JPH10122089A - 燃料供給装置およびその製造方法 - Google Patents

燃料供給装置およびその製造方法

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JPH10122089A
JPH10122089A JP8272370A JP27237096A JPH10122089A JP H10122089 A JPH10122089 A JP H10122089A JP 8272370 A JP8272370 A JP 8272370A JP 27237096 A JP27237096 A JP 27237096A JP H10122089 A JPH10122089 A JP H10122089A
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正毅 芥川
Yukio Sawada
沢田  行雄
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インジェクタと給電線との接続構造を簡単化
し、燃料分配管からのインジェクタの抜けを防止する安
価な燃料供給装置およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 クリップ50は、互いに平行な爪52
a、53aによりインジェクタ20に形成された二箇所
の溝23a、21aと嵌合し、窓部により燃料分配管1
0に形成した凸部14aと嵌合している。クリップ50
は、インジェクタ20からの軸方向への抜けを防止され
るとともに、燃料分配管10からの抜けを防止されてい
る。したがって、ワイヤハーネス31が給電コネクタ2
3から抜けようとしてもシール部材33が係止板51に
係止されるのでワイヤハーネス31の抜けを防止してい
る。また、燃料分配管10からのインジェクタ20の抜
けを防止している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関(以下、
「エンジン」という)の各気筒に燃料を供給する燃料供
給装置およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、燃料分配管に接続するインジ
ェクタからエンジンの各気筒に燃料を噴射する燃料供給
装置として米国特許番号第5035224号に開示され
るものが知られている。この燃料供給装置では、燃料分
配管とインジェクタとを結合するクリップにより、燃料
分配管からのインジェクタの抜けを防止している。ま
た、燃料分配管の外部から各インジェクタ毎に給電線を
配線し、インジェクタに設けた受電コネクタに給電線の
給電コネクタを接続してインジェクタに電力を供給して
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前述した
ような従来の燃料供給装置では、インジェクタおよび給
電線の接続部にそれぞれ受電コネクタおよび給電コネク
タが必要となるので製造工数が多く、製造コストが高く
なるという問題がある。また、信号供給源としてのエン
ジン制御装置(以下、「エンジン制御装置」をECUと
いう)から各インジェクタ毎に給電線を配線する必要が
あるので配線作業が煩雑になるという問題がある。
【0004】また、ECUから信号を入力する入力コネ
クタとインジェクタの受電コネクタに接続する給電コネ
クタとを燃料分配管に設け、入力コネクタと給電コネク
タとを接続する給電線を燃料分配管の本体内にインサー
ト成形することにより配線作業を簡単化した燃料供給装
置も知られているが、燃料分配管の製造工数が増加する
とともに製造コストが上昇するという問題がある。この
ように、配線作業を簡単化するとともに製造工数を削減
するという両方の課題を解決する燃料分配管は現在のと
ころ提案されていない。
【0005】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
もので、インジェクタと給電線との接続構造を簡単化
し、燃料分配管からのインジェクタの抜けを防止する安
価な燃料供給装置およびその製造方法を提供することを
目的とする。本発明の他の目的は、さらに配線作業を簡
