JPH10129936A - 2デリベリ練条機におけるケンス交換装置 - Google Patents

2デリベリ練条機におけるケンス交換装置

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JPH10129936A
JPH10129936A JP30359496A JP30359496A JPH10129936A JP H10129936 A JPH10129936 A JP H10129936A JP 30359496 A JP30359496 A JP 30359496A JP 30359496 A JP30359496 A JP 30359496A JP H10129936 A JPH10129936 A JP H10129936A
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cans
vibration
levers
casters
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JP30359496A
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English (en)
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Shinzo Nishimura
愼三 西村
Makoto Kuwabara
誠 桑原
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HARA SHIYOKUKI SEISAKUSHO KK
Hara Shokki Seisakusho KK
Original Assignee
HARA SHIYOKUKI SEISAKUSHO KK
Hara Shokki Seisakusho KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】2デリベリ練条機において、2本のキャスタ付
ケンスの回転中の振れを同時に防止しながらスライバを
収容させる。 【解決手段】2デリベリ練条機Dのケンス交換装置Aに
おいて、一対のカンディシュプレート13どうしの間に
振止レバー装置Eを配設し、該振止レバー装置Eを構成
する一対の振止レバー31a,31b が各カンディシュプ
レート13を挟んでほぼ対向する位置にそれぞれ外側ロ
ーラ29を配設し、前記振止レバー装置Eと各外側ロー
ラ29とから一対のケンス振止装置Bを構成し、前記一
対の振止レバー31a,31b を回動させて、一対のカン
ディシュプレート13と一体に回転する各キャスタ付ケ
ンスCが半径方向に移動することを2本同時に規制す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2デリベリ練条機
において、一対のカンディシュプレートに載置され、各
カンディシュプレートと一体になって回転する2本のキ
ャスタ付ケンスの振れを防止しながら該ケンスにスライ
バを収容させた後、各ケンスを同時に、しかも自動で交
換するためのケンス交換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術を説明するに当り、必要に応
じて本発明の実施例の図面を参照して説明する。図10
は、通常のケンスC’(キャスタが設けられていないケ
ンス)に対する2デリベリ練条機Dのケンス交換装置
A’の斜視図である。図10に示されるように、2デリ
ベリ練条機Dは、クリール1によって引き出されたスラ
イバSをドラフトパート2でドラフトし、これを集束し
た後カレンダローラ3で圧縮し、各コイラ4でコイリン
グして各デリベリにおける空ケンスC’に収容する。2
デリベリ練条機Dの下部には、カンディシュプレート1
3上において所定長のスライバSを収容した満ケンスと
空ケンスとを交換するためのケンス交換装置A’が配置
されている。ケンス交換装置A’について説明する。こ
のケンス交換装置A’は、ケンス搬送装置Pとケンス回
転装置Qとから構成されている。最初に、ケンス搬送装
置Pについて説明する。ケンス交換装置A’のボトムフ
レーム5の両側部には、スライバSが紡出される方向6
に沿って一対の無端鎖7が相対向して配設されていて、
該一対の無端鎖7に複数本のキャリアバー8が所定間隔
をおいて連結されている。一対の無端鎖7は、その前進
端部と後退端部とに配設された二対の鎖歯車26’に掛
装されていて、該二対の鎖歯車26’は、それぞれ連結
軸20’によって連結されている。前進端部の連結軸2
0’の一方側は鎖歯車26’から突出していて、2個の
歯車30’を介してモータM1 に連結されている。モー
タM1 が駆動されると、各連結軸20’と各歯車30’
とを介して二対の鎖歯車26’が回転される。その結
果、一対の無端鎖7が周回走行し、該無端鎖7に所定間
隔をおいて連結された複数本のキャリアバー8が周回走
行する。複数本のキャリアバー8は、2デリベリに亘る
長さを有しており、2本のケンスC’を並列させて同時
に搬送できる。
【0003】次に、ケンス回転装置Qについて説明す
る。図3、図5及び図10に示されるように、ボトムフ
レーム5には、その全面に亘ってボトムプレート9が敷
