JPH09255145A - 円筒状物品の移載装置 - Google Patents

円筒状物品の移載装置

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JPH09255145A
JPH09255145A JP9347796A JP9347796A JPH09255145A JP H09255145 A JPH09255145 A JP H09255145A JP 9347796 A JP9347796 A JP 9347796A JP 9347796 A JP9347796 A JP 9347796A JP H09255145 A JPH09255145 A JP H09255145A
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祐一 高田
Shoji Tada
昌二 多田
Shigeaki Kuchiishi
茂明 口石
Shigeyoshi Nishihara
重善 西原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 円筒状物品の搬送システムにおける搬送経路
に中継部等に介在し、一方側から受け取った円筒状物品
の縦横の向きを変えて他方側へ渡す機能を持つ移載装置
として、向き転換と他への受け渡しを確実に効率よく行
え、構成的に簡素なものを提供する。 【解決手段】 ターンテーブル2上に、円筒状物品Wを
受け入れる第一及び第二の受け枠4,5が片持ち状に支
持され、各受け枠4,5を90度反転させる転回手段が
設置され、第一及び第二の受け枠4,5は、矩形箱型を
なし、ターンテーブル2の外側に向く前面側が開放し、
90度反転により底面側に位置し得る側板部4a,5a
の中央部に、前方へ開く開口部40が形成され、第一の受
け枠4は側板部4bの内面側に後方へ下り勾配の傾斜路
41が形成され、第二の受け枠5は側板部5bの内面側に
前方へ下り勾配の傾斜路と可動ストッパーとが設けられ
てなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、捲線用のスプール
(捲枠)を始めとする種々の円筒状物品の搬送システム
における搬送経路に中継部等として介在し、一方側から
受け取った円筒状物品の縦横の向きを変えた上で他方側
へ渡す機能を有する円筒状物品の移載装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、伸線を経て得られる電線導体や
針金等の金属線は伸線ラインの末端でスプールに巻き取
られるが、この巻き取った実スプールを離れた位置にあ
る収納部へ運び、また収納部から取り出した空スプール
を伸線部へ戻すことになる。しかして、このような実ス
プール及び空スプールの搬送を自動的に行うための搬送
システムとしては、多数の伸線部からの実スプールの供
給と空スプールの需要が不連続で且つ時間間隔も一定し
ないため、伸線部と収納部との間の移送経路に沿う一定
軌道を走行駆動する搬送装置を利用し、該搬送装置を必
要とする部位間に運行させてスプールの搬入・搬送・搬
出を行う方式が一般的に採用される。
【0003】しかして、上記スプールのような円筒状物
品を搬送対象とする場合は、搬出入部と搬送装置との間
の物品受け渡しに、該円筒状物品が横向き(軸線を水平
とする向き)で勾配に沿って転動することから、排出入
部と搬送装置との間の物品受け渡しに、傾斜路を介して
円筒状物品自体を転動させて移載する方式を採用でき、
チャック等による複雑な移載機構を省略できるという利
点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記のスプ
ールを始めとする殆どの円筒状物品は、載置安定性の面
から、収納部のラックには端面を載置底面とする縦向き
で保管するのが普通である。従って、前記搬出入部にお
ける円筒状物品の受け渡しに横向きによる転動を利用す
る場合、横向きで搬送されてきた円筒状物品の向きを収
納部のラックへの保管前に縦向きに変え、また該ラック
から取り出した縦向きの円筒状物品を前記搬出入部に至
る前に横向きに変える必要がある。
【0005】しかしながら、収納部において収納棚間の