単化した燃料供給装置およびその製造方法を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1または
3記載の燃料供給装置によると、インジェクタからの給
電線の抜けを防止する抜け止め部材を設けたことによ
り、インジェクタと給電線との接続構造が簡単化され、
かつ燃料分配管に電気的な接続構造を形成する必要がな
い。したがって、製造工数が低下するとともに製造コス
トが低下する。
【0007】また、燃料分配管からのインジェクタの抜
けを抜け止め部材が防止することにより、給電線を接続
したインジェクタを燃料分配管に取付けた状態で燃料供
給装置を移動し易くなる。さらに、インジェクタを保持
する必要がないので燃料供給装置のエンジンへの取付け
が容易になる。本発明の請求項2記載の燃料供給装置に
よると、インジェクタと給電線との電気的接続部に水や
埃等の異物が侵入しないので、インジェクタと給電線と
の電気的接続を良好に保持することができる。
【0008】本発明の請求項4記載の燃料供給装置によ
ると、抜け止め部材が受電コネクタおよびインジェクタ
ボディの二箇所、つまりインジェクタの軸を中心とした
異なる回転周上で抜け止め部材がインジェクタに嵌合す
ることにより、インジェクタおよび抜け止め部材の互い
に対する回動が規制される。本発明の請求項5記載の燃
料供給装置によると、抜け止め部材の第1の嵌合部およ
び第2の嵌合部が互いに平行に形成され、第1の嵌合部
および第2の嵌合部がインジェクタに形成した溝に案内
されながら嵌合することができるので、インジェクタの
軸方向に対する抜け止め部材の位置決めを容易に行うこ
とができる。
【0009】本発明の請求項6記載の燃料供給装置によ
ると、抜け止め部材がインジェクタに加え燃料分配管と
嵌合することにより燃料分配管とインジェクタとが連結
されるので、燃料分配管からのインジェクタの抜けを防
止できる。本発明の請求項7記載の燃料供給装置による
と、インジェクタが燃料分配管に対して回転しようとし
てもインジェクタと互いに回動を規制しあう抜け止め部
材が燃料分配管の対向面に係止されるので、インジェク
タの回転を規制することができる。したがって、インジ
ェクタからの燃料噴射方向を所定方向に保持できる。
【0010】本発明の請求項8記載の燃料供給装置によ
ると、インジェクタが燃料分配管に対して回転しようと
しても燃料分配管に受電コネクタが係止されるので、イ
ンジェクタの回転を規制することができる。したがっ
て、インジェクタからの燃料噴射方向を所定方向に保持
できる。本発明の請求項9記載の燃料供給装置による
と、信号供給側と各給電線とが一つの入力コネクタによ
り接続できるので配線作業を簡単化できる。
【0011】本発明の請求項10記載の燃料供給装置の
製造方法によると、エンジンに組付ける前の状態で給電
線がインジェクタに接続されているので、スペースの制
約されたエンジンルーム内で給電線をインジェクタに接
続する困難さを避けることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示す
実施例を図面に基づいて説明する。本発明の一実施例に
よる燃料供給装置を図1〜図5に示す。図1に示すよう
に、燃料分配管10は燃料導入部としての筒部11、お
よび複数の燃料供給口14からなる。
【0013】図2に示すように、筒部11は一方を閉塞
した円筒状に成形されており、筒部11に設けられたブ
ラケット部12により燃料分配管10はボルト等でエン
ジンに固定されている。筒部11の他方の端部には供給
管接続部13が設けられており、この供給管接続部13
と図示しない燃料ポンプとは燃料供給管により接続され
ている。燃料ポンプから供給される燃料は、燃料供給
管、供給管接続部13を経て筒部11内の図1に示す供
給通路41に導入される。また、筒部11内の燃料脈動
を抑制するため、図2に示す公知のダンパ60が筒部1
1に取付けられている。
【0014】図1に示すように、エンジンの各気筒の吸
気マニホールドに燃料を噴射するインジェクタ20は、
燃料供給口14に挿入されており、供給通路41から各
燃料供給口14内に形成された分配通路42に分配され
た燃料が各インジェクタ20に供給される。燃料供給口
