JPH092276A - パネル搬送台車 - Google Patents

パネル搬送台車

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JPH092276A
JPH092276A JP15771795A JP15771795A JPH092276A JP H092276 A JPH092276 A JP H092276A JP 15771795 A JP15771795 A JP 15771795A JP 15771795 A JP15771795 A JP 15771795A JP H092276 A JPH092276 A JP H092276A
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JP
Japan
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panel
partition wall
carriage
frame
wall panel
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JP15771795A
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English (en)
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Hidetada Kawakami
栄忠 河上
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パネルの降ろし作業を容易に行なうことがで
きるパネル搬送台車を提供すること。 【構成】 大型パネル台車16の下部には間仕切り壁パ
ネル12が載置される載置部19が設けられており、こ
の載置部19の枠部材24内には複数のローラ25が間
仕切り壁パネル12における下端面の長手方向に並設さ
れている。この載置部19から間仕切り壁パネル12を
降ろす作業は、間仕切り壁パネル12をローラ25上で
スライドさせて二点鎖線の矢印方向に移動させればよ
く、間仕切り壁パネル12を一旦持ち上げて載置部19
から降ろすといった重労働が不要になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パネル搬送台車に係
り、特に建物ユニットを構成する間仕切りパネル、内壁
用の内壁パネル等の搬送作業に利用できる。
【0002】
【背景技術】建物ユニットを生産する工場内において、
この建物ユニットを構成する骨組みに種々のパネル、例
えば間仕切りパネルや内壁用の内壁パネル等が組み込ま
れる。この際、これら各種パネルはパネル専用の組立ラ
インで組み立てられた後、パネル搬送台車に載置されて
建物ユニットへの組み込み工程へと搬送される。従来、
パネルの搬送に使用されるパネル搬送台車は、パネルが
立て掛けられて載置されるようになっているだけであっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、パネルを建
物ユニットの骨組みに組み込むためには、このパネルを
パネル台車から降ろす必要がある。従来、パネル搬送台
車に立て掛けられて載置されているパネルは、二人の作
業者により、一旦持ち上げられてから降ろされる。しか
しながら、パネルの降ろし作業の中で、特にパネルを一
旦持ち上げる動作は、パネルが大きく、重量が重いこと
により、非常に重労働になっていた。このため、パネル
の降ろし作業を容易化できるパネル搬送台車が望まれて
いた。
【0004】本発明の目的は、パネルの降ろし作業を容
易に行なうことができるパネル搬送台車を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のパネル搬送台車
は、パネル台車におけるパネルの載置部分の構造を改良
することで、前記目的を達成しようとするものである。
具体的には、建物ユニットを構成するパネルを搬送する
ためのパネル搬送台車であって、パネルが載置される載
置部と、パネルがこの載置部に載置された状態で立て掛
けられる立て掛け部とを有し、載置部にはパネルの下端
と接触する複数のローラが設けられ、これらのローラは
パネル下端の長手方向に並設されているとともに、これ