搬送経路を運行しつつラックに対して物品受け渡しを行
う搬送装置に、前記の円筒状物品の向きを縦横に変換す
る機構を設けることは、該搬送装置が非常に大型化し、
収納棚間の搬送経路の幅を広く取ることになって収納部
の空間効率が著しく悪化すると共に、該搬送装置を運転
するエネルギーコストが嵩むため、実用手段として到底
採用できない。従って、前記搬出入部との間で転動によ
る円筒状物品の受け渡しを行う搬送装置の搬送経路と、
前記収納棚間を運行する搬送装置の搬送経路との間に中
継部を設定し、この中継部において両搬送装置の一方か
ら受け取った円筒状物品の縦横の向きを変えた上で他方
の搬送装置へ渡す機能を持つ移載装置を配置させること
になるが、従来にあっては、このような移載装置として
円筒状物品の向き転換と上記両搬送装置に対する受け渡
しを効率よく確実に行えて且つ構成的に簡素なものは実
現していなかった。
【0006】本発明は、上述の事情に鑑みて、円筒状物
品の搬送システムにおける搬送経路に中継部等に介在し
て一方側から受け取った円筒状物品の縦横の向きを変え
た上で他方側へ渡す機能を持つ移載装置として、上記の
向き転換と他への受け渡しを確実に効率よく行え、しか
も構成的に非常に簡素なものを提供することを目的とし
ている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本第1発明に係る円筒状物品の移載装置は、ターン
テーブル上に、円筒状物品を受け入れる第一及び第二の
受け枠が水平枢軸により後端側で片持ち状に支持される
と共に、各受け枠を前記水平支軸を中心に90度反転さ
せる転回手段が設置され、前記第一及び第二の受け枠
は、矩形箱型をなし、前記ターンテーブルの外側に向く
前面側が開放し、且つ前記90度反転により底面側に位
置し得る2側板部の一方の中央部に、前方へ開く開口部
が形成され、前記第一の受け枠は前記2側板部の他方の
内面側に後方へ下り勾配の傾斜路が形成され、前記第二
の受け枠は、前記2側板部の他方の内面側に、前方へ下
り勾配の傾斜路と、受け入れた円筒状物品の周面に対し
て離接変位する可動ストッパーとが設けられてなる構成
を採用している。
【0008】上記構成の移載装置によれば、例えば搬出
入部側の搬送装置によって横向きの転動姿勢で運ばれて
きた円筒状物品は、第一の受け枠を傾斜路のある側板部
が底面側となる搬入姿勢に設定することにより、横向き
のままで前記傾斜路を自然に転動させて当該受け枠内に
受け入れることができる。そして、次に該受け枠を90
度反転させれば、その底面側に開口部を有する側板部が
配置すると共に、納めている円筒状物品が縦向きになる
から、ターンテーブルの回転により該受け枠の前面側を
目的とする搬出方向へ向け、例えば収納部側の搬送装置
に備えられたランニグフォークの如き移載手段の受け部
を前記開口部の下方から侵入させ、当該円筒状物品をす
くい上げて該搬送装置に移載することができる。
【0009】一方、例えば収納部側の搬送装置によって
縦向きの姿勢で運ばれてきた円筒状物品は、第二の受け
枠を開口部のある側板部が底面側となる搬入姿勢に設定
しておき、前記同様の移載手段の受け部に載せてやや高
位に保った状態で当該受け枠内へ侵入させ、該受け部を
下降させて前記開口部から離脱させることにより、該受
け枠内に縦向きで収容されることになる。次に、この収
容した円筒状物品の周面に前記の可動ストッパーを当接
させた上で、この第二の受け枠を90度反転させること
により、該円筒状物品は横向きの転動姿勢となって底面
側にきた側板部の傾斜路上に乗った状態になる。しかし
て、この傾斜路は前方へ下り勾配となっているが、前記
ストッパーの当接によって円筒状物品の転動は阻止され
ているため、ターンテーブルの回転によって前面側を例
えば前記の搬出入部側の搬送装置の搬入口に合わせ、次
いでストッパーを離間させることにより、円筒状物品は
自身で転動して該搬送装置に移載されることになる。
【0010】本第2発明では、前記第1発明の円筒状物
品の移載装置において、前記第一の受け枠は、前記90
度反転により底面側に位置し得る2側板部間の内側隅部
に、搬入姿勢から搬出姿勢に転回する際に収納した円筒
状物品の周縁部に摺接して、当該円筒状物品を開口部の
ある側板部の中央側へ誘導変位させるテーパガイド部が
