JPH0615254A - 純水の膜脱気装置 - Google Patents

純水の膜脱気装置

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Publication number
JPH0615254A
JPH0615254A JP20033992A JP20033992A JPH0615254A JP H0615254 A JPH0615254 A JP H0615254A JP 20033992 A JP20033992 A JP 20033992A JP 20033992 A JP20033992 A JP 20033992A JP H0615254 A JPH0615254 A JP H0615254A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pure water
cylinder
gas
degassing
gas separation
Prior art date
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Pending
Application number
JP20033992A
Other languages
English (en)
Inventor
Norio Terasawa
則夫 寺沢
Kazuhiko Takino
和彦 滝野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Plant Technologies Ltd
Original Assignee
Hitachi Plant Technologies Ltd
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Publication date
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  • Physical Water Treatments (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 純水中の溶存酸素の脱気性能を向上させるこ
とができる純水の膜脱気装置を提供することを目的とす
る。 【構成】 純水の膜脱気装置では、脱気筒12内に中空
糸状のガス分離膜14が脱気筒12の軸方向と同方向に
一定の間隔で複数設けられており、このガス分離膜14
の両端部は、圧力調和室34Aを介して入口ノズル30
と出口ノズル32とへ連結されている。また、脱気筒1
2の外周部12Cの真空ノズル20は、パイプ40によ
って真空ポンプ18へ連結しており、外周部12Cのガ
ス注入ノズル28は、パイプ42によって窒素ガス供給
ユニット22へ連結している。従って、脱気筒12内へ
窒素ガスを注入し脱気筒12内の窒素及び酸素とガス分
離膜内の純水中の窒素及び酸素とのガス分圧の差によっ
て、ガス分離膜14内を流れる純水中の溶存酸素は、ガ
ス分離膜14を浸透して除去される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、純水中の溶存酸素濃度
を低くする純水の膜脱気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体の製造工程においては、半
導体を洗浄するために高純度の純水が使用されている。
これは純水中の溶存酸素濃度が高いと半導体シリコンウ
ェーハが純水中の溶存酸素により酸化され、シリコンウ
ェーハ上に自然酸化膜が形成され、シリコンウェーハに
欠陥が生じるためである。
【0003】従って、半導体の製造工程においては、半
導体を洗浄する純水中の溶存酸素の除去が真空脱気塔装
置によって行われており、この真空脱気塔装置による純
水中の溶存酸素濃度は、10〜30μg/l程度とされ
ている。しかしながら、この真空脱気塔装置の脱気塔の
高さは、10m以上となるため、屋内設置には不向きと
している。なお、この真空脱気塔装置は、純水中のバク
テリアの増殖を抑えることと有機物の分解除去とを主目
的とする場合に用いられる。
【0004】また、他の純水の脱気装置としては、従来
から、シリコン及びテフロンのガス浸透性を利用したガ
ス分離膜を使用した膜脱気装置がある。この膜脱気装置
は、ガス分離膜の外側を真空状態とすることで、ガス分
