JPH10123727A - 電子写真感光体とそれを用いた画像形成方法及び装置 - Google Patents

電子写真感光体とそれを用いた画像形成方法及び装置

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JPH10123727A
JPH10123727A JP8279281A JP27928196A JPH10123727A JP H10123727 A JPH10123727 A JP H10123727A JP 8279281 A JP8279281 A JP 8279281A JP 27928196 A JP27928196 A JP 27928196A JP H10123727 A JPH10123727 A JP H10123727A
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JP8279281A
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Fumitaka Mochizuki
文貴 望月
Masaru Sano
勝 佐野
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光体基体側に露光装置を有し基体を通して
露光する電子写真感光体における画像かぶりやにじみを
防ぎ、鮮明な画像形成を行うことが出来、又、感光体の
交換を容易に行うことが出来る。 【解決手段】 透明基体上に少なくとも電荷発生層及び
電荷輸送層を順次積層して成る光導電性感光層を設け、
該透明基体を透過して露光する電子写真感光体におい
て、該電荷発生層より上層に積層されている層の波長5
00〜850nmにおける光透過率が50%以下である
ことを特徴とする電子写真感光体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主にカラー複写
機、カラープリンタ、軽印刷装置等の画像形成に用いら
れる電子写真感光体とそれを用いた画像形成方法及び装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年カラー画像を出力するための電子写
真プロセスが数多く提案されているが、いずれもプリン
ト速度や機械のサイズ、コスト等で不満な点が多く、市
場への本格的な普及には至っていない。
【0003】感光体基体側(通常はドラム基体を用いる
のでその内部)から露光し、一連の連続したプロセスで
フルカラー画像を得ることが可能なSPC(シングルパ
スカラー)プロセスは、従来の方式に比べプリント速度
や機械のサイズで著しい改善が可能となることで注目さ
れている。しかし、感光体ドラム内部から露光するゆえ
に起きる問題も多い。
【0004】特に露光された光が電荷発生層と電荷輸送
層を透過し、感光体外部に設置されている部材で反射さ
れ、再び電荷輸送層を透過して電荷発生層に入射し、画
像欠陥となる。その他にも、感光体外部からの雑光が入
射し、画像かぶりやにじみなどが発生してしまったり、
プロセスの関係上、大面積の感光体を必要とし、感光体
を交換しようとした場合かなりの時間を要し、光疲労が
起きやすいといった欠点等もあげられる。これらの問題
を解決するためには、感光体外面部、すなわち感光体の
感光層側からの光に対して、感光体が反応することを防
がなければならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、感光体基体
側に露光装置を有し基体を通して露光する電子写真感光
体において、光が感光層を透過し、外部で反射されて再
び感光層に入射することによる画像かぶりやにじみを防
ぎ、鮮明な画像形成を行うことが出来、又、感光体の交
換を容易に行うことを可能にすることを目的とするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記構
成を採ることにより達成される。
【0007】(1) 透明基体上に少なくとも電荷発生
層及び電荷輸送層を順次積層して成る光導電性感光層を
設け、該透明基体を透過して露光する電子写真感光体に
おいて、該電荷発生層より上層に積層されている層の波
長500〜850nmにおける光透過率が50%以下で
あることを特徴とする電子写真感光体。
【0008】(2) 電子写真感光体面上に一様帯電、
像露光、現像を繰り返してカラー重ね合わせ画像を作
り、一括転写、分離、定着、及び感光体クリーニングの
工程を経て画像形成する方法において、(1)に記載の