らローラの回転によりパネルがその下端の長手方向にス
ライド自在になっていることを特徴とする。
【0006】また、立て掛け部のパネルと接する部分に
は摩擦部材が設けられていることが望ましい。
【0007】そして、立て掛け部は載置部が設けられて
いる側とは反対側に傾斜しているとともに、複数のロー
ラにおける回転軸の軸方向は立て掛け部に立て掛けられ
たパネルの縦方向に対して直角であることが望ましい。
【0008】以上において、載置部および立て掛け部は
パネルが互いに対向して載置される位置に各二箇所に設
けられていることが望ましい。
【0009】
【作用】このような本発明においては、パネルを載置部
に設けられた複数のローラ上をスライドさせることによ
り、パネルを一旦持ち上げなくとも、このパネルを台車
から容易に降ろすことが可能になる。
【0010】また、立て掛け部のパネルと接する部分に
摩擦部材を設けたため、搬送中に急停止が要求される場
合でも、パネルがローラ上をスライドして台車から脱落
する虞がなくなる。
【0011】そして、立て掛け部を載置部が設けられて
いる側とは反対側に傾斜させ、ローラの回転軸の軸線方
向を立て掛けられたパネルの縦方向に対して直角となる
ように設けた場合には、パネルの下端面がローラの軸線
方向に沿ってパネル搬送台車の外側にズレといった不具
合を防止し可能になり、パネルを安定した状態に載置可
能になる。
【0012】以上において、載置部および立て掛け部を
パネルが互いに対向して載置される位置に各二箇所に設
けた場合には、一度に搬送できるパネル数を増やして搬
送効率を向上させることが可能になるうえ、パネルを対
向させて載置することにより、搬送中におけるパネル台
車のバランスも良好になる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、本実施例に係る台車である大型パネル
台車が使用される作業現場を示すものである。この作業
現場には、実際に作業が行なわれるデッキ10が設けら
れている。このデッキ10上の図中左方には、例えばベ
ルトコンベアやコロ式コンベア等からなる壁パネル製造
ライン11が設けられており、図示されている部分が完
成した間仕切り壁パネル12を次工程へ搬送するために
設けられた搬送工程になっている。
【0014】一方、図中右方には、デッキ10に隣接し
て建物ユニット組み込みライン13が設けられている。
この建物ユニット組み込みライン13には、二本のレー
ル14が敷設されており、これらのレール14上にユニ
ット式建物を構成する建物ユニット15が移動可能に載
置されている。また、ここで図示されている工程は半完
成とされた建物ユニット15内に間仕切り壁パネル12
を組み込む工程になっている。
【0015】間仕切り壁パネル12は、複数の角材が組
み合わされた枠組みに石膏ボード等の面材が張り付けら
れたものであり、この面材は枠組みの片面あるいは両面
に張り付けられるようになっている。建物ユニット15
は、例えば複数の柱、梁からなる骨組みを有するもので
あったり、あるいは、床パネル、天井パネル、壁パネル
等からなるパネル方式の建物ユニットである。
【0016】この作業現場において、図中実線の矢印で
示すように、搬送工程に送られた間仕切り壁パネル12
は、図示略の立て起こし機により立てられ、作業者によ
ってパネル搬送台車である大型パネル台車16に移され
る。その後、大型パネル台車16が、図中白抜きの矢印
で示すように、所定の位置まで移動されることにより、
間仕切り壁パネル12が同位置まで搬送される。次い
で、間仕切り壁パネル12は小型パネル台車17に載せ
替えられ、この小型パネル台車17が、図中斜線付きの
矢印で示すように、デッキ10から建物ユニット15内
に移動される。そして、小型パネル台車17は建物ユニ
ット15内で方向転換等されることにより、間仕切り壁
パネル12が所定の位置へと搬送され、そこで小型パネ
ル台車17から降ろされる。さらに、この間仕切り壁パ
ネル12が建物ユニット15内に組み込まれた後、この
建物ユニット15は図中一点鎖線の矢印方向、つまり、
次工程へと送られる。
【0017】図2は、大型パネル台車16を示すもので
ある。大型パネル台車16は、フレーム18と、このフ
レーム18の下部に設けられた二つの載置部19と、各
載置部19に沿って設けられた滑り板20と、フレーム
