JPH10129614A - 結束機 - Google Patents

結束機

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JPH10129614A
JPH10129614A JP30241796A JP30241796A JPH10129614A JP H10129614 A JPH10129614 A JP H10129614A JP 30241796 A JP30241796 A JP 30241796A JP 30241796 A JP30241796 A JP 30241796A JP H10129614 A JPH10129614 A JP H10129614A
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JP
Japan
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adhesive tape
holding
rotating body
tape
plate
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Application number
JP30241796A
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English (en)
Inventor
Hidetoshi Suzuki
英俊 鈴木
Hiromasa Shimano
博政 島埜
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Nichiban Co Ltd
Original Assignee
Nichiban Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粘着テープの反り返りを防止して、切断端部
の挟持を確実にした結束機を提供する。 【解決手段】 結束機を構成するテープ保持装置は、前
記テープ保持装置の側壁となる起立板13に揺動板15
を揺動可能に設け、該揺動板15の自由端に回転体16
を架設する。回転体16は円柱状であり、回転体16の
円状平面部に周縁が凹部と凸部からなる回転角度規制板
35を設ける。したがって、被結束物の結束動作中に、
回転体16と結束腕に備わる押圧ローラとを圧接して、
粘着テープの切断端部を挟持しても、回転体の周面で圧
接するためテープが反り返らない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の商品または
製品を一つにまとめて結束する結束機、特に結束テープ
の切断端を確実に把持するように改良した結束機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の結束機は、例えば特願平3−35
166号に開示されている。この結束機は、図12に示
すように、基台1の長手軸方向に所定間隔をあけてフレ
ーム2とテープ保持装置3とが設けられ、両者の間に被
結束物Xを載置するための載置台4が設けられている。
フレーム2には、回転自在に支持された、主に被結束物
Xを結束するための粘着テープ5を保持するためのリー
ル6と、テープ保持装置3に向かって回動するように設
けられた、粘着テープ5を切断するための切断刃7を備
えた結束腕8が取り付けられている。テープ保持装置3
は、粘着テープ5の切断端部5aを保持する保持機構9
を備えている。
【0003】このような構成の結束機は、被結束物Xを
以下に述べる方法で結束する。まず、リール6に保持さ
れている粘着テープ5は、結束腕8に備わる複数の案内
ローラ10を案内としてテープ保持装置3へ引き出さ
れ、その切断端部5aを保持機構9に挟持させている。
この状態で、矢印Aの方向から被結束物Xを粘着テープ
5と共に載置台4に載置する。この様に被結束物Xを載
置台4に載置することで、粘着テープ5は被結束物Xの
周面の一部に粘着される。次に、結束腕8の頂部に備わ
るレバー11を支軸8’を中心として把持腕8を傾倒さ
せる。リール6は、図示省略した複数の歯車によって、
結束腕8の傾倒動作の際に矢印B方向へ巻回され、粘着
テープ5に張力が加えられる。したがって、結束腕8を
傾倒動作させることにより、被結束物Xには、常時張力
が付与された状態の粘着テープ5が巻付けられることに
なる。
【0004】さらに結束腕8を傾倒して結束腕8の側壁
の当接縁12とテープ保持装置3の頂部とを当接させる
と、該当接面に挟持される粘着テープ5の粘着面同士が
粘着する。そしてさらに、レバー11に下方向へ力を加