電子写真感光体を透明基体を透過して像露光し、非接触
現像にて画像形成を行うことを特徴とする画像形成方
法。
【0009】(3) 電子写真感光体面上に一様帯電、
像露光、現像を繰り返してカラー重ね合わせ画像を作
り、一括転写、分離、定着、及び感光体クリーニングの
工程を経て画像形成する方法において、(1)に記載の
電子写真感光体を透明基体を透過して像露光し、非接触
現像にて画像形成を行うことを特徴とする画像形成装
置。
【0010】上記の光透過率50%以下を達成する一般
的な方法としては、電荷輸送層中に、波長500〜85
0nmの光を吸収するような物質を添加することが考え
られる。関連する技術としては、例えば特開昭60−2
33655号、特開昭60−220356号や特開昭6
3−95455号に、感光体の感色特性を改善するため
に感光層中に選択的光吸収性物質を含有せしめることが
記載されている。しかし、これらの方法はあくまでも感
光体の感色性能を改善することを目的としており、本発
明のごとく、感光層の外面側からの入射光に対する感度
を低下させる目的ではなく、発明の目的を異にしてい
る。
【0011】感光層への添加に使用可能な物性として
は、オキシケトン染料、ピリリウム塩染料、フタロシア
ニン染料、ガロシアニン染料等、いずれの染料を用いて
も良いが、これらに限定されるものではない。例えば色
素ハンドブック(講談社サイエンティフィック・198
6年第一版発行)やカラーインデックス(ソサイエティ
・オブ・ダイヤズ・アンド・カラリスツ第3Ed、増補
全7巻、1975年)、又は染料便覧に記載の染顔料を
用いることができる。
【0012】尚、本発明における光透過率50%以下と
は、波長500〜850nmの全光量を50%以下にす
ることが出来るという意味である。
【0013】特開昭60−233655号、特開昭60
−220356号や特開昭63−95455号では染料
の添加量を0.1〜50重量部、好ましくは0.5〜2
0重量部としているが、本発明では帯電能や裏面からの
露光における感度等の電子写真特性に支障がなければど
れだけ添加してもよく、感光層側からの光りに対する感
度は実質的に0でもよい。
【0014】次に、本発明に係わる感光体の透明基体に
つき説明する。
【0015】本発明に係わる透明基体の作製方法につい
ては、特に限定はないが、特願平7−13983号に記
載されている遠心重合方法が好ましく用いられる。
【0016】代表的な本発明の電子写真感光体として
は、円筒状基体表面に導電層と光導電性感光層を設けた
電子写真感光体であり、導電層と光導電性感光層を設け
るには、従来用いられてきた方法を広く利用することが
出来る。
【0017】すなわち、透明導電層の形成法としてはア
ルミニュウムやITO(インジュウム・ティン・オキサ
イド)等、金属あるいは金属酸化物の蒸着又はスパッタ
リングによるものや、ITOやアルミナ導電性微粒子と
樹脂とを混合したもの、導電性樹脂の塗膜がその代表的
なものである。
【0018】又、中間層を設ける場合は、ナイロン等ポ
リアミド系の化合物を用いた樹脂系中間層、あるいは有
機金属化合物及びシランカップリング剤を用いるいわゆ
るセラミック系中間層(硬化性中間層ともいう)が好ま
しく用いられる。
【0019】感光層の形成は、有機光導電性層、特に電
荷輸送物質と電荷発生物質を双方含有する機能分離型、
特に各々を別層とし重層塗布して形成する。
【0020】電荷発生層は、電荷発生物質(CGM)を
必要に応じてバインダ樹脂中に分散させて形成される。
CGMとしては、金属または無金属フタロシアニン化合
物、ビスアゾ化合物、トリスアゾ化合物等のアゾ化合
物、スクエアリウム化合物、アズレニウム化合物、ペリ
レン系化合物、インジコ化合物、キナクリドン化合物多
環キノン系化合物、シアニン色素、キサンテン染料、ポ
リ−N−ビニルカルバゾールとトリニトロフルオレノン
などからなる電荷移動錯体等が挙げられるがこれらに限
定されるわけではない。またこれらは必要に応じて二種
以上混合して用いてもよい。
【0021】ただし本発明の目的を最も高いレベルで達
成するためには、ペリレン化合物の一種、イミダゾール
ペリレン化合物や金属フタロシアニン化合物である、チ
タニルフタロシアニン(TiOPc)ガリウムフタロシ
アニン(GaPc)またはヒドロキシガリウムフタロシ
アニン(GaOHPc)などが好ましい。
【0022】また、電荷発生層に使用可能なバインダ樹
脂としては、例えばポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹
