JPH10123582A - カメラ用露出制御機構 - Google Patents

カメラ用露出制御機構

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Publication number
JPH10123582A
JPH10123582A JP27479296A JP27479296A JPH10123582A JP H10123582 A JPH10123582 A JP H10123582A JP 27479296 A JP27479296 A JP 27479296A JP 27479296 A JP27479296 A JP 27479296A JP H10123582 A JPH10123582 A JP H10123582A
Authority
JP
Japan
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aperture
driving member
initial position
blade
shutter
Prior art date
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Application number
JP27479296A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Yamagishi
茂 山岸
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Nidec Copal Corp
Original Assignee
Nidec Copal Corp
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Publication date
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Priority to JP27479296A priority Critical patent/JPH10123582A/ja
Publication of JPH10123582A publication Critical patent/JPH10123582A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】一つのムービングマグネット型モータが、絞り
羽根とシャッタ羽根とを順次作動させるようにしたカメ
ラ用露出制御機構を提供すること。 【解決手段】爪リング(21)と絞り作動リング22が
重ねられ、開口部1aと同心的に配置されている。該リ
ング22の歯部22aに噛合した歯車27,28,29
には、絞り羽根30,31,32が枢支され、夫々のピ
ン30b,31b,32bは押さえ板3のスロット3
a,3b,3cに嵌合している。該リング21,22に
は、重合面に相互に噛合するラチェット歯22c(21
a)が形成され、爪レバー25はラチェット歯22bと
噛合している。駆動部材19は回転子18によって反時
計方向へ往復動を繰り返し、その都度、腕部21bを押
して絞り口径を決定し、時計方向へ往動することによっ
て開閉レバー9を押し、復動することによって該レバー
9の復帰を可能にし、シャッタ羽根11,12を開閉さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絞り羽根とシャッ
タ羽根とを備えていて、それらを一つのモータによって
作動させるようにしたカメラ用の露出制御機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近のカメラは電動化が進んでいて、フ
ィルムの巻き上げは基より、レンズの焦点合わせ,シャ
ッタのセット・レリーズ,シャッタ羽根の開閉,絞りの
口径の調節などが電動で行われるようになってきた。そ
して、それらの駆動源としては主にモータが使用されて
いる。しかしながら、モータは、カメラの内蔵部品とし
ては極めて大きいことから、それを採用することはカメ
ラの小型化に沿わないものとなってしまう。また、モー
タを超小型化したり特殊な構成にすると、小型化の割り
には可成りのコスト高になってしまう。
【0003】そこで、一つのモータに二つの働きを行わ
せることが考えられ、同じモータを駆動源として、フィ
ルムの巻き上げとシャッタのセットの両方を行わせた
り、レンズの焦点合わせとシャッタ羽根の開閉の両方を
行わせるようにしたものが現れてきた。また、このよう
