JPH10125248A - 内部磁気シールドを有するカラー陰極線管 - Google Patents

内部磁気シールドを有するカラー陰極線管

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JPH10125248A
JPH10125248A JP8276244A JP27624496A JPH10125248A JP H10125248 A JPH10125248 A JP H10125248A JP 8276244 A JP8276244 A JP 8276244A JP 27624496 A JP27624496 A JP 27624496A JP H10125248 A JPH10125248 A JP H10125248A
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opening
ray tube
magnetic shield
internal magnetic
color cathode
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Mutsumi Maehara
睦 前原
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J31/00Cathode ray tubes; Electron beam tubes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J29/00Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
    • H01J29/02Electrodes; Screens; Mounting, supporting, spacing or insulating thereof
    • H01J29/06Screens for shielding; Masks interposed in the electron stream
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2229/00Details of cathode ray tubes or electron beam tubes
    • H01J2229/0007Elimination of unwanted or stray electromagnetic effects
    • H01J2229/003Preventing or cancelling fields entering the enclosure

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  • Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)
  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 略V字形の切欠部20A、20Bの最大深さ
cを浅くしても、電子ビーム軌道を適宜調整することが
可能で、総合シールド効果を低下させることのない内部
磁気シールド7を有するカラー陰極線管を提供する。 【解決手段】 パネル部のフェースプレート内面に形成
された螢光膜と、螢光膜に対向配置されたシャドウマス
クと、ネック部内に収納された電子銃と、ファンネル部
内に配置され、電子銃側に小径の略長方形の第1開口2
0、シャドウマスク側に大径の略長方形の第2開口21
をそれぞれ有し、第1開口20及び第2開口21の対応
するコーナ間にそれぞれ折曲部19A乃至19Dを設け
た略四角錐形の枠型体14からなる内部磁気シールド7
とを備え、内部磁気シールド7の第2開口21側の折曲
部19A乃至19Dの始端を、各コーナ211 乃至21
4 から所定長さΔlだけ長辺方向にずれた位置2111
至2141に設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部磁気シールド
を有するカラー陰極線管に係わり、特に、電子銃から放
射された電子ビームがシャドウマスクを通して螢光膜に
射突する間に、地磁気等の外部磁界の影響を受けること
が少なく、良好な色純度の表示画像が得られるような構
造の内部磁気シールドを有するカラー陰極線管に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、カラー陰極線管は、前面側に配
置され、大径のフェースプレートを有するパネル部と、