脂、ポリプロピレン樹脂、ポリアクリル樹脂、ポリメタ
クリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹
脂、ボリビニルブチラール樹脂、ポリエポキシ樹脂、ポ
リウレタン樹脂、ポリフェノール樹脂、ボリエステル樹
脂、ポリアルキッド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ
シリコーン樹脂、ポリメラミン樹脂、並びにこれら樹脂
の繰り返し単位のうち二つ以上を含む共重合体樹脂、例
えば塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、塩化ビニル
−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体樹脂、また高分
子有機半導体、例えばポリ−N−ビニルカルバゾール等
が挙げられるがこれらに限定されるわけではない。
【0023】上記のうちCGMとしてイミダゾールペリ
レン化合物を用いた場合に好ましいバインダとしては、
ポリビニルブチラール樹脂が、TiOPcを用いた場合
に好ましいバインダとしては、ポリシリコーン樹脂及び
ポリビニルブチラール樹脂、あるいは両方を混合したも
のなどが挙げられる。
【0024】電荷輸送層は、電荷輸送物質(CTM)を
単独で、あるいはバインダ樹脂とともに構成される。C
TMとしては、例えばカルバゾール誘導体、オキサゾー
ル誘導体、オキサジアゾール誘導体、チアゾール誘導
体、チアジアゾール誘導体、トリアゾール誘導体、イミ
ダゾール誘導体、イミダゾロン誘導体、イミダゾリジン
誘導体、ビスイミダゾリジン誘導体、スチリル化合物、
ヒドラゾン化合物、ピラゾリン誘導体、オキサゾロン誘
導体、ベンズイミダゾール誘導体、キナゾリン誘導体、
ベンゾフラン誘導体、アクリジン誘導体、フェナジン誘
導体、アミノスチルベン誘導体、トリアリールアミン誘
導体、フェニレンジアミン誘導体、スチルベン誘導体、
ベンジジン誘導体、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポ
リ−1−ビニルピレン、ポリ−9−ビニルアントラセン
等が挙げられるが、これらに限定されるわけではない。
またこれらは単独でも、二種以上の混合で用いてもよ
い。
【0025】又、電荷輸送層に使用可能なバインダ樹脂
としては、例えばポリカーボネート樹脂、ポリアクリレ
ート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、スチ
レン−アクリルニトリル共重合体樹脂、ポリメタクリル
酸エステル樹脂、スチレン−メタクリル酸エステル共重
合体樹脂等が挙げられるが、これらに限定されるわけで
はない。また繰り返し使用した際の疲労劣化を少なくす
るために、あるいは耐久性を向上させるために、感光体
の各層いずれにでも従来公知の酸化防止剤、電子受容性
物質、表面改質剤、可塑剤等、環境依存性低減剤など
を、必要に応じて適当量添加して用いることができる。
【0026】又、耐久性向上のために、必要に応じて感
光層以外に保護層等の非感光層を設けてもよく、この層
中に前記染料又は顔料を添加しても本発明の目的は達成
される。
【0027】感光体基体には架橋剤、導電性付与剤、着
色剤等を重合性液状材料と混合して用いることにより、
より好ましい物性を実現することができる。例えば、架
橋剤の添加により耐熱性、耐溶剤性、強度の向上が、導
電性付与剤により、ゴミなどの静電気的汚れの防止、導
電層の代替が可能となる。これらは使用中に外力、熱が
かかったり、基体上に溶液を塗布する感光体に対して有
効である次に本発明の画像形成装置の実施態様を、図1
のカラー画像形成装置を用いて説明する。
【0028】図1は、先に説明した本発明の円筒状基体
で作製した電子写真感光体を適用した画像形成装置の一
例を示すカラー画像形成装置の断面構成図である。本発
明の画像形成装置は機構上、少なくも二色目以降の画像
形成に当たっては非接触現像(感光体面に形成された潜
像と現像スリーブ上の現像剤層が現像領域で接触しない
条件で行われる現像方式)で行う必要がある。この場合
は両者が接触はしないが、離れ過ぎもしない条件に正確
に設定しなければ成らず、感光体の基体寸法精度はより
厳しく要求される。
【0029】10はドラム状の感光体で、透明性の高い
重合体樹脂によって形成される円筒状の基体の外周に透
明導電層、電荷発生層と電荷輸送層とからなる機能分離
型有機感光層を形成したものである。110Y,110
