JPH10128897A - 積層フィルム及びプリント配線板の製造法 - Google Patents
積層フィルム及びプリント配線板の製造法Info
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- JPH10128897A JPH10128897A JP9195942A JP19594297A JPH10128897A JP H10128897 A JPH10128897 A JP H10128897A JP 9195942 A JP9195942 A JP 9195942A JP 19594297 A JP19594297 A JP 19594297A JP H10128897 A JPH10128897 A JP H10128897A
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Abstract
対象の表面の凹凸に転移層が良好に追従し解像性を向上
でき、プリント配線板の製造歩留まりを大幅に向上する
ことができる積層フィルム。 【解決手段】 感光層及び80℃における単位幅あたり
の5%伸び荷重(フィルム長手方向の値とし以下L5値
と称する)が4〜90g/mm、破断伸び(フィルム長手方
向の値とし以下同じ)が50〜1000%である第1の
フィルムを有する積層フィルム、前記積層フィルムを、
感光層と基板とが接するように基板上にラミネートし、
次いで、露光、現像することを特徴とするプリント配線
板の製造法及び前記積層フィルムを、第2のフィルムを
剥離して、感光層と基板とが接するように基板上にラミ
ネートし、次いで、露光、現像することを特徴とするプ
リント配線板の製造法。
Description
び積層フィルムに関する。
はエッチング用のレジスト膜を形成するために用いられ
る積層フィルム1は、支持層(ベースフィルム)2′の
上に、感光性樹脂組成物を塗布乾燥して感光層3とし、
次いで、感光層3上に被覆層(保護フィルム)4′を積
層して構成されている(図2(a)参照)。そして、従
来は、支持層2′と感光層3とが転移層5′となって、
ラミネートすべきプリント配線板の基板6上にラミネー
トされるようになっていた。
る際には、被覆層4′を剥離してから、感光層3を基板
6側に向けて転移層5′を基板6上に載せ、その後、支
持層2′側から加熱ロールにより転移層5′を加圧して
圧着させる。したがって、ラミネート後の断面は図2
(b)のようになる。
そのネガマスクを介して露光用の光線を照射して感光層
3を露光する。その後、ネガマスクを取外し、さらに支
持層2′を剥離してから現像すると、前記ネガマスクと
同じパターンを持つ感光層3が得られる。基板上に残さ
れた感光層3をレジスト膜として、次のめっき又はエッ
チング工程を行う。
以上のフィルム(例えば、ポリエチレンテレフタレート
(PET)のフィルム)が用いられ、その厚さは、通常
20μm程度である。この支持層2′は、積層フィルム
1の引張り強度を上げるために、この程度の厚さが必要
であり、また、その硬さもある程度大きくする必要があ
る。感光層3は、紫外線等を照射すると照射箇所の物性
が変化する感光性樹脂組成物により形成され、使用目的
に応じて好適な組成物が選択される。感光層3の厚さ
は、目的に応じて、例えば、25μm、33μm、40
μmあるいは50μmに設定される。被覆層4′はポリ
エチレンなどのフィルムが用いられ、その厚さは、例え
ば、30μmである。
の凹凸に対して追従し、感光層3と基材間の未接着部分
がないようにしなければならない。
進んでおり、高い解像性が要求されている。積層フィル
ム1の高解像度化のためには、感光層3の薄膜化が効果
的であるが、基材の表面凹凸へ追従する感光層量が減少
するため、従来の積層フィルム1では、基板6と転移層
5′との未接着部分が多くなり、充分な製造歩留まりが
得られないという問題がある。また、従来の積層フィル
ムでは、支持層2′が必要とする前述の厚さ及び硬さに
より転移層5′全体の柔軟性が不充分となり、ラミネー
トすべき基材の表面の凹凸に転移層5′が追従し難く、
その結果、基板6と転移層5′との未接着部分が多くな
り、充分な製造歩留まりが得られないという問題があ
る。
案されている。例えば、基材に水を塗布したのち、積層
フィルムを積層する方法が記載されている(特開昭57
−21890号公報及び特開昭57−21891号公報
参照)。この方法では、水の薄い層を均一に付着させる
ため、基質表面を清浄にしなければならない。また小径
スルーホール等が存在する場合は、スルーホール中に溜
まった水分と感光層とが反応を起こしやすく、現像性を
低下させるなどの欠点が生じる。
間層を形成した後、積層フィルムを積層する方法も提案
されている(特開昭52−154363号公報参照)。
この方法では、小径スルーホールの現像性、剥離性等が
低下し、液状樹脂塗布によるコスト増加等の欠点があ
る。
積層する方法も知られている(特公昭53−31670
号公報及び特開昭51−63702号公報参照)。この
方法では、装置が高価であり、真空引きに時間がかかる
ために、通常の回路形成には使用されることは少なく、
導体形成後に用いる永久マスクのラミネートとして利用
されているにすぎない。この永久マスクのラミネートの
時も、さらに導体への追従性向上が望まれている。
は、生産コストを上昇させずにラミネートすべき対象の
表面の凹凸に転移層が良好に追従し解像性を向上でき、
プリント配線板の製造歩留まりを大幅に向上することが
できる積層フィルムを提供するものである。請求項2記
載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、感
度、架橋密度、保存安定性、解像性を向上し、第1のフ
