JPH10130936A - ヘルメットの帽体 - Google Patents
ヘルメットの帽体Info
- Publication number
- JPH10130936A JPH10130936A JP8291970A JP29197096A JPH10130936A JP H10130936 A JPH10130936 A JP H10130936A JP 8291970 A JP8291970 A JP 8291970A JP 29197096 A JP29197096 A JP 29197096A JP H10130936 A JPH10130936 A JP H10130936A
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- JP
- Japan
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- liner
- shell
- synthetic resin
- inner liner
- helmet
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 シェル内に嵌装される発泡合成樹脂製のライ
ナを、シェルの内面に嵌合される低発泡合成樹脂製のア
ウタライナと、このアウタライナの内面に嵌合される高
発泡合成樹脂製のインナライナとから構成したヘルメッ
トの帽体において、インナライナの発泡倍率が各部一定
であっても、部分的に外力吸収性を高めると共に、帽体
内部の換気性をも向上させる。 【解決手段】 インナライナ7aに、その内外を連通し
て前後方向に延びる複数条の通気路15を形成し、シェ
ル4及びアウタライナ7aに設けた換気孔11,12を
これら通気路15に接続する。
ナを、シェルの内面に嵌合される低発泡合成樹脂製のア
ウタライナと、このアウタライナの内面に嵌合される高
発泡合成樹脂製のインナライナとから構成したヘルメッ
トの帽体において、インナライナの発泡倍率が各部一定
であっても、部分的に外力吸収性を高めると共に、帽体
内部の換気性をも向上させる。 【解決手段】 インナライナ7aに、その内外を連通し
て前後方向に延びる複数条の通気路15を形成し、シェ
ル4及びアウタライナ7aに設けた換気孔11,12を
これら通気路15に接続する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として自動二輪
車や自動車の乗員が使用するヘルメットの帽体に関し、
特にシェルと、このシェルの内面に嵌装される発泡合成
樹脂製のライナとを備えるものゝ改良に関する。
車や自動車の乗員が使用するヘルメットの帽体に関し、
特にシェルと、このシェルの内面に嵌装される発泡合成
樹脂製のライナとを備えるものゝ改良に関する。
【0002】
【従来の技術】このような構造の帽体は、衝撃力を受け
たとき、その衝撃力をシェルの高剛性により広範囲に分
散して、ライナに加わる圧力を極力低下させ、その圧力
をライナの圧縮変形により吸収して、衝撃減衰性能を発
揮するものであり、従来では、その衝撃減衰性能を高め
る場合には、ライナの肉厚を増しているが、そうするこ
とは、シェルの大型化、即ち帽体の大型化を余儀なくさ
れるという弊害を伴う。
たとき、その衝撃力をシェルの高剛性により広範囲に分
散して、ライナに加わる圧力を極力低下させ、その圧力
をライナの圧縮変形により吸収して、衝撃減衰性能を発
揮するものであり、従来では、その衝撃減衰性能を高め
る場合には、ライナの肉厚を増しているが、そうするこ
とは、シェルの大型化、即ち帽体の大型化を余儀なくさ
れるという弊害を伴う。
【0003】そこで本出願人は、ライナの肉厚を特別増
加させずとも、衝撃減衰特性を向上させ得るヘルメット
の帽体として、ライナを、シェルの内面に嵌合される低
発泡合成樹脂製のアウタライナと、このアウタライナの
内面に嵌合される高発泡合成樹脂製のインナライナとか
ら構成したものを既に提案している(特願平7−274
589号参照)。この提案によれば、アウタライナの外
力分散機能とインナライナの外力吸収機能との相互作用
により、帽体の大型化を回避しつゝ、帽体の衝撃減衰性
能の向上を図ることができる。
加させずとも、衝撃減衰特性を向上させ得るヘルメット
の帽体として、ライナを、シェルの内面に嵌合される低