M,110Cおよび110Kはイエロー(Y),マゼン
タ(M),シアン(C)および黒(K)の各色の画像形
成に用いられるコロナ帯電装置で、感光体10の前述し
た感光層に対し所定の電位の電荷を保持させるためコロ
ナ放電によって帯電作用を行い、感光体10に対し一様
な電位を与える。
【0030】12Y,12M,12Cおよび12Kは、
感光体10の軸方向に配列した発光素子をアレイ状に一
列に並べたFL(蛍光体発光)、EL(エレクトロルミ
ネッセンス)、PL(プラズマ放電)、LED(発光ダ
イオード)や、ランプと光シャッタ機能をもつ素子を一
列に並べたLISA(光磁気効果光シャッタアレイ)、
PLZT(透過性圧電素子シャッタアレイ)、LCS
(液晶シャッタ)等の露光素子と、等倍結像素子として
のセルフォックレンズとによりユニットとして構成され
た像露光装置である露光光学系で、別体の画像読み取り
装置によって読み取られた各色の画像信号がメモリより
順次取り出されて前記の露光光学系12Y,12M,1
2Cおよび12Kにそれぞれ電気信号として入力され
る。前記の露光光学系12Y,12M,12Cおよび1
2Kは何れも円柱状の保持部材20に取り付けられて前
記感光体10の基体内部に収容される。
【0031】13Y,13M,13Cおよび13Kはイ
エロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)および黒
色(K)の各現像剤を収容する非接触現像法を用いた現
像装置である現像器で、それぞれ感光体10の周面に対
し所定の間隙を保って同方向に回転する現像スリーブ1
30Y,130M,130Cおよび130Kを備えてい
る。
【0032】前記の現像器13Y,13M,13Cおよ
び13Kは、前述したコロナ帯電装置110Y,110
M,110Cおよび110Kによる帯電、露光光学系1
2Y,12M,12Cおよび12Kによる像露光によっ
て形成される感光体10上に静電潜像を現像バイアス電
圧の印加により非接触の状態で反転現像する。
【0033】原稿画像は本装置とは別体の画像読み取り
装置において、撮像素子により読み取られた画像あるい
は、コンピュータで編集された画像を、Y,M,Cおよ
びKの各色別の画像信号として一旦メモリに記憶し格納
される。
【0034】画像記録のスタートにより感光体駆動モー
タの始動により感光体10を時計方向へと回転し、同時
にコロナ帯電装置110Yの帯電作用により感光体10
に電位の付与が開始される。
【0035】感光体10は電位を付与されたあと、前記
の露光光学系12Yにおいて第1の色信号すなわちイエ
ロー(Y)の画像信号に対応する電気信号による露光が
開始されドラムの回転走査によってその表面の感光層に
原稿画像のイエロー(Y)の画像に対応する静電潜像を
形成する。
【0036】前記の潜像は現像器13Yにより現像スリ
ーブ上の現像剤が非接触の状態で反転現像され感光体ド
ラム10の回転に応じイエロー(Y)のトナー像が形成
される。
【0037】次いで感光体ドラム10は前記イエロー
(Y)のトナー像の上にさらにコロナ帯電装置110M
の帯電作用により電位を付与され、露光光学系12Mの
第2の色信号すなわちマゼンタ(M)の画像信号に対応
する電気信号による露光が行われ、現像器13Mによる
非接触の反転現像によって前記のイエロー(Y)のトナ
一像の上にマゼンタ(M)のトナー像が順次重ね合わせ
て形成していく。
【0038】同様のプロセスによりコロナ帯電装置11
0C、露光光学系12Cおよび現像器13Cによってさ
らに第3の色信号に対応するシアン(C)のトナー像が
形成され、またコロナ帯電装置110K、露光光学系1
2Kおよび現像器13Kによって第4の色信号に対応す
る黒色(K)のトナー像が順次重ね合わせて形成され、
感光体ドラム10の一回転以内にその周面上にカラーの
トナー像が形成される。これ等露光光学系12Y,12
M,12Cおよび12Kによる感光体ドラム10の感光
層に対する露光は基体の内部より前述した透明の基体を
通して行われる。従って第2、第3および第4の色信号
に対応する画像の露光は何れも先に形成されたトナー像
の影響を全く受けることなく行われ、第1の色信号に対
応する画像露光と同等の静電潜像を形成することが可能
となる。
【0039】なお露光光学系12Y,12M,12Cお
よび12Kの発熱による感光体ドラム内の温度の安定化
及び温度上昇の防止は、前記保持部材20に熱伝導性の
良好な材料を用い、低温の場合はヒータを用い、高温の
場合はヒートパイプを介して外部に放熱する等の措置を
