JPH10131269A - 路面排水用コンクリート部体および路面排水装置 - Google Patents

路面排水用コンクリート部体および路面排水装置

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JPH10131269A
JPH10131269A JP30417996A JP30417996A JPH10131269A JP H10131269 A JPH10131269 A JP H10131269A JP 30417996 A JP30417996 A JP 30417996A JP 30417996 A JP30417996 A JP 30417996A JP H10131269 A JPH10131269 A JP H10131269A
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JP
Japan
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water
road surface
drainage
concrete
block
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Application number
JP30417996A
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English (en)
Inventor
Kunitaka Sasaki
国隆 佐々木
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Hokuetsu Co Ltd
Original Assignee
Hokuetsu Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 降雨時などにおける路面からの排水を行うこ
とができ、また施工性の優れた路面排水装置を提供す
る。 【構成】 路面排水用側溝その他のコンクリート部の側
辺の一部にポーラスコンクリートによる透水部を設けて
集水するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は路面排水用コンクリ
ート部体および路面排水装置の創案に係り、降雨時など
における路面からの排水を行うことができ、また施工性
の優れた路面排水用側溝その他のコンクリート部体およ
び路面排水装置を得ようとするものである。なお本発明
において透水部を形成する剛性部体とは、金属製、プラ
スチックなどの樹脂製、若しくはセラミック製の如きで
ある剛性を有する部体である。
【0002】
【従来の技術】降雨時などにおいて道路面に水溜りが発
生すると走行車輌などにスリップを発生すると共に水跳
ねを生じ、更にはライトなどの乱反射を生じて車輌の安
全運転に支障を来すので、路面における排水を円滑に行
うために表面の一定厚さを多孔質としたポーラス状の排
水性舗装が使用されるようになって来ており、この舗装
内に浸透した雨水などを迅速に路肩に設置された排水溝
に集水するため従来からそれなりの工夫がなされてい
る。即ち図1と図2にこのような施工例を示すが、U型
側溝ブロック8および門型側溝ブロック8aには集水孔
47を設けると共に該集水孔の周囲にポーラス状の排水
材50を充填した集水部48を形成し、しかもその外側
に遮水シート49を敷き、路面に形成された排水性舗装
部21からの雨水を該集水部48を介して側溝8および
8a内に落し込むようにしたものである。
【0003】また実開昭61−173583号公報には
側溝の側壁における一方の外面上端より数個の台形溝を
形成し、その底部に側壁内面に傾斜した連通孔を設け、
前記台形溝内にフィルターを挿入して側溝内に雨水を導
くことが提案されている。
【0004】更に特開平5−148814号公報には表
面に誘水溝を有するベースコンクリート上に透水性の路
面板を積層し、雨水をこの路面板を透過してベースコン
クリートの表面に至り、誘水溝を介して側溝側に集水さ
れて排水されることが発表されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した図1、図2の
ような従来の路面排水技術によるものは路面における雨
水を側溝内に排水することができるとしても遮水シート
49とポーラスコンクリート等の排水材50を用いた大