なモータの使い方は、その範囲を露出制御機構のみに限
定した場合にも採用することが考えられ、一つのステッ
プモータによって、絞り羽根とシャッタ羽根とを順次作
動させるようにしたものが特開平4−157432号公
報に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
公報に記載の従来例は、絞り羽根を所定の口径位置にセ
ットしてからシャッタ羽根に開き作動を開始させるまで
に、所定の時間間隔が必要であり、しかもその時間間隔
はセットされる絞り口径によって異なるようになってい
る。そのため、セットされる絞り口径によってはロス時
間が大きく、また、それによってシャッタチャンスを逸
する可能性も出てくるので、このようなロス時間を最小
限に短くし且つ絞り口径の大きさに関係なく一定である
ようにすることが望まれる。
【0005】また、この従来例ではステップモータを駆
動源にしているが、ステップモータは小型化するのが難
しく、また、小型化すると高価になるという難点があ
る。そのため、小型化,低廉化が極めて大きく要求され
ているシャッタにとっては、それを採用しずらいという
問題点がある。更に、この従来例においては、シャッタ
羽根の開閉作動に、減速歯車列に噛合した大きなリング
状の駆動部材を関与させているが、シャッタ羽根の開閉
作動をこのような歯車列を介して制御するようにした場
合には、切りむら(同じ撮影条件の下で撮影しているの
にフィルムの露光結果が一定に得られないこと)が生じ
てしまい、それを無くすためには、各部品の精度や組立
精度を厳しくしなくてはならず、コストが高くなってし
まうという問題点がある。
【0006】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、その目的とするところは、絞
り羽根の口径制御作動とシャッタ羽根の開閉作動とを一
つのムービングマグネット型モータによって制御できる
ようにしたカメラ用露出制御機構を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明におけるカメラ用露出制御機構は、ムービ
ングマグネット型モータの回転に伴って初期位置から正
・逆方向へ夫々往復作動が可能な駆動部材と、間欠作動
手段によって作動されることにより絞り羽根を制御開始
位置から作動させ絞り口径を変化させる絞り作動部材
と、復動方向へばねによって付勢されており往復作動に
応じてシャッタ羽根を開閉作動させる開閉部材とを備え
ており、前記駆動部材が初期位置から正方向へ往復作動
を繰り返すことによって前記間欠作動手段を介して前記
絞り作動部材を作動させ、前記駆動部材が初期位置から
逆方向へ往動することによって前記開閉部材を前記ばね
に抗して往動させ、続いて前記駆動部材が初期位置へ復
動するとき前記開閉部材も追従して復動するようにす
る。
【0008】また、本発明におけるカメラ用露出制御機
構は、好ましくは、前記絞り作動部材が一方向へのみ回
転する回転部材であって、前記駆動部材が初期位置から
正方向への往復作動によって絞り口径を変化させ、続い
て前記駆動部材が初期位置から逆方向へ往復作動して前
記シャッタ羽根の開閉作動を行わせた後、前記駆動部材
が初期位置から更に正方向へ往復作動を繰り返して、前
記絞り作動部材を前記制御開始位置へ復帰させるように
する。また、本発明におけるカメラ用露出制御機構は、
好ましくは、前記絞り作動部材には歯部が形成され、ま
た前記絞り羽根には二つの連結部が設けられていて、前
記絞り羽根の一つの連結部は前記歯部に噛合している歯
車の偏心位置に枢支され、もう一つの連結部はシャッッ
タ地板と一体の部材にピン・スロット結合しているよう
にする。更に、本発明におけるカメラ用露出制御機構
は、好ましくは、前記駆動部材が、前記ムービングマグ
ネット型モータの回転子に一体化され回転軸と平行に延
伸したピンであるようにする。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1〜図6
に示した実施例で説明する。図1は実施例の初期状態、
即ち、カメラのレリーズ前の状態を示す平面図であっ
て、透視的に描いてある。図2及び図3は切断部を変え
て示した図1の断面図であって、夫々絞り作動リングの
異なる作動位置を示している。図4は図1の背面図であ
る。また、図5は実施例における爪リングの側面図であ
る。更に、図6は実施例における絞り作動リングを示す
図であって、図5(a)は平面図、図5(b)は側面図
である。
【0010】先ず、本実施例の構成から説明する。本実