離膜の内側の圧力に対してガス分離膜の外側を負圧状態
とする。これによって、ガス分離膜内の純水は浸透圧に
よってガス分離膜へ浸透され除去される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この膜
脱気装置による純水中の溶存酸素の脱気性能は、真空度
を760mmHg近くに設定した場合でも、純水中の溶存
酸素濃度が100μg/l程度となるため、前述した真
空脱気塔装置に比べて純水中の溶存酸素の脱気性能が不
十分である。
【0006】本発明は上記事実を考慮し、純水中の溶存
酸素の脱気性能を向上させることができる純水の膜脱気
装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、純水中の溶存酸素をろ過するガス分離膜と、前記ガ
ス分離膜を内設する脱気筒と、この脱気筒に連結され前
記脱気筒内を真空にする真空ポンプと、を有する膜脱気
装置において、前記脱気筒に連結され真空となった前記
脱気筒内へ窒素ガスを注入する窒素ガス供給ユニットを
有することを特徴とする。
【0008】また、請求項2記載の本発明は、請求項1
に記載の純水の膜脱気装置において、前記ガス分離膜の
形状を複数の中空糸状としたことを特徴とする。
【0009】また、請求項3記載の本発明は、請求項1
又は請求項2に記載の純水の膜脱気装置において、前記
脱気筒が複数個直列に連結されたことを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1記載の本発明の純水の膜脱気装置で
は、ガス分離膜内の圧力に対して脱気筒内の圧力が負圧
となるように真空ポンプを駆動させるとともに脱気筒内
へ窒素ガス供給ユニットによって、窒素ガスを注入す
る。従って、ガス分離膜内を流れる被純水中の溶存酸素
は、脱気筒内の窒素及び酸素とガス分離膜内の純水中の
窒素及び酸素とのガス分圧の差によって、ガス分離膜を
浸透する。このため、従来の膜脱気装置に比べて、純水
中の溶存酸素をより多くガス分離膜の外側へ除去するこ
とができ、純水中の溶存酸素の脱気性能を向上させるこ
とができる。
【0011】また、請求項2記載の本発明の純水の膜脱
気装置では、脱気筒内のガス分離膜の表面が窒素ガスに
多く接触するように、複数の中空糸状のガス分離膜を配
設している。従って、ガス分離膜内を流れる純水中の溶
存酸素を、大きなガス分圧作用によって、より多くガス
分離膜の外側へ除去することができ、純水中の溶存酸素
の脱気性能を、より向上させることができる。
【0012】また、請求項3記載の本発明の純水の膜脱
気装置では、純水の膜脱気装置の脱気筒が複数個直列に
連結している。従って、ガス分離膜内を流れる純水中の
溶存酸素を、複数回のガス分圧作用によって、より多く
ガス分離膜の外側へ除去することができ、純水中の溶存
酸素の脱気性能を、より一層向上させることができる。
【0013】
【実施例】本発明の純水の脱酸素装置の第1実施例につ
いて図1及び図2に従って説明する。
【0014】図1に示される如く、脱気筒12は円筒形
の形状をしており、脱気筒12内は密封されている。こ
の脱気筒12の一方の端壁面12Aの略中央部には、入
口ノズル30が設けられおり、この入口ノズル30は、
純水が送流されるパイプ等の流入手段に連結される。ま
た、他方の端壁面12Bの略中央部には、出口ノズル3
2が設けられており、この出口ノズル32は純水が送流
されるパイプ等の流出手段に連結される。
【0015】脱気筒12内の端壁面12Aの内側には、
入口ノズル30と連結する円筒形の圧力調和室34が脱
気筒12と同軸に設けられており、この圧力調和室34
Aは、分散して流れる純水を均等の圧力で純水中の溶存
酸素をろ過するガス分離膜14内へ流出させる。また、
脱気筒12内の他方の端壁面12Bの内側には、端壁面
12Aの内側と同様に、出口ノズル32と連結する円筒
形の圧力調和室(図示省略)が設けられている。
【0016】脱気筒12内には、中空糸状のガス分離膜
14が脱気筒12の軸方向と同方向に互いに平行に一定
の間隔で複数配設されており、このガス分離膜14で、
ガス分離膜14内を流れる純水中の溶存酸素がろ過され
る。これらのガス分離膜14の一方の端部14Aは、圧
力調和室34Aへ連結しており、このガス分離膜14の
他方の端部も同様に、圧力調和室(図示省略)へ連結さ
