JP3210892B2 - 物品の仕分装置 - Google Patents

物品の仕分装置

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JP3210892B2 JP30366797A JP30366797A JP3210892B2 JP 3210892 B2 JP3210892 B2 JP 3210892B2 JP 30366797 A JP30366797 A JP 30366797A JP 30366797 A JP30366797 A JP 30366797A JP 3210892 B2 JP3210892 B2 JP 3210892B2
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博之 鈴木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物品の仕分装置に
関し、特に、エンドレス状の走行路に沿って、台車連結
機構を介して少なくとも水平面内で屈曲可能に連結した
多数の走行台車を、リニアモータにより循環駆動しなが
ら、走行台車に対して傾動可能に配設したトレーを所定
の仕分シュートの位置で傾動させることにより、移載コ
ンベアからトレー上に搭載した物品を仕分シュートに払
い出すようにした物品の仕分装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、小包、その他の物品を、例えば、
送り先毎に区分して仕分けるために、移載コンベア及び
仕分シュートを備えたエンドレス状の走行路に沿って、
台車連結機構を介して少なくとも水平面内で屈曲可能に
連結した多数の走行台車を、リニアモータにより循環駆
動しながら、走行台車に対して傾動可能に配設したトレ
ーを所定の仕分シュートの位置で傾動させることによ
り、移載コンベアからトレー上に搭載した物品を仕分シ
ュートに払い出すようにした物品の仕分装置が実用化さ
れている(例えば、特許第2559624号公報参
照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のとおり、この物
品の仕分装置は、エンドレス状の走行路に沿って走行台
車をリニアモータにより循環駆動しながら物品の仕分を
行うものであるが、省スペース化を図りながら物品の仕
分効率を向上する要請に対しては、トレー、すなわち、
走行台車の台数を増加するか、あるいは、走行台車の走
行速度を高めることにより対処してきた。しかしなが
ら、仕分を行う物品の大きさとの関係で無制限に走行台
車の台数を増加することができず、一方、走行台車の走
行速度を高めた場合には、仕分精度が低下したり、騒音
の発生が著しくなるという問題があった。
【0004】本発明は、省スペース化を図りながら走行
台車の走行速度を高めることなく物品の仕分効率を向上
することができるようにした物品の仕分装置を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の物品の仕分装置は、エンドレス状の走行路
に沿って、台車連結機構を介して少なくとも水平面内で
屈曲可能に連結した多数の走行台車を、リニアモータに
より循環駆動しながら、走行台車に対して傾動可能に配
設したトレーを所定の仕分シュートの位置で傾動させる
ことにより、移載コンベアからトレー上に搭載した物品
を仕分シュートに払い出すようにした物品の仕分装置に
おいて、前記走行台車の上方に1個のトレーを、下方に
少なくとも1個のトレーを、それぞれ上下に間隔をあけ
て配設したことを特徴とする。
【0006】この物品の仕分装置は、走行台車に複数個
のトレーを上下に間隔をあけて配設することにより、同
じ走行速度で、例えば、走行台車に2個のトレーを配設
した場合には2倍、3個のトレーを配設した場合には3
倍の物品の仕分効率を得ることができ、また、走行路が
占める面積が増大せず省スペース化を図ることができ
る。特に、走行台車の上方に1個のトレーを、下方に少
なくとも1個のトレーを、それぞれ配設することによ
り、走行台車の上方の空間を有効利用して、大きな物品
の仕分を仕分装置全体を大形化することなく、支障なく