えると、結束腕8の切断刃7が下降し、テープ保持装置
3に設けた挟持部材の箇所で粘着テープ5に圧接するこ
とによって粘着テープ5が切断され、被結束物Xの結束
が終了する。切断後粘着テープ5の新しい切断端部5a
は、後述する保持機構9の動作によって保持機構9に挟
持されるので、結束機は、レバー11を上方へ引き揚げ
結束腕8を起立させると、図12に示す状態となり、再
び被結束物Xを結束可能となる。
【0005】続いて、上述の粘着テープ5の切断端部5
aを保持するテープ保持装置3を図13に基づいて説明
する。テープ保持装置3は、基台1の長手方向に沿って
所定距離離間して設けた一対の起立板13を有してお
り、この一対の起立板13間に架設された軸14を中心
として揺動可能な一対の揺動板15が設けられている。
回転体16’は、揺動板15の自由端側に架設された軸
17にて軸支されている。回転体16’の周面には、そ
の長手軸に沿って溝状の凹面18aが、その全周面に渡
って等間隔に形成されている。凹面18aは、結束腕8
の傾倒時に回転体16’に当接する位置に備わる押圧ロ
ーラ19’の形状に沿う滑らかな湾曲面状に加工されて
いる。ここで、回転体16’の凹面18a以外の突出し
ている面を凸面18bとする。
【0006】一方、揺動板15とは異なる一対の揺動板
20が、起立板13に架設された軸21を中心として揺
動可能に設けられ、揺動板20の自由端側には回転角度
規制ローラ22が揺動板20に架設されている。回転体
16’と揺動板15を軸14を中心として上方に付勢す
るためにねじりコイルスプリング23は、その中心を回
転体16’より下方に位置するように、起立板13に架
設された支持棒24に支持され、その下端部23aは係
合棒25に係合し、上端部23bは上述の回転角度規制
ローラ22に係合している。このような配置にすること
で、回転角度規制ローラ22には、常に回転体16’の
周面とねじりコイルスプリング23の端部23bとが当
接する。
【0007】一方、載置台4と対向する一面に把持・圧
着部26が形成されている。挟持・圧着部26は、挟持
壁27と案内許容空間28とを有しており、挟持壁27
の一側面は、回転体16’と共同して粘着テープ5の切
断端部5aを挟持する挟持面29となっている。また、
結束腕8には、結束腕8傾倒時に案内許容空間28に挿
入可能な厚みを有する圧接板30が設けられている。こ
こで、図13においては、テープ保持装置3の保持機構
9の構成部材と結束腕8に備わる部材との関連が判りや
すいように、保持機構9に係合する部材のみを図示して
いる。
【0008】上述のように、ねじりコイルスプリング2
3の端部23bを回転角度規制ローラ22に係合させる
ことで、ねじりコイルスプリング23は、回転角度規制
ローラ22に常時弾性力を付与しているため、揺動板1
5と回転体16’は挟持面29押圧されるので、その当
接面で粘着テープ5の切断端部5aは挟持される。
【0009】以下、テープ保持装置3の粘着テープ5の
切断端部5aの挟持について説明する。被結束物Xを載
置台4に載置し結束腕8を傾倒した状態で、上述のよう
にリール6には図12に示す矢印B方向の力が加わるの
で、粘着テープ5に張力が付与される。この張力は、図
13において回転体16’と挟持面29との間で挟持さ
れている粘着テープ5の切断端部5aを引き抜く力とし
て働く。しかし、揺動板15は挟持面29側に傾斜して
おり、かつ、回転体16’は回転角度規制ローラ22に
よってその回転が規制されているので、切断端部5aを
引き抜く力、および、ねじりコイルスプリング23の弾
性力は、揺動板15を図14において反時計方向に回動
させようとする力となる。これにより、回転体16’の
凸面18bは挟持面29に強く押し付けられるので切断
端部5aは強固に挟持される。
【0010】さらに結束腕8を傾倒させると、結束腕8
の押圧ローラ19’が回転体16’の凹面18aに圧接
されるので、該圧接面で粘着テープ5は挟持され、か
つ、揺動板15は時計方向へ揺動される。同時に、結束
腕8の圧接板30は案内許容空間28に侵入する(図1
4参照)。上記揺動板15の揺動によって、凸面18b
は挟持面29から離間されるので切断端部5aの挟持が
解除される。この状態で、粘着テープ5は結束腕8の切
断刃7によって切断されるが、切断端部5aは、押圧ロ
ーラ19’および凹面18aで挟持されているので、テ
ープ保持装置3内に留まる。
【0011】テープ5切断後、さらに結束腕8を傾倒さ
せると、被結束物Xを結束している粘着テープ5の端部
は、案内許容空間28に侵入する圧接板30にて案内許
容空間28に引き込まれる。このとき押圧ローラ19’
