JPH072580Y2 - ヘルメットの通気構造 - Google Patents

ヘルメットの通気構造

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JPH072580Y2
JPH072580Y2 JP9260492U JP9260492U JPH072580Y2 JP H072580 Y2 JPH072580 Y2 JP H072580Y2 JP 9260492 U JP9260492 U JP 9260492U JP 9260492 U JP9260492 U JP 9260492U JP H072580 Y2 JPH072580 Y2 JP H072580Y2
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JP
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helmet
edge
peripheral end
helmet shell
cushioning
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JP9260492U
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JPH0651239U (ja
Inventor
陽孝 早見
Original Assignee
株式会社立花自動車用品
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、ヘルメットの通気構
造に係り、ヘルメット内外の空気の流通を可能にして、
ヘルメット装着時の頭部の蒸れを防止するヘルメットの
通気構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、略半球形状のヘルメットは、頭部
を覆って顎ひも等で緩まないように固定して装着される
ものである。
【0003】しかしながら、このようなヘルメットは、
頭部を覆って密閉した状態となるため、頭が蒸れてしま
い、頭皮が痒くなったり、ヘルメットを外したときに蒸
れた髪の毛がベッタリと寝ているといったことがあり、
使用感は快適とは言えなかった。
【0004】その後、この欠点を解消すべく、ヘルメッ
ト自体に貫通孔を穿設して、ヘルメット内に空気を取り
入れるように形成したものが提供されるようになった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなヘルメットは、ヘルメット殻体と緩衝体に貫通する
貫通孔を穿設しているので、他の部分に比べて貫通孔を
穿設した部分の緩衝能力が著しく低くなり、通気の目的
のためにヘルメットの安全性が損なわれてしまった。
【0006】したがって、最低限の安全性を確保するた
めにも、貫通孔は1箇所か多くて2箇所にしか穿設でき
ないから、取り入れられる空気もたいした量ではなく、
蒸れを防ぐのに十分な空気の流通は成し得なかった。
【0007】そこで、この考案は、上述した不都合な点
等に鑑み、ヘルメット自体の安全性を損なうことなく、
ヘルメット内外の空気の流通を可能にして、ヘルメット
装着時の頭部の蒸れを防止するヘルメットの通気構造の
提供を課題として案出されたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】このためこの考案は、ヘ
ルメット殻体と、ヘルメット殻体の縁部内周を除く全内
周面に沿って添接される緩衝体と、この緩衝体の周端面
に接しながらヘルメット殻体の縁部内周に沿って添接さ
れる縁部補強材と、これら緩衝体及び縁部補強材の内側
に沿って添接されるパット材とからなり、前記緩衝体に
はその周端面を幅方向に亘って切欠した周端面切欠部を
所定間隔ごとに複数形成し、前記縁部補強材にはヘルメ
ット殻体に接する面を幅方向に亘って切欠した切欠部を
前記緩衝体の周端面切欠部と合致する位置に形成し、前
記パット材には貫通孔を複数形成し、この貫通孔と前記
周端面切欠部及び前記切欠部とは、これらが連通される
ような位置に配したことにより上記課題を解決し、
【0009】また、この考案は、前記縁部補強材をコル
クにて形成したことにより上記課題を解決する。
【0010】
【作用】しかしてこの考案は、縁部補強材の切欠部と緩
衝体の周端面切欠部とパット材の貫通孔とに空気が一連
に流通することで、ヘルメットの内外で通気がなされ、
ヘルメット装着時の頭部の蒸れを防止する。
【0011】そして、切欠部と周端面切欠部と貫通孔と
をヘルメット自体に貫通孔を穿設することなく形成した
