JP3969882B2 - 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は電子写真感光体、この電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置に関し、詳しくは長波長の半導体レーザーに適した電子写真感光体、この電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真感光体の光導電材料としては、セレン、酸化亜鉛、硫化カドミウム等の無機光導電性材料が、従来より用いられていた。一方、ポリビニルカルバゾール、オキサジアゾール、アゾ顔料、フタロシアニン等の有機光導電材料は、無機光導電性材料に比べてその無公害性、高生産性等の利点があるが、感度が低くその実用化は困難であった。そのため、いくつかの増感方法が提案されているが、その効果的な方法としては、電荷発生層と電荷輸送層を積層した機能分離型の感光体を用いることが主流となり、実用化されるようになってきた。
【0003】
一方、近年、端末用プリンターとして従来のインパクト型のプリンターに代わり、電子写真技術を応用したノンインパクト型のプリンターが広く普及してきている。これらは、主としてレーザー光を光源とするレーザービームプリンターであり、その光源としては、コスト、装置の大きさ等の点から半導体レーザーが用いられている。
【0004】
現在、主として用いられている半導体レーザーは、その発振波長が650〜820nmと長波長のため、これらの長波長の光に十分な感度を有する電子写真感光体の開発が進められてきた。
【0005】
フタロシアニン化合物は、こうした長波長領域まで感度を有する電荷発生材料として極めて有効であり、特にオキシチタニウムフタロシアニンやガリウムフタロシアニンは、従来のフタロシアニン化合物に比べて優れた感度特性を有しており、これまでに例えば、特開昭61−239248号公報、特開昭61−217050号公報、特開昭62−67094号公報、特開昭63−218768号公報、特開昭64−17066号公報、特開平1−17066号公報、特開平3−12897号公報、特開平5−98181号公報、特開平5−263007号公報、特開平10−67946号公報等に様々な結晶形が開示されている。
【0006】
フタロシアニンを用いた電子写真感光体は、この様に優れた感度特性を有している反面、反転現像系で特に高温高湿の環境下において、電荷の局部的な注入によって画像白地部に黒色の斑点状のカブリ(以下黒ポチと称す)を生じ易いという欠点を有しており、また繰り返し使用した際に明部電位が変動するという欠点も有していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、高感度、特に半導体レーザー波長領域で高感度特性と有し、繰り返し使用時の電位安定性、特に高温高湿における明部電位の変動が少なく、加えて画像欠陥、特に反転現像系における黒ポチの少ない電子写真感光体、この電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に従って、導電性支持体上に感光層を有する電子写真感光体において、感光層が電荷発生材料としてフタロシアニン顔料を含有し、かつ下記一般式(1)で示される1−(2−シクロヘキサノニル)シクロヘキサノール化合物を含有することを特徴とする電子写真感光体、この電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置が提供される。
【0009】
【化4】
【0010】
前記フタロシアニン化合物は、下記一般式(4)で示される。
【0011】
【化5】
【0012】
式中、X9〜X12は塩素又は臭素を示し、w、x、y、zは0〜4の整数を示す。Mは水素原子あるいは任意の2価の基を示す。
【0013】
Mは2個の水素原子あるいはいかなる2価の基でもよく、またいかなる結晶型のフタロシアニンを用いてもよく、更に軸配位子を有してもよい金属フタロシアニンからなるフタロシアニンでも使用でき、置換基を有してもよい、その中でもM=H2、Cu、TiO、HOGa、ClGaが好ましい。
【0014】