発泡合成樹脂製のアウタライナと、このアウタライナの
内面に嵌合される高発泡合成樹脂製のインナライナとか
ら構成したものを既に提案している(特願平7−274
589号参照)。この提案によれば、アウタライナの外
力分散機能とインナライナの外力吸収機能との相互作用
により、帽体の大型化を回避しつゝ、帽体の衝撃減衰性
能の向上を図ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記提案の
ものでは、インナライナの外力吸収性が、特にその頂部
に要求されるところ、その部分のみ発泡倍率を上げるこ
とは製造上困難であることから、各部の外力吸収性に対
応した発泡倍率の平均値をもって、インナライナ全体の
発泡倍率としていた。
ものでは、インナライナの外力吸収性が、特にその頂部
に要求されるところ、その部分のみ発泡倍率を上げるこ
とは製造上困難であることから、各部の外力吸収性に対
応した発泡倍率の平均値をもって、インナライナ全体の
発泡倍率としていた。
【0005】本発明は、このようにインナライナの発泡
倍率を各部一定としても、部分的にインナライナの外力
吸収性をより高め、同時に内部の換気性をも向上させる
ことができる、前記ヘルメットの帽体を提供することを
目的とする。
倍率を各部一定としても、部分的にインナライナの外力
吸収性をより高め、同時に内部の換気性をも向上させる
ことができる、前記ヘルメットの帽体を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、シェルと、このシェルの内面に嵌装され
る発泡合成樹脂製のライナとを備え、そのライナを、シ
ェルの内面に嵌合される低発泡合成樹脂製のアウタライ
ナと、このアウタライナの内面に嵌合される高発泡合成
樹脂製のインナライナとから構成したヘルメットの帽体
であって、インナライナに、その内外を連通して前後方
向に延びる複数条のすり割り状通気路を形成し、これら
通気路をシェルの外面に開口する換気孔に接続したこと
を特徴とする。インナライナの、すり割り状通気路の周
辺部は、他の部分よりも圧縮変形がし易くなるため、発
泡倍率が上がったことと等価になり、外力吸収性をより
高めることができる。しかも、該通気路は、インナライ
ナの内外を連通する深いものであるから、使用者の頭髪
で目詰まりすることもない。
に、本発明は、シェルと、このシェルの内面に嵌装され
る発泡合成樹脂製のライナとを備え、そのライナを、シ
ェルの内面に嵌合される低発泡合成樹脂製のアウタライ
ナと、このアウタライナの内面に嵌合される高発泡合成
樹脂製のインナライナとから構成したヘルメットの帽体
であって、インナライナに、その内外を連通して前後方
向に延びる複数条のすり割り状通気路を形成し、これら
通気路をシェルの外面に開口する換気孔に接続したこと
を特徴とする。インナライナの、すり割り状通気路の周
辺部は、他の部分よりも圧縮変形がし易くなるため、発
泡倍率が上がったことと等価になり、外力吸収性をより
高めることができる。しかも、該通気路は、インナライ
ナの内外を連通する深いものであるから、使用者の頭髪
で目詰まりすることもない。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図面に示
す本発明の実施例に基づき以下に説明する。
す本発明の実施例に基づき以下に説明する。
【0008】図1は自動二輪車乗車用のフルフェイス型
ヘルメットの半縦断正面図、図2は図1の2−2線断面
図、図3は同ヘルメットのライナの分解斜視図、図4は
インナライナの平面図、図5は図2の5−5線断面図、
図6は図2の5−5線断面図である。
ヘルメットの半縦断正面図、図2は図1の2−2線断面
図、図3は同ヘルメットのライナの分解斜視図、図4は
インナライナの平面図、図5は図2の5−5線断面図、
図6は図2の5−5線断面図である。
【0009】先ず図1及び図2において、フルフェイス
型ヘルメットHは、前面の窓孔2直下に顎覆い部1aを
有する帽体1と、この帽体1の左右両側壁に軸支されて
窓孔2を開閉するシールド3とを備える。
型ヘルメットHは、前面の窓孔2直下に顎覆い部1aを
有する帽体1と、この帽体1の左右両側壁に軸支されて
窓孔2を開閉するシールド3とを備える。
【0010】帽体1は、合成樹脂を射出成形してなるシ