14の内壁とインジェクタボディ21の反噴孔側に形成
された燃料入口22の外壁とはOリング61でシールさ
れている。
【0015】図2に示す入力用コネクタ30は、図示し
ない信号供給源としてのECUからの一本の信号用ケー
ブルと給電線としてのワイヤハーネス31とを接続して
いる。入力用コネクタ30からワイヤハーネス31を経
て図1に示すインジェクタ20に燃料噴射信号が送出さ
れる。ワイヤハーネス31の電線31aの先端およびシ
ール部材33は給電端子32によりかしめ固定されてい
る。シール部材33は円筒状に形成されており、インジ
ェクタ20の受電コネクタ23にワイヤハーネス31を
挿入する前の状態で、シール部材33の外径はワイヤハ
ーネス31を挿入する受電コネクタ23の二個の開口部
の径よりも僅かに大きくなるように設定されている。
【0016】燃料分配管10、インジェクタ20および
ワイヤハーネス31を互いに組付けた図1に示す状態で
は、インジェクタ20の受電端子24とワイヤハーネス
31の給電端子32とが受電コネクタ23内で電気的に
接続している。シール部材33は弾性力をもって受電コ
ネクタ23とワイヤハーネス31との間で径方向に圧縮
されており、上方から塵や水が受電コネクタ内の端子の
電気接続部に侵入することを防止している。
【0017】受電コネクタ23はインジェクタボディ2
1の側部にインジェクタボディ21に連続してインジェ
クタ20の軸とほぼ平行に形成されている。受電コネク
タ23は図5の(B)に示すように断面小判状に形成さ
れており、燃料分配管10と対向する面はほぼ平面であ
る。図1に示すように、受電端子24は受電コネクタ2
3内にインジェクタ20の軸とほぼ平行に埋設されてい
る。受電コネクタ23の一端には二個の開口部が設けら
れている。ワイヤハーネス31と電気的に結合した給電
端子32は受電コネクタ23の各開口部から挿入されて
おり、受電コネクタ内で受電端子24と給電端子32と
が電気的に接続している。
【0018】次に、抜け止め部材としてのクリップ50
の構造について詳細に説明する。クリップ50は、受電
コネクタ23からのワイヤハーネス31の抜けを防止す
るとともに、燃料分配管10とインジェクタ20とを結
合し燃料分配管10からのインジェクタ20の抜けを防
止するものである。図3に示すように、クリップ50は
シール止め部としての係止板51、一対の腕52および
一対の腕53を有している。係止板51、腕52、腕5
3は互いに平行に形成されており、図1に示す状態で
は、それぞれインジェクタ20の軸と直交している。係
止板51に形成された切込み51aはワイヤハーネス3
1の径よりも大きく受電コネクタ23の各開口部の径よ
りも小さい幅を有する。したがって、ワイヤハーネス3
1は切込み51aを通過できるが、ワイヤハーネス31
に固定され受電コネクタ23に嵌合しているシール部材
33は受電コネクタ23からの抜け方向で係止板51に
係止される。
【0019】腕52は、係止板51の両側部から受電コ
ネクタ23と平行に受電コネクタ23を挟むように延
び、受電コネクタ23に向けて延びる第1の嵌合部とし
ての爪52aが端部に形成されている。爪52aの内周
は円弧状に形成されており、対向する一対の爪52aの
内径は受電コネクタ23の外周に形成された第1の係止
部としての環状の溝23aの外径よりも僅かに小さくな
るように設定されている。したがって、図5の(A)に
示すように溝23aに爪52aが嵌合した状態では、腕
52の弾性力により爪52aは受電コネクタ23を挟持
している。
【0020】図3に示すように、腕53は、腕52の下
方からインジェクタボディ21を挟むように延び、イン
ジェクタボディ21に向けて延びる第2の嵌合部として
の爪53aが端部に形成されている。爪53aの内周は
円弧状に形成されており、対向する一対の爪53aの内
径はインジェクタボディ21の外周に形成された第2の
係止部としての環状の溝21aの外径よりも僅かに小さ
くなるように設定されている。したがって、図5の
(C)に示すように溝21aに爪53aが嵌合した状態
では、腕53の弾性力により爪53aはインジェクタボ
ディ21を挟持している。
【0021】図3に示すように、第3の嵌合部としての
窓部53bは各腕53に対向するように形成されてお
