JPH10128785A - インサート成型品の製造方法およびインサート射出成形金型装置 - Google Patents

インサート成型品の製造方法およびインサート射出成形金型装置

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JPH10128785A
JPH10128785A JP30752796A JP30752796A JPH10128785A JP H10128785 A JPH10128785 A JP H10128785A JP 30752796 A JP30752796 A JP 30752796A JP 30752796 A JP30752796 A JP 30752796A JP H10128785 A JPH10128785 A JP H10128785A
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mold
movable
insert
movable mold
hoop material
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JP30752796A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Kamata
俊行 鎌田
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
    • B29C45/14065Positioning or centering articles in the mould
    • B29C2045/14163Positioning or centering articles in the mould using springs being part of the positioning means

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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 成型品にバリ等が生じることを防止でき、ま
た、成形金型の破損のおそれも少なく、さらに、安価か
つ効率的に成型品を製造できるインサート成型品の製造
方法とインサート射出成形金型装置を提供する。 【解決手段】 帯板状のフープ材10を送り機構42に
より可動金型23上に導き、この後、可動側取付プレー
ト25を駆動し、先ず、ストリッパプレート24に設け
られたパンチ61と可動金型23に形成されたダイス穴
23cによりフープ材10からインサート12を打ち抜
き、この打ち抜いたインサート12をダイス穴23c内
に落とし込む。続いて、可動側取付プレート25をさら
に駆動し、可動側取付プレート25とスプリング63で
係合した保持ピン62によりインサート12を押し下
げ、インサート12を保持ピン62と押さえ駒22bと
の間に挟着してキャビティ内に定置し、この状態でキャ
ビティ内へ樹脂を注入して座板30を成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インサート成型
品の製造方法およびインサート射出成形金型装置、詳し
くは、可動金型上に供給される帯板状のフープ材からイ
ンサート(部品)を打ち抜き、このインサートを可動金
型に形成されたダイス穴からキャビティ内に導いて定置
し、この状態でキャビティに樹脂を注入してインサート
成型品を成形する製造方法とインサート射出成形金型装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】インサート成形は、金属部品等の異種の
部品を強固に固着できる等の利点があり、電気機器用等
の部品等の成形に多用されている。そして、小物の成型
品、例えば、金属電極板を備える樹脂製電気部品の成形
にはインサート成形の一種であるフープ成形が採用され
る。フープ成形においては、一般に、帯状のフープ材1
0を用い、このフープ材10を成形金型20に導いて成
形を行う。
【0003】図9に示すように、フープ材10は、梯子
状に連続する枠部11に多数のインサート(部品)12
が連続部12aで連続させて打抜形成され、枠部11に
走行駆動するためのキャリア孔13が長手方向に一定間
隔で形成される。このフープ材10は、ロール等に巻き
