JPH10128307A - 膜脱気装置 - Google Patents

膜脱気装置

Info

Publication number
JPH10128307A
JPH10128307A JP8285424A JP28542496A JPH10128307A JP H10128307 A JPH10128307 A JP H10128307A JP 8285424 A JP8285424 A JP 8285424A JP 28542496 A JP28542496 A JP 28542496A JP H10128307 A JPH10128307 A JP H10128307A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
condensed water
drain pot
water
membrane module
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8285424A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3561589B2 (ja
Inventor
Takeshi Murakami
健 村上
Makio Tamura
真紀夫 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Organo Corp
Original Assignee
Organo Corp
Japan Organo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Organo Corp, Japan Organo Co Ltd filed Critical Organo Corp
Priority to JP28542496A priority Critical patent/JP3561589B2/ja
Publication of JPH10128307A publication Critical patent/JPH10128307A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3561589B2 publication Critical patent/JP3561589B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 凝縮水排出時の処理水質の悪化を防止する。 【解決手段】 脱気膜モジュール10の気相室から真空
ポンプに至る排気管12にバルブ20を介し、凝縮水収
集用のドレインポット22を分岐接続する。このドレイ
ンポット22には、収集した凝縮水を排出するためのバ
ルブ24を設けると共に、バルブ26を介し、窒素ガス
供給源32を接続する。バルブ20を開いた状態で、ド
レインポット22に所定量の凝縮水が溜まった時には、
バルブ20を閉じ、バルブ26を開け、ドレインポット
22内に窒素ガスを導入し、真空状態をブレークした
後、バルブ24を開け凝縮水を排出する。バルブ26、
24を閉じ、バルブ20を開け、凝縮水の収集を再開し
たときに酸素ガスが脱気膜モジュール10に供給される
ことがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱気膜の一方側の
液相室に流入される原水から脱気膜の他方側の気相室に
酸素を拡散して水中の溶存酸素を除去する脱気膜モジュ
ールを備えた膜脱気装置、特に排気用の真空ポンプの吸
い込み口側における凝縮水の除去に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造ラインでは、半導体の
洗浄工程などにおいて、純度の高い水(純水、超純水)
を使用することが必須である。そして、このような純
水、超純水の製造においては、塩類、微粒子などを除去
すると共に、溶存酸素等の所定の溶存ガスも除去する必
要がある。
【0003】そこで、従来より、水中の溶存酸素等の除
去に各種の脱気装置が使用されている。脱気装置は、真
空状態において、液相中の溶存ガス(特に溶存酸素)を
気相側に移行させて除去することを基本としている。そ
して、脱気装置の中には、液体を透過させないがガスを