後面側に配置され、細径のネック部と、パネル部とネッ
ク部を連設する略漏斗状のファンネル部とからなるガラ
ス製の真空外囲器(バルブ)を有するもので、パネル部
にはフェースプレート内面に螢光膜が被着形成され、螢
光膜に対向するように多くの電子ビーム通過孔を備えた
シャドウマスクが配置されている。ネック部には3本の
電子ビームを放射する電子銃が収納され、ファンネル部
には、内側に略四角錐形の枠型体からなる内部磁気シー
ルドが配置されるとともに、カラー陰極線管の使用時
に、外側に偏向コイルが配置される。
【0003】この場合、内部磁気シールドは、電子銃か
ら放射された3本の電子ビームが地磁気の影響を受ける
のを防ぐために配置しているもので、内部磁気シールド
における地磁気のシールド効果が充分でないと、3本の
電子ビームが地磁気の影響を受けて本来の電子ビーム軌
道から若干外れるようになり、カラー陰極線管の表示画
像の色純度が低下したり、色むらが生じたりする。
【0004】ここで、図4(a)乃至(c)は、既知の
カラー陰極線管に用いられている内部磁気シールドの構
成の一例であって、(a)は斜視図、(b)は上面図、
(c)は側面図を示すものである。
【0005】図4(a)乃至(c)に示されるように、
既知の内部磁気シールドは、長辺側の2枚の側壁41
A、41Bと、短辺側の2枚の側壁42A、42Bとに
よって略四角錐形の枠型体40が形成されているもの
で、電子銃側に小径の略長方形の第1開口43を有し、
シャドウマスク側に大径の略長方形の第2開口44を有
している。長辺側の2枚の側壁41A、41Bは第1開
口43側に最大深さc’の略V字形の切欠部43A、4
3Bを設けており、第2開口44はその形状に合致した
端縁部45を有している。
【0006】そして、枠型体40をファンネル部の内側
に配置する場合に、第2開口44の端縁部45をパネル
部の側壁に装着されたサポートフレームに、シャドウマ
スクの周辺部とともに取付けている。このとき、小径の
略長方形の第1開口43が電子銃側を向き、大径の略長
方形の第2開口44がシャドウマスク側を向いて、電子
銃から放射された3本の電子ビームは、枠型体40の内
部を通過し、シャドウマスクの電子ビーム通過孔を通し
て螢光膜に射突するものである。
【0007】また、長辺側の2枚の側壁41A、41B
に設けられている略V字形の切欠部43A、43Bは、
枠型体40の内部を通過する電子ビーム軌道を調整する
ためのもので、略V字形の切欠部43A、43Bを設
け、かつ、その最大深さc’を選ぶことによって、長辺
側の2枚の側壁41A、41B側及び短辺側の2枚の側
壁42A、42Bに収束する地磁気の量を制御するよう
にしている。なお、略V字形の切欠部43A、43B
は、長辺側の2枚の側壁41A、41Bに設ける代わり
に、短辺側の2枚の側壁42A、42Bに設けるように
しても同様の機能を達成させることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記既知のカラー陰極
線管に用いられる内部磁気シールドは、長辺側の2枚の
側壁41A、41Bまたは短辺側の2枚の側壁42A、
42Bに、略V字形の切欠部43A、43Bを設け、か
つ、その最大深さc’を選択することによって、長辺側
の2枚の側壁41A、41Bまたは短辺側の2枚の側壁
42A、42Bに地磁気を収束させているものである。
【0009】ところが、かかる内部磁気シールドにおい
て、長辺側の2枚の側壁41A、41Bまたは短辺側の
2枚の側壁42A、42Bのいずれかに設ける略V字形
の切欠部43A、43Bの最大深さc’を選択すれば、
電子ビーム軌道を適宜調整することができるものの、そ
の調整を行ったときに最大深さc’を深くすると、電子
ビーム軌道を調整することができるとしても、略V字形
の切欠部43A、43Bを設けた分だけ、長辺側の2枚
の側壁41A、41Bまたは短辺側の2枚の側壁42
A、42Bの有効面積が小さくなり、内部磁気シールド
の総合シールド効果が低下してしまうという問題があ
る。
【0010】本発明は、かかる問題点を解決するもの
で、その目的は、略V字形の切欠部の最大深さを浅くし
ても、電子ビーム軌道を適宜調整することが可能で、総
合シールド効果を低下させることのない内部磁気シール
ドを有するカラー陰極線管を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の内部磁気シールドを有するカラー陰極線管
は、電子銃側に小径の略長方形の第1開口を、シャドウ
マスク側に大径の略長方形の第2開口をそれぞれ有し、
略長方形の第1開口及び略長方形の第2開口の対応する