施例におけるシャッタ地板1は合成樹脂製であって、中
央部に円形の露光用の開口部1aが形成されている。ま
た、開口部1aと同心的に筒部1bが形成され、図2及
び図3から分かるように、この筒部1bには段部1cが
形成されている。そのため、この筒部1bの外径は、そ
の段部1cを境にして異なっている。また、シャッタ地
板1のレンズ側(図1の表面側。図2の上方。)には、
合成樹脂製の上板2と絞り押さえ板3とがビス4,5に
よって取り付けられ、その上板2と絞り押さえ板3との
間に所定の空間を設け、絞り羽根用の羽根室を形成して
いる。そして、これらの上板2と絞り押さえ板3にも、
開口部1aより口径の大きな開口部2a,3aが同心的
に形成されている。
【0011】シャッタ地板1のフィルム側(図1の背面
側。図2の下方。)には、合成樹脂製の羽根押さえ板6
がビス7,8によって取り付けられ、シャッタ地板1と
の間に所定の空間を設け、シャッタ羽根用の羽根室を形
成している。そして、この羽根押さえ板6にも、開口部
1aと口径の略同じ開口部6aが形成されている。ま
た、図2及び図4から分かるように、この羽根押さえ板
6には二つの可撓性のフック部で構成される軸部6bが
設けられ且つ略四角形の孔6cと扇形状の孔6dとが形
成されており、軸部6bには開閉部材9が回転可能に取
り付けられている。
【0012】開閉部材9は合成樹脂製であって、当接部
9aとピン9bが形成されており、図4において反時計
方向へ回転するように、ばね10によって付勢されてい
るが、その回転を、羽根押さえ板6に設けたストッパ6
eによって阻止されるようになっている。また、ピン9
bは、上記の孔6cを貫通してシャッタ羽根の羽根室に
挿入され、そこに配置されている2枚のシャッタ羽根1
1,12に周知のようにしてピン・スロット結合してい
る。そして、シャッタ羽根11,12は、それらのピン
11a,12aをシャッタ地板1に形成された孔に嵌合
させ枢支されているので、図4において開閉部材9が時
計方向へ回転すると開き作動をし、その後、ばね10に
よって反時計方向へ回転すると閉じ作動を行うようにな
っている。尚、図4においては全開状態におけるシャッ
タ羽根11,12と、開閉部材9の一部を一点鎖線で示
してある。
【0013】次に、モータの構成を説明する。図2から
分かるように、合成樹脂製の上枠13は筒状をしてい
て、その外周面には円筒形のヨーク14が嵌合されてい
る。また、合成樹脂製の下枠15は、シャッタ地板1の
柱1dに支えられ、ビス16によってシャッタ地板1に
取り付けられている。そして、それらの上枠13と下枠
15を糸巻のようにしてコイル17が巻回されている。
上枠13と下枠15で形成された空間には、それらに回
転可能に支持されて回転子18が配置されている。この
回転子18は永久磁石製であるが、その回転軸は合成樹
脂製である。このような構成のモータはムービングマグ
ネット型モータと称されていて、カメラに使用されるモ
ータとしては周知であり、コイル17に通電すると、そ
の通電方向に応じて所定の角度だけ正・逆方向へ回転す
るようになっている。
【0014】このようなモータの回転子18には、合成
樹脂で回転軸と一体に成形された駆動ピン19が設けら
れている。そして、この駆動ピン19は、上記した孔6
dと略同じ形状をしているシャッタ地板1の孔1eと該
孔6dを貫通して羽根押さえ板6の背部にまで突き出て
おり、開閉部材9の当接部9aに接触し得るようになっ
ている。また、上記した柱1dには、ばね20が巻かれ
ている。このばね20は、図1から分かるように平面的
には8の字のような形状をしており、その両端がシャッ
タ地板1の柱1fに両側から接するような付勢力を有
し、且つそれらの間に上記した駆動ピン19を挟んでい
る。従って、コイル17に通電され、回転子18が図1
の時計方向へ回転されたときには、駆動ピン19は、こ
のばね20と上記したばね10に抗し、開閉部材9を軸
6bで時計方向へ回転させ、その後、コイル17への通
電が断たれたときには、ばね20によって図1の初期位
置へ復帰されることになる。
【0015】シャッタ地板1の筒部1bには、図2及び
図3から分かるように爪リング21と絞り作動リング2
2が回転可能に取り付けられており、絞り作動リング2
2はばね23によって下方へ付勢されている。このう
ち、爪リング21は、図5の側面図に示されているよう
に、上面に複数のラチェット歯21aが全周にわたって
形成されており、また側方に腕部21bを突出させてい
る。そして、爪リング21は、図1に示すように、腕部
21bを駆動ピン19の作動軌跡内に臨ませ、ばね24