掛りな工事を路面域で行うことが必要であって道路の施
工が容易でない不利がある。
【0006】実開昭61−173583号公報のものは
台形溝の限られた範囲における集水であり、フィルター
材の目が細かく流水抵抗が大きいため充分な排水を得難
く、またフィルターが舗装の転圧時に圧縮され集水機能
が著しく妨げられる欠点があり、特開平5−14881
4号公報のものにおいては車道部全般における特別な工
事となるので、施工の困難性は図1、図2のもの以上と
なる不利がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記したような
従来技術における課題を解消することについて検討を重
ね、路面排水用コンクリート部体の一部または全部を透
水性ないし通孔構造とすることにより施工性が良好で、
しかも好ましい路面からの排水を図ることに成功したも
のであって以下の如くである。
【0008】(1) 側辺の一部にポーラスコンクリー
トによる透水部を設けて集水するようにしたことを特徴
とする路面排水用コンクリート部体。
【0009】(2) 側溝ブロックの頂部ないし頂部蓋
受部を集水部体として側溝内に集水するようにしたこと
を特徴とする路面排水用コンクリート部体。
【0010】(3) 側溝ブロックの端面または側辺に
側溝内に通ずる導水溝を形成したことを特徴とする前記
(1)項または(2)項の何れか1つに記載の路面排水
用コンクリート部体。
【0011】(4) 導水溝に通ずる集水凹部を側溝ブ
ロックの側辺に形成して集水するようにしたことを特徴
とする前記(3)項に記載の路面排水用コンクリート部
体。
【0012】(5) 歩車道境界ブロックやL型側溝ブ
ロックに集水部体または集水機構を設けたことを特徴と
する路面排水用コンクリート部体。
【0013】(6) 蓋受段部の一方の側方を開放した
側溝ブロックの頂面に施される蓋の一部または全部に透
水部を形成して集水するようにしたことを特徴とする路
面排水用コンクリート部体。
【0014】(7) 透水部が通孔を配設した剛性部体
であることを特徴とする前記(2)ないし(6)項の何
れか1つに記載した路面排水用コンクリート部体。
【0015】(8) 側溝ブロックの側面若しくは頂面
に部分的な凹溝または開口部を形成し、該凹溝または開
口部に通孔を配設した剛性部体或は多孔板を設けて透水
部を形成したことを特徴とする前記(2)ないし(6)
項の何れか1つに記載した路面排水用コンクリート部
体。
【0016】(9) 前記(1)〜(8)項の何れか1
つに記載された路面排水用コンクリート部体を構成され
たことを特徴とする路面排水装置。
【0017】
【発明の実施の形態】上記したような本発明によるもの
の具体的な実施態様を添附図面に示すところを適宜に参
照して説明すると、本発明による基本的な実施態様の1
つは図3に示す如くであって、落し蓋形式によって施さ
れる蓋受段部11を対設したU型側溝コンクリートブロ
ック10の一側上部である蓋受段部11部分をセメント
および樹脂をバインダーとした透水性のポーラスコンク
リートによる透水部1としたものであって、この透水部
1において路面への降雨が排水性舗装に浸透し路肩側に
流下して来た雨水等をブロック10内に排水するように
したものである。
【0018】図4には頂面を梁部12で連結すると共に
中央に開口部13を形成して底面を本質的に開放した門
型側溝ブロック10aで、図5には図4の側溝ブロック
の頂面を斜めに形成し、低い方の側壁上部に段部11a
を形成し、該段部11aに歩車道境界ブロックを設置す
ることによりL型状に形成できるようにした門型側溝ブ
ロック10bにおいて、前記開口部13または開口部1
3を含む一方の側壁頂部を全長に亘って前記したような
透水性のポーラスコンクリートによる透水部1としたも
のである。
【0019】図6においてはワイン用カップ型とされた
断面の内孔を形成した箱型側溝ブロックとして形成され
た本発明の側溝が示されており、ワインカップ型内孔3
3を有する箱型側溝ブロック10cの一側頂部に透水性
ポーラスコンクリートによる透水部1を形成し、該透水
部1を介して側溝ブロック10c内へ路面からの雨水な
どを通水することは上記したところと同じである。
【0020】図7には上記のような図4の側溝部体10
aを用い一般的な透水性を有しない蓋22を施すように
された道路面の施工状態が示されているが、図3や図5