設されている。そして、ボトムフレーム5の前方で各コ
イラ4の下方のボトムプレート9には、各デリベリにお
けるケンスの大きさに対応して円形の穴11が設けられ
ている。これらの穴11の下方には、一対のカンホイー
ル歯車12が配置されていて、それらの上面にはそれぞ
れカンディシュプレート13が、軸受14を介して段付
軸15により同心に取付けられている。また、一対のカ
ンディシュプレート13の上面とボトムプレート9の上
面は、ほぼ同一平面になっている。各カンディシュプレ
ート13には空ケンスが載置され、紡出されたスライバ
Sが収納される。各カンホイール歯車12は、その間に
配置されるキャリア歯車16と噛合している。モータM
2 からの駆動力がベルト17を介して伝達され、各カン
ホイール歯車12が回転する。各カンディシュプレート
13は、上方の各コイラ4と同方向に回転する。
【0004】図11に示されるように、ボトムプレート
9において一対のカンホイール歯車12と対応する部分
には、複数の長穴18が設けられていて、ボトムフレー
ム5の長手方向(ケンスC’が搬送される方向)に移動
させることができる。そして、ボトムプレート9を長穴
18に沿って移動させると共に、図示しない手段によっ
てカンホイール歯車12をケンスC’が搬送される方向
に移動させることにより、一対のカンホイール歯車12
と一対のカンディシュプレート13の位置を変えること
ができる。また、キャリア歯車16も図示しない手段に
よって前記したのと同じ方向に移動させることができ
る。そのため一対のカンディシュプレート13に載置さ
れるケンスC’の中心とコイラ4の中心の偏心量を変化
させることができ、種々の太さのスライバSを望ましい
状態でケンスC’に収容させることができる。
【0005】近時、紡機(特に練条機)の高速運転によ
り紡出量が増大し、従来の収容量のケンスを使用する
と、満ケンスになるまでの時間が短くなり、ケンス交換
の回数が増えて生産効率が悪くなる。そのため、ケンス
が大型化する傾向にある。ケンスの大型化によりスライ
バの収容量が増え、作業者が重量物となったケンスを手
動で移動させることが困難になっている。そのため、図
5及び図9に示されるように、ケンスの底に複数(本実
施例では3個)のキャスタ19が取付けられたキャスタ
付ケンスCが使用されている。複数のキャスタ19は、
同一円周上にほぼ同一角度をおいて配設されている。各
キャスタ19を保持しているブラケット21は、各支持
軸22を中心にそれぞれ独立して回転自在に配設されて
いる。この種のキャスタ付ケンスCは、工場内を移動さ
せる場合には有利であるが、紡出されるスライバSを収
容する際、即ち、回転する一対のカンディシュプレート
13にキャスタ付ケンスCを載置し、該ケンスCを回転
させながらスライバSを収容する際には、該ケンスCが
一対のカンディシュプレート13の回転力により、その
半径方向に移動(ケンスが振れる)してしまい、スライ
バSを一定の状態で収容することができない。
【0006】上記した問題を解決するために、キャスタ
付ケンスのキャスタがカンディシュプレートに載置され
る部分に環状溝を設け、該環状溝にキャスタを位置させ
て、キャスタ付ケンスの下端の周縁部をカンディシュプ
レートに接するようにしたり、カンディシュプレートに
キャスタ付ケンスを載置する載置台を設けるようにした
技術(実開昭62−140065号公報)が開示されて
いる。これらの技術は、カンディシュプレート、或いは
カンディシュプレートに設けられた載置台にキャスタ付
ケンスの下端の周縁部を載置することにより、キャスタ
付ケンスをカンディシュプレートと一体にして回転させ
て紡出スライバを収容するための技術である。
【0007】そこで、キャスタ付ケンスがカンディシュ
プレートと一体になって回転する際に、キャスタ付ケン
スの外周面を規制部材で規制する技術が、実公昭43
−182号、実公昭46−31944号、実公昭4
6−34356号の各公報に開示されている。の公報
に開示の技術は、作業者がカンディシュプレート上にキ
ャスタ付ケンスを搬入し、手動で規制部材に前記キャス
タ付ケンスを係止させる。この状態でキャスタ付ケンス
に所定長のスライバを収容した後、規制部材を外して満
ケンスを排出する。しかし、この技術はケンスの自動交
換を想定した技術ではない。また、及びの各公報に
開示された技術は、1デリベリ練条機においてカンディ
シュプレートに載置されたキャスタ付ケンスの位置を規
制するための装置であり、2デリベリ練条機において2
本のキャスタ付ケンスの位置を同時に規制するための装
置ではない。しかも、2デリベリ練条機において、一対
のカンディシュプレート上のキャスタ付ケンスの位置規
制を同時に行うためには、各デリベリの間に規制装置を
配置する必要がある。しかし、及びの各公報で開示
された装置を、2デリベリ練条機における各デリベリ間
の極めて限定された空間に配置することは困難である。
【0008】また、前述したように練条機では、スライ
バの主として太さによって、カンディシュプレート上の
ケンスの中心とコイラの中心の偏心量を変化させて収容
することが行われる。この操作は、前述したように、カ
ンディシュプレートをケンスが搬送される方向に沿って
移動させることにより成されるが、上記した各技術では
ケンスの規制装置が固定されているため、前記偏心量を
