JPH10130348A - ポリフルオロアルキル基を有するブロック共重合体およびその製造法 - Google Patents

ポリフルオロアルキル基を有するブロック共重合体およびその製造法

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JPH10130348A
JPH10130348A JP28445496A JP28445496A JPH10130348A JP H10130348 A JPH10130348 A JP H10130348A JP 28445496 A JP28445496 A JP 28445496A JP 28445496 A JP28445496 A JP 28445496A JP H10130348 A JPH10130348 A JP H10130348A
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addition polymerizable
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Yuriko Kaida
由里子 海田
Hirotsugu Yamamoto
博嗣 山本
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Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ポリフルオロアルキル基含有連鎖とポリフルオ
ロアルキル基不含連鎖とからなる新規なブロック重合体
を提供する。 【解決手段】ポリフルオロアルキル基含有付加重合性モ
ノマーとポリフルオロアルキル基を含まない付加重合性
モノマーとをリビングラジカル重合法で重合するブロッ
ク重合体の製造法、および得られたブロック重合体。リ
ビングラジカル重合法としては、ハロゲン原子移動型リ
ビングラジカル重合法および安定なニトロキシフリーラ
ジカルをラジカルキャッピング剤として用いるリビング
ラジカル重合法が好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリフルオロアルキ
ル基含有付加重合性モノマーに由来する繰り返し単位を
含む連鎖をブロック形成単位の1つとして含むブロック
共重合体を簡便に製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】パーフルオロアルキル基などのポリフル
オロアルキル基を有する重合体は、含有するフッ素原子
に由来する撥水撥油性、偏析性等ユニークな性質を発現
するため、繊維類等の撥水撥油剤、固体や液体の表面改
質剤、塗料等のコーティング剤をはじめとして広く実用
に供されている。しかし、これらポリフルオロ基を有す
るポリマーは、通常用いられる溶媒への溶解性が低く、
また汎用ポリマーであるポリオレフィン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリスチレン、ポリアクリレート等への相溶性がほ
とんど無いことなどから、これら汎用樹脂との併用には
限りがある。
【0003】上記のような欠点を解決するためにポリフ
ルオロ基含有モノマーと他の汎用モノマーとを共重合さ
せる手法がある。しかし、ランダム共重合体ではポリフ
ルオロ基含有モノマーの連鎖が形成されにくいため含有
するフッ素原子に由来する撥水撥油性、偏析性等のユニ
ークな性質が発現しない。一方、ブロック共重合体では
それぞれのモノマーから形成された連鎖が1分子中に存
在するためにポリフルオロアルキル基由来の特異な性質
を損なうことなく他の汎用樹脂へ添加することが可能で
あり、フッ素系樹脂との相溶化剤や、汎用樹脂の表面改
質剤としての機能が期待できる。また、親水性のモノマ
ー等とブロック化すると両親媒性の界面活性剤等に利用
できる。
【0004】さらには組み合わせる連鎖それぞれのガラ
ス転移温度(Tg)を制御することにより熱可塑性エラ
ストマー等にも応用可能である。連鎖が制御された重合
体を得るための手法としてはリビングイオン重合が一般
的である。しかし、リビングイオン重合は低温での重合
が必須であること、系中の不純物の影響を受けやすいこ
となどから工業的規模での実施は困難である。特に、ポ
リフルオロアルキル基含有モノマーの場合、脱離反応に
よりフッ素アニオンが形成されやすくそのためリビング
性が失われやすいこと、およびポリマーの溶解性の低さ
等から、そのリビングイオン重合はいっそう困難であ
る。リビングイオン重合によりポリフルオロアルキル基
を有する連鎖を含むブロックポリマーを合成した例とし
て、中浜等によるアニオンリビング重合(Polym. Prep
r. Jpn., 43, 182 (1994))の報告はあるが、ほとんど
検討されていないのが現状である。
【0005】最近、ラジカル重合における生成ポリマー
の構造制御の手法の1つとして「リビングラジカル重
合」の研究が注目を集めている。しかし、現在のとこ
ろ、スチレン、メチルメタクリレート、メチルアクリレ
ート、ブチルアクリレート等のモノマーを用いたブロッ
ク重合の例はあるが、ポリフルオロアルキル基含有モノ
マーの重合例は報告されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ポリフルオ
ロアルキル基含有付加重合性モノマーに由来する繰り返
し単位からなる連鎖を含むブロック共重合体を簡便に製
造する方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、新規なブロッ
ク共重合体、およびその製造法にかかわる下記発明であ
る。
【0008】ポリフルオロアルキル基含有付加重合性モ
ノマーに由来する繰り返し単位を含む連鎖をブロック形
成単位の1つとして含むことを特徴とする少なくとも2
種の付加重合性モノマーのブロック共重合体。
【0009】少なくとも2種の付加重合性モノマーを重
合してブロック共重合体を製造する方法において、付加
重合性モノマーの少なくとも1種がポリフルオロアルキ
ル基含有付加重合性モノマーであり、かつブロック共重
合体を製造する工程における少なくとも1つの重合工程
を重合温度20〜150℃で行うことを特徴とするブロ
ック共重合体の製造法。
【0010】少なくとも2種の付加重合性モノマーを重
合してブロック共重合体を製造する方法において、付加
重合性モノマーの少なくとも1種がポリフルオロアルキ
ル基含有付加重合性モノマーであり、かつブロック共重
合体の製造における少なくとも1つの重合をリビングラ
ジカル重合で行うことを特徴とするブロック共重合体の