18の上部に設けられた摩擦部材である二つのスポンジ
21と、フレーム18の外底部に設けられた四個のキャ
スタ22とを含んで構成されている。ただし、ここでは
四個のキャスタ22のうちの一つが滑り板20に隠れて
いるため図示されていない。
【0018】フレーム18は、平面矩形の底フレーム1
8Aと、この底フレーム18Aの四隅から上方に延び、
かつ、互いに近接するもの同士が寄りそう方向に傾斜し
た四本の傾斜部材18Bと、これら四本の傾斜部材18
Bの上端間に設けられ、かつ、低フレーム18Aより短
辺側の寸法が短くされた平面矩形の天フレーム18Cと
から構成され、全体が跳び箱状に形成されている。これ
らの低フレーム18A、傾斜部材18B、天フレーム1
8Cはアングル鋼材からなり、互いに溶接されて連結さ
れている。そして、傾斜部材18Bで挟まれた長辺側の
部分は載置部19が設けられている側とは反対側に傾斜
した立て掛け部23になっている。
【0019】各載置部19は、鋼管が曲げ加工されて矩
形状に形成された枠部材24と、この枠部材24の内側
に並設された複数の円柱形のローラ25とから構成され
ており、枠部材24は、長辺側の長さ寸法が底フレーム
18Aの長辺側の長さ寸法と略同じとされ、それらの長
辺側同士が溶接等されて互いに連結されている。各載置
部19には、図中二点鎖線で示した間仕切り壁パネル1
2がスポンジ21を介して立て掛け部23に立て掛けら
れた状態で載置されている。ローラ25は、図示略の回
転軸が枠部材24の長辺側間に架け渡されて並設されて
いる。つまり、載置部19は各間仕切り壁パネル12が
互いに対向して載置される位置に二箇所設けられ、ロー
ラ25の回転により、間仕切り壁パネル12が図中二点
鎖線の矢印方向にスライド自在になっている。
【0020】滑り板20はフレーム18の両長辺側にお
ける各傾斜部材18Bの下部間に架け渡されている。こ
の滑り板20は、間仕切り壁パネル12がローラ25上
をスライドする際のガイド役をするものであり、間仕切
り壁パネル12がフレーム18内に脱落するのを防止す
るようになっている。スポンジ21は、合成樹脂製であ
り、板材26を介してフレーム18の両長辺側における
傾斜部材18Bの上部間に架け渡されている。なお、ス
ポンジ21の材質としては、合成樹脂の他、例えば海綿
等の天然素材であってもよい。また、摩擦部材として
は、スポンジ21の他、例えばゴム製シート等であって
もよい。
【0021】図3にも示すように、ローラ25における
回転軸の軸線方向は、立て掛け部23に立て掛けられた
間仕切り壁パネル12の縦方向に対して角度θを成して
おり、この角度θは90度となっている。なお、立て掛
け部23に立て掛けられた間仕切り壁パネル12と底フ
レーム18Aとの成す傾斜角θ′は80〜85度が好ま
しい。
【0022】図4は、小型パネル台車17を示すもので
ある。小型パネル台車17は、フレーム27と、フレー
ム17の下部に設けられた載置部28と、フレーム27
において載置部28の上方に設けられた受け板29と、
フレーム28の上部に設けられたスポンジ30と、この
フレーム27が載置された走行部31とから構成されて
いる。
【0023】このフレーム27は、平面矩形の底フレー
ム27Aと、この底フレーム27Aの長辺側における一
辺縁の両端から上方に延びた鉛直部材27Bと、これら
の鉛直部材27Bから上方に延び、かつ、底フレーム2
7Aにおける短辺側の辺縁に倒れ込むように傾斜した傾
斜部材27Cと、各傾斜部材27Cの上端から下方に延
びて底フレーム27Aに連結された補強部材27Dと、
各傾斜部材27Cの上端間に架け渡された水平部材27
Eとから構成されている。これらの低フレーム27Aお
よび各部材27B〜27Eはアングル鋼材からなり、互
いに溶接されて連結されている。そして、傾斜部材18
Bで挟まれた部分は載置部28が設けられている側とは
反対側に傾斜した立て掛け部32になっている。
【0024】載置部28は、金属製の板材がL字形に曲
げ加工されたものであり、一方の外側面がフレーム27
側に向けられ他方の外側面が下方側に向くようにフレー
ム27の鉛直部材27B間に架け渡されている。この載
置部28の上方に向いた内側面には、間仕切り壁パネル
12が立て掛け部32に立て掛けられた状態で載置され
るようになっている。この際、載置部28に載置される