また、その中でも更に好ましいフタロシアニン化合物は、χ型無金属フタロシアニン、ε型銅フタロシアニン、CuKαの特性X線回折におけるブラッグ角(2θ±0.2°)が、9.0°、14.2°、23.9°、27.2°に強いピークを有する結晶型のオキシチタニウムフタロシアニン(例えば、特開平3−12897号公報に記載;図1)、9.5°、9.7°、15.0°、24.1°、27.2°に強いピークを有する結晶型のオキシチタニウムフタロシアニン(例えば、特開平1−17066号公報に記載;図2)、7.4°、16.6°、25.5°、28.2°に強いピークを有する結晶型のクロロガリウムフタロシアニン(例えば、特開平5−98181号公報に記載;図3)、7.4°、28.2°に強いピークを有する結晶型のヒドロキシガリウムフタロシアニン(例えば、特開平5−263007号公報に記載;図4)である。
【0015】
その中でも、特にCuKαの特性X線回折におけるブラッグ角(2θ±0.2°)が、27.2°に最も強いピークを有する結晶型のオキシチタニウムフタロシアニン、7.4°及び28.2°に強いピークを有する結晶型のヒドロキシガリウムフタロシアニン及びクロロガリウムフタロシアニンが優れた感度特性と有しており好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0017】
本発明に用いられる下記一般式(1)で示される1−(2−シクロヘキサノニル)シクロヘキサノール化合物は、感度特性や電位安定性等から考えて選択された。
【0018】
【化6】
【0019】
次に、本発明の電子写真感光体について詳しく説明する。
【0020】
本発明における電子写真感光体の層構造は、導電性支持体上にフタロシアニン顔料(電荷発生材料)と一般式(1)で示される1−(2−シクロヘキサノニル)シクロヘキサノール化合物及び電荷輸送材料を同時に含有する単一層からなる感光層を有する層構造と、導電性支持体上にフタロシアニン顔料(電荷発生材料)と1−(2−シクロヘキサノニル)シクロヘキサノール化合物を含有する電荷発生層と電荷輸送材料を含有する電荷輸送層を積層する感光層を有する層構造がある。なお、電荷発生層と電荷輸送層の積層関係は逆であってもよい。
【0021】
導電性支持体としては、導電性を有するものであればよく、アルミニウム、ステンレス等の金属又は導電層を設けた金属、プラスチック、紙等が挙げられ、形状としては、円筒状又はフィルム状等が挙げられる。
【0022】
導電性支持体と感光層の間には、バリヤー機能と接着機能を有する下引き層を設けることもできる。下引き層の材料としては、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキシド、エチルセルロース、メチルセルロース、ガゼイン、ポリアミド、にかわ、ゼラチン等が用いられる。これらは、適当な溶剤に溶解して導電性支持体上に塗布される。その膜厚は0.2〜3.0μmが好ましい。
【0023】
更に、支持体と下引き層との間に、支持体のムラや欠陥の被覆、干渉縞防止を目的とした導電層を設けることが好適である、これは、カーボンブラック、金属粒子、金属酸化物等の導電性粉末を、バインダー樹脂中に分散して形成することができる。導電層の膜厚は、好ましくは5〜40μm、より好ましくは10〜30μmである。
【0024】
単一層からなる感光層を形成する場合、本発明のフタロシアニン顔料と1−(2−シクロヘキサノニル)シクロヘキサノール化合物及び電荷輸送材料を適当なバインダー樹脂溶液中に混合して、この混合液を導電性支持体上に塗布乾燥して形成される。
【0025】
積層構造からなる感光層を形成する場合、電荷発生層は、フタロシアニン顔料と1−(2−シクロヘキサノニル)シクロヘキサノール化合物を適当なバインダー樹脂溶液と共に分散し、この分散液を塗布乾燥して形成する方法が挙げられる。
【0026】
電荷輸送層は、主として電荷輸送材料とバインダー樹脂とを溶剤中に溶解させた溶液を、塗布乾燥して形成する。電荷輸送材料としては、各種のトリアリールアミン系化合物、ヒドラゾン系化合物、スチルベン系化合物、ピラゾリン系化合物、オキサゾール系化合物、チアゾール系化合物、トリアリルメタン系化合物等が挙げられる。
【0027】
各層に用いられるバインダー樹脂としては、例えば、ポリエステル、アクリル樹脂、ポリビニルカルバゾール、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート、ポリビニルブチラール、ポリスチレン、ポリビニルアセテート、ポリサルホン、ポリアリレート、塩化ビニリデン、アクリロニトリル共重合体、ポリビニルベンザール等の樹脂が用いられる。
【0028】
感光層の塗布方法としては、ディッピング法、スプレーコーティング法、スピンナーコーティング法、ビードコーティング法、ブレードコーティング法、ビームコーティング法等の塗布方法を用いることができる。
【0029】