製造法。
【0011】本発明のブロック共重合体は、ブロック形
成単位として少なくとも2種の互いに異なる連鎖(すな
わち、ブロック)を有し、各連鎖は付加重合性モノマー
に由来する繰り返し単位からなる。また、少なくとも1
つの連鎖はポリフルオロアルキル基含有付加重合性モノ
マーに由来する繰り返し単位を含む。本発明のブロック
共重合体の製造法において、少なくとも1つの連鎖はリ
ビングラジカル重合で形成され、また、前記のようにリ
ビングラジカル重合ではリビングイオン重合に比較して
高い重合温度で重合を行うことができるという特徴を有
する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明のブロック共重合体におい
て、少なくとも1つの連鎖は少なくとも1種のポリフル
オロアルキル基含有付加重合性モノマー(以下、Rf
ノマーという)に由来する繰り返し単位(以下、Rf
位という)を含む。この連鎖はRf 単位2種以上を含ん
でいてもよく、Rf 単位と非Rf 単位とを含んでいても
よい。この非Rf 単位とは、Rf モノマー以外のモノマ
ー(すなわち、ポリフルオロアルキル基を含まない付加
重合性モノマー)に由来する繰り返し単位を意味する。
また、以下Rf モノマー以外のモノマーを非Rf モノマ
ーという。
【0013】本発明のブロック共重合体は、上記Rf
位含有連鎖以外にそれとは異なる少なくとも1つの連鎖
を有する。この異なる連鎖はRf 単位を含んでいてもい
なくてもよい。この異なる連鎖がRf 単位を含んでいる
場合、2つの異なる連鎖を有するというブロック共重合
体特有の性質が発揮される程度に、両連鎖が物性的に異
なるものであればよい。例えば、両連鎖中のRf 単位の
種類が異なる場合や両連鎖中のRf 単位の割合が異なる
場合(例えば一方の連鎖はRf 単位のみからなり、他方
の連鎖はRf 単位と非Rf 単位からなる場合など)など
で物性的に異なる2種の連鎖が生じる。
【0014】好ましい本発明のブロック共重合体は、R
f 単位含有連鎖と実質的にRf 単位を含まない連鎖とを
含むブロック共重合体である。Rf 単位含有連鎖は1種
以上のRf 単位のみからなっていてもよくRf 単位と非
f 単位とからなっていてもよい。好ましくは、Rf
位含有連鎖中のRf 単位と非Rf 単位の合計の数に対し
て1/3以上、特に2/3以上がRf 単位からなる。最
も好ましくは実質的にすべてがRf 単位のみからなる。
なお、Rf 単位を含まない連鎖は2種以上の非Rf 単位
からなっていてもよい。
【0015】上記Rf 単位の元となるポリフルオロアル
キル基含有付加重合性モノマーとしては、ポリフルオロ
アルキル基含有アクリル酸エステル、ポリフルオロアル
キル基含有メタクリル酸エステル、および、ポリフルオ
ロアルキル基含有オレフィンが好ましい。なお、以下に
おいてポリフルオロアルキル基を「Rf 基」、アクリル
酸エステルおよびメタクリル酸エステルをまとめて
「(メタ)アクリル酸エステル」、アクリル酸ポリフル
オロアルキルエステルおよびメタクリル酸ポリフルオロ
アルキルエステルをまとめて「(メタ)アクリル酸ポリ
フルオロアルキルエステル」と記す。他の化合物につい
ても同様に記載する。
【0016】Rf 基を含有する(メタ)アクリル酸エス
テルにおけるRf 基は、アルキル基の水素原子の2個以
上がフッ素原子に置換された基をいう。Rf 基の炭素数
は2〜20が好ましく、特に4〜14が好ましい。ま
た、Rf 基は、直鎖または分岐の基が好ましい。分岐の
基である場合には、分岐部分がRf 基の末端に存在し、
かつ、炭素数1〜3程度の短鎖であるのが好ましい。R
f 基は、フッ素原子以外の他のハロゲン原子を含んでい
てもよい。他のハロゲン原子としては、塩素原子が好ま
しい。また、Rf 基中の炭素−炭素結合の間には、エー
テル性の酸素原子が挿入されていてもよい。
【0017】Rf 基中のフッ素原子の数は、Rf 基と同
一炭素数の対応するアルキル基中に含まれる水素原子の
数に対する割合で表現した場合に、60%以上が好まし
く、特に80%以上が好ましい。さらにRf 基は、アル
キル基の水素原子の全てがフッ素原子に置換された基、
またはそのような基を末端部分に有する基が好ましい。
なお、以下において、アルキル基の水素原子の全てがフ
ッ素原子に置換されたRf 基を、「パーフルオロアルキ
ル基」と記す。
【0018】パーフルオロアルキル基の炭素数は、2〜
20が好ましく、特に4〜14が好ましい。Rf 基は、
以下の具体例および実施例中に記載される基が好まし
い。
【0019】Rf 基を含有する(メタ)アクリル酸エス
テルは、上記のRf 基が(メタ)アクリル酸エステルの
アルコール残基に存在する化合物であり、下記一般式
(1)で表される化合物が好ましい。ただし、一般式
(1)においてRは、水素原子またはメチル基を示す。
1 は2価の有機基を示し、以下の具体例中に示される
基が好ましい。Rf は、Rf 基を示し、Q1 と結合する
炭素原子には、フッ素原子が結合しているのが好まし
い。
【0020】 Rf −Q1 −OCOCR=CH2 (1) Rf 基を含有する(メタ)アクリル酸エステルの具体例
を以下に挙げるが、これらに限定されない。ただし、R
は、水素原子またはメチル基を示す。
【0021】CF3(CF2)4CH2OCOCR=CH2 、CF3(CF2)6CH2CH
2OCOCR=CH2、CF3(CF2)7CH2CH2OCOCR=CH2、(CF3)2CF(C
F2)5CH2CH2OCOCR=CH2 、CF3(CF2)7SO2N(C3H7)CH2CH2OCO
CR=CH2、CF3(CF2)7(CH2)4OCOCR=CH2、CF3(CF2)7SO2N(CH
3)CH2CH2OCOCR=CH2 、CF3(CF2)7SO2N(C2H5)CH2CH2OCOCR
=CH2、CF3(CF2)7CONHCH2CH2OCOCR=CH2
【0022】(CF3)2CF(CF2)6(CH2)3OCOCR=CH2 、(CF3)2
CF(CF2)6CH2CH(OCOCH3)OCOCR=CH2、(CF3)2CF(CF2)6CH2C
H(OH)CH2OCOCR=CH2 、CF3(CF2)8CONHCH2OCOCR=CH2 、CF
3(CF2)8CONHCH2CH2OCOCR=CH2、CF3(CF2)7CH2CH(OH)CH2C
H2OCOCR=CH2
【0023】Rf 基を含有するオレフィンとしては、下
記一般式(2)で表される化合物が好ましい。ただし、
一般式(2)においてR1 は、水素原子または1価の炭
化水素基を示す。Q2 は2価の有機基を示し、Rf はR