行うことができるようにするとともに、トレー等を含む
走行台車の重心を低くして、走行台車の走行を安定させ
ることができる。
【0007】また、トレーは、走行台車の前後位置で、
接続部材を用いて台車連結機構と接続し、隣接する前後
のトレー同士は、1本の共通の接続部材により接続する
ことができる。
【0008】これにより、走行台車同士、走行台車とト
レー、さらに、トレー同士を、水平面内で屈曲可能に確
実に連結及び接続することができる。
【0009】また、台車連結機構を介して水平面内及び
鉛直面内で屈曲可能に走行台車を連結するとともに、
レーは、走行台車の前後位置で、少なくとも前後2本の
接続部材を用いて走行台車と接続することができる。
【0010】これにより、走行路に高低差を設けること
ができ、トレー上への物品の搭載を低位置で、搭載した
物品の払い出しを高位置で行うようにして、物品に仕分
作業を一層効率化することができるとともに、必要に応
じて、走行路を立体的に構成して、走行路が占める面積
を低減して、一層の省スペース化を図ることができる。
【0011】また、走行台車の後端に設けた接続部材
と、該走行台車の後続の走行台車の前端に設けた接続部
とを、走行台車の幅方向にずらして配置することがで
きる。
【0012】これにより、走行台車が高低差を設けた走
行路を走行とき、前後の走行台車とトレーを接続する接
続部材同士が接触することを防止することができる。
【0013】また、走行台車にリアクションプレートを
水平に配設することができる。
【0014】これにより、リアクションプレートを含む
走行台車部分の高さを低減することができ、低減した高
さ部分を物品の搬送スペースとして有効利用することが
できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の物品の仕分装置に
おける多段式搬送台車の実施の形態を図面に基づいて説
明する。
【0016】図1〜図3に、本発明の物品の仕分装置の
第1参考例を示す。この物品の仕分装置は、小包、その
他の物品を、例えば、送り先毎に区分して仕分けるため
に、移載コンベア及び仕分シュート(図示省略)を備え
たエンドレス状に略水平に敷設したレール保持体11,
11を備えた走行路1に沿って、台車連結機構3を介し
て水平面内で屈曲可能に連結した多数の走行台車2を、
走行路1の任意の位置に任意の間隔で配設したリニアモ
ータの一次側LIM及び走行台車2の上部に設けたブラ
ケット21を介して上方に向けて垂設したリニアモータ
の二次側を構成するリアクションプレート4により循環
駆動しながら、走行台車2の下方に上下に間隔をあけて
2個(2段)のトレー5,5を、走行台車2に対して傾
動可能に配設し、トレー5,5を所定の仕分シュートの
位置で傾動させることにより、移載コンベアからトレー
5,5上に搭載した物品を仕分シュートに払い出すよう
に構成するようにしている。
【0017】走行台車2の前後端には、特に、これに限
定されるものではないが、クレビス形及びアイ形の台車
連結機構3としてのブラケット31,32をそれぞれ突
設し、枢軸33により前後の走行台車2,2をそのブラ
ケット32,31を介して連結するとともに、枢軸33
により走行ローラ61,61を保持した走行ローラブラ
ケット62を水平面内で揺動可能に支持するようにす
る。また、枢軸33の上方の走行台車2の前端に突設し
たブラケット31の上部には、ガイドローラ63,63
を保持したガイドローラ取付台64を固定するようにす
る。そして、走行台車2が走行する際、走行路1に沿っ
て敷設したレール保持体11,11に配設した走行用レ
ール12,12の上面により走行ローラ61,61を支
持するとともに、ガイド用レール13,13の側面によ
りガイドローラ63,63を支持することにより、走行
路1に対する走行台車2,2の高さ方向及び幅方向の位
置を、所定の位置に保持するようにする。
【0018】枢軸33の下部には、同軸上に接続部材8
を接続し、この接続部材8を介して、走行台車2の前後
位置で、走行台車2と、トレー5を走行台車2に対して
傾動可能に支持するトレー支持台7とを上下に間隔をあ
けて2段に接続し、走行台車2にトレー支持台7,7を
