JP3290385B2 - レジスト処理方法及びレジスト処理装置 - Google Patents

レジスト処理方法及びレジスト処理装置

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JP3290385B2
JP3290385B2 JP22821797A JP22821797A JP3290385B2 JP 3290385 B2 JP3290385 B2 JP 3290385B2 JP 22821797 A JP22821797 A JP 22821797A JP 22821797 A JP22821797 A JP 22821797A JP 3290385 B2 JP3290385 B2 JP 3290385B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハやL
CD基板のような基板にレジストを塗布し、塗布レジス
トを現像処理するレジスト処理方法及びレジスト処理装
に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスや液晶表示装置のフォト
リソグラフィプロセスにおいては、半導体ウエハやLC
D(Liquid Crystal Display)用基板にレジストを塗布
し、この塗布レジストを露光処理し、さらに現像液で現
像処理し、基板上に所望の回路パターンを形成する。現
像処理では、現像液を収容したタンク内にキャリアガス
(加圧N2 ガス)を導入し、そのガス圧力によって現像
液をタンクから供給ラインを経由してノズルに送り出
し、ノズルから基板に現像液を吐出供給する。
【0003】このような現像処理においては、現像むら
(現像処理の不均一)を防止するために、基板の全面に
わたって現像液を短時間で供給する必要がある。ところ
で、現像液をタンクからノズルに向けて迅速に供給する
ために、キャリアガスの圧力を過大にすると、多量のキ
ャリアガスが現像液中に溶け込んだり、ノズルから吐出
される現像液が周囲の大気を巻き込んだりして、基板上
の現像液中に気泡を生じやすくなる。気泡は、ウェハ表
面に付着し、現像液が塗布レジストに接触することを妨
げるので、レジストが現像されない欠陥を生じる原因と
なる。このため、脱気装置を用いてウェハに供給される
べき現像液から気体成分を分離除去している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の現像液
の脱気処理方法では、気体成分に随伴して現像液中の有
効液体成分が無視できない量で失われてしまい、現像液
の濃度が変化するため、処理にばらつきを生じる。ま
た、従来の現像液の脱気処理装置では、液体成分(現像
液中の有効成分)が脱気機構の真空排気ラインに混入す
ると、脱気機構の排気能力が低下し、脱気効率が低下す
る。また、真空排気ラインそのものが液体成分で汚染さ
れる。
【0005】本発明の目的は、現像液のような処理液か
ら気体成分を十分に除去することができるとともに、処
理液の濃度変化を生じないレジスト処理方法を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、現像欠陥
の発生要因につき鋭意研究した結果、脱気処理雰囲気の
真空度が現像欠陥の発生数に大きな影響を及ぼすという
知見を得た。さらに鋭意研究を進めた結果、現像欠陥の
発生数が減少するような脱気圧力条件を見い出すに至っ
た。
【0007】本発明に係るレジスト処理方法は、処理液
を貯留した容器内に加圧ガスを導入し、加圧ガスにより
容器から供給ラインを経由してノズルに処理液を圧送
し、ノズルから基板上に処理液を供給するレジスト処理
方法において、(a)気液分離膜及び真空排気ラインを
備えた脱気機構を前記供給ラインに設ける工程と、
(b)容器内に加圧ガスを導入し、加圧ガスにより容器
から供給ラインを経由して前記気液分離膜の一方側に処
理液を通流させる工程と、(c)前記真空排気ラインを
介して気液分離膜の他方側の雰囲気を排気して気液分離
膜の他方側の圧力を処理液の飽和蒸気圧以下の圧力と
し、処理液中に溶存する気体成分を気液分離膜の一方側
から他方側に移動させ、これにより基板供給前の処理液
から気体成分を除去する脱気工程と、(d)前記脱気機
構からノズルまでの間の供給ラインに存在する処理液を
排出し、前記脱気工程(c)で脱気処理された処理液を
前記脱気機構からノズルまでの間の供給ラインに導入す
る処理液置換工程と、(e)脱気処理された処理液をノ
ズルから基板に向けて吐出供給する工程と、(f)ノズ
ルと基板とを相対的に回転させ、ノズルと基板との間に
脱気処理された処理液の液膜を形成する工程と、を具備
することを特徴とする。
【0008】本発明に係るレジスト処理方法は、処理液
を貯留した容器内に加圧ガスを導入し、加圧ガスにより
容器から供給ラインを経由してノズルに処理液を圧送
し、ノズルから基板上に処理液を供給するレジスト処理
方法において、(A)気液分離膜及び真空排気ラインを
備えた脱気機構を前記供給ラインに設ける工程と、
(B)容器内に加圧ガスを導入し、加圧ガスにより容器
から供給ラインを経由して前記気液分離膜の一方側に処
理液を通流させる工程と、(C)前記真空排気ラインを
介して気液分離膜の他方側の雰囲気を排気して気液分離
膜の他方側の圧力を処理液の飽和蒸気圧以下の圧力と
し、処理液中に溶存する気体成分を気液分離膜の一方側
から他方側に移動させ、これにより基板供給前の処理液
から気体成分を除去する脱気工程と、(D)前記脱気機