設けられた構成を採用している。従って、円筒状物品
は、転動によって横向きで該受け枠内へ納まった段階で
は該ボックスの内底に接しているため、そのまま90度
転回して縦向きになってもボックスの内側面に接触する
ことになるが、この転回の際に上記テーパガイド部に周
縁が乗って開口部のある側板部の中央側へ誘導され、転
回後には底面側にきた該開口部のある側板部上の中央側
に移動して上記接触のない状態になるから、次の縦向き
でのすくい上げによる搬出に支障を生じない。無論、上
記の誘導変位量は円筒状物品の中心が開口部の幅の丁度
中央にくるように設定できるから、すくい上げ時の重心
の偏りによる不安定化も回避できる。
【0011】本第3発明では、前記第1又は第2発明の
円筒状物品の移載装置において、ターンテーブルが一定
の軌道上を走行する走行台車上に設けられた構成として
いるから、この軌道によって例えば搬出入部側と収納部
側の両搬送装置の搬送経路を連絡すればよく、両搬送経
路を円筒状物品の向き転換のために敢えて接近させる必
要がないと共に、例えば収納部側において並列した収納
棚間を巡る搬送経路の複数の折り返し部分を横断して上
記軌道を設定すれば、収納部側の搬送装置に対する移載
を複数箇所で行うことができ、もって移載位置に搬送装
置を移動させるための時間が短縮され、搬送の迅速化が
図れる。
【0012】本第4発明では、前記第1〜第3発明のい
ずれかの円筒状物品の移載装置において、円筒状物品が
片側端面に笠部材を装着可能なスプールであり前記第一
及び第二の受け枠は前記開口部を形成した側板部と対向
する側面側が開放し、この開放側が上になる転回姿勢下
で露呈した円筒状物品の片側端面に対して笠部材を上下
方向に脱着する笠脱着手段が前記ターンテーブルの取付
け基枠に設けられた構成を採用しているから、保管状態
で笠部材の装着を要するスプールを搬送対象とする場合
に、搬出入部からの実スプールを横向きの転動姿勢から
縦向きに転換した時点で簡単に笠部材を取り付けて保管
に供し、また収納部からの空スプールの笠部材を取外し
て横向きの転動姿勢として搬出入部へ返却でき、両搬送
経路での円筒状物品の搬送形態の変更を必要としない。
【0013】
【発明の実施の形態】図15は本発明に係る円筒状物品の
移載装置を用いた搬送システムの構成例を示す。図中、
L1は搬送装置C1が運行する搬送経路であり、その片
側に加工ラインや製造ラインに対応した多数の搬出入ス
テーションS1…が並んで配置している。また、搬送経
路L1の他側の離れた位置に、該搬送経路L1の方向に
沿う収納棚R…が平行に配列され、これら収納棚R…の
間に搬送装置C2が運行する搬送経路L2が構成される
と共に、該搬送経路L2を横切って前記搬送経路L1の
末端の中継ステーションS2に至る搬送経路L3が構成
されており、この搬送経路L3を本発明に係る移載装置
Tが運行する。
【0014】しかして、円筒状物品は、搬出入ステーシ
ョンS1…と搬送装置C1との間では横にした転動姿勢
で受け渡しされるが、収納棚R…では縦にしてラックに
保管される。このため、移載装置Tは、中継ステーショ
ンS2において搬送装置C1から転動により受け取った
横向きの円筒状物品Wを縦向きに姿勢変換した上で、搬
送経路L2との交叉位置で搬送装置C2へ移載し、また
逆に搬送装置C2から受け取った縦向きの円筒状物品W
を横向きに姿勢変換した上で、中継ステーションS2に
おいて搬送装置C1へ転動により移載することになる。
【0015】図1〜図4は本発明の一実施例に係る円筒
状物品の移載装置を示す。この移載装置は、左右の駆動
車輪11a,11a及び従動車輪11b,11bを介して2本の
レール12,12上を走行駆動する略矩形枠状の走行台車1
上に、その前方側に位置する円盤状のターンテーブル2
と、中央側で該ターンテーブル2の一部を跨ぐ門形のフ
レーム13に取付けられた笠脱着装置3と、後方側に立設
された櫓状の昇降ガイド枠14とが設けられている。15は
駆動車輪11a,11aを回転させる駆動モーター、16は走
行台車1の前縁左右に立設された昇降ガイドレールであ
る。
【0016】そして、ターンテーブル2上には、中央側
に立設された支持枠部20,20に、前面が開放した矩形箱
型をなす第一の受け枠4及び第二の受け枠5の各一対