によって反時計方向へ回転するように付勢されている
が、その回転は上記した柱1fによって阻止されるよう
になっている。
【0016】また、絞り作動リング22は、図6(a)
の平面図と図6(b)の側面図から分かるように、側面
上方に通常の平歯車の歯部22aが形成され、側面下方
にラチェット歯22bが形成されている。また、下面に
も、爪リング21のラチェット歯21aに噛合するラチ
ェット歯22cが形成されている。そして、これらの歯
22a,22b,22cは、いずれも全周にわたって形
成されているが、後述の作動説明からも理解することが
できるように、爪リング21のラチェット歯21aが全
周にわたって形成されているので、ラチェット歯22c
については、特に全周にわたって形成する必要はない。
逆に、ラチェット歯22cを全周にわたって形成した場
合には、ラチェット歯21aを全周にわたって形成する
必要はない。
【0017】シャッタ地板1に設けられた軸部1gに
は、爪レバー25が回転可能に取り付けられている。こ
の爪レバー25は、図1に示すように、ばね26によっ
て反時計方向へ回転するように付勢されており、その爪
部25aを、上記した絞り作動リング22のラチェット
歯22bに係合し得るようにしている。また、シャッタ
地板1に設けられた軸部1h,1i,1jには、夫々、
絞り作動リング22の歯部22aに噛合する合成樹脂製
の歯車27,28,29が回転可能に取り付けられてい
る。これらのうち歯車28,29の歯部の形状は、ピッ
チ円を一点鎖線で示すことによって略示されている。ま
た、これらの歯車27,28,29の形状は同じであっ
て、歯車27の断面が図3に示されている。
【0018】上板2と絞り押さえ板3の間に形成された
羽根室には3枚の絞り羽根30,31,32が配置され
ているが、図3においては絞り羽根30のみが示されて
いる。各絞り羽根30,31,32は同じ形状をしてお
り、上板2に向けてピン30a,31a,32aを、ま
た、押さえ板3に向けてピン30b,31b,32bを
有していて、そのピン30a,31a,32aを、歯車
27,28,29の上面偏心位置に形成された孔に枢支
させ、また、ピン30b,31b,32bを、押さえ板
3に形成されたスロット3b,3c,3dに対しピン・
スロット結合させている。
【0019】次に、本実施例の作動を説明する。図1
は、カメラのレリーズ前の状態を示しており、モータの
コイル17には通電されておらず、駆動ピン19はばね
20によって初期位置に位置づけられている。このと
き、開閉部材9は、図4に示すようにシャッタ羽根1
1,12によって開口部1aを閉じさせ、ばね10によ
る回転をストッパ6eによって阻止されている。他方、
爪リング21は、ばね24による回転を、腕部21bが
柱1fに当接することによって阻止されており、絞り羽
根30,31,32も開口部1aを閉じている。尚、本
実施例においては、このように、カメラの不使用時にお
いて、開口部1aが、シャッタ羽根11,12と絞り羽
根30,31,32によって二重に覆われ、漏光を防止
するようにしているが、その必要がない場合には、絞り
羽根の制御開始位置を全開状態の位置としてもよいし、
場合によっては所定の口径位置としても構わない。
【0020】このような状態においてカメラのレリーズ
ボタンを押すと、その初期段階において、先ず測光回路
と測距回路が働く。その後、被写体の距離に応じて撮影
レンズが繰り出され焦点が自動的に合わされる。ところ
で、周知のように、絞り口径は、予め撮影者が選択する
場合もあるし、測光結果によって自動的に決められるよ
うにする場合もあるし、被写体の距離に応じて自動的に
決められるようにする場合もある。従って、本実施例の
絞り羽根30,31,32は、それらのいずれかに対応
して所定の口径位置に作動されることになる。
【0021】そこで、本実施例においては、図1の状態
から絞り羽根30,31,32を所定の口径位置まで作
動させるためには、モータのコイル17に対し、正方向
に繰り返し通電することになる。先ず、コイル17に対
し正方向に最初の通電が行われると、回転子18は、図
1において反時計方向へ回転する。そのため、駆動ピン
19が、ばね20,24に抗して腕部21bを押し、爪
リング21を時計方向へ回転させる。このとき、開閉レ
バー9は、ばね10によってストッパ6eに接している
(図4)ので、シャッタ羽根11,12は全く動かな
い。
【0022】爪リング21は、時計方向へ回転すると
き、ラチェット歯21aによって絞り作動リング22の
ラチェット歯22cを押し、該絞り作動リング22を時