変化させることは極めて困難である。
【0009】キャリアバー8がケンスの外周面を押圧す
る場合、ケンスはカンディシュプレート13上に位置し
たままの状態で搬送される。これは、キャスタ付ケンス
Cであっても、段落番号「0006」に記載した如くキ
ャスタ19をカンディシュプレート13の環状溝に位置
させて、該キャスタ付ケンスCの下端の周縁部をカンデ
ィシュプレート13に接するようにした場合も同様であ
る。しかし、キャスタ付ケンスCでキャスタ19の部分
を前記カンディシュプレートの環状溝に位置させても、
該ケンスCの下端の周縁部がカンディシュプレート13
に接しない場合(キャスタ19が大きい場合)には、キ
ャリアバー8がキャスタ19の部分ではなく、キャスタ
付ケンスCの外周面の下端部を押圧するようにしなけれ
ばならない。
【0010】そのため、図4に示されるように、複数本
のキャリアバー8をボトムプレート9から比較的上方の
空間を周回走行させて、キャスタ付ケンスCの外周面の
下端部を押圧することが必要となる。しかし、このよう
に構成すると、複数本のキャリアバー8とボトムプレー
ト9との間に大きな空間Wが生じてしまい、この空間W
に異物が入り込む可能性がある。この状態で複数本のキ
ャリアバー8を周回走行させると、前記した異物とキャ
リアバー8とが干渉し、前記キャリアバー8を損壊させ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した問
題に鑑み、2デリベリ練条機において、その下端の周縁
部がカンディシュプレートに接しないキャスタ付ケンス
にスライバを収容する場合、各カンディシュプレートに
載置されたキャスタ付ケンスの位置を規制することによ
り、前記キャスタ付ケンスの振れを防止して、該ケンス
に一定の状態でスライバを収容させることを課題として
いる。
【0012】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の採用した手段は、2本のキャスタ付ケンスを
並列させて同時に搬送可能な間隔を有して一対の無端鎖
が相対向して配設され、該一対の無端鎖に複数本のキャ
リアバーが所定間隔をおいて連結され、ケンスの搬出側
に一対のカンディシュプレートが並列した状態で回転可
能に配設されて、前記一対のカンディシュプレート上の
2本の満ケンスと、搬入側に並列状態で搬入された2本
の空ケンスとを周回走行する前記複数本のキャリアバー
により背面側から同時に押圧して、前記一対のカンディ
シュプレートにおける前記満ケンスを前記空ケンスに同
時に交換する構成の2デリベリ練条機におけるケンス交
換装置において、前記一対のカンディシュプレートの間
で、搬送されるケンスと干渉しない非干渉空間に振止レ
バー装置が配設されていて、該振止レバー装置は一対の
振止レバーのほぼ中央部が互いに連結されていると共
に、それらの両端部にそれぞれ内側規制体が取付けられ
て、作動手段により一対の振止レバーが水平面内で開閉
する構成であって、前記振止レバー装置と、前記一対の
振止レバーが各カンディシュプレートを挟んでほぼ対向
する部分に配設された外側規制体とから各デリベリにお
けるケンス振止装置が構成され、ケンスにスライバを収
容する際には、これらのケンスを回転させると共に、前
記一対の振止レバーを閉じて、これらの両端部に配設さ
れた内側規制体と前記外側規制体とによって回転中のケ
ンスの振れを防止し、ケンスを交換する際には、前記一
対の振止レバーを開いて、該一対の振止レバーが前記非
干渉空間に収納されるように構成したことである。
【0013】人手によって搬入された2本のキャスタ付
ケンスが、一対の無端鎖に連結された複数本のキャリア
バーによりその外周面が押圧され、並列状態で各デリベ
リにおけるそれぞれのケンス搬送空間を同時に搬送され
る。2本のキャスタ付ケンスが一対のカンディシュプレ
ートに載置されると、複数本のキャリアバーの走行が停
止し、各デリベリ間の非干渉空間に配設された振止レバ
ー装置を構成する一対の振止レバーが、各ケンスの中心
に向かって回動する。一対の振止レバーの両端部には内
側規制体が配設されていて、該一対の振止レバーとほぼ
対向する部分に配設された外側規制体とにより、回転中
のキャスタ付ケンスの振れが防止される。上記した振止
レバー装置と外側規制体は各デリベリに配設されてい
て、一対のケンス振止装置を構成しているため、2本の
キャスタ付ケンスは各デリベリにおいて同時に振れが防
止される。2本のキャスタ付ケンスに所定長のスライバ
が収容されると、一対の振止レバーが回動して非干渉空
間に収納される。再び複数本のキャリアバーが周回走行
し、2本のキャスタ付ケンスが並列状態で同時に搬送さ
れて排出される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、実施例を挙げて本発明を詳
細に説明する。なお、「従来の技術」の項目で説明した
部分と同一部分には同一符号を付し、重複説明を避けて
本発明の特徴的部分についてのみ説明する。以下に記載
される「ケンス」は全て「キャスタ付ケンス」であり、
「ケンスC」と「キャスタ付ケンスC」とは同一のもの
である。図1及び図2に示されるように、2デリベリ練
条機Dにおけるケンス交換装置Aのボトムフレーム5
は、その平面視においてほぼ長方形となるようにアング