が、それぞれ後端中央に固設した水平枢軸6を軸受21,
21を介して軸支することにより、片持ち状態で垂直面内
回転自在に保持されると共に、これら受け枠4,5の各
々の転回を司るエアシリンダー7…が取付けられてい
る。なお、第一の受け枠4,4と第二の受け枠5,5と
は互いに背(後面)を向け合う状態に配置している。
【0017】ターンテーブル2は、下部周縁の全周にて
構成するスプロケット部2aと走行台車1の側方に設け
た駆動スプロケット23との間にチェーン24が巻き掛けら
れ、可逆転モーター23aによって駆動スプロケット23を
回転させることにより、低速で両方向に旋回する。しか
して、図4に示すように、走行台車1上にはターンテー
ブル2の径方向両側に位置してストッパー25a,25bが
取付けられると共に、該ターンテーブル2の周面に両ス
トッパー25a,25bと当接し得る当板2bを設けること
により、該ターンテーブル2の旋回範囲を180度に設
定している。従って、この旋回により、第一の受け枠
4,4と第二の受け枠5,5の位置が丁度入れ替わるこ
とになる。26はターンテーブル2の下面側に転接するガ
イドローラーであり、該ターンテーブル2の周方向に等
配する形で走行台車1上に複数個が取り付けられてい
る。
【0018】図3に示すように、ターンテーブル2上に
設けられた各エアシリンダー7は、その伸縮ロッド7a
が第一及び第二の受け枠4,5の水平枢軸6に固設され
たレバー6aに枢着連結されており、その退入限から枢
着部が支持枠部20に固設されたストッパー8に当接する
進出限まで動作することにより、水平枢軸6を90度回
転させるように設定されている。従って、第一及び第二
の受け枠4,5は、エアシリンダー7の進退駆動によ
り、縦横が丁度逆になるように反転する。なお、ストッ
パー8の当たり面には緩衝用のゴム8aが貼着されてい
る。
【0019】図5〜図7に示すように、第一の受け枠4
は、上記の90度反転によって底面側に位置し得る2側
板部4a,4bの内、一方の側板部4aの中央部に前方
へ開く開口部40が形成され、他方の側板部4bの内面左
右両側に後方へ下り勾配の傾斜路41,41が形成されてい
る。そして、両側板部4a,4b間の内側隅部には、傾
斜路41の高さから側板部4a側へ上向き傾斜するテーパ
ガイド部42が前後方向の中間に位置して設けられてい
る。また側板部4aの開口部40は、図6に示すように後
壁4dの一部まで連続している。なお、開口部40のある
側板部4aと対向する側面は前面と同様に全体が開放
し、更に側板部4bと対向する側面は三角形の補強板4
cが側板部4aと後壁4dの隅部に固着されている。
【0020】更に、第一の受け枠4の後壁4dの内面側
には、略全面を覆う大きさの薄板からなる緩衝板9が設
けてある。この緩衝板9は、図10に示すように、両側中
央の2ヵ所において背面からショックアブソーバー9a
が押接すると共に、リニアブッシュ9bを介して後壁4
dに貫通したピン9c…の先端を四隅に止着することに
より、後壁4dより前方へ張り出す状態に保持されてい
る。
【0021】上記構成の第一の受け枠4では、図5の如
く傾斜路41,41を有する側板部4bが底面側にくる形が
搬入姿勢となり、円筒状物品である横向きの円筒状物品
Wを転動姿勢で受け入れる。このとき、転動してきたス
プールWは緩衝板9で受け止められるから、衝当による
衝撃は緩和される。次に、この受け枠4を90度反転す
ることにより、スプールWは底面側にきた側板部4aの
開口部40を跨ぐ形で縦向きに転換される。この場合、図
8(A)に示すように転動姿勢での収納状態では両端フ
ランジ部F,Fが傾斜路41,41に接しているため、スプ
ールWの軸線Pは側板部4aの開口部40の中央線Oから
ずれている。しかるに、90度反転する際の横向きから
縦向きに変わる過程で、側板部4a側のフランジ部Fが
図9に示すようにテーパーガイド部42の傾斜に誘導され
て中央側へ移動するため、反転後には図8(B)の如く
前記中央線Oと軸線Pとが一致す状態となる。
【0022】一方、図11及び図12に示すように、第二の
受け枠5は、上記の90度反転によって底面側に位置し
得る2側板部5a,5bの内、一方の側板部5aの中央
部に前方へ開く開口部50が形成され、他方の側板部5b