透過させるガス透過膜(脱気膜)を利用して、液相室と
気相室とを仕切り、気相室を排気減圧することによって
脱気を行う脱気膜モジュールを備えた膜脱気装置が知ら
れている。この膜脱気装置によれば、液相の表面積を増
大することが容易であり、小さな装置で効果的な脱気処
理が行える。
【0004】ここで、半導体装置における集積度が上昇
するに伴い、不純物の除去の必要性がますます高まり、
半導体製造ラインで使用する水の溶存酸素濃度の要求値
は10μgO/l以下になってきている。このような低
い溶存ガス濃度を実現する場合には、気相室におけるガ
スはそのほとんどが水蒸気であり、気相室はその温度に
おける飽和水蒸気圧になる。従って、気相室において、
凝縮水が発生しやすい状態となっており、温度が低下し
たりすれば、すぐに凝縮水が発生する。
【0005】一方、膜脱気装置に使用する真空ポンプと
しては、ドライ型ダイヤフラム式のものが通常採用され
る。このタイプの真空ポンプは、ダイヤフラムに水が付
着するとその寿命が著しく劣化する。また、膜脱気装置
の脱気膜の排気側に水がついたり、排気用の配管中に水
が詰まったりした場合には、ガスの除去能力が大幅にダ
ウンする。
【0006】そこで、本出願人は、実開平6−3478
5号において、膜脱気装置の気相室から真空ポンプの吸
い込み側に至る配管に凝縮水除去用のドレインポットを
取り付け、凝縮水を除去することについて提案した。こ
のように、凝縮水を除去することによって、溶存ガス
(特に酸素)の除去能力を十分なものに維持することが
でき、長期間安定した処理が行える。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ここで、先の提案の装
置において、ドレインポット中に収集された凝縮水を排
出するためには、ドレインポットに空気を供給しなけれ
ばならない。すなわち、ドレインポットは、通常時膜脱
気装置の気相室から真空ポンプに至る排気管と同一の気
圧になっており、この状態で、大気中に凝縮水を排出す
ることはできない。そこで、ドレインポットを排気管か
ら切り離し、その後ドレインポットにパージ用の空気を
供給し、ドレインポット内を大気圧として、凝縮水を排
出する。
【0008】このため、凝縮水を排出したドレインポッ
ト内には、空気が充満している。従って、凝縮水の収集
を再開するために、ドレインポットを再び排気管と連通
したときには、ドレインポット内の空気が膜脱気装置の
気相室に供給され、その結果、空気中の酸素が膜を介し
て処理水側に移行し、一時的に溶存酸素濃度の高い処理
水が排出されてしまうという問題点があった。また、ド
レインポット内に導入した空気は、微粒子を含んでいる
場合もあり、この場合には微粒子が膜に付着したり、膜
を介し処理水側に移行してしまう等の問題点があった。
【0009】本発明は、上記問題点を解決することを課
題としてなされたものであり、凝縮水排出時の処理水へ
の悪影響を排除することができる膜脱気装置を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、脱気膜の一方
側の液相室に流通される原水から脱気膜の他方側の気相
室に酸素を拡散し排除する脱気膜モジュールと、この脱
気膜モジュールの気相室に配管を介し接続され、ここか
らガスを排出する真空ポンプと、脱気膜モジュールの気
相室と真空ポンプの間の配管に接続され、ここに発生す
る凝縮水を収集するドレインポットと、このドレインポ
ットに収集された凝縮水を排出する際に、酸素を含まな
いパージガスをドレインポット内に供給するパージガス
供給手段と、を有することを特徴とする。
【0011】このように、本発明によれば、ドレインポ
ットに収集された凝縮水を排出する際に、酸素を含まな
いパージガスがドレインポット内に供給され、これによ
ってドレインポット内に収集された凝縮水が排出され
る。そこで、凝縮水の排出の際にドレインポット内に酸
素ガスが導入されることが防止される。従って、ドレイ
ンポットから脱気膜モジュールに酸素が拡散し、処理水
の溶存酸素濃度が上昇することを効果的に防止すること
ができる。
【0012】また、本発明は、上記ドレインポットは、
その上部に上記配管との接続を制御する入口バルブ及び