感光層が単一層の場合、膜厚は5〜40μmが好ましく、より好ましくは10〜30μmであり、積層構造の場合は、電荷発生層の膜厚は0.01〜10μmが好ましく、より好ましくは0.05〜5μm、電荷輸送層の膜厚は5〜40μmが好ましく、より好ましくは10〜30μmの範囲である。
【0030】
積層構造の場合、電荷発生材料(フタロシアニン顔料)の含有量は、電荷発生層に対して30〜90重量%が好ましく、より好ましくは50〜80重量%である。1−(2−シクロヘキサノニル)シクロヘキサノール化合物の含有量は、0.01〜50重量%が好ましくは、より好ましくは0.1〜30重量%である。電荷輸送材料の含有量は、電荷輸送層に対して20〜80重量%が好ましく、より好ましくは30〜70重量%である。
【0031】
感光層が単一層の場合、電荷発生材料の含有量は、感光層に対して3〜30重量%が好ましい。1−(2−シクロヘキサノニル)シクロヘキサノール化合物の含有量は、0.001〜20重量%が好ましい。電荷輸送材料の含有量は、感光層に対し30〜70重量%が好ましい。
【0032】
感光層上には、必要に応じて保護層を設けてもよい。保護層は、ポリビニルブチラール、ポリエステル、ポリカーボネート、(ポリカーボネートZ、変性ポリカーボネート等)、ポリアミド、ポリイミド、ポリアリレート、ポリウレタン、スチレン−ブタジエンコポリマー、スチレン−アクリル酸コポリマー、スチレン−アクリロニトリルコポリマー等の樹脂を適当な有機溶剤によって溶解し、感光層の上に塗布、乾燥して形成できる。保護層の膜厚は、好ましくは0.05〜20μmである。また、保護層中に導電性粒子や紫外線吸収剤等を含有させてもよい。導電性粒子としては、例えば酸化錫粒子等の金属酸化物が好ましい。
【0033】
次に、本発明の電子写真感光体を用いた電子写真装置について、図5〜図8を参照しつつ説明する。
【0034】
図5において、1はドラム状の本発明の電子写真感光体であり、軸1aを中心に矢印方向に所定の周速度で回転駆動される。感光体1は、回転過程において、帯電手段2によりその周面に正又は負の所定電位の均一帯電を受け、次いで、露光部3にてスリット露光やレーザービーム走査露光等の露光手段(不図示)から出力される目的の画像情報の時系列電気デジタル画像信号に対応して強調変調された露光光Lを受ける。こうして感光体1の周面に対し、目的の画像情報に対応した静電潜像が順次形成されていく。
【0035】
形成された静電潜像は、次いで現像手段4によりトナー現像され、現像されたトナー像は、不図示の給紙部から感光体1とコロナ転写手段5との間に感光体1の回転と同期して取り出されて給紙された転写材9に、感光体1の表面に形成担持されているトナー画像がコロナ転写手段5により順次転写されていく。
【0036】
トナー画像の転写を受けた転写材9は、感光体面から分離されて像定着手段8へ導入されて像定着を受けることにより画像形成物(プリント、コピー)として装置外へプリントアウトされる。
【0037】
像転写後の感光体1の表面は、クリーニング手段6によって転写残りトナーの除去を受けて清浄面化され、更に前露光手段7からの前露光光により除電処理された後、繰り返し画像形成に使用される。
【0038】
また、図6に示す装置では、少なくとも電子写真感光体1、帯電手段2及び現像手段4を容器20に納めてプロセスカートリッジとし、このプロセスカートリッジを装置本体のレール等の案内手段12を用いて装置本体に着脱自在な構成にしている。クリーニング手段6は、容器20内に配置しても配置しなくてもよい。
【0039】
また、図7及び図8に示すように、帯電手段として直接帯電部材10を用い、電圧印加された直接帯電部材10を感光体1に接触させることにより感光体1の帯電を行ってもよい(この帯電方法を、以下直接帯電という)。図7及び図8に示す装置では、感光体1上のトナー像も直接帯電部材23で転写材9に転写される。すなわち、電圧印加された直接帯電部材23を転写材9に接触させることにより感光体1上のトナー像を転写材9に転写させる。
【0040】
更に、図8に示す装置では、少なくとも感光体1及び直接帯電部材10を第1の容器21に納めて第1のプロセスカートリッジとし、少なくとも現像手段4を第2の容器22に納めて第2のプロセスカートリッジとし、これらの第1のプロセスカートリッジと第2のプロセスカートリッジとを脱着自在に構成している。クリーニング手段6は、容器21内に配置しても配置しなくてもよい。
【0041】
また、露光光Lは、電子写真装置が複写機やプリンターである場合には、原稿からの反射光や透過光、あるいは、センサーで原稿を読取り、信号化し、この信号に従って行われるレーザービームの走査、LEDアレイの駆動及び液晶シャッターアレイの駆動等により照射される光である。