f 基を示し、Rf 基中のQ2と結合する炭素原子には、
フッ素原子が結合しているのが好ましい。好ましいR 1
は水素原子、炭素数6以下のアルキル基およびフェニル
基である。
【0024】Rf −Q2 −CR1 =CH2 (2) Q2 としては、単結合、アルキレン基、エーテル性炭素
原子を末端あるいは炭素原子間に有するアルキレン基、
シクロアルキレン基、−O−、−Ar−、−R2 −Ar
−、−R3 −O−Ar−などがある(ただし、Arはフ
ェニレン基などのアリーレン基を表し、R2 、R3 はそ
れぞれアルキレン基を表す)。好ましいQ2 は、単結
合、炭素数6以下のアルキレン基、末端のいずれかにエ
ーテル性炭素原子を有する炭素数6以下のアルキレン
基、Arがフェニレン基である−Ar−、−R2 −Ar
−および−R3 −O−Ar−(ただし、R2 、R3 はそ
れぞれ炭素数アルキレン基)である。なお、上記シクロ
アルキレン基、フェニル基、フェニレン基などは環にア
ルキル基などの置換基を有していてもよい。
【0025】ポリフルオロアルキル基含有付加重合性モ
ノマーとしては上記のものに限られず、Rf 基と付加重
合性不飽和基を有する上記以外の種々の化合物であって
もよい。例えば、上記以外のRf 基含有不飽和カルボン
酸エステル(例えば、フマル酸エステルやマレイン酸エ
ステル)、Rf 基含有カルボン酸ビニルエステル、Rf
基含有アルコールのα−フルオロ(メタ)アクリル酸エ
ステルなどがある。
【0026】前記非Rf 単位の元となるRf 基不含の付
加重合性モノマーとしては、付加重合性不飽和基を有す
る種々の化合物を使用しうる。例えば、Rf 基を有しな
い(メタ)アクリル酸エステル、Rf 基を有しないオレ
フィン、Rf 基を有しないハロゲン化オレフィンなどが
ある。具体的には、(メタ)アクリル酸アルキルエステ
ル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステル、
(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリロニトリル、
エチレン、プロピレン、ブタジエン、イソプレン、フッ
化ビニル、フッ化ビニリデン、クロロトリフルオロエチ
レン、テトラフルオロエチレン、塩化ビニル、スチレ
ン、酢酸ビニル、ビニルアルキルエーテル、カルボン酸
ビニルエステルなどがある。
【0027】本発明のブロック共重合体は、上記のよう
な付加重合性モノマーを用いて重合を行い2以上の連鎖
を形成して製造される。各連鎖を形成する重合の少なく
とも1つはリビングラジカル重合法であることが好まし
い。より好ましくは、実質的にすべての連鎖をリビング
ラジカル重合法で形成する。2以上の連鎖をリビングラ
ジカル重合法で形成する場合、1つの連鎖を形成した後
その連鎖形成に用いたリビングラジカルを消失させるこ
となくそれを次の連鎖を形成のためのリビングラジカル
として用いることができる。また、リビングラジカルを
いったん消失させた後あらためてリビングラジカルを形
成して次の連鎖を形成することもできる。前者の方法
は、第1のモノマーを重合した後引き続き第2のモノマ
ーを容易に重合させうる点で有利である。また、後者の
方法は、異なるリビングラジカル重合法を組み合わせる
ことができる。
【0028】本発明におけるリビングラジカル重合法と
しては、ハロゲン原子移動型リビングラジカル重合法ま
たは安定なニトロキシフリーラジカルをラジカルキャッ
ピング剤として用いるリビングラジカル重合法であるこ
とが好ましい。ハロゲン原子移動型リビングラジカル重
合法は、下記のような有機ハロゲン化合物(A)、ハロ
ゲン化金属(B)、および配位子(C)を反応させて得
られる反応生成物(D)を重合開始剤とする重合法であ
る。
【0029】有機ハロゲン化合物(A)としては、1個
以上の炭素−ハロゲン結合(ハロゲンはフッ素以外)を
有する種々の有機化合物を使用できる。ここにおけるフ
ッ素以外のハロゲンとしては塩素、臭素またはヨウ素が
用いられる。2以上のハロゲン原子は同一の炭素原子に
結合していてもよく、異なる炭素原子に結合していても
よい。好ましくは2以上のハロゲン原子は異なる炭素原
子に結合する。有機ハロゲン化合物(A)1分子中の炭
素原子に結合したハロゲン原子の数は、特に限定されな
いが、6以下が好ましく、さらには1または2が好まし
い。
【0030】有機ハロゲン化合物(A)としては、脂肪
族炭化水素系ハロゲン化合物、脂環族炭化水素系ハロゲ
ン化合物、芳香族炭化水素系ハロゲン化合物、複素環系
ハロゲン化合物などの有機ハロゲン化合物、およびフッ
素原子、酸素原子、窒素原子などを有する置換基や結合
を含む有機ハロゲン化合物誘導体である。
【0031】有機ハロゲン化合物(A)としては、例え
ば、アルキルハライド、アラルキルハライド、酸ハロゲ
ン化物などがある。具体例としては、例えば、塩化メチ
ル、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、1−フ
ェニルエチルクロライド、ベンジルクロライド、酢酸ク
ロライド、安息香酸クロライド、臭化メチル、1−フェ
ニルエチルブロマイド、ベンジルブロマイド、安息香酸
ブロマイド、アルキル基部分の炭素数が1〜20のパー
フルオロアルキルブロマイド、ヨウ化メチル、1−フェ
ニルエチルヨージド、ベンジルヨージド、アルキル基部
分の炭素数が1〜20のパーフルオロアルキルヨージ
ド、などがある。
【0032】ハロゲン化金属(B)の金属種は周期表第
4族〜第12族から選ばれる遷移金属であり、特に周期
表第8族〜第11族から選ばれる遷移金属が好ましい。
なかでも原子番号22番のTiから30番のZnまでの
金属が適当であり、そのうちでもFe、Co、Ni、C
uが好ましい。最も好ましい金属はCuである。ここに
おけるハロゲンは上記と同様フッ素以外のハロゲンであ
る。特に好ましいハロゲン化金属(B)はハロゲン化第
一銅、すなわち塩化第一銅、臭化第一銅、およびヨウ化
第一銅である。
【0033】ハロゲン化金属(B)に配位可能な配位子
(C)としては、ハロゲン化金属(B)に配位可能であ
れば、制限は特にない。具体的にはピリジン、2,2’
−ビピリジル、4,4’−ビピリジル、1,10−フェ
ナントロリン、エチレンジアミン、4−ビニルピリジ
ン、ジメチルグリオキシム、テルピリジン、ポルフィリ
ン等の含窒素化合物、またはトリフェニルホスフィン等
の含リン化合物が挙げられる。特に2,2’−ビピリジ
ルと1,10−フェナントロリンが好ましく、さらに
2,2’−ビピリジルが好ましい。
【0034】本発明において有機ハロゲン化合物
