JPH10125632A - レーザエッチング方法及びその装置 - Google Patents

レーザエッチング方法及びその装置

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JPH10125632A
JPH10125632A JP8280414A JP28041496A JPH10125632A JP H10125632 A JPH10125632 A JP H10125632A JP 8280414 A JP8280414 A JP 8280414A JP 28041496 A JP28041496 A JP 28041496A JP H10125632 A JPH10125632 A JP H10125632A
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etching
amorphous silicon
film
silicon film
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Kazutaka Uda
和孝 宇田
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板上に順次積層された金属膜(Al膜等)
と非晶質シリコン膜のエッチング除去を、低いランニン
グコストで、また効率よく行うことができるレーザエッ
チング方法及びその装置を提供する。 【解決手段】 紫外線レーザ(波長248nmのKrF
エキシマレーザ又は波長266nmの第4高調波YAG
レーザ)によってAl電極膜4をエッチング除去した
後、このエッチング除去によって露出した非晶質シリコ
ン膜3の露出部を可視光レーザ(波長532nmの第2
高調波YAGレーザ)又は赤外線レーザ(波長1064
nmのYAGレーザ又は波長10.6μmの炭酸ガスレ
ーザ)によってエッチング除去する。更に、紫外線レー
ザによるAl電極膜4の線状エッチング加工と、可視光
レーザ又は赤外線レーザによる非晶質シリコン膜3の線
状エッチング加工とを同時に所定の間隔で線状エッチン
グ加工方向に対して並列に行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレーザエッチング方
法及びその装置に関し、特に非晶質シリコン太陽電池の
集積化モジュール製造工程に適用して有用なものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般的な非晶質シリコン太陽電池は、通
常、ガラス基板上に透明電極膜、非晶質シリコン膜(P
IN構造)及び金属電極膜(主にはAl電極膜)が順次
積層された構造を有し、ガラス基板から入射した光が、
透明電極膜を通り非晶質シリコン膜中で吸収されて電子
−正孔対を形成し、内部電界により分離された電子は金
属電極膜へ、正孔は透明電極膜へそれぞれ集電されて外
部へ電力を取り出す仕組みになっている。
【0003】透明電極膜は酸化錫のようなセラミックで
あり、金属に比べて抵抗値が高いため、発生した電流が
透明電極膜に流れるときに電力損失を生じる。このた
め、一枚の基板上の太陽電池を多数に分割して各分割部
分を互いに直列接続するモジュール集積化を行うことに
よって電力損失を抑制するという方法が採られる。
【0004】図5には、かかる集積型非晶質シリコン太
陽電池モジュールの断面構造を示す。同図に示すよう
に、非晶質シリコン太陽電池のモジュール集積化は、ガ
ラス基板1上に透明電極膜2、非晶質シリコン膜3、A
l電極膜4をそれぞれ成膜したあとに、レーザ光で線状
にエッチング加工することでなされる。図5中のa部が
透明電極膜2のエッチング部分、b部が非晶質シリコン
膜3のエッチング部分、c部がAl電極膜4のエッチン
グ部分である。
【0005】各膜材料に対するレーザの選択は、各膜材
料の光吸収特性やエッチング選択性によって決定され
る。透明電極膜2及び非晶質シリコン膜3に対しては一
般的に基本波YAGレーザ(波長1064nm)又は第
2高調波YAGレーザ(波長532nm)が使用される
が、Al電極膜4に対してはYAGレーザではエッチン
グが困難である。
【0006】532nm光に対するAl膜の光吸収率は
エリプソメトリー計測によると約9%であり、ほとんど
の光が反射してしまう。Alを溶融させるだけの光エネ
ルギーを投入した場合には、たちまち非晶質シリコンも
溶融してしまいAlとの混合物を形成してしまう。この
混合物は偏析したAlとAlがドープされたP型シリコ
ンからなり、ともに低抵抗であるためAl電極膜4と透
明電極膜2との短絡を引き起し、本来のAl電極膜エッ
チングの目的である高いAl電極/透明電極間絶縁抵抗
を得ることができない。
【0007】この問題を解決するためにAl電極膜4の
エッチングにKrFエキシマレーザを使用した。このK