間仕切り壁パネル12の高さレベルは大型パネル台車に
載置される間仕切り壁パネル12の高さレベルよりも低
くなっている。受け板29は各傾斜部材27Cの下部間
に架け渡されており、間仕切り壁パネル12が当てがわ
れるようになっている。スポンジ30は、板材33を介
して傾斜部材27Cの上部間に架け渡されている。な
お、材質等は前述のスポンジと同じであってよい。
【0025】走行部31は、フレーム27の底フレーム
27Aと平面略同じ大きさの枠部材34と、この枠部材
34の内部に並設された複数の接地ローラ35とを含ん
で構成されている。図5に示すように、枠部材34の長
辺側は一対の湾曲部材34Aにより形成され、これら湾
曲部材34Aが下方に凸状に湾曲している。ただし、図
中では一方の湾曲部材34Aのみが図示されている。接
地ローラ35はその回転軸36が一対の湾曲部材34A
間に架け渡されて並設されており、各接地ローラ35に
おける回転軸36の軸線は湾曲部材34Aの形状になら
った曲線上に配列されている。これにより、通常は複数
の接地ローラ35のうちの最も下方に突出した位置に並
設された中央の接地ローラ35A、35Bだけが接地し
ており、小型パネル台車17を揺動させることにより他
の接地ローラ35を接地させることが可能になってい
る。
【0026】この図5において、走行部31における枠
部材34の湾曲部材34Aとフレーム27の底フレーム
27Aとの間において、長辺側の中央位置には介装部材
37が設けられており、枠部材34の剛性が維持される
ようになっている。また、枠部材34の短辺側の端部に
は連結部材38が設けられている。この連結部材38は
金属製の板材が略コ字形に曲げ加工されたものであり、
この連結部材38により小型パネル台車17と大型パネ
ル台車16とが連結可能になっている。
【0027】図6は、図5におけるVI−VI線断面を示す
ものである。接地ローラ35Aの回転軸36にはベアリ
ング39が挿入されており、このベアリング39を介し
て接地ローラ35Aの回転軸36が枠部材34の湾曲部
材34Aに嵌合されている。40は、ベアリング39の
突出を抑えるプレートであり、ビス等で湾曲部材34A
に取り付けられている。なお、二点鎖線で示した接地ロ
ーラ35は最端部に並設されたものである。そして、枠
部材34Aの短辺側には前述の連結部材38が二個設け
られている。
【0028】図7は、小型パネル台車17と大型パネル
台車16との連結あるいは切り離しが行なわれている状
態を示すものであり、小型パネル台車17を揺動させる
ことにより、小型パネル台車17に設けられた連結部材
38が大型パネル台車16の底フレーム18Aにおける
短辺側のアングル鋼材18A′に係止自在になってい
る。なお、キャスタ22には図示略のロック機構が設け
られており、小型パネル台車17の連結、切り離しが行
なわれる際、キャスタ22がロックされる。また、この
図において、大型パネル台車16の載置部、小型パネル
台車17の載置部および接地ローラ等の図示は省略され
ている。
【0029】このような本実施例においては、図8に示
すようにして、間仕切り壁パネル12を大型パネル台車
16から小型パネル台車17へ載せ替えるとともに、建
物ユニット15内へ搬送する。つまり、先ず、図中
(A)のように、大型パネル台車16と小型パネル台車
17とを連結部材38の係止により互いに連結してお
き、大型パネル台車16の載置部19に載置された間仕
切り壁パネル12をローラ25の回転によりスライドさ
せながら小型パネル台車17側に移動させる。その後、
間仕切り壁パネル12を落とし込むようにして小型パネ
ル台車17の載置部28に載置する。次いで、図中
(B)のように、小型パネル台車17を矢印方向に揺動
させることにより、連結部材38を大型パネル台車17
から外し、小型パネル台車17を若干前方に移動させて
大型パネル台車16から切り離す。
【0030】そして、図中(C)のように、小型パネル
台車17をデッキ10における建物ユニット組み込みラ
イン13との境界近傍まで移動させる。ここで、デッキ
10と建物ユニット15の床面15Aとの間には隙間幅
T分の溝41が生じている。このため、一旦小型パネル
台車17を矢印方向に揺動させ、この状態のまま小型パ
ネル台車17を若干建物ユニット15側に移動させ、さ