ル材を組付けて形成されている。ボトムフレーム5に
は、床面Fとほぼ同一になるようにボトムプレート9が
設けられている。ボトムフレーム5の前部(図1の左
側)の搬出側には、「従来の技術」に記載したケンス搬
送装置Pとケンス回転装置Qとが配設されている。ボト
ムフレーム5の後部(図1の右側)の搬入側から人手に
よって搬入されたキャスタ付ケンスCは、ボトムプレー
ト9の上面を複数本のキャリアバー8によって並列状態
で2本同時に搬送されて、一対のカンディシュプレート
13に載置される。ボトムフレーム5の前部のほぼ中央
部には、ボトムフレーム5の長手方向(キャスタ付ケン
スCが搬送される方向)に沿ってセンタープレート23
が配設されている。このセンタープレート23は、2デ
リベリ練条機Dの図示しない機台に取付けられている。
センタープレート23の後部には、キャスタ規制部材2
4が配設されている。センタープレート23とキャスタ
規制部材24とは、ボトムプレート9において2本のキ
ャスタ付ケンスCが搬送される空間(ケンス搬送空間
V)を各デリベリに分割するという機能を有している。
そして、センタープレート23とキャスタ規制部材24
とにより、搬送される2本のキャスタ付ケンスCがボト
ムフレーム5の幅方向の内側に一定以上移動することが
規制されている。センタープレート23は、キャスタ付
ケンスCの外周面を規制し、キャスタ規制部材24は、
キャスタ付ケンスCのキャスタ19の部分を規制してい
る。キャスタ規制部材24の後端部は鋭角状になってい
て、2本のキャスタ付ケンスCが各ケンス搬送空間Vに
搬入され易くなっている。このセンタープレート23に
は、後述する振止レバー装置Eが配設されている。
【0015】ボトムプレート9の幅方向の両側方部の上
面には、ボトムフレーム5の長手方向に沿ってそれぞれ
サイドプレート25が配設されている。図3に示される
ように、サイドプレート25は正面視において倒立した
L字形状を成しており、各張出部25aが一対の無端鎖
7の直上方に配置されている。即ち、各サイドプレート
25は、搬送中のキャスタ付ケンスCがボトムプレート
9の幅方向の外側に一定以上移動しないように規制して
いると共に、一対の無端鎖7をカバーするという機能を
有している。
【0016】図1及び図2に示されるように、ボトムフ
レーム5の長手方向(キャスタ付ケンスCが搬送される
方向)に沿って、一対の無端鎖7が配設されている。一
対の無端鎖7は、その前進端部と後退端部においては、
四対の鎖歯車26a〜26dによって支持されている。
四対の鎖歯車26a〜26dを、一対の無端鎖7の前進
端部の下方に配設されたものから後退端に向かって、
「鎖歯車26a,26b,26c,26d 」と記載する。複数
本のキャリアバー8がキャスタ付ケンスCの外周面の下
端部を押圧するため、一対の無端鎖7が掛装されている
四対の鎖歯車26a〜26dは、その前進端部と後退端
部において上下に所定間隔をおいて配設されている。即
ち、一対の無端鎖7の上方走行路R1 の部分がボトムプ
レート9の上方に位置されており、一対の無端鎖7の下
方走行路R2 の部分がボトムプレート9の下方に位置さ
れている。そして、その前進端部と後退端部における部
分が、それぞれ垂直走行路R3 となっている。各垂直走
行路R3 の部分において、上方の二対の鎖歯車26c,2
6d がそれぞれ相対向している部分には、キャスタ付ケ
ンスCを搬送させるために各開口部が形成されている。
図1に示されるように、一対の無端鎖7の前進端部の下
方に配設された一対の鎖歯車26aどうしは、連結軸2
0によって連結されている。連結軸20の一方側は鎖歯
車26aから突出していて、この部分に歯車30aが取
付けられている。この歯車30aと、モータM1 に取付
けられた歯車30bとが噛合している。モータM1 が駆
動されると、各歯車30a,30b と連結軸20とを介し
て、一対の鎖歯車26aが回転される。その結果、一対
の無端鎖7が周回走行し、該無端鎖7に所定間隔をおい
て連結された複数本のキャリアバー8が周回走行する。
図1及び図4に示されるように、一対の無端鎖7の前進
端部の上方に配設された一対の鎖歯車26dのうち、一
方側の鎖歯車26dの近傍には第1のリミットスイッチ
LS1 が取付けられている。また、第1のリミットスイ
ッチLS1 からボトムフレーム5の長手方向に沿って一
定の距離だけ離れた箇所には、第2のリミットスイッチ
LS2 が取付けられている。第2のリミットスイッチL
2 は、複数本のキャリアバー8によって同時に搬送さ
れた2本のキャスタ付ケンスCが、一対のカンディシュ
プレート13に載置されたことを検出している。
【0017】図1及び図5に示されるように、各カンデ
ィシュプレート13の上面には、該プレート13の中心
と同心となって環状溝27が形成されている。各環状溝
27は、キャスタ付ケンスCの複数のキャスタ19が嵌
まり込むように形成されている。そして各環状溝27の
下面には、1ないし複数個のストッパ28が固設されて
いる。ケンス搬送空間Vを搬送されたキャスタ付ケンス
Cは、カンディシュプレート13に載置されると同時
に、そのキャスタ19が環状溝27に嵌まり込む。一対
のカンディシュプレート13が回転すると、その反作用
でキャスタ付ケンスCは一対のカンディシュプレート1