パージガスの供給を制御するパージガス供給バルブが接
続され、下部に凝縮水の排出を制御するドレインバルブ
が接続され、凝縮水収集時は入口バルブを開き、パージ
ガス供給バルブ及びドレインバルブを閉じ、凝縮水排出
時は入口バルブを閉じた後、ドレインバルブ及びパージ
ガス供給バルブを開くことを特徴とする。このようなバ
ルブの制御によって、凝縮水の収集、排出が空気の混入
なく行える。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に好適な実施の形態
(以下、実施形態という)について、図面に基づいて説
明する。
【0014】「第1実施形態」原水は、脱気膜モジュー
ル10に流入される。この脱気膜モジュール10は、2
つの脱気膜モジュール10a、10bの直列接続からな
っている。各脱気膜モジュール10は、密閉容器からな
り、内部に多数の中空糸(脱気膜)を束ねた形状のもの
を有している。また、各脱気膜モジュール10a、10
bの両端側には図示はされていないが中空糸の内側空間
と連通する一対の排気室が形成され、中間部には中空糸
の外側と連通する外部空間が分離形成されて液相室を構
成している。なお、上記一対の排気室と中空糸内側空間
とが気相室を構成する。
【0015】そして、原水は、1段目の脱気膜モジュー
ル10aの液相室に導入され、ここから排出される1段
目処理水が2段目の脱気膜モジュール10bの液相室に
導入され、ここから最終処理水として排出される。すな
わち、脱気膜モジュール10a、10bの液相室は直列
接続されており、原水は2段処理される。
【0016】脱気膜モジュール10の排気室の一方に
は、排気管12の一端が接続されており、この排気管1
2の他端は、バルブ14を介し、ドライ型ダイヤフラム
式の真空ポンプ16に接続されている。また、バルブ1
4と真空ポンプ16を接続する配管には、他端が大気に
開放するバルブ18が接続されており、真空ポンプ16
の吸い込み側に空気を供給可能になっている。なお、原
水流量2m3/時間程度の処理を行う際には、真空ポン
プとして、80L/min程度のものが採用され、脱気
膜モジュール10の排気室および中空糸内側空間は、真
空度50Torr程度に維持される。
【0017】脱気膜モジュール10の排気室に接続され
た上記排気管12には、バルブ20を介しドレインポッ
ト22が分岐接続されている。このドレインポット22
は、排気管12内に発生する凝縮水を収集貯留する密閉
容器である。ドレインポット22の底部には、大気に開
放されたバルブ24が接続され、またドレインポット2
2の上部空間には、バルブ26、28、30を介し、窒
素ガス供給源(例えば窒素ガスボンベ)32が接続され
ている。バルブ30は、窒素ガス供給源32を系から切
り離すためのオンオフ弁、バルブ28はその下流側を一
定の圧力に維持するレギュレート弁、バルブ26は、ド
レインポット22に対する窒素ガスの供給を制御するオ
ンオフ弁である。なお、ドレインポット22は、原水流
量2m3/時間に対し、2L程度の容量とされ、この場
合の凝縮水排出の頻度は2〜3回/日程度である。した
がって、凝縮水排出に必要な窒素ガスの量もごく少量で
足りる。
【0018】さらに、脱気膜モジュール10の排気室の
他方(真空ポンプ16が接続されている排気室と反対
側)には、窒素ガス供給源32が接続されている。すな
わち、窒素ガス供給源32に接続されたバルブ30の他
端には、バルブ28と並列にレギュレート弁として機能
するバルブ34が接続され、このバルブ34の他端に、
質量流量計36、流量調整用ニードルバルブ38、オン
オフ用のバルブ40を介し、脱気膜モジュール10の排
気室が接続されている。
【0019】従って、ニードルバルブ38にて調整され
た量だけ、脱気膜モジュール10の気相室へ窒素ガスが
供給される。なお、質量流量計36の計測結果に基づい
て、ニードルバルブ38を制御することによって、脱気
膜モジュール10への窒素ガスの供給量が正確に制御さ
れる。
【0020】また、本実施形態では、1つの窒素ガス供
給源32をドレインポット22のパージ用ガスの供給源
と、脱気膜モジュール10への供給源の両方に用いる。
従って、窒素ガス供給源32の有効利用が図られる。
【0021】さらに、ドレインポット22には、上限及