らに、小型パネル台車17を矢印とは反対方向に揺動さ
せることにより、接地ローラ35を溝41に落とすこと
なく小型パネル台車17を建物ユニット15の床面15
A上に移動させる。
【0031】次ぎに、建物ユニット15内において、小
型パネル台車17の方向を変える等して間仕切り壁パネ
ル12を所定の位置に搬送するが、この方向転換は、図
9に示すように、小型パネル台車17を図中実線の矢印
方向に揺動させながら、小型パネル台車17を図中一点
差線の矢印方向に回動させることにより行なう。なお、
この回動中において、小型パネル台車17は接地ローラ
35Cのみで接地している。
【0032】このような本実施例によれば以下のような
効果がある。すなわち、大型パネル台車16において、
間仕切り壁パネル12を載置部19に設けられた複数の
ローラ25上でスライドさせることにより、間仕切り壁
パネル12を持ち上げることなく小型パネル台車17側
に移動し、この間仕切り壁パネル12を大型パネル台車
16から小型パネル台車17に容易に降ろすことができ
る。
【0033】また、間仕切り壁パネル12を立て掛ける
部分にスポンジ21が設けられているため、搬送中に急
停止が要求されても、間仕切り壁パネル12がローラ2
5上をスライドして台車から脱落する等の不具合を防止
できる。
【0034】そして、立て掛け部23が載置部19が設
けられている側とは反対側に傾斜しているうえ、ローラ
25の回転軸の軸線方向は立て掛け部23に立て掛けら
れた間仕切り壁パネル12の縦方向に対して直角を成し
ているため(図3中角度θ)、間仕切り壁パネル12の
下端面がローラ25の軸線方向に沿って大型パネル台車
16の外側にズレるといった不具合を防止でき、間仕切
り壁パネル12を各ローラ25に安定した状態に載置で
きる。
【0035】さらに、載置部19が二箇所に設けられて
いるため、一度に搬送できる間仕切り壁パネル12の数
を増やして搬送効率を向上させることができる。まして
この場合、各間仕切り壁パネル12は互いに対向配設さ
れているため、搬送中における大型パネル台車16のバ
ランスも良好なものにできる。
【0036】また、小型パネル台車17において、接地
ローラ35における回転軸36の軸線が並設方向に下向
き凸状の湾曲線上に並べられているため、小型パネル台
車17を進行方向の前方あるいは後方に揺りかごのよう
に揺動させると、デッキ10と接触する接地ローラ35
が中央から端部側に順次移って行く。これにより、この
揺動の過程では、小型パネル台車17は瞬間的ではある
が一つの接地ローラ35のみによって接地する状態とな
る。従って、揺動中においては、一つの接地ローラがデ
ッキ10と接触するだけであるから、接地ローラ35と
デッキ10との間の接触抵抗が格段に小さくなり、小型
パネル台車17を揺動させながらその向きを変えること
で、小型パネル台車17の方向転換を容易に行なうこと
ができる。
【0037】そして、接地ローラ35は回転軸が一つで
あるため、台車に加わる押力の方向が多少ズレても走行
方向が容易に変わることがなく、このため、従来のよう
なキャスタや接地ボールが設けられた台車よりも直進性
を向上させることができる。
【0038】さらに、接地ローラ35の回転軸36を受
けるベアリング39と接地ローラの外周面である外周面
との間には隔たりがあるため、外周面に付着したちりや
ほこりが回転軸36に与える影響は皆無といってよく、
接地ローラ35の回転がちりやほこりによって阻害され
ることもない。このため、メンテナンスも不要にでき
る。
【0039】また、接地ローラ35の回転軸36が架け
渡されている下方に凸状に湾曲した湾曲部材34Aは、
例えば正面矩形とされた板状の部材であってもよいが、
この湾曲部材34Aが細長であることにより、小型パネ
ル台車17の軽量化を図ることができる。
【0040】そして、小型パネル台車17には大型パネ
ル台車16と連結するための連結部材38が設けられて
いるが、この連結部材38は小型パネル台車17を揺動
させるだけで大型パネル台車16に係止自在になってい
るため、その構造は金属製の板材を折り曲げただけの簡
単なものにでき、製作コストも安価にできる。
【0041】加えて、連結部材38を設けることによ
り、小型パネル台車17を大型パネル台車16に確実に
固定できるため、間仕切り壁パネル12の載せ替え時に