の内面左右両側に後方へ上り勾配の傾斜路51,51が形成
されると共に、中央部に可動ストッパー10が設けてあ
る。また開口部50のある側板部5aと対向する側面は前
面と同様に全体が開放し、更に側板部5bと対向する側
面は三角形の補強板5cが側板部5aと後壁5dの隅部
に固着されている。
【0023】上記可動ストッパー10は、ブラケット52,
52間に、一体の両側回動片10b,10b及び中央のレバー
10cを有する基軸10aが枢支され、両側回動片10b,10
b間に筒状の当て材10dが遊嵌状態に軸支されると共
に、前記レバー10cにエアシリンダー17の伸縮ロッド17
aが枢着されてなり、該エアーシリンダー17の伸長作動
によって両側回動片10b,10bが起立回動し、もって図
12の如く当て材10dがスプールWの周面に当接するよう
になっている。
【0024】この第二の受け枠5では、前記の第一の受
け枠4とは逆に、開口部50を有する側板部5aが底面側
にきた形で搬入姿勢、傾斜路51,51を有する側板部5b
が底面側にきた形で搬出姿勢となる。
【0025】上記構成の移載装置によれば、例えば図16
に示すように、搬出入部側の搬送装置C1によって横向
きの転動姿勢で運ばれてきたスプールWは、第一の受け
枠4を傾斜路41,41のある側板部4bが底面側となる搬
入姿勢に設定することにより、横向きのままで前記搬送
装置C1の傾斜した揺動板70から傾斜路41を自然に転動
させて当該受け枠内4に受け入れることができる。そし
て、次に該受け枠4を90度反転させれば、その底面側
に開口部40を有する側板部4aが配置すると共に、納め
ているスプールWが縦向きになるから、ターンテーブル
2を180度回転させると共に走行台車1を収納部側の
搬送装置C2の待機位置まで移動させ、図17の如く該受
け枠4を収納部側の搬送装置C2に備えられたランニグ
フォークの如き移載手段80の受け部81を前記開口部40の
下方から侵入させ、当該スプールWをすくい上げて該搬
送装置C2に移載することができる。
【0026】一方、図16の如く例えば収納部側の搬送装
置C2によって縦向きの姿勢で運ばれてきたスプールW
は、第二の受け枠5を開口部50のある側板部5aが底面
側となる搬入姿勢に設定しておき、移載手段80の受け部
81に載せてやや高位に保った状態で当該受け枠5内へ侵
入させ、該受け部5を下降させて前記開口部50から離脱
させることにより、該受け枠5内に縦向きで収容される
ことになる。次に、この収容したスプールWの周面に前
記の可動ストッパー10を当接させた上で、この第二の受
け枠5を90度反転させることにより、該スプールWは
横向きの転動姿勢となって底面側にきた側板部5bの傾
斜路51,51上に乗った状態になる。しかして、この傾斜
路51,51は前方へ下り勾配となっているが、前記ストッ
パー10の当接によってスプールWの転動は阻止されてい
るため、ターンテーブル2を180度回転させると共に
走行台車1を搬出入部側の搬送装置C1の待機位置まで
移動させ、図17の如く前面側を搬送装置C1の搬入口に
合わせ、次いでストッパー10を離間させることにより、
スプールWは自身で転動して該搬送装置C1に移載され
ることになる。
【0027】なお、例示した搬送装置C1,C2は、搬
送レールに保持されて走行駆動する走行車Aと、この走
行車Aにチェーンを介して昇降自在に吊持された昇降台
Bとからなるため、移載装置TとのスプールWの受け渡
しに際して昇降台Bを受け枠4,5の位置まで降下させ
ることになるが、移載中に降下状態での揺れや傾きを防
止する必要がある。このため、図16及び図17では省略し
ているが、本実施例の移載装置においては、図1及び図
2に示す昇降ガイド枠14とガイドレール16に搬送装置C
1,C2の昇降台Aに通常設けてあるガイドローラー
(図示省略)を当接させて揺れ止めと位置決めを行うよ
うにしている。
【0028】ところで、以上の説明では省略したが、ス
プールWは笠部材18を装着して保管するようになってお
り、そのために本実施例の移載装置には笠装着装置3が
設けてある。この笠装着装置3は、図13に示すように、
下面側に左右一対のチャック3a,3aを設けた昇降バ
ー3bが、水平フレーム30に固着されたエアシリンダー