構からノズルまでの間の供給ラインに存在する処理液を
排出し、前記脱気工程(C)で脱気処理された処理液を
前記脱気機構からノズルまでの間の供給ラインに導入す
る処理液置換工程と、(E)基板をスピン回転させる工
程と、(F)脱気処理された処理液をノズルから基板に
向けて吐出供給し、ノズルと基板との間に脱気処理され
た処理液の液膜を形成する工程と、を具備することを特
徴とする。
【0009】本発明の方法では、現像液を脱気機構内に
滞留させることなく通流させることにより、現像液中の
気体成分が除去される。一方、脱気処理時間があまり長
くなると、気体成分ばかりでなく有効な液体成分も失わ
れてしまい、現像液の濃度が変化する。その結果、図1
0に示すように、脱気処理時間が長びくと現像欠陥を生
じるようになる。例えば、水分の蒸発が生じて現像液の
濃度が高まると、回路パターンの配線の線幅が狭くなり
すぎるので、これが欠陥となる。このため、現像液の脱
気処理時間は24時間より短くすることが望ましい。し
かし、脱気処理が不十分になることがあるので、現像液
の脱気処理時間は10分間より長くする必要がある。
【0010】例えば、典型的な現像液を脱気処理する場
合は、気液分離膜の他方側の圧力(脱気チャンバの内
圧)を25〜410Torr(−350mmHg〜−7
35mmHg)の範囲とすることが好ましく、さらに1
10〜260Torr(−500mmHg〜−650m
mHg)の範囲とすることがより好ましい。代表的な現
像液としては、2.38%テトラメチルアンモニウムハ
イドロオキサイド(以下、TMAHという)溶液をあげ
ることができる。
【0011】図11に示すように、脱気チャンバの内圧
(気液分離膜の他方側の圧力)が410Torr(−3
50mmHg)より高い場合は、現像欠陥を生じる。一
方、脱気チャンバの内圧を410Torrより低くする
と、現像欠陥を生じなくなる。しかし、脱気チャンバの
内圧を25Torr(−735mmHg)を超えて過度
に低くしすぎると、現像液中の気体成分ばかりでなく液
体成分も気液分離膜を透過するようになり、現像液の濃
度が変化する。このため、脱気チャンバの内圧の設定上
限値を25Torrとする。
【0012】なお、「処理液中の気体成分」とは、処理
液中に溶存した気体と、処理液が気泡として巻き込む気
体との両方を含む意味である。
【0013】図12に示すように、現像液中の溶存窒素
濃度が25ppmを上回ると、現像欠陥が頻発するよう
になる。図13に示すように、実測値を示す特性線Qは
理論値を示す特性線Pに近似しており、キャリアガス圧
力(atm)と現像液中の溶存窒素濃度(ppm)とは
正比例する関係にある。
【0014】なお、キャリアガス(圧送ガス)の圧力は
0.5〜3kg/cm2 の範囲であることが好ましく、
さらに0.5〜1.5kg/cm2 の範囲であることが
より好ましい。キャリアガス圧力が3kg/cm2 を上
回ると、現像液に対するガスの溶解量が大きくなりすぎ
るからである。また、キャリアガス圧力を1.5kg/
cm2 より小さくすると溶存窒素濃度が25ppmを下
回るようになるからである。一方、キャリアガス圧力が
0.5kg/cm2 を下回ると、処理に必要な量の現像
液を十分に供給できなくなる。ここで、処理に必要な量
とは、例えば図5及び図6に示す方式のノズルでは8イ
ンチ径ウェハ用の場合に約1. 6リットル/分である。
ちなみに、8インチ径ウェハ1枚あたりに消費される現
像液の量は40〜60cc程度である。
【0015】本発明に係るレジスト処理装置は、現像液
を貯留した容器内に加圧ガスを導入し、加圧ガスにより
容器から供給ラインを経由してノズルに現像液を圧送
し、ノズルから基板上に現像液を供給するレジスト処理
装置において、前記ノズルに現像液を供給する複数の現
像液供給経路と、これら複数の現像液供給経路の各々に
連通する密閉容器を有し、現像液中に溶存した気体成分
を除去する複数の脱気装置と、これらの脱気装置の密閉
容器をそれぞれ減圧するために、密閉容器にそれぞれ連
通する複数の真空排気ラインを有する減圧手段と、この
減圧手段と前記脱気装置との間に設けられ、現像液を脱
気する際に前記現像液供給経路から前記真空排気ライン
のほうへ漏洩する液成分を捕捉するトラップタンクと、
前記減圧手段により真空排気された前記密閉容器の内圧
を検出するバキュームスイッチと、前記トラップタンク
の内圧を検出する圧力センサと、前記バキュームスイッ
チからの検出圧力と前記トラップタンクからの検出圧力
とに基づいて前記密閉容器の内圧を現像液の飽和蒸気圧
以下であって、25〜410Torrの範囲に入るよう
に前記減圧手段の動作を制御する制御手段と、具備する
ことを特徴とする。
【0016】上記トラップタンクは、捕捉した液の液位
を検出する液面検知センサと、タンク内圧を検出する圧
力検知センサと、捕捉した液を外部に排出するドレンラ
インとを具備することが望ましい。さらに、脱気チャン
バの内圧を検出するための圧力検知センサと、排気手段
を制御する制御器と、を有することが好ましい。この制
御器は、2つの圧力センサから得られる検出情報と液面
検知センサから得られる検出情報とに基づき排気手段を
制御する。これにより脱気チャンバの内圧が処理液の飽
和蒸気圧以下に調整され、過剰に液体成分が随伴される
ことなく処理液中の気体成分が分離除去される。さら
に、上記減圧手段は、前記真空排気ラインとは別のライ
ンに流体を通流させ、その別ラインの流れを利用して前