は、さらに揺動板15を下方向に揺動するので、揺動板
15は時計方向に回転し、回転角度規制ローラ22は凸
面18bをひとつ乗り越える。この回転体16’の時計
方向への回転中に、押圧ローラ19’と凹面18aとに
挟持されている切断端部5aは、摩擦によって、その掴
み代分だけ繰り出される。
【0012】続いて、結束腕8を起立させると、ねじり
コイルスプリング23の弾性力による揺動板15の反時
計方向への揺動に伴って、回転体16’は挟持面29に
当接するので、繰り出された切断端部5aは、凸面18
bと挟持面29との間で挟持される。その後に、押圧ロ
ーラ19’が凹面18aから離れるので、常時粘着テー
プ5は、保持機構9によって、その切断端部5aを保持
されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した結
束機の構造では、以下に述べる問題がある。上述のテー
プ保持装置3の保持機構9の要部である回転体16’
は、その周面が凹面18aと凸面18bとで構成されて
いる。したがって、粘着テープ5は、結束腕8に備わる
押圧ローラ19’と該押圧ローラ19’が圧接する凹面
18aとの圧接面で挟持される間に、前記圧接面の湾曲
に沿って反り返ってしまう。
【0014】したがって、図14に示すように、粘着テ
ープ5を切断後に切断端部5aの掴み代分を引き出す動
作の際に、粘着テープ5は、挟持面29に挟持されにく
い方向に反り返っているので、凸面18bと挟持面29
との間に切断端部5aが垂れ下がらずに、切断端部5a
を挟持できない場合がある。また凸面18bと挟持面2
9との間に切断端部5aが垂れ下がったとしても、粘着
テープ5の粘着面同士が重なり合う場合には、粘着面が
粘着テープ5を挟持する部材に接触しないことから十分
な摩擦が得ることができず、結束腕8の傾倒動作の際に
粘着テープ5に生じる張力によって、挟持面29から切
断端部5aが抜けてしまい被結束物Xを結束できないと
いう問題もある。
【0015】また、結束終了後の被結束物Xに巻回され
る粘着テープ5は、粘着面同士が重なり合っているが、
その粘着テープ5の先端が垂れ下がることを防いで、機
能および美観の向上を図るために、重なり合う粘着テー
プの一方を長くし、これを糊代として、結束されている
粘着テープ5に重ねて貼り合わすことにより、粘着テー
プ5の垂れ下がりをなくしている。しかし、上述のよう
に粘着テープ5が反り返ると、挟持面29での挟持動作
の際に粘着テープ5がよじれる場合があり、その場合に
は、糊代を作ることができないといった問題がある。
【0016】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、切断後の粘着テープ5の切断端部5aの反り返りを
防止して、切断端部5aの挟持を確実にした結束機を提
供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、請求項1の発明では、粘着テープを保持
するテープリールから結束腕にそって引き出された粘着
テープの切断端をテープ保持装置に挟持して被結束物を
結束する結束機において、前記テープ保持装置は、前記
テープ保持装置の側壁となる起立板と、前記起立板に揺
動可能に設けた揺動板と、前記揺動板に架設する円柱体
と凹部を有する回転角度規制板とからなる回転体と、前
記回転体の円柱体の周面との間に粘着テープの切断端部
を挟持する平面を有する挟持壁と、前記挟持壁側に揺動
板を付勢する弾性部材と、前記回転体と前記弾性部材と
の間に設けられた回転角度規制ローラとで構成されてお
り、前記結束腕の傾倒時に結束腕に設けた押圧ローラを
前記回転体の回転角度規制板に係合し、前記回転体を回
転し、この間に結束腕の切断刃により結束した粘着テー
プを切断することを特徴とする結束機である。
【0018】請求項2の発明では、前記回転体の円柱体
の周面に、該回転体の軸に沿って細かい複数の溝を設け
たことを特徴とする。
【0019】請求項3の発明では、前記回転体の円柱体
を合成樹脂で構成したことを特徴とする。
【0020】本発明の結束機は、粘着テープを挟持する
回転体を円柱体としたので、結束腕に備わる押圧ローラ
との圧接時に粘着テープが反り返らない。また、回転体
の周面に溝を設け、押圧ローラの周面に圧接部材を設け
る場合には、摩擦が大きくなるので、粘着テープの挟持
および粘着テープの切断端部の送り出しが確実にでき
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の結束機の構造を添
付図面に基づいて説明する。なお、従来技術の欄で説明
した結束機と同一の部材には同一の符号を付し、その説