19の下向きの伸縮ロッド19aに保持されると共に、該昇
降バー3bに下端を固着した左右のガイドロッド31,31
がブッシュ32,32を介して水平フレーム30に摺動自在に
貫通されている。しかして、各チャック3aは、図14に
示すように、対向配置された一対のシリンダー33,33の
進退移動する挟持片34,34により、笠部材18の上方突出
した摘み部18aを挟んで保持できるようになっており、
ターンテーブル2上の受け枠4又は5が配置する真上に
位置している。
【0029】この笠装着装置3においては、チャック3
a,3aの下に配置した受け枠4又は5が収容している
スプールWを縦向きとする転回姿勢になった段階で笠部
材18の脱着、つまり第一の受け枠4に搬入されたスプー
ルW(実スプール)への笠部材18の装着と、第二の受け
枠に搬入されたスプールW(空スプール)からの笠部材
18の離脱を行う。しかして、装着操作は、各チャック3
aに笠部材18を保持させて上方に待機させた状態からエ
アシリンダー19を伸長作動させることにより、笠部材18
の下面側の凸軸部18bをスプールWの中心孔Hに嵌入
し、チャック3aによる把持を解除して上方へ復帰作動
させる。また離脱操作は、チャック3aを開放した状態
で下降させ、チャック3aにてスプールWに被せている
笠部材18を把持し、次いで上昇作動させればよい。
【0030】なお、本発明の移載装置を適用する円筒状
物品は、上記のようなスプールWに限らず、完全な円筒
形のものを含め、軸線方向を水平とする横向き状態で円
周部が接地することにより勾配に沿って転動し得るもの
であればよい。従って、両受け枠4,5における傾斜路
41,51は、円筒状物品の転動時の接地部位に合わせて位
置及び幅を設定すればよい。また上記実施例では、第一
の受け枠4と第二の受け枠5とを2個ずつ設けたものを
示したが、それぞれ1個ずつである構成、並びに3個以
上である構成も採用可能である。またターンテーブル2
の旋回角度は180度に限らず、移載対象の配置状況に
合わせて設定すればよい。
【0031】その他、本発明の円筒状物品の移載装置
は、受け枠4,5の細部形状や動作機構、第二受け枠5
における可動ストッパー10の構造及び動作機構、走行台
車1の各部の構造等、細部構成については実施例以外に
種々設計変更可能である。
【0032】
【発明の効果】本第1発明によれば、円筒状物品の搬送
システムにおける搬送経路の中継部として、横向きの転
動姿勢で運ばれてきた円筒状物品をそのまま転動させて
受け入れ、次の搬送に適した縦向き状態に簡単に変換し
て搬出させ、また逆に縦向き状態で運ばれてきた円筒状
物品をそのまま受け入れ、簡単に横向きに変換した上で
次の搬送部へ転動によって移載でき、向き変換を伴う移
載を効率よく確実に行え、しかも構成的に非常に簡素な
移載装置が提供される。
【0033】本第2発明によれば、上記の移載装置にお
いて、転動によって横向きで受け入れた円筒状物品が縦
向きに変換する際、自動的に次の搬出に最適な位置に変
位し、搬出時の重心の偏りによる不安定化を確実に防止
できる。
【0034】本第3発明によれば、上記の移載装置にお
いて、それ自体が一定の軌道上を移動できるから、例え
ば搬出入部側と収納部側の両搬送装置の搬送経路を円筒
状物品の向き転換のために敢えて接近させる必要がな
く、また収納部側において並列した収納棚間を巡る搬送
経路の複数の折り返し部分を横断する軌道を設定し、収
納部側の搬送装置に対する移載を複数箇所で行うことが
でき、もって移載位置に搬送装置を移動させるための時
間が短縮され、搬送の迅速化が図れるという利点があ
る。
【0035】本第4発明によれば、上記の移載装置にお
いて、保管状態で笠部材の装着を要するスプールを搬送
対象とする場合に、搬出入部からの実スプールを横向き
の転動姿勢から縦向きに転換した時点で簡単に笠部材を
取り付けて保管に供し、また収納部からの空スプールの
笠部材を取外して横向きの転動姿勢として搬出入部へ返
却できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るる円筒状物品の移載装
置の平面図である。
【図2】同移載装置の側面図である。
【図3】同移載装置の縦断側面図である。