あるいは図6の場合も道路面との関係は同様である。即
ち車道部は車輌の走行に耐える基礎部20,不透水層と
された基礎部20aが形成され、それらの基礎部20,
不透水基礎部20a上にレジン等の樹脂やアスファルト
をバインダーとするポーラス状の排水性舗装部21が形
成されるが、このような排水性舗装部21は前記したよ
うな側溝部体10aの透水部1と接続され、路面の排水
性舗装部21を通水して雨水等を透水部1を介して側溝
部体10a内に落し込むことができる。
【0021】図8と図9には上記したような蓋受段部1
1または開口部13に施される蓋部体2の一部または全
部を透水部1とした場合が示されている。即ち図8のも
のはコンクリート蓋の一部が透水部1とされた場合であ
り、透水部1は車輌等の重量に耐えるように強度の高い
樹脂をバインダーとしたポーラスコンクリートを使用す
る。図9のものは鋼製枠3を用いた場合であって、枠3
の横部材に通水孔32を設けると共に底版30に穿孔2
9を配設し、鋼製枠自体で車輌直載荷重に対処するため
補強棧31を配設し、枠3内にはセメント等をバインダ
ーとしたポーラスコンクリートによる透水部1が形成さ
れたものである。
【0022】図10と図11には、上記した図8、9の
ような蓋部体2や鋼製枠3を採用するための側溝ブロッ
ク10dおよび10eが示されているが側壁部上端にお
ける蓋受段部11の一方における側方が何れも開放部1
4とされており、このような開放部14に前記したよう
な透水部1または図9に示したような通水孔32の配設
され且つ透水部1の充填された蓋部体2や鋼製枠3が施
されることにより図12のように施工され、前記した図
7のものと同様に路面の排水性舗装部を通水して来た雨
水等を側溝ブロック10dまたは10e内に落し込むよ
うに構成される。
【0023】図13から図18には図19または図20
に示すような側溝ブロック10fまたは10gに対する
蓋受枠を構成するための側辺枠部体4,4a,4bが示
され、即ち図13、図15および図18のものはそれぞ
れ使用する側溝内面側からの一側斜面図、図14、図1
6および図17のものはそれぞれ使用する排水性舗装側
からの他側斜面図である。これらの側辺枠部体4,4a
は何れも断面コ字状また枠部体4bは断面箱型の鋼材で
形成され、断面コ字状のものはその内面に補強リブ37
を配設すると共に側溝内へ排水用の切欠孔38や取付孔
39と共に排水性舗装部からの雨水の通水孔40,豪雨
時排水性舗装で透水しきれない余剰水に対する上面から
の雨水排水孔41が配設され、更にアンカー筋42が適
宜に設けられてコンクリート蓋部体22の側辺に取付け
られたり、歩車道境界ブロックやL型側溝ブロックに埋
設されるように成っている。
【0024】図19と図20にはこのような側辺枠部体
4を用いて蓋部体22が採用されるに適した側溝ブロッ
ク10f,10gが示され、その蓋受段部11には1〜
数個の落し込み用傾斜切欠部15が形成されていて側辺
枠部体4および4aの下面に図13や図15に示すよう
に形成された切欠孔38の如きに連結した通水部を形成
するように成っている。
【0025】即ち図21は代表的にこの図19に示した
側溝ブロック10fに対して図15や図16に示した側
辺枠部体4aを排水性舗装部側に用いて透水性を有しな
い蓋22が施用された路面排水装置が示され、側辺枠部
体4aの通水孔40を介して落し込み用傾斜切欠部15
上に円滑に落し込むように構成されることは図示の如く
である。なお前記したような側辺枠部体4aは図22に
示すようにその取付孔39において側溝ブロック10f
の側方開放部14の下面に埋設されたインサート金具1
9に対し表面に突出しないような図示する皿ボルトの如
き固定子9で固定されることは図示の如くである。
【0026】図23には図20に示したようなコンクリ
ート側溝ブロック10gの上面に一面のタイル状模様5
を施し、その開口部13における側方開放部14に図1
3、図14に示したような側辺枠部体4が取付けられた
状態が示されている。側辺枠部体4の取付けは梁部12
の側辺にインサート金具19等が埋設されていて前記図
22に示したところと同様な皿ボルトなどを用いた固定
子9を採用することができる。尚、図13〜図16の枠
部体は図18の如くコ字状の下面にアンカー筋を取り付
けて製造時に一体成形することもできる。
【0027】図24には上記した図17、18に示した
ような側辺枠部体4bを断面L形のL型側溝ブロック6