び下限水位を検出するレベルセンサ42が設けられ、こ
のレベルセンサ42の出力は、制御装置44に供給され
る。そして、この制御装置44は、レベルセンサ42の
出力等に応じて、バルブ20、24、26の開閉等を制
御し、ドレインポット22からの凝縮水の排出を制御す
る。
【0022】「通常運転時の処理」通常の運転時には、
バルブ24、26を閉じ、バルブ20を開き、密閉状態
のドレインポット22を排気管12に連通させる。ま
た、バルブ14を開き、真空ポンプ16を駆動して、脱
気膜モジュール10の気相室から排気を行い、中空糸内
側空間を真空状態とする。この状態で、脱気膜モジュー
ル10内の中空糸外側空間、すなわち液相室に原水を流
通する。これによって、脱気膜モジュール10の中空糸
外側空間を流れる水中から溶存ガスが膜を介し内側空間
に拡散する。そして、中空糸内側空間に移行したガス
は、真空ポンプ16を介し、系外に排出される。従っ
て、溶存ガスが除去された処理水が脱気膜モジュール1
0から排出される。
【0023】ここで、本実施形態では、バルブ40を開
き、所定の少量の窒素ガスを脱気膜モジュール10の気
相室に供給する。従って、脱気膜モジュール10の中空
糸内側空間における酸素の分圧をより減少して、効果的
な溶存酸素除去が行われる。なお、場合によってはバル
ブ40を閉じ、窒素ガスの脱気膜モジュール10の中空
糸内側空間への供給は停止してもよい。
【0024】また、この処理水は、半導体製造ラインの
洗浄装置等のユースポイントに供給される。通常の場
合、膜脱気装置は、半導体装置を製造するクリーンルー
ム内に設けられ、処理水は脱気された状態で直接ユース
ポイントに供給される。
【0025】「凝縮水の排出」上述のような処理におい
て、脱気膜モジュール10の中空糸内側空間を真空状態
とすると、中空糸外側空間にある水からの水蒸気が中空
糸内側空間に拡散してくる。そして、中空糸内側空間に
おける水蒸気は、ほぼその時の温度、圧力における飽和
水蒸気圧になる。そこで、排気管12における温度変化
などに起因して、排気管12内に凝縮水が生じる。排気
管12は、ドレインポット22が接続されている位置が
最も低くなるように、設定されており、排気管12内で
生じた凝縮水は、重力によりドレインポット22内に収
集される。
【0026】そして、運転の継続によって、ドレインポ
ット22内に収集されている凝縮水の量が増加してき
て、上限水位に達すると、制御装置44は、バルブ20
を閉じ、排気管12をドレインポット22から切り離
す。次に、バルブ26を開き、窒素ガス供給源32から
の窒素ガスをパージ用ガスとしてドレインポット22内
に供給する。窒素ガス供給源32の窒素ガス排出側は、
バルブ28によって、1.1気圧程度に圧力が制御され
ており、これによってドレインポット22内の圧力は、
1.1気圧程度になる。この状態で、バルブ24を開く
ことで、ドレインポット22内の凝縮水は、外部に排出
される。
【0027】そして、凝縮水の排出によりドレインポッ
ト22内の水位が下限水位に至ったときには、制御装置
44は、バルブ24を閉じ、次にバルブ26を閉じる。
これによって、ドレインポット22は気密状態となるた
め、バルブ20を開け、凝縮水の収集を再開する。ここ
で、バルブ20を徐々に開放し、排気管12内の圧力
(真空度)が余り変動しないようにすることも好まし
い。
【0028】このようにして、ドレインポット22から
の凝縮水の除去が行われるが、この時ドレインポット2
2に充満されるガスは、窒素ガスである。従って、バル
ブ20を開放したときに、ドレインポット22内から排
気管12側に流れるガスは、窒素ガスである。従って、
酸素ガスが脱気膜モジュール10の排気側に供給される
ことがなく、処理水の溶存酸素濃度が高くなることを防
止することができる。また、窒素ガス供給源32から供
給される窒素ガスは、通常、純度の高いものであり、微
粒子などの不純物の混入も有効に防止できる。
【0029】なお、ドレインポット22からの凝縮水の
除去中においても、脱気膜モジュール10による脱気処
理はそのまま継続されており、溶存酸素その他の溶存ガ
スが除去された処理水が脱気膜モジュール10から排出
される。
【0030】「真空ポンプ運転停止時の処理」次に、真