【0042】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。なお実施例中の「部」は重量部を示し、「%」は重量%を示す。
【0043】
(実施例1)
10%酸化アンチモンを含有する酸化スズで被覆した酸化チタン粉体50部、レゾール型フェノール樹脂25部、メチルセルソルブ20部、メタノール5部及びシリコーンオイル(ポリジメチルシロキサンポリオキシアルキレン共重合体、平均分子量3000)0.002部を1mmφガラスビーズを用いたサンドミル装置で2時間分散して導電層用塗料を調製した。アルミニウムシリンダー(30mmφ×260mm)上に、上記塗料を浸漬塗布し、140℃で30分間乾燥させ、膜厚が20μmの導電層を形成した。
【0044】
この導電層上に、6−66−610−12四元系ポリアミド共重合体樹脂5部をメタノール70部/ブタノール25部の混合溶媒に溶解した溶液をディッピング法で塗布乾燥し、膜厚が1μmの下引き層を設けた。
【0045】
次に、CuKαの特性X線回折におけるブラッグ角(2θ±0.2°)の27.2°に強いピークを有するオキシチタニウムフタロシアニン10部(図2)と前記一般式(1)で示される1−(2−シクロヘキサノニル)シクロヘキサノール化合物1部及びポリビニルブチラール樹脂(商品名:エスレックBM−S、積水化学社製)5部をテトラヒドロフラン250部に添加し、1mmφのガラスビーズを用いたサンドミルで1時間分散し、これに250部のメチルエチルケトンを加えて希釈し、これを下引き層上に塗布した後、80℃で10分間乾燥して、膜厚が0.25μmの電荷発生層を形成した。
【0046】
次に、下記構造式(5)で示される電荷輸送材料10部とビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂(数平均分子量20000)10部をモノクロルベンゼン60部に溶解した溶液を作成し、電荷発生層上にディッピング法により塗布した。これを110℃の温度で1時間乾燥して、膜厚が25μmの電荷輸送層を形成し、電子写真感光体を作成した。
【0047】
【化7】
【0048】
(実施例2)
実施例1の電荷発生材料の一般式(1)で示される化合物の添加量を1部から2部に代えた以外は、実施例1と全く同様にして実施例2の感光体を作成した。
【0049】
(実施例3)
実施例1の電荷発生材料の一般式(1)で示される化合物の添加量を1部から5部に代えた以外は、実施例1と全く同様にして実施例3の感光体を作成した。
【0050】
(実施例4)
実施例1の電荷発生材料に用いたオキシチタニウムフタロシアニンを、CuKαの特性X線回折におけるブラッグ角(2θ±0.2°)の7.4°及び28.2°に強いピークを有するヒドロキシガリウムフタロシアニンに代えた以外は、実施例1と全く同様にして実施例4の感光体を作成した。
【0051】
(実施例5)
実施例1の電荷発生材料に用いたオキシチタニウムフタロシアニンを、CuKαの特性X線回折におけるブラッグ角(2θ±0.2°)の7.4°、16.6°、25.5°、28.2°に強いピークを有するクロロガリウムフタロシアニンに代えた以外は、実施例1と全く同様にして実施例5の感光体を作成した。
【0052】
(比較例1)
実施例1の電荷発生材料に用いた一般式(1)で示される化合物を添加しなかった以外は、実施例1と全く同様にして比較例1の感光体を作成した。
【0053】
(比較例2)
実施例4の電荷発生材料に用いた一般式(1)で示される化合物を添加しなかった以外は、実施例4と全く同様にして比較例2の感光体を作成した。
【0054】
(比較例3)
実施例5の電荷発生材料に用いた一般式(1)で示される化合物を添加しなかった以外は、実施例5と全く同様にして比較例3の感光体を作成した。
【0055】
この様にして作成した電子写真感光体を、レーザープリンター(商品名:LBP−SX キヤノン製)に設置し、暗部電位が−600(V)になる様に帯電設定し、これに波長802nmのレーザー光を照射し−600(V)の電位を−120(V)まで下げるのに必要な光量を測定し感度E1/5とした。
【0056】
次に、電子写真感光体を温度35℃/湿度80%の高温高湿の環境下で、暗部電位−600(V)、明部電位が−120(V)に設定した状態で連続10000枚の通紙耐久試験を行い、耐久後の明部の電位の変動量、ΔVLの測定及び画像の評価を行った。
【0057】