垂設するようにする。この接続部材8は、前後の走行台
車2で共用するようにする。
【0019】2台(2段)のトレー支持台7は、同じ構
造をしており、トレー支持台7の前後端には、特に、こ
れに限定されるものではないが、アイ形及びクレビス形
のブラケット71,72をそれぞれ突設し、ブラケット
71,72を介して接続部材8により、トレー5及びト
レー5上に搭載した物品を含むトレー支持台7の重量を
支持するようにするとともに、接続部材8を枢軸とし
て、前後のトレー支持台7,7をブラケット72,71
を介して走行台車2とともに、水平面内で屈曲可能に連
結するようにする。これにより、走行台車2及びトレー
支持台7,7を走行路1に沿って円滑に走行させること
ができる。
【0020】トレー支持台7の上部には、ブラケット7
3を配設し、このブラケット73に枢軸74及びトレー
5の下面に設けたブラケット51を介して、トレー5を
走行路1の両側に傾動可能に支持するようにする。ま
た、トレー支持台7の上部に配設したブラケット73の
両側には、トレー5の下面に当接してトレー5の傾動角
度を規制するとともに、トレー5の傾動時の衝撃を緩和
するショックアブソーバを兼ねたストッパ75を、斜上
方に突出するように配設する。
【0021】また、走行路1を配設した固定側10の仕
分シュートの位置には、トレー5を所定の仕分シュート
の位置で傾動させることにより、移載コンベアからトレ
ー5上に搭載した物品を仕分シュートに払い出すための
トレー傾動操作機構9を配設するようにする。このトレ
ー傾動操作機構9は、走行路1の両側又は片側に配設し
たエアシリンダ、ソレノイド(ロータリーソレノイド)
等の駆動機構からなり、所定のトレー5が通過する際
に、このトレー傾動操作機構9を駆動して、トレー5を
水平に支持しているロック機構(図示省略)を解除する
とともに、トレー5の一方の下面を下方より押し上げる
ように操作することにより、トレー5を一方側に傾動す
ることができるように構成されている。なお、トレー形
動操作機構9は、本参考例のものに限定されず、同様に
作用する任意の機構を採用することができる。
【0022】走行路1の任意の位置に任意の間隔で配設
したリニアモータの一次側LIMは、走行台車2の上部
に垂設したリニアモータの二次側を構成するリアクショ
ンプレート4が、その間隙を通過する際、リアクション
プレート4に推力を与え、物品をトレー5上に搭載した
走行台車2を所定の速度で走行させることができるよう
に、その設置台数及び設置位置を決定するようにする。
【0023】また、移載コンベア及び仕分シュートは、
上下に間隔をあけて配設した各トレー5,5上に物品を
搭載した後、搭載した物品を払い出すことができるよう
に配設する。
【0024】ところで、本参考例においては、走行台車
2に、2台(2段)のトレー支持台7、すなわち、トレ
ー5を、上下に間隔をあけて垂設するようにしたが、そ
の数は2台に限定されず、3台以上とすることもでき
る。
【0025】また、走行台車2とトレー支持台7の間
隔、トレー支持台7,7同士の間隔は、仕分を行う物品
の大きさに応じて任意に決定することができる。
【0026】次に、上記のとおり構成した物品の仕分装
置の動作について説明する。エンドレス状の走行路1に
沿って、台車連結機構3を介して水平面内で屈曲可能に
連結した多数の走行台車2を、リニアモータにより循環
駆動しながら、走行台車2に垂設したトレー支持台7に
対して傾動可能に配設したトレー5を所定の仕分シュー
トの位置で傾動させることにより、移載コンベアからト
レー5上に搭載した物品を仕分シュートに払い出すよう
にする。ところで、この物品の仕分装置においては、走
行台車2に複数個、本参考例においては、2個のトレー
5,5を上下に間隔をあけて配設するようにしているた
め、走行台車2の走行速度を高めることなく、走行台車
に1個のトレーを配設するようにした従来の場合と比較
して、約2倍の物品の仕分効率を得ることができるもの
となる。また、走行台車2を水平面内で屈曲可能に連結
する台車連結機構3の枢軸33の同軸上に接続部材8を
接続し、この接続部材8を枢軸として、トレー支持台
7,7を水平面内で屈曲可能に連結するようにしている