(A)、ハロゲン化金属(B)および配位子(C)を反
応させて得られる反応生成物が重合開始剤として使用さ
れる。これら3者の反応温度は80〜150℃が好まし
い。
【0035】有機ハロゲン化合物(A)に対するハロゲ
ン化金属(B)の反応割合は、有機ハロゲン化合物
(A)中のハロゲン原子の数をm個とすると、有機ハロ
ゲン化合物(A)1モルに対しハロゲン化金属(B)約
mモルであることが好ましい。配位子(C)の反応割合
はハロゲン化金属(B)中の金属原子1個に対し配位し
うる分子数の割合であることが好ましい。例えば、ハロ
ゲン化金属(B)がハロゲン化第一銅の場合、銅原子1
個に対し2,2’−ビピリジルは3分子配位することよ
り、ハロゲン化第一銅1モルに対し2,2’−ビピリジ
ル3モルを反応させる。
【0036】安定なニトロキシフリーラジカル(=N−
* )をラジカルキャッピング剤として用いるリビング
ラジカル重合法におけるラジカルキャッピング剤として
は、2,2,6,6−置換−1−ピペリジニルオキシラ
ジカルや2,2,5,5−置換−1−ピロリジニルオキ
シラジカルなど、環状ヒドロキシアミンからのニトロキ
シフリーラジカルが好ましい。置換基としてはメチル基
やエチル基などの炭素数4以下のアルキル基が適当であ
る。具体的なニトロキシフリーラジカルとしては、例え
ば、2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジニル
オキシラジカル(TEMPO)、2,2,6,6−テト
ラエチル−1−ピペリジニルオキシラジカル、2,2,
6,6−テトラメチル−4−オキソ−1−ピペリジニル
オキシラジカル、2,2,5,5−テトラメチル−1−
ピロリジニルオキシラジカル、1,1,3,3−テトラ
メチル−2−イソインドリニルオキシラジカル、N,N
−ジ−t−ブチルアミンオキシラジカルなどがある。
【0037】上記ラジカルキャッピング剤はラジカル発
生剤と併用される。ラジカルキャッピング剤とラジカル
発生剤との反応生成物が重合開始剤となって付加重合性
モノマーの重合が進行すると考えられる。両者の併用割
合は特に限定されるものではないが、ラジカルキャッピ
ング剤1モルに対しラジカル発生剤0.1〜10モルが
適当である。
【0038】ラジカル発生剤としては種々の化合物を使
用することができるが、重合温度条件下でラジカルを発
生しうるパーオキシドが好ましい。このパーオキシドと
しては、例えば、ベンゾイルパーオキシド、ラウロイル
パーオキシドなどのジアシルパーオキシド類、ジクミル
パーオキシド、ジ−t−ブチルパーオキシドなどのジア
ルキルパーオキシド類、ジイソプロピルパーオキシジカ
ーボネート、ビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)パ
ーオキシジカーボネートなどのパーオキシカーボネート
類、t−ブチルパーオキシオクトエート、t−ブチルパ
ーオキシベンゾトエートなどのアルキルパーエステル類
などがある。特に、ベンゾイルパーオキシドが好まし
い。さらに、パーオキシドの代わりにアゾビスイソブチ
ロニトリルのようなラジカル発生性アゾ化合物などのラ
ジカル発生剤を使用しうる。
【0039】本発明におけるリビングラジカル重合法と
しては、上記2つのリビングラジカル重合法に限られる
ものではなく、他のリビングラジカル重合法であっても
よい。例えば、ニトロキシフリーラジカル以外の安定な
フリーラジカルを用いて上記ニトロキシフリーラジカル
と同様にリビングラジカル重合法を行うことができる。
このような安定なフリーラジカルとしては、例えば、ガ
ルビノキシル(galvinoxyl)フリーラジカルがある。
【0040】モノマーの重合は無溶媒で行ってもよく、
溶媒中で行ってもよい。溶媒としてはベンゼン、トルエ
ン、キシレンなどの炭化水素系溶媒や1,3−ビス(ト
リフルオロメチル)ベンゼン[以下、ヘキサフルオロ−
m−キシレンという]などのフッ素化炭化水素系溶媒が
好ましい。
【0041】本発明のブロック共重合体の製法は上記の
ようなリビングラジカル重合法によって行うことができ
ることより、従来のリビング重合法に比較して比較的高
温、特に20〜150℃で行うことができる。特に反応
速度、付加重合性モノマーの重合性および溶媒の沸点等
より80〜130℃が好ましい。
【0042】
【実施例】以下本発明を実施例(例1〜16)および比
較例(例17〜19)を用いて説明するが、本発明はこ
れらに限定されない。
【0043】各例においてモノマーはそれぞれ単蒸留し
たものを用いた。また、溶媒はそれぞれ、塩化カルシウ
ムで一晩乾燥した後、単蒸留したものを用いた。有機ハ
ロゲン化合物(A)、ハロゲン化金属(B)、配位子
(C)、およびそれらの反応生成物(D)である重合開
始剤、並びにニトロキシフリーラジカル、ベンゾイルパ
ーオキシド(以下、BPOという)、アゾビスイソブチ
ロニトリル(以下、AIBNという)はそれぞれ未精製
のものをそのまま用いた。
【0044】得られた重合体はメタノール中に沈殿さ
せ、ハロゲン化金属(B)、配位子(C)、未反応の重
合開始剤、未反応のニトロキシフリーラジカル、未反応
のラジカル重合開始剤および未反応のモノマーを除いた
後、濾過し、60℃で24時間乾燥させた。
【0045】数平均分子量(Mn )、分子量分布(Mw
/Mn )の測定は、TSKゲルカラム(東ソー社販売)
を用い、UV(東ソー社販売「UV8010」)および
RIを装備したGPC(東ソー社販売「HLC802
0」)により求めた。クロマトグラフの条件として溶離
液にTHF(テトラヒドロフラン)またはヘキサフルオ
ロ−m−キシレンを用い、流速1.0ml/分、温度4
0℃で測定した。
【0046】1H−NMRは、重溶媒にCDCl3 を用
い、場合によりCCl3 CF3 を添加し、装置として
「JEOL−EX90」または「JEOL−EX40
0」を用いて室温で測定した。
【0047】(例1)1−フェニルエチルクロライド
(以下、1−PEClという)0.23g(1.6mm
ol)、塩化第一銅(以下、CuClという)0.16
g(1.6mmol)、2,2’−ビピリジル(以下、
DPyという)0.75g(4.8mmol)、および
トルエン10mlを冷却管を装備した100mlの2口
フラスコに仕込み、脱気後、115℃に加熱し約1分間
撹拌した。
【0048】系中を窒素置換した後、パーフルオロオク
チルエチルアクリレート( CF3(CF2)7CH2CH2OCOCH=CH
2 :以下、F8Aという)16.5g(32.9mmo
l)を加え再び115℃に加熱し8時間撹拌を続けた
後、メチルメタクリレート(以下、MMAという)4.