rFエキシマレーザは発振波長が248nmであり、A
l電極膜4の光吸収率が23%とYAGレーザよりも高
く、しかも光の侵入深さが浅いために深さ方向のエッチ
ング制御が行いやすいという利点を有する。
【0008】しかし、Al電極膜4のエッチングでは本
来Al電極膜4のみをエッチングして高いAl電極/透
明電極間絶縁抵抗が得られればよいが、エキシマレーザ
を用いた場合でも、発生する熱の作用によってAlと非
晶質シリコンとの物質拡散が生じてしまい、高いAl電
極/透明電極間絶縁抵抗は得られなかった。
【0009】そこで、エキシマレーザを用いて数ショッ
トの繰り返し照射を行い、図5に示すように、Al電極
膜4のみならず、非晶質シリコン膜3もエッチング除去
して透明電極膜2を露出させることにより、高いAl電
極/透明電極間絶縁抵抗が得られた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記エ
キシマレーザはガス放電型のレーザであり、ガスの劣
化、出力窓や光学系及び放電部品の損耗が激しく、ラン
ニングコストが高い。前述したようにAl電極膜4をエ
ッチングする際には当該部分の非晶質シリコン膜3もエ
ッチング除去するために数回繰り返して光照射をする必
要があり、ランニングコストを低減させるためには、照
射回数(ショット数)を減少させる必要があった。
【0011】従って本発明は上記従来技術に鑑み、基板
上に順次積層された金属膜(Al膜等)と非晶質シリコ
ン膜のエッチング除去を、低いランニングコストで、ま
た効率よく行うことができるレーザエッチング方法及び
その装置を提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の第1のレーザエッチング方法は、基板上に順次積層
された非晶質シリコン膜と金属膜とをレーザによってエ
ッチング加工するレーザエッチング方法であって、紫外
線レーザによって前記金属膜をエッチング除去した後、
このエッチング除去によって露出した前記非晶質シリコ
ン膜の露出部を可視光レーザ又は赤外線レーザによって
エッチング除去することを特徴とする。
【0013】また、第2のレーザエッチング方法は、第
1のレーザエッチング方法において、前記エッチング加
工は線状エッチング加工であり、前記紫外線レーザによ
る前記金属膜の線状エッチング加工と、前記可視光レー
ザ又は赤外線レーザによる前記非晶質シリコン膜の線状
エッチング加工とを同時に所定の間隔で線状エッチング
加工方向に対して並列に行うことを特徴とする。
【0014】また、上記課題を解決する本発明の第1の
レーザエッチング装置は、基板上に順次積層された非晶
質シリコン膜と金属膜とをレーザによってエッチング加
工するレーザエッチング装置であって、前記金属膜をエ
ッチング除去する紫外線レーザと、この紫外線レーザよ
るエッチング除去によって露出した前記非晶質シリコン
膜の露出部をエッチング除去する可視光レーザ又は赤外
線レーザとを備えたことを特徴とする。
【0015】また、第2のレーザエッチング装置は、第
1のレーザエッチング装置において、前記エッチング加
工は線状エッチング加工であり、前記紫外線レーザのレ
ーザ光照射位置と、前記可視光レーザ又は赤外線レーザ
のレーザ光照射位置とを線状エッチング加工方向に対し
て所定の間隔で並列配置し、前記紫外線レーザによる前
記金属膜の線状エッチング加工と、前記可視光レーザ又
は赤外線レーザによる前記非晶質シリコン膜の線状エッ
チング加工とを同時に前記所定の間隔で並列に行うよう
構成したことを特徴とする。
【0016】従って、上記第1のレーザエッチング方法
又はその装置によれば、金属膜(Al膜等)は紫外線レ
ーザによって1〜2ショットでエッチング加工すること
ができ、下地の非晶質シリコン膜はランニングコストの
低い可視光レーザ又は赤外線レーザによってエッチング
加工するため、従来のように紫外線レーザを用いて非晶
質シリコン膜を数ショット照射でエッチング加工する場
合に比べて、ランニングコスを低減することができる。
【0017】また、上記第2のレーザエッチング方法又
はその装置によれば、紫外線レーザによる金属膜のエッ
チング加工と、可視光レーザ又は赤外線レーザによる非
晶質シリコン膜のエッチング加工とが同時に行われ、加
工時間が短縮される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。
【0019】図1(a)及び(b)は本発明の実施の形
態に係るレーザエッチング方法によってAl電極膜をエ
ッチング後の非晶質シリコン太陽電池の構造を示す平面
図及び断面図、図2(a)及び(b)は本発明の実施の
形態に係るレーザエッチング方法によってAl電極膜及
び非晶質シリコン膜をエッチング後の非晶質シリコン太
陽電池の構造を示す平面図及び断面図である。
【0020】図1に示すように、ガラス基板(厚さ1.