ィルムの感光層からの剥離性の良好な積層フィルムを提
供するものである。請求項3記載の発明は、請求項1記
載の発明の効果に加えて、第1のフィルムの感光層から
の剥離時の第1のフィルムの破損を低減した、作業性の
良好な積層フィルムを提供するものである。請求項4記
載の発明は、請求項1、2又は3記載の発明の効果に加
えて、取扱い性が優れる積層フィルムを提供するもので
ある。請求項5載の発明は、請求項4記載の発明の効果
に加えて、ラミネート時の作業性を向上した積層フィル
ムを提供するものである。請求項6及び7記載の発明
は、生産コストを上昇させずにラミネートすべき対象の
表面の凹凸に転移層が良好に追従し解像性を向上でき、
プリント配線板の製造歩留まりを大幅に向上することが
できるプリント配線板の製造法を提供するものである。
0℃における単位幅あたりの5%伸び荷重(フィルム長
手方向の値とし以下L5値と称する)が4〜90g/mm、
破断伸び(フィルム長手方向の値とし以下同じ)が50
〜1000%である第1のフィルムを有する積層フィル
ムに関する。また、本発明は、第1のフィルムが、酸素
透過量が400ml/m2・24h・atm以下、吸水率が5%以
下及びヘイズが10%以下のものである前記積層フィル
ムに関する。また、本発明は、第1のフィルムが、エレ
メンドルフ引裂強度が4.5kg/cm以上のものである前
記積層フィルムに関する。また、本発明は、感光層及び
第1のフィルムの他に、さらに感光層の第1のフィルム
とは反対側に第2のフィルムを有するものである前記積
層フィルムに関する。また、本発明は、第2のフィルム
と感光層の間の接着力が、第1のフィルムと感光層との
間の接着力よりも小さいものである前記積層フィルムに
関する。
光層と基板とが接するように基板上にラミネートし、次
いで、露光、現像することを特徴とするプリント配線板
の製造法に関する。また、本発明は、前記積層フィルム
を、第2のフィルムを剥離して、感光層と基板とが接す
るように基板上にラミネートし、次いで、露光、現像す
ることを特徴とするプリント配線板の製造法に関する。
及び80℃における単位幅あたりの5%伸び荷重(フィ
ルム長手方向の値とし以下L5値と称する)が4〜90
g/mm、破断伸び(フィルム長手方向の値とし以下同じ)
が50〜1000%である第1のフィルムを有するもの
である。
光性樹脂組成物を用いることができるが、希アルカリ水
で現像可能とするため、通常、必須成分としてカルボキ
シル基含有バインダーポリマー、光重合開始剤及び重合
可能なビニル化合物を含むものである。
ーとしては、例えば、アクリル酸アルキルエステル又は
メタクリル酸アルキルエステルとアクリル酸又はメタク
リル酸とこれらと共重合しうるビニルモノマーとの共重
合体等が挙げられる。これらの共重合体は、単独で又は
2種以上を組み合わせて用いることができる。アクリル
酸アルキルエステルとしては、例えば、メチルアクリレ
ート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、2−
エチルヘキシルアクリレート、これらに対応するメタク
リレート等が挙げられる。また、共重合しうるビニルモ
ノマーとしては、例えば、テトラヒドロフルフリルアク
リレート、ジメチルアミノエチルアクリレート、ジエチ
ルアミノエチルアクリレート、グリシジルアクリレー
ト、2,2,2−トリフルオロエチルアクリレート、
2,2,3,3−テトラフルオロプロピルアクリレー
ト、これらに対応するメタクリレート、アクリルアミ
ド、ジアセトンアクリルアミド、スチレン、ビニルトル
エン等が挙げられる。
トン(ベンゾフェノン、4,4′−ビスジメチルアミノ
ベンゾフェノン(ミヒラーケトン)、4,4′−ビスジ
エチルアミノベンゾフェノン、4−メトキシ−4′−ジ
メチルアミノベンゾフェノン、2−エチルアントラキノ
ン、フェナントレンキノン等)、ベンゾインエーテル
(ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテ
ル、ベンゾインフェニルエーテル等)、ベンゾイン(メ
チルベンゾイン、エチルベンゾイン等)、ベンジル誘導
体(ベンジルジメチルケタール等)、2,4,5−トリ
アリールイミダゾール二量体(2−(o−クロロフェニ
ル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−
(o−クロロフェニル)−4,5−ジ(m−メトキシフ
ェニル)イミダゾール二量体、2−(o−フルオロフェ
ニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−
(o−メトキシフェニル)−4,5ジフェニルイミダゾ
ール二量体、2−(p−メトキシフェニル)−4,5−
ジフェニルイミダゾール二量体、2,4−ジ(p−メト
キシフェニル)−5−フェニルイミダゾール二量体、2
−(2,4−ジメトキシフェニル)−4,5−ジフェニ
ルイミダゾール二量体、2−(p−メチルメルカプトフ
ェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体
等)、アクリジン誘導体(9−フェニルアクリジン、
1,7−ビス(9,9′−アクリジニル)ヘプタン等)
などが挙げられる。これらは、単独で又は2種以上を組
み合わせて用いることができる。
は、例えばウレタンアクリレートビスコート♯831
(大阪有機化学工業(株)製商品名)、ポリエーテル型ウ
レタンアクリレートBTG−A(共栄社油脂化学工業
(株)製商品名)、ポリエステル型ウレタンアクリレート
D−200A(共栄社油脂化学工業(株)製商品名)、ウ
レタンアクリレートフォトマー6008(サンノプコ
(株)製商品名)、ウレタンジアクリレートケムリンク9