9g(49mmol)を加え、さらに8時間撹拌を続け
た。フラスコを冷却し重合を停止し、内容物をメタノー
ル中に沈殿させて、収率92%で重合体を得た。
【0049】得られた重合体のGPCを測定したとこ
ろ、単一のピークが観測された。また、得られた重合体
の数平均分子量(Mn )は15200、分子量分布(M
w /Mn )は1.17であった。 1H−NMRデータよ
りこの重合体はポリ(F8A)とポリ(MMA)のブロ
ック共重合体であった。また、以下このようなブロック
共重合体をモノマーの略号を用いて、ポリ(F8A−b
−MMA)のように表す。
【0050】(例2)1−PECl 0.23g(1.
6mmol)、CuCl 0.16g(1.6mmo
l)、DPy 0.75g(4.8mmol)、および
トルエン10mlを冷却管を装備した100mlの2口
フラスコに仕込み、脱気後、115℃に加熱し約1分間
撹拌した。
【0051】系中を窒素置換した後、F8A 16.5
g(32.9mmol)を加え再び115℃に加熱し8
時間撹拌を続けた後、フラスコを冷却し重合を停止し、
内容物をメタノール中に沈殿させてポリ(F8A)を得
た。得られた重合体の数平均分子量(Mn )は9400
(計算値:12000)、分子量分布(Mw /Mn )は
1.45、収率は97%であった。図1の(a)に得ら
れたポリマーのGPCのクロマトグラムを示す。
【0052】次に、上記ポリ(F8A) 1.2g
(0.1mmol)、CuCl 0.01g(0.1m
mol)、DPy 0.06g(0.3mmol)、お
よびトルエン10mlを冷却管を装備した100mlの
2口フラスコに仕込み、脱気後、115℃に加熱し約1
分間撹拌した。系中を窒素置換した後、MMA 1.9
g(19mmol)を加え8時間撹拌を続けた。フラス
コを冷却し重合を停止し、内容物をメタノール中に沈殿
させて、収率72%で重合体を得た。この重合体の数平
均分子量(Mn )は30000、分子量分布(Mw /M
n )は1.37であった。図1の(b)にこのポリマー
のGPCのクロマトグラムを示す。図1の(b)が単一
のピークを示すことおよび 1H−NMRデータより、こ
の重合体はブロック共重合体ポリ(F8A−b−MM
A)であった。
【0053】(例3)1−PECl 0.23g(1.
6mmol)、CuCl 0.16g(1.6mmo
l)、DPy 0.75g(4.8mmol)、および
トルエン10mlを冷却管を装備した100mlの2口
フラスコに仕込み、脱気後、115℃に加熱し約1分間
撹拌した。系中を窒素置換した後MMA 4.9g(4
9mmol)を加え再び115℃に加熱し8時間撹拌を
続けた後、F8A 16.5g(32.9mmol)を
加えてさらに8時間撹拌を続けた。フラスコを冷却し重
合を停止し、内容物をメタノール中に沈殿させて、収率
94%で重合体を得た。
【0054】得られた重合体の数平均分子量(Mn )は
17000、分子量分布(Mw /Mn )は1.27であ
った。得られた重合体のGPCを測定したところ単一の
ピークが観測され、 1H−NMRデータよりこの重合体
はブロック共重合体ポリ(MMA−b−F8A)であっ
た。
【0055】(例4)1−PECl 0.23g(1.
6mmol)、CuCl 0.16g(1.6mmo
l)、DPy 0.75g(4.8mmol)、および
トルエン10mlを冷却管を装備した100mlの2口
フラスコに仕込み、脱気後、115℃に加熱し約1分間
撹拌した。
【0056】系中を窒素置換した後、MMA 4.9g
(49mmol)を加え再び115℃に加熱し8時間撹
拌を続けた後、フラスコを冷却し重合を停止し、内容物
をメタノール中に沈殿させてポリ(MMA)を得た。得
られた重合体の数平均分子量(Mn )は2900(計算
値:3100)、分子量分布(Mw /Mn )は1.3
8、収率は96%であった。
【0057】次に、上記ポリ(MMA) 3.1g
(1.1mmol)、CuCl 0.11g(1.1m
mol)、DPy 0.51g(3.3mmol)、お
よびトルエン10mlを冷却管を装備した100mlの
2口フラスコに仕込み、脱気後、115℃に加熱し約1
分間撹拌した。系中を窒素置換した後、F8A 8.2
g(15.0mmol)を加え8時間撹拌を続けた。フ
ラスコを冷却し重合を停止し、内容物をメタノール中に
沈殿させて、収率94%で重合体を得た。
【0058】得られた重合体の数平均分子量(Mn )は
10300、分子量分布(Mw /Mn )は1.25であ
った。得られた重合体のGPCを測定したところ単一の
ピークが観測され、 1H−NMRデータよりこの重合体
はブロック共重合体ポリ(MMA−b−F8A)であっ
た。
【0059】(例5)1−PECl 0.23g(1.
6mmol)、CuCl 0.16g(1.6mmo
l)、DPy 0.75g(4.8mmol)、および
トルエン10mlを冷却管を装備した100mlの2口
フラスコに仕込み、脱気後、115℃に加熱し約1分間
撹拌した。系中を窒素置換した後1H,1H,11H−
エイコサフルオロウンデシルアクリレート(以下、F1
0Aという)6.2g(10.6mmol)を加え再び
115℃に加熱し8時間撹拌を続けた後、MMA 4.