取り保持され、成形時にロールから引き出されて走行駆
動機構等により成形金型20に向かって間欠的に走行駆
動される。
【0004】また、成形金型20は、図7,8に示すよ
うに、固定側取付プレート21に固定金型22を設け、
この固定金型22の上方に可動金型23とランナストリ
ッパプレート24が可動側取付プレート25に取り付け
られて配置される。固定側取付プレート21は図示しな
い装置フレーム等に固定され、固定金型22は上部に押
さえ駒22cが突設されたキャビティ画成部22aを有
する。この固定金型22上には上記走行駆動機構により
走行駆動されるフープ材10が摺接する。26は突き出
しプレート、27は突き出しプレート26上面に立設さ
れた突き出しピンである。
【0005】可動側取付プレート25は、サポートピン
99により固定金型22に上下動可能に支持され、図外
の樹脂供給源と連絡したスプル25aが貫通形成され
る。この可動側取付プレート25は、図示しない油圧シ
リンダ等と連結して上下に駆動され、また、上述した可
動金型23とランナストリッパプレート24がプラーボ
ルト29とストップボルト28により所定の上下方向変
位を許容されて連結される。
【0006】可動金型23は、下面に凹部23dが形成
されたキャビティ画成部23aを有し、また、このキャ
ビティ画成部23aに開口するゲート23bが貫通形成
される。この可動金型23は、固定金型22と密着して
キャビティ画成部23aがキャビティ画成部22aとの
間でフープ材10のインサート12を含むキャビティを
画成する。ランナストリッププレート24は、下面にラ
ンナ画成部24aを有し、固定金型22の上面と密着す
るとランナ(便宜上、ランナ画成部24aと同一の番号
を付す)24aを画成する。
【0007】この従来の成形金型装置20による成型品
の成形に際しては、先ず、フープ材10を走行駆動機構
により駆動して間欠的に走行、すなわち、成形サイクル
に合わせてインサート12のピッチに対応した距離ずつ
走行する。そして、フープ材10の走行停止期間におい
て、可動金型23が下動して固定金型22との間にフー
プ材10を挟着し、フープ材10のインサート12を凹
部23dと押さえ駒22cとの間に位置させてキャビテ
ィを画成し(図8参照)、このキャビティ内に樹脂を注
入してフープ材10と一体の成型品30を成形する。こ
の後、フープ材10をさらに走行させて成型品30の形
成部分を打ち抜き装置に導き、フープ材10のインサー
ト12の連続部12aを打ち抜いて成型品30をフープ
材10から分離する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の成形においては、フープ材10の製造に際して
の打抜誤差の発生が避けられず、また、フープ材10を
走行駆動する走行駆動機構の送り誤差の発生も避けられ
ず、フープ材10の正確な位置合わせ、すなわち、イン
サート12をキャビティの所定の位置に定置させること
が極めて困難であった。このため、インサート12が位
置ずれを生じやすく、インサート12(フープ材10)
が位置ずれを生じると、型22,23間にフープ材10
を挟着した際に型22,23のキャビティ画成部22
a,23a等が破損するという問題があった。
【0009】そこで、従来の成形金型装置は、図8aに
示すように、可動金型3のキャビティ画成部23aはイ
ンサート12が装着される部位の寸法Aをインサート1
2の寸法Bよりも大きく、すなわち、インサート12を
装着した状態で相当のクリアランスが形成されるように
設定するという対策、また、フープ材10の形状を梯子
状に形成して剛性を改善するという対策が採られてい
る。しかし、前者の対策にあっては、図8bに示すよう
に、インサート12がわずか0.02〜0.03mm程
度の位置ずれを生じても、位置ずれによって生じた隙間
39から樹脂が漏れてバリを生じるという問題があり、
また、後者の対策にあっては金属材料の損失が大きく材
料費が嵩み、製造コストの増大を招くという問題があっ
た。
【0010】特に、上述した問題は、1回の成形により
成形する成型品の数(金型装置の取り数)を多くした場
合、すなわち、フープ材10の成形長さを長くした場
合、ピッチ誤差が累積されるため、上述した問題も顕著
であった。したがって、実際の製造に際しては、取り数
を制限せざるを得ず、また、型の開閉速度やフープ材の