記真空排気ラインを減圧させるエジェクタと、このエジ
ェクタに通流させる流体の圧力を検出するゲージとを具
備することが好ましい。この場合に、制御手段は、バキ
ュームスイッチからの検出圧力およびトラップタンクか
らの検出圧力の他に、前記ゲージからの検出圧力をも併
せ、これら3つの検出圧力情報に基づいて前記密閉容器
の内圧が所定の範囲に入るように前記減圧手段の動作を
制御する。
【0017】さらに、制御器は、検出情報を表示する表
示部と、検出情報のなかに設定値を外れた異常値が存在
するときに警報を発する警報部と、を備えることが好ま
しい。作業者は警報をきいて表示部を見ることにより、
処理液の濃度変化が生じていることを知り、これに対処
することができる。これにより実質的に現像液の濃度変
化を生じることなく、各基板ごとに処理にばらつきを生
じることなく、処理が安定する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照しながら
本発明の種々の好ましい実施の形態について説明する。
【0019】先ず本発明の第1実施形態につき図1〜図
9を参照して説明する。
【0020】主タンク1には現像液2が貯留されてい
る。この主タンク1には窒素ガスを貯蔵したガスボンベ
3がライン4を介して接続されている。ライン4には圧
力制御弁3aが設けられている。主タンク1内の現像液
2中にはライン5の一端部が浸漬されている。なお、主
タンク1の大きさは、内径が20〜25cmで、高さが
50〜60cmの程度である。
【0021】ライン5の途中には中間タンク6が設けら
れている。中間タンク6の外側には、例えば静電容量セ
ンサからなるリミットセンサ6aおよびエンプティセン
サ6bがそれぞれ設けられている。各センサ6a,6b
は制御器40の入力側に接続されている。各センサ6
a,6bから検出信号が制御器40に入力されると、制
御器40はその検出情報に基づき中間タンク6内の現像
液2の液位が適正範囲にはいるように圧力制御弁3aの
動作を制御する。
【0022】キャリアガス(加圧窒素ガス)をライン4
を介してガスボンベ3から主タンク1に供給すると、現
像液2はライン5,5a,5bを通ってノズル12に圧
送される。ここで、キャリアガスの圧力は0.5〜3k
g/cm2 の範囲とすることが好ましい。
【0023】中間タンク6の下流側ライン5は2つのラ
イン5a,5bに分岐している。これらの分岐ライン5
a,5bはノズル12で合流している。第1の分岐ライ
ン5aには上流側から順にフローメーター7a、フィル
タ8a、ウォータージャケット9a、現像液脱気装置1
0a、エアオペレションバルブ11aが設けられてい
る。第2の分岐ライン5bには上流側から順にフローメ
ーター7b、フィルタ8b、ウォータージャケット9
b、現像液脱気装置10b、エアオペレションバルブ1
1bが設けられている。
【0024】フィルタ8a,8bはできるだけ各ライン
5a,5bの上流側に設けることが望ましい。フィルタ
8a,8bがノズル12に近い箇所にあると、脈動を生
じてノズル12で現像液の液だれが発生するからであ
る。また、ウォータージャケット9a,9bの位置と現
像液脱気装置10a,10bの位置とは逆であってもよ
い。現像液脱気装置10a,10bは制御器40に接続
されている。この制御器40は、現像液中の気体成分を
充分に除去すると共に、現像液2の濃度が大きく変化し
ないように現像液脱気装置10a,10bの動作を制御
するようになっている。
【0025】現像ユニット13は、スピンチャック14
と、モータ15と、カップ16とを備えている。スピン
チャック14は、モータ15により可変に回転され、ウ
エハWを吸着保持するための真空吸着機構(図示せず)
を備えている。カップ16は、スピンチャック14を取
り囲むように設けられ、使用済みの現像液などの廃液を
排出するためのドレン通路13aを備えている。
【0026】現像液2は、各分岐ライン5a,5bを通
流する際に、フローメーター7a,7bにより流量が制
御され、さらにフィルタ8a,8bにより不純物や異物
が除去される。また、ウォータージャケット9a,9b
には温度調節された水が循環供給され、これにより分岐
ライン5a,5bを通流する現像液2の温度がそれぞれ
制御されるようになっている。温度制御後、現像液2は
さらに現像液脱気装置(脱気機構)10a,10bにお
いて脱気処理されるようになっている。この脱気条件
は、例えば25〜410Torr(−350mmHg〜
−735mmHg)の範囲の圧力とする。なお、より好
ましくは110〜260Torr(−500mmHg〜
−650mmHg)の範囲の圧力とする。このようにし
て脱気処理された現像液2は、ノズル12を介してチャ
ック14上のウエハWに供給され、欠陥を生じることな
く塗布レジストが均一に現像される。
【0027】次に、図2〜図4を参照しながら現像液脱
気装置10a、10bに設けられた真空系回路(減圧回
路)について説明する。なお、第1の現像液脱気装置1
0aと第2の現像液脱気装置10bとは実質的に同じで
あるので、ここでは第1の現像液脱気装置10aについ
てのみ説明し、第2の現像液脱気装置10bの説明は省
略する。
【0028】図2に示すように、現像液脱気装置10
a,10bの真空排気ライン51,52,53,54
は、トラップタンク21およびエジェクタ22を備えて
いる。トラップタンク21はライン51を介して現像液
脱気装置10a,10bの密閉容器61に連通してい
る。このトラップタンク21は、脱気処理時にライン5