ェル4と、このシェル4の内面に嵌装される発泡合成樹
脂製のライナ5とから構成される。このライナ5の内面
適所には、通気性を有するウレタンフォーム製のクッシ
ョンパッド6が付設される。そして顎ベルト9はシェル
4にリベット止めされる。
ェル4と、このシェル4の内面に嵌装される発泡合成樹
脂製のライナ5とから構成される。このライナ5の内面
適所には、通気性を有するウレタンフォーム製のクッシ
ョンパッド6が付設される。そして顎ベルト9はシェル
4にリベット止めされる。
【0011】図2及び図3に示すように、ライナ5は、
シェル4のドーム状主要部の内面に嵌装されるメインラ
イナ7と、シェル4の顎覆い部1a内面に嵌装されるチ
ンライナ8とに分割され、またメインライナ7は、シェ
ル4の内面に嵌合されるアウタライナ7aと、このアウ
タライナ7aの内面に嵌合されるインナライナ7bとに
分割されている。その際、アウタライナ7aは低発泡合
成樹脂製、望ましくは低発泡ポリ塩化ビニリデン樹脂製
とされ、インナライナ7bは高発泡合成樹脂製、望まし
くは高発泡ポリ塩化ビニリデン樹脂製とされる。
シェル4のドーム状主要部の内面に嵌装されるメインラ
イナ7と、シェル4の顎覆い部1a内面に嵌装されるチ
ンライナ8とに分割され、またメインライナ7は、シェ
ル4の内面に嵌合されるアウタライナ7aと、このアウ
タライナ7aの内面に嵌合されるインナライナ7bとに
分割されている。その際、アウタライナ7aは低発泡合
成樹脂製、望ましくは低発泡ポリ塩化ビニリデン樹脂製
とされ、インナライナ7bは高発泡合成樹脂製、望まし
くは高発泡ポリ塩化ビニリデン樹脂製とされる。
【0012】而して、帽体1に衝撃力が加わった場合に
は、先ずその衝撃力はシェル4の高剛性により広範囲に
分散されてアウタライナ7aに伝達されるが、このアウ
タライナ7aは高発泡合成樹脂製であるから、シェル4
から受ける衝撃力を適当に吸収しつゝ更に広範囲に分散
し、インナライナ7bに伝達する。このように衝撃力は
二段階に亘り広範囲に分散され且つ吸収されるので、ア
ウタライナ7aからインナライナ7bに加わる圧力は低
いものとなり、高発泡合成樹脂製のインナライナ7bは
容易に圧縮変形しつゝその圧力を効果的に吸収する。か
くして、メインライナ2の肉厚を特別増加させずとも、
良好な衝撃減衰性能を発揮されることができる。特に、
アウタライナ7aを低発泡ポリ塩化ビニリデン樹脂製と
し、インナライナ7bを高発泡ポリ塩化ビニリデン樹脂
製とすれば、各ライナ7a,7bの断熱及び機械的特性
を温度変化に拘らず安定したものとすることができる。
は、先ずその衝撃力はシェル4の高剛性により広範囲に
分散されてアウタライナ7aに伝達されるが、このアウ
タライナ7aは高発泡合成樹脂製であるから、シェル4
から受ける衝撃力を適当に吸収しつゝ更に広範囲に分散
し、インナライナ7bに伝達する。このように衝撃力は
二段階に亘り広範囲に分散され且つ吸収されるので、ア
ウタライナ7aからインナライナ7bに加わる圧力は低
いものとなり、高発泡合成樹脂製のインナライナ7bは
容易に圧縮変形しつゝその圧力を効果的に吸収する。か
くして、メインライナ2の肉厚を特別増加させずとも、
良好な衝撃減衰性能を発揮されることができる。特に、
アウタライナ7aを低発泡ポリ塩化ビニリデン樹脂製と
し、インナライナ7bを高発泡ポリ塩化ビニリデン樹脂
製とすれば、各ライナ7a,7bの断熱及び機械的特性
を温度変化に拘らず安定したものとすることができる。
【0013】図2ないし図4及び図5に示すように、イ
ンナライナ7bの頂部には、前後方向に延びる複数条、
図示例では4条のすり割り状通気路15と、これら通気
路15の前端部相互及び中間部相互をそれぞれ連通する
第1連通溝16及び第2連通溝17とが形成され、これ
ら通気路15によりインナライナ7bの内外が連通され
る。これら通気路15は、インナライナ7bの成形時に
形成することができるが、インナライナ7bの成形後、
刃具により加工してもよい。尚、インナライナ7bの内
面に設けられるクッションパッド6は通気路15を塞が
ないようになっいる。例えば、クッションパッド6の通
気性の高い表皮を通気路15に臨ませるか、通気路15
に対応する部分に通気孔を設ける。
ンナライナ7bの頂部には、前後方向に延びる複数条、
