水路 60 2次シーリング材 66 フラッシング

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物躯体開口部に、上下、左右竪枠を枠
    組みした窓枠を嵌め込み、躯体外壁部材の室内側におい
    て上枠上方で生じた水を、中空部を一体成形された上枠
    で受け、その水を竪枠中空部を介して室外へ排出するよ
    うにしたサッシの雨仕舞構造において、上枠の上壁面上
    に長手に沿う排水路を設け、この排水路から竪枠の中空
    部に、上枠の中空部を介することなく前記水を導入する
    ように上枠と竪枠とを結合して成ることを特徴とするサ
    ッシの雨仕舞構造。
  2. 【請求項2】 上枠の上壁から上方に上枠長手に延びる
    室内側壁を設け、その室内側壁から所定間隔隔てた室外
    側位置に、上枠長手に延び、上枠上壁と躯体開口部とを
    シールする上枠1次シーリング材を設けて上枠1次シー
    リング材と室内側壁との間を排水路とし、竪枠中空部の
    見付け方向の内側壁に上枠端面を突合せ接合し、その状
    態で上枠中空部の開口端部を塞ぎ、竪枠中空部の上端の
    導水部に排水路の端部が直接連通するように構成したこ
    とを特徴とする請求項1記載のサッシの雨仕舞構造。
  3. 【請求項3】 竪枠中空部は上下方向に通しであって、
    下枠端面を竪枠中空部の見付け方向の内側壁に突合せ、
    竪枠中空部の上端開口部を、その上面が上枠上面と同一
    面となると共に、上枠1次シーリング材の室内面から室
    外側部分を塞ぐようにした上端塞ぎ部材で塞いで上枠1
    次シーリング材の室内側に導水部を形成し、竪枠中空部
    の下端開口部を、上枠1次シーリング材と、左右の竪枠
    1次シーリング材を介して連続する下枠1次シーリング
    材の室外面より室内側部分を塞ぐようにした下端塞ぎ部
    材で塞いで、下枠1次シーリング材の室外面の室外側
    に、排水部を形成したことを特徴とする請求項2記載の
    サッシの雨仕舞構造。
  4. 【請求項4】 上端塞ぎ部材は、竪枠中空部上端に嵌め
    込まれる塞ぎキャップであって、その塞ぎキャップの見
    付け方向内側面が、竪枠中空部の見付け方向の内側壁と
    協働して上枠中空部の開口端部を塞ぐ端面塞ぎ面に形成
    され、しかも、その塞ぎキャップには、導水部としての
    貫通孔が設けられると共に、その貫通孔に対して見付け
    方向外側位置には、排水路の幅に亘って排水路を流れる
    水をせきとめる水止め部材が設けてあることを特徴とす
    る請求項3記載のサッシの雨仕舞構造。
  5. 【請求項5】 上枠、左右の竪枠、下枠に対応する前記
    各1次シーリング材に対して、前記室内側壁より室内側
    位置に、窓枠全周に亘って連続する2次シーリング材を
    施したことを特徴とする請求項3または4記載のサッシ
    の雨仕舞構造。
  6. 【請求項6】 排水路が上枠中空部上に配置してあり、
    外壁部材の室外側面と上枠1次シーリング材とが略同一
    面になっており、その排水路より室内側に位置する、躯
    体外壁部材の室内面に生じる水を前記排水路に案内する
    室内外方向の水案内部材を設けて成ることを特徴とする
    請求項2〜5の何れか1項記載のサッシの雨仕舞構造。
JP30364896A 1996-10-28 1996-10-28 サッシの雨仕舞構造 Expired - Fee Related JP3361019B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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AU783883B2 (en) * 2001-02-05 2005-12-22 Grant Mcgregor Robertson Soaker flashing for aluminium joinery
JP2009019366A (ja) * 2007-07-10 2009-01-29 Nippon Steel & Sumikin Coated Sheet Corp 建具周囲の排水構造
JP2020012313A (ja) * 2018-07-19 2020-01-23 文化シヤッター株式会社 枠連結構造および該枠連結構造の製造方法

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