9g(49mmol)を加えてさらに8時間撹拌を続け
た。フラスコを冷却し重合を停止し、内容物をメタノー
ル中に沈殿させて、収率92%で重合体を得た。
【0060】得られた重合体の数平均分子量(Mn )は
15200、分子量分布(Mw /Mn )は1.17であ
った。得られた重合体のGPCを測定したところ単一の
ピークが観測され、 1H−NMRデータよりこの重合体
はブロック共重合体ポリ(F10A−b−MMA)であ
った。
【0061】(例6)例5におけるF10A 6.2g
の代わりに、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ
−2−(2−ヒドロキシ−3−(メタクリロキシ)プロ
ポキシ)−2−フェニルプロパン(以下、F2Mとい
う)8.1g(21.5mmol)を用いる以外は例5
と同じ種類と量の化合物を用いて例5と同様に重合体を
製造した。
【0062】得られた重合体の収率は97%、数平均分
子量(Mn )は5200、分子量分布(Mw /Mn )は
1.26であった。得られた重合体のGPCを測定した
ところ単一のピークが観測され、 1H−NMRデータよ
りこの重合体はブロック共重合体ポリ(F2M−b−M
MA)であった。
【0063】(例7)例5におけるF10A 6.2g
の代わりに、4−パーフルオロへキシルエチルオキシス
チレン(以下、F6Sという)10.3g(22.1m
mol)を用いる以外は例5と同じ種類と量の化合物を
用いて例5と同様に重合体を製造した。
【0064】得られた重合体の収率は92%、数平均分
子量(Mn )は9800、分子量分布(Mw /Mn )は
1.27であった。得られた重合体のGPCを測定した
ところ単一のピークが観測され、 1H−NMRデータよ
りこの重合体はブロック共重合体ポリ(F6S−b−M
MA)であった。
【0065】(例8)例5におけるF10A 6.2g
の代わりに、下記式(1)で表されるモノマー(以下、
FOAという)10g(14.0mmol)を用いる以
外は例5と同じ種類と量の化合物を用いて例5と同様に
重合体を製造した。 F(CF(CF3)CF2O)3 CF(CF3)CH2OCOCH=CH ・・・(1)
【0066】得られた重合体の収率は92%、数平均分
子量(Mn )は5200、分子量分布(Mw /Mn )は
1.34であった。得られた重合体のGPCを測定した
ところ単一のピークが観測され、 1H−NMRデータよ
りこの重合体はブロック共重合体ポリ(FOA−b−M
MA)であった。
【0067】(例9)例1におけるMMA 4.9gの
代わりに、n−ブチルアクリレート(以下、BAとい
う)6.3g(49mmol)を用いる以外は例1と同
じ種類と量の化合物を用いて例1と同様に重合体を製造
した。
【0068】得られた重合体の収率は94%、数平均分
子量(Mn )は14000、分子量分布(Mw /Mn
は1.23であった。得られた重合体のGPCを測定し
たところ単一のピークが観測され、 1H−NMRデータ
よりこの重合体はブロック共重合体ポリ(F8A−b−
BA)であった。
【0069】(例10)例1におけるMMA 4.9g
の代わりに、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(以
下、HEMAという)6.9g(49mmol)を用い
る以外は例1と同じ種類と量の化合物を用いて例1と同
様に重合体を製造した。
【0070】得られた重合体の収率は94%、数平均分
子量(Mn )は14200、分子量分布(Mw /Mn
は1.37であった。得られた重合体のGPCを測定し
たところ単一のピークが観測され、 1H−NMRデータ
よりこの重合体はブロック共重合体ポリ(F8A−b−
HEMA)であった。
【0071】(例11)2,2,6,6−テトラメチル
−1−ピペリジニルオキシラジカル(以下TEMPOと
いう)0.28g(1.8mmol)、BPO 0.3
6g(1.5mmol)、F8A 16.2g(31.
8mmol)、およびトルエン100mlを冷却管を装
備した500mlの3口フラスコに仕込み、脱気後、9
5℃に加熱し約3.5時間撹拌した。その後、温度12
5℃で5.5時間加熱した後、フラスコを冷却し重合を
停止し、内容物をメタノール中に沈殿させポリ(F8
A)を得た。得られた重合体の数平均分子量(Mn )は
9000、分子量分布(Mw/Mn )は1.25、およ
び収率は92%であった。
【0072】このポリ(F8A)1.2g(0.1mm
ol)、スチレン(以下、Stという)1.9g(18
mmol)、およびヘキサフルオロ−m−キシレン10
mlを冷却管を装備した100mlの2口フラスコに仕
込み、脱気後、95℃に加熱し約3.5時間撹拌した。
その後、温度125℃で5.5時間加熱した後、フラス
コを冷却し重合を停止し、内容物をメタノール中に沈殿
させ、収率72%で重合体を得た。
【0073】得られた重合体はブロック共重合体(F8
A−b−St)であり、その数平均分子量(Mn )は3
0000、分子量分布(Mw /Mn )は1.38であっ
た。
【0074】(例12)TEMPO 0.28g(1.
8mmol)、BPO 0.36g(1.5mmo
l)、St 10.1g(97.1mmol)、および
トルエン100mlを冷却管を装備した500mlの3
口フラスコに仕込み、脱気後、95℃に加熱し約3.5
時間撹拌した。その後、温度125℃で5.5時間加熱
した後、フラスコを冷却し重合を停止し、内容物をメタ
ノール中に沈殿させポリ(St)を得た。得られた重合
体の数平均分子量(Mn )は5400、分子量分布(M
w /Mn )は1.32、および収率は97%であった。
【0075】このポリ(St)1.7g(0.3mmo
l)、F8A 5.2g(2.0mmol)、およびト
ルエン10mlを冷却管を装備した100mlの2口フ
ラスコに仕込み、脱気後、95℃に加熱し約3.5時間
撹拌した。その後、温度125℃で5.5時間加熱した
後、フラスコを冷却し重合を停止し、内容物をメタノー
ル中に沈殿させ、収率72%で重合体を得た。
【0076】得られた重合体はブロック共重合体(St
−b−F8A)であり、その数平均分子量(Mn )は8
500、分子量分布(Mw /Mn )は1.23であっ
た。
【0077】(例13)TEMPO 0.28g(1.
8mmol)、BPO 0.36g(1.5mmo
l)、F10A 6.2g(10.6mmol)、およ
びトルエン100mlを冷却管を装備した500mlの
3口フラスコに仕込み、脱気後、95℃に加熱し約3.