明については省略する。
【0022】本発明は、専らテープ保持装置3の改良に
係るものであるから、上記図12に従来例として説明し
た結束機のフレーム2および結束腕8を組み合わせるこ
とができ、また、モータで駆動する結束腕とを組み合わ
せて利用できることは勿論のことである。図1に示すテ
ープ保持装置3は、一対の起立板13の内部に、粘着テ
ープ5の切断端部5aを挟持するための保持機構9を備
える。
【0023】図2ないし図5に基づいて、以下テープ保
持装置3の保持機構9の構成について説明する。保持機
構9の要部である回転体16は、軸14に軸支される揺
動板15に架設される軸17にて軸支されている。回転
体16は、図4および図5に示すように、その周面全面
に回転体16の軸に沿う細かい溝32が設けられている
合成樹脂製の円柱体33と、円柱体33の両端の円状平
面34に固定された二枚の回転角度規制板35とからな
る。回転角度規制板35は、円柱体33の外径にほぼ一
致する径を有し、その周縁には、等間隔に凹部、すなわ
ち、回転角度規制部37が穿設され、これらの間の突起
部36が形成される。このとき、回転角度規制板35は
円柱体33の一側だけに固定されてもよい。
【0024】回転角度規制部37は、回転体16の回転
を規制するために、曲率の異なる圧接面37aと滑動面
37bとで構成されている。圧接面37aは結束腕8に
備わる押圧ローラ19の形状に合う曲率に加工され、滑
動面37bは押圧ローラ19および回転角度規制ローラ
22が滑らかに回転する曲率に加工されている。
【0025】結束腕8に備わる押圧ローラ19は、図6
に示されるように、円柱状の円柱体接触部38と、その
両端に円柱体接触部38より大きな径の円柱状の係合部
39とからなる。円柱体接触部38の長さは、回転体1
6の円柱体33のそれと同一としているので、結束腕8
を傾倒させることにより回転体16に押圧ローラ19が
圧接する際に、係合部39は回転体16の回転角度規制
板35に係合する。円柱体接触部38には、その周面に
所定間隔をおいてゴムリング40を挿通されている。係
合部39の外平面には突起41が設けられ、その突起4
1を結束腕8に架設することにより、押圧ローラ19を
結束腕8内に回転自在に保持する。
【0026】図2および図3に示すように、ねじりコイ
ルスプリング23は、回転体16の下方に位置するよう
に、起立板13に架設する支持棒42に支持され、その
一端23aは基台1に当接し、他端部23bは回転体1
6の下方に位置する回転角度規制ローラ22に当接して
いる。回転角度規制ローラ22の外平面には突起43が
設けられ、その突起43は起立板13に備わる垂直方向
に延びる長孔44に挿通されている。回転規制ローラ2
2の形状は、上述の押圧ローラ19の形状とほぼ同様で
あり、回転体16の円柱体33および回転角度規制板3
5にそれぞれ係合する径の円柱体で構成されている。
【0027】結束腕8を起立させた状態では、回転角度
規制ローラ22は、ねじりコイルスプリング23の弾性
力によって押し上げられ、突起43が長孔44の上方に
位置して回転体16の周面に圧接しているので、揺動板
15は、挟持・圧着部26側に傾斜している。
【0028】図2に示す挟持・圧着部26は、従来の結
束機のそれとほぼ同様であるが、より確実に粘着テープ
5を挟持するための挟持部材45を案内許容空間28と
載置台4との間に設けている。挟持部材45は、結束腕
8に備わる挟持板46(図7参照)と共に粘着テープ5
を挟持する。
【0029】以下、図7ないし図11に基づいて、テー
プ保持装置3の粘着テープ5の切断端部5aの挟持につ
いて説明する。図7に示すように、被結束物Xを結束す
るために被結束物Xを載置台4に載置し、結束腕8に備
わるレバー1に下方向へ力を加え結束腕8を傾倒する。
結束腕8を傾倒することにより、従来の結束機と同様
に、フレーム2に備わる歯車によってリール6が巻き戻
されて、粘着テープ5には張力が付与される。このた
め、回転体16を構成する円柱体33と挟持壁27の挟
持面29との間で挟持されている切断端部5aを引き抜
こうとする力が生じる。
【0030】しかし、揺動板15はねじりコイルスプリ
ング23の弾性力によって回転角度規制ローラ22を介
して回転体16を押し上げられることにより挟持面29
側に傾斜され、かつ、回転体16は回転角度規制ローラ
22が回転角度規制板35に圧接しているためその回転
が規制されている。したがって揺動板15には、切断端
部5aを引き抜こうとする力およびねじりコイルスプリ
ング23の弾性力の相乗作用力によって、反時計方向に
回動しようとする力が加わる。この力によって、回転体
16の円柱体33は挟持面29に強く押しつけられ、円