計方向へ回転させる。そのとき、爪レバー25は、その
爪部25aをラチェット歯22bに押され、ばね26に
抗して時計方向へ回転される。他方、絞り作動リング2
2は、歯部22aによって歯車27,28,29を反時
計方向へ回転させる。そのため、各絞り羽根30,3
1,32の枢支位置、即ちピン30a,31a,32a
の位置が反時計方向へ移動するので、ピン30b,31
b,32bがスロット3b,3c,3dの中を各スロッ
トの他端に向けて移動し、3枚の絞り羽根30,31,
32は開口部1aを開いていくことになる。
【0023】このようにして、ラチェット歯21aの1
歯分だけ絞り羽根30,31,32を作動させた後、コ
イル17に対する通電が断たれる。そのときには、既
に、爪レバー25は、時計方向への押動力を解かれ、ば
ね26によって図1の状態に復帰している。通電が断た
れたことによって、爪リング21は、ばね24によって
反時計方向へ回転され、ばね20と共に駆動ピン19を
図1の位置に復帰させる。しかし、絞り作動リング22
は、上記のように爪レバー25によって係止されてしま
うので、反時計方向へは回転せず、図3に示すように、
爪リング21のラチェット歯21aによって、バネ23
に抗して上方へ押し上げられることになる。そして、爪
リング21が図1の位置に復帰し、相互のラチェット歯
21a,22cの位置関係が整合すると、絞り作動リン
グ22は、ばね23によって下降し、図2の状態に復帰
する。
【0024】駆動部材19が図1の初期位置に復帰した
後、更にコイル17に対する正方向への通電が行われ、
上記した一連の作動が、再度行われる。このようにし
て、コイル17に対する正方向への通電を繰り返すこと
によって、爪リング21、絞り作動リング22、歯車2
7,28,29を間欠的に回転させ、絞り羽根30,3
1,32を、所定の口径が得られるまで作動させる。
尚、本実施例においては、絞り羽根30,31,32
は、開口部1aの全開位置に達しても、それらの先端が
他の絞り羽根に重なっているようになされている。従っ
て、絞り羽根30,31,32の開閉作動は、互いに干
渉する虞がなく、スムーズに作動するようになってい
る。
【0025】以上のようにして、絞り口径が決められた
後、今度はコイル17に対して逆方向への通電が行わ
れ、回転子18は、図1において時計方向へ回転する。
そのため、駆動ピン19は、ばね10,20に抗して当
接部9aを押し、開閉部材9を反時計方向へ回転させ、
シャッタ羽根11,12に開き作動を行わせる。シャッ
タ羽根11,12が、開口部1aの全開位置に達した
後、測光結果に基づいて所定時間が経過すると、コイル
17に対する通電が断たれる。そのため、駆動部材19
は、ばね20によって初期位置へ復帰し、開閉部材9
は、ばね10によって追従して、シャッタ羽根11,1
2を閉じさせる。
【0026】このようにして、シャッタ羽根11,12
が閉じ、撮影が終了した後、コイル17に対して、再び
正方向への通電が繰り返される。そのため、歯車27,
28,29は、更に反時計方向へ間欠的に回転され、絞
り羽根30,31,32を一旦全開状態にした後、図1
の閉じ位置に復帰させる。そして、その後は、コイル1
7に対する通電は行われず、次の撮影まで、その状態が
維持される。
【0027】尚、上記の実施例の説明においては、駆動
部材19が初期位置へ復帰するとき、コイル17には通
電されていない場合で説明したが、コイル17に通電
し、駆動部材19を積極的に初期位置へ復帰させるよう
にしても差し支えない。また、上記の実施例において
は、間欠作動手段を、ラチェット歯21a,22b,2
2cと爪レバー25で構成しているが、本発明はこのよ
うな構成に限定されない。更に、絞り羽根30,31,
32の二つの連結部についても、絞り押さえ板3と歯車
27,28,29の方にピンを設け、絞り羽根30,3
1,32の方に孔とスロットを形成するようにしても構
わない。更にまた、絞り羽根は複数枚である必要はな
く、1枚の羽根に、開口部1aよりも小さな一つ以上の
開口部を形成し、その開口部を開口部1aと同心的に重
ねるようにして口径を変えるようにしても差し支えな
い。
【0028】
【発明の効果】上記のように、本発明によれば、絞り羽
根とシャッタ羽根とを備えたカメラ用露出制御機構にお
いて、それらの両方の羽根を一つのムービングマグネッ
ト型モータで作動させるようにしたから、絞り口径を制
御した後、直ちにシャッタ羽根を開閉でき、また、従来
例のようにしてステップモータを用いる場合よりもシャ