を用いた施工状態が示され、歩道16と車道17の境界
部に設けられた該ブロック6に前記側辺枠部体4bがア
ンカー筋42によって安定に連結されて前記した図7、
図12や図21の場合と同様に形成された基礎部20,
不透水部20a上の排水性舗装部21に対し側辺枠部体
4bの通水孔40が位置せしめられ、L型側溝ブロック
6の長さ方向に排水するように構成され、適当な位置に
おける桝部などに落し込まれ排水される。
【0028】図25は断面方形の歩車道境界ブロック7
に図24におけると同様な図17、18の側辺枠部体4
bを取付けた状態が示され、路面の施工構成については
図24と同様である。
【0029】更に図26と図27には同じく方形状歩車
道境界ブロック7自体に集水孔26とそれに連結された
排水孔27が形成された場合のブロック7aについての
斜面図とその施工状態が示されており、この図26、2
7の場合においても車道に形成された排水性舗装部21
を介した雨水などは境界ブロック7aの集水孔26、排
水孔27を介して路面から適切に排水されることは明ら
かである。
【0030】図28と図29には前記したような集水お
よび排水作用を行わしめるためのパイプ材で形成された
側辺枠部体4cが示され、即ち周面に通水孔40を設け
た側辺枠部体4cにはその内部が排水孔27とされ、端
部には側溝ブロックに集水した雨水を排水するための切
欠き部28が形成されたもので、このような枠部体4c
は側溝ブロック端部部分に簡単な加工を施すだけで、後
述する図33に示したような排水路面舗装との間で適切
な排水施工をなすことができる。
【0031】図30〜図32にはU型側溝ブロック10
hまたは門型側溝ブロック10i若しくは図6において
も示したようなワインカップ型内孔を形成した箱型側溝
ブロック10jの端部上端側に雨水などの排水落し込み
用傾斜切欠部15aが形成された場合が示され、このよ
うな傾斜切欠部15aを形成することにより前記したよ
うな排水性路面舗装部21における透水層21から適切
に側溝ブロック10h,10iまたは10j内へ直接に
集水することもできるが、好ましくは前記した図28、
29のような側辺枠部体4cを併用して図33に示すよ
うな施工をなし、有効な集排水と安定した道路施工を行
わしめ得る。
【0032】図34には図6、図32に示したような内
孔33を有し、また頂面に適宜、豪雨時の路面からの余
剰水を排水するための長孔46を形成し得るようにされ
た箱型側溝ブロック10jに関して落し込み用傾斜切欠
部15aを設けると共にその側壁上端部に溝部43を横
設し、該溝部43に対してプレート状の多孔板4dを接
着や連結具を用いて取付けて図13〜18および図2
8、図29に示した側辺枠部体4〜4cと同じ集水作用
を得しめるようにした箱型側溝ブロック10kが示さ
れ、その施工状態は図35に示す如くである。即ち溝部
43により単なる多孔板4dによって図13〜18およ
び図28、図29の枠部体4〜4cと同等の作用を得し
めるようにしたもので、溝部43から傾斜切欠部15a
を介し透水層21からの同様な集水作用を簡易に達成す
ることができる。また、溝部43の高さ方向の幅が排水
性舗装部21の骨材と同等程度で形成される時は多孔板
4dを使用しなくても同様の集水効果を達成できること
は自明のことである。
【0033】図36から図38には側溝側壁の上端部で
集水する更に別の本発明による構成が示されており、図
36のものは前記したような溝部43の幅を大きくして
集水機能をアップしたもので断面コ字状の多孔板4eを
接着またはスプリングバックの機能を用いて取り付ける
ようにしたもので、簡易に集水機能をアップした集水部
を形成することができる。
【0034】このような図34、35または図36のも
のに対して図37と図38には側壁の上端部に蓋受部に
形成された落し込み用傾斜切欠部15に連通する開口部
44を一定間隔毎に配設したU型側溝ブロック10l
で、このような各開口部44に対して短小な多孔板4d
を取付けるようにした場合が示されており、前記した図
34、35の場合のように長い溝部43および長い多孔
板4dを用いることなしに集水目的を達成することがで
きる。
【0035】更に図39と図40にはその側壁上端部か
ら集水するようにした更に別の構成を示した門型側溝ブ
ロック10mが示され、該側溝ブロック10mの側壁上
端部に図34の如く溝部43を横設し、その下方に側溝