載せ替え作業を安全に行なえるうえ、大型パネル台車1
6のキャスタ22をロックさせるだけで、小型パネル台
車17も停止状態を維持でき、小型パネル台車17側の
ロック機構を不要にできる。
【0042】さらに、この小型パネル台車17にも、間
仕切り壁パネル12が立て掛けられる部分にスポンジ3
0が設けられているため、小型パネル台車17の揺動中
の間仕切り壁パネル12の位置ズレを防止しでき、間仕
切り壁パネル12が小型パネル台車17から脱落すると
いった不具合を未然に防ぐことができる。
【0043】また、間仕切り壁パネル12が載置される
載置部28と、間仕切り壁パネル12がこの載置部28
に載置された状態で立て掛けられる立て掛け部32とが
設けられているうえ、スポンジ30がこの立て掛け部3
2の載荷物と接する部分に設けられているため、この小
型パネル台車17を立て掛けて搬送する必要がある間仕
切り壁パネル12にとって好適なものにできる。
【0044】そして、溝41を跨いで移動させるために
は、小型パネル台車17を揺りかごのように揺動させる
ことで、デッキ10から建物ユニット10の床面15に
小型パネル台車17自体を持ち上げずに移動させること
ができる。
【0045】さらに、各パネル台車16、17は間仕切
り壁パネル12を確実に搬送できるため、これらのパネ
ル台車16、17を間仕切り壁パネル12の搬送用とし
て好適なものにできる。
【0046】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含
み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。例え
ば、前記実施例では、大型パネル台車16には載置部1
9が二箇所に設けられていたが、一箇所に設けられてい
る場合でも本発明に含まれる。しかしながら、載置部1
9を二箇所に設けることにより、前述した効果が得られ
るので好ましい。また、各載置部の長辺側の長さ寸法は
間仕切り壁パネル12が略一つ分載置できる寸法であっ
たが、間仕切り壁パネル12が複数載置できる寸法であ
ってもよく、この長さ寸法は実施にあたって適宜なもの
としてよい。
【0047】そして、前記実施例では、大型パネル台車
16において、ローラ25における回転軸の軸線方向
は、立て掛けられた間仕切り壁パネル12の縦方向に対
し、角度θで示すように直角を成していたが、特に角度
θは直角に限定されるものではない。しかしながら、角
度θを直角とすることで間仕切り壁パネル12の安定し
た載置状態を得ることができるので好ましい。
【0048】さらに、前記実施例では、小型パネル台車
17の湾曲部材34Aが下向き凸状に細長に形成されて
いたが、例えば接地ローラ35の回転軸36は、図10
に示すように、直線部材である正面矩形の板状部材3
4′に架け渡されていてもよく、このような場合には、
板状部材34′の形状が簡単であるから、その製作を容
易に行なうことができるうえ、前記実施例の介装部材3
7を不要にでき、部品点数を減らすこともできるという
効果がある。
【0049】また、前記実施例では、小型パネル台車1
7には大型パネル台車16と連結するための連結部材3
8が設けられていたが、この連結部材38は必須のもで
はなく、無くともよい。しかしながら、連結部材38を
設けることにより、前述した効果が得られるので好まし
い。
【0050】そして、前記実施例では、各パネル台車1
6、17には、間仕切り壁パネル12が立て掛けられる
部分にスポンジ21、30が設けられていたが、これら
のスポンジ21、30が無い場合であっても本発明に含
まれる。しかしながら、スポンジ21、30のような摩
擦部材を設けることにより、前述した効果が得られるの
で好ましい。
【0051】さらに、前記実施例では、各パネル台車1
6、17の載置部19、28Bに載置されるのは間仕切
り壁パネルであったが、載荷物としては、特に間仕切り
壁パネルに限定されるものではなく、例えば内壁用の内
壁パネルや床パネル、天井パネル等であってもよく、要
するに建物ユニットを構成するパネルであればよい。
【0052】
【発明の効果】以上に述べたように本発明によれば、パ
ネルが載置される部分に複数のローラを設けたため、こ
れらのローラ上でパネルをスライドさせることにより、
パネルを一旦持ち上げなくとも、このパネルを台車から
容易に降ろすことができるという効果がある。