5時間撹拌した。その後、温度125℃で5.5時間加
熱した後、フラスコを冷却し重合を停止し、内容物をメ
タノール中に沈殿させポリマーを得た。得られた重合体
の数平均分子量(Mnobs)は3500、分子量分布
(Mw/Mn )は1.32、および収率は97%であっ
た。
【0078】このポリ(F10A)1.3g(0.4m
mol)、St 1.9g(18mmol)、およびヘ
キサフルオロ−m−キシレン10mlを冷却管を装備し
た100mlの2口フラスコに仕込み、脱気後、95℃
に加熱し約3.5時間撹拌した。その後、温度125℃
で5.5時間加熱した後、フラスコを冷却し重合を停止
し、内容物をメタノール中に沈殿させ、収率72%で重
合体を得た。
【0079】得られた重合体はブロック共重合体(F1
0A−b−St)であり、その数平均分子量(Mn )は
7600、分子量分布(Mw /Mn )は1.22であっ
た。
【0080】(例14)TEMPO 0.28g(1.
8mmol)、BPO 0.36g(1.5mmo
l)、F2M 8.1g(21.5mmol)、および
トルエン100mlを冷却管を装備した500mlの3
口フラスコに仕込み、脱気後、95℃に加熱し約3.5
時間撹拌した。その後、温度125℃で5.5時間加熱
した後、フラスコを冷却し重合を停止し、内容物をメタ
ノール中に沈殿させポリマーを得た。得られた重合体の
数平均分子量(Mn )は4400、分子量分布(Mw
n )は1.42、および収率は95%であった。
【0081】このポリ(F2M)1.4g(0.3mm
ol)、St 1.9g(18mmol)、およびヘキ
サフルオロ−m−キシレン10mlを冷却管を装備した
100mlの2口フラスコに仕込み、脱気後、95℃に
加熱し約3.5時間撹拌した。その後、温度125℃で
5.5時間加熱した後、フラスコを冷却し重合を停止
し、内容物をメタノール中に沈殿させ、収率72%で重
合体を得た。
【0082】得られた重合体はブロック共重合体(F2
M−b−St)であり、その数平均分子量(Mn )は1
0000、分子量分布(Mw /Mn )は1.34であっ
た。
【0083】(例15)TEMPO 0.28g(1.
8mmol)、BPO 0.36g(1.5mmo
l)、F6S 10.3g(22.1mmol)、およ
びトルエン100mlを冷却管を装備した500mlの
3口フラスコに仕込み、脱気後、95℃に加熱し約3.
5時間撹拌した。その後、温度125℃で5.5時間加
熱した後、フラスコを冷却し重合を停止し、内容物をメ
タノール中に沈殿させポリマーを得た。得られた重合体
の数平均分子量(Mn )は6000、分子量分布(Mw
/Mn)は1.25、および収率は97%であった。
【0084】このポリ(F6S)1.2g(0.2mm
ol)、St 1.9g(18mmol)、およびヘキ
サフルオロ−m−キシレン10mlを冷却管を装備した
100mlの2口フラスコに仕込み、脱気後、95℃に
加熱し約3.5時間撹拌した。その後、温度125℃で
5.5時間加熱した後、フラスコを冷却し重合を停止
し、内容物をメタノール中に沈殿させ、収率72%で重
合体を得た。
【0085】得られた重合体はブロック共重合体(F2
M−b−St)であり、その数平均分子量(Mn )は1
5000、分子量分布(Mw /Mn )は1.18であっ
た。
【0086】(例16)TEMPO 0.28g(1.
8mmol)、BPO 0.36g(1.5mmo
l)、FOA 10g(14.0mmol)、およびト
ルエン100mlを冷却管を装備した500mlの3口
フラスコに仕込み、脱気後、95℃に加熱し約3.5時
間撹拌した。その後、温度125℃で5.5時間加熱し
た後、フラスコを冷却し重合を停止し、内容物をメタノ
ール中に沈殿させポリマーを得た。得られた重合体の数
平均分子量(Mn )は6400、分子量分布(Mw /M
n )は1.55、および収率は92%であった。
【0087】このポリ(FOA)1.2g(0.2mm
ol)、St 1.9g(18mmol)、およびヘキ
サフルオロ−m−キシレン10mlを冷却管を装備した
100mlの2口フラスコに仕込み、脱気後、95℃に
加熱し約3.5時間撹拌した。その後、温度125℃で
5.5時間加熱した後、フラスコを冷却し重合を停止
し、内容物をメタノール中に沈殿させ、収率72%で重
合体を得た。
【0088】得られた重合体はブロック共重合体(FO
A−b−St)であり、その数平均分子量(Mn )は1
5700、分子量分布(Mw /Mn )は1.45であっ
た。
【0089】(例17)AIBN 0.26g(1.6
mmmol)、F8A 16.5g(32.9mmo
l)、およびトルエン10mlを冷却管を装備した10
0mlの2口フラスコに仕込み、脱気後、系中を窒素置
換し、115℃で8時間撹拌を続けた後、MMA 4.
9g(49mmol)を加えさらに8時間撹拌を続け
た。フラスコを冷却し重合を停止し、内容物をメタノー
ル中に沈殿させ収率92%で重合体を得た。
【0090】得られた重合体のGPCを測定したところ
2本のピークが観測された。ベンゼンで溶媒分別を行い
可溶部のGPCを測定したところ単一のピークが観測さ
れた。 1H−NMRデータよりベンゼン不溶部はポリ
(F8A)、ベンゼン可溶部はポリ(MMA)であるこ
とがわかった。図2にGPCのクロマトグラムを示す。
【0091】(例18)BPO 0.36g(1.5m
mol)、F8A 16.5g(31.8mmol)、
およびトルエン100mlを冷却管を装備した500m
lの3口フラスコに仕込み、脱気後、脱気後、95℃に
加熱し約3.5時間撹拌した。その後、温度125℃で
5.5時間加熱した後、フラスコを冷却し重合を停止
し、内容物をメタノール中に沈殿させ重合体を得た。得
られた重合体の数平均分子量(Mn)は27000、分
子量分布(Mw /Mn )は2.25、および収率は82
%であった。
【0092】得られたポリ(F8A) 1.3g(0.