ため、走行台車2及びトレー支持台7,7を、エンドレ
ス状に略水平に敷設したレール保持体11,11を備え
た走行路1に沿って円滑に走行させることができる。
【0027】図4〜図5に、本発明の物品の仕分装置の
第2参考例を示す。この物品の仕分装置は、走行路1
を、上記第1参考例のように略水平に形成する代わり
に、走行路1に高低差を設けるようにし、これにより、
トレー上への物品の搭載を低位置で、搭載した物品の払
い出しを高位置で行うようにして、物品に仕分作業を一
層効率化することができるようにするとともに、必要に
応じて、走行路を立体的に構成して、走行路が占める面
積を低減して、一層の省スペース化を図ることができる
ようにしたものである。
【0028】このため、走行台車2の前後端には、特
に、これに限定されるものではないが、アイ形及びクレ
ビス形の台車連結機構3としてのブラケット31,32
をそれぞれ突設し、球状の連結部33aを有する枢軸3
3を介して連結することにより、前後の走行台車2,2
を水平面内及び鉛直面内で屈曲可能に連結するようにし
ている。
【0029】この場合において、走行ローラ61,61
を保持した走行ローラブラケット62及びガイドローラ
63,63を保持したガイドローラ取付台64を、走行
台車2の前後端のいずれか一方、本参考例においては走
行台車2の後端に、固走行ローラブラケット62は水平
面内で揺動可能に、一方、ガイドローラ取付台64は固
定して、それぞれ配設するようにする。なお、本参考例
においては、走行ローラ61,61を支持する走行用レ
ール12,12とガイドローラ63,63を支持するガ
イド用レール13,13を、共用するようにしている。
【0030】また、走行台車2とトレー5,5を傾動可
能に配設したトレー支持台7,7を接続する接続部材に
は、走行路1に高低差を設けるようにした関係上、走行
台車2に追随して、前後のトレー支持台7,7を水平面
内を含む全空間内で相対的に自由な位置関係を取ること
ができるように、上記第1参考例のように接続部材8を
前後の走行台車2で共用する代わりに、前後の走行台車
2,2とは別個の接続部材81,82を用いて、走行台
車2とトレー支持台7,7を、上下に間隔をあけて接続
することにより、1台の走行台車2を単位として、走行
台車2、トレー支持台7,7及び接続部材81,82に
より、略矩形のフレームを構成するようにしている。
【0031】この場合、走行台車2の後端に設けた走行
台車2とトレー支持台7を接続する接続部材82と、こ
の走行台車2の後続の走行台車2の前端に設けた走行台
車2とトレー支持台7を接続する接続部材81とを、走
行台車2の幅方向にずらして、本参考例においては、2
本の接続部材82の間に1本の接続部材81を配置する
ことにより、走行台車2が高低差を設けた走行路1を走
行とき、前後の走行台車2とトレー支持台7を接続する
接続部材82,81同士、すなわち、走行台車2、トレ
ー支持台7,7及び接続部材81,82により構成され
た略矩形のフレーム同士が接触することを防止すること
ができる。
【0032】また、トレー支持台7、本参考例において
は、下方のトレー支持台7には、ガイドローラ65,6
5を保持したガイドローラ取付台66を、走行台車2に
配設したガイドローラ63,63を保持したガイドロー
ラ取付台64に対応する下方位置に固定して配設し、走
行路1を配設した固定側10に敷設したガイド用レール
14,14の側面によりガイドローラ65,65を支持
することにより、走行路1に対する走行台車2、トレー
支持台7,7及び接続部材81,82により構成された
略矩形のフレームの幅方向の位置を、所定の位置に保持
するようにする。
【0033】なお、本参考例の物品の仕分装置のその他
の構成及び動作は、上記第1参考例の物品の仕分装置と
同様である。
【0034】図6〜図7に、本発明の物品の仕分装置の
第3参考例を示す。この物品の仕分装置は、上記第2参
考例の物品の仕分装置の変形例に係り、走行台車2の上
部にリニアモータの二次側を構成するリアクションプレ
ート4を垂設する代わりに、走行台車2の下部にリアク
ションプレート4を水平に配設するようにしたもので、