503(サートマー(株)製商品名)等のウレタンアクリ
レートやトリメチロールプロパンエトキシトリアクリレ
ート(SR−454、サートマー(株)製商品名)、トリ
メチロールプロパンプロポキシトリアクリレート(R−
924、日本化薬(株)製商品名)ポリエチレングリコー
ルジアクリレート(エチレン基の数が2〜23のも
の)、トリメチロールプロパンジアクリレート、トリメ
チロールプロパントリアクリレート、テトラメチロール
メタントリアクリレート、テトラメチロールメタンテト
ラアクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレ
ート(プロピレン基の数が2〜14のもの)、ジペンタ
エリスリトールペンタアクリレート、ジペンタエリスリ
トールヘキサアクリレート、これらに対応するメタクリ
レート等の多価アルコールにα,β−不飽和カルボン酸
を反応させて得られる化合物、ビスフェノールAジオキ
シエチレンジアクリレート、ビスフェノールAトリオキ
シエチレンジアクリレート、ビスフェノールAデカオキ
シエチレンジアクリレート等のビスフェノールAジオキ
シエチレンジアクリレート、トリメチロールプロパント
リグリシジルエーテルトリアクリレート、ビスフェノー
ルAジグリシジルエーテルアクリレート、これらに対応
するメタクリレート等のグリシジル基含有化合物にα,
β−不飽和カルボン酸を付加して得られる化合物、無水
フタル酸等の多価カルボン酸と2−ヒドロキシエチルア
クリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレートとの
反応物等の水酸基及びエチレン性不飽和基を有する物質
とのエステル化合物、メチルアクリレート、エチルアク
リレート、ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルア
クリレート、これらに対応するメタクリレート等のアク
リル酸又はメタクリル酸のアルキルエステルなどが挙げ
られる。これらは単独で又は2種類以上を組み合わせて
使用することができる。
組成物には、必要に応じて可塑剤、染料、顔料、イメー
ジング剤、充填剤、密着性付与剤等を配合して使用する
ことができ、感光層の厚みとしては用途により異なる
が、乾燥後の厚みで3〜100μmであることが好まし
く、10〜100μmであることがより好ましい。前記
感光層の流動性は、基板等の被着体への追従性、感光層
の低変形性、低エッジフュージョン性等の点から、50
〜500μmであることが好ましく、100〜300μ
mであることがより好ましく、100〜250μmであ
ることが特に好ましい。流動性を前記の範囲とすること
は、感光層を構成する各成分の種類と配合量を調節する
ことにより行うことができる。ここにいう流動性は、直
径20mm、厚さ2mmの感光層をサンプルとし、このサン
プルを平面の基板上に置いて、その上に直径50mmの円
筒形の5kgの静荷重を加え、変形していく感光層の10
秒後の厚み(T1μm)と900秒後の厚み(T2μm)
を測定した時のT1−T2(μm)である。
が4〜90g/mmである必要があり、8〜90g/mmである
ことが好ましく、8〜60g/mmであることがより好まし
く、8〜30g/mmであることが特に好ましい。L5値を
4〜90g/mmとするのは、4g/mm未満であるとラミネー
トする際に転移層が伸びて膜厚が減少する不具合が生
じ、また、90g/mmを超えると、ラミネートすべき対象
の表面の凹凸に対する感光層の追従性が低下するという
不具合が生じるためである。本発明において、L5値
は、テンシロン万能型引張試験機に恒温槽を取りつけ8
0℃にて10mm幅の短冊型試料をチャック間10cm、引
張速度10cm/分で引張試験を行い、試料が5%の伸び
を示した時の荷重を試料の幅で除した値とする。
びが50〜1000%である必要があり、100〜10
00%であることが好ましく、100〜800%である
ことがより好ましく、150〜600%であることが特
に好ましく、150〜400%であることが極めて好ま
しい。破断伸びを50〜1000%とするのは、50%
未満であるとラミネートすべき対象の表面の凹凸に対す
る感光層の追従性が低下するという不具合が生じ、ま
た、1000%を超えると、ラミネートする際に転移層
が伸びて膜厚が減少する不具合が生じるためである。本
発明において、破断伸びは、JIS C 2318に準
拠して決められる。
酸素透過量が400ml/m2・24h・atm以下であることが
好ましく、0〜200ml/m2・24h・atmであることがよ
り好ましく、0〜100ml/m2・24h・atmであることが
特に好ましい。酸素透過量が、400ml/m2・24h・atm
を超えると感光層が酸素阻害を受けるため、露光時の感
度低下、硬化レジスト膜の架橋密度低下等の問題が発生
する傾向がある。本発明において、酸素透過量は、JI
S Z 1707に準拠して決められる。
吸水率が5%以下であることが好ましく、0〜1%であ
ることがより好ましく、0〜0.5%であることが特に
好ましい。吸水率が、5%を超えると感光層と被覆層の
接着力が増加し、現像前の被覆層の剥離が困難となる
上、積層フィルムの保存安定性も低下する傾向がある。
本発明において、吸水率は、JIS K 7209に準
拠して決められる。
ヘイズが10%以下であることが好ましく、0〜6%で
あることがより好ましく、0〜4%であることが特に好
ましく、0〜2%であることが極めて好ましい。ヘイズ
が、10%を超えると露光用光線の透過率が減少すると
同時に、屈折や散乱なども大きくなるため、解像性が著
しく悪化する傾向がある。本発明において、ヘイズは、
JIS K 6782に準拠して決められる。