コーナ間にそれぞれ折曲部を設けて略四角錐形の枠型体
からなる内部磁気シールドを構成する際に、略長方形の
第2開口側の折曲部の始端をコーナから所定長さだけ辺
方向にずれた位置に設けた手段を具備している。
【0012】前記手段によれば、長辺側の2枚の側壁と
短辺側の2枚の側壁との有効面積の比を調整する場合
に、第2開口側の折曲部の始端をコーナから所定長さだ
け辺方向にずれた位置に設け、その所定長さを選択する
ことにより前記調整を行っているので、長辺側の2枚の
側壁または短辺側の2枚の側壁に設ける略V字形の切欠
部の最大深さを浅くしても、電子ビーム軌道を適宜調整
することが可能で、しかも、総合シールド効果を低下さ
せることがない。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態において、内
部磁気シールドを有するカラー陰極線管は、少なくと
も、パネル部のフェースプレート内面に形成された螢光
膜と、螢光膜に対向配置されたシャドウマスクと、ネッ
ク部内に収納された電子銃と、ファンネル部内に配置さ
れ、電子銃側に小径の略長方形の第1開口を、シャドウ
マスク側に大径の略長方形の第2開口をそれぞれ有し、
略長方形の第1開口及び略長方形の第2開口の対応する
コーナ間にそれぞれ折曲部を設けた略四角錐形の枠型体
からなる内部磁気シールドとを備え、内部磁気シールド
における大径の略長方形の第2開口側の折曲部の始端を
コーナから所定長さだけ辺方向にずれた位置に設けてい
るものである。
【0014】本発明の1つの実施の形態においては、螢
光膜が多数のドット状の螢光体で構成される場合、略長
方形の第2開口側の折曲部の始端をコーナから所定長さ
だけ長辺方向にずれた位置に設けている。
【0015】また、本発明の他の実施の形態において
は、螢光膜が多数のストライプ状の螢光体で構成される
場合、略長方形の第2開口側の折曲部の始端をコーナか
ら所定長さだけ短辺方向にずれた位置に設けている。
【0016】かかる本発明の実施の形態によれば、長辺
側の2枚の側壁の有効面積と短辺側の2枚の側壁との有
効面積の比率を調整する場合、これまでの調整のよう
に、長辺側の2枚の側壁または短辺側の2枚の側壁に設
ける略V字形の切欠部の最大深さを調整するものでな
く、第2開口側の折曲部の始端をコーナから所定長さだ
け辺方向にずれた位置に設けるとともに、その所定長さ
を選択することによって有効面積の比率の調整を行うも
のであるので、略V字形の切欠部の最大深さが浅くなる
ように選んでも、電子ビーム軌道の適宜調整が可能にな
り、かつ、総合シールド効果を低下させることがない。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0018】図1は、本発明による内部磁気シールドを
有するカラー陰極線管の一実施例の概略構成を示す断面
図である。
【0019】図1において、1はパネル部、2はネック
部、3はファンネル部、4は螢光膜、5はシャドウマス
ク、6はサポートフレーム、7は内部磁気シールド、8
は偏向ヨーク、9はピュリテイ調整用マグネット、10
はセンタービームスタティックコンバーゼンス調整用マ
グネット、11はサイドビームスタティックコンバーゼ
ンス調整用マグネット、12は電子銃、13は電子ビー
ムである。
【0020】そして、カラー陰極線管を構成するガラス
製の真空外囲器(バルブ)は、前面側に配置され、フェ
ースプレートの内面に螢光膜4が形成されたパネル部1
と、後部側に配置され、電子銃11を収納している細長
形状のネック部2と、パネル部1及びネック部2を連設
する略漏斗形状のファンネル部3とからなっている。シ
ャドウマスク5は、周縁部がパネル部1の側壁に装着さ
れたサポートフレーム6に取り付けられ、螢光膜4に対
向した状態に配置固定される。略四角錐形の内部磁気シ
ールド7は、端縁部がサポートフレーム6に取り付けら
れ、パネル部1からファンネル部3に至る部分の真空外
囲器の内側に配置される。偏向ヨーク8は、カラー陰極
線管の使用時に、ファンネル部3とネック部2の連結部
分の真空外囲器の外側に装着される。ピュリテイ調整用
マグネット9、センタービームスタティックコンバーゼ
ンス調整用マグネット10、サイドビームスタティック
コンバーゼンス調整用マグネット11は、ともに、ネッ
ク部2の外側に並設配置され、電子銃12から放射され
た3本の電子ビーム13(図1には1本だけが示されて
いる)は、偏向ヨーク8が発生する磁界により所定方向
に偏向された後、シャドウマスク5に設けてある多くの
電子ビーム透過孔(図示なし)を通して螢光膜4におけ