これにより、リアクションプレート4を含む走行台車部
分の高さを低減することができ、低減した高さ部分を物
品の搬送スペースとして有効利用することができるよう
にしたものである。
【0035】なお、本参考例の物品の仕分装置のその他
の構成及び動作は、上記第2参考例(第1参考例)の物
品の仕分装置と同様である。
【0036】図8〜図9に、本発明の物品の仕分装置の
第1実施例を示す。この物品の仕分装置は、上記第2参
考例の物品の仕分装置の変形例に係り、走行台車2の上
方に1個のトレー5を配設するようにしたもので、これ
により、走行台車2の上方の空間を有効利用することが
でき、特に、大きな物品の仕分を、仕分装置全体を大形
化することなく、支障なく行うことができるようにした
ものである。
【0037】本実施例においては、走行台車2の下方に
は、1個のトレー5を傾動可能に配設したトレー支持台
7を垂設するようにしているが、上記第2参考例の物品
の仕分装置と同様、走行台車2の下方に、2個のトレー
5,5を傾動可能に配設したトレー支持台7,7を垂設
するように構成することもできる。この場合は、走行台
車2の後端に設けた走行台車2とトレー支持台7を接続
する接続部材82と、この走行台車2の後続の走行台車
2の前端に設けた走行台車2とトレー支持台7を接続す
る接続部材81とを、走行台車2の幅方向にずらして、
本実施例においては、2本の接続部材82の間に1本の
接続部材81を配置することにより、走行台車2が高低
差を設けた走行路1を走行とき、前後の走行台車2とト
レー支持台7を接続する接続部材82,81同士、すな
わち、走行台車2、トレー支持台7,7及び接続部材8
1,82により構成された略矩形のフレーム同士が接触
することを防止するように構成することが望ましい。
【0038】なお、本実施例の物品の仕分装置のその他
の構成及び動作は、上記第2参考例(第1参考例)の物
品の仕分装置と同様である。
【0039】図10〜図11に、本発明の物品の仕分装
置の第2実施例を示す。この物品の仕分装置は、上記第
1実施例の物品の仕分装置の変形例に係り、走行台車2
の上部にリニアモータの二次側を構成するリアクション
プレート4を垂設する代わりに、走行台車2の下部にリ
アクションプレート4を水平に配設するようにしたもの
で、これにより、リアクションプレート4を含む走行台
車部分の高さを低減することができ、低減した高さ部分
を物品の搬送スペースとして有効利用することができる
ようにしたものである。
【0040】なお、本実施例の物品の仕分装置のその他
の構成及び動作は、上記第1実施例(第1参考例及び第
2参考例)の物品の仕分装置と同様である。
【0041】
【発明の効果】本発明の物品の仕分装置によれば、走行
台車に複数個のトレーを上下に間隔をあけて配設するこ
とにより、同じ走行速度で、例えば、走行台車に2個の
トレーを配設した場合には2倍、3個のトレーを配設し
た場合には3倍の物品の仕分効率を得ることができ、ま
た、走行路が占める面積が増大せず省スペース化を図る
ことができ、また、走行台車を含む駆動機構の構築コス
トがほとんど増大しないため、設備の構築コストを含む
物流コストを低減することができる。特に、本発明の物
品の仕分装置においては、走行台車の上方に1個のトレ
ーを、下方に少なくとも1個のトレーを、それぞれ配設
することにより、走行台車の上方の空間を有効利用し
て、大きな物品の仕分を仕分装置全体を大形化すること
なく、支障なく行うことができるようにするとともに、
トレー等を含む走行台車の重心を低くして、走行台車の
走行を安定させることができる。
【0042】また、トレーは、走行台車の前後位置で、
接続部材を用いて台車連結機構と接 続し、隣接する前後
のトレー同士は、1本の共通の接続部材により接続する
ことにより、走行台車同士、走行台車とトレー、さら
に、トレー同士を、水平面内で屈曲可能に確実に連結及
び接続することができる。
【0043】また、台車連結機構を介して水平面内及び
鉛直面内で屈曲可能に走行台車を連結するとともに、
レーは、走行台車の前後位置で、少なくとも前後2本の
接続部材を用いて走行台車と接続することにより、走行
路に高低差を設けることができ、トレー上への物品の搭