エレメンドルフ引裂強度が4.5kg/cm以上であること
が好ましく、5kg/cm以上であることがより好ましく、
7kg/cm以上であることが特に好ましい。エレメンドル
フ引裂強度が4.5kg/cm未満であると感光層から被覆
層を剥離する工程において、被覆層が破れやすい傾向が
ある。本発明において、エレメンドルフ引裂強度は、J
IS K 7128 B法に準拠して決められる。
屈折率(Nx)、屈折率(Ny)が共に1.55以上であ
ることが好ましく、1.60以上であることがより好ま
しく、1.65以上であることが特に好ましい。屈折率
が1.55より小さいと、露光時に入射する斜め光線を
垂直方向に矯正する性能が低下するため、解像性が悪化
する傾向がある。本発明において、屈折率(Nx)、屈
折率(Ny)は、JIS K 7105に準拠して決め
られる。
ば、単独重合ポリエステル、共重合ポリエステル、ブレ
ンドポリエステル(単独重合ポリエステル同志のブレン
ド、単独重合ポリエステルと共重合ポリエステルとのブ
レンド、共重合ポリエステル同志のブレンド等)等の材
質のフィルム、ガスバリヤ層(例えばポリ塩化ビニリデ
ンコート等)を設けた無延伸ポリプロピレンフィルム又
は二軸延伸ポリプロピレンフィルムなどであることが好
ましい。これらは、前記特性を満足する上に、無延伸ポ
リエチレン、無延伸ポリアミド等に比較して耐熱性、防
湿性のバランスに優れるためである。耐熱性が低いとラ
ミネートの際の温度により溶融しやすく、また、吸湿性
が高いと感光層と第1のフィルムの接着力が増加し、現
像前の第1のフィルムの剥離が困難となりやすい。
2〜30μmであることが好ましく、5〜20μmであ
ることがより好ましく、8〜14μmであることが特に
好ましい。2μm未満であると、ラミネートする際に転
移層が伸びる不具合が生じる傾向があり、また、30μ
mを超えると、露光用光線の屈折や散乱などが大きくな
りやすく解像性が低下する傾向があり、ラミネートすべ
き対象の表面の凹凸への追従性が低下する傾向がある。
た第1のフィルム上に、前記した感光性樹脂組成物を塗
布、乾燥して製造することができる。
層及び第1のフィルムの他に、さらに感光層の第1のフ
ィルムとは反対側に第2のフィルムを有するものである
ことが、取扱い性が優れる点で好ましい。このような第
2のフィルムを使用した本発明の積層フィルムは、例え
ば、第2のフィルム上に、前記した感光性樹脂組成物を
塗布、乾燥して感光層とし、その感光層の上に第1のフ
ィルムを積層して製造することができる。本発明におけ
る第1のフィルムは、比較的軟かいため、比較的腰のあ
る第2のフィルムを使用し、この上に前記感光性樹脂組
成物を塗布、乾燥することが、均一な感光層の形成がで
きる点で好ましい。
の間の接着力は、第1のフィルムと感光層との間の接着
力よりも小さいものであることが、第2のフィルムを剥
離して転移層が容易に形成できるため好ましい。本発明
における第2のフィルムと感光層の間の接着力(A1)
は、180°ピール強度として、10gf/cm以下である
ことが好ましい。この接着力(A1)が大き過ぎると、
第2のフィルムの剥離がスムーズに行えなくなる傾向が
ある。また、第1のフィルムと感光層との間の接着力
(A2)は、180°ピール強度において接着力(A
1)より大きければよく、それ以外に特に制限はない。
ートする前に剥離されるので、可撓性を有していて前記
感光層を剥離可能に接着できるものであり、乾燥炉の温
度で損傷を受けないものであれば、特に制限されない
が、例えば、紙、離型紙、ポリエチレンテレフタレート
等のポリエステル、ポリメチルペンテン、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン等のポリオレフィン、ポリフッ化ビニ
ル、ポリ塩化ビニル等のハロゲン含有ビニル重合体、ナ
イロン等のポリアミド、セロファン等のセルロース、ポ
リスチレンなどのフィルムが挙げられ、これらは、透明
であっても非透明であってもよく、離型処理が施された
ものであってもよい。本発明における第2のフィルムの
厚さは、特に制限されないが、ロール状に巻いた場合の
サイズの点を考慮すると、5〜200μmとすることが
好ましく、10〜100μmとすることがより好まし
く、10〜50μmとすることが特に好ましい。
ルムは、ロール状に巻いて保管することができる。ま
た、本発明の積層フィルムは、感光層、第1のフィルム
及び必要に応じて用いる第2のフィルムの他に、クッシ
ョン層、接着層、光吸収層、ガスバリア層等の中間層や
保護層を有していてもよい。
感光層及び第1のフィルムを有する積層フィルムを、感
光層と基板とが接するように基板上にラミネートし、次
いで、露光、現像することを特徴とする。また、本発明
のプリント配線板の製造法は、前記感光層、第1のフィ
ルム及び第2のフィルムを有する積層フィルムを、第2
のフィルムを剥離して、感光層と基板とが接するように
基板上にラミネートし、次いで、露光、現像することを
特徴とする。
線板の製造法の一例について詳述する。図1は、本発明
のプリント配線板の製造法における積層フィルム1を基
板6上にラミネートしとた状態を示した模式図である。
なお、図1において、積層フィルム1は、感光層3、第
1のフィルム4及び第2のフィルム2を有するものであ
り、感光層3及び第1のフィルム4は転移層5である。
銅、鉄、アルミニウム等の金属シート、ステンレス、4
2アロイ等の合金のシート、銅張り積層板等が挙げられ
る。
4を有する転移層5及び第2のフィルム2を有する本発
明の積層フィルム1の模式図であり、図1(b)は、こ
の積層フィルム1の第2のフィルム2を剥離して、基板
6上にラミネートした状態を示した模式図である。基板
6上に積層フィルム1をラミネートする方法としては、