り、図5の(B)に示すように燃料供給口14に形成さ
れた第3の係止部としての矩形の凸部14aに嵌合して
いる。前述したようにクリップ50の互いに平行な爪5
2a、53aがインジェクタ20に形成された二箇所の
溝23a、21aに嵌合している。したがって、ワイヤ
ハーネス31が給電コネクタ23から抜けようとしてシ
ール部材33が係止板51に係止されワイヤハーネス3
1が抜ける方向にクリップ50が力を受けても、爪52
aと溝23aとの嵌合ならびに爪53aと溝21aとの
嵌合によって受電コネクタ23からのワイヤハーネス3
1の抜けが防止される。
【0022】またインジェクタ20が燃料分配管10か
ら抜けようとする場合、燃料分配管10とクリップ50
との嵌合部、ならびにインジェクタ20とクリップ50
との嵌合部にはインジェクタ20の軸方向に力が働く。
燃料分配管10からのクリップ50の抜けは凸部14a
と窓部53bとの嵌合により規制され、クリップ50か
らのインジェクタ20の抜けは爪52a、53aと溝2
3a、21aとの嵌合により規制される。したがって、
燃料分配管10からのインジェクタ20の抜けが防止さ
れる。
【0023】また、クリップ50の爪52a、53aと
インジェクタ20の溝23a、21aとの嵌合位置はイ
ンジェクタ20の軸を中心とした二箇所の異なる回転周
上にあるので、インジェクタ20およびクリップ50は
互いに相対回動することを規制されている。さらに図1
に示す状態では、燃料供給口14の対向面15とクリッ
プ50の端部51b、52bとの間に形成される隙間は
微小である。クリップ50および受電コネクタ23が燃
料分配管10に対してインジェクタ20の軸を中心にし
て回転しようとしても、クリップ50の回転軌跡内に平
面状の対向面15が延びて形成されているので、クリッ
プ50が対向面15に係止されることにより燃料分配管
10に対するインジェクタ20の回転が規制される。対
向面15とクリップ50の端部51b、52bとを当接
する構成にすることも可能である。
【0024】次に、燃料供給装置の製造手順について説
明する。(1) 図6の(A)に示すように、各インジェク
タ20に対応するワイヤハーネス31を受電コネクタ2
3に挿入し、受電端子24に給電端子32を電気的に接
続する。その際、受電コネクタ23にシール部材33を
嵌合させる。(2) 図6の(B)に示すように、インジェ
クタ20の軸方向と直交する方向、つまり燃料分配管1
0とインジェクタ20との結合方向と直交する方向から
インジェクタ20にクリップ50を嵌め込む。このと
き、爪53a、52aが溝21a、23aに案内されな
がら嵌合するので、インジェクタ20の軸方向における
クリップ50の位置決めを容易に行うことができる。
【0025】爪53a、52aが溝21a、23aに嵌
合することによりクリップ50はインジェクタ20の軸
方向への動きを規制されるので、ワイヤハーネス31が
受電コネクタ23から抜けようとしても、シール部材3
3が係止板51に係止される。また、前述したようにク
リップ50がインジェクタ20の二箇所に嵌合すること
により、インジェクタ20とクリップ50との相対回動
が規制される。
【0026】(3) 図6の(C)に示すように、燃料分配
管10の燃料供給口14にインジェクタ20の燃料入口
22を挿入する。(4) 図6の(D)に示すように、燃料
供給口14の凸部14aにクリップ50の窓部53bを
嵌合することにより、燃料分配管10に対するインジェ
クタ20の軸方向の位置決めがなされる。
【0027】また、窓部53bが凸部14aに嵌合した
状態では、腕53を広げない限り燃料分配管10からク
リップ50は抜けず、燃料分配管10に対するクリップ
50の動きは規制される。窓部53bが凸部14aに嵌
合し、前述した工程(2) で爪52a、53aがそれぞれ
溝23a、21aに嵌合していることにより、燃料分配
管10からインジェクタ20が脱落することを防止して
いる。
【0028】また、対向面15と受電コネクタ23およ
びクリップ50の端部51b、52bとの間に形成され
る隙間が微小になるように設定されているので、インジ
ェクタ20が回転しようとしても、対向面15に受電コ
ネクタ23およびクリップ50の端部51b、52bが