図示例では4条のすり割り状通気路15と、これら通気
路15の前端部相互及び中間部相互をそれぞれ連通する
第1連通溝16及び第2連通溝17とが形成され、これ
ら通気路15によりインナライナ7bの内外が連通され
る。これら通気路15は、インナライナ7bの成形時に
形成することができるが、インナライナ7bの成形後、
刃具により加工してもよい。尚、インナライナ7bの内
面に設けられるクッションパッド6は通気路15を塞が
ないようになっいる。例えば、クッションパッド6の通
気性の高い表皮を通気路15に臨ませるか、通気路15
に対応する部分に通気孔を設ける。
【0014】シェル4及びアウタライナ7aの前部及び
頂部には、上記第1連通溝16及び第2連通溝17にそ
れぞれ開口する一個又は複数個の第1換気孔11及び第
2換気孔12がそれぞれ穿設され、第1換気孔11はシ
ャッタにより開閉され、その開放時には走行風の取り入
れができ、第2換気孔12はコントロール板14により
走行風の動圧又は負圧を選択的に受け得るようになって
いる。
頂部には、上記第1連通溝16及び第2連通溝17にそ
れぞれ開口する一個又は複数個の第1換気孔11及び第
2換気孔12がそれぞれ穿設され、第1換気孔11はシ
ャッタにより開閉され、その開放時には走行風の取り入
れができ、第2換気孔12はコントロール板14により
走行風の動圧又は負圧を選択的に受け得るようになって
いる。
【0015】また図2ないし図4に示すように、インナ
ライナ7bの下端周縁には、アウタライナ7aの下端面
にこれを覆うように当接する環状の外向き鍔部22が一
体に成形され、同時に該鍔部22の上面に位置決め爪2
4が一体に成形される。一方、アウタライナ7aの下端
面には、上記位置決め爪24が係合する位置決め溝25
が形成される。上記外向き鍔部22は、アウタライナ7
a及びインナライナ7bの境界面を覆い隠すもので、多
少の製作誤差があっても、これにより良好な外観を確保
することができる。また上記位置決め爪24及び位置決
め溝25の係合によれば、アウタライナ7a及びインナ
ライナ7b相互の縦軸周りの位置決めを確実に行うこと
ができる。
ライナ7bの下端周縁には、アウタライナ7aの下端面
にこれを覆うように当接する環状の外向き鍔部22が一
体に成形され、同時に該鍔部22の上面に位置決め爪2
4が一体に成形される。一方、アウタライナ7aの下端
面には、上記位置決め爪24が係合する位置決め溝25
が形成される。上記外向き鍔部22は、アウタライナ7
a及びインナライナ7bの境界面を覆い隠すもので、多
少の製作誤差があっても、これにより良好な外観を確保
することができる。また上記位置決め爪24及び位置決
め溝25の係合によれば、アウタライナ7a及びインナ
ライナ7b相互の縦軸周りの位置決めを確実に行うこと
ができる。
【0016】また図2に示すように、シェル4の下端周
縁には内向き鍔部26が一体に成形され、これによりイ
ンナライナ7bの上記外向き鍔部22の下面が支承され
る。このようにすると、シェル4、アウタライナ7aイ
ンナライナ7bの三部材相互を、接着せずとも結合する
ことができる。上記外向き鍔部26は軟質合成樹脂又は
ゴム製のトリマ27により被覆される。
縁には内向き鍔部26が一体に成形され、これによりイ
ンナライナ7bの上記外向き鍔部22の下面が支承され
る。このようにすると、シェル4、アウタライナ7aイ
ンナライナ7bの三部材相互を、接着せずとも結合する
ことができる。上記外向き鍔部26は軟質合成樹脂又は
ゴム製のトリマ27により被覆される。
【0017】次に、上記実施例の作用について説明す
る。
る。
【0018】帽体1に衝撃力が加わったとすると、先
ず、その衝撃力は高剛性のシェル4により広範囲に分散
されてアウタライナ7aに伝達されるが、このアウタラ
イナ7aは高発泡合成樹脂製であるから、シェル4から
受ける衝撃力を適当に吸収しつゝ更に広範囲に分散し、
インナライナ7bに伝達する。このように衝撃力は二段
階に亘り広範囲に分散され且つ吸収されるので、アウタ
ライナ7aからインナライナ7bに加わる圧力は低いも
のとなり、高発泡合成樹脂製のインナライナ7bは容易
に圧縮変形しつゝその圧力を効果的に吸収する。特に、
インナライナ7bの、すり割り状通気路15の周辺部
は、他の部分よりも圧縮変形がし易くなるため、実質
上、発泡倍率を高めたことゝ等しくなり、外力吸収性を