る対応する色の画素に到達するように構成されている。
【0021】前記構成によるカラー陰極線管における動
作、即ち、画像表示動作は、既知のカラー陰極線管にお
ける画像表示動作と全く同じであるので、このカラー陰
極線管における画像表示動作については、その説明を省
略する。
【0022】次いで、図2(a)乃至(c)は、図1に
図示されたカラー陰極線管に用いられる内部磁気シール
ド7の一実施例を示す構成図であって、(a)は斜視
図、(b)は上面図、(c)は側面図を示すものであ
る。
【0023】図2(a)乃至(c)に示されるように、
本実施例の内部磁気シールド7は、長辺側の2枚の側壁
15A、15Bと、2枚の側壁15A、15Bの下部に
それぞれ連結した狭幅の寸法調整用側壁16A、16B
と、短辺側の2枚の側壁17A、17Bと、2枚の側壁
17A、17Bの下部にそれぞれ連結した狭幅の寸法調
整用側壁18A、18Bと、側壁15A、17A間に設
けられた折曲部19Aと、側壁17A、15B間に設け
られた折曲部19Bと、側壁15B、17B間に設けら
れた折曲部19Cと、側壁17B、15A間に設けられ
た折曲部19Dとにより略四角錐形の枠型体14が形成
されている。枠型体14は、電子銃12側に小径の略長
方形の第1開口20を有し、シャドウマスク5側に大径
の略長方形の第2開口21を有している。長辺側の2枚
の側壁15A、15Bは第1開口20側に最大深さcの
略V字形の切欠部20A、20Bを設けており、第2開
口21はその形状に合致した端縁部22を有している。
【0024】そして、折曲部19Aは、第1開口20側
の始端が第1開口20の第1のコーナ201 に一致し、
第2開口21側の実質的始端が第2開口21の対応する
第1のコーナ211 に一致せずに、第1のコーナ211
から長辺方向に所定の長さΔlだけずれた位置2111
なるように構成されている。同様に、折曲部19Bは、
第1開口20側の始端が第1開口20の第2のコーナ2
2 に一致し、第2開口21側の実質的始端が第2開口
21の対応する第2のコーナ212 に一致せずに、第2
のコーナ212 から長辺方向に所定の長さΔlだけずれ
た位置2121になるように構成されている。折曲部19
Cは、第1開口20側の始端が第1開口20の第3のコ
ーナ203 に一致し、第2開口21側の実質的始端が第
2開口21の対応する第3のコーナ213 に一致せず
に、第3のコーナ213 から長辺方向に所定の長さΔl
だけずれた位置2131になるように構成されている。折
曲部19Dは、第1開口20側の始端が第1開口20の
第4のコーナ204 に一致し、第2開口21側の実質的
始端が第2開口21の対応する第4のコーナ214 に一
致せずに、第4のコーナ214 から長辺方向に所定の長
さΔlだけずれた位置2141になるように構成されてい
る。
【0025】また、寸法調整用側壁16A、16B及び
寸法調整用側壁18A、18Bは、折曲部19A、19
B、19C、19Dの第2開口21側の各実質的始端が
第2開口21の各コーナに一致していないことから、各
実質的始端をそれぞれ対応する物理的始端、即ち、第2
開口21の対応する各コーナに略一致させるために設け
た補助部材である。この場合、寸法調整用側壁16A、
16Bは、折曲部19A、19B、19C、19Dを第
2開口21側の近くで外側方向に屈曲させ、折曲部19
A、19B、19C、19Dの物理的始端を第2開口2
1の対応する各コーナに一致させる構成のものであり、
寸法調整用側壁18A、18Bは、折曲部19A、19
B、19C、19Dを第2開口21側の近くで外側方向
に屈曲させたことに伴って、短辺側の2つの側壁17
A、17Bの面を外側方向に同じように屈曲させ、折曲
部19A、19B、19C、19Dの物理的始端を第2
開口21の対応する各コーナ211 、212 、213
214 にそれぞれ一致させる構成のものである。
【0026】枠型体14がファンネル部3の内側に配置
される場合は、既知の枠型体40(図4参照)と同様
に、第2開口21の端縁部22がパネル部1の側壁に装
着されたサポートフレーム6に、シャドウマスク5の周
辺部とともに取付けられる。このとき、小径の略長方形
の第1開口20が電子銃12側に配置され、大径の略長
方形の第2開口18がシャドウマスク5側に配置される
もので、電子銃12から放射された3本の電子ビーム1
3は、枠型体14の内部を通過し、シャドウマスク5の
電子ビーム通過孔(図示なし)を通って螢光膜4に射突
し、フェースプレートに所要の画像を表示するものであ
る。
【0027】長辺側の2枚の側壁15A、15Bに設け
られた略V字形の切欠部20A、20Bは、既知の略V