05mmol)、St 3.2g(30.1mmo
l)、ヘキサフルオロ−m−キシレン10mlを冷却管
を装備した100mlの2口フラスコに仕込み、脱気
後、95℃に加熱し約3.5時間撹拌した。その後、温
度125℃で5.5時間加熱した後、フラスコを冷却し
重合を停止し、内容物をメタノール中に沈殿させ、収率
72%で重合体を得た。
【0093】得られた重合体のGPCを測定したところ
2本のピークが観測された。シクロヘキサンで溶媒分別
を行い可溶部のGPCを測定したところ単一のピークが
観測された。 1H−NMRデータよりシクロヘキサン不
溶部はポリ(F8A)、シクロヘキサン可溶部はポリ
(St)であることがわかった。図3にGPCのクロマ
トグラムを示す。
【0094】(例19)BPO 3.6g(1.5mm
ol)、St 3.3g(31.8mmol)、および
トルエン100mlを冷却管を装備した500mlの3
口フラスコに仕込み、脱気後、脱気後、95℃に加熱し
約3.5時間撹拌した。その後、温度125℃で5.5
時間加熱した後、フラスコを冷却し重合を停止し、内容
物をメタノール中に沈殿させ重合体を得た。得られた重
合体の数平均分子量(Mn )は18000、分子量分布
(Mw /Mn )は1。96、および収率は88%であっ
た。
【0095】このポリ(St) 1.3g(0.06m
mol)、F8A 15.6g(30.1mmol)、
ヘキサフルオロ−m−キシレン10mlを冷却管を装備
した100mlの2口フラスコに仕込み、脱気後、95
℃に加熱し約3.5時間撹拌した。その後、温度125
℃で5.5時間加熱した後、フラスコを冷却し重合を停
止し、内容物をメタノール中に沈殿させ、収率72%で
重合体を得た。
【0096】この重合体のGPCを測定したところ2本
のピークが観測された。シクロヘキサンで溶媒分別を行
い可溶部のGPCを測定したところ単一のピークが観測
された。 1H−NMRデータよりシクロヘキサン不溶部
はポリ(F8A)、シクロヘキサン可溶部はポリ(S
t)であることがわかった。
【0097】
【発明の効果】ポリフルオロアルキル基含有連鎖とポリ
フルオロアルキル基不含連鎖とからなる新規なブロック
重合体を提供する。このブロック重合体はリビングラジ
カル重合法によって製造される。このリビングラジカル
重合法は従来のリビング重合法比較して重合条件に制約
が少なく、容易にブロック重合体が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】例2で得られたポリマーのGPCのクロマトグ
ラム
【図2】例17で得られたポリマーのGPCのクロマト
グラム
【図3】例18で得られたポリマーのGPCのクロマト
グラム

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリフルオロアルキル基含有付加重合性モ
    ノマーに由来する繰り返し単位を含む連鎖をブロック形
    成単位の1つとして含むことを特徴とする少なくとも2
    種の付加重合性モノマーのブロック共重合体。
  2. 【請求項2】ポリフルオロアルキル基含有付加重合性モ
    ノマーが、パーフルオロアルキル基含有アクリレート、
    パーフルオロアルキル基含有メタクリレート、またはパ
    ーフルオロアルキル基含有オレフィンである、請求項1
    のブロック共重合体。
  3. 【請求項3】ポリフルオロアルキル基含有付加重合性モ
    ノマーに由来する繰り返し単位を含む連鎖とポリフルオ
    ロアルキル基含有付加重合性モノマーに由来する繰り返
    し単位を含まない連鎖とを有する、請求項1または2の
    ブロック共重合体。
  4. 【請求項4】少なくとも2種の付加重合性モノマーを重
    合してブロック共重合体を製造する方法において、付加
    重合性モノマーの少なくとも1種がポリフルオロアルキ
    ル基含有付加重合性モノマーであり、かつブロック共重
    合体を製造する工程における少なくとも1つの重合工程
    を重合温度20〜150℃で行うことを特徴とするブロ
    ック共重合体の製造法。
  5. 【請求項5】少なくとも2種の付加重合性モノマーを重
    合してブロック共重合体を製造する方法において、付加
    重合性モノマーの少なくとも1種がポリフルオロアルキ
    ル基含有付加重合性モノマーであり、かつブロック共重
    合体の製造における少なくとも1つの重合をリビングラ
    ジカル重合で行うことを特徴とするブロック共重合体の
    製造法。
  6. 【請求項6】ブロック共重合体が、付加重合性モノマー
    に由来する繰り返し単位からなる連鎖を少なくとも2つ
    有し、かつその連鎖の少なくとも2つをいずれもリビン
    グラジカル重合で形成する、請求項5の製造法。
  7. 【請求項7】ブロック共重合体が、ポリフルオロアルキ
    ル基含有付加重合性モノマーに由来する繰り返し単位を
    含む連鎖とポリフルオロアルキル基含有付加重合性モノ
    マーに由来する繰り返し単位を含まない連鎖とを有す
    る、請求項5または6の製造法。
  8. 【請求項8】ポリフルオロアルキル基含有付加重合性モ
    ノマーが、パーフルオロアルキル基含有アクリレート、
    パーフルオロアルキル基含有メタクリレート、またはパ
    ーフルオロアルキル基含有オレフィンである、請求項
    5、6または7の製造法。
  9. 【請求項9】リビングラジカル重合法が、ハロゲン原子
    移動型のリビングラジカル重合法である、請求項5、
    6、7または8の製造法。
  10. 【請求項10】ハロゲン原子移動型のリビングラジカル
    重合法が、塩素、臭素およびヨウ素から選ばれる少なく
    とも1種のハロゲンを少なくとも1個有する有機ハロゲ
    ン化合物(A)、周期律表第4族〜第12族から選ばれ
    る遷移金属と塩素、臭素およびヨウ素から選ばれるハロ
    ゲンとを構成要素とするハロゲン化金属(B)、および
    ハロゲン化金属(B)に配位可能な配位子(C)を反応
    させて得られる反応生成物(D)を重合開始剤とする重
    合法である、請求項9の製造法。
  11. 【請求項11】有機ハロゲン化合物(A)が1−フェニ
    ルエチルクロライドである、請求項10の製造法。
  12. 【請求項12】ハロゲン化金属(B)が塩化第一銅であ
    る、請求項10または11の製造法。
  13. 【請求項13】配位子(B)が2,2’−ジピリジルで
    ある、請求項10、11または12の製造法。
  14. 【請求項14】リビングラジカル重合法が、安定なニト
    ロキシフリーラジカルをラジカルキャッピング剤として
    用いるリビングラジカル重合法である、請求項5、6、
    7または8の製造法。
  15. 【請求項15】安定なニトロキシフリーラジカルが、
    2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジニルオキ
    シラジカルである、請求項14の製造法。
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