係止されるので、燃料分配管10に対するインジェクタ
20の回転が規制される。
【0029】以上説明した本発明の実施例では、一つの
クリップ50によりインジェクタ20に給電するワイヤ
ハーネス31の抜けを防止するとともに燃料分配管10
からのインジェクタ20の抜けを防止している。したが
って、給電端子側に給電コネクタを設ける必要がなく、
燃料分配管にも電気的接続用のコネクタ部を形成する必
要がないので、インジェクタ20とワイヤハーネス31
との接続が簡単化され、部品点数が減少し、製造工数お
よび製造コストの削減が可能となる。
【0030】また、一体成形された以外の部品、例えば
入力コネクタ30、ワイヤハーネス31、給電端子3
2、シール部材33等は標準部品を使用可能であるた
め、新規に部品を製造する必要がないので製造コストを
さらに低減することができる。また、ワイヤハーネス3
1を接続した複数のインジェクタ20を燃料分配管10
に組付けた状態でエンジンに取付けることができるの
で、スペースの制約されたエンジンルーム内での組付け
作業が容易になる。
【0031】また本実施例では、複数のワイヤハーネス
31の反給電端子側を一つの入力コネクタ30に集約し
てあるので、一回の接続作業でECUと電気的に接続で
きる。したがって、組付け工数が低減されるとともに、
スペースの制約されたエンジンルーム内での組付け作業
が容易になる。また本実施例では、対向面15に受電コ
ネクタ23およびクリップ50の対向部51b、52b
が係止されることにより燃料分配管10に対するインジ
ェクタ20の回転を防止できる。したがって、インジェ
クタ20から各気筒の吸気マニホールドに噴射される燃
料噴射方向が一定するので、エンジンの吸気バルブに向
け所望の位置に燃料を噴射することができる。
【0032】本実施例では、抜け止め部材としてのクリ
ップ50がインジェクタ20に二箇所で嵌合する構成に
ついて説明したが、本発明では抜け止め部材が一箇所で
インジェクタに嵌合し、この一箇所の嵌合により受電コ
ネクタからの給電線の抜けと燃料分配管からのインジェ
クタの抜けを防止する構成にすることも可能である。ま
た、抜け止め部材とインジェクタとの嵌合は、本実施例
に例示した爪52a(第1の嵌合部)、53a(第2の
嵌合部)と溝23a(第1の係止部)、21a(第2の
係止部)との嵌合だけではなく、例えば窓部53bと凸
部14aとの嵌合形態を採用することも可能である。こ
の場合、第1の嵌合部と第2の嵌合部を互いに平行に形
成する必要はない。
【0033】また、インジェクタの受電コネクタはイン
ジェクタの軸と平行に形成される必要はなく、本発明の
インジェクタとしては受電コネクタがインジェクタの軸
から斜め方向に延びるものでも良い。また本実施例で
は、インジェクタの軸を中心として受電コネクタ23が
回転すると、クリップ50が平面状の対向面15に当接
するように受電コネクタ23よりも係止板51、腕52
をより対向面15に近づくように形成しているが、本発
明はこれに限るものではなく、受電コネクタよりも係止
板および腕が対向面より遠い位置までしか形成されない
構成にしてもよい。この場合、受電コネクタ23と対向
する燃料供給口14の対向面15は平面状に形成されて
おり、装置を組付けた図5の(B)に示す状態におい
て、燃料分配管10に対して受電コネクタ23の回転軌
跡内に平面状の対向面15が延びて形成されているの
で、受電コネクタ23が回転しようとすると平面状の対
向面15に係止されることによりインジェクタ20の回
転が規制される。対向面15と受電コネクタ23とが当
接する構成にすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による燃料供給装置を示す図
2のI−I線断面図である。
【図2】本発明の一実施例による燃料供給装置を示す平
面図である。
【図3】本実施例のクリップを示す斜視図である。
【図4】図1のIV方向矢視図である。
【図5】(A)は図4のA−A線断面図であり、(B)
は図4のB−B線断面図であり、(C)は図4のC−C
線断面図である。
【図6】本実施例の燃料供給装置の製造手順を示す平面
図である。
【符号の説明】