柱体33と挟持面29との接触圧が大きくなるので、切
断端部5aは、挟持面29に強固に挟持される。また、
円柱体33の周面には溝32を設けているので、摩擦力
が大きくなるため切断端部5aが抜けにくくなる。
【0031】さらに結束腕8を傾倒していくと、粘着テ
ープ5には張力が付与されつづけるが、上述のように切
断端部5aは、より強固に挟持面29に挟持され、図8
(a)に示すように、結束腕8に備わる把持板46とテ
ープ保持装置3の把持・圧着部26を構成する把持部材
45とが圧接する。したがって、粘着テープ5は両者4
5,46の間で挟持され、次に図8(b)に示す状態に
なる。ここで図8ないし図11は、図13と同様に、テ
ープ保持装置3の保持機構9の構成部材と結束腕8に備
わる部材との関連が判りやすいように、保持機構9に係
合する部材のみを図示している。
【0032】図8(b)に示すように粘着テープ5は、
図8(a)と同様に挟持部材45および挟持板46との
圧接面にて挟持されている。そして、押圧ローラ19が
回転体16の円柱体33に圧接することによって粘着テ
ープ5が両者19,33との間でも挟持される。押圧ロ
ーラ19には、その周面にゴムリング40を挿通させて
いるため、円柱体33との圧接時に摩擦力が増加するの
で、粘着テープ5が確実に挟持される。
【0033】一方、結束腕8が傾倒することに伴って押
圧ローラ19を介して上方からの力が回転体16に加わ
るが、回転体16の回転角度規制板35に回転角度規制
ローラ22が係合して回転体16の回転に規制が加えら
れているので、揺動板15に時計方向に回転しようとす
る力が加わる。この力により、回転体16は挟持壁27
から離間し、切断端部5aの挟持が解除される。
【0034】そしてさらに結束腕8を傾倒させると、図
9(a)に示すように、圧接板30は案内許容空間28
に侵入する直前、かつ、切断刃7は粘着テープ5に接触
する直前の状態になる。続く図9(b)に示すように、
結束腕8をさらに傾倒して圧接板30を案内許容空間2
8に侵入させると、回転体16の円柱体33と押圧ロー
ラ19、および、挟持部材45および挟持板46との間
の圧接面にて粘着テープ5が挟持されているので、圧接
板30の案内許容空間28への侵入に伴って、前記粘着
テープ5の両圧接面の間に張力が発生する。そして、切
断刃7も下方に移動するので、張力を付与された粘着テ
ープ5に切断刃7が当接することによりその当接部分が
切断される。
【0035】粘着テープ5の切断後、さらに結束腕8を
傾倒させると、粘着テープ5の切断端部5aは、案内許
容空間28に侵入していく圧接板30にて案内許容空間
28内に引き込まれる。これに伴って押圧ローラ19が
回転体16を下方へ押すことにより揺動板15は時計方
向に揺動する。同時に、回転角度規制ローラ22は、回
転体16を構成する回転角度規制板35の滑動面37b
を転がり、回転角度規制ローラ22より挟持壁27側に
位置する突起部36を乗り越える。したがって、回転体
16が時計方向に回転し、かつ、押圧ローラ19が回転
体16に圧接しているので、両者16,19の圧接面で
挟持される粘着テープ5は、切断端部5aの掴み代分だ
け繰り出される。このとき、粘着テープ5は、上述のよ
うに円柱体33と押圧ローラ19によって圧接されてい
たので、切断端部5aは従来のように反り返ることなく
垂れ下がる。
【0036】次に結束腕8を起立させると、図10の
(a)ないし(b)に示すように、挟持板46が挟持部
材45から離間し、圧接板30も同様に案内許容空間2
8から離間する。一方、結束腕8を起立させることによ
り押圧ローラ19を介して回転体16を下方へ移動させ
る力が加わらなくなることから、ねじりコイルスプリン
グ23の弾性力によって回転体16が上方に押し上げら
れ、揺動板15は反時計方向に揺動するので、回転体1
6は挟持壁27側に接近する。
【0037】そして、さらに結束腕8を起立すると、図
11に示すように、回転体16の円柱体33と挟持面2
9との間に垂れ下がる切断端部5aは、両者33,29
に挟持され、再び被結束物Xを挟持可能な状態となる。
【0038】ここで、図1に示す長孔31は、詳細を後
述する回転体16を備える揺動板15の時計方向への揺
動動作を停止させるストッパとなる棒ピンを架設するた
めの孔であり、上記棒ピンは本発明の要部ではないので
図示省略する。
【0039】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
た結束機の構造であるから、円柱体とその両平面に設け
られる回転角度規制板とからなる回転体の構成としたの
で、結束腕に備わる押圧ローラと共に粘着テープを挟持