字形の切欠部43A、43B(図4参照)と同様に、枠
型体14の内部を通過する電子ビーム軌道を調整するた
めのものであるが、略V字形の切欠部17A、17Bの
最大深さcは、既知の略V字形の切欠部43A、43B
の最大深さc’(図4参照)よりも浅くなるように選ば
れる。
【0028】前記構成による内部磁気シールドによれ
ば、折曲部19A、19B、19C、19Dを設ける場
合に、第1開口20側の始端は第1開口20の対応する
各コーナ201 乃至204 にそれぞれ一致させ、一方、
第2開口21側の実質的始端は第2開口21の対応する
各コーナ211 乃至214 から長辺方向に所定の長さΔ
lだけずれた位置2111、2121、2131、2141にな
るように選択しているので、既知の内部磁気シールド
(図4参照)と比較したとき、長辺側の2枚の側壁15
A、15B側の有効面積が減り、短辺側の2枚の側壁1
7A、17B側の有効面積が増えるようになる。このと
き、所定の長さΔl、即ち、折曲部19A、19B、1
9C、19Dにおける第2開口21側の実質的始端とな
る位置2111、2121、2131、2141を適宜選択する
ことにより、長辺側の2枚の側壁15A、15B側の有
効面積と、短辺側の2枚の側壁17A、17B側の有効
面積との比率を調整し、それにより略V字形の切欠部2
0A、20Bの最大深さcの調整を行うことなく、内部
磁気シールドの内部を通過する3本の電子ビーム軌道を
適宜調整することが可能になる。この場合、各コーナ2
1 乃至214 から長辺方向にずれた所定の長さΔlの
一例を示すと18.7cmであり、そのときに略V字形
の切欠部20A、20Bの最大深さcの一例を示すと4
4.7cmであるが、これらの数値は、単なる一例を示
すもので、本実施例の構成を限定するものでないことは
勿論である。
【0029】ここで、図3は、略V字形の切欠部の最大
深さと地磁気による電子ビーム軌道の移動量との関係を
示す特性図であって、カラー陰極線管の管軸を南北方向
を向くように配置した際に得られる特性を示すものであ
る。
【0030】図3において、実線は本実施例のカラー陰
極線管によって得られる特性、点線は既知のカラー陰極
線管によって得られる特性であって、実線及び点線の双
方とも、曲線1はカラー陰極線管の縦軸方向(垂直方
向、即ち短軸方向)の特性を示すものであり、曲線2は
カラー陰極線管の横軸方向(水平方向、即ち長軸方向)
の特性を示すものである。
【0031】図3の特性図から明らかなように、既知の
カラー陰極線管は、略V字形の切欠部の最大深さc’を
ある程度深くしないと、縦軸方向及び横軸方向の電子ビ
ーム移動量を略一致させることができないのに対し、本
実施例のカラー陰極線管は、略V字形の切欠部の最大深
さcをあまり深くすることなく、縦軸方向及び横軸方向
の電子ビーム移動量を略一致させることができるもの
で、略V字形の切欠部の最大深さcを深くする必要がな
い分、本実施例のカラー陰極線管の方が総合シールド効
果に優れていることが判る。
【0032】なお、本実施例においては、内部磁気シー
ルドとして、各折曲部19A、19B、19C、19D
の実質的始端を、第2開口21の対応する各コーナ21
1 乃至214 から長辺方向に所定の長さΔlだけずれた
位置2111、2121、2131、2141になるように選択
し、かつ、長辺側の2枚の側壁15A、15Bに略V字
形の切欠部20A、20Bを設けたもの(以下、前者の
構成という)を例を挙げて説明したが、本発明による内
部磁気シールドは、かかる構成のものに限られるもので
なく、各折曲部19A、19B、19C、19Dの実質
的始端を、第2開口21の対応する各コーナ211 乃至
214 から短辺方向に所定の長さΔl’(図示なし)だ
けずれた位置2112、2122、2132、2142(いずれ
も図示なし)になるように選択し、かつ、短辺側の2枚
の側壁17A、17Bに略V字形の切欠部(図示なし)
を設けたもの(以下、後者の構成という)に変更するこ
ともできる。
【0033】この後者の構成においても、折曲部19
A、19B、19C、19Dにおける第2開口21側の
実質的始端となる位置2112、2122、2132、2142
を適宜選択することにより、長辺側の2枚の側壁15
A、15B側の有効面積と、短辺側の2枚の側壁17
A、17B側の有効面積との比率を調整することによ
り、略V字形の切欠部の最大深さの調整を行うことな
く、内部磁気シールドの内部を通過する3本の電子ビー
ム軌道を適宜調整することが可能になる。
【0034】そして、前者の構成は、螢光面4がドット
状の螢光体からなるカラー陰極線管に用いた場合に好適