特に制限はないが、例えば、加熱可能なロールを備えた
ラミネーターを用いる方法等が挙げられる。通常、ラミ
ネート時の、温度は、60〜150℃(好ましくは80
〜130℃)であり、圧力は、1〜10kgf/cm2(好ま
しくは3〜7kgf/cm2)であり、送り速度は、0.1〜
10m/分(好ましくは1〜5m/分)である。
限はないが、例えば、第1のフイルム4上(第1のフイ
ルムが剥離されている場合は感光層3上)に所定のパタ
ーンのネガマスクを載せ、このネガマスク上から超高圧
水銀ランプ等の光源を用いて活性光線を照射する方法、
レーザーを用いるCADにより活性光線をパターン状に
照射する方法等が挙げられる。
して、感光層3のレジストパターンとしたい部分以外の
部分(不要部)を除去することを言う。現像の方法とし
ては、特に制限はないが、例えば、露光により生じた感
光層3の露光部と未露光部の現像液に対する溶解度差を
利用するウェット現像法、露光部と未露光部の接着力差
を利用するドライ現像法等が挙げられる。解像性の点か
らはウェット現像法が好ましく、その現像液としては、
特に制限はないが、例えば、1,1,1,−トリクロロ
エタン等の有機溶剤、炭酸ナトリウム水溶液等のアルカ
リ性溶液等が挙げらる。ウェット現像法では、これらの
現像液を露光した後の感光層3に接触させ、露光部及び
未露光部のどちらか一方を溶解又は剥離して除去する。
現像後、基板上にレジストパターンが形成される。この
後、常法により、エッチング又はめっきを行い、次いで
レジストパターンを剥離することにより、本発明におけ
るプリント配線板を得ることができる。
感光層材料(I)を作製した。
配合し、感光層材料(II)を作製した。
処理を施した厚さ25μmの二軸延伸ポリエチレンテレ
フタレートフィルム〔帝人株式会社製、商品名S71〕
を用い、その上に、製造例1で得られた感光層材料
(I)を、乾燥後の厚みが40μmとなるように塗布
し、80℃10分間温風乾燥し感光層とした。次いで、
第1のフィルムとして、厚さ11μmの二軸延伸イソフ
タル酸共重合ポリエチレンテレフタレートフィルム〔帝
人株式会社製、HK−4(フィルムサンプル)、L5値
55g/mm(テンシロン万能型引張試験機に恒温槽を取り
つけ80℃にて10mm幅の短冊型試料をチャック間10
cm、引張速度10cm/分で引張試験を行い、試料が5%
の伸びを示した時の荷重を試料の幅で除した値をL5値
(g/mm)とした。以下同じ)、破断伸び150%(JI
S C 2318に準拠。以下同じ)、酸素透過量17
0ml/m2・24h・atm(JIS Z 1707に準拠。以
下同じ)、吸水率0.3%(JIS K 7209に準
拠。以下同じ)ヘイズ4%(JIS K 6782に準
拠。以下同じ)、エレメンドルフ引裂強度7.5kg/cm
(JIS K 7128B法に準拠。以上同じ)、屈折
率Nx1.64、Ny1.64(JIS K 7105に
準拠。以下同じ)〕を用い、これを前記感光層に被覆し
て積層フィルムAを作製した。得られた積層フィルムA
を、第1のフィルムが外側となるように巻き取った。
ィルムに用いたHK−4に代えて、厚さ12μmの二軸
延伸ポリプロピレンフィルム〔二村化学工業株式会社
製、商品名FOR−12〕の上に、ガスバリヤ層として
ポリ塩化ビニリデンを3μm厚さに塗布したもの〔L5
値25g/mm、破断伸び200%、酸素透過量10ml/m2・
24h・atm、吸水率0.3%、ヘイズ3%、エレメンド
ルフ引裂強度1.8kg/cm、屈折率Nx1.60、N
y1.60〕を用いた以外は、実施例1と同様にして積
層フィルムBを作製し、得られた積層フィルムBを、第
1のフィルムが外側となるように巻き取った。
30μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルム〔信越フィ
ルム株式会社製、商品名PT30〕を用い、その上に、
製造例2で得られた感光層材料(II)を、乾燥後の厚み
が40μmとなるように塗布し、80℃10分間温風乾
燥し感光層とした。次いで、第1のフィルムとして、実
施例1で用いたHK−4を用い、これを前記感光層に被
覆して積層フィルムCを作製した。得られた積層フィル
ムCを、第1のフィルムが外側となるように巻き取っ
た。
ィルムに用いたHK−4に代えて、厚さ11μmのイソ
フタル酸共重合ポリエチレンテレフタレートとポリブチ
レンテレフタレートとのブレンドフィルム〔二軸延伸、
帝人株式会社製、HK−7(フィルムサンプル)、L5
値20g/mm、破断伸び180%、酸素透過量130ml/m
2・24h・atm、吸水率0.3%、ヘイズ2.9%、エレ
メンドルフ引裂強度7.6kg/cm、屈折率Nx1.63、
Ny1.64〕を用いた以外は、実施例3と同様にして
積層フィルムDを作製し、得られた積層フィルムDを、
第1のフィルムが外側となるように巻き取った。
ィルムに用いたHK−4に代えて、厚さ11μmの二軸
延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム〔帝人株式会
社製、HK−1(フィルムサンプル)、L5値85g/m
m、破断伸び110%、酸素透過量130ml/m2・24h・a
tm、吸水率0.3%、ヘイズ1.5%、エレメンドルフ
引裂強度4.0kg/cm、屈折率Nx1.65、Ny1.6
6〕を用いた以外は、実施例3と同様にして積層フィル
ムEを作製し、得られた積層フィルムEを、第1のフィ
ルムが外側となるように巻き取った。
ィルムに用いたHK−4に代えて、厚さ12μmの二軸
延伸プロピレンフィルム〔二村化学工業株式会社製、商
品名FOR−12、L5値18g/mm、破断伸び140
%、酸素透過量1400ml/m2・24h・atm、吸水率0.