空ポンプ16の運転を停止する場合には、まず原水の供
給を停止する。そして、バルブ14を閉じ、脱気膜モジ
ュール10の気相室から切り離す。この状態で、真空ポ
ンプ16の運転を停止するが、運転を直ちに停止する
と、真空ポンプ16に悪影響がでる。特に、本実施形態
の真空ポンプ16は、ドライ型ダイヤフラム式の真空ポ
ンプであり、たとえドレインポット22で凝縮水を収集
するようにしても真空ポンプのダイヤフラム等に水分が
付着するのは避けられない。そこで、ある程度の期間空
気を流通し内部を乾燥した後、運転を停止しないと、ダ
イヤフラムの寿命が短くなる。
【0031】そこで、この場合にはまずバルブ14を閉
じ、次いで、バルブ18を徐々に開け、真空ポンプ16
の吸い込み側に空気を供給し、真空ポンプ16に十分な
空気を流通させた後、真空ポンプ16の運転を停止す
る。
【0032】上述のように、バルブ14を閉じた後、バ
ルブ18を開くことにより、空気中に含まれる微粒子
が、脱気膜モジュール10の気相室に拡散することを効
果的に防止することができる。
【0033】なお、バルブ14、18の開閉順序を上述
の場合とは逆にし、バルブ18を開いた後にバルブ14
を閉じたり、あるいはバルブ14、18を一体化し三方
弁で構成すると、切換の際に微粒子を多量に含む空気が
脱気膜モジュール10の気相室に拡散してしまう。そし
て、微粒子が脱気膜モジュール10の気相室に拡散する
と、その後脱気膜モジュール10の運転を再開したとき
に、比較的長期間に渡って処理水中の微粒子濃度が上昇
してしまうという不具合が生じる。したがって、本実施
形態のように、バルブ14、18を別々に設け、バルブ
14をバルブ18より先に開くことで、気相室への微粒
子拡散による悪影響を効果的に排除できる。
【0034】なお、このようなバルブ14、18の制御
も制御装置44が行う。さらに、バルブ14に逆止弁を
用い、脱気膜モジュール10側への空気の逆流を防止す
ることも好適である。すなわち、逆止弁により、特別な
制御の必要なくして、効果的な空気の脱気膜モジュール
10側への拡散を防止することができる。また、バルブ
14に逆止弁を設けると共にこの逆止弁の真空ポンプ側
の排気管12に三方弁を設け、真空ポンプの停止時には
この三方弁の一方の口から真空ポンプの吸い込み側に空
気を供給する構成とすることも好適であり、この場合、
バルブ18は不要となる。
【0035】「その他の構成」また、膜脱気装置の運転
を開始(再開)するときには、脱気膜モジュール10の
気相室内に酸素や微粒子が残留していない方がよい。そ
こで、膜脱気装置の運転開始に際し、窒素ガス供給源3
2からの窒素ガスを脱気膜モジュール10の気相室に供
給し、所定時間ここに窒素ガスを流通することが好適で
ある。すなわち、バルブ40、20、24を開き、窒素
ガスを脱気膜モジュール10の気相室を通過させること
によって、窒素ガスのパージによる酸素や微粒子等の排
出が行え、これにより、処理水中の酸素濃度や微粒子数
の低下も早くなる。
【0036】また、パージ用ガスとしては、実質的に酸
素を含まないものであればいかなるものでもよく、窒素
ガスの他、ヘリウムガス、アルゴンガス、水素ガス、炭
酸ガスなど半導体の洗浄工程などで問題とならないもの
が利用可能である。
【0037】更に、上述の実施形態では中空系の内側空
間を気相室とし、外側空間を液相室とした脱気膜モジュ
ールの例について説明したが、本発明で使用される脱気
膜モジュールはこれに限定されるものではなく、上記と
は逆に中空系の内側空間を液相室とし、外側空間を気相
室としたものでもよい。また、膜の形状も中空系状のも
のに限らず、管状(チューブ状)、平膜状等の種々の形
状のものを用いることができる。
【0038】本発明で使用する脱気膜としては、液体を
透過させないが気体を透過させるものであればいかなる
ものでもよい。
【0039】このような膜としては、例えば、ポリエチ
レン、ポリプロピレン等のポリオレフィン製の膜や、ポ
リ四フッ化エチレン等のフッ素樹脂製の膜、さらにはポ
リスルホン製、シリコンゴム製等の膜がある。
【0040】
【実施例】上記実施形態の装置により、溶存酸素濃度2
5ppbの原水を脱気処理して、処理水の溶存酸素濃度
を計測した。凝縮水排出前は、溶存酸素濃度0.8pp