講ずることにより支障のない程度迄抑制することができ
る。
【0040】また現像器13Y,13M,13Cおよび
13Kによる現像作用に際しては、それぞれ現像スリー
ブ130Y,130M,130Cおよび130Kに対し
直流、あるいは、さらに交流を加えた現像バイアスが印
加され、現像器の収容する一成分或いは二成分現像剤に
よる非接触現像にて、透明電導層を接地する感光体10
に対してトナーと同極性の直流バイアスを印加して、露
光部にトナーを付着させる反転現像が行われるようにな
っている。
【0041】かくして、感光体ドラムの周面上に形成さ
れたカラーのトナー像は、転写器14aにおいて、給紙
カセット15より送り出しローラ15aにより送り出さ
れ、把扶ローラ15b,15cによりタイミングローラ
16へ搬送され、タイミングローラ16の駆動によっ
て、感光体10上のトナー像と同期して給紙される転写
材である転写紙Pに転写される。
【0042】トナー像の転写を受けた転写紙Pは、除電
器14bにおいては帯電の除去を受けてドラム周面より
分離した後、搬送駆動ローラ14c、従動ローラ14d
間に張り渡された搬送ベルト14eにより定着装置17
へ搬送される、定着装置17において定着ローラ17
a、圧着ローラ17b間で加熱・圧着されトナーを転写
紙p上に溶融定着したのち、定着口ローラ対17dによ
り定着装置17より排出され、排紙搬送ローラ対18a
により搬送されて排紙ローラ18を介して装置上部の排
紙トレイ200上に排出される。
【0043】上述した本発明に係る円筒状基体上に感光
層を設けた感光体ドラム10を用いたものは鮮明で極め
て良好な画像が得られた。
【0044】一方、転写紙を分離した感光体10はクリ
ーニング装置19においてクリーニングブレード19a
によって感光体10面を摺擦され残留トナーを除去、清
掃されて原稿画像のトナー像の形成を続行する。クリー
ニングブレード19aによって掻き落とされた廃トナー
は、トナー搬送スクリュウ19bによって、図示せぬ廃
トナー容器へと排出される。
【0045】前記の感光体l0は、露光光学系をその内
部に収める関係から、ドラムの径が比較的小さくとも、
その外周面に、前述した複数のコロナ帯電装置110
Y,110M,1l0Cおよびl10K、現像器l3
Y,l3M,13Cおよび13K等を配設することか可
能であって、外径が30〜150mmの小径のドラムの
使用によって装置の体積をコンパクトにすることが出来
る。
【0046】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。
【0047】1 円筒状透明基体の作製 遠心重合法によって得られた基体に端部の切断加工を行
って、外径120mm、肉厚3mm、長さ360mmの
円筒状基体を得た。さらに、必要に応じて外周面をバイ
トによる切削加工を行って本発明の円筒状基体を得た。
このようにして得た円筒状透明基体は、露光光学系より
発する光に対する透過率が85%の円筒状基体である。
【0048】2 導電層の形成 住友金属鉱山(株)製の導電性塗料X−101Hを10
0重量部に対してトルエンを100重量部の比率で加え
希釈した導電層塗布液に、前記の円筒状透明基体を浸漬
塗工した後、80℃30分の熱処理を行い厚さ0.5μ
mの導電層を設けた。
【0049】 3 感光層の形成 (中間層) A1 チタンキレート化合物TC−750(松本製薬(株)) 20重量部 B1 シランカップリング剤KBM−503(信越化学(株))13重量部 2−プロパノール 100重量部 を混合し、中間層液とした。これを上記導電層をもつ円
筒状透明基体上に浸漬塗布し、120℃30分間乾燥
し、厚さ1.0μmの中間層を得た。
【0050】 (電荷発生層) G1 Y型チタニルフタロシアニン 2重量部 シリコーン樹脂KR−5240(信越化学(株)) 4重量部 2−ブタノン 100重量部 を混合し、サンドミルにて10時間分散して電荷発生層
塗布液を得た。この液を前記下引層の上に浸潰塗布し
て、厚さ0.25μmの電荷発生層を得た。
【0051】 (電荷輸送層) T−1 電荷輸送物質(構造式は下記「化1」) 8重量部 ビスフェノールZ型ポリカーボネートZ−300(三菱瓦斯化学(株)) 12重量部 1,2−ジクロロエタン 100重量部 ナフタロシアニン(構造式は下記「化1」) 0〜6重量部 を混合溶解し、電荷輸送層塗布液を得た。この液を、前
記電荷発生層の上に浸漬塗布して、95℃、1時間の熱
処理を行い、厚さ25μmの電荷輸送層を形成した。こ