3%、ヘイズ2.5%、エレメンドルフ引裂強度1.2
kg/cm、屈折率Nx1.50、Ny1.49〕を用いた以
外は、実施例3と同様にして積層フィルムFを作製し、
得られた積層フィルムFを、第1のフィルムが外側とな
るように巻き取った。
エチレンテレフタレートフィルム〔帝人株式会社製、商
品名G2−19 L5値150g/mm、破断伸び150
%、酸素透過量90ml/m2・24h・atm、吸水率0.3
%、ヘイズ1.5%、エレメンドルフ引裂強度6.0kg
/cm、屈折率Nx1.65、Ny1.66〕の上に、製造
例1で得られた感光層材料(I)を、乾燥後の厚みが4
0μmとなるように塗布し、80℃10分間温風乾燥し
感光層とした。次いで、厚さ25μmの無延伸ポリエチ
レンフィルム(タマポリ株式会社製、商品名NF−1
3)を前記感光層に被覆して積層フィルムGを作製し
た。得られた積層フィルムGを、G2−19のフィルム
が外側となるように巻き取った。
料(I)に代えて、感光層材料(II)を用いた以外、比
較例1と同様にして積層フィルムHを作製した。得られ
た積層フィルムHを、C2−19のフィルムが外側とな
るように巻き取った。得られた積層フィルムについて、
表4にまとめた。
片面に積層したガラスエポキシ基板(日立化成工業株式
会社製、商品名MCL−E67−35S)の銅表面を、
#600相当のブラシを持つ研磨機(三啓株式会社製)
を用いて研磨し、水洗後、空気流で乾燥して銅張積層板
を得た。
温した後、高温ラミネーター(日立化成工業株式会社
製、HLM−3000)を用いて、上記基板に、実施例
1〜6及び比較例1〜2で作製した、積層フィルムA、
積層フィルムB、積層フィルムC、積層フィルムD、積
層フィルムE、積層フィルムF、積層フィルムG及び積
層フィルムHの感光層を基材に向けて、積層フィルム
A、積層フィルムB、積層フィルムC、積層フィルム
D、積層フィルムE及び積層フィルムFは第1のフィル
ム側をロールに触れるようにして、積層フィルムG及び
積層フィルムHはG2−19のフィルム側をロールに触
れるようにしてラミネートした。この際のラミネート速
度は1.5m/分、ロール温度は100℃、ロールのシ
リンダー圧力は4kgf/cm2とした。
却した後、積層フィルムA、積層フィルムB、積層フィ
ルムC、積層フィルムD、積層フィルムE及び積層フィ
ルムFを用いたものは第1のフィルムの上に、積層フィ
ルムG及び積層フィルムHを用いたものはG2−19の
フィルムの上に、ネガマスク(ストーファー21段ステ
ップタブレットとライン/スペースが400/20〜4
00/200(解像性、単位:μm)の配線パターンを
有するネガマスク)を密着させ、オーク製作所株式会社
製露光機(型式HMW−590、水銀ショートアークラ
ンプ)を用い、ストーファー21段ステップタブレット
の現像後の残存ステップ段数が8.0となるエネルギー
量で露光した。
B、積層フィルムC、積層フィルムD、積層フィルムE
及び積層フィルムFを用いたものは第1のフィルムを、
積層フィルムG及び積層フィルムHを用いたものはG2
−19のフィルムを除去し、1重量%炭酸ナトリウム水
溶液(30℃)で50秒間スプレー現像し、基板上にレ
ジストパターンを形成した。得られたレジストパターン
の、現像残りの無い最小スペース幅の値を解像性として
測定し、結果を表5に示した。なお、この値が小さいほ
ど解像性が優れたものである。
/リットル CuCl2、2N−HCl水溶液、50
℃、スプレー圧力2kgf/cm2)を100秒間スプレー
し、レジストで保護されていない部分の銅を溶解し、さ
らに、レジストパターンを剥離液(3重量%NaOH水
溶液、45℃、スプレー圧力2kgf/cm2)で剥離し、基
板上に銅のラインが形成されたプリント配線板aを作製
した。
の銅はくを、片面に積層したガラスエポキシ基板(日立
化成工業株式会社製、商品名MCL−E67−70S)
の銅はくの表面に、長さが10cm、幅が1〜40μmの
傷を、その傷深さを1本ごとに順次深くして(1〜20
μm)複数本の傷を形成した銅張積層板を得た。これら
の傷は連続加重式引掻き器(HEIDON株式会社製)
を使用し、荷重を変えて形成した。
温した後、高温ラミネーター(日立化成工業株式会社製
のHLM−3000を使用した)を用いて、上記基板
に、実施例1〜4及び比較例1〜2で作製した、積層フ
ィルムA、積層フィルムB、積層フィルムC、積層フィ
ルムD、積層フィルムE、積層フィルムF、積層フィル
ムG及び積層フィルムHの感光層を基材に向けて、積層
フィルムA、積層フィルムB、積層フィルムC、積層フ
ィルムD、積層フィルムE及び積層フィルムFは第1の
フィルム側をロールに触れるようにして、積層フィルム
G及び積層フィルムHはG2−19のフィルム側をロー
ルに触れるようにしてラミネート(ラミネートロールの