ッタ羽根の安定した開閉作動が得やすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を透視的に示した平面図であ
り、カメラのレリーズ前の状態を示している。
【図2】図1の断面図である。
【図3】図2とは異なるように切断した図1の断面図で
ある。
【図4】図1の背面図である。
【図5】実施例における爪リングの側面図である。
【図6】実施例における絞り作動リングを示す図であっ
て、図5(a)は平面図、図5(b)は側面図である。
【符号の説明】
1 シャッタ地板 1a,2a,3a,6a 開口部 1b 筒部 1c 段部 1d,1f 柱 1e,6c,6d 孔 1g,1h,1i,1j,6b 軸部 2 上板 3 絞り押さえ板 3b,3c,3d スロット 4,5,7,8,16 ビス 6 羽根押さえ板 6e ストッパ 9 開閉部材 9a 当接部 9b,11a,12a,30a,30b,31a,31
b,32a,32b ピン 10,20,23,24,26 ばね 11,12 シャッタ羽根 13 上枠 14 ヨーク 15 下枠 17 コイル 18 回転子 19 駆動ピン 21 爪リング 21a,22b,22c ラチェット歯 21b 腕部 22 絞り作動リング 22a 歯部 25 爪レバー 25a 爪部 27,28,29 歯車 30,31,32 絞り羽根

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ムービングマグネット型モータの回転に
    伴って初期位置から正・逆方向へ夫々往復作動が可能な
    駆動部材と、間欠作動手段によって作動されることによ
    り絞り羽根を制御開始位置から作動させ絞り口径を変化
    させる絞り作動部材と、復動方向へばねによって付勢さ
    れており往復作動に応じてシャッタ羽根を開閉作動させ
    る開閉部材とを備えており、前記駆動部材が初期位置か
    ら正方向へ往復作動を繰り返すことによって前記間欠作
    動手段を介して前記絞り作動部材を作動させ、前記駆動
    部材が初期位置から逆方向へ往動することによって前記
    開閉部材を前記ばねに抗して往動させ、続いて前記駆動
    部材が初期位置へ復動するとき前記開閉部材も追従して
    復動するようにしたことを特徴とするカメラ用露出制御
    機構。
  2. 【請求項2】 前記絞り作動部材が一方向へのみ回転す
    る回転部材であって、前記駆動部材が初期位置から正方
    向への往復作動によって絞り口径を変化させ、続いて前
    記駆動部材が初期位置から逆方向へ往復作動して前記シ
    ャッタ羽根の開閉作動を行わせた後、前記駆動部材が初
    期位置から更に正方向へ往復作動を繰り返して、前記絞
    り作動部材を前記制御開始位置へ復帰させるようにした
    ことを特徴とする請求項1に記載のカメラ用露出制御機
    構。
  3. 【請求項3】 前記絞り作動部材には歯部が形成されて
    おり、また前記絞り羽根には二つの連結部が設けられて
    いて、前記絞り羽根の一つの連結部は前記歯部に噛合し
    ている歯車の偏心位置に枢支され、もう一つの連結部は
    シャッッタ地板と一体の部材にピン・スロット結合して
    いることを特徴とする請求項1又は2に記載のカメラ用
    露出制御機構。
  4. 【請求項4】 前記駆動部材が、前記ムービングマグネ
    ット型モータの回転子に一体化され回転軸と平行に延伸
    したピンであることを特徴とする請求項1乃至3の何れ
    かに記載のカメラ用露出制御機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6392987B1 (en) 1997-12-16 2002-05-21 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Disk cartridge and adapter with locking and misinsertion preventing mechanism for the cover
JP2005189578A (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Seiko Precision Inc セクタ駆動装置

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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