れている。
【0017】脱気筒12の外周部12Cの端壁面12B
近傍には、脱気筒12内のガスを抽出する真空ノズル2
0が設けられており、この真空ノズル20は、パイプ4
0によって真空ポンプ18へ連結している。また、パイ
プ40の中間部には、ガスエジェクタ16が設けられて
おり、脱気筒12内のガスは、真空ポンプ18及びガス
エジェクタ16によって脱気筒12の外部へ抽出され負
圧の状態としている。
【0018】外周部12Cの端壁面12A近傍には、脱
気筒12内へ窒素ガスを注入するガス注入ノズル28が
設けられており、このガス注入ノズル28は、パイプ4
2によって窒素ガス供給ユニット22へ連結している。
また、パイプ42の中間部には、調整弁24が設けられ
ており、この調整弁24の開閉によって窒素ガスが脱気
筒12内へ注入される。さらに、調整弁24とガス注入
ノズル28との間には、流量計26が設けられており、
この流量計26によって窒素ガスの注入量が測れる。
【0019】次に、本実施例の作用について説明する。
本実施例の純水の膜脱気装置では、脱気筒12内の圧力
が、複数の中空糸状のガス分離膜14内の圧力に対し
て、常時負圧となるように真空ポンプ18及びガスエジ
ェクタ16を駆動させるとともに窒素ガス供給ユニット
22より、流量計26に基づいて調整弁24を開き脱気
筒12内へ所定量の窒素ガスを注入する。
【0020】従って、複数の中空糸状のガス分離膜14
内を流れる純水中の溶存酸素は、脱気筒12内の窒素及
び酸素とガス分離膜14内の純水中の窒素及び酸素との
ガス分圧の差によって、ガス分離膜14を浸透する。こ
のため、従来の膜脱気装置に比べて、純水中の溶存酸素
をガス分離膜14の外側へより多く除去することができ
る。
【0021】従って、純水中の溶存酸素の脱気性能を、
従来の膜脱気装置の脱気性能に比べて、より向上させる
ことができる。
【0022】例えば、図2に示される如く、純水中の溶
存酸素に対する脱気性能において、脱気筒12内の真空
度を40Torrに設定した場合には、窒素ガスを使用
しない純水中の溶存酸素濃度(図2の破線)は、200
〜300μg/l程度になっている。これに比べて、窒
素ガスを使用した純水中の溶存酸素濃度(図2の実線)
は、略10μg/l程度となっている。従って、純水中
の溶存酸素の脱気性能を向上させることができる。
【0023】本発明の純水の膜脱気装置の第2実施例に
ついて図3に従って説明する。なお、第1実施例と同一
部材については、同一符号を付してその説明を省略す
る。
【0024】図3に示される如く、本実施例では、第1
実施例の純水の膜脱気装置において、複数個の脱気筒1
2A、12B、12C、12D、12E、12Fを直列
に連結している。
【0025】次に、本実施例の純水の膜脱気装置におけ
る配管について詳細に説明する。脱気筒12Aの近傍に
は、純水を送流する送水ポンプ52が配設されており、
この送水ポンプ52はパイプ50によって脱気筒12A
の入口ノズル30へ連結されている。
【0026】脱気筒12Aの出口ノズル32は、パイプ
44によって脱気筒12Bの入口ノズル30へ連結して
いる。脱気筒12Bの出口ノズル32は、パイプ44に
よって脱気筒12Cの入口ノズル30へ連結している。
以下、上記と同様に出口ノズル32から入口ノズル30
へパイプ44によって連結しており、脱気筒12Fの出
口ノズル32は、処理された純水を送流するパイプ等の
流出手段へ連結される。
【0027】真空ポンプ18は、パイプ46によって各
脱気筒12A、12B、12C、12D、12E、12
Fの真空ノズル20に連結している。また、パイプ46
の中間部には、ガスエジェクタ16が設けられており、
各脱気筒12A、12B、12C、12D、12E、1
2F内のガスは、真空ポンプ18及びガスエジェクタ1
6によって脱気筒12の外部へ抽出されている。
【0028】窒素ガス供給ユニット22は、パイプ48
によって各脱気筒12A、12B、12C、12D、1
2E、12Fのガス注入ノズル28に連結している。ま
た、パイプ48の中間部には、調整弁24が設けられて
おり、この調整弁24の開閉によって窒素ガスが各脱気
筒12A、12B、12C、12D、12E、12F内
へ注入される。調整弁24と各ガス注入ノズル28との
間には、流量計26が設けられており、この流量計26
によって窒素ガスの注入量が測れている。