1mm)1上に透明電極膜(厚さ7000Å)2、非晶
質シリコン膜(厚さ4300Å)3、Al電極膜(厚さ
3000Å)が順次積層された非晶質シリコン太陽電池
に対し、紫外線レーザとしてKrFエキシマレーザ(波
長248nm)を用いて、Al電極膜4を線状エッチン
グ加工した。
【0021】このとき、KrFエキシマレーザのレーザ
ビームの大きさは幅60μm、長さ5mm、エネルギー
密度(フルエンス)は0.8〜1.6J/cm2 、パル
ス繰り返し周波数は10HZ の条件で1ショット照射し
て線状エッチング加工を行った。1ショットで線状エッ
チング加工を行う場合、基板の載ったステージ(図示せ
ず)を光照射の度毎にビーム長さ分だけ移動させて行
う。1箇所のエッチングに照射回数が多く必要になる
と、加工時間はそれだけ長くなる。
【0022】上記条件でエッチング加工をした場合、A
l電極/透明電極間絶縁抵抗(図1中のAC間又はBC
間抵抗)は数KΩと高い値を示すが、AB間の抵抗は数
Ωと低い。これは、Al電極膜4のエッチング時に発生
する熱によってAl原子が非晶質シリコンへ拡散し、冷
却と共にシリコン中に固溶できなくなったAlが偏析し
て上層に残留し、また非晶質シリコンは低抵抗のP型シ
リコンになったためである。図1中に点で示す低抵抗領
域5が電流経路となっている。なお、1.6J/cm2
以上の高いエネルギー密度でエッチングするとAl原子
の拡散は非晶質シリコンの下層まで達し、Al電極/透
明電極間絶縁抵抗も低下してしまう。
【0023】この低抵抗物質(Al、P型シリコン)を
除去するには非晶質シリコン膜3の当該部分もエッチン
グ除去する必要がある。ところが、従来のエキシマレー
ザを用いたエッチング除去の場合には数ショット(エネ
ルギー密度によって異なるが5〜8ショット)の繰り返
し照射が必要であり、透明電極膜2も紫外光の吸収率が
高いため一部エッチングされていた。
【0024】そこで本実施の形態では、Al電極膜4の
エッチング後、非晶質シリコン膜3のエッチングに可視
光レーザとして波長532nmの第2高調波YAGレー
ザを用いた。第2高調波YAGレーザのレーザビームの
大きさは幅40μm、長さ40μm、エネルギー密度は
0.6〜0.7J/cm2 、パルス繰り返し周波数は5
KHZ の条件で4ショット照射して、非晶質シリコン膜
3の線状エッチング加工を行った。この非晶質シリコン
膜エッチング後の形状を図2に示す。このエッチング加
工の結果、図2中のAB間抵抗は10KΩ以上の高い値
が得られた。
【0025】なお、KrFエキシマレーザのビーム幅よ
りも第2高調波YAGレーザのレーザのビーム幅の方を
狭くする(上記では前者が60μm、後者が40μm)
ことによって、第2高調波YAGレーザのレーザ光がA
l電極膜4に照射されないようにする。もしAl電極膜
4にも第2高調波YAGレーザのレーザ光が照射される
と、Alが溶融してAl電極膜4と透明電極膜2との短
絡が生じるためである。
【0026】また、上記エネルギー密度のとき、透明電
極膜2はエッチングされずに非晶質シリコン膜3のみが
エッチングされ、選択エッチングが可能である。
【0027】次に、非晶質シリコン膜3のエッチングに
赤外線レーザの第1例として波長1064nmのYAG
レーザを用いた。この場合にも上記の第2高調波YAG
レーザを用いた場合とほぼ同様の条件で同様の結果が得
られた。
【0028】図3には非晶質シリコン膜をエッチングす
るときの光照射方向を示す。同図に示すように、YAG
レーザの第2高調波(波長532nm)及び基本波(波
長1064nm)の場合、通常の上方(Al電極膜4
側)からのレーザ光6の照射以外に、下方(ガラス基板
1側)からレーザ光6を入射させて非晶質シリコン膜3
をエッチングすることが可能である。下方からレーザ光
6を照射した場合、透明電極膜2を透過した光が非晶質
シリコンで吸収されて、非晶質シリコン中の結合水素が
ガス化する力で非晶質シリコンが透明電極境界面から剥