軸と基板の傷の長さ方向は平行とした)した。この際の
ラミネート速度は2m/分、ロール温度は100℃、ロ
ールのシリンダー圧力は4kgf/cm2とした。
却した後、積層フィルムA、積層フィルムB、積層フィ
ルムC、積層フィルムD、積層フィルムE及び積層フィ
ルムFを用いたものは第1のフィルムの上に、積層フィ
ルムG及び積層フィルムHを用いたものはG2−19の
フィルムの上に、200μmライン幅のネガティブ像を
形成するネガマスクとストーファー21段ステップタブ
レットを基板の傷の長さ方向と直角に交差する方向に置
き、高圧水銀灯で、ストーファー21段ステップタブレ
ットの現像後の残存ステップ段数が9となるエネルギー
量で露光した。
B、積層フィルムC、積層フィルムD、積層フィルムE
及び積層フィルムFを用いたものは第1のフィルムを、
積層フィルムG及び積層フィルムHを用いたものはG2
−19のフィルムを除去し、1重量%炭酸ナトリウム水
溶液で60秒間スプレー現像し、基板上にレジストパタ
ーンを形成した。ストーファーの21段ステップタブレ
ットの残存段数は、全積層フィルム共に9段を示し、良
好なレジスト像を有していた。
/リットル CuCl2、2N−HCl水溶液、50
℃、スプレー圧力2kgf/cm2)を100秒間スプレー
し、レジストで保護されていない部分の銅を溶解し、さ
らに、レジストパターンを剥離液(3重量%NaOH水
溶液、45℃、スプレー圧力2kgf/cm2)で剥離し、基
板上に銅のラインが形成されたプリント配線板bを作製
した。
い場合は、レジストと基板間に空隙があるため、銅のラ
インはレジストと傷の交点部分でエッチング液が浸み込
み、銅が溶解し、銅ラインが接続しないこととなり、断
線不良となる。この断線が開始する傷深さ(μm)を凹
凸追従性(この値が大きい程、追従性は優れる)とし
て、結果を表5に示した。
の銅はくを、片面に積層したエポキシ基板(厚さ1.0
mm)を所定の凹凸を有した金型を備えたプレスを用いて
プレスすることにより、凹み深さが3〜18μm、凹み
幅が300〜2000μmの銅張積層板を得た。
温した後、高温ラミネーター(日立化成工業株式会社製
のHLM−3000を使用した)を用いて、上記基板
に、実施例1〜4及び比較例1〜2で作製した、積層フ
ィルムA、積層フィルムB、積層フィルムC、積層フィ
ルムD、積層フィルムE、積層フィルムF、積層フィル
ムG及び積層フィルムHの感光層を基材に向けて、積層
フィルムA、積層フィルムB、積層フィルムC、積層フ
ィルムD、積層フィルムE及び積層フィルムFは第1の
フィルム側をロールに触れるようにして、積層フィルム
G及び積層フィルムHはG2−19のフィルムをロール
に触れるようにしてラミネート(ラミネートロールの軸
と、基板の凹み長さ方向とは平行とした)した。この際
のラミネート速度は1.5m/分、ロール温度は110
℃、ロールのシリンダー圧力は4kgf/cm2とした。
却した後、積層フィルムA、積層フィルムB、積層フィ
ルムC、積層フィルムD、積層フィルムE及び積層フィ
ルムFを用いたものは第1のフィルムの上に、積層フィ
ルムG及び積層フィルムHを用いたものはG2−19の
フィルムの上に、ネガマスク(ライン/スペースが10
0μm)とストーファー21段ステップタブレットを、
凹み長さ方向と直角に交差する方向に密着させ、オーク
製作所株式会社製露光機(型式HMW−590、水銀シ
ョートアークランプ)を用い、ストーファー21段ステ
ップタブレットの現像後の残存ステップ段数が8.0と
なるエネルギー量で露光した。
フィルムA、積層フィルムB、積層フィルムC、積層フ
ィルムD、積層フィルムE及び積層フィルムFを用いた
ものは第1のフィルムを、積層フィルムG及び積層フィ
ルムHを用いたものはG2−19のフィルムを除去し、
1重量%炭酸ナトリウム水溶液で50秒間スプレー現像
し、基板上にレジストパターンを形成した。
ボーメ、50℃、スプレー圧力2kgf/cm2)を80秒間
スプレーし、レジストで保護されていない部分の銅を溶
解し、さらに、レジストパターンを剥離液(3重量%N
aOH水溶液、45℃、スプレー圧力2kgf/cm2)で剥
離し、基板上に銅のラインが形成されたプリント配線板
cを作製した。
ない場合は、レジストと基板間に空隙があるため、銅の
ラインはレジストと凹みの交点部分でエッチング液が浸
み込み、銅が溶解し、銅ラインが接続しないこととな
り、断線不良となる。この断線が開始する凹み深さ(μ
m)をウェーブ追従性(この値が大きい程、追従性は優
れる)として、結果を表5に示した。
と同様の方法にて、露光工程まで行った基板を作製し、
次いで、積層フイルムA、積層フィルムB、積層フィル
ムD、積層フィルムE及び積層フィルムFを用いたもの
は第1のフィルムを、積層フィルムG及び積層フィルム