1を通って現像液脱気装置10aから漏洩してくる現像
液2を捕捉するための容器である。トラップタンク21
の底部にはドレンライン57が設けられている。
【0029】また、トラップタンク21は、タンク21
内に捕捉された液の液面を検知するための液面検知セン
サ23aと、タンク21の内圧を検出するための圧力セ
ンサ23bとを備えている。これらのセンサ23a,2
3bは制御器40の入力側にそれぞれ接続されている。
【0030】トラップタンク21はエジェクタ22にラ
イン52を介して連通している。このライン52にはト
ラップタンク21側から順にストップバルブ24および
ソレノイドバルブ25が設けられている。エジェクタ2
2は、トラップタンク21の回路からまったく独立した
別系統のライン54を備えている。この別ライン54は
エアポンプ59に連通している。別ライン54には供給
エアの流速を調節するためのレギュレータ26およびソ
レノイドバルブ27が設けられている。この別ライン5
4にポンプ59からエアを通流させると、その通流エア
の流れにより密閉容器61及びトラップタンク21内に
それぞれ減圧状態が生じるようになっている。
【0031】また、レギュレータ26とソレノイドバル
ブ27との間の別ライン54にはゲージ28が取り付け
られている。このゲージ28は別ライン54の内圧を検
出する圧力センサであり、制御器40の入力側に接続さ
れている。
【0032】図3に示すように、現像液脱気装置10a
は、密閉容器(脱気チャンバ)61と、導入口62と、
送出口63と、気液分離エレメント64とを備えてい
る。このような現像液脱気装置10a,10bは米国特
許出願番号08/579,845に開示した装置と実質
的に同じものである。脱気チャンバ61の上部には真空
排気ライン51が連通し、チャンバ61内が排気される
ようになっている。導入口62及び送出口63は現像液
供給ライン5a(5b)にそれぞれ連通している。
【0033】各現像液脱気装置10a,10bのチャン
バ61にはバキュームスイッチ29がそれぞれ取り付け
られている。各バキュームスイッチ29にはゲージ29
aがそれぞれ取り付けられている。各ゲージ29aは制
御器40の入力側にそれぞれ接続されている。
【0034】制御器40の出力側は表示部41及び警報
装置42にそれぞれ接続されている。各センサ6a,6
b,23a,23b,28,29aから得られる検出情
報が異常値を示したときに、制御器40は表示部41に
異常状態を表示させ、警報装置42に警報を発させると
ともに、レギュレータ26及びソレノイドバルブ25,
27の動作をそれぞれ制御するようになっている。
【0035】気液分離エレメント64は導入口62と送
出口63との間に設けられ、ライン5a(5b)を通っ
て導入口62から気液分離エレメント64内に現像液2
が導入されるようになっている。現像液2は、気液分離
エレメント64内を通流した後に、送出口63からライ
ン5a(5b)を通ってノズル12に供給されるように
なっている。
【0036】このような気液分離エレメント64は、多
孔膜、非多孔膜、複合膜のうちのいずれかでつくられた
複数の細管の束からなるものである。「多孔膜」には、
ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)又はポリオレ
フィン系樹脂のいずれかからなる多孔質の薄膜を用い
る。「非多孔膜」には、テトラフルオロエチレンヘキサ
フルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオ
ロエチレンパーフルオロアルキルビニルエーテル共重合
体(PFA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTF
E)又はポリオレフィン系樹脂のうちのいずれかからな
る孔をもたない非多孔質の薄膜を用いる。「複合膜」は
上記の多孔膜に上記の非多孔膜を組み合わせて複合化し
た膜を用いる。
【0037】図4に示すように、気液分離エレメントの
膜64aは現像液2中の気体成分2aのみを透過させる
機能を備えている。膜64aを透過しうる気体成分2a
は、窒素ガス分子、酸素ガス分子、水素ガス分子、二酸
化炭素ガス分子、アルゴンガス分子などである。
【0038】次に、図5及び図6を参照しながらノズル
12について説明する。
【0039】ノズル12は、側壁31および底壁32に
よって規定される現像液収容室33を有している。収容
室33の上部開口は、蓋部材34により閉塞されてお
り、蓋部材34と側壁31との間はパッキン35でシー
ルされている。蓋部材34には、2カ所に現像液供給管
37が設けられており、ライン5aおよび5bを通って
送られてきた現像液2が2つの供給管37を介して現像
液収容室33内に供給され、その中に収容される。底壁
32には、その長手方向に沿って複数の液吐出孔38が
形成されており、この液吐出孔38から現像液2がウエ
ハW上に供給される。そして、このノズル12の水平方
向の長さは、ウエハWの直径とほぼ一致している。
【0040】次に、図8を参照しながらウェハWを現像
処理する場合について説明する。
【0041】実際に、このノズル12から現像液2をウ
エハWに供給する際には、まず、圧送ガスであるN2 ガ
スをライン4を介してタンク1に導入し、タンク1内に
収容された現像液2を供給ラインに通流する。また、こ
のときエアオペレションバルブ11a、11bを閉じ
る。
【0042】次いで、現像液脱気装置10a、10bに