3と反対方向に回転しようとする。しかし、キャスタ付
ケンスCにおける少なくとも一つのキャスタ19が前記
ストッパ28に当接するため、その状態で該ケンスCは
静止する。このストッパ28の高さは低いため、キャリ
アバー8がキャスタ付ケンスCの外周面を押圧すると、
簡単に乗り越えることができる。
【0018】各ケンス搬送空間Vにおいて、一対のカン
ディシュプレート13が配置された箇所には、一対のケ
ンス振止装置Bが配設されている。ケンス振止装置Bに
ついて説明する。一対のケンス振止装置Bは、センター
プレート23内に配設された振止レバー装置Eと、各サ
イドプレート25の上面に配設された外側規制体(本実
施例の場合、外側ローラ29)とから構成されている。
前記振止レバー装置Eは、一対のケンス振止装置Bに対
して共有されている。
【0019】振止レバー装置Eについて説明する。図6
ないし図8に示されるように、この振止レバー装置E
は、主に略S字状で長さが異なる一対の振止レバー31
a,31b と、その後方に配設された空圧シリンダ32と
から構成されている。そして、図2及び図7に示される
ように、センタープレート23の直下で、しかも一対の
無端鎖7の直上で、複数本のキャリアバー8の周回走行
に支障のない空間に配設されている。ここで、長さが短
い方の振止レバーを「振止レバー31a」と記載し、長
さが長い方の振止レバーを「振止レバー31b」と記載
する。図6及び図7に示されるように、一対の振止レバ
ー31a,31b は、長い方の振止レバー31bの上方に
短い方の振止レバー31aが互いに反転された状態で配
置され、一対の振止レバー31a,31b のほぼ中央の連
結部を、下方から支承軸33が貫通している。各振止レ
バー31a,31b は、この支承軸33を中心に回動可能
である。センタープレート23において、一対の振止レ
バー31a,31b の連結部に対応する部分には、ボトム
フレーム5の長手方向(キャスタ付ケンスCが搬送され
る方向)に沿って長穴34が形成されている。支承軸3
3は、固定ボルト35により前記した長穴34を介して
センタープレート23に締付けられている。固定ボルト
35を緩め、支承軸33を長穴34に沿って移動させる
ことにより、一対の振止レバー31a,31b をボトムフ
レーム5の長手方向に沿って移動させることができる。
一対の振止レバー31a,31b のほぼ中央の連結部は、
一対のカンディシュプレート13の各中心を結ぶ直線上
に配置される。
【0020】一対の振止レバー31a,31b の両端部に
は、それぞれ内側規制体の一実施例である内側ローラ3
6が回転自在にして配設されている。上方の振止レバー
31aの両端部には、内側ローラ36が該振止レバー3
1aの下方に水平に支承されていて、下方の振止レバー
31bの両端部には、内側ローラ36が該振止レバー3
1bの上方に水平に支承されている。このように配置す
ることにより、全ての内側ローラ36が同一の高さに配
置される。
【0021】上方の振止レバー31aの後端部には、上
方の荷重支持リンク37aの一端部が連結されており、
下方の振止レバー31bの後端部には、下方の荷重支持
リンク37bの一端部が連結されている。そして、一対
の荷重支持リンク37a,37b において、一対の振止レ
バー31a,31b と連結されていない側の端部が互いに
連結されて第1のリンク機構L1 が構成されている。同
様にして、一対の振止レバー31a,31b の前端部に
も、一対の荷重支持リンク38a,38b が連結されて第
2のリンク機構L2 が構成されている。これらの荷重支
持リンク37a,37b,38a,38b は、互いの長さが異
なっていて、共に上方の荷重支持リンク37a,38a の
方が長くなっている。
【0022】センタープレート23において、第1のリ
ンク機構L1 が構成されている部分の近傍には、センタ
ープレート23の長手方向に沿って長穴39が形成され
ている。一対の荷重支持リンク37a,37b のうち、上
方の荷重支持リンク37aにおいて前記長穴39と対応
する部分には、カムボール41が固設されている。そし
て、このカムボール41のローラ部41aが、前記長穴
39の幅方向に対して僅かな隙間を介して嵌まり込んで
いる。一対の振止レバー31a,31b が開閉する際に、
一対の荷重支持リンク37a,37b は、この長穴39に
沿って移動される。
【0023】一対の振止レバー31a,31b の後方に
は、空圧シリンダ32が配設されている。空圧シリンダ
32の後端部は、センタープレート23に固設されたブ
ロック42に回動可能にして取付けられている。前記し
た一対の荷重支持リンク37a,37b が互いに連結され
ている部分に、前記空圧シリンダ32のシリンダロッド
32aの先端部が固設されている。空圧シリンダ32を
作動させると、シリンダロッド32aが前進・後退す
る。同時に、各リンク機構L1,L2 を介して一対の振止
レバー31a,31b が開閉する。センタープレート23
においてブロック42が固設される位置は、空圧シリン
ダ32を作動させてそのシリンダロッド32aを前進さ
せた際に、一対の振止レバー31a,31b の後端部にお
ける一対の荷重支持リンク37a,37b がほぼ直線とな
り、同じく前端部における一対の荷重支持リンク38a,
38b が直線に近い状態になる位置である。そして、セ