【図4】同移載装置のターンテーブル上の設置物を除い
た状態で示す平面図である。
【図5】同移載装置の第一受け枠の搬入姿勢の側面図で
ある。
【図6】同第一受け枠の搬入姿勢の正面図である。
【図7】同第一受け枠の搬入姿勢の平面図である。
【図8】同第一受け枠の90度転回の前後を示し、
(A)は転回前の正面図、(B)は転回後の正面図であ
る。
【図9】同第一受け枠の90度転回に伴う円筒状物品の
動作を示す要部の断面図である。
【図10】同第一受け枠の緩衝板の取付け部を示す断面図
である。
【図11】同移載装置の第二受け枠の搬入姿勢の側面図で
ある。
【図12】同第二受け枠の搬出姿勢の縦断側面図である。
【図13】同移載装置の笠脱着装置の正面図である。
【図14】同笠脱着装置のチャック部の底面図である。
【図15】同移載装置を利用した搬送システムの構成例を
示す模式図である。
【図16】同移載装置による円筒状物品の搬入状態を示す
正面図である。
【図17】同移載装置による円筒状物品の搬出状態を示す
正面図である。
【符号の説明】
1 走行台車 2 ターンテーブル 3 笠脱着装置 4 第一受け枠 4a 側板部 4b 側板部 40 開口部 41 傾斜路 42 テーパーガイド部 5 第二受け枠 5a 側板部 5b 側板部 50 開口部 51 傾斜路 6 水平枢軸 7 エアシリンダー(転回手段) 10 可動ストッパー 12 レール 18 笠部材 C1 搬送装置 C2 搬送装置 T 移載装置 W スプール(円筒状物品)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西原 重善 大阪府大阪市西淀川区御幣島3丁目2番11 号 株式会社ダイフク内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ターンテーブル上に、円筒状物品を受け
    入れる第一及び第二の受け枠が水平枢軸により後端側で
    片持ち状に支持されると共に、各受け枠を前記水平支軸
    を中心に90度反転させる転回手段が設置され、 前記第一及び第二の受け枠は、矩形箱型をなし、前記タ
    ーンテーブルの外側に向く前面側が開放し、且つ前記9
    0度反転により底面側に位置し得る2側板部の一方の中
    央部に、前方へ開く開口部が形成され、 前記第一の受け枠は、前記2側板部の他方の内面側に後
    方へ下り勾配の傾斜路が形成され、 前記第二の受け枠は、前記2側板部の他方の内面側に、
    前方へ下り勾配の傾斜路と、受け入れた円筒状物品の周
    面に対して離接変位する可動ストッパーとが設けられて
    なる円筒状物品の移載装置。
  2. 【請求項2】 前記第一の受け枠は、前記90度反転に
    より底面側に位置し得る2側板部間の内側隅部に、搬入
    姿勢から搬出姿勢に転回する際に収納した円筒状物品の
    周縁部に摺接して、当該円筒状物品を開口部のある側板
    部の中央側へ誘導変位させるテーパガイド部が設けられ
    てなる請求項1記載の円筒状物品の移載装置。
  3. 【請求項3】 ターンテーブルが、一定の軌道上を走行
    する走行台車上に設けられてなる請求項1又は2記載の
    円筒状物品の移載装置。
  4. 【請求項4】 円筒状物品が片側端面に笠部材を装着可
    能なスプールであり前記第一及び第二の受け枠は前記開
    口部を形成した側板部と対向する側面側が開放し、この
    開放側が上になる転回姿勢下で露呈した円筒状物品の片
    側端面に対して笠部材を上下方向に脱着する笠脱着手段
    が前記ターンテーブルの取付け基枠に設けられてなる請
    求項1〜3のいずれかに記載の円筒状物品の移載装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007001702A (ja) * 2005-06-23 2007-01-11 Nissan Motor Co Ltd 部品供給台車および部品供給方法
JP2007070063A (ja) * 2005-09-07 2007-03-22 Shinmei Ind Co Ltd 搬送装置

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