【0029】次に、本実施例の作用について説明する。
本実施例の純水の膜脱気装置では、第1実施例の純水の
膜脱気装置において、各脱気筒12A、12B、12
C、12D、12E、12Fが直列に連結している。従
って、各脱気筒12A、12B、12C、12D、12
E、12Fを通過する純水中の溶存酸素は、この各脱気
筒12A、12B、12C、12D、12E、12F内
の窒素及び酸素とガス分離膜内の純水中の窒素及び酸素
とのガス分圧の差によって、段階的に複数回ガス分離膜
14を浸透する。このため、純水中の溶存酸素を段階的
にガス分離膜の外側へより多く除去され、高純度の純水
とすることができる。
【0030】これによって、本実施例の純水の膜脱気装
置における純水中の溶存酸素の脱気性能は、略1μg/
l程度とすることができる。従って、脱気筒が複数個直
列に連結されたことによって、純水中の溶存酸素の脱気
性能を、より一層向上させることができる。
【0031】なお、本実施例の純水の膜脱気装置におい
ては、純水中の溶存酸素をろ過するガス分離膜14は、
直線で中空糸状の形状としたが、この直線に代えて、螺
旋状の他の形状とすることができ、また、ガス分離膜1
4は、中空糸状の形状としたが、この中空糸状に代え
て、管状及び平膜等の他の形状とすることもできる。ま
た、本実施例の純水の膜脱気装置においては、純水がガ
ス分離膜14内で純水中の溶存酸素をろ過しながら所定
の位置へ送流される構造としたが、これに限らず純水が
ガス分離膜14内を循環し、所定の位置へ送流される構
造としても良い。
【0032】
【発明の効果】本発明の純水の膜脱気装置は、上記の構
成としたので、純水中の溶存酸素の脱気性能を向上させ
ることができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の純水の膜脱気装置を示す
ブロック図である。
【図2】純水の膜脱気装置の純水中の溶存酸素に対する
ガス分離膜数と溶存酸素濃度の関係を示すグラフであ
る。
【図3】本発明の第2実施例の純水の膜脱気装置が複数
連設した状態を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 純水の膜脱気装置 12 脱気筒 14 ガス分離膜 18 真空ポンプ 22 窒素ガス供給ユニット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 純水中の溶存酸素をろ過するガス分離膜
    と、前記ガス分離膜を内設する脱気筒と、この脱気筒に
    連結され前記脱気筒内を真空にする真空ポンプと、を有
    する膜脱気装置において、前記脱気筒に連結され真空と
    なった前記脱気筒内へ窒素ガスを注入する窒素ガス供給
    ユニットを有することを特徴とする純水の膜脱気装置。
  2. 【請求項2】 前記ガス分離膜の形状を複数の中空糸状
    としたことを特徴とする請求項1記載の純水の膜脱気装
    置。
  3. 【請求項3】 前記脱気筒が複数個直列に連結されたこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2記載の純水の膜脱
    気装置。
JP20033992A 1992-07-03 1992-07-03 純水の膜脱気装置 Pending JPH0615254A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5814134A (en) * 1994-06-10 1998-09-29 Johnson & Johnson Vision Products, Inc. Apparatus and method for degassing deionized water for inspection and packaging
US6402818B1 (en) * 2000-06-02 2002-06-11 Celgard Inc. Degassing a liquid with a membrane contactor
CN109264808A (zh) * 2018-09-10 2019-01-25 深圳市恩莱吉能源科技有限公司 一种除去水中溶解氧的装置和方法

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