ンタープレート23において前記したブロック42が取
付けられる部分には、センタープレート23の長手方向
に沿って長穴43が形成されている。ブロック42は、
この長穴43を介して固設されているため、前述した一
対の振止レバー31a,31b の移動に伴い、空圧シリン
ダ32を前記一対の振止レバー31a,31b と同方向に
移動させることができる。そのため、ケンスCの偏心量
を変化させる操作(「従来の技術」の項目を参照)に対
応して、振止レバー装置Eを移動させることができる。
上記したように、一対の荷重支持リンク37a,37b
は、ケンスCの回転中の振れによる荷重を支持する荷重
支持リンクとしての機能(後述)と共に、空圧シリンダ
32によって一対の振止レバー31a,31b を開閉する
作動リンクとしての機能をも有している。
【0024】次に、ケンス振止装置Bについて説明す
る。図1及び図3に示されるように、各サイドプレート
25の張出部25aの上面には、外側ローラ29が回転
自在に配設されている。各外側ローラ29の配設位置
は、前記振止レバー装置Eを構成する一対の振止レバー
31a,31b が各カンディシュプレート13を挟んでほ
ぼ対向する位置である。そして、各外側ローラ29は、
一対の内側ローラ36とほぼ同じ高さに配設されてい
る。しかも、各外側ローラ29は搬送されるキャスタ付
ケンスCと干渉しない部分に配設されているため、該ケ
ンスCの搬送に支障がない。上記した振止レバー装置E
と各外側ローラ29とから各デリベリにおけるケンス振
止装置Bが構成されている。即ち、振止レバー装置E
は、各デリベリにおいて共有されている。図6ないし図
8に示されるように、一対のカンディシュプレート13
にキャスタ付ケンスCが載置された状態で、空圧シリン
ダ32を作動させ、そのシリンダロッド32aを前進さ
せる。すると、第1及び第2のリンク機構L1,L2 を介
して一対の振止レバー31a,31b が閉じる方向に回動
する。即ち、一対の振止レバー31a,31b が、各キャ
スタ付ケンスCの平面視における中心に向かって回動す
る。一対の振止レバー31a,31b の両端部に支承され
た各内側ローラ36と、前記外側ローラ29とが、各キ
ャスタ付ケンスCの外周面に近接して配置され、各カン
ディシュプレート13と一体になって回転する各キャス
タ付ケンスCが振れる(半径方向に移動する)ことが規
制される。一対の振止レバー31a,31b は、それらの
両端部に配設された各内側ローラ36と、一対の振止レ
バー31a,31b にほぼ対向して配設された外側ローラ
29とによって、回転するキャスタ付ケンスCの半径方
向の移動を規制することが可能な長さを有している。
【0025】キャスタ付ケンスCが正常回転(キャスタ
付ケンスCが振れずに回転している状態)している場
合、外側ローラ29と各内側ローラ36との間には、僅
かな隙間が形成されている。そのため、正常回転時にお
けるケンスCの外周面が押圧されることはない。ケンス
Cが何らかの原因で振れると、外側ローラ29と各内側
ローラ36とによって、ケンスCが半径方向に移動する
ことが規制される。一対の振止レバー31a,31b は、
二対の荷重支持リンク37a,37b,38a,38bにより
支持されている。そのため、二対の荷重支持リンク37
a,37b,38a,38b が、ケンスCの振れによる荷重を
受圧し、ケンスCが一定以上半径方向に移動することは
ない。しかも、一対の荷重支持リンク37a,37b は、
長穴39に配設されたカムボール41によってセンター
プレート23の幅方向の移動が規制されているため、更
に確実にケンスCの荷重が支持される。一対の振止レバ
ー31a,31b は、略S字形状を成しているため、一対
の振止レバー31a,31b とケンスCとの間に逃し部4
4が形成され、該振止レバー31a,31b がケンスCに
干渉することはない。このように、振止レバー装置Eと
各外側ローラ29とによって構成された一対のケンス振
止装置Bにより、各デリベリにおけるキャスタ付ケンス
Cの振れが同時に規制される。
【0026】各デリベリのキャスタ付ケンスCに所定長
のスライバSが収容されると、空圧シリンダ32が作動
して、そのシリンダロッド32aが後退する。図8に示
されるように、第1及び第2のリンク機構L1,L2 を介
して、一対の振止レバー31a,31b がキャスタ付ケン
スCに対して開く方向に回動する。一対の振止レバー3
1a,31b の長さが異なっているため、各振止レバー3
1a,31b の両端部に支承された各内側ローラ36は、
センタープレート23の長手方向に対して斜めになった
状態で該センタープレート23内に収納される。このセ
ンタープレート23内は、搬送されるケンスCと干渉し
ない非干渉空間である。そして、一対の振止レバー31
a,31b の長さに対応して、二対の荷重支持リンク37
a,37b,38a,38b の長さも異なっていて、一対の振
止レバー31a,31b は、その幅方向の長さが最も短く
なった状態で収納される。そのため、センタープレート
23の幅方向の長さを短くすることができる。
【0027】所定長のスライバSが収容された2本のキ
ャスタ付ケンスCは、それらの外周面がキャリアバー8
によって2本同時に押圧されて搬送される。図3及び図