現像液2を通流させ、110〜260Torr(−50
0mmHg〜−650mmHg)の範囲の圧力で約24
0秒間だけ現像液2を脱気処理する(工程S1)。この
脱気処理工程S1の詳しい説明は図9に示すフローチャ
ートを用いて後述する。
【0043】ウェハWにレジスト塗布装置(図示せず)
内でレジストを塗布し、この塗布レジストを露光装置
(図示せず)内で露光処理する。このウェハWを現像ユ
ニット内に搬入し、スピンチャック14の上に載置する
(工程S2)。
【0044】次いで、エアオペレションバルブ11a、
11bを開け、現像液脱気装置10a、10bとノズル
12との間の供給ライン5a,5bに存在する現像液を
すべて排出し、これらの供給ライン5a,5bに現像液
脱気装置10a、10bから脱気処理済みの現像液を供
給する。これによりノズル12から基板Wに吐出される
べき現像液を脱気処理済みの現像液に置換する(工程S
3)。例えば、現像液脱気装置10a,10bとエアオ
ペレションバルブ11a,11bとの間のライン5a,
5bに1cc、エアオペレションバルブ11a、11b
内に1cc、エアオペレションバルブ11a、11bと
ノズル12との間のライン5a,5bに18cc、およ
びノズル12内に80ccが存在する場合は、その合計
量の100cc(2つのライン5a,5bの合計)をダ
ミーディスペンスし、これと入れ替わりに脱気処理され
た現像液をライン5a,5b及びノズル12に供給す
る。その後、エアオペレションバルブ11a、11bを
閉じる。
【0045】次いで、図7に示すように、ノズル12を
ウエハWの中央上方に位置させ、図6に示す位置関係に
なるように、ウエハWに対してノズル12を相対的に上
下動させる。次いで、エアオペレションバルブ11a、
11bを開けてノズル12の液吐出孔38からウエハW
の中央に脱気処理された現像液を吐出させる。これによ
り、ウエハW表面とノズル12との間に脱気処理された
現像液の液膜が形成された状態となる。なお。現像液の
吐出量は、脱気処理された現像液の量よりも少なく設定
することが好ましい。また、反対に、脱気処理する現像
液の量は、1回の吐出量(ウェハ1枚当りの吐出量)よ
りも多く設定することが好ましい。
【0046】次いで、この状態でモータ15によりウエ
ハWを半回転させる(工程S4)。これにより、現像液
がウエハWの回転で押し広げられることにより、ウエハ
W表面上に脱気処理された現像液の液膜が形成され、ウ
エハW上にあらかじめ形成されたレジスト膜上に均一に
脱気処理された現像液が行きわたる。その後、エアオペ
レションバルブ11a、11bを閉じる。これにより、
脱気処理された現像液が塗布レジストと十分に接触し、
塗布レジストは現像される(工程S5)。このような現
像工程S5では、現像液の濃度が大きく変化しないよう
な脱気条件を選択しているので、現像液の濃度が実質的
に変化せず、現像欠陥が生じない。
【0047】なお、現像工程S5では、供給ライン5,
5a,5bのクリーニングのために、処理開始前と所定
時間(30分間)ごとにダミーディスペンスを行うこと
が好ましい。ダミーディスペンスの量は、クリーニング
効果を考慮すると、少なくとも1回の吐出量以上、10
0〜200ccにすることが好ましい。例えば、上記の
例によれば、ダミーディスペンス量は、少なくとも通常
の吐出量(50cc)と脱気処理する量(100cc)
との合計量(150cc)に設定する。
【0048】現像完了後、ウェハWを高速回転させなが
ら純水をかけてウェハWをリンスする(工程S6)。リ
ンス完了後、ウェハWを現像ユニットから搬出する(工
程S7)。
【0049】次に、図9を参照しながら現像液2の脱気
処理操作について説明する。
【0050】(1)通常状態では、制御器40はソレノ
イドバルブ25を開けておく。この状態で制御器40は
ソレノイドバルブ27を開け、エアをライン54に供給
し、エジェクタ22を駆動させる。これにより脱気チャ
ンバ61内の減圧操作が開始される(工程S11)。エ
ジェクタ22の駆動によりライン51,52,53を介
して脱気チャンバ61内が排気され、その内圧が低下す
る。脱気チャンバ61の内圧およびトラップタンク21
の内圧をそれぞれ検出する(工程S12)。制御器40
は、各センサ23b,28,29aから圧力検出情報を
受けとると、これらに基づきオペレーションバルブ11
a,11b、ソレノイドバルブ25,27、ジェネレー
タ26、バキュームスイッチ29をそれぞれ制御して、
脱気チャンバ61及びトラップタンク21の内圧を11
0〜260Torrの範囲にコントロールする。この減
圧操作は、バキュームスイッチ29の圧力ゲージ29a
の表示が上限値であるマイナス650mmHg(110
Torr)に達するまで続ける(工程S13)。
【0051】(2)圧力ゲージ29aの表示が上限値に
達すると、制御器40はソレノイドバルブ27を閉じ、
エジェクタ22へのエアの供給を停止する。これにより
脱気チャンバ61内の減圧操作は停止する(工程S1
4)。
【0052】(3)現像液の脱気がチャンバ61内で進
行するにしたがって、バキュームスイッチ29のゲージ
29aの表示値が徐々に上昇する。脱気チャンバ61の
内圧およびトラップタンク21の内圧をそれぞれ検出す
る(工程S15)。減圧停止は、バキュームスイッチ2
9の圧力ゲージ29aの表示が下限値であるマイナス5
00mmHg(260Torr)に達するまで続ける
(工程S16)。
【0053】圧力ゲージ29aの表示が下限値に達した
ときに、制御器40はソレノイドバルブ27を開け、再