離してエッチングが進行する。この下方からの照射は、
上方からの照射に比べてAl原子の拡散が生じにくいた
め、上方からの照射よりも高いAl電極/透明電極間絶
縁抵抗が得られるものの、基板を反転する必要があるた
め、作業性や位置合せ精度がやや悪いという欠点があ
る。
【0029】また、赤外線レーザの第2例として波長1
0.6μmの炭酸ガスレーザを使用し、そのレーザビー
ムの大きさは幅40μm、長さ5mm、エネルギー密度
は1.2〜2.5J/cm2 、パルス繰り返し周波数は
10HZ の条件で1〜2ショット照射して、非晶質シリ
コン膜3の線状エッチング加工を行ったところ、上記の
第2高調波YAGレーザを使用した場合とほぼ同様な結
果を得た。また、透明電極膜2をエッチングすることな
く非晶質シリコン膜3を選択エッチングすることができ
た。
【0030】図4は本発明の実施の形態に係るレーザエ
ッチング装置の加工状態を示す説明図である。
【0031】本レーザエッチング装置は、Al電極膜4
をエッチングするための紫外線レーザ(図示せず)と、
非晶質シリコン膜3(低抵抗領域5)をエッチングする
ための可視光レーザ又は赤外線レーザ(図示せず)を具
備しており、図4に示すように、これら2種類のレーザ
のレーザ光の照射位置7が、線状エッチング加工方向8
に対して並列に配置されている。図4中、6aは集光レ
ンズ9によって集光された紫外レーザ光、6bは他の集
光レンズ9によって集光された可視レーザ光又は赤外レ
ーザ光である。これら2つのレーザ光の照射位置の間隔
は、分割された太陽電池セル1段の幅10の整数倍(図
示例では2倍)に設定されており、基板を載せたステー
ジ(図示せず)が移動することによって、Al電極膜4
のエッチングと非晶質シリコン膜3のエッチングとが同
時に進行する。
【0032】このときに重要なのは、Al電極膜4のエ
ッチング速度と非晶質シリコン膜3のエッチング速度と
が同一となるため、最適エッチング条件に合わせたビー
ムサイズ、ショット数、パルス繰り返し数を調整するこ
とである。
【0033】以上のように、本実施の形態に係るレーザ
エッチング方法及びその装置によれば、Al電極膜4は
紫外線レーザとして用いた波長248nmのKrFエキ
シマレーザによって1〜2ショットでエッチング加工す
ることができ、下地の非晶質シリコン膜3はランニング
コストの低い可視光レーザ或いは赤外線レーザとして用
いた波長532nmの第2高調波YAGレーザ、或いは
波長1064nmのYAGレーザ又は波長10.6μm
の炭酸ガスレーザよってエッチング加工するため、従来
のように紫外線レーザを用いて非晶質シリコン膜を数シ
ョット照射でエッチング加工する場合に比べて、ランニ
ングコスを低減することができる。
【0034】また、紫外線レーザによるAl電極膜4の
エッチング加工と、可視光レーザ又は赤外線レーザによ
る非晶質シリコン膜3のエッチング加工とが同時に行わ
れ、加工時間が短縮される。
【0035】なお、紫外線レーザとしては波長266n
mの第4高調波YAGレーザもある。この第4高調波Y
AGレーザはまだ出力が小さく普及していないが、エキ
シマレーザと同様な使用が可能である。
【0036】また、本発明は2種類のレーザを具備した
レーザエッチング装置によってエッチング加工すること
に限定されず、Al電極膜を紫外線レーザでエッチング
加工した後、別の装置の可視光レーザ又は赤外線レーザ
を用いて非晶質シリコン膜をエッチング加工することも
可能である。
【0037】
【発明の効果】以上、発明の実施の形態と共に具体的に
説明したように、本発明のレーザエッチング方法及びそ
の装置によれば、金属膜(Al膜等)は紫外線レーザに
よって1〜2ショットでエッチング加工することがで
き、下地の非晶質シリコン膜はランニングコストの低い
可視光レーザ又は赤外線レーザによってエッチング加工
するため、従来のように紫外線レーザを用いて非晶質シ