bで運転されていた。そして、上述のような窒素ガスパ
ージによる凝縮水の排出を行ったところ、凝縮水排出後
のバルブ20を開いた直後に、一時的に溶存酸素濃度が
0.9ppbになったが、直ぐに0.8ppbに戻っ
た。また、微粒子数は、常時3〜4個/mlで変化はな
かった。このように、本実施形態の装置においては、凝
縮水の排出による処理水の水質への悪影響が効果的に排
除されていることが分かる。
【0041】比較のため、ドレインポット22に接続さ
れているバルブ26の他端を大気に開放して、同様の凝
縮水排出操作を行ってみた。この場合、凝縮水排出後
に、バルブ20を開いたところ、溶存酸素濃度が2.0
6ppmにまで上昇した。その後、溶存酸素濃度は徐々
に低下し、5分後には0.8ppbに戻った。また、微
粒子数は、バルブ20を開いた直後に一旦70〜80個
/mlに上昇し、その後5分程度で、もとの状態に復帰
した。これより、ドレインポット22中に空気を導入す
ることによって、処理水質が悪化することが分かる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
凝縮水を収集するドレインポットのパージ用ガスとし
て、実質的に酸素ガスを含まないガスを用いるため、パ
ージ後の凝縮水収集開始時において、脱気膜モジュール
に酸素ガスが供給されることがなく、その結果、凝縮水
排出操作に関係なく、溶存酸素濃度の低い処理水を常に
安定して得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の膜脱気装置の構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
10 脱気膜モジュール、12 排気管、14,18,
20,24,26,28,30,34,38,40 バ
ルブ、16 真空ポンプ、22 ドレインポット、32
窒素ガス供給源、36 質量流量計。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱気膜の一方側の液相室に流通される原
    水から脱気膜の他方側の気相室に酸素を拡散し排除する
    脱気膜モジュールと、 この脱気膜モジュールの気相室に配管を介し接続され、
    ここからガスを排出する真空ポンプと、 脱気膜モジュールの気相室と真空ポンプの間の配管に接
    続され、ここに発生する凝縮水を収集するドレインポッ
    トと、 このドレインポットに収集された凝縮水を排出する際
    に、酸素を含まないパージガスをドレインポット内に供
    給するパージガス供給手段と、 を有することを特徴とする膜脱気装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の装置において、 上記ドレインポットは、その上部に上記配管との接続を
    制御する入口バルブ及びパージガスの供給を制御するパ
    ージガス供給バルブが接続され、下部に凝縮水の排出を
    制御するドレインバルブが接続され、 凝縮水収集時は入口バルブを開き、パージガス供給バル
    ブ及びドレインバルブを閉じ、凝縮水排出時は入口バル
    ブを閉じた後、ドレインバルブ及びパージガス供給バル
    ブを開くことを特徴とする膜脱気装置。
JP28542496A 1996-10-28 1996-10-28 膜脱気装置 Expired - Fee Related JP3561589B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28542496A JP3561589B2 (ja) 1996-10-28 1996-10-28 膜脱気装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28542496A JP3561589B2 (ja) 1996-10-28 1996-10-28 膜脱気装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10128307A true JPH10128307A (ja) 1998-05-19
JP3561589B2 JP3561589B2 (ja) 2004-09-02