びエジェクタ22を駆動させ、バキュームスイッチ29
のゲージ29aが上限値であるマイナス650mmHg
(110Torr)に達するまで続ける(工程S1
1)。
【0054】(4)その後は上記(2)および(3)の
操作を繰り返す。
【0055】このように現像液の脱気処理を繰り返す
と、若干量の液体成分が気液分離エレメントの膜64a
を透過して、真空排気ライン51に漏洩する。しかし、
漏洩した液体成分はトラップタンク21により捕捉され
るので、これより下流側のライン52,53,54は漏
洩液体成分により汚染されない。トラップタンク21内
には漏洩液体成分が蓄積され、その液位が徐々に上昇す
る。制御器40は、液面検知センサ23を用いてトラッ
プタンク21内の液位を監視している。トラップタンク
21内の液位が設定レベルに達したときに、制御器40
はソレノイドバルブ25を閉じ、ライン51〜53を介
するチャンバ61内の排気を停止する。次いで、制御器
40は、バルブ57aを開けてトラップタンク21内の
液体をドレンライン57を介して排出し、さらに各ソレ
ノイドバルブ25,27を開けてエジェクタ22を駆動
させる。これにより現像液の脱気処理が再開される。
【0056】上記の真空排気ライン51はトラップタン
ク21のドレンライン57に連通し、ドレンライン57
を介して漏洩液体成分をトラップタンク21から排出で
きるようにしている。このため、現像液の有効成分であ
るTMAH(テトラメチルアンモニウムハイドロオキサ
イド)が真空排気ライン51に漏洩したとしても、真空
排気手段22,26,27,28,59にその影響が及
ばず、排気能力の低下は生じない。
【0057】次に、図14を参照しながら他の実施形態
の脱気装置について説明する。なお、この実施形態が上
記実施形態と同じ部分についての説明は省略する。
【0058】この脱気装置では、下流側の真空排気ライ
ン53を真空ポンプ30の吸引側に直接連通させてい
る。このような脱気装置においては、真空排気ライン5
1〜53を介して脱気チャンバ61内を真空ポンプ30
により直接排気するので、排気能力が高まる。なお、ト
ラップタンク21を設けているので、真空ポンプ30が
漏洩液体成分を吸い込み、排気能力が低下することはな
い。
【0059】この脱気機構を用いて現像液を脱気処理す
る場合は、下記の操作を行う。
【0060】(1)通常状態では、制御器40はソレノ
イドバルブ25を開けておく。この状態で制御器40は
真空ポンプ30を駆動させる。これにより脱気チャンバ
61内の減圧操作が開始される(工程S11)。真空ポ
ンプ30の駆動によりライン51,52,53を介して
脱気チャンバ61内が排気され、その内圧が低下する。
脱気チャンバ61の内圧およびトラップタンク21の内
圧をそれぞれ検出する(工程S12)。制御器40は、
各センサ23b,28,29aから圧力検出情報を受け
とると、これらに基づきオペレーションバルブ11a,
11b、ソレノイドバルブ25、バキュームスイッチ2
9をそれぞれ制御して、脱気チャンバ61及びトラップ
タンク21の内圧を25〜410Torrの範囲にコン
トロールする。この減圧操作は、バキュームスイッチ2
9の圧力ゲージ29aの表示が上限値であるマイナス7
35mmHg(25Torr)に達するまで続ける(工
程S13)。
【0061】(2)圧力ゲージ29aの表示が上限値に
達すると、制御器40は真空ポンプ30の駆動を停止さ
せる。これにより脱気チャンバ61内の減圧操作は停止
する(工程S14)。
【0062】(3)現像液の脱気がチャンバ61内で進
行するにしたがって、バキュームスイッチ29のゲージ
29aの表示値が徐々に上昇する。脱気チャンバ61の
内圧およびトラップタンク21の内圧をそれぞれ検出す
る(工程S15)。減圧停止は、バキュームスイッチ2
9の圧力ゲージ29aの表示が下限値であるマイナス3
50mmHg(410Torr)に達するまで続ける
(工程S16)。
【0063】圧力ゲージ29aの表示が下限値に達した
ときに、制御器40は再び真空ポンプ30を駆動させ、
バキュームスイッチ29のゲージ29aが上限値である
マイナス735mmHg(25Torr)に達するまで
続ける(工程S11)。
【0064】(4)その後は上記(2)および(3)の
操作を繰り返す。
【0065】この実施形態の脱気機構は、高真空を実現
できるので、効率よく脱気処理を行うことができ、現像
液に含まれる気体成分を十分に除去することができる。
【0066】実際に、本実施形態の方法で脱気した現像
液と従来の方法で脱気した現像液とをそれぞれ用いて、
8インチ径ウエハWに塗布した高解像度レジストを現像
し、両者を比較した。両者の現像欠陥を調べた結果、前
者は後者に比べて7割以上の改善がみられた。
【0067】また、現像液吐出用ノズルは、図15に示
すようなストリームタイプノズル81を用いてもよい
し、図16に示すようにノズル本体に複数のノズル83
を取り付けたマルチタイプノズル82を用いてもよい。
これらのノズル81,82はいずれもウエハWを回転さ
せつつ、ノズル81,82を一方側から他方側へスキャ
ン移動させる。
【0068】実際に、ストリームタイプノズル81やマ
ルチタイプノズル82を用いて現像液2をウエハWに供
給する際には、N2 ガスをライン4を介してタンク1内
に導入し、現像液2をタンク1から供給ライン5に送り
出し、各エアオペレションバルブ11a、11bを閉じ
る。
【0069】次いで、現像液脱気装置10a,10bに