れにより光透過率0.001%〜40%の実施例1〜4
と98%の比較例1の感光体を得た。
【0052】
【化1】
【0053】4 評価方法と結果 このようにして作製された各感光体に対して、画像性能
テストを行った。
【0054】(1)画像性能 図1に示した内面露光方式のカラー画像形成装置に各感
光体を装着して画像評価を行った。画像性能は印字特性
の評価で行ったが、文字情報をLED露光により感光体
に付与し、前記の画像形成工程を経て普通紙上に形成さ
れた文字画像の品質を評価した。
【0055】(2)光疲労テスト 各感光体を1000luxの白色光源下に2時間放置し
た後、図1に示した内面露光方式のカラー画像形成装置
に各感光体を装着して画像評価を行った。
【0056】評価の表示上記(1),(2)共下記によ
り行った。
【0057】○=画質鮮明 △=画像ボケや文字にじみが若干認められるが、実用可
能レベル ×=画像ボケや文字にじみが目立ち、画像かぶりも起き
ている (注:画像ボケとは文字画像の解像性が不十分であり、
小さな漢字では字画が十分判別できない状態を言う)
【0058】
【表1】
【0059】表1から明らかなごとく、本発明の実施例
1〜4は画像性能も良好であり、実用にも十分耐えられ
るものが得られるのに対し、比較例は鮮明な画像が得に
くい欠点が認められる。
【0060】
【発明の効果】本発明により、感光体基体側に露光装置
を有し基体を通して露光する電子写真感光体における画
像かぶりやにじみを防ぎ、鮮明な画像形成を行うことが
出来、又、感光体の交換を容易に行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の断面構成図。
【符号の説明】
10 感光体(感光体ドラム) 12Y,12M イエロー、マゼンタの露光光学系(像
露光装置) 12C,12K シアン、黒の露光光学系(像露光装
置) 13Y,13M イエロー、マゼンタの現像器 13C,13K シアン、黒の現像器 110Y,110M イエロー、マゼンタのコロナ帯電
装置 110C,110K シアン、黒のコロナ帯電装置 15 給紙カセット 16 タイミングローラ 17 定着装置 19 クリーニング装置 P 転写紙

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基体上に少なくとも電荷発生層及び
    電荷輸送層を順次積層して成る光導電性感光層を設け、
    該透明基体を透過して露光する電子写真感光体におい
    て、該電荷発生層より上層に積層されている層の波長5
    00〜850nmにおける光透過率が50%以下である
    ことを特徴とする電子写真感光体。
  2. 【請求項2】 電子写真感光体面上に一様帯電、像露
    光、現像を繰り返してカラー重ね合わせ画像を作り、一
    括転写、分離、定着、及び感光体クリーニングの工程を
    経て画像形成する方法において、請求項1に記載の電子
    写真感光体を透明基体を透過して像露光し、非接触現像
    にて画像形成を行うことを特徴とする画像形成方法。
  3. 【請求項3】 電子写真感光体面上に一様帯電、像露
    光、現像を繰り返してカラー重ね合わせ画像を作り、一
    括転写、分離、定着、及び感光体クリーニングの工程を
    経て画像形成する方法において、請求項1に記載の電子
    写真感光体を透明基体を透過して像露光し、非接触現像
    にて画像形成を行うことを特徴とする画像形成装置。
JP8279281A 1996-10-22 1996-10-22 電子写真感光体とそれを用いた画像形成方法及び装置 Pending JPH10123727A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018179658A1 (ja) * 2017-03-31 2018-10-04 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 電子写真感光体及び画像形成装置

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JPWO2018179658A1 (ja) * 2017-03-31 2020-01-16 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 電子写真感光体及び画像形成装置
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