走行速度を低下させる等の対策を採らざるを得ず、生産
性を向上することが困難であった。この発明は、上記問
題に鑑みなされたもので、成型品にバリ等が生じること
を防止でき、また、成形金型の破損のおそれも少なく、
さらに、安価かつ効率的に成型品を製造できるインサー
ト成型品の製造方法とインサート射出成形金型装置を提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明にかかるインサート成型品の製造方法は、
帯板状のフープ材を間欠走行駆動して金型装置の可動金
型上に導き、該可動金型上のフープ材を成形機の型締め
力を利用してパンチにより打撃して前記フープ材からイ
ンサート部材を打ち抜いて可動金型に形成されたダイス
穴に落とし込む工程と、固定金型と可動金型を型閉じし
てキャビティを画成する工程と、この後、前記インサー
ト部材を前記ダイス穴から前記キャビティ内へ導いて定
置し、この状態で前記キャビティ内に樹脂を注入する工
程と、を備える。
【0012】また、この発明にかかるインサート射出成
形金型装置は、固定取付プレートに支持された固定金型
と、上下に駆動される可動取付プレートに所定の相対変
位を許容されて前記固定金型との間でキャビティを画成
可能に取り付けられ、該キャビティの画成部分に開口す
るダイス穴を形成された可動金型と、フープ材を前記可
動金型上を間欠的に走行駆動するフープ走行駆動機構
と、前記可動金型の上方に該可動金型に対して接近離間
可能に支持され、該可動金型との間で前記フープ材を挟
着するパンチ支持部材と、該パンチ支持部材に前記可動
金型のダイス穴に嵌入可能に設けられ、前記可動取付プ
レートと一体的に下動して前記フープ材のインサート部
品を打撃するパンチと、を備える。
【0013】そして、この発明にかかるインサート射出
成形金型装置は、前記パンチ支持部材が前記可動金型の
上面との間でランナを画成可能なランナストリッパプレ
ートであって、前記可動金型に前記ランナと連通するノ
ズルを形成する態様(請求項3)に、また、前記パンチ
に上下に貫通して保持部材を上下動可能に設け、該保持
部材の上部と前記可動取付プレートとの間にコイルスプ
リングを介装する態様(請求項4)に構成することがで
きる。
【0014】
【作用】この発明にあっては、フープ走行駆動機構がフ
ープ材を走行駆動して可動金型上に導き、型閉じ時にお
いて、可動側取付プレートの下動でパンチ支持部材が可
動金型に対し接近する方向に変位し、フープ材からイン
サート部品を打ち抜いてダイス穴に送り込むとともに、
可動金型が固定金型と密着してキャビティを画成し、こ
の後、ダイス穴のキャビティ開口部にインサート部品を
定置する。そして、この状態でキャビティ内へ樹脂を注
入して成型品を成形する。このため、フープ材が位置ず
れを生じても可動金型等が破損することもなく、また、
インサート部品がキャビティに対して位置ずれを生じる
ことがなく、バリ等の発生を防止でき、さらに、成形速
度を上げて生産性を向上することができる。
【0015】
【実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図面を参
照して説明する。図1から図6はこの発明の一の実施の
形態にかかるインサート射出成形金型装置を示し、図1
が全体正面図、図2が同装置の金型部分を示す正面図、
図3が図2と異なる状態の金型部分の正面図、図4a,
bが同金型装置の一部を拡大した断面図、図5がフープ
材の平面図、図6が成型品の詳細を示す3面および断面
図である。なお、前述した従来のインサート射出成形金
型装置と対応する部分に付いては一部に同一の符号を用
いて表し、一部の説明を省略する。
【0016】先ず、この実施の形態により製造される成
型品を図6a,b,c,dを参照して説明する。成型品
は電解コンデンサ等の電気・電子部品の回路基板への装
着に用いる座板30である。この座板30は、電子部品
のリードを挿通可能な一対の挿通孔30aが表裏を貫通
形成されたポリフタルアミド樹脂等の樹脂板であって、
表面側に取付凹部31が形成され、裏面側に一対の電極
板32が一面を露呈させて埋入される。電極板32は、
りん青銅等の導電性金属の薄板からなり、一端側に挿通
孔30aと連続する孔32aが、他端側に樹脂中に埋入
する切り起こし片32bが形成される。
【0017】次に、成形金型装置を説明すると、図1に