おいて、現像液の飽和蒸気圧以下の圧力、例えば25〜
410Torr(−350mmHg〜−735mmH
g)の圧力で240秒間だけ現像液2を脱気処理する。
【0070】次いで、供給ライン5a,5bに存在する
現像液を排出し、これと入れ代わりに脱気処理された現
像液を供給する。この現像液の置換は、エアオペレショ
ンバルブ11a、11bを開け、現像液脱気装置10
a、10bとノズル81,82との間の供給ライン5
a,5bに存在する現像液の全量をダミーディスペンス
することにより行う。その後、エアオペレションバルブ
11a、11bを閉じる。次いで、ノズル81,82を
ウエハWから外れたところに位置させる。次いで、エア
オペレションバルブ11a、11bを開けてノズル8
1,82の液吐出孔からウエハWの中央に現像液を吐出
させる。現像液を吐出させた状態でウエハWを回転させ
る。ノズル81,82をウエハWに対して相対的に往復
移動させる。なお、現像液の吐出量は、脱気処理された
現像液の量よりも少なく設定することが好ましい。ま
た、反対に、脱気処理する現像液の量は、1回の吐出量
よりも多く設定することが好ましい。
【0071】その後、エアオペレションバルブ11a、
11bを閉じる。このようにして脱気処理された現像液
により塗布レジストは現像される。
【0072】なお、上記実施形態では半導体ウエハを処
理する場合について説明したが、本発明はこれのみに限
られずLCD基板にも用いることができる。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように本発明のレジスト処
理方法によれば、真空排気ラインを介して気液分離膜の
他方側の雰囲気の排気を開始し、気液分離膜の他方側の
圧力を検出し、この検出圧力が設定真空度の上限値に達
したところで気液分離膜の他方側の雰囲気の排気を停止
し、再び気液分離膜の他方側の圧力を検出し、この検出
圧力が設定真空度の下限値に達したところで気液分離膜
の他方側の雰囲気の排気を再び開始することにより、気
液分離膜の他方側の圧力を現像液の飽和蒸気圧以下の圧
力とし、現像液中に溶存する気体成分を気液分離膜の一
方側から他方側に移動させ、基板供給前の現像液を飽和
圧力以下の脱気圧力で少なくとも15秒間は脱気処理す
るので、現像液に含まれる気体成分を充分に除去して欠
陥のない処理を行うことができる。また、本発明のレジ
スト処理装置によれば、脱気装置の密閉容器をそれぞれ
減圧するために、密閉容器にそれぞれ連通する複数の真
空排気ラインを有する減圧手段と、この減圧手段と前記
脱気装置との間に設けられ、現像液を脱気する際に現像
液供給経路から真空排気ラインのほうへ漏洩する液成分
を捕捉するトラップタンクと、減圧手段により真空排気
された密閉容器の内圧を検出するバキュームスイッチ
と、トラップタンクの内圧を検出する圧力センサとを備
えているので、制御手段はバキュームスイッチからの検
出圧力とトラップタンクからの検出圧力とに基づいて密
閉容器の内圧が所定の範囲に入るように減圧手段の動作
を制御し、高精度できめ細かな脱気処理がオンラインで
迅速に実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るレジスト処理装置の概
要を示すブロック図。
【図2】レジスト処理装置の処理液脱気装置を示すブロ
ック図。
【図3】脱気機構の概要を示す透視断面図。
【図4】脱気作用を説明するために脱気機構内の気液分
離エレメントを模式的に示す拡大図。
【図5】ノズルの一例を示す断面図。
【図6】図5中のVI−VI線に沿って切断したノズル
を示す直交断面図。
【図7】ノズル及びウェハの概要を示す斜視図。
【図8】半導体ウェハの現像処理方法を示すフローチャ
ート。
【図9】現像液の脱気処理方法を示すフローチャート。
【図10】現像液の脱気処理時間と欠陥数との相関を示
す特性線図。
【図11】脱気装置内の減圧度と欠陥数との相関を示す
特性線図。
【図12】現像液の溶解窒素濃度と欠陥数との相関を示
す特性線図。
【図13】現像液の溶解窒素濃度と窒素ガス圧力との相
関(理論値と実測値)を示す特性線図。
【図14】他の実施形態の処理液脱気装置を示すブロッ
ク図。
【図15】他の実施形態のノズルの概要を示す斜視図。
【図16】他の実施形態のノズルの概要を示す斜視図。
【符号の説明】
1…主タンク(容器)、 2…現像液、 3…ガスボンベ、 4…キャリアガスライン、 5,5a,5b…現像液供給ライン、 6…中間タンク、 6a,6b,23a,23b…センサ、 7a,7b…フローメーター、 8a,8b…フィルタ、 9a,9b…ウォータージャケット、 10a,10b…脱気装置、 11a,11b…エアオペレションバルブ11a、 12…ノズル、 13…現像ユニット、 21…トラップタンク、 22…エジェクタ、 23a,23b,…センサ、 25,27…ソレノイドバルブ、 26…レギュレータ、 28,29a…ゲージ、 29…バキュームスイッチ、 40…制御器、 51,52,53,54…真空排気ライン、 57…ドレンライン、 61…脱気チャンバ(密閉容器)、 64…気液分離エレメント。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G03F 7/38 501 H01L 21/30 563 569B (72)発明者 長谷部 圭蔵 山梨県韮崎市穂坂町三ツ沢650 東京エ レクトロン九州株式会社プロセス開発セ ンター内 (56)参考文献 特開 平8−153675(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像液を貯留した容器内に加圧ガスを導