4に示されるように、キャスタ付ケンスCの底部には、
複数のキャスタ19が取付けられているため、該キャス
タ19の部分(ボトムプレート9とキャスタ付ケンスC
の底部との間)に大きな空間Wが存在する。この空間W
に異物が入り込んだ状態で複数本のキャリアバー8を周
回走行させると、該キャリアバー8を損壊させる。それ
を防止するため、ボトムプレート9における一対の無端
鎖7の前進端付近には、一対の光電センサ45が複数本
のキャリアバー8の長手方向に沿って配設されている。
この光電センサ45は、一対の無端鎖7の下方走行路R
2 の部分に存する異物を検出する。一対の無端鎖7の前
進端部の垂直走行路R3 の部分において異物が存する
と、光電センサ45により検出され、複数本のキャリア
バー8の周回走行が停止する。
【0028】図1を参照しながら、前述した第1及び第
2のリミットスイッチLS1,LS2と、光電センサ45
との作用について説明する。所定長のスライバSがキャ
スタ付ケンスCに収容されたことが、図示しない満ケン
スセンサによって検出されると満ケンス信号が発せら
れ、モータM1 が駆動して複数本のキャリアバー8が周
回走行する。複数本のキャリアバー8によって、2本の
キャスタ付ケンスCが同時に搬送される。その際、光電
センサ45が機能したままであると、該光電センサ45
が各キャスタ付ケンスCのキャスタ19を検知し、複数
本のキャリアバー8の周回走行を停止させてしまう。そ
のため、前記満ケンス信号が発信されると同時に、光電
センサ45の機能がいったん停止される。キャリアバー
8が2本のキャスタ付ケンスCを排出するとほぼ同時
に、該キャリアバー8により、第1のリミットスイッチ
LS1 が作動する。モータM1 が停止して複数本のキャ
リアバー8の走行がいったん停止すると共に、再び光電
センサ45が機能する。図示しないタイマの作用によ
り、一定時間経過後再び複数本のキャリアバー8が走行
する。この状態で、無端鎖7の下方走行路R2 の部分に
異物が存すると、光電センサ45がそれを検出して、複
数本のキャリアバー8の走行を停止させる。異物が存在
しなければ、複数本のキャリアバー8はそのまま周回走
行する。後続するキャリアバー8が、2本のキャスタ付
ケンスCを一対のカンディシュプレート13に載置させ
る位置まで走行したことが、第2のリミットスイッチL
2 によって検出されると、2デリベリ練条機Dの機台
(図示せず)が作動し、該2本のケンスCにスライバS
を収容させる。
【0029】本実施例におけるケンス交換装置を構成す
る各装置は、全て自動で作動させることができる。その
ため、人手によって搬入されたキャスタ付ケンスに、自
動で所定長のスライバを収容し排出させることができ
る。本実施例において、内側規制体と外側規制体は何れ
もローラであるとして説明したが、ローラ以外のもので
も構わない。例えば、ケンスの外周面の曲率に沿った形
状で、その内側に緩衝材を取付けたものでもよい。ま
た、外側規制体の個数や取付位置は、本実施例のみに限
定されるものではない。また、本実施例のケンス振止装
置は、外側規制体と、振止レバー装置に配設された内側
規制体とによってキャスタ付ケンスの外周面を規制して
いるので、如何なる形状のキャスタ付ケンスでも、或い
はキャスタ付ケンス以外のケンスにも対応可能である。
【0030】
【発明の効果】本発明に係る2デリベリ練条機のケンス
交換装置は、2本のキャスタ付ケンスが並列状態で同時
に搬送され、これらのケンスと干渉しない非干渉空間に
配設された振止レバー装置と、該振止レバー装置とケン
スを挟んでほぼ対向する部分に配設された外側規制体と
から構成された一対のケンス振止装置により、一対のカ
ンディシュプレートと一体になって回転する各ケンスの
振れを同時に防止している。そのため、以下の諸効果が
奏される。(1)回転中のキャスタ付ケンスの振れが防
止されるため、紡出されるスライバが常に一定の状態で
収容される。(2)一対の振止レバーの長さと、一対の
荷重支持リンクの長さが異なっているため、それらが非
干渉空間に収納された際の幅方向の長さを短くできる。
そのため、2デリベリ練条機の限られた空間内に配設す
ることができる。(3)一対の振止レバーが略S字形状
を成しているため、該レバーとキャスタ付ケンスとが干
渉することがない。(4)キャスタ付ケンスが正常回転
している場合、該ケンスの外周面と内側規制体及び外側
規制体との間に僅かの隙間が形成されている。そのた
め、キャスタ付ケンスの外周面に傷をつけることがな
い。(5)外側規制体は、搬送されるキャスタ付ケンス
と干渉しない部分に配設されているため、該ケンスの搬
送に支障がない。(6)キャスタ付ケンスの偏心量を変
化させるために一対のカンディシュプレートを移動させ
る場合、簡単な操作で振止レバー装置を移動させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るケンス交換装置Aの平面図であ
る。
【図2】同じく側面図である。
【図3】同じく正面図である。
【図4】一対の無端鎖7の前進端部の垂直走行路R3
部分の拡大図である。
【図5】カンディシュプレート13に載置されたキャス
タ付ケンスCの一部を破断した側面図である。
【図6】振止レバー装置Eの平面図である。
【図7】振止レバー装置Eにおいて、一対の振止レバー