【0053】また、パネルを立て掛ける立て掛け部には
摩擦部材が設けられているため、搬送中に急停止が要求
される場合でも、パネルがローラ上をスライドして台車
から脱落するいった不具合を防止できるという効果があ
る。
【0054】そして、立て掛け部が傾斜しているうえ、
ローラの回転軸の軸線方向が立て掛けられたパネルの縦
方向に対して直角を成している場合には、パネルの下端
面が各ローラの軸線方向に沿ってパネル搬送台車の外側
にズレるといった不具合を防止できるため、パネルを安
定した状態に載置できるという効果がある。
【0055】さらに、載置部がパネルが互いに対向して
載置される位置に二箇所に設けられている場合には、一
度に搬送できるパネル数を増やして搬送効率を向上させ
ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る大型パネル台車が使用
される作業現場を示す模式図である。
【図2】大型パネル台車を示す斜視図である。
【図3】大型パネル台車を示す側面図である。
【図4】小型パネル台車を示す斜視図である。
【図5】小型パネル台車を示す一部断面の正面図であ
る。
【図6】図5におけるVI−VI線断面図である。
【図7】大型パネル台車と小型パネル台車との連結およ
び切り離し状態を説明するための要部を示す正面図であ
る。
【図8】間仕切りパネルの搬送作業を説明するための説
明図である。
【図9】小型パネル台車の方向変換を説明する説明図で
ある。
【図10】前記実施例の変形例を示す正面図である。
【図11】従来例の要部を示す断面図である。
【符号の説明】
12 パネルである間仕切り壁パネル 15 建物ユニット 16 パネル搬送台車である大型パネル台車 19 載置部 21 摩擦部材であるスポンジ 23 立て掛け部 25 ローラ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物ユニットを構成するパネルを搬送す
    るためのパネル搬送台車であって、前記パネルが載置さ
    れる載置部と、前記パネルがこの載置部に載置された状
    態で立て掛けられる立て掛け部とを有し、前記載置部に
    は前記パネルの下端と接触する複数のローラが設けら
    れ、これらのローラは前記下端の長手方向に並設されて
    いるとともに、これらローラの回転により前記パネルが
    前記下端の長手方向にスライド自在になっていることを
    特徴とするパネル搬送台車。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されたパネル搬送台車に
    おいて、前記立て掛け部の前記パネルと接する部分には
    摩擦部材が設けられていることを特徴とするパネル搬送
    台車。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載されたパ
    ネル搬送台車において、前記立て掛け部は前記載置部が
    設けられている側とは反対側に傾斜しているとともに、
    前記複数のローラにおける回転軸の軸方向は前記立て掛
    け部に立て掛けられた前記パネルの縦方向に対して直角
    であることを特徴とするパネル搬送台車。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載されたパ
    ネル搬送台車において、前記載置部および前記立て掛け
    部はパネルが互いに対向して載置される位置に各二箇所
    に設けられていることを特徴とするパネル搬送台車。
JP15771795A 1995-06-23 1995-06-23 パネル搬送台車 Withdrawn JPH092276A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005280894A (ja) * 2004-03-29 2005-10-13 Nec Nagano Ltd 水平作業台に転換する運搬台車
JP2013215665A (ja) * 2012-04-06 2013-10-24 Toshiba Corp 紙葉類移載機と紙葉類処理システムおよび紙葉類処理装置

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