以上の結果を表1にまとめた。なお、黒ポチは初期状態における評価であり、○、△、×は黒ポチの発生量を表し、○は黒ポチのない状態、△は僅かに黒ポチの有る状態、×は黒ポチが目立つ状態を意味する。また、ΔVLにおける正記号は電位の上昇を示す。
【0058】
【表1】
【0059】
【発明の効果】
以上説明してきたように本発明によれば、特定の構造を有する電荷発生材料を用いることにより、650〜820nm付近の長波長の半導体レーザーの発振波長領域において、優れた感度特性と高温高湿下において明部電位の変動の少ない電子写真感光体が提供され、またこの電子写真感光体と上記半導体レーザーを組み合わせることにより、良好な画像形成が可能で繰り返し使用にも安定して使用しうる電子写真装置及びプロセスカートリッジが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電子写真感光体に用いられるオキシチタニウムフタロシアニンのCuKαの特性X線回折図である。
【図2】 本発明の電子写真感光体に用いられるオキシチタニウムフタロシアニンのCuKαの特性X線回折図である。
【図3】 本発明の電子写真感光体に用いられるヒドロキシガリウムフタロシアニンのCuKαの特性X線回折図である。
【図4】 本発明の電子写真感光体に用いられるクロロガリウムフタロシアニンのCuKαの特性X線回折図である。
【図5】 本発明の電子写真感光体を有する電子写真装置の概略構成の例を示す図である。
【図6】 本発明の電子写真感光体を有するプロセスカートリッジを有する電子写真装置の概略構成の例を示す図である。
【図7】 本発明の電子写真感光体を有するプロセスカートリッジを有する電子写真装置の概略構成の例を示す図である。
【図8】 本発明の電子写真感光体を有するプロセスカートリッジを有する電子写真装置の概略構成の例を示す図である。
【符号の説明】
1 感光体
1a 軸
2 帯電手段
3 露光部
4 現像手段
5 コロナ転写手段
6 クリーニング手段
7 前露光手段
8 定着手段
9 転写材
10 直接帯電部材
12 案内手段
20,21,22 容器
23 直接帯電部材
L 露光光
Claims (9)
- 導電性支持体上に感光層を有する電子写真感光体において、該感光層が電荷発生材料としてフタロシアニン顔料を含有し、かつ下記一般式(1)で示される1−(2−シクロヘキサノニル)シクロヘキサノール化合物を含有することを特徴とする電子写真感光体。
- 前記感光層が前記フタロシアニン顔料と前記一般式(1)で示される1−(2−シクロヘキサノニル)シクロヘキサノール化合物を含有する電荷発生層と電荷輸送層の少なくとも二層からなる請求項1に記載の電子写真感光体。
- 前記フタロシアニン顔料が下記一般式(2)で示されるオキシチタニウムフタロシアニンである請求項1又は2に記載の電子写真感光体。
- 前記フタロシアニン顔料が、下記一般式(3)で示されるガリウムフタロシアニンである請求項1又は2に記載の電子写真感光体。
- 前記フタロシアニン顔料が、CuKαの特性X線回折におけるブラッグ角(2θ±0.2°)の27.2°に強いピークを有するオキシチタニウムフタロシアニンである請求項3に記載の電子写真感光体。
- 前記フタロシアニン顔料が、CuKαの特性X線回折におけるブラッグ角(2θ±0.2°)の7.4°及び28.2°に強いピークを有するヒドロキシガリウムフタロシアニンである請求項4に記載の電子写真感光体。
- 前記フタロシアニン顔料が、CuKαの特性X線回折におけるブラッグ角(2θ±0.2°)の7.4°、16.6°、25.5°及び28.2°に強いピークを有するクロロガリウムフタロシアニンである請求項4に記載の電子写真感光体。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の電子写真感光体を、該電子写真感光体を帯電させる帯電手段、静電潜像の形成された電子写真感光体をトナーで現像する現像手段、及び転写工程後の感光体上に残余するトナーを回収するクリーニング手段からなる群より選ばれた少なくとも一つの手段と共に一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の電子写真感光体、該電子写真感光体を帯電させる帯電手段、帯電した電子写真感光体に対し露光を行い静電潜像を形成する露光手段、静電潜像の形成された電子写真感光体をトナーで現像する現像手段、及び転写材上のトナー像を加熱転写する転写手段を有することを特徴とする電子写真装置。
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