リコン膜を数ショット照射でエッチング加工する場合に
比べて、ランニングコスを低減することができる。
【0038】また、紫外線レーザによる金属膜のエッチ
ング加工と、可視光レーザ又は赤外線レーザによる非晶
質シリコン膜のエッチング加工とを同時に行うことによ
って、加工時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施の形態に係るレーザエッ
チング方法によってAl電極膜をエッチング後の非晶質
シリコン太陽電池の構造を示す平面図、(b)は同構造
を示す断面図である。
【図2】(a)は本発明の実施の形態に係るレーザエッ
チング方法によってAl電極膜及び非晶質シリコン膜を
エッチング後の非晶質シリコン太陽電池の構造を示す平
面図、(b)は同構造を示す断面図である。。
【図3】非晶質シリコン膜をエッチングするときの光照
射方向を示す説明図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るレーザエッチング装
置の加工状態を示す説明図である。
【図5】集積型非晶質シリコン太陽電池モジュールの構
造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ガラス基板 2 透明電極膜 3 非晶質シリコン膜 4 Al電極膜 5 低抵抗領域 6 レーザ光 6a 紫外レーザ光 6b 可視レーザ光又は赤外レーザ光 7 照射位置 8 線状エッチング加工方向 9 集光レンズ 10 セル1段の幅

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に順次積層された非晶質シリコン
    膜と金属膜とをレーザによってエッチング加工するレー
    ザエッチング方法であって、 紫外線レーザによって前記金属膜をエッチング除去した
    後、このエッチング除去によって露出した前記非晶質シ
    リコン膜の露出部を可視光レーザ又は赤外線レーザによ
    ってエッチング除去することを特徴とするレーザエッチ
    ング方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載するレーザエッチング方
    法において、 前記エッチング加工は線状エッチング加工であり、前記
    紫外線レーザによる前記金属膜の線状エッチング加工
    と、前記可視光レーザ又は赤外線レーザによる前記非晶
    質シリコン膜の線状エッチング加工とを同時に所定の間
    隔で線状エッチング加工方向に対して並列に行うことを
    特徴とするレーザエッチング方法。
  3. 【請求項3】 基板上に順次積層された非晶質シリコン
    膜と金属膜とをレーザによってエッチング加工するレー
    ザエッチング装置であって、 前記金属膜をエッチング除去する紫外線レーザと、 この紫外線レーザよるエッチング除去によって露出した
    前記非晶質シリコン膜の露出部をエッチング除去する可
    視光レーザ又は赤外線レーザとを備えたことを特徴とす
    るレーザエッチング装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載するレーザエッチング装
    置において、 前記エッチング加工は線状エッチング加工であり、前記
    紫外線レーザのレーザ光照射位置と、前記可視光レーザ
    又は赤外線レーザのレーザ光照射位置とを線状エッチン
    グ加工方向に対して所定の間隔で並列配置し、前記紫外
    線レーザによる前記金属膜の線状エッチング加工と、前
    記可視光レーザ又は赤外線レーザによる前記非晶質シリ
    コン膜の線状エッチング加工とを同時に前記所定の間隔
    で並列に行うよう構成したことを特徴とするレーザエッ
    チング装置。
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