より高めることができる。かくして、メインライナ7の
肉厚を特別増加させずとも、各部に対応した良好な衝撃
減衰性能を与えることができる。
ず、その衝撃力は高剛性のシェル4により広範囲に分散
されてアウタライナ7aに伝達されるが、このアウタラ
イナ7aは高発泡合成樹脂製であるから、シェル4から
受ける衝撃力を適当に吸収しつゝ更に広範囲に分散し、
インナライナ7bに伝達する。このように衝撃力は二段
階に亘り広範囲に分散され且つ吸収されるので、アウタ
ライナ7aからインナライナ7bに加わる圧力は低いも
のとなり、高発泡合成樹脂製のインナライナ7bは容易
に圧縮変形しつゝその圧力を効果的に吸収する。特に、
インナライナ7bの、すり割り状通気路15の周辺部
は、他の部分よりも圧縮変形がし易くなるため、実質
上、発泡倍率を高めたことゝ等しくなり、外力吸収性を
より高めることができる。かくして、メインライナ7の
肉厚を特別増加させずとも、各部に対応した良好な衝撃
減衰性能を与えることができる。
【0019】また、アウタライナ7aを低発泡ポリ塩化
ビニリデン樹脂製とし、インナライナ7bを高発泡ポリ
塩化ビニリデン樹脂製とすれば、各ライナ7a,7bの
断熱及び機械的特性を温度変化に拘らず安定したものと
することができる。
ビニリデン樹脂製とし、インナライナ7bを高発泡ポリ
塩化ビニリデン樹脂製とすれば、各ライナ7a,7bの
断熱及び機械的特性を温度変化に拘らず安定したものと
することができる。
【0020】自動二輪車の走行中は、シャッタ13及び
コントロール板14を操作することにより、第1及び第
2換気孔11,12に走行風を取り入れたり、第2換気
孔12から排気させたりして、複数条の通気路15に新
気を流通させる。その際、該通気路15は、インナライ
ナ7bの内外を連通する深いものであるから、使用者の
頭髪で目詰まりすることもなく、したがって通気路15
での新気の流通は常にスムーズで、帽体内の換気を良好
に行うことができる。
コントロール板14を操作することにより、第1及び第
2換気孔11,12に走行風を取り入れたり、第2換気
孔12から排気させたりして、複数条の通気路15に新
気を流通させる。その際、該通気路15は、インナライ
ナ7bの内外を連通する深いものであるから、使用者の
頭髪で目詰まりすることもなく、したがって通気路15
での新気の流通は常にスムーズで、帽体内の換気を良好
に行うことができる。
【0021】本発明は、上記実施例に限定されるもので
はなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が
可能である。例えば、シェル4の素材としては、PP
(ポリプロピレン)、A/EPDM/S(アクリロニト
リル/エチレン・プロピレン・ジエン/スチレン)、P
A(ポリアミド)、ABS樹脂、FRP、PC(ポリカ
ーボネート)、PET(ポリエチレンテレフタレー
ト)、PS(ポリスチレン)等が使用可能であり、また
ライナ5の素材としては、ポリ塩化ビニリデン樹脂の
外、PP,PS、ABS樹脂、PE(ポリエチレン)、
A/EPDM/S、PA等が使用可能である。またシェ
ル4、アウタライナ7a及びインナライナ7bの三部材
相互を接着により結合してもよいことは勿論である。
はなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が
可能である。例えば、シェル4の素材としては、PP
(ポリプロピレン)、A/EPDM/S(アクリロニト
リル/エチレン・プロピレン・ジエン/スチレン)、P
A(ポリアミド)、ABS樹脂、FRP、PC(ポリカ
ーボネート)、PET(ポリエチレンテレフタレー
ト)、PS(ポリスチレン)等が使用可能であり、また
ライナ5の素材としては、ポリ塩化ビニリデン樹脂の
外、PP,PS、ABS樹脂、PE(ポリエチレン)、
A/EPDM/S、PA等が使用可能である。またシェ
ル4、アウタライナ7a及びインナライナ7bの三部材
相互を接着により結合してもよいことは勿論である。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の特徴によれ
ば、インナライナに、その内外を連通して前後方向に延
びる複数条のすり割り状通気路を形成し、これら通気路
をシェルの外面に開口する換気孔に接続したので、イン