    入し、加圧ガスにより容器から供給ラインを経由してノ
    ズルに現像液を圧送し、ノズルから基板上に現像液を供
    給するレジスト処理方法において、 (a)気液分離膜及び真空排気ラインを備えた脱気機構
    を前記供給ラインに設ける工程と、 (b)容器内に加圧ガスを導入し、加圧ガスにより容器
    から供給ラインを経由して前記気液分離膜の一方側に現
    像液を通流させる工程と、 (c)前記真空排気ラインを介して前記気液分離膜の他
    方側の雰囲気の排気を開始し、前記気液分離膜の他方側
    の圧力を検出し、この検出圧力が設定真空度の上限値に
    達したところで前記気液分離膜の他方側の雰囲気の排気
    を停止し、再び前記気液分離膜の他方側の圧力を検出
    し、この検出圧力が設定真空度の下限値に達したところ
    で前記気液分離膜の他方側の雰囲気の排気を再び開始す
    ることにより、前記気液分離膜の他方側の圧力を現像液
    の飽和蒸気圧以下の圧力とし、現像液中に溶存する気体
    成分を気液分離膜の一方側から他方側に移動させ、これ
    により基板供給前の現像液から気体成分を除去する脱気
    工程と、 (d)前記脱気機構からノズルまでの間の供給ラインに
    存在する現像液を排出し、前記脱気工程(c)で脱気処
    理された現像液を前記脱気機構からノズルまでの間の供
    給ラインに導入する現像液置換工程と、 (e)脱気処理された現像液をノズルから基板に向けて
    吐出供給する工程と、 (f)ノズルと基板とを相対的に回転させ、ノズルと基
    板との間に脱気処理された現像液の液膜を形成する工程
    と、 を具備することを特徴とするレジスト処理方法。
  2. 【請求項2】 設定真空度の上限値を25Torrと
    し、設定真空度の下限値を410Torrとすることを
    特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 設定真空度の上限値を110Torrと
    し、設定真空度の下限値を260Torrとすることを
    特徴とする請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 上記圧送工程では、加圧ガスの圧力を
    0.5〜3kg/cm2 の範囲とすることを特徴とする
    請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 上記現像液吐出工程では、ノズルから吐
    出する現像液の量を、脱気機構で脱気処理された現像液
    の量よりも少なくすることを特徴とする請求項1記載の
    方法。
  6. 【請求項6】 上記現像液吐出工程では、脱気機構で脱
    気処理する現像液の量を、1枚の基板を処理するのに必
    要な量よりも多くすることを特徴とする請求項1記載の
    方法。
  7. 【請求項7】 前記加圧ガスは窒素ガスであり、上記脱
    気工程では現像液中の溶存窒素量を25ppm以下にす
    ることを特徴とする請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】 現像液を貯留した容器内に加圧ガスを導
    入し、加圧ガスにより容器から供給ラインを経由してノ
    ズルに現像液を圧送し、ノズルから基板上に現像液を供
    給するレジスト処理装置において、 前記ノズルに現像液を供給する複数の現像液供給経路
    と、 これら複数の現像液供給経路の各々に連通する密閉容器
    を有し、現像液中に溶存した気体成分を除去する複数の
    脱気装置と、 これらの脱気装置の密閉容器をそれぞれ減圧するため
    に、密閉容器にそれぞれ連通する複数の真空排気ライン
    を有する減圧手段と、 この減圧手段と前記脱気装置との間に設けられ、現像液
    を脱気する際に前記現像液供給経路から前記真空排気ラ
    インのほうへ漏洩する液成分を捕捉するトラップタンク
    と、 前記減圧手段により真空排気された前記密閉容器の内圧
    を検出するバキュームスイッチと、 前記トラップタンクの内圧を検出する圧力センサと、 前記バキュームスイッチからの検出圧力と前記トラップ
    タンクからの検出圧力とに基づいて前記密閉容器の内圧
    を現像液の飽和蒸気圧以下であって、25〜410To
    rrの範囲に入るように前記減圧手段の動作を制御する
    制御手段と、 具備することを特徴とするレジスト処理装置。
  9. 【請求項9】 前記減圧手段は、前記真空排気ラインと
    は別のラインに流体を通流させ、その別ラインの流れを
    利用して前記真空排気ラインを減圧させるエジェクタ
    と、このエジェクタに通流させる流体の圧力を検出する
    ゲージと、をさらに具備し、 前記制御手段は、前記バキュームスイッチからの検出圧
    力および前記トラップタンクからの検出圧力の他に、前
    記ゲージからの検出圧力をも併せ、これら3つの検出圧
    力情報に基づいて前記密閉容器の内圧が所定の範囲に入
    るように前記減圧手段の動作を制御することを特徴とす
    る請求項8記載の装置。
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