31a,31b がセンタープレート23内に収納された状
態の側面図である。
【図8】同じく平面図である。
【図9】キャスタ付ケンスCの底面図である。
【図10】通常のケンスC’に対する2デリベリ練条機
Dのケンス交換装置A’の斜視図である。
【図11】同じく一対のカンディシュプレート13の部
分の平面図である。
【符号の説明】
A:ケンス交換装置 B:ケンス振止装置 C:キャスタ付ケンス D:2デリベリ練条機 E:振止レバー装置 S:スライバ V:ケンス搬送空間 7:無端鎖 8:キャリアバー 12:カンホイール歯車 13:カンディシュプレート 23:センタープレート(非干渉空間) 29:外側ローラ(外側規制体) 31a,31b :振止レバー 32:空圧シリンダ(作動手段) 36:内側ローラ(内側規制体) 37a,37b :荷重支持リンク 38a,38b :荷重支持リンク

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2本のキャスタ付ケンスを並列させて同
    時に搬送可能な間隔を有して一対の無端鎖が相対向して
    配設され、該一対の無端鎖に複数本のキャリアバーが所
    定間隔をおいて連結され、ケンスの搬出側に一対のカン
    ディシュプレートが並列した状態で回転可能に配設され
    て、前記一対のカンディシュプレート上の2本の満ケン
    スと、搬入側に並列状態で搬入された2本の空ケンスと
    を周回走行する前記複数本のキャリアバーにより背面側
    から同時に押圧して、前記一対のカンディシュプレート
    における前記満ケンスを前記空ケンスに同時に交換する
    構成の2デリベリ練条機におけるケンス交換装置におい
    て、 前記一対のカンディシュプレートの間で、搬送されるケ
    ンスと干渉しない非干渉空間に振止レバー装置が配設さ
    れていて、該振止レバー装置は一対の振止レバーのほぼ
    中央部が互いに連結されていると共に、それらの両端部
    にそれぞれ内側規制体が取付けられて、作動手段により
    一対の振止レバーが水平面内で開閉する構成であって、 前記振止レバー装置と、前記一対の振止レバーが各カン
    ディシュプレートを挟んでほぼ対向する部分に配設され
    た外側規制体とから各デリベリにおけるケンス振止装置
    が構成され、 ケンスにスライバを収容する際には、これらのケンスを
    回転させると共に、前記一対の振止レバーを閉じて、こ
    れらの両端部に配設された内側規制体と前記外側規制体
    とによって回転中のケンスの振れを防止し、 ケンスを交換する際には、前記一対の振止レバーを開い
    て、該一対の振止レバーが前記非干渉空間に収納される
    ように構成したことを特徴とする2デリベリ練条機にお
    けるケンス交換装置。
  2. 【請求項2】 前記一対の振止レバーの長さが異なって
    いることを特徴とする請求項1に記載の2デリベリ練条
    機におけるケンス交換装置。
  3. 【請求項3】 前記一対の振止レバーの相対応する各端
    部は、該レバーが閉じた状態でほぼ直線状となる一対の
    荷重支持リンクで連結されて、一対の振止レバーの相対
    応する一方の端部を連結している一対の荷重支持リンク
    が、該一対の振止レバーを開閉させる作動リンクとして
    機能することを特徴とする請求項1に記載の2デリベリ
    練条機におけるケンス交換装置。
  4. 【請求項4】 前記一対の荷重支持リンクの長さが異な
    っていることを特徴とする請求項3に記載の2デリベリ
    練条機におけるケンス交換装置。
  5. 【請求項5】 前記一対の振止レバーは略S字形状であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の2デリベリ練条機
    におけるケンス交換装置。
  6. 【請求項6】 内側及び外側の各規制体はローラで構成
    されて、ケンスの正常回転時において、該ケンスの外周
    面との間に僅かの隙間が形成されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の2デリベリ練条機におけるケンス交
    換装置。
  7. 【請求項7】 外側規制体は、搬送されるケンスと干渉
    しない部分に固定されていることを特徴とする請求項1
    に記載の2デリベリ練条機におけるケンス交換装置。
  8. 【請求項8】 ケンス振止装置は、ケンスが搬送される
    方向に沿って移動可能になっていることを特徴とする請
    求項1に記載の2デリベリ練条機におけるケンス交換装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102774708A (zh) * 2011-05-11 2012-11-14 立达英格尔施塔特有限公司 纺织预处理机的换罐器以及用于换罐的方法
CN106232884A (zh) * 2014-05-26 2016-12-14 特吕茨施勒有限及两合公司 在梳理机上用于利用纤维带、例如棉花、化学纤维或者类似物填充圆形条筒的设备
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