ことで、ヘルメットの安全性が損なわれることがなく、
しかも、複数の切欠部を有することで撓み可能となっ
て、緩衝力を生み出す縁部補強材をヘルメット殻体の縁
部内周に沿って添接したことで、ヘルメットの安全性を
向上させるものである。
【0012】また、コルクにて形成した縁部補強材は、
衝撃吸収力に優れるので、ヘルメットの安全性は一層増
した。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照してこの考案の実施例を説
明すると次の通りである。図において示す符号1は、ヘ
ルメット本体であり、このヘルメット本体1は、硬質の
合成樹脂を材料として略半球形状に形成したヘルメット
殻体2と、ヘルメット殻体2の縁部内周を除く全内周面
に沿って添接される緩衝体3と、この緩衝体3の周端面
4に接しながらヘルメット殻体2の縁部内周に沿って添
接される縁部補強材5と、これら緩衝体3及び縁部補強
材5の内側に沿って添接されるパット材6とから構成さ
れている。
【0014】緩衝体3は、発泡スチロールを材料として
厚さ約1.5センチの略ボウル形状に形成したものであ
り、ヘルメット殻体の端縁部から約2.5センチまでの
縁部内周を除いた全内周面に沿って接着されている。こ
の緩衝体3には、その周端面4を幅方向に亘って切欠し
た周端面切欠部7を16箇所等間隔に形成してあり、そ
の間隔は2.5センチとしてある。そして、この緩衝体
3の周端面切欠部7が、周端面4に接する縁部補強材5
の側面との間で空隙部8を形成する。
【0015】縁部補強材5は、天然コルクを材料として
厚さ約1.3センチの帯状に形成したものであり、側面
を前記緩衝体3の周端面4に接すると共に、ヘルメット
殻体2の約2.5センチ幅の縁部内周に沿って接着され
るものである。この縁部補強材5には、ヘルメット殻体
の縁部内周に接着される面を幅方向に亘って切欠した切
欠部9を、前記緩衝体3の周端面切欠部7と合致する位
置に形成してある。そして、この縁部補強材5の切欠部
9が、ヘルメット殻体2の縁部内周面との間で空隙部1
0を形成する。
【0016】しかして、空隙部8と空隙部10とは、略
直角に交わって、これらには一連に空気が流通できるよ
うになっている。
【0017】パット材6は、前記緩衝体3及び前記縁部
補強材5の内側のヘルメットにおける天井面に添接する
略円形状の天井面パット部11と、この天井面パット部
11の周囲にスカート状に取付けられて緩衝体3及び縁
部補強材5の内側面に添接する内側面パット部12とか
ら構成され、天井面パット部11を緩衝体3の内側面に
接着すると共に、内側面パット部12の周縁部を外側に
折り返して縁部補強材5の内側面に接着している。こう
することで、パット材6の内側面パット部12と前記緩
衝体3及び前記縁部補強材5の内側面との間に空気の入
り込める略ドーナツ形状の隙間部13が形成される。ま
た、内側面パット部12には、クッションの役目をする
詰め物として、5センチ平方の大きさのクッション材1
4が1センチの間隔ごとに封入されていて、これらクッ
ション材14の夫々の間隔部分には、貫通孔15が縦に
3つ並んで穿設されている。
【0018】そして、これら貫通孔15は、前記隙間部
13に貫通することで、前記空隙部8及び空隙部10に
連通している。
【0019】このように形成したヘルメット本体1は、
緩衝体3の周端面切欠部7と縁部補強材5の側面との間
に形成される空隙部8と、縁部補強材5の切欠部9とヘ
ルメット殻体2の縁部内周面との間に形成される空隙部
10と、パット材6の貫通孔15とに一連に空気が流通
可能となるから、ヘルメット本体1の内外で通気がなさ
れ、ヘルメット本体1装着時に頭部の蒸れを防ぐことが
できる。
【0020】実際、このヘルメット本体1を装着して二
輪車で走行すると、顔面に当たった空気が上昇して前方
の空隙部10から入り込み、空隙部8と貫通孔15を通
過してパット材6に覆われた頭部に吹き付ける。そし
て、入り込んだ空気と同じ量の空気が貫通孔15と空隙
部8を通過して、後方の空隙部10から排出されること
になる。
【0021】その上、このヘルメット本体1の通気構造
によれば、ヘルメット殻体2や緩衝体4には、通気孔等
を穿設していないから、ヘルメット本体1の緩衝性能を
低下させるがことなく、しかも、複数の切欠部9を切欠
形成することで撓み可能となって緩衝力を生む縁部補強
材5を、ヘルメット殻体2の縁部内周に沿って添接した
から、ヘルメット本体1の安全性を高めながら、ヘルメ
ット本体1装着時の頭部の蒸れを防止できるものとなっ
た。