10 燃料分配管 11 筒部 14 燃料供給口 14a 凸部(第3の係止部) 15 対向面 20 インジェクタ 21 インジェクタボディ 21a 溝(第2の係止部) 23 受電コネクタ 23a 溝(第1の係止部) 24 受電端子 30 入力用コネクタ 31 ワイヤハーネス(給電線) 32 給電端子 50 クリップ(抜け止め部材) 51 係止板(シール止め部) 52a 爪(第1の嵌合部) 53a 爪(第2の嵌合部) 53b 窓部(第3の嵌合部)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料分配管と、 前記燃料分配管に接続し、前記燃料分配管から導入した
    燃料を内燃機関に噴射するインジェクタと、 前記燃料分配管の外部を通って前記インジェクタに配線
    される給電線と、 前記インジェクタからの前記給電線の抜けを防止すると
    ともに、前記燃料分配管からの前記インジェクタの抜け
    を防止する抜け止め部材と、 を備えることを特徴とする燃料供給装置。
  2. 【請求項2】 前記インジェクタの受電端子は受電コネ
    クタ内に設けられ、前記給電線に固定され前記給電コネ
    クタ内への異物の侵入を防止するシール部材が前記受電
    コネクタに嵌合しており、前記抜け止め部材は前記受電
    コネクタからの前記シール部材の抜けを防止するシール
    止め部を有することを特徴とする請求項1記載の燃料供
    給装置。
  3. 【請求項3】 前記抜け止め部材は前記受電コネクタに
    設けられた第1の係止部と嵌合する第1の嵌合部を有
    し、前記受電コネクタから前記給電線が抜ける方向で前
    記第1の嵌合部は前記第1の係止部に係止されることを
    特徴とする請求項2記載の燃料供給装置。
  4. 【請求項4】 前記抜け止め部材は前記インジェクタの
    軸を中心とした前記第1の嵌合部と異なる回転周上に第
    2の嵌合部を有し、前記第2の嵌合部がインジェクタボ
    ディに設けられた第2の係止部と嵌合することを特徴と
    する請求項3記載の燃料供給装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の嵌合部と前記第2の嵌合部と
    は互いに平行に形成され、前記第1の係止部および前記
    第2の係止部は前記インジェクタと前記燃料分配管との
    結合方向と直交する方向に前記第1の嵌合部および前記
    第2の嵌合部を案内する溝であることを特徴とする請求
    項4記載の燃料供給装置。
  6. 【請求項6】 前記抜け止め部材は前記燃料分配管に設
    けられた第3の係止部と嵌合する第3の嵌合部を有する
    ことを特徴とする請求項4または5記載の燃料供給装
    置。
  7. 【請求項7】 前記燃料分配管の前記抜け止め部材との
    対向面は略平面状に形成され、前記対向面と前記抜け止
    め部材とは前記インジェクタの回転を規制するように二
    箇所以上で微小隙間を形成しているか、または当接して
    いることを特徴とする請求項4、5または6記載の燃料
    供給装置。
  8. 【請求項8】 前記燃料分配管の前記受電コネクタとの
    対向面は略平面状に形成され、前記対向面と前記受電コ
    ネクタとは前記インジェクタの回転を規制するように二
    箇所以上で微小隙間を形成しているかまたは当接してい
    ることを特徴とする請求項2〜7のいずれか一項記載の
    燃料供給装置。
  9. 【請求項9】 前記給電線の反給電端子側は一つの入力
    コネクタに接続されていることを特徴とする請求項1〜
    8のいずれか一項記載の燃料供給装置。
  10. 【請求項10】 前記インジェクタの受電端子に前記給
    電線の給電端子を接続し、前記インジェクタに前記抜け
    止め部材を取付け、前記燃料分配管に前記インジェクタ
    を接続することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一
    項記載の内燃機関に装着される燃料供給装置の製造方
    法。
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