ナライナの、すり割り状通気路の周辺部の外力吸収性を
より高めることができ、各部に対応した衝撃減衰性能を
与えることができる。しかも、該通気路は、インナライ
ナの内外を連通する深いものであるから、使用者の頭髪
で目詰まりすることもなく、帽体内の換気を良好に行う
ことができる。
ば、インナライナに、その内外を連通して前後方向に延
びる複数条のすり割り状通気路を形成し、これら通気路
をシェルの外面に開口する換気孔に接続したので、イン
ナライナの、すり割り状通気路の周辺部の外力吸収性を
より高めることができ、各部に対応した衝撃減衰性能を
与えることができる。しかも、該通気路は、インナライ
ナの内外を連通する深いものであるから、使用者の頭髪
で目詰まりすることもなく、帽体内の換気を良好に行う
ことができる。
【図1】本発明の実施例に係るフルフェイス型ヘルメッ
トの半縦断正面図
トの半縦断正面図
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】上記ヘルメットのライナの分解斜視図
【図4】インナライナの平面図
【図5】図2の5−5線断面図
【図6】図2の6−6線断面図
H・・・・ヘルメット 1・・・・帽体 4・・・・シェル 7・・・・ライナとしてのメインライナ 7a・・・アウタライナ 7b・・・インナライナ 11・・・換気孔(第1換気孔) 12・・・換気孔(第2換気孔) 15・・・通気路
Claims (1)
- 【請求項1】 シェル(4)と、このシェル(4)の内
面に嵌装される発泡合成樹脂製のライナ(7)とを備
え、そのライナ(7)を、シェル(4)の内面に嵌合さ
れる低発泡合成樹脂製のアウタライナ(7a)と、この
アウタライナ(7a)の内面に嵌合される高発泡合成樹
脂製のインナライナ(7b)とから構成したヘルメット
の帽体(1)であって、 インナライナ(7a)に、その内外を連通して前後方向
に延びる複数条のすり割り状通気路(15)を形成し、
これら通気路(15)をシェル(4)の外面に開口する
換気孔(11,12)に接続したことを特徴とする、ヘ
ルメットの帽体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8291970A JPH10130936A (ja) | 1996-11-01 | 1996-11-01 | ヘルメットの帽体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8291970A JPH10130936A (ja) | 1996-11-01 | 1996-11-01 | ヘルメットの帽体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10130936A true JPH10130936A (ja) | 1998-05-19 |
Family
ID=17775832
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8291970A Pending JPH10130936A (ja) | 1996-11-01 | 1996-11-01 | ヘルメットの帽体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10130936A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105901818A (zh) * | 2016-05-31 | 2016-08-31 | 安瑞装甲材料(芜湖)科技有限公司 | 一种防止颈部受伤的头盔 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS53117321U (ja) * | 1977-02-21 | 1978-09-18 | ||
JPH05321011A (ja) * | 1992-05-20 | 1993-12-07 | Shoei Kako Kk | 乗車用ヘルメット |
-
1996
- 1996-11-01 JP JP8291970A patent/JPH10130936A/ja active Pending
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