【0022】更に、天然コルクにて形成した縁部補強材
5は、衝撃吸収力に優れるので、ヘルメット本体1の安
全性は一層増した。
【0023】尚、ヘルメット本体の構成、形状、ヘルメ
ット殻体の材質、構成、形状、緩衝体の材質、構成、形
状、寸法、縁部補強材の材質、構成、形状、寸法、パッ
ト材の材質、構成、形状、寸法、周端面切欠部の形状、
寸法、数、切欠部の形状、寸法、数、貫通孔の形状、寸
法、数は、上述した実施例に限定されるものではない。
【0024】
【考案の効果】上述のごとく構成したこの考案によれ
ば、ヘルメット殻体2と、ヘルメット殻体2の縁部内周
を除く全内周面に沿って添接される緩衝体3と、この緩
衝体3の周端面4に接しながらヘルメット殻体2の縁部
内周に沿って添接される縁部補強材5と、これら緩衝体
3及び縁部補強材5の内側に沿って添接されるパット材
6とからなり、前記緩衝体3にはその周端面4を幅方向
に亘って切欠した周端面切欠部7を所定間隔ごとに複数
形成し、前記縁部補強材5にはヘルメット殻体2に接す
る面を幅方向に亘って切欠した切欠部9を前記緩衝体3
の周端面切欠部7と合致する位置に形成し、前記パット
材6には貫通孔15を複数形成し、この貫通孔15と前
記周端面切欠部7及び前記切欠部9とは、これらが連通
されるような位置に配したから、縁部補強材5の切欠部
9と緩衝体3の周端面切欠部7とパット材6の貫通孔1
5とに空気が一連に流通することで、ヘルメットの内外
で通気がなされ、ヘルメット装着時の頭部の蒸れを防ぐ
ことができる。
【0025】しかも、切欠部9と周端面切欠部7と貫通
孔15とは、ヘルメット自体に貫通孔を穿設するような
ことなく形成したから、ヘルメッ本体1の安全性を損な
うことが全く無いばかりか、複数の切欠部9を有するこ
とで撓み可能となって、緩衝力を生み出す縁部補強材5
をヘルメット殻体2の縁部内周に沿って添接したから、
安全性は一段と向上した。
【0026】したがって、この考案のヘルメットの通気
構造によれば、ヘルメットの安全性を高めながら、ヘル
メット装着時の頭部の蒸れを防止できる。
【0027】また、縁部補強材5をコルクにて形成した
から、縁部補強材5は衝撃吸収力にたいへん優れたもの
となり、ヘルメット本体1の安全性は一層増した。
【0028】以上説明したように、この考案によれば、
ヘルメットの使用感を向上させながら、ヘルメットの安
全性を高めることができ、更に、構成が簡単で安価に製
造提供できる等、実用上極めて有益な効果を奏するもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ヘルメットの断面図である。
【図2】ヘルメットの一部切欠底面図である。
【図3】ヘルメットの一部切欠斜視図である。
【符号の説明】
1 ヘルメット本体 2 ヘルメット殻体 3 緩
衝体 4 周端面 5 縁部補強材 6 パ
ット材 7 周端面切欠部 8 空隙部 9 切
欠部 10 空隙部 11 天井面パット部 12
内側面パット部 13 隙間部 14 クッション材 15
貫通孔

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘルメット殻体と、ヘルメット殻体の縁
    部内周を除く全内周面に沿って添接される緩衝体と、こ
    の緩衝体の周端面に接しながらヘルメット殻体の縁部内
    周に沿って添接される縁部補強材と、これら緩衝体及び
    縁部補強材の内側に沿って添接されるパット材とからな
    り、前記緩衝体にはその周端面を幅方向に亘って切欠し
    た周端面切欠部を所定間隔ごとに複数形成し、前記縁部
    補強材にはヘルメット殻体に接する面を幅方向に亘って
    切欠した切欠部を前記緩衝体の周端面切欠部と合致する
    位置に形成し、前記パット材には貫通孔を複数形成し、
    この貫通孔と前記周端面切欠部及び前記切欠部とは、こ
    れらが連通されるような位置に配したことを特徴とする
    ヘルメットの通気構造。
  2. 【請求項2】 前記縁部補強材をコルクにて形成した請
    求項1記載のヘルメットの通気構造。
JP9260492U 1992-12-24 1992-12-24 ヘルメットの通気構造 Expired - Lifetime JPH072580Y2 (ja)

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JPH0651239U JPH0651239U (ja) 1994-07-12
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