なものであり、後者の構成は、螢光面4がストライプ状
の螢光体からなるカラー陰極線管に用いた場合に好適な
ものである。
【0035】このように、本実施例によれば、長辺側の
2枚の側壁15A、15Bの有効面積と短辺側の2枚の
側壁17A、17Bとの有効面積の比率を調整するため
に、略V字形の切欠部の最大深さcの調整を行わずに、
第2開口側21の折曲部19A乃至19Dの始端を、各
コーナ211 乃至214 から所定長さl(l’)だけ辺
方向にずれた位置2111乃至2141(2112乃至2
42)になるようにして選択しているので、総合シール
ド効果を低下させずに、電子ビーム軌道を適宜調整する
ことができる。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、長辺側
の2枚の側壁の有効面積と短辺側の2枚の側壁との有効
面積の比率を調整する場合、既知の調整手段のように、
長辺側の2枚の側壁または短辺側の2枚の側壁に設ける
略V字形の切欠部の最大深さを調整するものでなく、第
2開口側の折曲部の始端をコーナから所定長さだけ辺方
向にずれた位置に設けるとともに、その所定長さを選択
することにより有効面積の比率を調整するようにしてい
るので、略V字形の切欠部の最大深さを浅くしても、電
子ビーム軌道を適宜調整することが可能になり、そか
も、総合シールド効果が低下することがないという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による内部磁気シールドを有するカラー
陰極線管の一実施例の概略構成を示す断面図である。
【図2】図1に図示されたカラー陰極線管に用いられる
内部磁気シールドの一実施例を示す構成図である。
【図3】略V字形の切欠部の最大深さと地磁気による電
子ビーム軌道の移動量との関係を示す特性図である。
【図4】既知のカラー陰極線管に用いられる内部磁気シ
ールドの一例を示す構成図である。
【符号の説明】 1 パネル部 2 ネック部 3 ファンネル部 4 螢光膜 5 シャドウマスク 6 サポートフレーム 7 内部磁気シールド 8 偏向ヨーク 9 ピュリテイ調整用マグネット 10 センタービームスタティックコンバーゼンス調整
用マグネット 11 サイドビームスタティックコンバーゼンス調整用
マグネット 12 電子銃 13 電子ビーム 14 枠型体 15A、15B、17A、17B 側壁 16A、16B、18A、18B 寸法調整用側壁 19A、19B、19C、19D 折曲部 20 第1開口 201 乃至204 、211 乃至214 コーナ 20A、20B、21A、21B 切欠部 21 第2開口 2111乃至2141 折曲部19A乃至19Dの始端がず
れた位置 22 端縁部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、パネル部のフェースプレー
    ト内面に形成された螢光膜と、前記螢光膜に対向配置さ
    れたシャドウマスクと、ネック部内に収納された電子銃
    と、ファンネル部内に配置され、前記電子銃側に小径の
    略長方形の第1開口を、前記シャドウマスク側に大径の
    略長方形の第2開口をそれぞれ有し、前記略長方形の第
    1開口及び前記略長方形の第2開口の対応するコーナ間
    にそれぞれ折曲部を設けた略四角錐形の枠型体からなる
    内部磁気シールドとを備え、前記内部磁気シールドにお
    ける前記大径の略長方形の第2開口側の折曲部の始端を
    コーナから所定長さだけ辺方向にずれた位置に設けてい
    ることを特徴とする内部磁気シールドを有するカラー陰
    極線管。
  2. 【請求項2】 前記螢光膜が多数のドット状の螢光体で
    構成される場合、前記略長方形の第2開口側の折曲部の
    始端をコーナから所定長さだけ長辺方向にずれた位置に
    設けていることを特徴とする請求項1に記載の内部磁気
    シールドを有するカラー陰極線管。
  3. 【請求項3】 前記螢光膜が多数のストライプ状の螢光
    体で構成される場合、前記略長方形の第2開口側の折曲
    部の始端をコーナから所定長さだけ短辺方向にずれた位
    置に設けていることを特徴とする請求項1に記載の内部
    磁気シールドを有するカラー陰極線管。
JP8276244A 1996-10-18 1996-10-18 内部磁気シールドを有するカラー陰極線管 Pending JPH10125248A (ja)

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