載を低位置で、搭載した物品の払い出しを高位置で行う
ようにして、物品に仕分作業を一層効率化することがで
きるとともに、必要に応じて、走行路を立体的に構成し
て、走行路が占める面積を低減して、一層の省スペース
化を図ることができる。
【0044】また、走行台車の後端に設けた接続部材
と、該走行台車の後続の走行台車の前端に設けた接続部
とを、走行台車の幅方向にずらして配置することによ
り、走行台車が高低差を設けた走行路を走行とき、前後
の走行台車とトレーを接続する接続部材同士が接触する
ことを防止することができる。
【0045】また、走行台車にリアクションプレートを
水平に配設することにより、リアクションプレートを含
む走行台車部分の高さを低減することができ、低減した
高さ部分を物品の搬送スペースとして有効利用すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の物品の仕分装置の第1参考例を示す外
観斜視図である。
【図2】同正面図である。
【図3】同側面図である。
【図4】本発明の物品の仕分装置の第2参考例を示し、
(a)は正面図、(b)は要部の平面図である。
【図5】同側面図である。
【図6】本発明の物品の仕分装置の第3参考例を示し、
(a)は正面図、(b)は要部の平面図である。
【図7】同側面図である。
【図8】本発明の物品の仕分装置の第1実施例を示す正
面図である。
【図9】同側面図である。
【図10】本発明の物品の仕分装置の第2実施例を示
し、(a)は正面図、(b)は要部の平面図である。
【図11】同側面図である。
【符号の説明】
1 走行路 12 走行用レール 13 ガイド用レール 14 ガイド用レール 2 走行台車 3 台車連結機構 4 リアクションプレート 5 トレー 61 走行ローラ 63 ガイドローラ 65 ガイドローラ 7 トレー支持台 8 接続部材 81 接続部材 82 接続部材 9 トレー傾動操作機構 LIM リニアモータ(一次側)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 昌一 兵庫県尼崎市下坂部3丁目11番1号 日 立機電工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭49−104375(JP,A)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンドレス状の走行路に沿って、台車連
    結機構を介して少なくとも水平面内で屈曲可能に連結し
    た多数の走行台車を、リニアモータにより循環駆動しな
    がら、走行台車に対して傾動可能に配設したトレーを所
    定の仕分シュートの位置で傾動させることにより、移載
    コンベアからトレー上に搭載した物品を仕分シュートに
    払い出すようにした物品の仕分装置において、前記走行
    台車の上方に1個のトレーを、下方に少なくとも1個の
    トレーを、それぞれ上下に間隔をあけて配設したことを
    特徴とする物品の仕分装置。
  2. 【請求項2】 トレーは、走行台車の前後位置で、接続
    部材を用いて台車連結機構と接続し、隣接する前後のト
    レー同士は、1本の共通の接続部材により接続したこと
    を特徴とする請求項1記載の物品の仕分装置。
  3. 【請求項3】 台車連結機構を介して水平面内及び鉛直
    面内で屈曲可能に走行台車を連結するとともに、トレー
    は、走行台車の前後位置で、少なくとも前後2本の接続
    部材を用いて走行台車と接続したことを特徴とする請求
    項1記載の物品の仕分装置。
  4. 【請求項4】 走行台車の後端に設けた接続部材と、該
    走行台車の後続の走行台車の前端に設けた接続部材
    を、走行台車の幅方向にずらして配置したことを特徴と
    する請求項3記載の物品の仕分装置。
  5. 【請求項5】 走行台車にリアクションプレートを水平
    に配設したことを特徴とする請求項1、2、3又は4記
    載の物品の仕分装置。
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