おいて、40はフープ材10を巻き取り保持したフープ
材供給リール、41はセンサ41aを有するフープ材1
0の供給側張力調節機構、42はフープ材10の送り機
構(走行駆動機構)、50は竪型射出成形機、43はガ
イドローラ、44はセンサ44aを有する巻き取り側張
力調節機構、45は巻き取りローラであり、供給リール
40から巻き取りローラ45に向かってフープ材10が
掛装される。
【0018】フープ材10は、図5に示すように、りん
青銅等の導電性金属の薄い帯材であり、両側にキャリア
孔13が一定間隔で形成される。詳細な説明と図示は割
愛するが、このフープ材10は、成形機50の型開閉動
作と連動する送り機構42によりキャリア孔13を用い
て所定長さずつ間欠的に走行駆動され、成形機50にお
いてインサート12(図5中、左側の破線で打抜前を、
右側の実線で打抜後を示す)が打ち抜かれ、この後に巻
き取りロール45に巻き取られる。なお、フープ材10
は種々のもの、例えば、前述した図9に示すようなもの
を用いることも可能である。
【0019】射出成形機50は、成形金型20、取出機
51および樹脂射出機構53を有する。詳細な説明は割
愛するが、取出機51は成形金型20から成形された座
板30とランナ成形部分を取り除き、射出機構53は成
形時に溶融樹脂を成形金型20に供給する。
【0020】成形金型20は、装置フレーム52上に固
定側取付プレート21を固定し、この固定側取付プレー
ト21にブロック21aを介して固定金型22を設け、
この固定金型22の上部に立設されたサポートピン99
に可動側取付プレート25が上下動可能に支持される。
固定金型22は上部に座板30の表面側形状と対応した
形状のキャビティ画成部22aが形成され、このキャビ
ティ画成部22aにピン状の押さえ駒22bが突出す
る。後述するが、この押さえ駒22bは、成形時におい
てインサート12と当接してインサート12を保持す
る。
【0021】可動側取付プレート25は、スプル25a
が上下に貫通形成され、また、下面にバネ受け凹部25
bが形成され、このバネ受け部25bに後述するスプリ
ングの上端が係合する。この可動側取付プレート25
は、図外のアクチュエータに連結して上下方向に駆動さ
れ、すなわち、型開閉し、型閉じ時においてスプル25
aの上部が射出機構53と連絡する。
【0022】可動側取付プレート25には、ランナスト
リッパプレート(パンチ支持部材)24と可動金型23
がプラーボルト29とストップボルト28により取り付
けられる。ストップボルト28は可動側取付プレート2
5を上面側から下方への抜けを禁止されて上下動自在に
挿通し、プラーボルト29は可動金型23に下面側から
上下動自在に挿通し、これらボルト29,28は所定の
相対変位を許容してランナストリッパプレート24と可
動金型23を可動側取付プレート25に連結する。
【0023】ランナストリッパプレート24は、下面に
ランナを画成する凹部24aが、この凹部24aから上
面に貫通するスプル24bが形成される。このランナス
トリッププレート24は、上述したように可動側取付プ
レート25に対して上下方向に所定の変位を許容され、
また、上面に可動側取付プレート25の下面との間でコ
イルスプリング55が縮装される。このコイルスプリン
グ55は、ランナストリッパプレート24を可動側取付
プレート25から離間する方向(下方)に付勢する。
【0024】また、ランナストリッパプレート24には
上下に貫通する取付穴が形成され、この取付穴にパンチ
61が固定される。パンチ61は、先端断面形状が前述
した電極板32(インサート12)の形状と等しく、上
側が大径の段付きの摺動孔61aが略同心状に上下に貫
通して形成される。後述するように、このパンチ61
は、ランナストリッパプレート24と一体に上下動し、
可動金型23上のフープ材10を打ち抜いてインサート
12をダイス穴に送り込む。
【0025】そして、パンチ61の摺動孔61aには頭
付きの保持ピン(保持部材)62が上下動自在かつパン
チ61下面から突出可能に収容され、保持ピン62の上
面と前述した可動取付プレート25のバネ受け凹部25
bとの間にコイルスプリング63が介設される。保持ピ
ン62は、型閉じ時においてコイルスプリング63を介
し可動側取付プレート25により押圧されてパンチ61
の下面から突出し、押さえ駒22bとの間でインサート