内への集水のための穿孔34を形成して、溝部43から
の導水のための連結溝35を配設したもので、しかもこ
れらの溝部43に対し、排水性舗装部21からの集水の
ための多孔板部36aに対し穿孔34に導水するための
連結溝35をカバーするため垂下板部36bを一体とし
て形成した被覆板36を取付けるようにしたものであ
る。
【0036】図41〜図44には頂面に長孔46を形成
した図43に示すような、内孔33を有し、その頂版に
おける半分近くの範囲を図44に示す如く歩車道境界ブ
ロックが載置できるよう平らにし、残りの頂面を斜にし
て排水性舗装からの雨水が流下しやすいように形成した
箱型側溝ブロック10nに関して透水層21を利用した
好ましい雨水等の集水機構が示してある。即ち図41、
42はこのような目的に利用される頂辺枠部体4eを上
下から見た状態で示した斜面図であって、コの字状に屈
曲成形された頂辺枠部体4eにおいて雨水の通水孔40
や余剰水用の排水孔41が配設されてコの字状の下面に
はL状の挿着係止部45が突設され、前記長孔46に対
して挿着係止部45を挿入することによってスプリング
バック機構で図44に示すように固定されL型の突出部
が頂版の下面に嵌合して、上記のような側溝ブロック1
0n上をも含めて路面に形成されたポーラスのアスファ
ルトコンクリート等による排水性舗装部21に進入した
雨水は頂辺枠部体4eを介して長孔46から前記内孔3
3内へ円滑に落し込むようにされている。この方法は、
U型側溝ブロックや門型側溝ブロックにおいても頂面側
に排水孔を形成することで同様の対処ができる。また頂
辺枠部体はコの字形に換えて箱型にしても同様の効果を
得ることができることは前述した通りである。
【0037】上記したような本発明によるものは側辺の
一部にポーラスコンクリートによる透水部を設けて集水
するようにしたことにより、排水用コンクリート部体に
対し道路面ないし道路面透水層を連続せしめることによ
って、特別に排水のための特別な施工を道路の基礎部に
形成することなしに好ましい路面から側溝への排水系を
形成することができ、簡易な施工で有効な道路面からの
排水を図らしめる。
【0038】また本発明では側溝ブロックの頂部蓋受部
を集水部体として集水するようにしたことによっても車
道などの道路部分の施工を通常のままとして有効な路面
から排水側溝への排水を図る。
【0039】更に本発明では歩車道境界ブロックに集水
部体または集水機構を設けたことによっても車道や歩道
の如きに特別な施工を必要とせずに有効な路面からの排
水側溝への排水を図らしめる。
【0040】なお、側溝ブロックの頂面に施される蓋の
一部または全部に透水部を形成して集水するようにした
ことによっても路面から排水側溝への平易的確な排水を
図らしめる。
【0041】透水部が通孔を配設した剛性部体であるこ
とによって平易に側溝その他の道路用コンクリート部体
に組込み、あるいは添設して平易に路面から側溝などへ
排水させる。
【0042】蓋受部に側溝内に通ずる導水溝を形成した
ことによって側溝蓋に添設された側辺枠部体の如きを介
し路面からの排水を簡易に達成せしめる。
【0043】側溝ブロックの端面に側溝内に通ずる導水
溝を部分または全長に亘って横設して形成したことによ
って該側溝に添設された上記剛性部体などの多孔板を介
し効果的な路面からの排水を図らしめる。側溝ブロック
の頂面に導水孔を形成し、頂辺枠部体の如きを介して路
面からの排水を容易に成し得る。
【0044】側溝ブロックの側面若しくは頂面に部分的
な凹溝または開口部を形成し、該凹溝または開口部に通
孔を配設した剛性部体或はプレート状とした多孔板を設
けて透水部を形成したことにより側溝ブロック自体を利
用して安定な透水部を形成せしめ、路面からの排水を有
効且つ的確に達成する。
【0045】上記したような何れかの路面排水用コンク
リート部体を用いて路面排水装置を排水性舗装道路に構
成することによって道路の走行面下部における基礎施工
を大幅に改変することなしに路面からの好ましい排水を
図り、平易に路面排水を達成すると共に路面における車
輌走行などにより道路や路面に変形損壊を来すことを防
止する。
【0046】
【発明の効果】以上説明したような本発明によるときは
排水性舗装道路の走行面下部の如きにおける基礎施工を
一般的な状態として路面からの有効な排水を図らしめ、
従ってその施工を容易として工費低減を図ると共に道路
の耐用性を適切に維持せしめ得るなどの効果を有してお