Hを用いたものはG2−19のフィルムを、感光層から
手作業により剥離するテスト(ピールテスト)を、各フ
ィルムにつき100枚実施した。ピールテストの際に剥
離した又はしようとしたフィルムに破れが発生した割合
を、ピール破れ率(この値が小さい程、感光層からの剥
離性に優れる)とし、結果を表5に示した。
積層フィルムB、積層フィルムC、積層フィルムD、積
層フィルムE及び積層フィルムF)を用いた実施例5〜
10は、積層フィルムG及び積層フィルムHを用いた比
較例3比較例4に比べて、凹凸追従性及びウエーブ追従
性ともに優れたものであった。また、実施例5〜8は、
解像性が優れ、ピール破れ率の小さいものであった。
ストを上昇させずにラミネートすべき対象の表面の凹凸
に転移層が良好に追従し解像性を向上でき、プリント配
線板の製造歩留まりを大幅に向上することができる。請
求項2記載の積層フィルムは、請求項1記載の積層フィ
ルムの効果を奏し、さらに感度、架橋密度、保存安定
性、解像度を向上し、第1のフィルムの感光層からの剥
離性の良好なものである。請求項3記載の積層フィルム
は、請求項1記載の積層フィルムの効果にを奏し、さら
に第1のフィルムの感光層からの剥離時の第1のフィル
ムの破損を低減した、作業性の良好なものである。請求
項4記載の積層フィルムは、請求項1、2又は3記載の
積層フィルムの効果を奏し、さらに取扱い性が優れる。
請求項5記載の積層フィルムは、請求項4記載の積層フ
ィルムの効果を奏し、さらにラミネート時の作業性が優
れる。請求項6及び7記載のプリント配線板の製造法
は、生産コストを上昇させずにラミネートすべき対象の
表面の凹凸に転移層が良好に追従し解像性を向上でき、
プリント配線板の製造歩留まりを大幅に向上することが
できる。
フィルム1を基板6上にラミネートしとた状態の一例を
示した模式図である。
ィルム1を基板6上にラミネートしとた状態の一例を示
した模式図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 感光層及び80℃における単位幅あたり
の5%伸び荷重(フィルム長手方向の値とし以下L5値
と称する)が4〜90g/mm、破断伸び(フィルム長手方
向の値とし以下同じ)が50〜1000%である第1の
フィルムを有する積層フィルム。 - 【請求項2】 第1のフィルムが、酸素透過量が400
ml/m2・24h・atm以下、吸水率が5%以下及びヘイズが
10%以下のものである請求項1記載の積層フィルム。 - 【請求項3】 第1のフィルムが、エレメンドルフ引裂
強度が4.5kg/cm以上のものである請求項1又は2記
載の積層フィルム。 - 【請求項4】 感光層及び第1のフィルムの他に、さら
に感光層の第1のフィルムとは反対側に第2のフィルム
を有するものである請求項1、2又は3記載の積層フィ
ルム。 - 【請求項5】 第2のフィルムと感光層の間の接着力
が、第1のフィルムと感光層との間の接着力よりも小さ
いものである請求項4記載の積層フィルム。 - 【請求項6】 請求項1、2又は3記載の積層フィルム
を、感光層と基板とが接するように基板上にラミネート
し、次いで、露光、現像することを特徴とするプリント
配線板の製造法。 - 【請求項7】 請求項4又は5記載の積層フィルムを、
第2のフィルムを剥離して、感光層と基板とが接するよ
うに基板上にラミネートし、次いで、露光、現像するこ
とを特徴とするプリント配線板の製造法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JPH10128897A true JPH10128897A (ja) | 1998-05-19 |
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JP2001255653A (ja) * | 2001-01-09 | 2001-09-21 | Hitachi Chem Co Ltd | 感光性樹脂組成物、これを用いた感光性エレメント、レジストパターンの製造法及びプリント配線板の製造法 |
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JP2021091224A (ja) * | 2014-07-10 | 2021-06-17 | イソラ・ユーエスエイ・コーポレイションIsola USA Corp. | 薄膜樹脂フィルムとレイアップにおけるその使用 |
-
1997
- 1997-07-22 JP JP9195942A patent/JP3055499B2/ja not_active Expired - Fee Related
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