12を挟着保持する。
【0026】なお、この実施の形態では、保持ピン62
の上面と可動側取付プレート25との間にコイルスプリ
ング63を介装し、保持ピン62を可動側取付プレート
25により駆動するが、ランナストリッパプレート24
にシリンダ穴を形成して該シリンダ穴に保持ピンを嵌挿
し、シリンダ穴に油圧や空圧を導入して保持ピンを駆動
することも可能である。
【0027】可動金型23は、固定金型22との間に型
開き用の引張リンク56が設けられ、上面をフープ材1
0が走行し、下面に座板30の裏面形状と対応した形状
のキャビティ画成部23aを有する。また、可動金型2
3にはキャビティ画成部23aに開口するゲート23b
とダイス穴23cが形成され、ゲート23bが型閉じ時
にランナと連通する。ダイス穴23cは、前述したパン
チ61が嵌合可能な断面形状を有し、パンチ61により
打ち抜かれたインサート12が嵌入する。なお、この可
動金型23は図中破線で示すようにダイス穴23cの形
成部分を工具鋼等の別部材で形成、すなわち、ダイス穴
23cを形成した別部材を嵌着することも可能である。
【0028】この実施の形態にあっては、フープ材10
が送り機構42により駆動されて供給リール40から引
き出され、可動金型23上を可動金型23の型開閉動
(上下動)と同期して間欠的に走行する。そして、図2
に示すようにフープ材10の走行時には型開き状態にあ
って可動金型23は上方に位置し、フープ材10の走行
が停止すると、可動側取付プレート25がランナストリ
ッパプレート24および可動金型23と一体に比較的高
速度で下動し、可動金型23が固定金型22に接触して
キャビティを画成し、また、ランナストリッパプレート
24が可動金型23に接近し、パンチ61がフープ材1
0を打撃してインサート12を打ち抜く。すなわち、フ
ープ材10は、図5に示すように2枚の電極板32が打
ち抜かれる。このため、図4aに示すように、インサー
ト12は可動金型23のダイス穴23c内に嵌入し、上
面を保持ピン62により押圧される。
【0029】続いて、可動側取付プレート25が比較的
低速度でさらに下動する。このため、ランナストリッパ
プレート24が可動金型23に密着してスプルを画成す
る。この後、可動側取付プレート25はスプリング55
を縮ませて下動し、可動側取付プレート25がランナス
トリッパプレート24と密着する。このため、保持ピン
62は、可動側取付プレート25によりスプリング63
を介し押圧されて下動し、図4bに示すように、インサ
ート12を押し下げて押さえ駒22bとの間に挟着す
る。すなわち、インサート12をキャビティ内の所定の
位置に定置する。
【0030】そして、この型閉じ状態で、図3に示すよ
うに、射出機構53が溶融樹脂を供給し、この溶融樹脂
がキャビティ内に注入される。このため、座板30が形
成、すなわち、電極板32が埋入した座板30が成形さ
れる。この後、リンク56により型開きがなされ、可動
側取付プレート25が上動して可動金型23が固定金型
22から離間する。そして、この状態で、取出機51が
成形された座板30とランナ成型部分を取り除き、ま
た、フープ材10が所定距離だけ走行し、以下、上記と
同様にして座板30の成形を繰り返す。
【0031】上述したように、この実施の形態にあって
は、型閉じに際して、先ず、ストリッパプレート24に
設けられたパンチ61と可動金型23に形成されたダイ
ス穴23cによりフープ材10からインサート12を打
ち抜き、この打ち抜いたインサート12をダイス穴23
c内に落とし込んだ後、このインサート12を保持ピン
62により押し下げ、保持ピン62と押さえ駒22bと
の間に挟着してキャビティ内に定置し、この状態でキャ
ビティ内へ樹脂を注入して座板30を成形する。このた
め、フープ材10の位置精度等の影響を受けることなく
インサート成形を行うことができ、フープ材10の高速
の送りが可能となるとともに、バリ等の発生を防止で
き、また、フープ材10を有効に利用して損失を少なく
できる。
【0032】なお、上述した実施の形態においては、ラ
ンナストリッパプレート24にパンチ61を設けるが、
別個の部材に設けることも可能である。また、上述した
実施の形態においては、保持ピン62によりインサート
12を挟着保持するが、パンチ61と押さえ駒22bと