り、工業的にその効果の大きい発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の排水性舗装道路の路面集水施工例の1つ
を示した断面図である。
【図2】図1とは別の従来の排水性舗装道路の路面集水
施工例を示した断面図である。
【図3】本発明による側溝についての構成の1例を示し
た斜面図である。
【図4】本発明による側溝についての構成の別の例を示
した斜面図である。
【図5】本発明による側溝についての構成のさらに別の
例を示した斜面図である。
【図6】本発明による側溝についての構成のもう1つの
例を示した斜面図である。
【図7】図4に示した側溝の排水性舗装道路に対する施
工状態を示した断面図である。
【図8】本発明による側溝蓋の1例を示した斜面図であ
る。
【図9】本発明による側溝蓋の別の1例を示した斜面図
である。
【図10】図8、9に示した側溝蓋の採用される側溝の
1例を示した斜面図である。
【図11】図8、9に示した側溝蓋の採用される側溝の
別の例を示した斜面図である。
【図12】図8と図10に示したものの排水性舗装道路
に対する施工状態を示した断面図である。
【図13】コンクリート部体の側辺などに取付けるよう
にした集水用の側辺枠部体の1例を内外側から見た斜面
図である。
【図14】コンクリート部体の側辺などに取付けるよう
にした集水用の側辺枠部体の別の例を内外側から見た斜
面図である。
【図15】コンクリート部体の側辺などに取付けるよう
にした集水用の側辺枠部体のさらに別の例を内外側から
見た斜面図である。
【図16】コンクリート部体の側辺などに取付けるよう
にした集水用の側辺枠部体のもう1つの例を内外側から
見た斜面図である。
【図17】コンクリート部体の側辺などに取付けるよう
にした集水用の側辺枠部体のさらにもう1つの例を内外
側から見た斜面図である。
【図18】コンクリート部体の側辺などに取付けるよう
にした集水用の側辺枠部体のさらに1つ別の例を内外側
から見た斜面図である。
【図19】図10、図11に示した側溝における蓋受部
に排水落し込みのための切欠部を設けたものの1例を示
した斜面図である。
【図20】図10、図11に示した側溝における蓋受部
に排水落し込みのための切欠部を設けたものの別の例を
示した斜面図である。
【図21】図19に示した側溝による排水性舗装路面施
工状態の断面図である。
【図22】図21における側辺枠部体取付部の断面図で
ある。
【図23】図20に示した側溝の表面にタイル模様を配
設し且つ図13の側辺枠部体を取付けたものの斜面図で
ある。
【図24】L型側溝ブロックに図18に示した集水用側
辺枠部体を取付けたものによる排水性舗装路面施工状態
の断面図である。
【図25】歩車道境界ブロックに図17に示した集水用
側辺枠部体を取付けたものによる排水性舗装路面の施工
状態の断面図である。
【図26】同じく歩車道境界ブロックに集水機能を得し
めるようにしたものの斜面図である。
【図27】図26に示したものの排水性舗装路面の施工
状態を示した断面図である。
【図28】側溝の側辺に添設するようにした集水用の側
辺枠部体の1例についての斜面図である。
【図29】側溝の側辺に添設するようにした集水用の側
辺枠部体の別の例についての斜面図である。
【図30】本発明による端部に導水溝を設けた側溝の1
例を示した斜面図である。
【図31】本発明による端部に導水溝を設けた側溝の別
の例を示した斜面図である。
【図32】本発明による端部に導水溝を設けた側溝のさ
らに別の例を示した斜面図である。
【図33】図31に示したものの排水性舗装道路に対す
る施工状態を示した断面図である。
【図34】箱型側溝ブロックに多孔板を取付けて集水す
るようにしたものの斜面図である。
【図35】図34に示したものにおいて多孔板を取付け
たものの拡大断面図である。
【図36】図34に示されたものにおいての変形例で断
面コ字型の多孔板を取付けたものの拡大断面図である。
【図37】U形側溝ブロックに開口部と多孔板を用いて
集水するようにしたものの斜面図である。
【図38】その一部の拡大断面図である。
【図39】門型側溝ブロックに多孔板部と垂下板部を有
する被覆板を用いて集水するようにしたものの斜面図で
ある。
【図40】図39に示したものの要部を拡大して示した
断面図である。
【図41】コンクリート部体の頂辺に取付けるようにし
た集水用の頂辺枠部体を上面側から見た斜面図である。