する圧接面が円柱体の周面となるので、粘着テープが反
り返らない。このため、粘着テープは回転体の周面と挟
持壁との間に、粘着テープの重さによって垂れ下がるの
で、粘着テープの切断端部を確実に挟持できる。そし
て、粘着テープが反り返らないことから、切断端部がよ
じれて挟持されることがないので、挟持面から切断端部
が抜けてしまうことがない。したがって、被結束物の結
束作業が確実になされるようになる。
【0040】また、回転体を構成する円柱体の周面に溝
を設けた場合、および、押圧ローラの周面に圧接部材を
設けた場合には、結束腕を傾倒して回転体と係合してい
る際に粘着テープ面との摩擦が大きくなり、粘着テープ
の挟持を確実にすることができる。また、切断端部を挟
持面に挟持させるために粘着テープの掴み代分だけ繰り
出す動作の際に、摩擦力が大きくなることから確実にテ
ープを繰り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の結束機の要部であるテープ
保持装置の側面図である。
【図2】本発明の一実施例の結束機の要部であるテープ
保持装置の構造を示す断面図である。
【図3】図2を矢印Y方向から見た正面図である。
【図4】本発明の要部である回転体の側面図である。
【図5】本発明の要部である回転体の斜視図である。
【図6】本発明の要部である押圧ローラの斜視図であ
る。
【図7】本発明に係るテープ保持装置の作動説明図であ
る。
【図8】本発明に係るテープ保持装置の図7から続く作
動説明図である。
【図9】本発明に係るテープ保持装置の図8から続く作
動説明図である。
【図10】本発明に係るテープ保持装置の図9から続く
作動説明図である。
【図11】本発明に係るテープ保持装置の図10から続
く作動説明図である。
【図12】従来の結束機の全体構成を示す側面図であ
る。
【図13】従来のテープ保持装置の構造を示す側面図で
ある。
【図14】従来のテープ保持装置の粘着テープ切断端部
の挟持を説明するための図である。
【符号の説明】
3 テープ保持装置 5 粘着テープ 5a 切断端部 8 結束腕 9 保持機構 15 揺動板 16 回転体 19 押圧ローラ 22 回転角度規制ローラ 23 ねじりコイルスプリング 26 把持・圧着部 29 挟持面 33 円柱体 35 回転角度規制板 40 ゴム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘着テープを保持するテープリールから
    結束腕にそって引き出された粘着テープの切断端をテー
    プ保持装置に挟持して被結束物を結束する結束機におい
    て、 前記テープ保持装置は、 前記テープ保持装置の側壁となる起立板と、 前記起立板に揺動可能に設けた揺動板と、 前記揺動板に架設する円柱体と凹部を有する回転角度規
    制板とからなる回転体と、 前記回転体の円柱体の周面との間に粘着テープの切断端
    部を挟持する平面を有する挟持壁と、 前記挟持壁側に揺動板を付勢する弾性部材と、 前記回転体と前記弾性部材との間に設けられた回転角度
    規制ローラとで構成されており、 前記結束腕の傾倒時に結束腕に設けた押圧ローラを前記
    回転体の回転角度規制板に係合し、前記回転体を回転
    し、この間に結束腕の切断刃により結束した粘着テープ
    を切断することを特徴とする結束機。
  2. 【請求項2】 前記回転体の円柱体の周面に、該回転体
    の軸に沿って細かい複数の溝を設けたことを特徴とする
    請求項1記載の結束機。
  3. 【請求項3】 前記回転体の円柱体を合成樹脂で構成し
    たことを特徴とする請求項1ないし2記載の結束機。
JP30241796A 1996-10-28 1996-10-28 結束機 Pending JPH10129614A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100377309C (zh) * 2003-01-17 2008-03-26 日东电工株式会社 粘性带的施加方法及设备
JP2010126206A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Oki Electric Ind Co Ltd 媒体結束装置
JP2010126208A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Oki Electric Ind Co Ltd 媒体結束装置

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