の間に挟着保持するように構成することも可能である。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、フープ材を可動金型上を間欠的に走行駆動し、型閉
じに際して、可動側取付プレートとともに移動するパン
チ支持部材に設けたパンチによりフープ材からインサー
トを打ち抜いて可動金型のダイス穴内に落とし込んだ
後、このインサートを保持部材により保持してキャビテ
ィ内に定置し、この状態でキャビティ内へ樹脂を注入し
て成型品を成形するため、バリの発生を防止して成形を
効率的に行え、また、フープ材の損失を少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一の実施の形態に係るインサート射
出成形金型装置の全体正面図である。
【図2】同インサート射出成形金型装置の成形金型部分
の拡大断面図である。
【図3】同成形金型部分の図2と異なる状態の拡大断面
図である。
【図4】同成形金型部分の一部を拡大した断面図であ
り、a,bがそれぞれ異なる状態を示す。
【図5】同インサート射出成形金型装置に用いるフープ
材の平面図である。
【図6】同インサート射出成形金型装置により成形され
た座板を示し、aが平面図、bが底面図、cが側面図、
dがbのA−A矢視断面図である。
【図7】従来のインサート射出成形金型装置の金型部分
の断面図である。
【図8】同従来のインサート射出成形金型装置の一部を
拡大した断面図であり、a,bがそれぞれ問題点を説明
するための異なる状態を示す。
【図9】同従来のインサート成形金型装置に用いるフー
プ材の平面図である。
【符号の説明】 10 フープ材 12 インサート 20 成形金型 21 固定側取付プレート 22 固定金型 22a キャビティ画成部 22b 押さえ駒 23 可動金型 23a キャビティ画成部 23c ダイス穴 24 ストリッパプレート(パンチ支持部材) 25 可動側取付プレート 28 ストップボルト 29 プラーボルト 30 座板(インサート成型品) 32 電極板(インサート) 55 コイルスプリング 61 パンチ 62 保持ピン(保持部材) 63 コイルスプリング

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯板状のフープ材を間欠走行駆動して金
    型装置の可動金型上に導き、該可動金型上のフープ材を
    型締め力を利用してパンチにより打撃して前記フープ材
    からインサート部材を打ち抜いて可動金型に形成された
    ダイス穴に落とし込む工程と、固定金型と可動金型を型
    閉じしてキャビティを画成する工程と、この後、前記イ
    ンサート部材を前記ダイス穴から前記キャビティ内へ導
    いて定置し、この状態で前記キャビティ内に樹脂を注入
    する工程と、を備えることを特徴とするインサート成型
    品の製造方法。
  2. 【請求項2】 固定取付プレートに支持された固定金型
    と、上下に駆動される可動取付プレートに所定の相対変
    位を許容されて前記固定金型との間でキャビティを画成
    可能に取り付けられ、該キャビティの画成部分に開口す
    るダイス穴を形成された可動金型と、 フープ材を前記可動金型上を間欠的に走行駆動するフー
    プ走行駆動機構と、 前記可動金型の上方に該可動金型に対して接近離間可能
    に支持され、該可動金型との間で前記フープ材を挟着す
    るパンチ支持部材と、 該パンチ支持部材に前記可動金型のダイス穴に嵌入可能
    に設けられ、前記可動取付プレートと一体的に下動して
    前記フープ材のインサート部品を打撃するパンチと、を
    備えることを特徴とするインサート射出成形金型装置。
  3. 【請求項3】 前記パンチ支持部材が前記可動金型の上
    面との間でランナを画成可能なランナストリッパプレー
    トであって、前記可動金型に前記ランナと連通するノズ
    ルを形成した請求項2に記載のインサート射出成形金型
    装置。
  4. 【請求項4】 前記パンチに上下に貫通して保持部材を
    上下動可能に設け、該保持部材の上部と前記可動取付プ
    レートとの間にコイルスプリングを介装した請求項2ま
    たは請求項3に記載のインサート射出成形金型装置。
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