【図42】コンクリート部体の頂辺に取付けるようにし
た集水用の頂辺枠部体を下面側から見た斜面図である。
【図43】頂辺枠部体を介して集水するようにした箱型
側溝ブロックの斜面図である。
【図44】その施工状態を示した断面図である。
【符号の説明】
1 透水部 2 蓋部体 3 鋼製枠 4〜4c 側辺枠部体 4d,4e 多孔板 5 タイル模様 6 L型側溝ブロック 7,7a 歩車道境界ブロック 8,8a 従来の側溝ブロック 9 固定子 10,10d,10f,10h,10l U型側溝ブロ
ック 10a,10b,10e,10g,10i,10m 門
型側溝ブロック 10c,10j,10k,10n 箱型側溝ブロック 11 蓋受段部 11a 段部 12 梁部 13 開口部 14 開放部 15,15a 落し込み用傾斜切欠部 16 歩道 17 車道 19 インサート金具 20 基礎部 20a 基礎部 21 排水性舗装部 22 一般的な蓋 26 集水孔 27 排水孔 28 切欠部 29 穿孔 30 底板 31 補強棧 32 通水孔 33 ワインカップ型内孔 34 穿孔 35 連結溝 36 被覆板 36a その多孔板部 36b その垂下板部 37 補強リブ 38 切欠孔(排水用) 39 取付孔 40 通水孔 41 雨水排水孔 42 アンカー筋 43 溝部 44 開口部 45 挿着係止部 46 長孔 47 集水孔 48 集水部 49 遮水シート 50 排水材

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側辺の一部にポーラスコンクリートによ
    る透水部を設けて集水するようにしたことを特徴とする
    路面排水用コンクリート部体。
  2. 【請求項2】 側溝ブロックの頂部ないし頂部蓋受部を
    集水部体として側溝内に集水するようにしたことを特徴
    とする路面排水用コンクリート部体。
  3. 【請求項3】 側溝ブロックの端面または側辺に側溝内
    に通ずる導水溝を形成したことを特徴とする請求項1ま
    たは2の何れか1つに記載の路面排水用コンクリート部
    体。
  4. 【請求項4】 導水溝に通ずる集水凹部を側溝ブロック
    の側辺に形成して集水するようにしたことを特徴とする
    請求項3に記載の路面排水用コンクリート部体。
  5. 【請求項5】 歩車道境界ブロックやL型側溝ブロック
    に集水部体または集水機構を設けたことを特徴とする路
    面排水用コンクリート部体。
  6. 【請求項6】 蓋受段部の一方の側方を開放した側溝ブ
    ロックの頂面に施される蓋の一部または全部に透水部を
    形成して集水するようにしたことを特徴とする路面排水
    用コンクリート部体。
  7. 【請求項7】 透水部が通孔を配設した剛性部体である
    ことを特徴とする請求項2ないし6の何れか1つに記載
    した路面排水用コンクリート部体。
  8. 【請求項8】 側溝ブロックの側面若しくは頂面に部分
    的な凹溝または開口部を形成し、該凹溝または開口部に
    通孔を配設した剛性部体或は多孔板を設けて透水部を形
    成したことを特徴とする請求項2ないし6の何れか1つ
    に記載した路面排水用コンクリート部体。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8の何れか1つに記載された
    路面排水用コンクリート部体を構成されたことを特徴と
    する路面排水装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011162946A (ja) * 2010-02-05 2011-08-25 Goto Concrete Kk 側溝および隣接する道路の再形成工法
CN105256876A (zh) * 2015-10-14 2016-01-20 山东省交通规划设计院 公路超高挖方路段虹吸式排水系统
JP2016199916A (ja) * 2015-04-10 2016-12-01 株式会社アムラックス 舗装構造、舗装方法、道路用透水ブロックおよびその製造方法
CN114703946A (zh) * 2022-05-05 2022-07-05 肖旭阳 一种公路路面积水处理结构及其处理方法

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