Family

ID=17691351

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28542496A Expired - Fee Related JP3561589B2 (ja) 1996-10-28 1996-10-28 膜脱気装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3561589B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100458317B1 (ko) * 2002-10-10 2004-11-26 김영신 하·폐수내에 포함된 휘발성기체의 탈기정화시스템
JP2007185559A (ja) * 2006-01-11 2007-07-26 Japan Organo Co Ltd ガス溶解方法および装置
JP2008000698A (ja) * 2006-06-23 2008-01-10 Yoshimitsu Ishihara 脱気水製造装置及び脱気水製造方法
JP2008025572A (ja) * 2006-07-20 2008-02-07 General Electric Co <Ge> 蒸気タービンのドレンパージ装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102826621A (zh) * 2012-09-20 2012-12-19 江苏新美星包装机械股份有限公司 一种水的脱氧装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0634785U (ja) * 1992-10-22 1994-05-10 オルガノ株式会社 膜脱気装置における結露水除去装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0634785U (ja) * 1992-10-22 1994-05-10 オルガノ株式会社 膜脱気装置における結露水除去装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100458317B1 (ko) * 2002-10-10 2004-11-26 김영신 하·폐수내에 포함된 휘발성기체의 탈기정화시스템
JP2007185559A (ja) * 2006-01-11 2007-07-26 Japan Organo Co Ltd ガス溶解方法および装置
JP2008000698A (ja) * 2006-06-23 2008-01-10 Yoshimitsu Ishihara 脱気水製造装置及び脱気水製造方法
JP2008025572A (ja) * 2006-07-20 2008-02-07 General Electric Co <Ge> 蒸気タービンのドレンパージ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3561589B2 (ja) 2004-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6217657B1 (en) Resist processing system having process solution deaeration mechanism
US8282708B2 (en) Method of producing high purity steam
WO2006025222A1 (ja) 液体中の溶存気体濃度の測定方法、測定装置及び窒素ガス溶解水の製造装置
US20120048383A1 (en) Device for supplying water containing dissolved gas and process for producing water containing dissolved gas
JP2003062403A (ja) 膜脱気装置の運転方法
JP3561589B2 (ja) 膜脱気装置
JP3728959B2 (ja) 気体溶解水の製造方法
US6482251B1 (en) Method and apparatus for separating and recovering perfluoro compound
JP3646903B2 (ja) 膜脱気装置
JP5999222B2 (ja) ガス溶解水供給装置及びガス溶解水の製造方法
JPH07227504A (ja) 溶存酸素除去方法
JP2611183B2 (ja) 流体循環脱気装置
JP3290385B2 (ja) レジスト処理方法及びレジスト処理装置
JP2012176360A (ja) ガス溶解水の製造装置
JP3386947B2 (ja) 基板への現像液の供給装置
JP4893592B2 (ja) ガス溶解水の製造装置及び製造方法
JPH11169606A (ja) 脱気装置
JP2009254935A (ja) 気体溶解膜装置及び気体溶解液の製造方法
JP5092968B2 (ja) ガス溶解水供給装置及びガス溶解水の製造方法
WO2020203122A1 (ja) 溶存ガス濃度測定装置及び測定方法
JPH04322716A (ja) ガス除湿方法
JP4998200B2 (ja) ガス溶解水の製造ユニット、製造装置及び製造方法
JP2022053223A (ja) 溶存ガス濃度測定装置及び測定方法
JPH0615254A (ja) 純水の膜脱気装置
KR100513399B1 (ko) 반도체소자 제조설비의 공정가스 공급시스템

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040224

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040414

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20040414

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040518

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040531

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090604

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100604

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100604

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110604

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110604

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120604

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees